JPS6142993Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6142993Y2 JPS6142993Y2 JP1980164426U JP16442680U JPS6142993Y2 JP S6142993 Y2 JPS6142993 Y2 JP S6142993Y2 JP 1980164426 U JP1980164426 U JP 1980164426U JP 16442680 U JP16442680 U JP 16442680U JP S6142993 Y2 JPS6142993 Y2 JP S6142993Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- hydraulic
- outer tube
- chamber
- plunger
- Prior art date
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- Expired
Links
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- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 claims description 14
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- 230000035939 shock Effects 0.000 claims description 8
- 239000000872 buffer Substances 0.000 claims description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
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- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 2
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Landscapes
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、二輪車における制動時のノーズダイ
ブ(沈み込み)を防止するようにした油圧緩衝器
の改良に関する。
ブ(沈み込み)を防止するようにした油圧緩衝器
の改良に関する。
一般に、二輪車のフロントフオークでは、制動
時に生じる重心の移動、慣性力に起因して圧縮作
用が生じ、特に急制動時にフロントフオークが大
きく沈み込み、操縦安定性が著しく損われる。
時に生じる重心の移動、慣性力に起因して圧縮作
用が生じ、特に急制動時にフロントフオークが大
きく沈み込み、操縦安定性が著しく損われる。
この対策手段として、先に本出願人により第1
図に示すような装置が提案されている。
図に示すような装置が提案されている。
図中1は車軸側に連結されるアウターチユー
ブ、2はその底部から立設された中空チユーブで
ある。
ブ、2はその底部から立設された中空チユーブで
ある。
アウターチユーブ1には、車体側に連結した図
示しないインナーチユーブが摺動自由に挿入さ
れ、その先端に固着されたピストン4がアウター
チユーブ1の内周面と中空チユーブ2の外周面に
油密的に摺接し、ピストン4の上下面に油室を画
成している。
示しないインナーチユーブが摺動自由に挿入さ
れ、その先端に固着されたピストン4がアウター
チユーブ1の内周面と中空チユーブ2の外周面に
油密的に摺接し、ピストン4の上下面に油室を画
成している。
図中Aは圧側作動時に収縮する油室を示し、こ
の油室Aが収縮するとその作動油は図示しない上
部の拡大する油室へ流入するとともに、インナー
チユーブの進入体積分に相当する余剰油が通路5
Aからリリーフ弁6を押し開き通路5Bを通つて
中空チユーブ2内の油溜室Bへと流出する。
の油室Aが収縮するとその作動油は図示しない上
部の拡大する油室へ流入するとともに、インナー
チユーブの進入体積分に相当する余剰油が通路5
Aからリリーフ弁6を押し開き通路5Bを通つて
中空チユーブ2内の油溜室Bへと流出する。
この油溜室Bの上部には空気あるいは不活性ガ
