JP2004243738A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Takayuki Onodera
孝之 小野寺
Daisuke Hasebe
大介 長谷部
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Abstract

【課題】両面印刷を連続的に行ってもインキ汚れが発生しにくく、印刷作業の効率化を図れるようにする。
【解決手段】版胴1とプレスローラ41間の印圧部に向けて用紙32を所定のタイミングで給送するレジストローラ対36は、レジストローラ上16とレジストローラ下17から構成されている。レジストローラ下17は、回転軸17bと、その長手方向に間隔をおいて複数個設けられたローラ本体17aから構成されており、ローラ本体17aはフッ素ゴムで形成されている。片面印刷を終えた用紙32を裏返しにし、再度給紙装置30により給紙して両面印刷を行う場合、印刷面がローラ本体17aに強く接触するが、フッ素ゴムの高い撥油性によりインキの付着堆積が低減され、次用紙以降の用紙に再転移することによるコロ跡汚れが抑制される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穿孔製版された孔版原紙(以下「マスタ」という)を版胴の外周面に巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、加熱穿孔製版したマスタを回転自在な版胴の外周面に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段によりインキを供給し、プレスローラあるいは版胴とほぼ同径の圧胴等の押圧手段でシート状記録媒体としての用紙を版胴に連続的に押圧して、版胴開孔部、マスタ穿孔部よりインキを滲み出させて印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置が知られている。
版胴は、多孔性の支持円筒体に、樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複層巻装した構成を有している。マスタは、熱可塑性樹脂フィルムに、多孔質支持体としての和紙繊維や合成繊維、あるいは和紙と合成繊維を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造を有している。
マスタのフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触させた状態で、サーマルヘッドを主走査方向に作動させ、搬送手段としてのプラテンローラ等でマスタを副走査方向に移動させながら穿孔製版するようになっている。
【0003】
近年は、使用される用紙を節約するために、用紙の表裏に印刷を行う両面印刷が行われるようになっている。孔版印刷装置に使用されるインキは、装置上では版胴やメッシュスクリーン等での目詰まりを起こさないように乾燥せず、印刷によって用紙に転移した後には含まれている水分とかオイル分が用紙に浸透することで体積が減少する浸透乾燥タイプの油中水型のエマルジョンインキが主に用いられている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−139177号公報
【特許文献2】
特開2001−139178号公報
【特許文献3】
特開2001−58734号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、孔版印刷装置はオフセットインキのような酸化重合による固化乾燥、あるいは複写機等のように熱定着する訳では無いので、印刷後にその画像面に用紙を搬送する搬送部材などが強い力で接触した場合にはインキが搬送部材に転移してしまい、搬送部材に転移したインキが次に搬送される用紙に汚れとなって再付着してしまう欠点があった。
一般的に、用紙を搬送する搬送部材としては、レジストローラ対が用いられており、用紙はこのレジストローラ対で挟持されながら搬送される。レジストローラ対の組み合わせとしては、一方側を弾性体としてのゴムローラ、他方側を金属あるいは樹脂ローラとする組み合わせが用いられており、これらのローラを接触させたときに弾性体のローラ側が変形することで複数のローラ間の接触圧が均一になるようにし、用紙搬送時にスキューしたり、接触圧の不均一からシワ等が発生したりしないようにしている。
【0006】
孔版印刷装置では両面印刷を行う場合には、一旦印刷した用紙を反転させて搬送し、あるいは裏返しにして再給紙して印刷を行う方法が用いられている。
紙面に密着しながら搬送するゴムローラが最初に印刷した印刷面側に接触した場合には、用紙に付着しているインキがローラ表面に転移しやすいために、例えばゴムローラが下側(印刷面と反対側)に設けられている装置では、用紙を複数回通紙して同じ面に重ね刷りする場合には、前の印刷面(上側)とゴムローラ部分が接触しないためにインキがローラ表面に付着してしまうことで発生する汚れは出ないが、用紙を反転(裏返し)して通紙する両面印刷の場合には、前の印刷面のインキがゴムローラに付着堆積し、次に通紙されて通過する用紙に転移して汚れが連続的に発生してしまうことがあった。これは、ローラ跡とかローラ汚れと呼ばれている。
【0007】
