JPS638555Y2 - - Google Patents

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JPS638555Y2
JPS638555Y2 JP9127079U JP9127079U JPS638555Y2 JP S638555 Y2 JPS638555 Y2 JP S638555Y2 JP 9127079 U JP9127079 U JP 9127079U JP 9127079 U JP9127079 U JP 9127079U JP S638555 Y2 JPS638555 Y2 JP S638555Y2
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oil
piston
braking
relief valve
hydraulic oil
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JP9127079U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動二輪車における緩衝器に関し、
特に制動時のフロントフオークの沈み込み防止を
図つた緩衝器の改良に関するものである。
自動二輪車のフロントフオークでは、制動時に
生じる重心の移動、慣性力により圧縮力が作用
し、特に急制動時にはフロントフオークが大きく
沈み込み安定性が損われる。また、沈み込みによ
り緩衝器の有効ストロークが小さくなつた状態の
ときに、路面からの衝撃を受けるとこれを吸収緩
和することができず、衝撃がハンドルに直接的に
伝播し、操縦安定性を著しく阻害する。
このような現象を防止するために、従来では制
動時のブレーキトルクまたはブレーキ作動を検出
して、緩衝器の圧縮時に縮小する油室から逃げる
作動油の通路を開閉し、制動時にはこの作動油の
逃げを微量としてフロントフオークの沈み込みを
抑制するようにした装置が提案されている。
しかし、この種のものは作動油の通路を制動時
に全閉するようにしているため、フロントフオー
クは制動時にはほとんどロツク状態となつて衝撃
がハンドル側に伝播し易く、必らずしも十分な緩
衝特性は得られていない。
このため、本出願人は先に、作動油の逃げ通路
にリリーフバルブを介装し、このリリーフバルブ
のスプリングセツト荷重を制動力に応じて増減す
るようにした緩衝器を提案した。即ち、この緩衝
器はリリーフバルブのセツトスプリングをブレー
キ圧力に応動するプランジヤに圧接し、ブレーキ
圧力の増加に応じてプランジヤをセツトスプリン
グ側に移動させてそのセツト荷重を増大させてい
るのである。
ところが、一般にこの種の装置は、フオーク側
の作動油には石油系のものを用い、ブレーキ側で
は合成油系、アルコール系又は植物系のものを用
いているために、両作動油の混合は絶対にこれを
避けなければならない。
従つて、前述のものではブレーキ圧力を導く圧
力室をベローズを介して区画し、ベローズの伸縮
に応じてプランジヤを押圧するようにしている。
これによれば、ベローズの区画作用によつて両作
動油の混合は避けられるものの、ベローズやプラ
ンジヤ等使用する部品数が多くかつ構造も複雑に
なり、しかも耐久性の点で不利になる等の問題が
生じている。
この考案はこのような問題を解決するために、
リリーフバルブのセツトスプリングをピストンに
圧接し、このピストンにブレーキ圧力を作用して
スプリングのセツト荷重を増大させるよう構成す
ると共に、このピストンに離間配置した一対のシ
ール部材の作動領域が重ならないようにシール部
材の配設位置をピストンストロークに関連して設
定することにより、作動油の混合を防止した上で
部品数の低減及び構造の簡略化を図ることができ
る二輪車用緩衝器を提供することを目的としてい
る。
以下、この考案を図面に基ずいて説明する。
第1図はテレスコピツク型フロントフオークに
適用した例であるが、通常のものと全く同一であ
る装置上方部分は図示を省略してある。図中、1
は車軸側に連結されるアウターチユーブ、2はそ
の底部に縦設された中空パイプである。
アウターチユーブ1には車体側に連結される図
示しないインナーチユーブが摺動自由に挿入さ
れ、その先端に固着される環状ピストンがアウタ
ーチユーブ1の内周面と中空パイプ2の外周面と
に油密的に摺接し、ピストンの上下面に油室を形
成する。図中Aはこのうち圧側の油室を示してあ
る。
中空パイプ2はアウターチユーブ1の底壁1a
を貫通して挿入したねじ部3aをもつ締付ロツド
3とねじ結合し、アウターチユーブ1に対して固
定される。
アウターチユーブ1の底壁1aに近接してバル
ブケース4が取付けられ、バルブケース4に収め
