JPH0539225Y2 - - Google Patents

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JPH0539225Y2
JPH0539225Y2 JP4649588U JP4649588U JPH0539225Y2 JP H0539225 Y2 JPH0539225 Y2 JP H0539225Y2 JP 4649588 U JP4649588 U JP 4649588U JP 4649588 U JP4649588 U JP 4649588U JP H0539225 Y2 JPH0539225 Y2 JP H0539225Y2
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stage disc
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valve
orifice
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シヨツクアブソーバのバルブ構造に
関し、特に2段バルブ構造を有するものに関す
る。
(従来の技術) 従来の2段バルブ構造を有するシヨツクアブソ
ーバとしては、例えば、実開昭61−47134号公報
に記載されているようにものが知られている。
このシヨツクアブソーバは、ピストンに形成さ
れたオリフイス孔を開閉する1段目デイスクバル
ブと2段目デイスクバルブとが、所定量だけ離間
されて直列に配設され、2段目デイスクバルブの
シール面の内外を連通して定面積オリフイスが形
成された構造となつていた。
従つて、シヨツクアブソーバの低速作動時に
は、1段目デイスクバルブのみが2段目デイスク
バルブとの間隔が許すストローク範囲で撓んでオ
リフイスが開かれ、少量の作動液が定面積オリフ
イスを流通する。
また、高速作動時には、両デイスクバルブとも
が撓み、大量の作動液がオリフイス孔を流通する
ものであつた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のような従来構造にあつて
は、高速作動時において、大量の作動液が両バル
ブを流れると、オリフイス孔で絞られた作動液が
噴流となつて1段目デイスクバルブを直撃するた
め、この1段目デイスクバルブは均一に撓まず、
噴流を受ける部分に応力集中が生じる。さらに、
1段目デイスクバルブは定面積オリフイスを持た
ず、しかも、2段目デイスクバルブよりもバルブ
外径が小さいために、上記のような高速作動時に
は、応力が非常に大きくなるので、上記の噴流直
撃部への応力集中と併せて、バルブ耐久性に劣る
という問題点があつた。
また、上記のように高速作動時に1段目デイス
クバルブの撓みが均一とならないため、性能の安
定性に劣るという問題点もあつた。
そこで、本考案は、2段バルブ構造における1
段目デイスクバルブの耐久性を向上させると共
に、性能の安定化を図ることを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述のような目的を達成するために、本考案で
は、シヨツクアブソーバ内に区画形成された液室
を連通して形成されたオリフイス孔と、該オリフ
イス孔を開閉すべく、それぞれ第1シート面及び
第2シート面に当接状態で設けられると共に、所
定間隔だけ離間して直列に配設された、オリフイ
ス孔側の1段目デイスクバルブ及びこの1段目デ
イスクバルブよりも大径の2段目デイスクバルブ
と、前記第2シート面と2段目デイスクバルブと
の当接面の内外を連通して形成された定面積オリ
フイスと、前記オリフイス孔からの噴流の1段目
デイスクバルブへの直撃を妨げるべく、オリフイ
ス孔の開口端部と1段目デイスクバルブ間に設け
られた噴流受け部材と、を設けた。
(作用) 上述のように構成した本考案のシヨツクアブソ
ーバでは、低速作動時には、1段目デイスクバル
ブだけが撓んでオリフイス孔を開口し、定面積オ
リフイスを通じて、少量の作動液がオリフイス孔
を流通する。
また、高速作動時には、両デイスクバルブが撓
んで開口し、大量の作動液がオリフイス孔を流通
する。この場合において、オリフイス孔を通つた
作動液は、噴流となつて噴流受け部材を直撃した
後、この直撃によつて、勢いを拡散されて1段目
デイスクバルブを撓ませ、減衰力を発生させる。
このように、オリフイス孔からの噴流は、噴流
受け部材で受けられ、1段目デイスクバルブへの
直撃が妨げられるため、この1段目デイスクバル
ブには噴流直撃による応力集中が生じないように
なつている。
従つて、1段目デイスクバルブに対し、均一な
圧力が加わり、全周に亘つて均一に撓んで、均一
な開口が成される。そして、これによつて性能が
安定する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成について説明する。