スなどが封入されていて、油の流入に対応してガ
スが圧縮される。
スなどが封入されていて、油の流入に対応してガ
スが圧縮される。
そして、上記リリーフ弁6の設定圧は制動力に
応じて変化するようになつている。
応じて変化するようになつている。
即ち、リリーフスプリング7の一端を担持する
プランジヤ8がシリンダ9内を移動可能に設けら
れ、このプランジヤ8の端面に管路10を介して
図示しない油圧ブレーキのマスターシリンダから
の圧油の一部が導かれ、ブレーキ回路圧力に応じ
てプランジヤ8を押し込むようになつている。
プランジヤ8がシリンダ9内を移動可能に設けら
れ、このプランジヤ8の端面に管路10を介して
図示しない油圧ブレーキのマスターシリンダから
の圧油の一部が導かれ、ブレーキ回路圧力に応じ
てプランジヤ8を押し込むようになつている。
つまり、制動時にフロントフオークが沈み込み
を起こそうとすると、このときに高まるブレーキ
回路圧力によりプランジヤ8を移動し、リリーフ
スプリング7の設定荷重を増加させるのである。
を起こそうとすると、このときに高まるブレーキ
回路圧力によりプランジヤ8を移動し、リリーフ
スプリング7の設定荷重を増加させるのである。
この結果、沈み込みに伴つて油室Aから油溜室
Bへと逃げようとする余剰油は、リリーフ弁6の
設定荷重の高まつた分だけ流出しづらくなり、そ
れだけ油室Aの圧力が高まるのであり、これによ
りインナーチユーブの進入、すなわち沈み込みを
阻止するのである。
Bへと逃げようとする余剰油は、リリーフ弁6の
設定荷重の高まつた分だけ流出しづらくなり、そ
れだけ油室Aの圧力が高まるのであり、これによ
りインナーチユーブの進入、すなわち沈み込みを
阻止するのである。
この阻止作用を生じる油室Aの圧力は、急制動
時ほどリリーフ弁6の設定荷重が増して大きくな
り、したがつて急制動時ほど大きく沈み込もうと
する現象を効果的に防止できるのである。
時ほどリリーフ弁6の設定荷重が増して大きくな
り、したがつて急制動時ほど大きく沈み込もうと
する現象を効果的に防止できるのである。
このような油圧緩衝器では、油圧ブレーキのマ
スターシリンダから管路10に導入した圧油によ
つてプランジヤ8を移動させるようになつている
ので、制動力の伝達が適確で応答性よく設定荷重
を増加でき、操作性がよいという利点をもつ反
面、油圧ブレーキにしか適用できず、油圧ブレー
キがワイヤーブレーキに比べて高価であるため、
この油圧緩衝器を取付けるには多くの費用がかか
るという問題がある。
スターシリンダから管路10に導入した圧油によ
つてプランジヤ8を移動させるようになつている
ので、制動力の伝達が適確で応答性よく設定荷重
を増加でき、操作性がよいという利点をもつ反
面、油圧ブレーキにしか適用できず、油圧ブレー
キがワイヤーブレーキに比べて高価であるため、
この油圧緩衝器を取付けるには多くの費用がかか
るという問題がある。
そこで、本考案はワイヤーブレーキに適用し、
油圧ブレーキに適用した場合と変らない応答性、
操作性が得られるようにした油圧緩衝器を提供す
ることを目的とする。
油圧ブレーキに適用した場合と変らない応答性、
操作性が得られるようにした油圧緩衝器を提供す
ることを目的とする。
以下、本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。なお、第1図と実質的に同一部位について
は同一符号を用いる。
する。なお、第1図と実質的に同一部位について
は同一符号を用いる。
中空チユーブ2はアウターチユーブ1のボトム
部11に外側よりバルブハウジング12を内部に
収めるようにして密に嵌め合せ、周面で互にネジ
結合することによつて締着される。
部11に外側よりバルブハウジング12を内部に
収めるようにして密に嵌め合せ、周面で互にネジ
結合することによつて締着される。
中空チユーブ2とバルブハウジング12の周面
には各々通孔13,14があけられ、圧縮側作動
時に縮少する油室Aの余剰油が通孔13,14を
介してバルブハウジング12に入り、その上端開
口15から油溜室Bに流れるようになつている。
には各々通孔13,14があけられ、圧縮側作動
時に縮少する油室Aの余剰油が通孔13,14を
介してバルブハウジング12に入り、その上端開
口15から油溜室Bに流れるようになつている。
