JPH0439478Y2 - - Google Patents

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JPH0439478Y2
JPH0439478Y2 JP1986121490U JP12149086U JPH0439478Y2 JP H0439478 Y2 JPH0439478 Y2 JP H0439478Y2 JP 1986121490 U JP1986121490 U JP 1986121490U JP 12149086 U JP12149086 U JP 12149086U JP H0439478 Y2 JPH0439478 Y2 JP H0439478Y2
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JP
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valve
leaf valve
port
leaf
damping force
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JP1986121490U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は四輪車等に於て、車輪と車体間に介在
されるカートリツヂ式シヨツクアブソーバの使用
に好適な油圧緩衝器の減衰力発生装置に関する。
〔従来の技術〕
この種従来の油圧緩衝器に於て、例えば、特開
昭55−107141号公報に開示されたように、上部油
室が狭いカートリツヂ式シヨツクアブソーバのよ
うな場合でも十分伸側減衰力が得られるようにし
た油圧緩衝器の減衰力発生装置が開示されてい
る。
この油圧緩衝器は第2図に示すようにピストン
1に伸側通孔2と、この通孔と並列に圧側背面絞
りポート3を穿つて上下の油室5,6を通じさ
せ、伸側通孔2の上部口端には伸側リーフバルブ
7を開閉自在に配設し、下部口端にはサブリーフ
バルブ8を開閉自在に配設するとともに、背面絞
りポート3の上部口端にはノンリターンバルブ9
を上記伸側リーフバルブ7と協働して開閉可能に
環座10を介して積層配設したものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の油圧緩衝器は背面絞りポ
ートに対向してノンリターンバルブと環座と伸側
リーフバルブが直列に積層されているから、環座
がある分部品点数が多く、しかも小さな環座を取
り付けるから組み付けと加工性が困難であり、軸
方向の長さが長くなるという問題がある。
従つて本考案の目的は、部品点数が少なく、組
み付けと加工性が容易であり、軸方向の長さを短
くでき、経済的にすぐれた油圧緩衝器の減衰力発
生装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成は、
隔壁部材にメインポートと、このポートと並列に
背面絞りポートを穿つて上下の油室を通じさせ、
背面絞りポートの上部口端にはリーフバルブとノ
ンリターンバルブが積層されながら協働して開閉
自在に配設され、メインポートの下部口端にはサ
ブリーフバルブを開閉自在に配設し、ノンリター
ンバルブの上面にはリーフバルブを支持する水平
面とリーフバルブの撓みをガイドするテーパ面又
は円弧面を形成させ、ノンリターンバルブを支点
にしてリーフバルブが撓み得るようにしたことを
特徴とするものである。
〔実施例〕
以下本考案の実施の一態様を図面について説明
する。
第1図は本考案の減衰力発生装置を設けたピス
トンとベースバルブの縦断面図を示し、このピス
トンは油圧緩衝器のインナーチユーブたるシリン
ダ11内に摺動自在に挿入される。
隔壁部材たるピストン14の中央にはピストン
ロツド15の基端小径部15aが貫通してナツト
16でピストン14側に固着されている。ピスト
ン14の下端には下側の液室6に解放された空間
17が穿たれ、この空間17内にナツト16を収
納させているが、この空間17は必ずしも必要で
なくピストン14の下端にピストンロツド15を
突出してナツト16で固定してもよい。
ピストン14の胴部には一つもしくは複数のメ
インポートたる伸側通孔18とこれと並列に配設
された背面絞りポートたるポート19とが軸方向
に穿たれて上下の液室5,6を通じさせるように
なつている。
ピストン14の上端には1枚もしくは複数枚重
ね合せたリーフバルブたる伸側リーフバルブ20
とノンリターンバルブ22が積層されながら開閉
自在に配設され、他方ノンリターンバルブ22は
伸側リーフバルブ20と協働しながらポート19
の上部口端のみを開閉するようになつている。ノ
ンリターンバルブ22はポート19に対向する面
が水平面として形成され、リーフバルブ20に対
向する面はリーフバルブ20を支持する水平面と
リーフバルブ20の撓みをガイドするテーパ面又
は円弧面として形成され、且つ中央には通孔18
に対向する孔が形成されている。リーフバルブ2
0には支持部材25側の内周又はノンリターンバ
ルブ22側の外周の一部に切欠き通路を設け、微
小通路を確保している。ピストン14の上部外周
にはたこ足状の複数の支持脚23が固定され、こ
の支持脚23の間を通して上部液室8は通孔1
8、ポート19と通じるようになつており、リー
フバルブ20とノンリターンバルブ22はその外
周が支持脚23の内側で支えられることによりピ
ストン14の上部から横方向にずれないように保
持されている。
リーフバルブ20上には軸方向に通孔24を一
つもしくは複数穿つた支持部材25を上下移動自
在に配設し、この支持部材25と支持脚23間に
