JPH0535223Y2 - - Google Patents

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JPH0535223Y2
JPH0535223Y2 JP4925288U JP4925288U JPH0535223Y2 JP H0535223 Y2 JPH0535223 Y2 JP H0535223Y2 JP 4925288 U JP4925288 U JP 4925288U JP 4925288 U JP4925288 U JP 4925288U JP H0535223 Y2 JPH0535223 Y2 JP H0535223Y2
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valve
oil
piston
oil passage
hydraulic
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は油圧緩衝器のピストンに備えるバルブ
構造に関する。
(従来の技術) 例えば自動二輪車のフロントフオークやリアク
ツシヨン等に用いられる油圧緩衝器としては、例
えば第2図に示すように、シリンダ51内にピス
トンロツド52の先端部に装着したピストン53
を摺動自在に挿入し、このピストン53には減衰
力発生用の伸び側油路54を形成して、この伸び
側油路54を開閉する伸び側バルブ55と、図示
しない圧縮側油路及び圧縮側バルブとを備え、伸
び側バルブ55はピストン53の上端面に接する
第1バルブ56と、この第1バルブ56との間に
撓みの支点となるバルブシート57を挟んだ第2
バルブ58とを有し(圧縮側バルブも同様の構
成)、ピストン速度に応じて第1バルブ56又は
第1バルブ56及び第2バルブ58を開く抵抗に
よつて減衰力を発生するようにしたものが知られ
ている。
(考案が解決しようとする課題) 上述した油圧緩衝器のバルブ構造においては、
第1バルブ56が伸び側油路に流入した作動油に
よつて上方に変形して第2バルブ58に当接する
ときに、第2図に示すように第1バルブ56と第
2バルブ58との間にバルブシート57を介在さ
せている。そのために、これらの第1バルブ5
6、バルブシート57及び第2バルブ58によつ
て囲まれる油室59が形成され、第1バルブ56
の撓みによつて油室59の体積が変化し、油室5
9内の作動油は第1バルブ56及び第2バルブ5
8の外周部から流出するが、このとき作動油の慣
性力により、第1バルブ56の撓みを阻害し、ま
た第2バルブ58に撓みを発生するので、発生す
る減衰力が安定しなくなる。次にピストンの移動
方向が変り(例えば伸張行程から圧縮行程への変
化)、バルブ56がチエツクバルブとして働く時
は、早い立上り時(ピストンの加速度が大きい
時)には油室59がバキユーム状態となり外部か
らの作動油の流入遅れとして負圧によりバルブ5
6がピストンシート面に当接せずチエツクバルブ
としての働きが遅れ作動油がリークするので減衰
力の遅れが発生する。
(課題を解決するための手段) 上記問題を解決すべく本考案は、第2バルブの
軸方向に逃し油孔を形成した。
(作用) 第1バルブが撓んで第2バルブに当接するとき
には第1バルブ、バルブシート及び第2バルブに
て形成される油室内の作動油は第2バルブの逃し
油孔を介して逃されるので、第1バルブの撓みを
阻害したり、第2バルブを撓ませたりすることが
なくなる。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案にかかるバルブ構造を備えた油
圧緩衝器の要部断面図である。この油圧緩衝器
は、シリンダ1内に下方からピストンロツド2を
挿通して、このピストンロツド2の先端部にはシ
リンダ1内に摺接するピストン3を装着してい
る。
そして、ピストン3には減衰力発生用の圧縮側
油路5及び伸び側油路6をそれぞれ形成し、これ
らの圧縮側油路5及び伸び側油路6を開閉する圧
縮側バルブ7及び伸び側バルブ8を備えている。
圧縮側バルブ5はピストン3下端面に接する第
1バルブ11と、この第1バルブ11との間にバ
ルブシート12を介在させた第2バルブ13と、
この第2バルブ13とピストンロツド2に嵌装し
たリテーナ14との間に介在させたバルブシート
15とを有している。そして第2バルブ13には
軸方向に逃し油孔16を形成している。
また、伸び側バルブ8はピストン上端面に接す
る第1バルブ21と、この第1バルブ21との間
にバルブシート22を介在させた第2バルブ23
と、この第2バルブ23とピストンロツド2に嵌
装したリテーナ24との間に介在させたバルブシ
ート25とを有している。そして、第2バルブ2
3には軸方向に逃し油孔26を形成している。
以下に上記のように構成した油圧緩衝器の作用
について説明する。
まず、圧縮行程でピストン3が低速で上動する
ときには、上部油室S1内の作動油が圧縮側油路
5を通つて圧縮側バルブ7の第1バルブ11を押
下げ、第1バルブ11の外周部が下方に撓んでピ
ストン3の下端面から離れて圧縮側油路5を開口
するので、作動油はこの開口を通つて下部油室S
2内に流入して減衰力が発生する。
また、ピストン3が高速で上動するときには、
同様にして圧縮側バルブ7の第1バルブ11の外
