JPH06322018A - 硬化性重合体組成物 - Google Patents

硬化性重合体組成物

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JPH06322018A
JPH06322018A JP11155893A JP11155893A JPH06322018A JP H06322018 A JPH06322018 A JP H06322018A JP 11155893 A JP11155893 A JP 11155893A JP 11155893 A JP11155893 A JP 11155893A JP H06322018 A JPH06322018 A JP H06322018A
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meth
vinyl
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JP11155893A
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English (en)
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Kuniaki Sato
邦明 佐藤
Yoshiyuki Mukoyama
吉之 向山
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)一般式(I)で示される加水分解性の
シリル基を有するビニル系重合体及び 【化1】 (式中、R1はアルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基であり、Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシロ
キシ基またはヒドロキシ基であり、kは1〜3の整数で
ある) (B)アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウ
ム塩、トリアリールスルホニウム塩、トリアリールセレ
ノニウム塩、フェナシルスルホニウム塩、4−ヒドロキ
シフェニルスルホニウム塩及びスルホン酸エステルより
選ばれる1種又は2種以上の化合物とを含有してなる硬
化性重合体組成物。 【効果】 一液型として長期間安定であり、使用時には
充分な硬化性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料、接着剤、シーリ
ング材等として用いられる硬化性重合体組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より加水分解性のシリル基を有する
ビニル系重合体は、無機材料に対する良好な付着性を有
し、空気中の湿気により室温架橋して耐久性に優れた硬
化塗膜(硬化物)を形成することが知られている。しか
しながら、加水分解性のシリル基を有するビニル系重合
体は、硬化触媒を使用しないと、架橋速度が遅く、養生
期間が短いと硬化塗膜の性能も十分とは言えない。その
ため、一般的には、加水分解性のシリル基を有するビニ
ル系重合体には硬化触媒を配合して使用している。例え
ば、特公昭63−443号公報、特開平1−95116
号公報に示されているように、塩基性化合物等の硬化触
媒を用いることにより架橋を促進させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】硬化触媒を配合する場
合には、一般に、硬化触媒を使用直前に所定量配合し、
一定の可使時間(ポットライフ)内に使いきる、所謂、
二液型で使用しなければならない。二液型では、使用す
る毎に、計量、混合の作業を繰り返し行う必要があるの
で、作業工程の煩雑さを解消するために、予め硬化触媒
を配合する一液型が望まれているが充分なものは得られ
ていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)一般式
(I)で示される加水分解性のシリル基を有するビニル
系重合体及び
【化2】 (式中、R1はアルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基であり、Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシロ
キシ基またはヒドロキシル基であり、kは1〜3の整数
である) (B)アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウ
ム塩、トリアリールスルホニウム塩、トリアリールセレ
ノニウム塩、フェナシルスルホニウム塩、4−ヒドロキ
シフェニルスルホニウム塩及びスルホン酸エステルより
選ばれる1種又は2種以上の化合物を配合することを特
徴とする硬化性重合体組成物に関する。
【0005】本発明において、一般式(I)で示される
加水分解性のシリル基を有するビニル系重合体(A)を
製造する方法は公知である。その方法として、例えば、 1)一般式(I)で示される加水分解性のシリル基とビ
ニル基を有する化合物をその他のビニル系単量体と共重
合させる方法、 2)反応性官能基を有するビニル系重合体に、該官能基
と反応する官能基を有するシラン化合物を反応させる方
法等がある。 前者は、一般式(I)で示される加水分解性のシリル基
とビニル基を有する化合物を(メタ)アクリル酸エステ
ル等のその他のビニル系単量体と共重合させる方法であ
り、一般式(I)で示される加水分解性のシリル基とビ
ニル基を有する化合物としては、例えば、一般式(II)
で示される化合物がある。
【化3】 (式中、R2は水素原子またはメチル基であり、R3、R
