JPS599776B2 - 係止可能な空気力的または液力・空気力的なばね - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シリンダヲ有する係止可能な空気力的または
液力・空気力的なばねであって、該シリンダ内にピスト
ン棒に固定されたピストンが滑り案内されており、加圧
されたガスまたはガス・液体充てん物’＆！する前記シ
リンダのピストン棒出口側の端部がピストン棒の１こめ
のシール・案内部材ヲ備えており、ピストンの上方の室
とピストンの下方の室とが遮断可能な連絡通路を介して
接続されている形式のものに関する。

所望位置で係止できるようにし１こガスばねは公知であ
る。

このガスはねは手動の操作レバーを有しており、該操作
レバーは弁棒を介して弁を開放せしめる。

この弁操作によって、ビスト／の下方の室とビスト／の
上方の室との間の連絡通路が開放され、これによって弁
開放状態で係止が解除させられる。

係止作用のない簡単なガスはねは例えば自動車後部のト
ラ／クルームのフラップまたは工／ジ／フードさもなけ
れば水平に配置された回転軸線な中心として旋回可能に
形成されたドア等に用〜・られる。

その場合、これらのガスはねには、フラップまたはドア
を開放位置で保持するという課題が生じる。

種々異なる開放角位置でフラップを係止するためにはこ
れらのガスばねは不適当である。

同様に、各所望位置で係止可能な手動操作式ガスはねは
フラップ閉鎖状態では外部に設けた操作レ／”ｔ介して
しか手動で操作することができない１こめにこの使用目
的のためにある限度でしか適さずしかもこの係止可能な
ガスばねの製作費は比較的高価である。

本発明の課題は、上方へ旋回せしめるフラップを種々異
なる所定の開放角位置で保持するとともに、構造が簡単
でしかも所定開放角位置での機能的な係止が保証されか
つ操作が簡単であるようなガスばねな提供することにあ
る。

この課題を解決する本発明の第１番目の要旨は、前記連
絡通路がシリンダに設け１こみぞから成り、前記連絡通
路を中断している、みぞのない部分と、ピストン外周面
若しくはピストンリングとによって、行程に依存して前
記連絡通路を遮断する閉鎖装置が形成されている点にあ
る。

このように構成し１こことによって、フラップの開放角
を正確に予め規定することができかつ係止弁作動のため
のハンドレバーが不必要な１こめに簡単な操作が保証さ
れる。

その上、係止作用が相応の連絡通路によってのみ生じさ
せられる１こめに構造が著しく簡単である。

連絡通路がシリンダ内に設け１こみぞによって形成され
ているため、フラップのための開放角はたんに連絡通路
の長さによってのみ予め規定される。

種々異なる開放角は例えば複数の連絡通路を軸方向でシ
リンダ壁に設け、ピストンの上方の室と下方の室との間
の通流を不可能ならしめる相応の区分によってこれら連
絡通路を遮断することによって得られる。

要するに、各区分内ではそれぞれ１の係止作用が可能で
あり、この係止作用は手によってフラップを若干持ち上
げこれによってピストンを次の連絡通路の範囲内へ移動
させることによって簡単に生じさせることができる。

このことは特に純ガスはねではガスクッションの圧縮性
が良好なために操作員の比較的わずかな力によって行な
われる。

行程に関連して作用する閉鎖装置はこの場合ピストンの
円筒状の外面によって形成される。

本発明の第２番目の構成では、閉鎖装置が、シリンダ内
に固定されたタペットによって形成されており、該タペ
ットが、所望の係止位置で比較的大直径の区分ヲ有して
おり、かつ、この区分がビスト／内のシール部材と協働
してこれによってピストン棒および（または）ピス１・
ンに設けた連絡通路を閉鎖するようになっている。

このように構成し１こことによって、行程に関連して作
用する著るしく簡単な空気力的または液力・空気力的な
ばねが製作される。

このばねはピストン棒の予め規定された走出距離のため
の係止作用を可能ならしめ、かつ、水平軸線を中心とし
て揺動するフラップまたはドアを種々異なる開放位置で
保持することができる。

操作員のための操作を簡単化するために本発明のさらに
別の実施例では、行程に関連した閉鎖装置に対して並列
接続的に、逆止弁装置を備えた通流横断面が設けられて
いる。