前に印刷した用紙を長時間放置し、油分が用紙に浸透して乾燥した後に印刷を行えば上記のような問題は生じないが、そのようにした場合、印刷作業時間が長くなり、生産性が大幅にダウンしてしまうことになる。
従来の装置では両面印刷の頻度も少なく、搬送力とか摩耗とかを考慮して一般的なニトリルゴムやクロロプレンゴム等によるローラでも問題になることは無かった。
しかしながら、上述のように、近年、印刷用紙の節約などにより両面印刷が多用されることにより上記問題がクローズアップされるようになってきた。
特開2001−139177号公報等に開示されているように、用紙を搬送するゴムローラの改良は種々なされているが、搬送性の精度を上げることに重きをおいている。
【0008】
そこで、本発明は、両面印刷を連続的に行ってもインキ汚れが発生しにくく、印刷作業の効率化を図れる孔版印刷装置の提供を、その主な目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、回転自在に支持され外周面に穿孔製版された孔版原紙が巻装される多孔性円筒状の版胴と、該版胴に当接して印圧部を形成する押圧手段と、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を供給する記録媒体供給手段と、上記シート状記録媒体を搬送する複数の記録媒体搬送部材を有する孔版印刷装置において、片方の面に印刷がなされた上記シート状記録媒体を裏返しにして再度上記記録媒体供給手段により供給しようとする場合に、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に最初に当接する上記記録媒体搬送部材が、撥油性の高い表面性状を有している、という構成を採っている。
【0010】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に最初に当接する上記記録媒体搬送部材が、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を所定のタイミングで給送するレジストローラ対である、という構成を採っている。
【0011】
請求項3記載の発明では、回転自在に支持され外周面に穿孔製版された孔版原紙が巻装される多孔性円筒状の版胴と、該版胴に当接して印圧部を形成する押圧手段と、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を所定のタイミングで給送するレジストローラ対を有する孔版印刷装置において、片方の面に印刷がなされた上記シート状記録媒体を裏返しにして再度上記記録媒体供給手段により供給しようとする場合に、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する上記レジストローラ対の一方のローラが、撥油性の高い表面性状を有している、という構成を採っている。
【0012】
請求項4記載の発明では、請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラが、フッ素ゴムで形成されている、という構成を採っている。
【0013】
請求項5記載の発明では、請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラが、その外周面にフッ素ゴムによる皮膜を有している、という構成を採っている。
【0014】
請求項6記載の発明では、請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラの外周面に、撥油性を有する微細な粒状体が設けられている、という構成を採っている。
【0015】
請求項7記載の発明では、請求項6記載の孔版印刷装置において、上記粒状体がガラスビーズである、という構成を採っている。
【0016】
請求項8記載の発明では、請求項6又は7記載の孔版印刷装置において、上記粒状体を一体に保持する粒状体保持シートを上記ローラの外周面に貼り付けた、という構成を採っている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて、本実施形態における孔版印刷装置の構成及び印刷動作の概要を説明する。図示しない装置本体の略中央部には、版胴1が回転自在に設けられており、版胴1の右上方部には製版装置20が配置されている。製版装置20の下方には記録媒体供給手段としての給紙装置30が配置されており、その給紙方向下流側にはレジストローラ対36が設けられている。版胴1の下方には版胴1との間で印圧部を形成する押圧手段40が設けられている。
【0018】
製版装置20では、マスタ8が図示しないホルダ部材に回転自在に支持された芯材9にロール状に巻成され、回転繰り出し可能に設けられている。マスタ搬送方向下流側には、図示しない製版部側板に回転自在に支持されたプラテンローラ10が設けられており、無数の発熱素子を有するサーマルヘッド11がマスタ8を介してプラテンローラ10に図示しない付勢手段により押圧されている。プラテンローラ10は、図示しないステッピングモータにより時計回り方向に回転駆動される。
プラテンローラ10が回転することにより、マスタ8はロール状態から繰り出される。プラテンローラ10のマスタ搬送方向下流側には、図示しない製版部側板に回転自在に支持された搬送ローラ対12が設けられている。搬送ローラ対12はプラテンローラ10の搬送速度より僅かに速い速度に設定され、マスタ8との間で僅かに滑りながらマスタ8に所定の張力を付与するようになっている。
