JPS6037201B2 - 多孔質ポリプロピレン中空糸の製造方法 - Google Patents

多孔質ポリプロピレン中空糸の製造方法

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JPS6037201B2
JPS6037201B2 JP13390677A JP13390677A JPS6037201B2 JP S6037201 B2 JPS6037201 B2 JP S6037201B2 JP 13390677 A JP13390677 A JP 13390677A JP 13390677 A JP13390677 A JP 13390677A JP S6037201 B2 JPS6037201 B2 JP S6037201B2
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hollow fiber
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健資 鎌田
隆 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は本質的にポリプロピレンより成る多孔質中空糸
の改良された製造方法に関するものである。
′本質的にポリプロピレンより成る多孔
性物質としては、既にフィルム形態のものが米国特許第
35球7M号明細書に開示されている。
この先行技術によれば、該多孔質ポリプロピレンフィル
ムはフィルム内部に互いにつながった平均孔雀1000
〜2000Aの空孔を有しており、ガス分離膜、限外炉
過膜、逆浸透膜支持体等として有効に使用し得ると言わ
れている。
しかしながら、前記先行技術から得られた多孔質ポリプ
ロピレンフィルムは例えば限外炉過膜として用いた場合
(セラニーズ社製2400W膜)水の透過速度は0.0
2〜0.03(夕/榊・min・atm)程度であって
、従来公知のセルロースアセテートから成る限外炉過膜
に比して、単位膜面積当りの水の透過係数が小さく、商
業規模での水処理に供する場合、処理能力に難点があり
必ずしも満足すべきものとは言い難い。
かかるフィルム形態における問題点を装置単位面積当り
の膜面積の大中な増加を計ることによってカバーすると
ともに、ポリプロピレン多孔質体の用途展開の多様化を
計ることを目的として鋭意検討の結果、本出願人は先に
本質的にポリプロピレンより成る中空糸であって、ガス
分離膜、限外炉過膜、逆浸透膜支持体等として有用な多
孔質ポリプロピレン中空糸を特開昭52−15627号
にて提案した。
更にかかる有用な多孔質ポリプロピレン中空糸を製造す
る方法において経済的な時間内に効果的に多孔質構造の
固定化を計るとともに形態安定性に優れた多孔質ポリプ
ロピレン中空糸を工業的規模で安定に製造することがで
きる改良された製造法に関しても特豚昭52一9767
8号にて提案した。
この多孔質中空糸はポリプロピレンを中空糸製造用ノズ
ルを用いて紡糸温度200〜270℃、ドラフト180
〜600で溶融紡糸し、次いで155q0以下で第一段
系仇理を行った後、30〜400%延伸し、・さらに延
伸状態を保つたままの定長状態であるいは糸延伸長(=
延伸後の糸長一延伸前の糸長)の95%以下に弛緩せし
めた状態で熱セットすることにより製造することが出来
る。得られた多孔質ポリプロピレン中空糸は周壁部に互
いにつながった微小空孔が多数存在するため、通常のポ
リプロピレンフィルムや中空糸等に比べてガス透過率が
圧倒的に大きく、一方ガスの選択透過性においても、前
記米国特許に示された多孔質フィルムが、酸素ガスの透
過性が窒素ガスの透過性に比べて大きいのに反し、該多
孔質中空糸では窒素ガスの透過性が酸素ガスのそれより
も大きい等、フィルム形状の多孔質物に比べて際立った
特異性を有するものであり、多孔質構造の細部において
フィルム形状物と明らかに異ることが示唆される極めて
妙味のある有用な素材である。
