JPS60206802A - 改良された加水分解性シリル基含有ビニル系重合体の製造法 - Google Patents

改良された加水分解性シリル基含有ビニル系重合体の製造法

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JPS60206802A
JPS60206802A JP6115484A JP6115484A JPS60206802A JP S60206802 A JPS60206802 A JP S60206802A JP 6115484 A JP6115484 A JP 6115484A JP 6115484 A JP6115484 A JP 6115484A JP S60206802 A JPS60206802 A JP S60206802A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規にして有用なる常温硬化可能な湿気硬化型
の加水分解性シリル基含有ビニル系重合体の製造法に関
し。
さらに詳細には、水結合剤類の存在下にビニル系単量体
を重合せしめることからなる、改良された製造法に関す
る。
近時、塗料業界などの分野において、無公害塗料の指向
が強まっていて、従来の硬化性塗料用樹脂組成物に代わ
シうる樹脂組成物の開発が急務となっている。
ところで、従来型の硬化性塗料用樹脂組成物としては、
ポリイソシアネート樹脂を硬化剤とするポリウレタン系
塗料、アミン樹脂を硬化剤とするアミン樹脂硬化型塗料
、あるいはブロックイソシアネートを硬化剤として水酸
基含有重合体を硬化させるという形の塗料などがあるが
%まずポリウレタン系塗料にあっては、ポリインシアネ
ート樹脂中に残存する遊離インシアネートに起因する毒
性の問題があるし、次にアミノ樹脂硬化型塗料にあって
は、加熱硬化させるさいの熱エネルギー・コストの点や
、硬化時に有毒なホルムアルデヒドが発生するという点
で問題があるし、他方、ブロックイソシアネート硬化系
にあっては、硬化温度が高くなることは否めない。
こうした観点から最近では、毒性上、有害となるような
硬化剤を必要とはしない加水分解性シリル基を有する湿
気硬化型樹脂の開発も進められて、盛んになってきてい
る。
ところが、こうした湿気硬化型樹脂にあっては、雰囲気
 。
中の微量な水分によシ徐々に、加水分解−縮合反応が進
行して、樹脂の増粘が起こり、したがって樹脂の保存安
定性に欠けるという問題があった。
就中、塗料用樹脂として用いられる場合には、顔料の分
散性、または基材もしくは下塗ル塗膜との密着性の観点
から、一般には、種々の官能基が導入されるが、この種
の湿気硬化型樹脂においては、むしろ官能基が加水分解
−縮合反応を促進させることになる処から、限定された
種類の官゛能基を、しかも低濃度といった極めて制限さ
れた範囲でしか用いることができない、というのが現状
である。
そこで、かかる欠点を克服するための手法として、使用
 ゛する単量体や溶剤などの原料成分を蒸留せしめると
かの方法によって予め脱水処理を行なってから重合反応
用に供するという方法や、予め脱水処理を行なうことな
しに得られた重合体溶液に対して、公知慣用の種々の水
結合剤類を添加せしめるという方法などが提案されてい
る。
しかし、前者方法においては、重合体製造の工程数が多
くなるという欠点があって、工業的生産の観点からは好
ましいものと言えないし、後者方法に従って官能基濃度
の高い重合体(溶液)を得ようとすると、前述した如く
、重合反応中にゲル化したシする恐れがあって5本発明
者らの検証した処では、事実、重合用の溶剤として、ト
ルエンやキシレンの如き芳香族系溶剤とか、酢酸−n−
ブチルの如きエステル系溶剤などを用いた場合には、そ
うした傾向が一層顕著になるので、これまた好ましい方
法とは言えず、したがって後者方法とても万能とは言い
難い。
しかるに、本発明者らは上述した如き従来技術における
種々の欠点ないしは難点を改善せしめるべく鋭意検討を
重ねて、水結合剤類の存在下に加水分解性シリル基含有
ビニル系重合体を調製した処、こうした欠点が兄事に克
服されることを見出すに及んで、本発明を完成させるに
到った。
すなわち、本発明はビニル系単量体類、溶剤類および重
合開始剤類、さらに必要によシ連鎖移動剤類と、水結合
剤類とを共存させて、無水の状態で溶液共重合せしめる
ことからなる、改良された加水分解性シリル基含有ビニ
ル系重合体の製造法を提供するものである。
ここにおいて、前記した水結合剤類とは、本発明方法を
実施するにさいして使用されるビニル系当量体類および
溶剤類などの諸原料成分中に含有されている微量の水分