はスプリング40その他の弾性部材を介在させ、
このスプリング40の復元力により支持部材25
の内周端を介して常時リーフバルブ20及びノン
リターンバルブ22をいつしよに通孔18及びポ
ート19の上部口端を閉じる方向に押圧してい
る。通孔18の下部口端にはサブリーフバルブ2
6が開閉自在に配設されている。
サブリーフバルブ26の中央部は直接ナツト1
6の上端面とピストン14の下端面間に挾持され
てもよいが図示のようにサブリーフバルブ26の
下側にサブリーフバルブ26より径が小さい環座
27を介在して挾持させてもよい。
あるいは又、ナツト16を変形し、このナツト
16の下方にスプリングシートを設け、このスプ
リングシートとサブリーフバルブとの間にスプリ
ングを介装してもよい。
次にピストン14には縦方向に且つ通孔18と
並列に一つもしくは複数の背面絞りポート19と
しての通孔を穿ち液室8,9を連通させている
が、このポート19を通過する時に発生するスウ
イツシユ音は一つのポートより複数の同一面積に
よるポートで分割した方が小さいということか
ら、ポート19は複数分割してある。
次にベースバルブについて述べる。
シリンダ11の下部内側にベースバルブ27が
設けられている。
即ち、シリンダ11の下部に隔壁部材たるベー
スバルブハウジング28が固定され、このハウジ
ング28は下部液室6とシリンダ11の外側に設
けたリザーバとを区画し、二つの液室6とリザー
バとはハウジング28に形成した圧側メインポー
ト29と伸側背面絞りポート30とで連通してい
る。
ピストン部のバルブ構造と同じように、ハウジ
ング28の上面にはノンリターンバルブ32とリ
ーフバルブ31とが積層され、リーフバルブ31
はメインポート29を開閉し、ノンリターンバル
ブ32はリーフバルブ31と協働してポート30
を開閉する。
メインポート29の下部口端にはサブリーフバ
ルブ33が開閉自在に設けられている。
リーフバルブ31はポート34を設けた支持部
材35の下部環状突起と当接し、支持部材35は
支持脚36との間に設けたスプリング37で常時
下方に付勢され、これによりリーフバルブ31と
ノンリターンバルブ32も閉じ方向に付勢されて
いる。ノンリターンバルブ32の上面にはリーフ
バルブ31を支える水平面と、リーフバルブ31
の撓みをガイドするテーパ面又は円弧面が形成さ
れている。
上記の油圧緩衝器では伸長時にピストン14が
上昇し、この時上側液室5の油が低速域では前記
リーフバルブ20の切欠き通路を通り、又中速
域、高速域では通孔24よりリーフバルブ20を
撓ませながら通孔18に流出し、この時リーフバ
ルブ20の作用で伸側の減衰力が発生する。しか
も通孔18からの油はサブリーフバルブ26を押
し開いて下部液室9に流出する。即ち、リーフバ
ルブ20が開口しない微低速領域では、前記の微
小通路たる切欠き通路の抵抗にサブリーフバルブ
26の剛性による抵抗が加算されるため、微低速
領域の減衰力を制御できる。この時、リザーバの
油はベースバルブ27のポート30よりノンリタ
ーンバルブ32とリーフバルブ31を押し開いて
下部油室6に導入される。又逆に圧縮時にはピス
トン14が下降し、液室6の油がポート19を介
して流出し、しかもノンリターンバルブ22、リ
ーフバルブ20をいつしよに押し開いて上側液室
5に流出し、又一部の油はベースバルブ27のリ
ーフバルブ31を押し開き、ポート29、サブリ
ーフバルブ33を介してリザーバに流れ、この時
ベースバルブ27とポート19の作用で圧側の減
衰力が得られる。
即ち、ベースバルブ27の減衰力の不足分をポ
ート19が補うこととなり、所望通りの減衰力が
得られるものである。しかもサブリーフバルブ2
6にはオリフイスを穿つていないことからサブリ
ーフバルブ26の強度上の不安を解消させ、ポー
ト19も希望する径及び個数にすることが可能で
ある。又ピストン14が縮む時はサブリーフバル
ブ26によつて通孔18が閉じられ、ポート19
だけが油の通路となる為背面絞りが実現するもの
である。
上記のように伸側行程の減衰力は、支持部材2
5の通孔24を通つた作動油が伸側リーフバルブ
20に作用してその内周部のたわみによつて生ず
る支持部材25との間の隙間、及び通孔18、サ
ブリーフバルブ26の外周たわみによつて生ずる
ピストン14との間の隙間を通過することによつ
て生ずる分けであるが、ノンリターンバルブ22
はこの時ポート19を閉じ、これにより背面ポー
ト19を通る油量を一方向にのみ制限している。
ノンリターンバルブ22の上面における水平面は
リーフバルブ20を支持すると共にリーフバルブ
20のたわみの支持点になり、且つテーパ面又は
円弧面はリーフバルブ20の撓みをスムースにガ
イドし、撓み量を一定範囲に制限する。この為こ
のテーパ面等によりリーフバルブの割れ、破損が
防止されると共に一定の減衰力が得られ、減衰力
のばらつきが防止される。このようにポート19
の上側にノンリターンバルブ22とリーフバルブ
20を積層配設することによつて伸側作動に対す
る減衰力に関し低速から高速の流速域共に、少な
くとも2段階の減衰力発生機構に油流を通過させ
ることができる。
上記の作用は伸側リーフバルブ20とノンリタ
ーンバルブ22について述べたが、圧側作動時に
おけるベースバルブ27のリーフバルブ31とノ
ンリターンバルブ32にも全く同一の作用効果が
あることはいうまでもない。
以上のように本考案は隔壁部材にメインポート
と、このメインポートと並列に背面絞りポートを
穿つて上下の油室を通じさせ、メインポートの上
部口端にはリーフバルブを開閉自在に配設し、下
部口端にはサブリーフバルブを開閉自在に配設す
るとともに、背面絞りポートの上部口端にはノン