多孔質中空糸のもつ性質のうち最も重要なものの一つは
ガス透過性である。このガス透過性は袴開昭52−15
627号に記載の方法で、空気中における気体の透過率
として定量的に把握出来る。従来の多孔質中空糸は良好
なガス透過性を有しているが、この性質の更により以上
の改良が多孔質中空糸の多くの用途において要請されて
いる。多孔質中空糸をガスーガス系あるいはガスー液体
系、ガス−固体系、液体一団体系、液体−液体系等の種
々の分離あるいは濃縮手段として用いる多くの用途にお
いて、ガスあるいは液体の流量を最大とすることが重要
なことは当然のことである。
又ガスあるいは液体の流量を一定量に確保する場合にお
いても、ガス透過性が良好になるほど流体の圧力は少な
くて済み、従ってコンブレッサー、ブロア−等の加圧装
置の負荷は小さいものでよくなり装置費、維持費の低減
化が可能となるばかりでなく、装置はよりコンパクトな
ものになる等、ガス透過性の向上がもたらすメリットは
非常に大きい。本発明者らは多孔質ポリプロピレン中空
糸の用途をより以上に発展させんが為に前述の多孔質ポ
リプロピレン中空糸の性質のより以上の向上、改善をな
しかつ形態安定性に優れた当該中空糸を生産性高く製造
する方法について鋭意検討の結果、本発明に到達したも
のである。
すなわち本発明の要旨とするところは、230℃におけ
るメルトィンデックス値が5乃至4雌/10分であるポ
リプロピレンを級糸してなる弾性回復率が60%以上で
あるポリプロピレン未延伸中空糸を一2ぴ0〜130℃
で第1延伸し、次いで第1延伸温度以上、165℃以下
で第2延伸を行なった後、130℃〜165o0で熱セ
ットすることを特徴とする多孔質ポリプロピレン中空糸
の製造方法にある。
本発明は先に出願した袴開昭52−15627号、及び
特顔昭52一97678号等の多孔質ポリプロピレン中
空糸の製造方法の改良発明であり、本発明の方法に従う
ことによって、同じ未延伸中空糸から製造した従来の多
孔質中空糸より極めてガス透過性が優れた多孔質ポリプ
ロピレン中空糸を工業的規模で製造することが可能とな
るのである。本発明において使用するポリプロピレン未
延伸中空糸は通常の中空糸製造用のノズルを用いて製造
可能であるが、この場合単に中空状に溶融賦形するだけ
では不充分であり、後の延伸工程において効果的に多孔
質化せしめるために、続糸工程において極力配向せしめ
結晶化し易い状態の未延伸糸を得ることが必要である。
この目的を達成するためには使用するポリプロピレンの
重合度がインフレーション法やTダィ法によるフィルム
成形用グレードに比較してかなり低く、溶融賦形性が良
好でかつ、結晶化し易いポリマーを用いることが必要で
ある。
即ち、ASTM−D−1238に規定された230q○
でのメルトィンデックス値が5〜40夕/1倣inの範
囲にあるポリマーが好ましくは10〜30夕/1■hi
nのポリマーを用いる。
又上述の目的を達成するためには紙糸条件にも留意しな
ければならない。
即ち薮糸温度は極力低く設定し、紡糸ドラフトは150
以上、望ましくは180以上に設定することが必要であ
る。このようにして得られた高配向未延伸糸を次いでポ
リ.プロピレンの融点以下、望ましくは16500以下
80qo以上の温度領域において緊張下に第一段」の熱
処理を行うことによって延伸時多孔質化可能な高配向結
晶性未延伸中空糸を得ることが出来る。
かくして得られた未延伸糸は優れた結晶化度と配向度を
有する。その程度は下式によって示される弾性回復率と
して表示可能であり、未延伸中空糸の結晶化度、配向度
が高くなる程この値は大となる。弾性酸鰍=(50%イ
申長時の糸長)−(緩慢議題。
)X,。働く50%伸長時の糸長)− (伸長前の糸長
)延伸工程において多孔質化を効果的に起こさせしめる
ためには、この弾性回復率は少なくとも60%以上であ
ることが必要である。望ましい未延伸中空糸の弾性回復
率は80%以上であり更に好ましくは90%以上である
。かかる優れた配向結晶性を有する未延伸中空糸を与え
