JPS60206792A - 減衰力可変型フロントフオ−ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、圧縮ストロークの増大とともに減衰力か高く
なるようにした減衰力可変型フロントフォークに関する
。

二輪車等にあっては、その走行中に急ブレーキをかける
と慣性によって車体重心が前方へ移動し、車体前方が沈
み込んで操縦安定性が害されるという問題がある。

又、二輪車等のフロントフォークにあっては、凹凸の小
さい路面での振動吸収性能を高く保って二輪車等の乗心
地性向上を図るべく小ストローク領域ではその減衰力が
低いことが望ましく、路面起伏の大きい場所での所謂底
付き現象の発生を防いで二輪車等の操縦安定性を高く保
つべく大ストローク領域ではその減衰力が高いことが望
ましい。

本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、その目的と
する処は、圧縮ストロークの増大とともに減衰力が高く
なり、車両の乗心地性と操縦安定性を向上させることが
できる減衰力可変型フロントフォークを提供するにある
。

上記目的を達成すべく本発明は、ボトムケース内底部に
植設したシートパイプ内に該シートパイプ側壁に穿設し
た油孔を開閉すべき検出パイプを摺動１ニジ、在に嵌合
し、該検出パイプをこれとシートパイプ間に介設された
検出ばねでフローティング支持するとともに、これの上
面には懸架ばねを支持せしめ、前記ボトムケース側部に
は圧縮行程で油か通過すべき油路を形成し、該油路中に
所定値以上の油圧で該油路を閉塞すべきパルプを介設し
て本発明フロントフォークを構成した。

以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づいて説明
する。

第１図は本発明に係るフロントフォーク下半部の一部破
断側面図、第２図は同フロントフォークの減衰力可変機
構部の拡大破断側面図、第３図及び第４図は同減衰力可
変機構の作用説明のための破断側面図である。

第１図に示すフロントフォーク゛において（１）は」一
方か開口したボトムケースであり、これの内部には上方
よりフォークパイプ（２）が上下摺動自在に挿入嵌合さ
れている。又ボトムケース（１）内底部には図示の如く
上端が開口したシートパイプ（３）がボルト（４）にて
植設されており、該シートパイプ（３）の上端ピストン
部（３ａ）はフォークパイプ（２）の内周に摺接してい
る。そして、このシートパイプ（３）の側壁には油孔（
５）・・・、（６）・・・、（７）・・・がそれぞれ穿
設されている。

一方、前記フォークパイプ（２）の下部内周にはシート
パイプ（３）に摺接するフリーパルプ（８）及びシート
パイプ（３）の下部外周に嵌合するオイルロックカラー
（９）に嵌合すべきオイルロックカラー（１０）が固装
されている。

一方、前記シートパイプ（３）の内部には検出パイプ（
１１）が上■摺動自在に挿入嵌合されており、該検出パ
イプ（１１）はこれとシートパイプ（３）間に介設され
る検出ばね（１２）によってフローティング支持されて
おり、これの上面には図示の如く懸架ばね（１３）の下
端を受けている。

而して、フロントフォーク（１）内には油室（Ａ）。

（Ｂ）　、（Ｇ）　、（Ｄ）が区画形成されており、こ
れら油室（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（［））内には作動
油が封入されている。

ところで、ボトムケース（１）の下部側方には減衰力可
変機構（２０）が固設されており、この減衰力可変機構
（２０）の詳細は第２図に示されている。第２図中、（
２１）はシリンダ部材であり、該シリンダ部材（２１）
にはボトムケース（１）の側壁上下に穿設された油孔（
ｌａ）、（ｌｂ）に各々適合する油孔（２１ａ）。

（２１ｂ）か穿設されており、これの内周部には複数の
油孔（２１ｃ）・・・か形成されている。そして、この
シリンダ部材（２１）の上部内周にはガイド部材（２２
）が嵌合保持され、更にこのシリンダ部材（２１）のＬ
端部はキャップ（２３）にて閉塞されている。

１−記カイド部材（２２）には口・ンド（２４）が、キ
ャップ（２３）にはロフト（２５）がそれぞれ上下動自
在に挿通保持されている。そして、ロフト（２５）の下
部にはスプリング（２６）にて上方へ付勢されたワッシ
ャ（２７）が係合しており、ワッシャ（２７）にはパイ
プ材（２８）が一体に回動すべく保合しており、ロッド
（２５）の」二端部には図示の如くダイヤル（２９）が
結着されている。