この場合、この逆止弁装置はフラップの閉鎖時にのみ通
流横断面を関放スる。

これによって、フラップの閉鎖時でも、行程に関連して
作用する簡単な係止装置によって高い閉鎖力が生じない
。

本発明のさらに別の実施例では、この並列的に接続され
た通流横断面が、ピストン内に設けられていてピストン
リングみぞ内へ開口していろ孔を有しており、ピストン
リングが軸方向運動可能にこのビスト／リ／グみぞ内に
配置されており、かつ、ビスト／棒の走出運動時にこの
ヒスト／リングが通流横断面を遮断するようになってい
る。

次に図示の実施例につき本発明を具体的に説明する。

第１図に示すガスばねは例えば自動車で使用することが
できかつ重量補償および開放位置でのフラップの保持に
役立つ。

このことのために、このガスばねは固定用環１または２
によってフラップに旋回可能に固定され、他面において
同様に旋回可能に他方の固定用環２ま１こは１が定置の
側部分に固定される。

大きな品物をトランクルームに簡単に入れることができ
るようにしばしはトランクルームのフラップを全開する
ことが望まれる。

他面において、スキーなどのような長い品物を自動車の
ルーフに載せて搬送する場合にはスキーなどの先端が邪
魔となってトランクルームのフラップを全開することが
できない場合がある。

このような場合には、フラップの重量補償に役立つこの
ガスばねはフラップを種々異なる開放位置に保持するこ
とができなければならない。

同様な必要性は水平軸線を中心として旋回可能な高く配
置されたドアを有する家具にガスばねな組入れる場合に
も生じる。

ドアを種々異なる開放位置で固定的に保持できることに
よって、例えば梯子を使用することなしにドアをわずか
な開放角で開閉することができる。

これに対して、体積の大きい品物をこの家具内へ入れる
場合には比較的大きな開放角が必要である。

第１図に示すカスはねでは、シリンダ６０片側は固定用
環１を有するキャップ３によって閉鎖されている。

シリンダ６の他方の端面にはピストン棒４の１こめのシ
ール・案内部材９が設けられている。

シリンダ６から突出し１こピストン棒端部は固定用環２
を有しており、このピストン棒４はシリンダ６内で固定
的にピストン５に結合されており、このピストン５は加
圧ガスで充てんされた内室な作業室１０および１１に仕
切っている。

ピストン５は覆い板１３と一緒に、ピストンリ／グ１２
を受容する１こめのピストンリングみぞを形成しており
、該ピストンリングみぞ内にはピストンリング１２が軸
方向運動可能に配置されている。

シリンダ６の内壁には軸方向で延びるみぞ７が設けられ
ており、このみぞ７はみそのない区分８によって中断さ
れている。

ガスばねが収縮した状態、要するにフラップま１こはド
アが閉鎖されている状態から出発して、例えば自動車の
トランクルームのフラップが開かれると、ビスト／５に
結合されているピストン棒４カ走出し、そのさいガスは
みぞ７を通って作業室１０から作業室１１へ流れる。

ガスばねがフラップの重さを克服できるように充てん圧
が選ばれているので、ピストン５はみそのない区分８に
達スるまでしか走出しない。

この区分８内では作業室１０から作業室１１内へのガス
の通流が中断され、このため、この場所でシリンダ内で
のピストンの係止が行なわれる。

ピストン５の走出速度はみぞ７の数およびみぞ横断面に
関連している。

前述の過程によってフラップは開放角が小さい場合でも
係止されかつ保持される。

しかしフラップをさらに開放すると、付加的な力がフラ
ップを介して走出方向でガスはねに作用し、これによっ
て、ガス充てん物の圧縮性によって規定されつつビスト
／５はみぞのない区分８を越えて運動し、かつみぞ７は
再び有効となり、このためガスは作業室１０から作業室
１１内へ流れることができる。

そのさいガスはねは自動的に伸長しこれによってみぞ７
の端部に到達する。

この場合とのみぞ７の端部は、ピストン５がピストン棒
４のシール・案内部材９に到達する直前にもう一度係止
されこれによって空気力的なストツパが生じるように選
ばれている。