を、重合反応に先立って除去せしめる目的で使用するも
のであって、当該水結合剤類の代表的なものとしてはオ
ルトぎ酸トリメチル、オルトぎ酸トリエチル、オルトぎ
酸トリーn−ブチルの如きオルトぎ酸トリアルキル類;
オルトはう酸トリメチル、オルトはう酸トリエチル、°
オルトはう酸トリーn−ブチルの如きオルトはう酸′ト
リアルキル類;テトラメチルシリケート、テトラエチル
シリケート、テトラ−n−ブチルシリケート、テトラ(
2−メトキシエチル)シリケート、テトラ(2−クロロ
エチル)7リケートの如きテトラ(置換)アルキルシリ
ケート類単体;テトラフェニルシリケート、テトラベン
ジルシリケートの如き上記テトラ(置換)アルキルシリ
ケート類単体の同効物質(以下、同効単体と略記する。
)またはテトラエチルシリケートのダイマー、トリマー
、テトラマー゛、ヘキサマー、「エチルシリケート40
」〔コルコート■製の、テトラエチルシリケートのテト
ラマー、ペンタマー、ヘキサマーの混合物〕の如き、1
掲の各テトラ(置換)アルキルシリケート類単体や該シ
リケート類単体の同効単体の縮合物などの加水分解性エ
ステル化合物類、フェニルイソシアネー)、p−クロロ
フェニルイソシアネート、ベンゼンスルホニルイソシア
ネート、p−トルエンスルホニルイソシアネー)、2.
4−トルエンジイソシアネート、m−キシリレンジイソ
シアネートまたはへキサメチレンジイソシアネートの如
きインシアネート化合物類、あるいはナトリウム、カリ
ウム、リチウム、アルミニウム、マグネシウムの如きア
ルカリ土類金属単体または塩化す) IJウム、塩化カ
リウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、炭酸カルシ
ウムの如き無機塩類などが挙げられる。
これらのうち、水分との反応ないしは吸着によって不溶
尊公を生じたシ、または好ましからざる化合物を生成し
たりすることがないなどの理由から、加水分解性エステ
ル化合物類および/またはモノイソシアネート化合物類
を使用するのが好ましいし、モノイソシアネート化合物
のうちでも、フェニルイソシアネート、p−クロロフェ
ニルイソシアネート、ベンゼンスルホニルイソシアネー
トs p )ルエンスルホニルインシアネートの如き化
合物が特に好ましい。
当該水結合剤類の使用方法としては、前記した諸原料成
分の含水量を予めカール・フィッシャー法などの公知慣
用の手段により測定しておいて、その含水量と等当量な
いしはそれ以上の水結合剤類を添加せしめるだけの方法
もあれば、こうして水結合剤類を添加したのち加熱せし
めることによる脱水処理をも施すという方法などもあり
、それらのいずれの方法によってもよい。
゛当該水結合剤類としてインシアネート化合物を用いる
場合には、アルコール類、水酸基含有単量体またはアミ
ノ基含有単量体の如き、イソシアネート基と反応しうる
官能基ないしは活性水素を有する原料成分の使用は、是
非とも避けるべきである。
また、過剰のインシアネート化合物を使用した場合にお
いては、加熱などによる前記脱水処理が完了したのちに
かかる過剰インシアネート化合物分と当量以上の無水ア
ルコール類を添加して遊離イソシアネート分を捕捉する
こともできる。
そして、本発明方法によって得られる前記加水分解性シ
リル基含有ビニル系重合体とは、一般式で示されるハロ
シリル基、アルコキシシリル基、アシロキシシリル基、
フエノキシンリル基、メルカプトシリル基。
アミノシリル基、イミノオキシシリル基またはアルケニ
ルオキシシリル基などの如き加水分解され易い官能基(
官能性7 リル基)を含有する重合体を相称するが、酸
素原子を介してアルコキシシリル基が結合されている重
合体だけは、当該重合体から除外される。
また、当該重合体中の特性基たる加水分解性シリル基と
しては、1掲された如き各種官能性シリル基のうち、硬
化時に好ましからざる揮発分を生じない点で、アルコキ
シシリル基が最も望ましい。
而して、当該重合体中にアルコキシシリル基などの官能
性シリル基を導入せしめるには、■アルコキシシリル基
含有ビニル系単量体と、かかる官能性シリル基含有単量
体と共重合可能な他のビニル系単量体類との混合物を共
重合させる方法とか、■メルカプト基を含有するアルコ
キシシラン類を連鎖移動剤として使用してビニル系単量
体類をラジカル(共)重合させるなどの周知慣用の方法
を適用することができるが、これらのうち■なる方法の
み、または■なる方法のみ、あるいは■の方法と■の方
法とを併用するのが最も簡便である。
まず、上記■なる方法によってアルコキシクリル基を導
入せしめるにさいして使用されるアルコキシシリル基含