【0019】
搬送ローラ対12の下流側には、製版されたマスタ8を適当な長さに切断するギロチンタイプのカッタ13が設けられている。カッタ13は下刃13aと、上刃13bを有している。カッタとしては回転刃移動タイプ等を用いてもよい。
カッタ13の下流側には、図示しない製版部側板に互いに押圧した状態で回転自在に支持された反転ローラ対(給版ローラ対)14が設けられている。反転ローラ対14は、搬送ローラ対12と同様に、マスタ8との間で滑りながらマスタ8に適度な張力を付与するようになっている。
反転ローラ対14の下流側には、製版されたマスタ8の先端を後述する版胴1のクランパへ案内する湾曲したガイド板15が設けられている。
【0020】
版胴1は、インキ供給パイプを兼ねる回転軸5と、該回転軸5に軸方向に間隔をおいて固定されたフランジ37、37と、該フランジ37の外周面に固定された多孔性支持円筒体1aと、該多孔性支持円筒体1aの外周を覆う図示しない樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを有している。版胴1は図示しない駆動伝達手段(ギヤ等)により駆動カを伝達されて時計回り方向に回転駆動される。版胴1には、開孔部領域1a―1と、非開孔部領域1a―2が形成されており、非開孔部領域1a―2の表面には、版胴1の一つの母線に沿って、磁性体で形成されたステージ6が設けられている。ステージ6と平行にクランパ7が設けられており、該クランパ7はステージ6に磁力で密着し、図示しない開閉装置により所定位置で開閉されるようになっている。
【0021】
版胴1の内部には、インキ供給手段38が設けられている。インキ供給手段38は、インキ供給パイプとしての回転軸5と、該回転軸5に固定された図示しない側板により軸部を回転自在に支持されたインキローラ2と、上記側板に回転自在に支持され、インキローラ2の外周面との間に僅かに隙間をおいて設けられたドクターローラ3を有している。インキローラ2は、図示しない駆動伝達手段(ギヤ、ベルト等)により版胴1と同期して同方向に回転駆動される。
インキローラ2とドクターローラ3の間の楔状空間に形成されるインキ溜まり4のインキがドクターローラ3によりインキローラ2の外表面に薄膜状に供給される。インキ溜まり4のインキは、図示しないインキ供給装置により版胴1の外部に設けられた図示しないインキパック等より吸引され、回転軸5の供給穴5aよりインキ溜まり4に滴下供給される。
版胴1は、図示しない装置本体に対してその軸線方向に上記インキパック等と一体で、すなわち1つのユニットで着脱可能となっている。
【0022】
給紙装置30は、用紙32が積載収容される昇降可能な給紙台31と、図示しない分離部材と協働して最上の用紙32を1枚ずつ分離して給紙する給紙コロ33等を有している。
給紙装置30により給紙された用紙32は、上ガイド34と下ガイド35により案内され、レジストローラ対36へ向けて搬送される。
レジストローラ対36は、図示しない装置本体側板に回転自在に支持されたレジストローラ下17と、後述するレジストアームに回転自在に支持されたレジストローラ上16を有している。
レジストローラ下17にはステッピングモータ39が図示しないベルトあるいはギヤなどで接続されており、図示しない製御手段により反時計回り方向に回転駆動されて版胴1の周速に合った速度で用紙32を挟持・搬送するようになっている。
【0023】
押圧手段40は、図示しない装置本体側板に回転自在に支持されたアーム軸44と、該アーム軸44に固定されたプレスロ一ラアーム対43と、該プレスロ一ラアーム対43に軸部42を介して回転自在に支持されたプレスローラ41等を有している。図示しないカム等によりプレスローラ41が版胴1に対して接離するようになっており、図示しないバネ部材により版胴1に向けて常時付勢されている。図示しない係止手段により通紙時以外はプレスローラ41が版胴1から離間した位置に保持されている。
版胴1の左側には版胴1に近接して用紙32を版胴1の表面より剥離する図示しない剥離爪が回動自在に支持されている。該剥離爪の下方には、剥離された用紙32を吸着搬送する図示しない用紙搬送手段が設けられており、該用紙搬送手段により搬送された用紙32は図示しない排紙トレイに排出・積載されるようになっている。また、版胴1の左側上部には、版胴1の外周面に巻装されている使用済みのマスタを剥離する図示しない排版装置が設けられている。
【0024】
次に、上記構成にかかる孔版印刷装置の印刷動作を説明する。
図示しない原稿読み取り部に原稿が載置された後に、図示しない操作パネル上に設けられたスタートボタン等が押されると、版胴1は図示しない駆動装置により回転し、版胴1の表面に巻装された使用済みマスタが図示しない排版装置により版胴1の表面より剥離されて廃棄される。
排版が完了すると、版胴1はクランパ7が略右真横位置になるまで回転して停止する。版胴1が停止すると、図示しない開閉装置によりクランパ7が開かれて給版待機状態となる。クランパ7が開かれると、上記原稿読み取り部により読み込まれた画像情報に応じてサーマルヘッド11の発熟素子にパルス状に通電がなされ、マスタ8の加熱穿孔製版が行われる。
