JPS6142994Y2 - - Google Patents

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JPS6142994Y2
JPS6142994Y2 JP1980178553U JP17855380U JPS6142994Y2 JP S6142994 Y2 JPS6142994 Y2 JP S6142994Y2 JP 1980178553 U JP1980178553 U JP 1980178553U JP 17855380 U JP17855380 U JP 17855380U JP S6142994 Y2 JPS6142994 Y2 JP S6142994Y2
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JP
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oil
hydraulic
pressure
hydraulic cylinder
plunger
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JP1980178553U
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JPS57100645U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アンチノーズダイブ機構を組込んだ
油圧緩衝器の改良に関する。
制動時の重心移動、慣性力に起因する急激な圧
縮作動を抑止するアンチノーズダイブ機構を組み
込んだ二輪車用のフロントフオークとしては、た
とえば第1図に示すようなものがある。
図中1は車軸側に連結されるアウターチユー
ブ、2はその底部から立設された中空チユーブで
ある。
アウターチユーブ1には車体側に連結した図示
しないインナーチユーブが摺動自由に挿入され、
その先端に固着されたピストン4がアウターチユ
ーブ1の内周面と中空チユーブ2の外周面に油密
的に摺接し、ピストン4の上下面に油室を画成し
ている。
図中Aは圧側作動時に収縮する油室を示し、こ
の油室Aが収縮すると、その作動油は図示しない
上部の拡大する油室へ流入するとともにインナー
チユーブの進入体積分に相当する余剰油が通孔
5,13を通つてバルブハウジング12の上端開
口14から中空チユーブ2内の油溜室Bへと流出
する。
この余剰油の流れを規制するのがバルブハウジ
ング12内に摺動自由に収められたリリーフ弁6
であり、リリーフ弁6は後述のプランジヤ8に担
持したリリーフスプリング7によつて閉じ方向に
付勢される。そしてこのリリーフ弁6はその受圧
面に作用する油室Aと油溜室Bとの差圧がリリー
フスプリング7の設定荷重を越えたときに押し開
かれ、縮少する油室Aから油溜室Bへと余剰油が
流れるのであり、このときリリーフバルブ6が余
剰油の流れに与える抵抗により所定の減衰力が発
生し、通常走行時の路面から受ける衝撃を緩衝す
る。
そして上記リリーフ弁6の設定圧(つまりリリ
ーフスプリング7の設定荷重)は制動力に応じて
変化するようになつている。すなわち、リリーフ
スプリング7の一端を担持したプランジヤ8がリ
リーフ弁6と同軸上に配置され、バルブハウジン
グ12外側開口を密閉する底付筒状の蓋体20内
に摺動自由に支持され、バネ受け21とプランジ
ヤ8の周面に形成した鍔部23との間で担持され
たリターンスプリング22によつて鍔部23が段
部27に押しつけられるように付勢される。
このプランジヤ8の端面に面して蓋体20内に
は油室24が形成され、油室24はアウターチユ
ーブ1の底部を径方向に貫通する通路25を介し
てアウターチユーブ1の周面に取付けた油圧シリ
ンダ26と連通される。油圧シリンダ26は圧縮
作動時(制動時)にピストン27の侵入体積分の
作動油をシリンダ室28から油室24へと押出さ
せるもので、本実施例にあつてはボデイを貫通し
て外側につき出されたピストンロツド29の突出
部30がアウターチユーブ1に揺動自由に支持さ
れたブレーキアーム32の自由端と連係される。
そして制動時にブレーキアーム32が油圧シリン
ダ26のピストンロツド29を押し下げると、シ
リンダ室28の作動油が通路25を通つて油室2
4に入りピストン27の侵入体積分だけ油室24
を拡大するようにプランジヤ8が押し出す。
このプランジヤ8の摺動によつてリリーフスプ
リング7が撓められ、その撓み量に応じて設定荷
重が高まるわけであり、設定荷重の高まり分だけ
縮少する油室Aから油溜室Bへの余剰油の流れに
与えるリリーフバルブ6の抵抗が大きくなり、油
室Aの圧力が高まることによつてフロントフオー
クのノーズダイブが効果的に防止される。
なお、図中16は伸側作動時に油溜室Bから拡
大する油室Aへと作動油を戻す通路であり、通路
16の途中には伸側作動時にのみ開となるチエツ
ク弁17が介装される。
ところで、このような油圧緩衝器では、制動時
の油圧シリンダ26の発生油圧に応じて移動しリ
リーフ弁6の設定圧を高めるプランジヤ8がリタ
ーンスプリング22を最大限に撓めてしまうと、