周部が下方に撓んでピストン3の下端面から離
れ、更にこの第1バルブ11の外周部が第2バル
ブ13の外周部に当接して第2バルブ13が押下
げられるので、圧縮側油路5は大きく開口するの
で、作動油はこの開口を通つて下部油室S2内に
流入して減衰力が発生する。
このとき、第2バルブ13には軸方向の逃し油
孔16を形成しているので、第1バルブ1が撓ん
で第2バルブ13に当接するときに第1バルブ1
1、バルブシート12及び第2バルブ13によつ
て囲まれる油室が形成されるが、この油室内の作
動油は第2バルブ13の逃し油孔16からリテー
ナ14との〓間を通つて下部油室S2内の逃され
るため、この油室内の作動油によつて第1バルブ
11の撓みが阻害されたり、第2バルブ13が撓
まされたりすることがなくなる。
また、伸び行程でピストン3が低速で下動する
時には、下部油室S2の作動油が伸び側油路6を
通つて伸び側バルブ8の第1バルブ21を押上
げ、第1バルブ21の外周部が上方に撓んでピス
トンの上端面から離れて伸び側油路6を開口する
ので、作動油はこの開口を通つて上部油室S1内
に流入して減衰力が発生する。
また、ピストン3が高速で下動するときには、
同様にして伸び側バルブ8の第1バルブ21の外
周部が上方に撓んでピストン3の上端面から離
れ、更にこの第1バルブ21の外周部が第2バル
ブ23の外周部に当接して第2バルブ23が押上
げられるので、伸び側油路5は大きく開口するの
で、作動油はこの開口を通つて上部油室S1内に
流入して減衰力が発生する。
このとき、第2バルブ23には軸方向の逃し油
孔26を形成しているので、第1バルブ21が撓
んで第2バルブ23に当接するときに第1バルブ
21、バルブシート22及び第2バルブ23によ
つて囲まれる油室が形成されるが、この油室内の
作動油は第2バルブ23の逃し油孔26からリテ
ーナ24との〓間を通つて上部油室S1内の逃さ
れるため、この油室内の作動油によつて第1バル
ブ21の撓みが阻害されたり、第2バルブ23が
撓まされたりすることがなくなる。
又、伸張行程から圧縮行程に急激に移行した場
合にも、第1バルブ21、バルブシート22及び
第2バルブ23によつて囲まれる油室に油孔26
より作動油が補給されるのでバキユーム状態にな
ることなくピストンの油路6のシート面上に速や
かに着座し、圧縮時初期での減衰力不足を生じさ
せることがない。
尚、環状の板バルブ内周が、ロツド外周と接す
るロツド部に第1バルブ21、第2バルブシート
22及び第2バルブ間に形成される油室と連通す
る逃し油路を軸方向に形成しても同様の目的を達
することは言う迄もない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、第2バル
ブには軸方向に逃し油孔を形成したので、第1バ
ルブが撓んで第2バルブに当接する時には第1バ
ルブ、バルブシート及び第2バルブにて形成され
る油室内の作動油は第2バルブの逃し油孔を介し
て逃され、第1バルブの撓みを阻害したり、第2
バルブを撓ませたりすることがなくなつて、発生
する減衰力が安定して、乗心地が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるバルブ構造を備えた油
圧緩衝器の要部断面図、第2図は従来の緩衝器の
バルブ構造を示す要部断面図である。 尚、図面中、1はシリンダ、2はピストンロツ
ド、3はピストン、5は圧縮側油路、6は伸び側
油路、7は圧縮側バルブ、8は伸び側バルブ、1
1,21は第1バルブ、12,22はバルブシー
ト、13,23は第2バルブ、16,16は逃し
油孔である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内に摺動自在に装着したピストンに減
    衰力発生用の油路を形成し、この油路を開閉する
    バルブを備えた油圧緩衝器において、前記バルブ
    はピストン端面に接する第1バルブと、この第1
    バルブとの間にバルブシートを挟んだ第2バルブ
    とを有し、更に第2バルブには軸方向に逃がし油
    孔を形成したことを特徴とする油圧緩衝器のバル
    ブ構造。
JP4925288U 1988-04-12 1988-04-12 Expired - Lifetime JPH0535223Y2 (ja)

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JP4925288U JPH0535223Y2 (ja) 1988-04-12 1988-04-12

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JP4925288U JPH0535223Y2 (ja) 1988-04-12 1988-04-12

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JPH01152130U JPH01152130U (ja) 1989-10-20
JPH0535223Y2 true JPH0535223Y2 (ja) 1993-09-07

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