JPS60176879A - 減衰力可変型フロントフオ−ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ストロークに依存して減衰力が変わるように
した減衰力可変型フロントフォークに関する。

二輪車等にあっては、走行中に急ブレーキをかけると、
慣性によって車体重心が前方へ移動し、このため車体前
方が沈み込んで走行安定性が害される。

又、特にモトクロス用の二輪車にあっては、小さな凹凸
の路面を走行する際には、フロントフォークの減衰力を
低く抑えてこれのばね下の動きがばね上に伝わるのを防
止し、ジャンプの着地の際には、フロントフォークに高
い減衰力を発生させて所謂底付き現象を防止することが
望ましい。

本発明は上記に鑑みて成されたもので、その目的とする
処は、圧縮ストロークの増大とともに減衰力が高くなる
ようにした減衰力可変型フロントフォークを提供するに
ある。

斯かる目的を達成すべく本発明は、ボトムケース内底部
に植設したシートパイプの上端部にバルブ機構を設け、
該バルブ機構を前記シートパイプ上端に固定された筒状
バルブシートと、該バルブシートとこれとの間に介設さ
れた検出ばねでフローティング支持される筒状バルブ本
体とで構成して両者間にテーパ状流路を形成するととも
に、バルブ本体とフォークパイプ上端に螺着されたフォ
ークボルト間に懸架ばねを介設したことをその特徴とす
る。

以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づいて説明
する。

第１図は本発明に係るフロントフォークの一部破断側面
図、第２図及び第３図は同フロントフォークのバルブ機
構部の拡大破断側面図である。

第１図に示すフロントフォーク（＋）において、（２）
はボトムケースであり、このボトムケース（２）内には
上方よりフォークパイプ（３）が上下摺動自在に挿入嵌
合ξれている。又、ボトムケース（２）内の底部にはシ
ートパイプ（４）が植設されており、この上端ピストン
部（４ａ）は図示の如くフォークパイプ（３）の内周に
摺接している。

一方、上記フォークパイプ（３）の下部内周にはシート
パイプ（４）の外周に摺接するフリーバルブ（５）とオ
イルロックカラー（６）が嵌装されており、該フォーク
パイプ（３）の上端部にはフォークボルト（７）が螺着
されている。又、ボトムケース（２）の上部内周にはフ
ォークパイプ（３）の外周に摺接するオイルシール（８
）及びガイドブツシュ（９）が嵌装されており、ボトム
ケース（２）の」１端はダストシール（１０）で覆われ
ている。尚、第１図中、（１１）はダストブーツである
。

ところで、前記シートパイプ（４）の」一端部にはバル
ブ機構（２０）が設けられている。このバルブ機構（２
０）の詳細は第２図に示すが、同図中、（２１）はシー
トパイプ（４）の上端部に固定された筒状のバルブシー
トであり、このバルブシート（２１）の上端部外周は先
細のテーパ面（２１ａ）を成しており、又、これの内部
には別のバルブシー）　（２２）が嵌着されている。そ
して、このバルブシー）　（２２）には複数の油孔（２
２ａ）・・・が穿設されており、該バルブシート（２２
）の板面にはリング状のチェックバルブ（２３）が油孔
（２２ａ）・・・を閉塞すべくスプリング（２４）にて
上方へ付勢されて着座している（第３図参照）。尚、上
記バルブシー）　（２１）の側壁には複数の油孔（２１
ｂ）・・・が穿設されている。

又、上記バルブシー）（２１）の上方にはフォークパイ
プ（３）内周に上下摺動自在に嵌合する筒状のバルブ本
体（２５）がこれとバルブシー）（２１）間に介設され
る検出ばね（２Ｂ）にてフローティング支持されており
、フォークパイプ（３）内のバルブ（２５）と前記フォ
ークボルト（７）間には図示の如く懸架ばね（２７）が
介設されている。そして、バルブ本体（２５）内にはリ
ング上のフリーバルブ（２８）が設けられており、この
フリーバルブ（２８）の下面には複数の切欠溝（２８ａ
）・・・が形成されている。

而して、フロントフォーク（１）内は室（Ａ）、（Ｂ）
。

（Ｃ）　、（Ｄ）に区画され、それぞれの室（Ａ）　、
　（Ｂ）　、　（Ｇ）　。

（Ｄ）内には作動油が封入され、特に室（ロ）の上部は
気体で占められている。

次に本フロントフォーク（１）の作用を説明する。

まず、圧縮行程においてフォークパイプ（３）がボトム
ケース（２）内に侵入すれば、室（Ｂ）内の作動油はシ
ートパイプ（４）の下部側壁に穿設された油孔（図示せ
ず）を通って室（Ａ）内に流入する。