るに好適なポリプロピレンは、本質的に結晶性のポリプ
ロピレンホモポリマーである。しかしながら、未延伸中
空糸の配向結晶化を大きく阻・害しない範囲内において
安定剤、顔料、核形成剤、その他の低分子物質や、他種
ポリマーを含むポリプロピレン、もしくは池種モノマ−
との共重合ポリプロピレン等を使用する/乙とは一向に
差しつかえない。得られた高弾性回復率を有する未延伸
中空糸は、更に延伸工程において30%前後以上延伸す
ることによって周壁部に亀裂を生じ、多数の微細孔を有
する多孔質中空糸を形成する。
特関昭52一15627号による方法に従えば110午
○未満で30〜200%延伸することによって多孔質中
空糸を形成することができるが、この方法では微細孔径
、微細孔分布密度に限界があり前述した如く用途に対し
て満足すべきガス透過率に達しない。本発明者らは、高
弾性回復率を有する禾延伸中空糸を延伸して多孔質化せ
しめる延伸工程について検討したところ、第1延伸した
中空糸を次いで第2延伸することにより、ガス透過率が
飛躍的に増大するという驚くべき事実を見し、出し本発
明を完成したものである。
本発明者らの検討によれば第1延伸は−20qo〜13
0qoの低温の温度領域で行うことが必要であり、望ま
しくは8000以下で延伸される。
この場合−2000禾満では実質上延伸が不可能であり
、又130午0を越える温度では目的とするガス透過率
の向上が得られない。続く第2延伸は第1延伸温度以上
16500以下の高温の温度領域でなされなければなら
ず、好ましくは130午C以上、160oo以下の範囲
で行なうのがよい。ここで重要なことは第1延伸した後
、次いで第2延伸するということであり温度の点で決し
てその順序は逆にしてはならない点である。このことは
高度に配向結晶性を有する未延伸中空糸が最初の第1延
伸工程で周壁部に亀裂を生じ次いで更に第2延伸工程を
経ることで亀裂部が拡大すると同時に新たな亀裂も生じ
、極めて多数の微細空孔を保有することになりその結果
得られる多孔質中空糸のガス透過率は従来の単純延伸の
みによる多孔質中空糸のそれに比べてはるかに大きくな
ると考えられる。第2延伸工程は一段延伸でも多段回に
分けて延伸してもよい。
即ち、ここで云う多段延伸とは、連続ローラー間延伸の
場合では延伸フィードローラーと延伸最終テークアップ
ローラーの間に1つ以上のローラを例えば千鳥型に配し
、それらの円周速度をフィードローラーの速度より早く
テ−クアップローラー速度より遅い範囲で逐次変化せし
め、ローラ間延伸が多数回に回分して行なわれる。従っ
て多段延伸では周壁部の亀裂の進展が各ロ−ラー間ごと
に分割して行なわれることになり亀裂部に発生する歪の
緩和が延伸と同時に進む結果になり結晶構造の固定が容
易になり、後述する熱セットが非常に簡単なものとなる
ここで延伸段数を選定するに当っては、目的と,する多
孔質中空糸の多孔質化度、熱セットの方式あるいは延伸
装置の設備費、運転費等の経済的見地から適宜選定すれ
ばよい。第1延伸と第2延伸の比率は得られる多孔質中
空糸の多孔質化度に大きな影響を与える。
後述の実施例において詳しく述べるが、最大のガス透過
率を得るには、全延伸倍率の10%〜3%を第1延伸し
残りの70%〜90%を第2延伸するような延伸条件を
選定すればよい。しかし当然のことながら、目的とする
ガス透過率が低い場合はそれに応じて第1延伸と第2延
伸の比率を変えることによりガス透過率をコントロール
することができる。一方、採用し得る延伸倍率は未延伸
糸の弾性回復率、延伸温度、延伸速度及び後述する熱セ
ットの方式等によって又目的とする多孔質化度によって
適正値は異なるため、必ずしも一率に議論出来ないが、
延伸倍率が400%を越えない方が望ましい。即ち延伸
倍率が400%を越える高延伸領域においては分子の再
配列が進行し、微細孔のつぶれが発生し易く、好ましい
多孔質中空糸が得られ難い。従って好ましい多孔質化度
を有する中空糸を製造するには延伸倍率を30〜400