一方伸側作動時では、バルブハウジング12の
先端部を小径にしてその外周と中空チユーブ2の
内周との間に形成した戻し通路16を介して油溜
室Bから拡大する油室Aへ余剰油が戻るようにな
つており、戻し通路16の途中には伸側でのみ開
となるチエツクバルブ17が介装される。
先端部を小径にしてその外周と中空チユーブ2の
内周との間に形成した戻し通路16を介して油溜
室Bから拡大する油室Aへ余剰油が戻るようにな
つており、戻し通路16の途中には伸側でのみ開
となるチエツクバルブ17が介装される。
そして通孔13,14を介して油室Aから油溜
室Bへ流れる余剰油の流量を規制するリリーフバ
ルブ6がバルブハウジング12内に摺動自由に収
められ、一端を後述のプランジヤ8で担持された
リリーフスプリング7によつてバルブシート部1
8に押しつけられる。
室Bへ流れる余剰油の流量を規制するリリーフバ
ルブ6がバルブハウジング12内に摺動自由に収
められ、一端を後述のプランジヤ8で担持された
リリーフスプリング7によつてバルブシート部1
8に押しつけられる。
このリリーフスプリング7の一端を担持したプ
ランジヤ8はリリーフバルブ6と同軸上に配置さ
れ、バルブハウジング12に嵌め込まれスナツプ
リング40で係止されてその外側開口を密閉する
筒状の蓋体19内で摺動自由に支持され、スプリ
ング受け20とプランジヤ8の周面に形成した鍔
部21との間で担持されたリターンスプリング2
2によつて鍔部21が段部23に押しつけられる
ように付勢される。
ランジヤ8はリリーフバルブ6と同軸上に配置さ
れ、バルブハウジング12に嵌め込まれスナツプ
リング40で係止されてその外側開口を密閉する
筒状の蓋体19内で摺動自由に支持され、スプリ
ング受け20とプランジヤ8の周面に形成した鍔
部21との間で担持されたリターンスプリング2
2によつて鍔部21が段部23に押しつけられる
ように付勢される。
このプランジヤ8の端面と蓋体19の内面とで
形成された油室24はアウターチユーブ1のボト
ム部11を径方向に貫通する通路25を介してア
ウターチユーブ1の車体後方に面する周面に取付
けた油圧シリンダ26と連通され、油圧シリンダ
26の圧縮作動時にピストン27の侵入体積分の
作動油がシリンダ室28から油室24に導びか
れ、プランジヤ8を押し込むようになつている。
形成された油室24はアウターチユーブ1のボト
ム部11を径方向に貫通する通路25を介してア
ウターチユーブ1の車体後方に面する周面に取付
けた油圧シリンダ26と連通され、油圧シリンダ
26の圧縮作動時にピストン27の侵入体積分の
作動油がシリンダ室28から油室24に導びか
れ、プランジヤ8を押し込むようになつている。
油圧シリンダ26のピストンロツド29はボデ
イを貫通して外側に突出し、その突出部30がア
ウターチユーブ1に支点31を中心にして揺動自
由に支持されたブレーキアーム32の自由端と連
係し、制動時のブレーキアーム32に連動してピ
ストンロツド29がシリンダ室28に押し込まれ
るようになつている。
イを貫通して外側に突出し、その突出部30がア
ウターチユーブ1に支点31を中心にして揺動自
由に支持されたブレーキアーム32の自由端と連
係し、制動時のブレーキアーム32に連動してピ
ストンロツド29がシリンダ室28に押し込まれ
るようになつている。
なお突出部30にはアジヤスタ33が形成さ
れ、このネジ結合をしめたりゆるめたりすること
によつて突出部30の有効長をかえられ、制動力
の効きが調整できるようになつている。また油圧
シリンダ26はシリンダ室28に作動油注入口3
4があけられプラグ35によつて密閉するととも
にシリンダ室28と油室24をつなぐ通路25の
他端がアウターチユーブ1の車体前方に面する周
面に開口してエアー抜き口36を形成している。
37はエアー抜き口36を塞ぐパツキン付きビス
である。
れ、このネジ結合をしめたりゆるめたりすること
によつて突出部30の有効長をかえられ、制動力
の効きが調整できるようになつている。また油圧
シリンダ26はシリンダ室28に作動油注入口3
4があけられプラグ35によつて密閉するととも
にシリンダ室28と油室24をつなぐ通路25の
他端がアウターチユーブ1の車体前方に面する周
面に開口してエアー抜き口36を形成している。
37はエアー抜き口36を塞ぐパツキン付きビス
である。
次に作用を説明する。