プラテンローラ10を駆動する図示しないステッピングモータのステップ数に基づいて、マスタ8の先端がガイド板15に案内されてステージ6とクランパ7との間に届いたと判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ7が閉じられてマスタ8の先端部を吸着挟持するとともに、版胴1が製版速度とほぼ同じ速度で回転を再開して、製版されたマスタ8の巻装が行われる。
【0025】
図示しないステッピングモータのステップ数より製版及び、所定長さの搬送が終了したと判断されると、プラテンローラ10及び搬送ローラ対12、反転ローラ対14が停止するとともに、カッタ13が作動してマスタ8が所定の長さに切断される。切断されたマスタ8は版胴1の回転により引き出され、版胴1への製版済みマスタの巻装が完了する。
版胴1への巻装が完了すると、給紙装置30により、給紙台31上に積載されている用紙32が一枚分離給紙され、圧接状態で停止しているレジストローラ対36のニップ部に当接して停止する。版胴1の位置を検出する図示しないセンサ等の情報を基にステッピングモータ39が回転駆動され、用紙32が徐々に加速されながらタイミングを取られて版胴1とプレスローラ41との間の印圧部に向けて搬送される。
【0026】
図示しないセンサにより用紙32の通過が検知されることで、図示しない係止手段が解除されてプレスローラ41が付勢バネにより版胴1に用紙32を連続的に押圧し、マスタ8を版胴1に密着させる版付けが行われる。
所定位置でレジストローラ上16がレジストローラ下17から離間するとともに、用紙32は版胴1とプレスローラ41により挟持・搬送される。用紙32は版胴1に接近離間する図示しない剥離爪により版胴1より剥離され、図示しない用紙搬送手段により搬送された後図示しない排紙トレイに排出されて積載される。
プレスローラ41等は初期位置に復帰して印刷待機状態となる。この後に設定された枚数の用紙32が連続的に給紙されて印刷が行われ、図示しない排紙トレイに順次排出積載される。
【0027】
次に、図示しない排紙トレイに積載された印刷物、すなわち片面印刷を終えた用紙束32がオペレータにより図示しない給紙装置30の給紙トレイ31に反転(裏返し)された状態で積載される。図示しない原稿読み取り部に図示しない裏面画像の原稿が載置された後に、図示しない操作パネル上に設けられたスタートボタン等が押されると、版胴1には前述した動作で新たに製版されたマスタ8が巻装される。
版胴1へのマスタ巻装が完了すると、給紙台31に積載されている片面印刷された用紙32が一枚分離給送され、レジストローラ対36のニップ部に当接して停止する。版胴1の位置を検出する図示しないセンサ等の情報を基にステッピングモータ39が回転駆動され、用紙32が徐々に加速されながらタイミングを取られて版胴1とプレスロ一ラ41との間の印圧部に向けて搬送される。
このとき、用紙32の印刷面がレジストローラ下17の表面に接触することになるが、後述する理由により、レジストローラ下17に蓄積される形でのインキの再転位が防止され、いわゆるコロ跡汚れの発生が抑制される。その後は前述した版付け、印刷が同じ動作で行われ、両面印刷が行われる。
【0028】
図2に示すように、レジストローラ上16は、回転軸16bと、該回転軸16bにその長手方向に間隔をおいて複数個設けられたローラ本体16aを有している。レジストローラ下17も同様に、回転軸17bと、該回転軸17bにその長手方向に間隔をおいて複数個設けられたローラ本体17aを有している。
図3に示すように、図示しない装置本体側板に回転可能に支持されたアーム支軸51に、レジストアーム対50が固定され、レジストアーム対50にレジストローラ上16がその回転軸16bを介して回転自在に保持されている。
レジストアーム対50の一端部にはカムフォロア52が回転自在に設けられており、版胴1と同期して軸54を中心に回転するレジストカム53によりレジストアーム支軸51を支点に揺動し、所定位置でレジストローラ上16とレジストローラ下17が接触・離間するようになっている。すなわち、レジストロ一ラ上16はレジストローラ下17に所定のタイミングで当接し、用紙32を搬送した後に負荷にならないように所定位置で離間するように構成されている。
【0029】
本実施形態では、レジストローラ上16の各ローラ本体16aはポリアセタール樹脂で形成されており、その表面には、搬送性を高めるために、一体成形あるいはエッチング等の手法により微細な凹凸(数〜数十ミクロン)が形成されている。
一方、印刷面と接触するレジストローラ下17の各ローラ本体17aは、撥油性の高いフッ素ゴムで形成されている。
レジストローラ対36による片面印刷済みの用紙32の挟持・搬送時、レジストローラ下17の表面には印刷面が強く接触するが、フッ素ゴムの特性により、インキ成分がレジストローラ下17の表面(厳密にはローラ本体17aの表面)に付着しにくくなり、上述したレジストローラ下17に蓄積される形でのインキの再転位が防止され、次用紙以下の用紙に対するコロ跡汚れの発生が抑制される。
【0030】
図4に第2の実施形態を示す。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要が無い限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