このリターンスプリング22によつてそれ以上の
移動が阻止されるようになつている。このためプ
ランジヤの最大リフト時に、さらに大きな外力が
ブレーキレバーに作用した場合、ブレーキアーム
32を介してピストンロツド29にはたらく押込
み力で逃げ場のない油圧シリンダ26側の作動油
圧が異常に高まり、この圧油がシール部からリー
クすることがある。その結果、長い間使つている
うちに油圧シリンダ26側の作動油が油量不足を
起こし、シリンダ室28内に空隙を生じたり、ピ
ストンロツド29とブレーキアーム32との間で
遊び(隙間)ができたりしてアンチノーズダイブ
の効きが悪くなるという問題がある。
また、プランジヤ8はピストンロツド29の侵
入体積に応じて移動するが、このプランジヤ8の
移動がリターンスプリングにより制限を受けると
いうことは、結果としてピストンロツド29のス
トロークがプランジヤ8の最大リフト量の範囲に
制限され、したがつてブレーキアーム32を介し
てブレーキ装置に伝え得る制動力はプランジヤ8
の最大リフト量を限度とし、それ以上にブレーキ
を効そうとしても伝達できないという欠点もあつ
た。
そこで、本考案は上記問題点を解消するため、
油圧シリンダ側の作動油圧がピストンロツドの押
込み力によつて設定圧以上に高まつたときに油圧
シリンダ側から緩衝器側へと作動油を逃がすとと
もに、逃げた分量の作動油をシリンダ室の拡大時
に発生する負圧により油圧シリンダ側へ吸い戻せ
るようにした油圧緩衝器を提供することを目的に
する。
以下、本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。なお、第1図と同一部位は同一符号を用い
る。
12が中空チユーブ2内に収められたバルブハ
ウジング、2がバルブハウジング12の外側開口
を密閉した蓋体、24が油圧シリンダ26と通路
25を介して連通した油室、8が一端を油室24
に臨ませ蓋体20内で摺動自由に支持されたプラ
ンジヤである。
このプランジヤ8は、第3図に示すようにその
軸心に油室24と油溜室Bとを連通する通路33
が形成され、この通路33に油室24の油圧が設
定圧以上に高まつたときに通路33を開くリリー
フ弁34が摺動自由に収められる。
このリリーフ弁34は、通路33の内面と油密
的に摺接する外周に縦溝35が形成され、バネ受
け36で担持されたスプリング37により弁座部
38に押しつけられるように付勢される。そして
油圧シリンダ26の圧縮作動時にプランジヤ8が
最大限に押し込まれ、リリーフ弁34の受圧面に
作用する油室24側と油溜室B側との差圧がスプ
リング37の設定荷重より大きくなつたときに、
リリーフ弁34はスプリング37を撓めて移動し
て弁座部38から離れ、上記縦溝35を介して通
路33を開通させる。
このようなリリーフ弁34の軸心には、両端面
に開口する通孔39が形成され、通孔39に油圧
シリンダ26の伸側作動時のみに開となるチエツ
ク弁40が介装される。チエツク弁40は通孔3
9に球状の弁体41を遊動自由に収め、この弁体
41をスプリング42の付勢力によつて弁座部4
3に押しつけて通孔39を閉じる一方、油圧シリ
ンダ26の伸側作動時の発生負圧により、弁体4
1がスプリング42を撓ませて移動し通孔39を
開くようになつている。
一方、油圧シリンダ26のシリンダ室28には
ピストンロツド29を伸側へ付勢するリターンス
プリング44が収装される。
次に作用を説明する。
制動作動にともなつて油圧シリンダ26のピス
トンロツド29が圧縮されると、ピストン27の
侵入体積に応じてプランジヤ8が押し込まれ、既
に述べたようにリリーフスプリング7を撓めてリ
リーフ弁6の設定圧を増加し、油室Aから油溜室
Bへと流れる余剰油に与える減衰抵抗を増大して
インナーチユーブの侵入、つまりノーズダイブを
抑止するわけである。
このプランジヤ8を押し込む油圧シリンダ26
側の油圧は、プランジヤ8のリフト量、すなわち
リリーフスプリング7およびリターンスプリング
22の撓み量に応じて徐々に高まる。
ところでこの油圧はプランジヤ8がリターンス
プリング22を最大限に撓めてそれ以上の移動が
阻止されると、スプリング37により決まるリリ
ーフ弁34の設定圧以上に高まつた時点で、リリ
ーフ弁34を押し縦溝35を介して通路33を開
く。これにより油圧シリンダ26側の圧油が通路
33を通つて低圧側の油溜室Bへと逃げるのであ
り、したがつてプランジヤ8の移動が阻止されて
いるにもかかわらず、この状態からさらにピスト
ンロツド29の移動、すなわち制動操作が可能で
あり、しかもこのとき油圧シリンダ26側の油圧
がこれ以上に高まることはない。
一方、制動が解かれ、リターンスプリング44
の付勢力でピストンロツド29が伸側に作動する
とプランジヤ8が戻り、さらに油圧シリンダ26
側の発生負圧により、チエツク弁40の弁体41
がスプリング42を撓めて移動して通孔39を開
き、この通孔39を介して油溜室Bから前述の作
動で逃げ出した分量の作動油が油室24側へと吸
い戻され、油圧シリンダ26側に過不足なく補給
されるのである。
なお、本実施例ではプランジヤ8が最大限にリ
ターンスプリング22を撓めて移動が制限される