4およびR5は、各々独立に水素原子、アルキル基、アリ
ール基またはアラルキル基であり、R6は2価の有機基
であり、Aは−COO−またはフェニレン基であり、X
はハロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基またはヒ
ドロキシル基であり、aは0〜20の整数であり、kは
1〜3の整数である)
【0006】一般式(II)で示される化合物としては、
例えば、γ−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシエチルトリエトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエト
キシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
ジメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
キシプロピルジメチルエトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシプロピルトリクロロシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシプロピルメチルジクロロシラン、γ−(メ
タ)アクリロキシプロピルジメチルクロロシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルトリプロピオキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロピ
オキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
ブトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブチルトリ
メトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシペンチルト
リメトキシシラン、γ(メタ)アクリロキシヘキシルト
リメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシヘキシル
トリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシオクチ
ルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシデシ
ルトリメシキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシドデ
シルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシオ
クタデシルトリメトキシシラン、1−(メタ)アクリロ
キシプロピル−1,1,3,3−テトラメチル−3−メ
トキシジシロキサン、1−(メタ)アクリロキシプロピ
ル−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−5−メト
キシトリシロキサン、1−(メタ)アクリロキシプロピ
ル−1,1−ジメチル−3,3,3−メトキシジシロキ
サン等が挙げられる。なお、ここで用いられている(メ
タ)アクリロキシは、メタクリロキシまたはアクリロキ
シを意味する。また、一般式(II)で示される化合物以
外に、トリメトキシビニルシラン、トリエトキシビニル
シラン、トリス(エチルメチルケトキシム)ビニルシラ
ン、トリアセトキシビニルシラン等のビニルシラン化合
物、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシ
ラン、アリルトリクロロシラン等のアリルシラン化合物
などが挙げられる。これらの加水分解性のシリル基とビ
ニル基を有する化合物は、1種または2種以上が使用で
きる。
【0007】本発明における一般式(I)で示されるシ
リル基とビニル基を有する化合物を(メタ)アクリル酸
エステル等のビニル系単量体と共重合することで、加水
分解性のシリル基を有するビニル系重合体が得られる。
(メタ)アクリル酸エステルのビニル系単量体として
は、具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ
ート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等が挙
げられる。また、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロビル(メタ)アクリレート
等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のアミ
ノ基含有(メタ)アクリル酸エステルを共重合すること
ができる。更に、その他のビニル系単量体として、スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の置換ス
チレン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニト
リル、アクリルアミド等を併用することもできる。ここ
で用いられている(メタ)アクリレートは、メタクリレ
ートあるいはアクリレートを意味する。本発明に用いら
れる一般式(II)で示されるシリル基とビニル基を有す
る化合物と、その他のビニル系単量体との割合は、前者
2〜50重量%、後者50〜98重量%が好ましく、特
に、前者10〜30重量%、後者70〜90重量%が好
ましい。一般式(II)で示されるシリル基とビニル基を
有する化合物が2重量%未満では、架橋が低下し塗膜の
耐久性が劣る傾向にあり、一方50重量%を超えると、