られたリリーフバルブ5が、前記油室Aと連通す
る通路6と、中空パイプ2の内部油溜室Bと連通
する通路7との接続を開閉するように介装され
る。
リリーフバルブ5は前記通路6と7を閉塞する
バルブケース8に穿設した円周複数箇所の連通孔
9を通路7側から閉塞する環状の弁体10を有
し、その背面にはコイル状のセツトスプリング1
1の一端を当接させてある。そして、このセツト
スプリング11の他端は後述するピストン12に
一体的に設けた弁座13に圧接し、このセツトス
プリング12の押圧力に対向的に作用する油室A
の圧縮時の油圧力とのバランスによつて弁体10
を移動するようになつている。
14はブレーキ装置のマスターシリンダからの
圧油の一部が導かれる管路で、前記通路7との間
にシリンダ15を形成し、ピストン12を摺動可
能に内挿している。ピストン12は前記セツトス
プリング11と共に前記バルブケース8との間に
介装されたモジユレタースプリング16が圧接さ
れ、ピストン12を図中左方に付勢している。ま
た、ピストン12には、第2図に詳細を示すよう
に、軸方向に離間した位置に一対のシール部材
(Oリング)17,18を設け、通路7側の作動
油と管路14側の作動油とのシールを図つてい
る。
そして、この考案では、ピストンが実線図示の
最左端位置にあるときの右側のシール部材18の
位置S1と、鎖線図示の最右端位置にあるときの左
側のシール部材17の位置S2とがオーバラツプし
ないように離間して設けているのである。
以上のような構成において、いま路面からの衝
撃荷重を受けて緩衝器が圧縮方向に作動すると、
図示しないインナーチユーブの進入により圧縮さ
れる油室Aの作動油は連通孔9からリリーフバル
ブ5を押開き、通路6,7を介して油溜室Bに逃
げる。
この場合、図示しない緩衝スプリングがインナ
ーチユーブの進入に伴ない圧縮されて衝撃を吸収
するのであるが、リリーフバルブ5の開度に応じ
て圧縮側減衰力特性が設定される。
例えば、リリーフバルブ5の開度が小さいと油
室Aの作動油の逃げ量が小さくなるため油室Aの
油圧が高まり、減衰力が大となつてインナーチユ
ーブの進入速度が減速されるし、逆にリリーフバ
ルブ5の開度が増大すると作動油の逃げはスムー
ズに行なわれ減衰力が小さくなる。
このリリーフバルブ5の開度は、弁体10に作
用する油室Aの圧力とスプリング11の押圧力と
のバランスにもとずく。したがつて、スプリング
11の荷重を増してバルブ閉じ力を強めれば、そ
れだけ圧縮行程時の油室Aの圧力を高めることが
できる。
通常走行時に路面からの衝撃を受けると、上記
のように緩衝器が作動して衝撃を吸収緩和するの
であるが、ブレーキ作動時にも前述した通り車体
重心の前方移動によりフロントフオークが収縮
し、操縦安定性を阻害する。
このフロントフオークの沈み込みは制動力に対
応して生じるから、これは制動力に比例するブレ
ーキ圧力にもとずいてリリーフバルブ5のセツト
荷重を増大することにより、沈み込みを効果的に
抑制することができる。
リリーフバルブ5のスプリング11のセツト荷
重はピストン12を押圧する力、即ち管路14に
伝達されるブレーキ圧力に比例して増大する。
このため、制動時にフロントフオークの沈み込
みが生じようとすると、ブレーキ圧力によりリリ
ーフバルブ5のセツト荷重が高まるため、これと
バランスする油室Aの油圧は制動力に対応して上
昇する。したがつて、沈み込みの防止は常に制動
力に対応して行なわれ、急制動時であつても効果
的に機能する。
この結果、制動要因以外で油室Aの内部圧力が
上昇すると、リリーフバルブ5のスプリング11
の荷重とのバランスがくずれ、この内部圧力の上
昇に応じてリリーフバルブ5が開く。つまり、制
動時に路面からの衝撃を受けると即時にリリーフ
バルブ5の開度が増大し、衝撃を緩和するのであ
る。
この作用はリリーフセツト荷重がブレーキ圧力
に対応しているため、制動力の大小にかかわらず
制動要因以外の外力がフロントフオークに作用し
たときに常に瞬時のうちに行なわれ、このため制
動時の操縦安定性が著しく改善されるのである。
そして、この考案では上記によりピストン12
が往復動されても、ブレーキ側の作動油をシール
するシール部材17と、フオーク側の作動油をシ
ールするシール部材18との各シール領域l2,l1
がシリンダ15内においてオーバラツプしないよ
うに構成しているため、シリンダの中央部にはい
ずれの作動油も付着しない緩衝部l0(第2図)が
形成される。従つて従来のようにシール部材がシ
リンダ内にて重なつて、各作動油がシリンダ内壁
の同一部位に付着することに基ずく作動油の混合
は防止される。
従つて、ブレーキ側作動油とフオーク側作動油
を隔別するためのベローズ等は省略でき、最も簡