時にリリーフ弁34が開弁するように設定されて
いるが、リリーフ弁34の開弁時期はリターンス
プリング22の撓み途中であつてもよく、その場
合リリーフ弁34が開くと、もうそれ以上にプラ
ンジヤ8が移動しないため、リリーフ弁34の開
弁時期を変更することにより、リターンスプリン
グによらないでプランジヤ8の最大リフト量つま
りアンチノーズダイブの効き具合が調整できる。
(なおリリーフ弁34の開弁時期の変更はリリー
フ弁34のスプリング37の設定荷重(つまりバ
ネ定数)を変えることによつて容易に行なえ
る。) なお、ブレーキ装置が油圧ブレーキの場合は、
制動時に発生する油圧に連動して油圧シリンダの
ピストンロツドを駆動するようにしてもよい。
以上説明したように、本考案は油圧シリンダ側
の作動油圧が設定圧以上に高まつたときに、その
圧油を緩衝器側に逃がすとともに、逃げた量の作
動油を油圧シリンダ側の発生負圧により補給する
ようにしたので、ピストンロツドに過大な圧縮力
が作用しても油圧シリンダ側の作動油が設定圧に
保たれるため、シール部からの油洩れが未然に防
止でき、アンチノーズダイブの良好な効きを長期
に亘つて維持することができる。
また、ピストンロツドのストロークがプランジ
ヤの最大リフト量の範囲で制限されず、逃げ出す
作動油の分だけ大きくとれるため、ブレーキアー
ムを介してブレーキ装置に伝え得る制動力を増大
し、ブレーキを強く効かすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の一部切欠断面図、第2図は
本考案装置の一部切欠断面図、第3図はプランジ
ヤの縦断面図である。 6……リリーフ弁、8……プランジヤ、26…
…油圧シリンダ、33……通路、34……リリー
フ弁、39……通孔、40……チエツク弁、A…
…油室、B……油溜室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 圧側作動時に油室から油溜室へと作動油を逃が
    す通路にリリーフ弁を設ける一方、ブレーキ装置
    と連動して制動時に油圧を発生させる油圧シリン
    ダを設け、この発生油圧によりプランジヤを移動
    させてリリーフ弁の設定圧を高めるようにした油
    圧緩衝器において、油圧シリンダと油溜室とを連
    通する通路を設け、この通路に油圧シリンダ側の
    油圧が設定圧以上に高まつたときに開き油圧シリ
    ンダ側から油溜室側へと圧油を逃がすリリーフ弁
    と、油圧シリンダの圧力低下時にのみ開いて油溜
    室側から油圧シリンダ側へ作動油を吸い込むチエ
    ツク弁とを設けたことを特徴とする油圧緩衝器。
JP1980178553U 1980-12-12 1980-12-12 Expired JPS6142994Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980178553U JPS6142994Y2 (ja) 1980-12-12 1980-12-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980178553U JPS6142994Y2 (ja) 1980-12-12 1980-12-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57100645U JPS57100645U (ja) 1982-06-21
JPS6142994Y2 true JPS6142994Y2 (ja) 1986-12-05

Family

ID=29973454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980178553U Expired JPS6142994Y2 (ja) 1980-12-12 1980-12-12

Country Status (1)

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JP (1) JPS6142994Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726068A (en) * 1980-07-19 1982-02-12 Sadayuki Kotanino Buffer controller for front wheel of autobicycle

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726068A (en) * 1980-07-19 1982-02-12 Sadayuki Kotanino Buffer controller for front wheel of autobicycle

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Publication number Publication date
JPS57100645U (ja) 1982-06-21

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