リターンバルブを上記リーフバルブと協働して開
閉可能に積層配設したことを特徴とするものであ
る。
これにより、本考案には次の効果がある。
伸側又は圧側減衰力に関し、メインポートに
はリーフバルブとサブリーフバルブとからなる
二段階の減衰力発生手段を有するので、同一の
伸側又は圧側高減衰力値を発生させる場合には
リーフバルブとサブリーフバルブの減衰力負担
を軽くでき、機械的応力を低くおさえることが
できるから、バルブの剛性上有利になり、寿命
も長くすることができる。又、同一発生応力で
ある場合には伸側又は圧側減衰力を無理なく高
く設定することができ、伸縮作動に応じて隔壁
部材を通過する作動油が小流量であつても高減
衰力を容易に発生することができる。
一方、圧側減衰力に関しては、圧側背面絞り
ポートによる背面絞り効果によりピストン部で
の圧側減衰力を効果的に負担することができ、
他界減衰力値が得られる。更に、ノンリターン
バルブによつてピストン上部油室に負圧を発生
させることなく、又、急激な圧力変化がないの
でスイツシユ音の発生も防止できる。
リーフバルブとノンリターンバルブが軸方向
に直接積層されているので、バルブを組み付け
る位置が軸方向及び半径方向に小さくでき、且
つ従来のように環座が無い分軸方向の長さを短
くできる。
従来に比べて環座が無い分、部品点数が少な
く、組み付け性、加工性が向上する。
ノンリターンバルブにテーパ面又は円弧面を
設けたからリーフバルブの撓み量が規制されて
一定の減衰力が得られ、更にリーフバルブの撓
みがスムースににガイドされるから一ケ所に応
力が集中せず、リーフバルブの割れ、破損が防
止される。
以上は主としてカートリツヂ式シヨツクアブソ
ーバの使用に適するが、一般化された構造である
からストラツト型シヨツクアブソーバ、標準型シ
ヨツクアブソーバにも使用できることはいうまで
もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るシヨツクアブ
ソーバの一部切欠き縦断側面図、第2図は従来の
シヨツクアブソーバのピストン部の縦断側面図で
ある。 14,28……隔壁部材、18,29……メイ
ンポート、19,30……背面絞りポート、2
0,31……リーフバルブ、22,32……ノン
リターンバルブ、26,33……サブリーフバル
ブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 隔壁部材にメインポートと、このポートと並列
    に背面絞りポートを穿つて上下の油室を通じさ
    せ、背面絞りポートの上部口端にはリーフバルブ
    とノンリターンバルブが積層されながら協働して
    開閉自在に配設され、メインポートの下部口端に
    はサブリーフバルブを開閉自在に配設し、ノンリ
    ターンバルブの上面にはリーフバルブを支持する
    水平面とリーフバルブの撓みをガイドするデーパ
    面又は円弧面を形成させ、ノンリターンバルブを
    支点にしてリーフバルブが撓み得るようにしたこ
    とを特徴とする油圧緩衝器の減衰力発生装置。
JP1986121490U 1986-08-07 1986-08-07 Expired JPH0439478Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986121490U JPH0439478Y2 (ja) 1986-08-07 1986-08-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986121490U JPH0439478Y2 (ja) 1986-08-07 1986-08-07

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Publication Number Publication Date
JPS6327736U JPS6327736U (ja) 1988-02-23
JPH0439478Y2 true JPH0439478Y2 (ja) 1992-09-16

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ID=31010814

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986121490U Expired JPH0439478Y2 (ja) 1986-08-07 1986-08-07

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55107141A (en) * 1979-01-31 1980-08-16 Kayaba Ind Co Ltd Damping force generator for hydraulic shock absorber

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55107141A (en) * 1979-01-31 1980-08-16 Kayaba Ind Co Ltd Damping force generator for hydraulic shock absorber

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Publication number Publication date
JPS6327736U (ja) 1988-02-23

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