単なピストンによる構成が可能になるのである。
尚、この実施例ではリリーフバルブ5をフオー
ク軸線に対して直角に形成してあるため、車軸取
付部がオフセツトされる形式のフロントフオーク
への取付けが容易である。即ち、本出願人が先に
提案した特願昭52−118119号(特開昭54−51148
号公報)のようにリリーフバルブがフオーク軸線
に平行なものでは、リリーフバルブがフオーク軸
線方向に長くなるため車軸取付部に干渉する不具
合があつた。しかし本考案ではリリーフバルブ5
がフオーク軸線に対し直角方向に形成されるため
フオーク軸線方向に小型化でき車軸取付部に干渉
する恐れがない。更に、リリーフバルブ5を車軸
取付部の反対に設ければ通常、車軸取付部よりブ
レーキ取付部の方が上方に位置するため、リリー
フバルブ5が車軸取付部やブレーキ取付部に干渉
する可能性は全たく無くなる。
また、この場合、設計上許容できる範囲でリリ
ーフバルブ5を斜めに取付けてもよい。
以上説明したことから明らかなように、この考
案ではリリーフバルブのセツト荷重をブレーキ圧
にて移動するピストンにて変化するように構成す
ると共に、このピストンに設けたブレーキ、フオ
ークの各作動油のシール部材によるシール領域が
シリンダ内にオーバラツプしないように構成した
ので、制動時の操縦安定性を向上することは勿
論、装置の構造を簡略化し、しかも作動油が相互
に混合することもないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の要部を示す断面図、第2図
はピストン部の拡大図である。 1……アウターチユーブ、2……中空パイプ、
5……リリーフバルブ、6,7……通路、10…
…弁体、11……セツトスプリング、12……ピ
ストン、14……ブレーキ管路、15……シリン
ダ、17,18……シール部材、l1,l2……シー
ル領域。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに軸方向に摺動するインナーチユーブとア
    ウターチユーブを有し、かつこれらの内部に鉱物
    油系作動油を封入し、縮側作動時に収縮する油室
    の余剰作動油を油溜室へ逃がすようにし、かつこ
    の逃がす通路にリリーフバルブを介装するととも
    に、このリリーフバルブのスプリングセツト荷重
    を制動力に応じて増減するようにした二輪車用緩
    衝器において、前記スプリングの一端を押圧する
    同一径のプランジヤピストンをシリンダに収装
    し、このピストンの他端に制動力に応じて圧力が
    上昇する制動用のブレーキ油を導き、この同一径
    のピストンに上記緩衝用の鉱物系作動油と、これ
    とは異質の制動用のブレーキ油をそれぞれシール
    する一対のシール部材を軸方向に離して設け、か
    つ緩衝用作動油のシール部材と制動用ブレーキ油
    のシール部材とのシリンダに対する移動範囲が互
    いにラツプしあわないように、ピストンの全移動
    量に対して非オーバラツプ域を設けたことを特徴
    とする二輪車用緩衝器。
JP9127079U 1979-07-04 1979-07-04 Expired JPS638555Y2 (ja)

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JP9127079U JPS638555Y2 (ja) 1979-07-04 1979-07-04

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JP9127079U JPS638555Y2 (ja) 1979-07-04 1979-07-04

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JPS569991U JPS569991U (ja) 1981-01-28
JPS638555Y2 true JPS638555Y2 (ja) 1988-03-14

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6045196U (ja) * 1983-08-31 1985-03-29 株式会社 昭和製作所 ロツド型油圧緩衝器
JPH0519629Y2 (ja) * 1987-07-14 1993-05-24

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JPS569991U (ja) 1981-01-28

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