本実施形態では、レジストローラ下17の各ローラ本体17aが、上記実施形態のようにフッ素ゴム単体で形成されているのではなく、クロロプレンゴム等の一般的な材料、換言すれば、安価な弾性体で形成されたローラ基体17cの表面(外周面)にフッ素ゴムの皮膜17dをコーティングによって形成した構成を有している。
上記のようなインキに対するフッ素ゴムの撥油性は、ローラの表層にフッ素ゴムの皮膜(薄膜)を形成するだけでも十分に得ることができる。
【0031】
図5に第3の実施形態を示す。本実施形態では、レジストローラ下17の各ローラ本体17aの外周面に、撥油性を有する微細な粒状体が設けられていることを特徴としており、粒状体としてガラスビーズを使用している。
具体的に説明すると、各ローラ本体17aは、クロロプレンゴム等の一般的な材料で形成されたローラ基体17cの表面(外周面)に、平滑なシート17eを被覆し、その表面にガラスビーズ17fを接着固定した構成を有している。ガラスビーズ17fの油分を弾きやすい機能により、第1又は第2の実施形態と同様に撥油性の高い表面性状を得ることができる。
予めガラスビーズ17fが一体に固着された粒状体保持シートとしての市販されているガラスビーズシートをローラ基体17cの表面(外周面)に貼り付ける構成としてもよい(第4の実施形態)。
また、ローラ基体17cの表面(外周面)に直接ガラスビーズ17eを接着しても撥油性の高い表面性状を得ることができる(第5の実施形態)。
【0032】
上記各実施形態では、レジストローラ対36における一方のローラが撥油性の高い表面性状を有する例を説明したが、片方の面に印刷がなされた用紙32を裏返しにして再度給紙装置30により供給しようとする場合に、用紙32の印刷済みの面に最初に当接する記録媒体搬送部材がレジストローラ対36の上流側に存在する場合には、該記録媒体搬送部材に上述した撥油性を高める構成を適用すればよい。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、回転自在に支持され外周面に穿孔製版された孔版原紙が巻装される多孔性円筒状の版胴と、該版胴に当接して印圧部を形成する押圧手段と、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を供給する記録媒体供給手段と、上記シート状記録媒体を搬送する複数の記録媒体搬送部材を有する孔版印刷装置において、片方の面に印刷がなされた上記シート状記録媒体を裏返しにして再度上記記録媒体供給手段により供給しようとする場合に、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に最初に当接する上記記録媒体搬送部材が、撥油性の高い表面性状を有している構成としたので、両面印刷をする場合に、前に印刷したシート状記録媒体の画像面から記録媒体搬送部材に転移堆積するインキを低減でき、次のシート状記録媒体以降のシート状記録媒体への再転移による汚れ(コロ跡汚れ)の発生を抑制することができる。これにより、印刷作業の効率化を図ることができる。
【0034】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に最初に当接する上記記録媒体搬送部材が、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を所定のタイミングで給送するレジストローラ対である構成としたので、両面印刷をする場合に、前に印刷したシート状記録媒体の画像面からレジストローラ対のローラに転移堆積するインキを低減でき、次のシート状記録媒体以降のシート状記録媒体への再転移による汚れ(コロ跡汚れ)の発生を抑制することができる。これにより、印刷作業の効率化を図ることができる。
【0035】
請求項3記載の発明によれば、回転自在に支持され外周面に穿孔製版された孔版原紙が巻装される多孔性円筒状の版胴と、該版胴に当接して印圧部を形成する押圧手段と、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を所定のタイミングで給送するレジストローラ対を有する孔版印刷装置において、片方の面に印刷がなされた上記シート状記録媒体を裏返しにして再度上記記録媒体供給手段により供給しようとする場合に、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する上記レジストローラ対の一方のローラが、撥油性の高い表面性状を有している構成としたので、両面印刷をする場合に、前に印刷したシート状記録媒体の画像面からレジストローラ対のローラに転移堆積するインキを低減でき、次のシート状記録媒体以降のシート状記録媒体への再転移による汚れ(コロ跡汚れ)の発生を抑制することができる。これにより、印刷作業の効率化を図ることができる。
【0036】
請求項4記載の発明によれば、請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラが、フッ素ゴムで形成されている構成としたので、フッ素ゴムの特性により、前に印刷したシート状記録媒体の画像面からレジストローラ対のローラに転移堆積するインキを低減でき、次のシート状記録媒体以降のシート状記録媒体への再転移による汚れ(コロ跡汚れ)の発生を抑制することができる。これにより、印刷作業の効率化を図ることができる。
【0037】