操作員によるフラップの閉鎖時には、ガスばね力を克服
する力が加えられ、そのさいピストン５およびピストン
棒４はキャップ３（シリ／ダ底部）へ向かって運動する
。

同時にピストンリング１２はピストンリングみぞ内で軸
方向で押されて覆い板１３に当付けられ、これによって
通流横断面がビスト／５によって開放される。

それゆえガスばね収縮時には伸長時に比して著しくわず
かな緩衝力しか生ぜず、かつ特に、みぞのない区分８を
越えてガスばね収縮方向でピストン５が移行するさいに
はピストン５の両側の作業室の間の接続が常時行なわれ
る。

係止作用間隔の数および位置はみぞのない区分８を相応
に選ぶことによって簡単に要求に適合させられる。

行程に関連して作用する係止装置の別の実施例を第２図
に示す。

固定用環１を有していてシリンダ６を閉鎖するキャップ
３にタペット１４が固定されている。

図示の実施例ではこのタペット１４は比較的太直径を有
する１つの区分１５を備えているが、しかし複数の区分
１５ケタペット１４に設けてもよい。

ピストン５にはピストン棒４が固定的に結合されており
、このピストン棒４はタペット１４を受容するための中
央孔１６を有している。

ビスト／５は中央の孔を備えており、該孔内へは複数の
通路１７が開口している。

その上、弾性的なリング１９によって閉鎖可能な通流孔
１８がピストン５の中央の孔内に開口している。

別のシールリング２０がピストン５に設けられており、
この場合該シールリ／グ２０の内径は比較的大きな直径
を有するタペット区分１５にシール接続するように選ば
れている。

ガスはね収縮位置を起点とするこのガスはねの機能を以
下に説明する。

フラップ開放時にガス充てん圧によって規定されてピス
トン５ひいてはビスト／棒４はシリンダ６から走出し、
そのさいガスは作業室１０からピストン５の通路１７お
よび中央の孔を経て作業室１１内へ流入する。

この過程はシールリング２０が区分１５に接触するまで
行なわれる。

この接続の時点で作業室１０と作業室１１との接続が断
たれ、これによってガスはねはこの位置で係止される。

フラップケさらに開放しようとする場合、第１図に示す
実施例ですでに説明し１こように、ピストン棒４に引張
力を作用せしめなげればならない。

これによってシールリ／グ２０は区分１５を通過して再
び作業室１０と作業室１１とを接続せしめる。

フラップの閉鎖時には、要するにガスばねの収縮時には
弾性的なリング１９が持上げられこれによって作業室１
０内への流れが開放されるために通流孔１８が通路１７
に対して付加的に有効となる。

シールリ／グ２０が区分２０に到達すると、ピストン５
は付加的な力によって係止位置を越えて圧入され、他面
においてさらに収縮させるためにはガスばね力と通路１
７および通流孔１８との絞り作用を克服しさえすればよ
い。

第３図に示す実施例が第２図に示す実施例と相異する点
は、通流孔１８が省かれていて作業室１０と作業室１１
とを接続せしめる通路１７だけがピストン５の中央の孔
内へ開口している点である。

ガスばね収縮運動時にのみ作用する流過横断面は第１図
に示す実施例同様ピストンリングみぞ内で軸方向運動可
能なビスト／リ／グ１２に工つ一て形成されており、し
かもこの場合、作業室１０を起点としていて孔２１とし
て形成されている開口がビスト／リ／グみぞ内へ開口し
ている。

この並列に接続された流過横断面によってガスはね収縮
時にガスが作業室１１からピストンリ／グみぞおよび孔
２１を介して作業室１０内へ流入し、しかもそのさいこ
の並列に接続された流過横断面はガスはね収縮時の区分
１５による中間係止作用によって影響されない。

それゆえ、ガスはね収縮過程時には１係止範囲から他の
係止範囲への移行のための力は著しくわずかじか必要と
されない。

本発明のさらに別の実施例では、比較的大きな直径を有
する区分１５をタペット１４に設ける代りに、このタペ
ット１４を、みぞを備えた一貫した棒として形成するこ
ともでき、その場合、係止を生じさせようとする範囲だ
けに、みぞのない区分が配置される。