第1図は、本考案一実施例の構造を適用したシ
ヨツクアブソーバの要部を示す断面図であつて、
図中1はシリンダチユーブを示している。このシ
リンダチユーブ1は、ピストン2が摺動自在に装
填され、上部液室1aと下部液室1bとに区画さ
れ、両液室内1a,1bにはオイル等の作動液が
充填されている。
前記ピストン2は、ピストンロツド3の下端に
取り付けられていて、即ち、ピストンロツド3の
下端部に小径に形成されると共に、ねじ3aが形
成された取付部3bに対して、リテーナ2a、チ
エツクスプリング2b、チエツクプレート2c、
ピストンボデイ2d、噴流受け板5、1段目デイ
スクバルブ2e、ワツシヤプレート2f、2段目
デイスクバルブ2h、ワツシヤプレート2j、カ
ラー2k、スプリングシート2m、アシストスプ
リング2nを順次挿入し、最後に締付ナツト2p
によつて締結して構成されている。
説明を加えると、前記ピストンボデイ2dに
は、中心部に軸方向に大径の取付用孔203が穿
設されると共に、その外側位置には、小径の第1
オリフイス孔201及び第2オリフイス孔202
が穿設されている。そして、第1オリフイス孔2
01と第2オリフイス孔202の上端部には、そ
れぞれ、上部環状溝204,205が形成され、
さらに、第2オリフイス孔202の下端部には下
部環状溝206が形成されると共に、その周部に
は第1シート面211が形成されている。
そして、前記第1オリフイス孔201の上部環
状溝204にチエツクプレート2cが当接され、
このチエツクプレート2cにより第1オリフイス
孔201が開閉可能とされている。尚、第2オリ
フイス孔202の上部環状溝205は、チエツク
プレート2cに開穴された連通穴207により上
部液室1a側に開放された状態となつている。
また、チエツクプレート2cにはチエツクスプ
リング2bにより付勢力が与えられていて、シヨ
ツクアブソーバの作動に際して、下部液室1bの
液圧の方が上部液室1aの液圧よりも所定以上高
くなると、上部環状溝204が開かれて、作動液
が第1オリフイス孔201を流通することで所定
の減衰力が生じる構造となつている。
一方、要部拡大図である第2図に示すように、
前記第1シート面211に前記1段目デイスクバ
ルブ2eが当接され、この1段面デイスクバルブ
2eにより第2オリフイス孔202(下部環状溝
206)が開閉可能となつている。この1段目デ
イスクバルブ2eは、このバルブ2eよりも小径
のワツシヤプレート2fの外周部により第2オリ
フイス孔202を開閉すべく撓むための支持点が
与えられ、かつ、このワツシヤプレート2fの厚
み分だけ2段目デイスクバルブ2hから離間され
た状態となつていて、この(閉状態の)2段目デ
イスクバルブ2hに当接するまでの範囲で撓ん
で、第2オリフイス孔202を開くことが可能と
なつている。
また、この1段目デイスクバルブ2eと、前記
第2オリフイス孔202の開口端部208との間
に介在されて、前記噴流受け板5が設けられてい
る。この噴流受け板5は、中央部に取付用穴5a
が開穴された円盤状に形成され、この取付用穴5
aをピストンボデイ2dの下部環状溝206の内
周部に対し嵌合状態で取り付けられている。そし
て、この噴流受け板5は、第2オリフイス孔20
2からの噴流が1段目デイスクバルブ2eを直撃
しないだけの外径であつて、かつ、第1シート面
211との間に、作動液が円滑に流通するだけの
空間を形成する外径に形成されている。
前記ピストンボデイ2dには、前記下部環状溝
206の外側位置に、幅の狭い小溝209が形成
され、その外側位置には、第2シート面212が
形成されている。そして、この第2シート面21
2に、前記アシストスプリング2nに付勢されて
2段目デイスクバルブ2hが当接されている。
さらに、前記ピストンボデイ2dには、小溝2
09と下部液室1bとを連通して定面積オリフイ
ス4が形成されている。
従つて、シヨツクアブソーバの作動により、上
部液室1a内の液圧が下部液室1bの液圧よりも
所定以上高くなると、1段目デイスクバルブ2
e、もしくは、それに加えて2段目デイスクバル
ブ2hが撓んで第2オリフイス孔202が開かれ
て作動液が流通し、減衰が成される。
以下にその作動について説明する。
(イ) 低速作動時 ピストン2が低速で摺動する場合のように、上
下液室1a,1b間の液圧差が小さいときには、
ワツシヤプレート2fによる両デイスクバルブ2
e,2hの間隔の範囲で1段目デイスクバルブ2
eが撓み、作動液は、噴流受け板5の外周部から
1段目デイスクバルブ2eと第1シート面211
間を通り、そこから定面積オリフイス4を通り下
部液室1bへ流れる。
(ロ) 高速作動時 ピストン2が高速で摺動する場合のように、両
液室1a,1b間の液圧差が大きくなると、両デ
イスクバルブ2e,2hが撓み、作動液は、第2
オリフイス孔202から、第1シート面211と
1段目デイスクバルブ2e間及び第2シート面2
12と2段目デイスクバルブ2h間を通つて、下