圧縮行程初期においては、バルブシート（２１）とフリ
ーバルブ（２８）間には第２図に示す如く面積の大きな
テーパ状油路（ΔＧ）が形成されており、前記室（Ａ）
内の油はバルブシート（２１）に設けた油孔（２１ｂ）
・・・、テーパ状油路（ΔＣ）及びフリーバルブ（２８
）を通過して室（ロ）内に流入する。そして、油が各流
路を通過するときの流動抵抗に基づいてフロントフォー
ク（１）内には比較的低い減衰力が発生し、従って、二
輪車等が凹凸の小さい路面を走行する場合、フロントフ
ォーク（１）のばね下の動きは十分減衰され、この結果
、二輪車等の乗心地性は高く保たれる。

次に圧縮ストロークが進み、懸架ばね（２７）が圧縮さ
れると、これのばね荷重が高まり、このばね荷重のため
にパルプ本体（２５）は第３図に示す如く下動し、この
結果、バルブシー）　（２１）とフリーバルブ（２８）
との間のテーパ状油路（ΔＧ）の面積が縮小され、油は
ここで絞られてその流動抵抗を増し、フロントフォーク
（１）内には高い減衰力が発生する。

このように圧縮ストロークの増大とともにフロントフォ
ーク（１）の減衰力は高められるため、二輪車等が急ブ
レーキをかけても、これの車体前方の沈み込みは有効に
防止され、路面起伏の大きい場所を二輪車等が走行して
も、所謂底付き現象の発生が防止され、二輪車等の走行
安定性は高く保たれる。

次に伸張行程においてフォークパイプ（３）がボトムケ
ース（２）内を上動すれば、室（ロ）内の油はフリーバ
ルブ（２８）の外周側、フリーバルブ（２８）に設けた
切欠溝（２８ａ）・・・を通り、これの一部は油孔（２
１ｂ）・・・を通って室（Ａ）内に流入し、他の一部の
油は油孔（２２ａ）・・・を通ってその圧力でチェック
バルブ（２４）を押し開け、室（Ａ）内に流入する。そ
して、室（Ａ）内に流入した油はシートパイプ（４）の
下部側壁に穿設した油孔（図示せず）を通って室（Ｂ）
内に流入し、このときフロントフォーク（１）内には所
要の減衰力が発生する。

第４図及び第５図に本発明の変更実施例を示すが、これ
はバルブ本体（１２５）に下方へ伸びる筒状部（１２６
）を一体重に設け、この筒状部（１２Ｂ）の側壁に油孔
（１２７）を穿設し、筒状部（１２８）の上部開口を閉
塞部材（１２８）で塞ぎ、筒状部（１２Ｂ）内に圧縮時
に開となるチェックバルブ（１２９）を軸（１３０）に
沿って摺動自在に配設し、更に筒状部（１２Ｂ）の下部
外周面を下面へ先細りのテーパ面（１２８ａ）とし、こ
れとバルブシート（１２１）との間にテーパ状流路（Δ
Ｃ′）を形成してものである。

而して、本変更実施例にあっても圧縮行程初期には第４
図に示す如く」１記テーパ状流路（ΔＣ′）の面積は比
較的大きく、従って、このときの減衰力は低いが、圧縮
ストロークが増大して懸架ばね（１３１）の荷重が高ま
ると、バルブ本体（１２５）は第５図に示す如く下動し
てテーパ状流路（ΔＣ′）の面積は減少し、高い減衰力
が発生する。この結果、本変更実施例にても前記第１実
施例で得られたと同様の効果を得ることができる。

以上の説明で明らかな如く本発明によれば、圧縮ストロ
ークの増大に伴ってバルブ本体を下方へ移動せしめ、こ
れとバルブシート間に形成されるテーパ状流路の面積を
減少させるようにしたため、圧縮ストロークに比例して
減衰力を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るフロントフォークの一部破断側面
図、第２図及び第３図は同フロントフォークのバルブ機
構部の拡大破断側面図、第４図及び第５図は本発明の変
更実施例に係るフロントフォークのバルブ機構部の破断
側面図である。 尚、図面中、（１）はフロントフォーク、（２）はボト
ムケース、（３）はフォークパイプ、（４）はシートパ
イプ、（７）はフォークボルト、（２ｏ）はバルブ機構
、（２１）、（１２１）はバルブシート、（２５）　。 （１２５）はバルブ本体、（２６）は検出ばね、（２７
）　。 （１３１）は懸架ばね、（２日）はフリーバルブ、（Ａ
）、（Ｂ）。 （Ｃ）、（Ｄ）は室、　（ΔＧ）はテーパ状流路である
。 特開昭６０−１７６８７９（４）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポト、ムケース内にフォークパイプを摺動自在に挿入嵌
   合し、ボトムケース内底部に植設したシートパイプの上
   端部にバルブ機構を設け、該バルブ機構を前記シートパ
   イプ上端に固定された筒状バルブシートと、該バルブシ
   ートとこれとの間に介設された検出ばねでフローティン
   グ支持される筒状バルブ本体とで構成して両者間にテー
   パ状流路を形成するとともに、バルブ本体とフォークパ
   イプ上端に螺着されたフォークボルト間に懸架ばねを介
   設して構成されることを特徴とする減衰力可変型フロン
   トフォーク。