さらに、第２図に示す実施例では、通流孔１８は区分１
５とシールリング２０との協働によって形成される閉鎖
装置のための、ビスト／棒４押入れ時の作業室１０と１
１との互いの接続を生せしめるバイパスを形成しない通
流孔１８の機能は、連絡通路１７に対して並列に接続さ
れていろために、区分１５とシールリング２０との接触
に到るまでビスト／棒が押入れられたさいに緩衝力を低
下させることにある。

この結果、ピストンは区分１５とシールリング２０との
協働に到るまで押入れられｋさいにわずかな緩衝力によ
って加速されて比較的大きな押入れ速度を得ることがで
き、この大きな押入れ速度によって、区分１５とシール
リング２０との協働範囲を一気に越えることができる。

第２図から判るように、通流孔１８は破線で示す孔１８
′ヲ介してビスト／５の上側に接続されていてもよい。

この場合には、ピストン５の押入れのさいに、区分１５
とシールリ／グ２０とによって形成された閉鎖装置がこ
れらの孔１Ｂ，１８’を介してバイパスされ、これによ
って、第１図ならびに第３図に示す実施例でと同様な関
係が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例の縦断面図、第２図は本発明
の別の実施例の縦断面図および第３図は本発明のさらに
別の実施例の部分縦断面図である。 １，２・・・・・・固定用猿、３・・・・・・キャップ
、４・・・・・・ピストノ棒、５・・・・・・ビスト／
、６・・・・・・シリ／ダ、７・・・・・・みぞ、８・
・・・・・区分、９・・・・・・シール、・案内部材、
ｉｏ，ｉｉ・・・・・・作業室、１２・・・・・・ビス
｝ ンＩ）／グ、１３・・・・・・覆い板、１４・・・
・・・タペット、１５・・・・・・区分、１７・・・・
・・通路、１８・・曲通流孔、１９・・・・り・／ク、
２０・・・・・・シールリング、２１・凹・孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シリンダを有する係止可能な空気力的または液力・
   空気力的なばねであって、該シリンダ内にピストン棒に
   固定され１こピストンが滑り案内されており、加圧され
   たガスまたはガス・液体充てん物を有する前記シリンダ
   のピストン棒出口側の端部がピストン棒の１こめのシー
   ル・案内部材Ｙ備えており、ピストンの上方の室とピス
   トンの下方の室とが遮断可能な連絡通路を介して接続さ
   れている形式のものにおいて、前記連絡通路がシリンダ
   ６に設けたみぞ７から成り、前記連絡通路を中断してい
   る、みそのない部分８と、ピストン外周面若しくはピス
   トンリング１２とによって、行程に依存して前記連絡通
   路を遮断する閉鎖装置が形成されていることケ特徴とす
   る係止可能な空気力的または液力・空気力的なばね。 ２ シリンダを有する係止可能な空気力的または液力・
   空気力的なばねであって、該シリンダ内にピストン棒に
   固定されたピストンが滑り案内されており、加圧された
   ガスまたはガス・液体充てん物を有する前記シリンダの
   ピストン棒出口側の端部カピストン棒のためのシール・
   案内部材’ｔ備エており、ピストンの上方の室とピスト
   ンの下方の室とが遮断可能な連絡通路を介して接続され
   ている形式のものにおいて、前記連絡通路１７がピスト
   ン棒４又はピストン５に設けられており、シリンダ６内
   に固定されたタペットに所望の係止位置で設けられてい
   て、ピストン５内に配置されたシールリング２０と協働
   して前記連絡通路を遮断するタペット増径部１５が、行
   程に依存して前記連絡通路１７を遮断する閉鎖部材を形
   成していることを特徴とする係止可能な空気力的または
   液力・空気力的なばね。 ３ 行程に依存して連絡通路を遮断する前記閉鎖部材に
   並列に、逆止弁装置を備えた通流横断面１８，２１が設
   けられている特許請求の範囲第２項記載の係止可能な空
   気力的または液力・空気力的なばね。 ４ 前記通流横断面が、ピストン５に設けられてピスト
   ンリングみぞ内へ開口する孔２１から成り、ピストンリ
   ング１２がこのピストンリングみぞ内に配置されており
   かつピストン棒４の走出運動時に前記通流横断面を遮断
   する特許請求の範囲第３項記載の係止可能な空気力的ま
   １こは液力・空気力的なばね。