通常走行時ではピストン4の圧側方向への摺動
で生じるリリーフバルブ6の受圧面に作用する油
室Aと油溜室Bの差圧が、リリーフスプリング7
の設定荷重を越えたときにリリーフバルブ6は押
し開かれ、縮少する油室Aから油溜室Bへと余剰
油が流れるのであり、このときリリーフバルブ6
が余剰油の流れに与える抵抗により所定の減衰力
が発生して路面から受ける衝撃を緩衝する。
で生じるリリーフバルブ6の受圧面に作用する油
室Aと油溜室Bの差圧が、リリーフスプリング7
の設定荷重を越えたときにリリーフバルブ6は押
し開かれ、縮少する油室Aから油溜室Bへと余剰
油が流れるのであり、このときリリーフバルブ6
が余剰油の流れに与える抵抗により所定の減衰力
が発生して路面から受ける衝撃を緩衝する。
一方、制動時には、制動力に応動するブレーキ
アーム32が油圧シリンダ26のピストンロツド
29を押し下げる。するとシリンダ室28の作動
油が通路25を通つて油室24に入りピストン2
7の侵入体積分だけ油室24が拡大するようにプ
ランジヤ8を移動させる。このプランジヤ8の摺
動によつてリリーフスプリング7が撓められ、そ
の撓み量に応じて設定荷重が高まるわけであり、
設定荷重の高まり分だけ縮少する油室Aから油溜
室Bへの余剰油の流れに与えるリリーフバルブ6
の抵抗が大きくなり、油室Aの圧力が高まること
によつてフロントフオークのノーズダイブが効果
的に防止される。
アーム32が油圧シリンダ26のピストンロツド
29を押し下げる。するとシリンダ室28の作動
油が通路25を通つて油室24に入りピストン2
7の侵入体積分だけ油室24が拡大するようにプ
ランジヤ8を移動させる。このプランジヤ8の摺
動によつてリリーフスプリング7が撓められ、そ
の撓み量に応じて設定荷重が高まるわけであり、
設定荷重の高まり分だけ縮少する油室Aから油溜
室Bへの余剰油の流れに与えるリリーフバルブ6
の抵抗が大きくなり、油室Aの圧力が高まること
によつてフロントフオークのノーズダイブが効果
的に防止される。
ところで、ワイヤブレーキの制動力は機械的な
手段によつてプランジヤ8に伝えられるのではな
く、プランジヤ8とブレーキアーム32との間に
設けた油圧シリンダ26でいつたん油圧にかえら
れ、この油圧によりプランジヤ8を移動させるよ
うにしているので、制動力の伝達が適確に行なえ
従来の油圧ブレーキの場合と同様の応答性、操作
性が得られる。しかも油圧ブレーキより安価なワ
イヤーブレーキの適用によつてコストダウンがは
かれる。
手段によつてプランジヤ8に伝えられるのではな
く、プランジヤ8とブレーキアーム32との間に
設けた油圧シリンダ26でいつたん油圧にかえら
れ、この油圧によりプランジヤ8を移動させるよ
うにしているので、制動力の伝達が適確に行なえ
従来の油圧ブレーキの場合と同様の応答性、操作
性が得られる。しかも油圧ブレーキより安価なワ
イヤーブレーキの適用によつてコストダウンがは
かれる。
また、緩衝器と油圧シリンダ26とは同質の作
動油が使用できるため、従来のようにブレーキオ
イルと緩衝器の作動油とがプランジヤ8の周面を
伝わつて混り合つて緩衝器の性能が損なわれるこ
ともない。これに加えて油圧シリンダ26に制動
力を伝えるブレーキアーム32は梃作用を行うの
で、支点31の位置を調整することによつてブレ
ーキ操作力の軽減をはかることも可能である。
動油が使用できるため、従来のようにブレーキオ
イルと緩衝器の作動油とがプランジヤ8の周面を
伝わつて混り合つて緩衝器の性能が損なわれるこ
ともない。これに加えて油圧シリンダ26に制動
力を伝えるブレーキアーム32は梃作用を行うの
で、支点31の位置を調整することによつてブレ
ーキ操作力の軽減をはかることも可能である。
さらにこの実施例ではリリーフバルブ6とプラ
ンジヤ8とを同軸上に配置してバルブハウジング
12内に収めてカセツト化してあるため、アウタ
ーチユーブ1への取付けが容易であり、しかも、
これらをアウターチユーブ1内に組込んでいるの
で、外付けしていた従来の場合のようにリリーフ
バルブ機構が大きく出つ張ることもないから、リ
ーデイングアクスル型のフロントフオーク(フロ
ントフオークの有効ストロークを長くとるため、
アクスルにオフセツトして取付ける方式)にも容
易に適用できる。
ンジヤ8とを同軸上に配置してバルブハウジング
12内に収めてカセツト化してあるため、アウタ