一方、前記ロッＦ’（２４）は前記パイプ材（２８）内
のスプリング（３０）にて上方へ伺勢され、通常はこれ
に固定したストンパリング（３１）がガイド部材（２２
）下面に当接する位置に静止している。そして、このロ
ッド（２４）はディスク状のパルプ（３２）を嵌合保持
しており、パルプ（３２）には複数のオリフィス（３２
ａ）・・・が穿設されており、これは通常第２図に示す
如くシリンダ部材（２１）内周部の弁座（２１ｄ）から
上方へ所定距離だけ離れている。更にこのロッド（２４
）の下部外周にはリリーフパルプ（３３）が」二下摺動
自在に嵌合しており、該リリーフ／ヘルプ（３３）はス
プリング（３４）にて図示位置に位置決めされている。

次に本フロントフォークの作用を説明する。

圧縮行程においてフォークパイプ（２）がボトムケース
（１）内を下動すれば、油室（Ａ）内の油の一部はシー
トパイプ（３）に設けた油孔（５）・・・、（６）・・
・を通って油室（Ｂ）内に流入し、他の一部の油は第２
図中、矢印にて示す如く油孔（ｌａ）　、（２１ａ）、
油溝（２１ｃ）　、パルプ（３２）外周とシリンダ部材
（２１）の間、油孔（２１ｂ）、（ｌｂ）及び油孔（７
）・・・を通って油室（Ｂ）内に流入する。そして、こ
の油が各種流路を通る際の流動抵抗に基づいてフロント
フォーク内には所要の減衰力が発生する。

次に圧縮ストロークが増大して懸架ばね（１３）が圧縮
され、これのばね二重が検出ばね（１２）のそれを超え
て増大すれば、検出パイプ【１１）はシートパイプ（３
）の側壁に設けた油孔（５）・・・、（６）・・・を徐
々に閉塞し、この結果、油室（Ａ）内の油の圧力は徐々
に高まる。そして、この油室（Ａ）の圧力か一定値以」
二に高まり、バルブ（３２）の上下の差圧に基つき該バ
ルブ（３２）を下方へ押し下げようとする力かスプリン
グ（３０）の弾発力を超えれば、／＜ルブ（３２）は第
３図に示す如く弁座（２１ｄ）に着座し、油の流動抵抗
が高まって減衰力も増大する。この状態ではフロントフ
ォークは剛的に作用するが、このとき外部から過大な衝
撃が加われば、リリーフバルブ（３３）はその上面に油
圧を受けて第４図に示す如く下動し、油はバルブ（３２
）のオリフィス（３２ａ）・・・をも通過するようにな
り、フロントフォークは再ひ衝撃機能を回復し、衝撃が
有効に吸収緩和される。

以」二においてフロントフォークの減衰力を圧縮ストロ
ークに比例して高めるようにしたため、小ストローク領
域で車両の乗心地性を高め、大ストローク領域で車両の
操縦安定性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るフロントフォーク下半部の一部破
断側面図、第２図は同フロントフォークの減衰力可変機
構部の拡大破断側面図、第３図及び第４図は同減衰力可
変機構の作用説明のための破断側面図である。 尚、図面中、（１）はボトムケース、（２）はフォーク
パイプ、（３）はシートパイプ、（５）、（［ｉ）。 （７）は油孔、（１１）は検出パイプ、（１２）は検出
ばね、（１３）は懸架ばね、（２０）は減衰力可変機構
、（２１）はシリンダ部材、（２４）はロッド、（３２
）はバルブ、（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ：）　、　
（Ｄ）は油室である。 特　許　出　順　人　株式会社　昭和製作所第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ボトムケース内にフォークパイプを摺動自在に嵌合し、
   ボトムケース内底部に植接したシートパイプの上端ピス
   トン部をフォークパイプ内周に摺接して成るフロントフ
   ォークであって、前記シートパイプ内に該シートパイプ
   側壁に穿設した油孔を開閉すべき検出パイプを摺動自在
   に嵌合し、該検出パイプをこれとシートパイプ間に介設
   された検出ばねでフローティング支持するとともに、こ
   れの」−面には懸架ばねを支持せしめ、前記ボトムケー
   ス側部には圧縮行程で油が通過すべき油路を形成し、該
   油路中に所定値以上の油圧で該油路を閉塞すべき／ヘル
   プを介設したことを特徴とする減衰力可変型フロントフ
   ォーク。