合成中に重合体が増粘、ゲル化する傾向がある。
【0008】本発明において、上記の重合に際しては、
公知の重合開始剤として用いられる。本発明に用いられ
る重合開始剤としては、例えば、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチ
ルシクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセト
アセテートパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、α,α
−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベ
ンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビ
ス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、t−
ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオ
キサイド、ジ−イソプロピルベンゼンハイドロパーオキ
サイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメ
チルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、t
−ヘキシルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメ
チルブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、2,2′−アゾビス(イソブチロニト
リル)、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)等が挙げられる。これらの重合開始剤は1種又は2
種以上が使用できる。これらの使用量は、一般式(I)
で示される加水分解性のシリル基を有するビニル系重合
体の目的とする分子量により決められるものであり、重
合に供される単量体の合計100重量部当たり、0.1
〜10.0重量部が好ましい。
【0009】単量体の重合は、溶液重合、懸濁重合、乳
化重合、塊状重合等の公知の重合法で行うことが可能で
あるが、有機溶媒中で重合(溶液重合、非水分散重合)
するのが好ましい。重合時の反応温度は60〜160℃
が好ましく、80〜140℃がより好ましい。前記重合
に用いられる有機溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の直鎖状脂肪族
炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エ
チルシクロヘキサン、シクロヘプタン等の環状脂肪族炭
化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素が挙げられる。また、酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール類が挙げ
られる。これらは単独でまたは2種類以上を組み合わせ
て用いることもできる。また、混合溶媒であるミネラル
スピリット、ミネラルシンナー、ペトロリウムスピリッ
ト、ホワイトスピリット、ミネラルターペン等も使用可
能である。
【0010】次に、一般式(I)で示される加水分解性
のシリル基を有するビニル系重合体を得るもう1つの方
法としてあげられる、反応性官能基を有するビニル系重
合体に、該官能基と反応する官能基を有し、かつ一般式
(I)で示される加水分解性のシリル基を有するシラン
化合物を反応させる方法について説明する。本法では、
カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミド基、エポキシ
基等の官能基を有するビニル系重合体を製造し、次に、
このものに一般式(III)
【化4】 (式中、R7はアルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基であり、Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシロ
キシ基またはヒドロキシル基であり、Zはカルボキシル
基、ヒドロキシル基、アミド基、エポキシ基等の官能基
と反応する官能基であり、kは1〜3の整数である)で
示される化合物を反応させる方法である。
【0011】カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミド
基、エポキシ基等の官能基を有するビニル系重合体の出
発原料は、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミド
基、エポキシ基等の官能基とビニル基を有する化合物と
その他のビニル系単量体であり、これらを共重合させる
ことで該重合体が得られる。官能基とビニル基を有する
化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。その他のビニル系単
量体としては、前記の(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル等が挙げられる。カルボキシル基、ヒドロキシル
基、アミド基、エポキシ基等の官能基とビニル基を有す
る化合物(前者)とその他のビニル系単量体(後者)と
を共重合させる割合は、前者5〜40重量%、後者60
〜95重量%であることが好ましい。前者が5重量%未
満では、付加する一般式(I)の加水分解性のシリル基
の量が少なくなるので、耐久性の良好な硬化物が得られ
にくい。一方、前者が40重量%を超えると、合成中に