ーチユーブ1への取付けが容易であり、しかも、
これらをアウターチユーブ1内に組込んでいるの
で、外付けしていた従来の場合のようにリリーフ
バルブ機構が大きく出つ張ることもないから、リ
ーデイングアクスル型のフロントフオーク(フロ
ントフオークの有効ストロークを長くとるため、
アクスルにオフセツトして取付ける方式)にも容
易に適用できる。
また通常、フロントフオークは、所定のキヤス
タ角をもつて後方へ寝かした状態で車体(フレー
ム)に軸支されているので、アウターチユーブ1
のボトム部11は、前記キヤスタ角だけ後方に傾
斜している。したがつて通路25はエアー抜き口
36を上側にしてかたむいており、この状態で油
圧シリンダ26に注入口34より作動油を入れる
と、作動油はシリンダ室28や油室24を満たし
ながら通路25を伝わつてエアー抜き口36側へ
除々に油面を上昇させながら充填されることにな
り、作動油の注入と同時にエアー抜きが自然と行
なわれるため、作動油の出入れが容易になる。
タ角をもつて後方へ寝かした状態で車体(フレー
ム)に軸支されているので、アウターチユーブ1
のボトム部11は、前記キヤスタ角だけ後方に傾
斜している。したがつて通路25はエアー抜き口
36を上側にしてかたむいており、この状態で油
圧シリンダ26に注入口34より作動油を入れる
と、作動油はシリンダ室28や油室24を満たし
ながら通路25を伝わつてエアー抜き口36側へ
除々に油面を上昇させながら充填されることにな
り、作動油の注入と同時にエアー抜きが自然と行
なわれるため、作動油の出入れが容易になる。
なお、油圧シリンダ26は必ずしもアウターチ
ユーブ1の外周に取付けなければならないもので
はなく、たとえば第3図中イ,ロ,ハのようにブ
レーキパネル40にブレーキアーム32を挾ん
で、あるいはブレーキワイヤー36の近辺に位置
して取付け、ピストンロツド29をブレーキアー
ム32のほか、ブレーキワイヤー36とも連動す
るようにしてもよく、この場合、シリンダ室28
は通路25に連結したチユーブ37を介して油室
24と連通される。
ユーブ1の外周に取付けなければならないもので
はなく、たとえば第3図中イ,ロ,ハのようにブ
レーキパネル40にブレーキアーム32を挾ん
で、あるいはブレーキワイヤー36の近辺に位置
して取付け、ピストンロツド29をブレーキアー
ム32のほか、ブレーキワイヤー36とも連動す
るようにしてもよく、この場合、シリンダ室28
は通路25に連結したチユーブ37を介して油室
24と連通される。
以上説明したように本考案は、ブレーキワイヤ
ーやブレーキアームを介して伝えられる制動力を
油圧シリンダで油圧にかえ、この発生油圧の作用
でプランジヤを移動し、設定荷重を高めるように
したので、安価なワイヤーブレーキを使用してい
るにも拘らず、油圧ブレーキの場合とかわらない
(むしろそれ以上の)良好なアンチノーズダイブ
性能が得られる。また、リリーフバルブとプラン
ジヤとを同軸上に配置してバルブハウジングに収
めてカセツト化しているので、アウターチユーブ
に対する組み付けが容易であり、しかもアウター
チユーブの内部に同心的に組み込むので、従来の
ようにアウターチユーブの外側にリリーフバルブ
が出つ張ることもない。さらにエアー抜き孔がア
ウターチユーブの車体前方に位置して、油圧シリ
ンダからの通路の延長上にあるので、油圧シリン
ダに作動油を充填する際のエアー抜きが自然に行
え、作動油の交換あるいは保守点検も容易とな
る。なお、油圧シリンダとプランジヤとを連通す
る通路も、アウターチユーブの内部に形成される
ので、作動油の漏れなどの心配がなく、常に安定
した作動性が確保できる。
ーやブレーキアームを介して伝えられる制動力を
油圧シリンダで油圧にかえ、この発生油圧の作用
でプランジヤを移動し、設定荷重を高めるように
したので、安価なワイヤーブレーキを使用してい
るにも拘らず、油圧ブレーキの場合とかわらない
(むしろそれ以上の)良好なアンチノーズダイブ
性能が得られる。また、リリーフバルブとプラン
ジヤとを同軸上に配置してバルブハウジングに収
めてカセツト化しているので、アウターチユーブ
に対する組み付けが容易であり、しかもアウター
チユーブの内部に同心的に組み込むので、従来の
ようにアウターチユーブの外側にリリーフバルブ
が出つ張ることもない。さらにエアー抜き孔がア
ウターチユーブの車体前方に位置して、油圧シリ