有ビニル系単量体として代表的なものには、γ−(メタ
)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、r
−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシ
ラン、r−(メタ)アクリロイルオキシグロビルメチル
ジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビ
ニルメチルジェトキシシラン、ビニルトリス(β−メト
キシエトキシ)シランまたはアリルトリメトキシシラン
などがある。
次に、前記■なる方法によってアルコキシシリル基を導
入せしめるにさいして使用されるメルカプト基含有アル
コキシシラン類として代表的なものには、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリエトキシンラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシ7ラン、r−メルカプトプロピルメチルジェ
トキシシランまたはγ−メルカプトプロピルトリー1s
o−プロペニルオキシシランなどがある。
これらのアルコキシシリル基含有レニル系単量体または
メルカプト基含有アルコキシシラン類は、いずれも硬化
性および価格の面から1.樹脂固型分1,000.g当
りのアシロキシシリル基の導入量が0.1〜3モルの範
囲内となる割合において使用されるのが好ましい。
他方、前記した共重合可能な他のビニル系単量体として
代表的なものには、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート。
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ゛り)アクリ
レートの如き(メタ)アクリル酸エステル類:マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸類
と1価アルコール類とのジエステル類;酢酸ビニル、安
息香酸ビニル、「ベオバ」(オランダ国シェル社製のビ
ニルエステル)の如キビニルエステル類:[ビスコ−)
8F、8FM、3Fもしくは3FMJ[大阪有機化学■
製の含ふっ素糸(メタ)アクリル単量体]、パーフルオ
ロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パーフル
オロシクロへキシルフマレー)、 N−1ao−7’ロ
ピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチル(メタ
)アクリレートの如き(パー)フルオロアルキル基含有
のビニルエステル類:メチルビニルエーテルの如きビニ
ルエーテル類もしくは上記不飽和ジカルボン酸のジエス
テル類などの含ふっ素化物類;塩化ビニル、ぶつ化ビニ
ル、塩化ビニリデン、ふり化ビニリデン、クロロトリフ
ルオロエチレン、エチレン、プロピレンの如キオレフイ
ン類;またはスチレン、α−メチルスチレンs p−1
ert−ブチルスチレン、ビニルトルエンの如き芳香族
ビニル系単量体などの、いわゆる極性基(官能基)を有
しない化合物がある。
以上に掲げられた各種ビニル系単量体と共に、本発明方
法に従えば、従来技術では、得られる(共)重合体の安
定性の点から極く限定された量的範囲&か、ある(・は
全く共重合させることすらできなかったような官能基含
有単量体も、特に制限されることなく共重合せしめるこ
とができるという利点がもたらされる。
かかる官能基含有単量体として代表的なものには、2−
ヒドロキクエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−n−ブチ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ−n−ブチル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ−n−ブチル(
メタ)アクリレート、5−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、ジー2−ヒドロキシエチル
フマレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレートの如きα。
β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル
エステル類;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸。
フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸の如き不飽和やノ
ーもしくはジカルボン酸類、または不飽和ジカルボン酸
類と1g8アルコール類とのモノエステル類などのα、
β−エチレン性不飽和カルボン酸類;無水マレイン酸、
無水イタコン酸の如き多価カルボン酸無水基含有不飽和
単量体類;(メタ)アクリルアミド、N、N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N−アルコキシメチル化(メ
タ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−
メチロール(メタ)アクリルアミドの如きカルボン酸ア
ミド基含有不飽和単量体類: p−スチレンスルホンア
ミ)”s N−メーy−ルーp −ス( チレンスルホンアミド、N、N−ジメチル−p−スチレ
ンスルホンアミドの如きスルホン酸アミド基含有不飽和
単量体類:N、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレートの如きN、N−ジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート類;上記多価カルボン酸無水基含有不
飽和単量体゛類とN、N−ジメチルアミノプロピルアミ
ンの如き多価カルボン酸無水基と反応しうる活性水素基
および3級アミノ基を併せ有する化合物との付加物の如
き3級アミン基含有不飽和単量体類;(メタ)アクリロ
ニトリルの如きシアノ基含有不飽和単量体類;上記α、
β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル
エステル類と燐酸もしくは燐酸エステルとの縮合反応に
より得られる燐酸エステル基含有不飽和単量体類;ある
いは(β−メチル)グリシジル(メタ)アクリレートの
如きエポキシ基含有ビニル系単量体類などがある。
以上に掲げられたような水結合剤類と諸原料成分とを用
いて本発明方法の目的重合体である前記加水分解性シリ
ル基含有ビニル系重合体を得るには、溶液重合法や非水
分散型重合法などの公知慣用のいずれの方法に従うこと
もできるが、就中、溶液ラジカル重合法による方法が最
も好筐しい。そのさいに用いられる溶剤類として代表的
なものには、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n
−ヘキサン、n〜オクタンの如き炭化水素系;メタノー
ル、エタノール、1so−グロパノール、n−ブタノー
ル、1so−ブタノール。
1Iec−ブタノール、tert−ブタノール、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルの如きアルコール系;
酢酸エチル。
酢酸−n −7’チルの如きエステル系;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチル−1so−ブチル−ケトン、
シクロヘキサノンの如きケトン系などがあるが、前記ビ
ニル系重合体(溶液)の保存安定性の見地からすれば、
全溶剤類のうちの少なくとも10重量%がアルコール系
溶剤となるように使用すべきである。
当該溶剤類と、さらにアゾ系または過酸化物系などの公
知慣用の重合開始剤類とを併用して、前述した如く、常
法により重合を行なえばよい。
また、こうした重合のさいに、メルカプト基含有アルコ
キシシラン類と共に、ラウリルメルカプタン、オクチル
メルカプタン、2−メルカプトエタノールまたはα−メ
チルスチレン・ダイマーの如き各種の他の系統の連鎖移
動剤類を使用することは一向に差し支えない。
以上に説述した諸原料成分、っま9アルコキシシリル基
含有ビニル系単量体および該単量体と共重合可能な他の
ビニル系単量体などからなるビニル系単量体類と、溶剤
類と。
重合開始剤類とに、さらに必要に応じて連鎖移動剤類と
に予め前記水結合剤類を共存させて無水の状態にしてお
いて。
これらの各ビニル系単量体を常法にょシ共重合せしめる
ことによって目的とする加水分解性シリル基含有ビニル
系重合体が得られるが、このように水結合剤類を諸原料
成分に予め共存させて(共)重合反応を行なうという本
発明方法に従って得られる(共)重合体は、従来技術に
従って得られるものに比して著しく保存安定性が改良さ
れたものである。
かくして得られる加水分解性シリル基含有ビニル系(共
〕重合体は、硬化触媒類、溶剤類および水結合剤類の如
き公知慣用の諸添加成分が加えられて、常温硬化性塗料
用樹脂組成物として、シーラー用樹脂組成物または接着
剤組成物として用いることができる。