%に設定することが望ましい方向である。尚ここで云う
延伸倍率とは(延伸後の糸長一延伸前の糸長)/延伸前
の糸長×100(%)のことである。かくして得られた
多孔質延伸糸は特関昭52−15627号に従って延伸
状態を保ったままの状態で定長熱セットを行うか、又は
特願昭52−97678号に従って糸延伸長(=延伸糸
の糸長一延伸前の糸長)の95%以下の範囲で弛緩せし
めた状態で熱セットを行なうことにより安定な構造を有
する多孔質中空糸を得ることができる。
しかしどちらの熱セット方式を採用するにしても熱セッ
ト温度は13000以上16500以下の間になければ
ならない。すなわち熱セット温度が1300C未満では
構造の固定が不充分で形態安定性が極めて悪くなり又1
6500を越えると延伸によって生成した微細空孔が溶
融消失して、糸が透明化し多孔質中空糸が得られない。
ここで前者の定長熱セット方式、後者の緩和熱セット方
式のうちどちらを採用するのが良いかという点について
は目的とする多孔質中空糸の多孔質化度、形態安定性の
度合の設定、生産性、装置費、運転費等の諸条件を勘案
して決められるべきものであるが、一般的に多孔質中空
糸の多孔質化度を最大にしてかつ形態安定性を重要視す
る場合には第2延伸工程には多段延伸方式を採用し延伸
時の熱暴露時間を長くし、その後定長熱セット方式を採
用するのが得策である。
一方、多孔質化度を若干犠牲にしても、形態安定性の確
保、生産性で装置の単純化等を優先させる場合には第2
延伸立鰯こはは一段あるいは数段の延伸方式を採用し延
伸時の熱暴露時間も短時間で済まし、熱セットも緩和熱
セット方式により短時間で完了し、生産性高く製造する
のが有利である。しかし上述した延伸方式及び熱セット
方式の組み合せは単なる例であり、これにより本発明が
制限されるものでないことは当然である。本発明は工業
的規模で実施する場合には、連続化プロセス及びバッチ
式プロセスの両方での実施が可能である。
連続プロセスで行う場合には第2延伸あるいは熱セット
工程においてそれぞれのフィードロール、テークアップ
ロール間に所定の温度に加熱された雰囲気又は熱板等を
設置する。糸条の加熱媒体としては、空気、窒素ガス、
炭酸ガス等、不活性ガスが一般的に用いられるが、水蒸
気や熱水、エチレングリコールその他の液状媒体も場合
によっては使用し得る。連続化工程で注意すべきことは
、第1延伸、第2延伸、及び熱セット各工程に用いられ
るフィードロール、テークアップロールの温度、更には
該ロールへ接触する際の中空糸温度のコントロールであ
る。
これらの温度は中空糸の収縮応力による中空の扇平化、
つぶれを防止する上で重要であり、少なくとも1500
0以下に冷却されていることが望ましく、更に望ましく
は130oo以下に保持される。連続化工程での最も望
ましい運転状態は中空糸の温度が少なくとも130o0
以下に冷却された状態で室温に保持されたフィードロー
ル及びテークアツプロールに接触せしめることである。
又バッチ式プロセスで行う場合、辺長が自由に変化出来
るように設計されたカセ枠に未延伸中空糸をカセ巻し、
カセ枠ごと所定の温度をもつ雰囲気中で第一段熱段処理
を行い、あるいはすでに連続的にあるいはバッチ式で第
一段熱処理された未延伸中空糸を、上述のカセ枠に巻取
る。かくして得られたカセ枠に巻取られた高配向結晶性
未延伸中空糸を、カセ枠の辺長を機械的に押し拡げるこ
とによって延伸処理を施こす。ここで第1延伸及び第2
延伸は所定の温度に設定された雰囲気中で行なわれ、さ
らに雰囲気温度を所望の熱セット温度に設定して定長の
延伸状態を保つたままで、あるいは弛緩させた状態で一
定時間加熱雰囲気中に保持することにより熱セットが完
了し多孔質中空糸が得られる。多孔質化中空糸が冷却さ
れた後、カセ枠の辺端にあたる中空糸を切り取ると、延
辰されたカセ枠の辺長に当る多孔質中空糸が東となって
採取出釆る。従ってこのバッチ式プロセスによって製造
される多孔質中空糸の長さはカセ枠の大きさによって限
定されるが一定長の多孔質中空糸が東として採取できる