ンダからの通路の延長上にあるので、油圧シリン
ダに作動油を充填する際のエアー抜きが自然に行
え、作動油の交換あるいは保守点検も容易とな
る。なお、油圧シリンダとプランジヤとを連通す
る通路も、アウターチユーブの内部に形成される
ので、作動油の漏れなどの心配がなく、常に安定
した作動性が確保できる。
第1図は従来例の一部切欠き断面図、第2図は
本考案の要部半截断面図である。 1……アウターチユーブ、2……中空チユー
ブ、6……リリーフバルブ、8……プランジヤ、
12……バルブハウジング、24……油室、26
……油圧シリンダ、32……ブレーキアーム、A
……油室、B……油溜室。
本考案の要部半截断面図である。 1……アウターチユーブ、2……中空チユー
ブ、6……リリーフバルブ、8……プランジヤ、
12……バルブハウジング、24……油室、26
……油圧シリンダ、32……ブレーキアーム、A
……油室、B……油溜室。
Claims (1)
- 互いに軸方向に摺動するインナーチユーブとア
ウターチユーブを有し、圧側作動時に収縮する油
室から油溜室へと作動油を逃がす通路にリリーフ
バルブを設け、制動時にこのリリーフバルブの設
定圧力を高めるようにした油圧緩衝器において、
リリーフバルブと、このリリーフスプリングを担
持したプランジヤとを円筒状のバルブハウジング
に直列的に配置し、このバルブハウジングをアウ
ターチユーブと同心的な中空チユーブのボトム部
に挿入固定する一方、ブレーキアームまたはブレ
ーキワイヤと連動して制動力に応じた油圧を発生
させる油圧シリンダ装置をアウターチユーブの側
面に取付け、この油圧シリンダのシリンダ室をア
ウターチユーブを横断して形成した直線的な通路
を介して前記プランジヤの端面に形成した油室と
連通し、かつこの通路を延長して車体前方側に貫
通してエアー抜き口を構成し、このエアー抜き口
を着脱可能に閉塞する部材を設けたことを特徴と
する油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980164426U JPS6142993Y2 (ja) | 1980-11-17 | 1980-11-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980164426U JPS6142993Y2 (ja) | 1980-11-17 | 1980-11-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5785639U JPS5785639U (ja) | 1982-05-27 |
JPS6142993Y2 true JPS6142993Y2 (ja) | 1986-12-05 |
Family
ID=29523158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980164426U Expired JPS6142993Y2 (ja) | 1980-11-17 | 1980-11-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6142993Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5451146A (en) * | 1977-09-28 | 1979-04-21 | Honda Motor Co Ltd | Front wheel supporting device for autocycle |
-
1980
- 1980-11-17 JP JP1980164426U patent/JPS6142993Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5451146A (en) * | 1977-09-28 | 1979-04-21 | Honda Motor Co Ltd | Front wheel supporting device for autocycle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5785639U (ja) | 1982-05-27 |
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