請求項5記載の発明によれば、請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラが、その外周面にフッ素ゴムによる皮膜を有している構成としたので、ローラの内部を安価な弾性体で形成することができ、低コストで高い撥油性を得ることができる。
【0038】
請求項6記載の発明によれば、請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラの外周面に、撥油性を有する微細な粒状体が設けられている構成としたので、両面印刷をする場合に、前に印刷したシート状記録媒体の画像面からレジストローラ対のローラに転移堆積するインキを低減でき、次のシート状記録媒体以降のシート状記録媒体への再転移による汚れ(コロ跡汚れ)の発生を抑制することができる。これにより、印刷作業の効率化を図ることができる。
【0039】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の孔版印刷装置において、上記粒状体がガラスビーズである構成としたので、低コストで高い撥油性を得ることができる。
【0040】
請求項8記載の発明によれば、請求項6又は7記載の孔版印刷装置において、上記粒状体を一体に保持する粒状体保持シートを上記ローラの外周面に貼り付けた構成としたので、高い撥油性を有する表面性状を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における孔版印刷装置の概要正面図である。
【図2】レジストローラ対の斜視図である。
【図3】レジストローラ対におけるレジストローラ上の接離機構を示す概要正面図である。
【図4】第2の実施形態におけるレジストローラ対の概要正面図である。
【図5】第3の実施形態におけるレジストローラ対の概要正面図である。
【符号の説明】
1 版胴
17 印刷済みの面に当接するレジストローラ対の一方のローラとしてのレジストローラ下
17d 皮膜
17f ガラスビーズ
17e 粒状体保持シートとしてのガラスビーズシート
32 シート状記録媒体としての用紙
36 レジストローラ対
40 押圧手段

Claims (8)

  1. 回転自在に支持され外周面に穿孔製版された孔版原紙が巻装される多孔性円筒状の版胴と、該版胴に当接して印圧部を形成する押圧手段と、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を供給する記録媒体供給手段と、上記シート状記録媒体を搬送する複数の記録媒体搬送部材を有する孔版印刷装置において、
    片方の面に印刷がなされた上記シート状記録媒体を裏返しにして再度上記記録媒体供給手段により供給しようとする場合に、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に最初に当接する上記記録媒体搬送部材が、撥油性の高い表面性状を有していることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    上記シート状記録媒体の印刷済みの面に最初に当接する上記記録媒体搬送部材が、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を所定のタイミングで給送するレジストローラ対であることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 回転自在に支持され外周面に穿孔製版された孔版原紙が巻装される多孔性円筒状の版胴と、該版胴に当接して印圧部を形成する押圧手段と、上記印圧部へ向けてシート状記録媒体を所定のタイミングで給送するレジストローラ対を有する孔版印刷装置において、
    片方の面に印刷がなされた上記シート状記録媒体を裏返しにして再度上記記録媒体供給手段により供給しようとする場合に、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する上記レジストローラ対の一方のローラが、撥油性の高い表面性状を有していることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、
    上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラが、フッ素ゴムで形成されていることを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、
    上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラが、その外周面にフッ素ゴムによる皮膜を有していることを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 請求項2又は3記載の孔版印刷装置において、
    上記レジストローラ対の、上記シート状記録媒体の印刷済みの面に当接する側のローラの外周面に、撥油性を有する微細な粒状体が設けられていることを特徴とする孔版印刷装置。
  7. 請求項6記載の孔版印刷装置において、
    上記粒状体がガラスビーズであることを特徴とする孔版印刷装置。
  8. 請求項6又は7記載の孔版印刷装置において、
    上記粒状体を一体に保持する粒状体保持シートを上記ローラの外周面に貼り付けたことを特徴とする孔版印刷装置。
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