ので、多孔質中空糸をモジュール化して使用する場合に
はモジュール化の加工が非常に簡便になる利点をもつの
で、本製造方式は使用目的によっては、非常に工業的意
義の大きいものである。以上述べて来た如く本発明は先
に出願した特開昭52‐15627号及び特願昭52一
97678号等の改良発明であるが、本発明の方法に従
うことによって、同じ未延伸中空糸から製造した従来の
多孔費中空糸に比較してガス透過性が飛躍的に増大し、
かつガス透過性の経時的変化の少ない安定性の極めて良
好な多孔質ポリプロピレン中空糸を工業的規模で製造す
ることが可能となるのである。
多孔質中空糸のもつ性質のうち最も重要なものは、ガス
透過性であり、ガス分離膜、限外炉過膜、逆浸透膜支持
体各種のエアーレーション等の用途あるいは全く新規な
用途に多孔質ポリプロピレン中空糸の展開をより進める
上でガス透過性の向上改善の意味は極めて重要である。
従って本発明の工業的意義は絶大である。以下実施例に
おいて本発明を更に詳しく説明するが、実施例中ガス透
過率は特開昭52一15627号に記載の方法で0.5
atmの窒素圧下で測定した値であり、又真収縮率、ク
リンプ収縮率はそれぞれ20q06球H%の雰囲気で次
の方法によって測定した値である。
鰍縮鰍三(撮み言峯織灘賃下〉−(鮮麗礎)Xloo協
(デニール当り50雌荷重下における中空糸初期長)ク
リンプ収縮率後F(無荷重下における中空糸初期長)−
(24時間後の同中空糸長)X,。
〇鰍(無荷重下における中空糸初期長)実施例 1 テトラリン中135℃で測定した〔り〕が1.44で2
30ooでのメルトィンデックス値が22夕/10分の
ポリプロピレンを直径8柳の二重管構造を有する中空糸
製造用ノズルを用いて鮫糸温度210qo、級糸ドラフ
ト580、巻取速度600m/mjnで紡糸した。
得られた未延伸中空糸を、ジャッキ構造を有し連続的に
延伸が可能な金枠に巻き、14000の熱風乾燥機内で
3粉ご間第1熱処理を行ない98%弾性回復率を有する
夫延伸中空糸を得た。
この未延伸中空糸を金枠上に保持された状態のまま、室
温で10%第1延伸した後、145ooの熱風乾燥機内
で、未延伸糸長に対して90%第2延伸を施こし、周壁
部に多数の微細空孔を生ぜしめた後、熱風乾燥機内の温
度を155℃に昇温し定長のままで30分間熱セット処
理を行なった。得られた多孔質ポリプ。
ピレン中空糸は、内径210山、周壁部肉厚25仏であ
って、ガス透過率=2.5×lびそ′で,hr,0.5
a血と非常に良好な値を示し又2独特間後における真収
縮率=0%、クリンプ収縮率=0.15%であって、殆
んどクリンプのなし・形態安定性に優れたものであった
。比較例 1 実施例1において、第2延伸を省略し、第1延伸のみに
て100%延伸する以外は全て同一の条件下で多孔質ポ
リプロピレン中空糸を製造した。
得られた中空糸のガス透過率は7.9×lぴそ/〆,h
r,0.5atmと実施例1に比較して、非常に低いも
のであった。比較例 2 実施例1において、第1延伸を省略し、第2延伸のみに
て10吸塵伸する以外は全て同一条件下で多孔費ポリプ
ロピレン中空糸を製造した。
得られた中空糸のガス透過率は6.4×lぴそ/〆,h
r,0.5atmと比較例1と同様に、実施例1に比べ
て劣るものであった。
実施例 2〜6 実施例1において、第1延伸、第2延伸の比率を種々変
化せしめる以外は全て実施例1と同一条件下で実験を行
なった。
得られた結果を表1に実施例1及び比較例1及び2の結
果を合せて示す。
表 1 表1から明らかな如く第1延伸と第2延伸との比率が1
:9から2:8の間になある時にガス透過率は極大にな
り、その比率が1:9より小さくなっても又、2;8よ
り大きくなってもガス透過率は低下する傾向を示す。
しかしどの比率においても第1延伸のみあるいは第2延
伸のみの結果に比べてガス透過率は増加する。特に第1
延伸と第2延伸との比率が1:9から2:8の間にある
時のガス透過率は従来法の単一、延伸のガス透過率の4