増粘しやすくなる。
【0012】一般式(III)で示される化合物として
は、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン等がある。反応させる方法と
しては、例えば、上記の官能基を有するビニル系重合体
を溶媒に溶かし、次に一般式(III)で示される化合物
を加えて80℃以上に加熱し撹拌する方法がある。一般
式(III)で示される化合物と官能基を有するビニル系
重合体との割合は、前者の官能基/後者の官能基当量比
で、0.5/1.0〜1.0/1.0が好ましい。0.
5/1.0未満では、付加する一般式(I)の加水分解
性のシリル基の量が少なくなるので、耐久性の良好な硬
化物が得られにくい。1.0/1.0を超えると、未反
応のシラン化合物が樹脂中に残存するため、塗料の貯蔵
安定性が劣る傾向にある。
【0013】本発明の硬化性重合体組成物は、前記の方
法により得られる一般式(I)で示される加水分解性の
シリル基を有するビニル系重合体(A)にアリールジア
ゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩、トリアリール
スルホニウム塩、トリアリールセレノニウム塩、ジアル
キルフェナシルスルホニウム塩、ジアルキル−4−ヒド
ロキシフェニルスルホニウム塩及びスルホン酸エステル
より選ばれる1種又は2種以上の化合物を配合すること
により得られる。本発明に用いられるアリールジアゾニ
ウム塩、ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスル
ホニウム塩、トリアリールセレノニウム塩、フェナシル
スルホニウム塩、4−ヒドロキシフェニルスルホニウム
塩及びスルホン酸エステルは光照射によりルイス酸、ブ
レンステッド酸等を発生する、いわゆる光カチオン重合
開始剤である。
【0014】アリールジアゾニウム塩は、一般式(IV)
【化5】 (式中、Ar1はアルキル基、ニトロ基、アルコキシ
基、モルホリノ基及び塩素から選ばれる1種もしくは2
種以上の置換基を有する1〜3置換のフェニル基または
無置換のフェニル基であり、(X1)-は(PF6)-、(As
6)-、(SbF6)-、(SbCl6)-、(BF4)-または(F
eCl4)-である)で示され、光照射によりルイス酸を
発生する。アリールジアゾニウム塩の具体的な化合物と
して、例えば、4−モルホリノ−2,5−ジブチロキシ
ベンゼンジアゾニウムホウフッ化塩、フェニルジアゾニ
ウムヘキサフロロホスホニウム塩、フェニルジアゾニウ
ムホウフッ化塩、フェニルジアゾニウムヘキサフロロア
ンチモネート塩等が挙げられる。
【0015】ジアリールヨードニウム塩は、一般式
(V)
【化6】 (式中、Ar2はアルキル基、ニトロ基、アルコキシ
基、モルホリノ基及び塩素から選ばれる1種もしくは2
種以上の置換基を有する1〜3置換のフェニル基または
無置換のフェニル基であり、(X2)-は(PF6)-、(As
6)-、(BF4)-、(ClO4)-、(CF3SO3)-、(FS
3)-または(F2PO2)-である)で示される化合物であ
る。ジアリールヨードニウム塩の具体的な化合物とし
て、例えば、ジフェニルヨードニウムヘキサフロロホス
ホニウム塩、ジフェニルヨードヘキサフロロアンチモネ
ート塩等が挙げられる。
【0016】トリアリールスルホニウム塩は、一般式
(VI)
【化7】 (式中、Ar3はアルキル基、ニトロ基、アルコキシ
基、モルホリノ基及び塩素から選ばれる1種もしくは2
種以上の置換基を有する1〜3置換のフェニル基または
無置換のフェニル基であり、(X3)-は(PF6)-、(As
6)-、(SbF6)-、(BF4)-、(ClO4)-、(CF3
3)-、(FSO3)-または(F2PO2)-である)で示され
る化合物である。トリアリールスルホニウム塩の具体的
な化合物として、例えばトリフェニルスルホニウムヘキ
サフロロホスホニウム塩、トリフェニルスルホニウムヘ
キサフロロアンチモネート塩、ジフェニル−4−チオフ
ェノキシフェニルスルホニウムヘキサフロロアンチモネ
ート塩、ジフェニル−4−チオフェノキシフェニルスル
ホニウムペンタフロロヒドロキシアンチモネート塩等が
挙げられる。
【0017】トリアリールセレノニウム塩は、一般式
(VII)
【化8】 (式中、Ar4はアルキル基、ニトロ基、アルコキシ
基、モルホリノ基及び塩素から選ばれる1種もしくは2
種以上の置換基を有する1〜3置換のフェニル基または
無置換のフェニル基であり、(X4)-は(PF6)-、(As
6)-、(SbF6)-、(BF4)-、(ClO4)-、(CF3
3)-、(FSO3)-または(F2PO2)-である)で示され
る化合物である。トリアリールセレノニウム塩の具体的
な化合物として、例えば、トリフェニルセレノニウムヘ
キサフロロホスホニウム塩、トリフェニルセレノニウム
ホウフッ化塩、トリフェニルセレノニウムヘキサフロロ
アンチモネート塩等が挙げられる。
【0018】フェナシルスルホニウム塩は、一般式(VI
II)
【化9】 (式中、Ar5はアルキル基、ニトロ基、アルコキシ
基、モルホリノ基及び塩素から選ばれる1種もしくは2
種以上の置換基を有する1〜3置換のフェニル基または
無置換のフェニル基であり、R8及びR9は、アルキル基
またはベンジル基であり、(X5)-は(AsF6)-、(Sb
6)-または(PF6)-である)で示される化合物であ
る。フェナシルスルホニウム塩として、例えば、ジメチ
ルフェナシルスルホニウムヘキサフロロアンチモネート
塩、ジエチルフェナシルスルホニウムヘキサフロロアン
チモネート塩等が挙げられる。
【0019】4−ヒドロキシフェニルスルホニウム塩
は、一般式(IX)
【化10】 (式中、Ar6はアルキル基、ニトロ基、アルコキシ