次に1本発明を実施例、比較例、応用例および比較応用
例により具体的に説明するが、以下において部および%
は特に断りのない限シ、すべてfrt基準であるものと
する。
実施例1 攪拌装置、温度計、窒素導入管および還流冷却器を備え
た反応器に、トルエンの400部およびn−ブタノール
の300部を仕込んで窒素雰囲気下に105℃に昇温し
、次いで系中の水分と等当量のオルトぎ酸トリメチル2
8.9部を加え(系中の総合水率は0,7%であった。
)%さらにスチレンの200部、メチルメタクリレート
の300 部、n−ブチルアクリレートの140部、ア
クリロニトリルの100部、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートの100部、N、N−ジメチルアミノエチル
メタクリレートの50部、マレイン酸モノ−n−7’チ
ルエステルの15部、γ−メタクリロイルオキシグロビ
ルトリメトキシシランの75部、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシランの20部。
トルエンの300部およびtart−ブチルパーオキシ
オクテートの10部からなる混合物に、この混合物中に
含まれる微量の水分と等当量のオルトぎ酸トリメチル5
.4部を予め加えておいたものを(この混合物中の総合
水率は0.07%であった。)、3時間に亘って滴下し
た。
滴下終了後、直ちに110℃まで昇温して同温度に2時
間保持してからtsrt−ブチルパーオキシベンゾエー
トの10部およびオルトぎ酸トリメチルの10部を加え
(このtart−ブチルパーオキシベンゾエート中に含
まれている水分に対してオルトぎ酸トリメチルの添加量
は大過剰となっている。)%さらに同温度に10時間保
持して重合反応を続行せしめた処、不揮発分(NY)が
494%、ガードナーカラーが2で、かつ数平均分子i
t(Mn)がZlooなる目的重合体溶液が得られた。
以下、これを重合体(A−1)と略記する。
実施例2 実施例1と同様の反応器に、トルエンの400部および
n−ブタノールの300部を仕込み、9素気流中で10
5℃に昇温し、次いで系中の水分(総含水率=0.7%
)と等当量のテトラエチルシリケー)56.6部を加え
て同温度で20分間攪拌した。
しかるのち、スチレンの200部、メチルメタクリレー
トの300部%2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
150部、2−ヒドロキシエチルアクリレートの125
部。
アクリルアミドの75部、アクリル酸の20部、γ−メ
タクリロイルオキシグロビルトリメトキシシランの13
0部、トルエンの300部、アゾビスインブチロニトリ
ルの6部およびtart−ブチルパーオキシオクテート
の30部からなる混合物に、この混合物中に含まれる微
量の水分(総合水率=0,2%)と等当量のテトラエチ
ルシリケートの30.9部を予め加えたものを、4時間
かけて滴下した。
滴下終了後も同温度に15時間保持して重合反応を継続
せしめた処、NVが48.8%、ガードナーカラーが1
以下で、かつMnがZoooなる目的重合体の溶液が得
られた。
以下、これを重合体(A−2)と略記する。
実施例3 実施例1と同様の反応器に、トルエンの700部を仕込
んで窒素雰囲気下に105℃に昇温し、次いで系中の水
分(含水率=0.1%)と等当量のp−)ルエンスルホ
ニルイソシアネート77部を加え、同温度で20分間攪
拌せしめた。
しかるのち、スチレンの200部、メチルメタクリレー
トの300部、n−ブチルアクリレートの200部、ア
クリロニトリルの150部、無水マレイン酸の20部、
γ−メタクリロイルオキシグロビルトリメトキシシラン
の130部、アゾビスイソブチロニトリルの6部、キシ
レンの300部およびtart−ブチルバーオキシオク
テートの30部からなる混合物に、この混合物中に含ま
れる微量の水分(総含水率= 0.1%)と等当量のp
−)ルエンスルホエルイソシアネー)14.75部を予
め加えておいたものを、4時間に亘って滴下した。滴下
終了後、直ちにオルトぎ酸トリメチルの10部を加え、
同温度で15時間反応せしめて、NYが50.1%、ガ
ードナーカラーが2で、かつMnが1100なる目的重
合体の溶液を得た。以下、これを重合体(A−6)と略
記する。
比較例1 水結合剤類の一つであるオルトぎ酸トリメチルの伏わり
に、溶剤類の−っであるトルエンを同量使用するように
変更した以外は、実施例1と同様にして対照用の重合体
溶液を得た。以下、これを重合体(A’−1)と略記す
るが、この重合体CI!−1)はNVが494翫ガード
ナーカラーが2で、かつ扁が7.000であった。