.3倍にも達し、本発明の効果を如実に示しているもの
である。
実施例 7〜14皮び比較例 3〜7 実施例1において、第1延伸温度、第2延伸温度及び熱
セット温度を種々変化せしめた以外は全て実施例1と同
一条件で実験を行なった。
得られた結果を表2に示す。
表 2 表2から明らかな如く、実施例7〜14のガス透過率は
いづれの場合も従来法のものに比較して向上改善されて
いる。
一方比較例においては第1延伸温度が130℃を越える
もの、あるいは第1延伸温度が第2延伸温度より高いも
のについては従来法のものとほぼ同じ程度のガス透過率
値を示す。又第1延伸温度が16500を越えるもの及
び熱セット温度が165℃を越えるものについては、微
小空孔が消失しガス透過率の低下が著しく好ましい多孔
質中空糸は得られない。更に熱セット温度が130q0
に達しない場合には構造の固定が不完全で、ガス透過率
が劣るばかりでなく形態の安定性が非常に悪く実用に耐
えない。実施例 15 テトラリン中135qoで測定した〔り〕=1.44の
ポリプロピレンを直径12肌?の二重管構造を有する中
空糸製造用ノズルを用いて級糸温度210oo、紡糸ド
ラフト320、巻取り速度60血/minで薮糸した。
得られた未延伸中空糸を14000に加熱されたローラ
ー上を定長下に通過せしめて接触時間9現砂間で第1熱
処理を行い、弾性回復率95%を有する未延伸中空糸を
得た。この未延伸中空糸を次いで室温に保たれたローラ
間で20%第1延伸し、ひきつづいて14500に加熱
されたスリットヒーター中で、未延伸糸長に対して13
0%のローラー間延伸を行いさらにひきつづいて、延伸
長即ち、全延伸後糸長から元の未延伸糸長を差し引いた
糸長の33.3%を緩和せしめるように、155COに
加熱されたスリットヒ−ター中にオーバーフィードし滞
在時間1町砂で該雰囲気を通過せしめることにより緩和
熱セットを行なった後、室温に冷却されたテークアップ
ロールを介して連続的に巻き取った。得られた多孔質ポ
リプロピレン中空糸は内径300仏、周壁部肉厚28一
であって、ガス透過率=1.5×1ぴぞ/で,hr,0
.5atmで、後述する従釆法による比較例に比較して
著しくガス透過率が増加している。又2少時間後におけ
る真収縮率=0%、クリンプ収縮率=0.4%であって
クリンプのない形態安定性の良好なものであった。比較
例 8 実施例15において第2延伸を省略し、第1延伸のみに
て150%延伸する以外は、全く同一条件で多孔費ポリ
プロピレン中空糸を製造した。
得られた多孔費中空糸のガス透過率は3.4×lぴ夕/
従,hr,0.稗血と実施例15に比較して数分の1と
低いものであった。
比較例 9 ASTM−D1238に従って測定した時のメルトィン
デツクス1.0のポリプロピレンを用いて実施例1と同
条件で中空糸の紡糸を試みたが紙糸温度210qoでは
安定な続糸ができなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 230℃におけるメルトインデツクス値が5乃至4
    0g/10分であるポリプロピレンを紡糸してなる弾性
    回復率が60%以上であるポリプロピレン未延伸中空糸
    を−20℃〜130℃で第1延伸し、次いで第1延伸温
    度以上、165℃以下で第2延伸を行なつた後、130
    ℃〜165℃で熱セツトすることを特徴とする多孔質ポ
    リプロピレン中空糸の製造方法。 2 熱セツトを定長状態で行なう特許請求の範囲第1項
    記載の多孔質ポリプロピレン中空糸の製造方法。 3 熱セツトを緩和状態で行なう特許請求の範囲第1項
    記載の多孔質ポリプロピレン中空糸の製造方法。
JP13390677A 1977-11-08 1977-11-08 多孔質ポリプロピレン中空糸の製造方法 Expired JPS6037201B2 (ja)

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