基、モルホリノ基および塩素から選ばれる1種もしくは
2種以上の置換基を1〜3有するフェニレン基あるいは
無置換のフェニレン基であり、R10及びR11は、アルキ
ル基またはベンジル基であり、(X6)-は(AsF6)-
(SbF6)-または(PF6)-である)で示される化合物で
ある。4−ヒドロキシフェニルスルホニウム塩として、
例えば、4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウム
ヘキサフロロアンチモネート塩、4−ヒドロキシフェニ
ルベンジルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネ
ート塩等が挙げられる。
【0020】スルホン酸エステルとしては、一般式
(X)で示されるα−ヒドロキシメチルベンゾインスル
ホン酸エステル、一般式(XI)で示されるN−ヒドロキ
シイミドスルホネート、一般式(XII)で示されるα−
スルホニロキシケトン、一般式(XIII)で示されるβ−
スルホニロキシケトンなどがある。
【化11】 (式中、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18
19、R20、R21及びR22は、アルキル基またはアリー
ル基である)
【0021】本発明の硬化性重合体組成物は、光カチオ
ン重合開始剤で硬化するものであるが、その硬化機構
は、一般的に知られるエポキシ基の開環反応ではなく、
加水分解性シリル基の縮合反応である。従って、重合体
中にエポキシ基を含む必要はない。
【0022】本発明に用いられる光カチオン重合開始剤
は、光増感剤を併用することで、更に硬化性を促進する
ことができる。光増感剤としては、例えば、エリスロシ
ン、エオシン、ペリレン、アントラセン、フェノチアジ
ン、ピレン、コロネン、1,2−ベンズアントラセン、
ベンゾフェノン、チオキサントン、2−クロルチオキサ
ントン、9−フルオレノン、アントラキノン等が挙げら
れる。
【0023】本発明の硬化性重合体組成物は、チタン
白、カーボンブラック、フタロシアニンブルー等の顔
料、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体質顔料及び溶
剤を加えて、常法によりエナメル塗料とすることもでき
る。エナメル塗料化する方法としては、例えば、ロール
ミル、サンドミル、ディスパーザー等の公知の方法を使
用することができる。また、本発明の硬化性重合体組成
物に相溶性の良好な種ペンを用い、エナメル塗料を作成
することもできる。更に、塗料としての性能向上のた
め、顔料分散剤、レベリング剤等を塗料化の際または塗
料化後に添加することも可能である。本発明の硬化性重
合体組成物は、その他、接着剤、シーリング材等として
も有用である。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。なお、部は重量
部を示す。 合成例1 (1)ビニル系重合体(A−1)の合成 撹拌装置、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコにキ
シレン400gを仕込んだ。95℃に昇温後、表1の重
合性不飽和化合物及び重合開始剤を2時間かけて滴下し
た。
【表1】 滴下終了後、1時間保温し、更に、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート2gをキシレン20gに
溶解した液を30分かけて滴下させた。滴下終了後、1
00℃に昇温し、1時間保温し、重合反応を完結させ
た。冷却後、更にキシレンを加え、加熱残分が50%に
なるように調整した。このものをA−1と命名した。
【0025】(2)硬化性重合体組成物の作成と評価 合成例1で作成したビニル系重合体A−1に、表2に示
した割合で硬化触媒を配合し、ポットライフおよびゲル
分率を測定した。 〈ポットライフ〉得られた硬化性重合体組成物の初期粘
度と3ケ月保管後の粘度を測定し、その粘度変化(増粘
率)を下式により求めた。
【数1】 〈ゲル分率〉得られた硬化性重合体組成物をバーコータ
ーで処理鋼板上に塗布し(乾燥後の膜厚:25〜35μ
m)、2週間養生室で放置した後ソックスレー抽出して
ゲル分率を求めた。
【0026】
【表2】
【0027】(3)塗膜特性の評価 表3に示す配合で塗料を作成し、塗膜特性を評価した。
【表3】
【0028】
【発明の効果】本発明の硬化性重合体組成物は、一液型
として長期間安定であり、使用時には充分な硬化性を示
す。また、塗料として使用したときは、優れた塗膜特性
を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I)で示される加水分解
    性のシリル基を有するビニル系重合体及び 【化1】 (式中、R1はアルキル基、アリール基またはアラルキ
    ル基であり、Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシロ
    キシ基またはヒドロキシル基であり、kは1〜3の整数
    である) (B)アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウ
    ム塩、トリアリールスルホニウム塩、トリアリールセレ
    ノニウム塩、フェナシルスルホニウム塩、4−ヒドロキ
    シフェニルスルホニウム塩及びスルホン酸エステルより
    選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有してなる硬化
    性重合体組成物。
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