部液室1bに大量に流れる。
このとき、第2オリフイス孔202を流れる作
動液は、開口端部208から下部環状溝206に
噴き出す際に噴流となり、この噴流は、噴流受け
板5を直撃し、これによつて、拡散された後に1
段目デイスクバルブ2eを加圧する。
このように、噴流が噴流受け板5で受けられ、
1段目デイスクバルブ2eへの直撃が妨げられる
ため、この1段目デイスクバルブ2eには噴流直
撃による応力集中が生じない。
従つて、1段目デイスクバルブ2eに対し、均
一な圧力が加わり、全周に亘つて均一に撓んで、
均一な開口が成されるものであつて、このように
応力集中が生じないから耐久性に優れるという特
徴を有する。
また、上述のように均一に開口が成されること
で、安定した減衰力が得られるという特徴を有す
る。
次に、第3図〜第5図は、他の実施例を示して
いる。これらの実施例を説明するにあたり、第1
実施例と同様の構成には同じ符号を付け説明を省
略する。また、作用についても、第1実施例と同
様のものについては説明を省略する。
第3図は第2実施例を示していて、この第2実
施例は、噴流受け板25を1段目デイスクバルブ
2eとの間に間隔26を有してピストンボデイ2
dに取り付けた例である。
従つて、この噴流受け板26と1段目デイスク
バルブ2eとの間には、常に作動液が介在され、
両者の貼り付きが防止され、それによつて、1段
目デイスクバルブ2eの撓み作動がよりいつそう
安定される。
第4図は第3実施例を示していて、この実施例
は、噴流受け板35と1段目デイスクバルブ2e
との間に小径のワツシヤ36を介在させて、両者
間に間隔37を設けた例である。
この場合も、第2実施例と同様に噴流受け板3
5と1段目デイスクバルブ2eとの貼り付きが防
止される。
第5図は第4実施例を示していて、この実施例
は、噴流受け板45をピストンロツド3の取付部
3bに対し嵌合させて取り付けた例である。
以上、実施例を図面により説明したが、本考案
は、図示した実施例に限定されるものではなく、
例えば、実施例では、噴流受け部材として、単に
噴流を受け止める板材を用いた例を示したが、多
孔性のセラミツクやスポンジ状のもの等のよう
に、噴流を減衰させることのできる部材を用いて
もよい。
また、実施例として、本考案構造をピストンに
適用した例を示したが、シリンダチユーブの底部
に設けられるベースボデーの部分に適用してもよ
い。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案のシヨツクア
ブソーバのバルブ構造では、高速作動時におい
て、1段目デイスクバルブが均一に撓み、噴流に
よる応力集中が生じないため、1段目デイスクバ
ルブの耐久性が向上するという効果が得られる。
そして、1段目デイスクバルブが均一に撓み、
均一に開口されるから、性能の安定化が図れると
いう効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例のシヨツクアブソー
バのバルブ構造を示す断面図、第2図は第1実施
例のバルブ構造を示す要部拡大断面図、第3図は
第2実施例を示す断面図、第4図は第3実施例を
示す断面図、第5図は第4実施例を示す断面図で
ある。 1……シリンダチユーブ、1a……上部液室、
1b……下部液室、2……ピストン、2e……1
段目デイスクバルブ、2h……2段目デイスクバ
ルブ、202……第2オリフイス孔、211……
第1シート面、212……第2シート面、4……
定面積オリフイス、5……噴流受け板(噴流受け
板部材)、25……噴流受け板(噴流受け部材)、
35……噴流受け板(噴流受け板部材)、45…
…噴流受け板(噴流受け部材)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シヨツクアブソーバ内に区画形成された液室を
    連通して形成されたオリフイス孔と、 該オリフイス孔を開閉すべく、それぞれ第1シ
    ート面及び第2シート面に当接状態で設けられる
    と共に、所定間隔だけ離間して直列に配設され
    た、オリフイス孔側の1段目デイスクバルブ及び
    この1段目デイスクバルブよりも大径の2段目デ
    イスクバルブと、 前記第2シート面と2段目デイスクバルブとの
    当接面の内外を連通して形成された定面積オリフ
    イスと、 前記オリフイス孔からの噴流の1段目デイスク
    バルブへの直撃を妨げるべく、オリフイス孔の開
    口端部と1段目デイスクバルブ間に設けられた噴
    流受け部材と、 を備えていることを特徴とするシヨツクアブソー
    バのバルブ構造。
JP4649588U 1988-04-06 1988-04-06 Expired - Lifetime JPH0539225Y2 (ja)

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