比較例2 水結合剤類の一つであるテトラエチルシリケートの代ゎ
シに、同量のトルエンを用いるように変更した以外は、
実施例2と同様にして対照用の重合体溶液を得た。以下
、これを重合体(に−2)と略記するが、このものはN
Vが48.8%、ガードナーカラーが1以下で、かつM
nが6.800であった。
比較例3 水結合剤類たるオルトぎ酸トリメチルおよびp−)ルエ
ンスルホニルイソシアネートの代わシに、同量ずつのト
ルエンを使用するように変更した以外は、実施例3と同
様にして対照用の重合体溶液を得たが、このものはNY
が50.1翫ガードナーカラーが2で、かつMnがZo
ooなる重合体の溶液であった。以下、これを重合体(
に−3)と略記する。
各実施例および比較例で得られた各重合体の保存安定性
を比較検討した結果を第1表にまとめて示すが、本発明
方法に従って得られる重合体はこの保存安定性が著しく
向上されていることが知れる。
第 1 表 * 各重合体溶液をガラス製密閉容器に入れて50℃、
60%RHなる恒温恒湿器中で1年間放電せしめたのち
の、初期粘度(25℃におけるブルックフィールド粘度
;以下同様)に対する経日粘度の比を以て示すが、この
数値が大になるはど保存安定性に欠けることを意味する
応用例1〜4および比較応用例1〜4 第2表に示されるような組成割合で、重合体に硬化−媒
、溶剤および顔料と、これら硬化触媒、溶剤および顔料
中に含まれる水分量と等当着の水結合剤、オルトぎ酸ト
リメチルとを配合し混合せしめて塗料用樹脂組成物を得
た。
それぞれの塗料用樹脂組成物について保存安定性を調べ
た処を、同表にまとめて示す。
手続補正書 7・ 昭和59年 5月7 日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第61154号 2、発明の名称 改良された加水分解性シリル基含有ビニル系重合体の製
造法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 〒174 東京都板橋区坂下三丁目35番58号(28
8)大日本インキ化学工業株式会社代表者 用 村 茂
 邦 4、代理人 〒103 東京都中央区日本橋三丁目7番20号大日本
インキ化学工業株式会社内 電話 東京(03) 272−4511 (大代表)自
 発 補正の内容 (11明細書の第6頁11行目の記載 「ビニル系当量体類」を、 rビニル系単量体W41に訂正する。
(2)第9頁1〜4行目にかけての記載を次のように訂
正する。
「も、ベンゼンスルホニルイソシアネート、p−トルエ
ンスルホニルイソシアネートの如き化合物が特に好まし
い。」 (3) 第15頁3行目の記載 「含ふっ素化物類」を、 rふっ素化物頬1に訂正する。
(4)第20頁2行目の記載 「以上に請述した諸原料成分」を、 1以上に詳述された諸原料成分」に訂正する。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 t ビニル系単量体類、溶剤類および重合開始剤類、さ
    らに必要により連鎖移動剤類と、水結合剤類とを共存さ
    せて、無水の条件下で共重合せしめることを特徴とする
    、改良された加水分解性シリル基含有ビニル系重合体の
    製造法。 2 前記の水結合剤類が加水分解性エステル化合物であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の製造
    法。 五 前記の水結合剤類がモノイソシアネート化合物であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の製造
    法。 4、前記の水結合剤類が、加水分解性エステル化合物と
    モノイソシアネート化合物との混合物であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の製造法。 五 前記した加水分解性シリル基含有ビニル系重合体が
    、1分子中に少なくとも1個の加水分解性シリル基を含
    有する重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の製造法。 瓜 前記した加水分解性シリル基含有ビニル系重合体が
    、i、 o o o〜3o、oooなる数平均分子量を
    有する重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項または第5項に記載の製造法。
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