JPS59190891A - 感熱記録紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、色素前駆体として有用なフルオラン化合物、
２−アニリノ−３−メチル−６−シブチルアミノフルオ
ランを用いた感熱記録紙に関するものである。

本発明に係るフルオラン化合物に関連するものとして、
特公昭４８−２４０６号、特公昭４８−４５２９６号、
特公昭４９−５２７６７号、特公昭５１−２３２０４号
、特公昭５６−５２７５９号、特開昭４９−３４５２６
号公報などがある。

これらの公報に開示されているフルオラン化合物は、感
熱記録紙、通電感熱配録紙などの色素前駆体として用い
られている。しかしこれらのフルオラン化合物を色素前
駆体として用いた感熱記録紙は、発色濃度、地発色濃度
、発色開始温度および発色の立ち上りなどに欠点があり
、感熱記録紙としての十分な性能を発揮することができ
ない。例えばＲＵ　Ｎｅ公告に開示されている２−アニ
リノ−３−メチル−６−ジニチルアミノーフルオランは
感熱配録紙を製造する際に一部発色し、記録紙の地発色
濃度を高くする欠点があり、また２−（２−クロロフェ
ニルアミノ）−６−ジニチルアミノーフルオランを用い
た感熱配録紙は地発色濃度は低いが、発色開始温度が高
過ぎ、発色の立ち上りも不十分であり、また２−アニリ
ノ−３−メチル−６−Ｎ−メチル−Ｎ−シクロヘキシル
アミノフルオランは発色の立ち上がりが不十分である。

なお発色の立ち上りとは、発色濃度を縦軸に発色温度を
横軸にとった発色濃度−発色温度曲線における最大傾斜
時のｔａｎθに１ａａを乗じたイ直により上記曲線の立
ち上りを表わしたものである。

本発明者らは地発色がほとんどなく、発色濃度が高く、
発色開始温度が低く、且発色の立ち上りが優れている感
熱記録紙に用いられるフルオラン化合物について鋭意研
究した結果、２−アニリノ−３−メチル−６−シブチル
アミノフルオランが極めて優れた上述の性能を有してい
ることを見い出し本発明を完成した。

このフルオラン化合物は、大気中において安定な無色ま
たは僅かに着色している固体であり、酸性物質と接触す
ると直ちに濃い黒色系の色素を形成し、この発色した色
素は、優れた耐保存性を有しているため十分な利用価値
がある。

次に本発明で用いる２−アニリノ−３−メチル−６−シ
ブチルアミノフルオランの製法ならびに実施例を以下に
示す。

２−アニリノ−３−メチル−６−シプチルアミ３− ノフルオラン〔化合物Ａ６１〕の製法 ９５％硫酸７０１中に、２−（２−ヒドロキシ−４−ジ
ブチルアミノベンゾイル）安息香ｐａａ６２を加え、約
２０℃の温度で完全に溶解させてから２−メチル−４−
メトキシジフェニルアミン４、２７９を加え、２０〜３
０℃で４８時間反応させた。反応後、反応浴合物を氷水
２００−中に加え、析出物を口別した。ケーキにトルエ
ン３００−と１０％水酸化ナトリウム水溶液を加え、還
流下、２時間かきまぜた後、トルエン層を分液、水洗し
、活性炭１．Ｏｆを加え口過した。トルエンを濃縮し、
結晶化させることにより、白色の結晶５４４１を得た。

このものの融点は、１４５〜１４８℃であった。また、
このものの９５％酢酸中でのλｍａｘ　　および分子吸
光係数は、４５０　ｎｍ（ｔ８８Ｘ１０’）および５９
５ｎｍ（１，９５ｘ１０’　）であった。このものをト
ルエンに溶かした溶液は無色であり、シリカゲルによっ
て速かに発色し黒色を呈し、クレー紙では、紫黒色、レ
ジン紙では、黒色を呈した。

４− 実施例 上配製造例で製造した〔化合物４１）２．Ｏｒに水２Ｏ
ｆおよび１０重貸先のポリビニルアルコール水溶液２Ｏ
ｆを加え、ボールミルを用い室温で２４時間かけて分散
混和し、化合物の粒径が約３ミクロンである無色のスラ
リーを製造した。他方、水１０２と１０重量％のポリビ
ニルアルコール水溶液４０りにビスフェノールＡ　　７
ｒｔｔ加；ｔ、ボールミルを用い室温で２４時間かけて
分散混和し、スラリーを製造した。このスラリー中の固
体物質の平均粒径は約５ミクロンであった。両スラリー
を混合し、室温で１時間かげてかきまぜ均一に分散混和
し、混合スラリーを製造した。この混合スラリーを５０
７〜の普通紙の片面にワイヤーバーコーター（巻線ｓ０
．３５ｗｆｆσ）を用い均一な膜厚を有し、かつ化合物
の塗布量が紙１平方メートル椙り、１．５　ｆとなるよ
うに塗布し、冷温にて風乾した。このようにして、はと
んど無色の感熱層をもった感熱配録シートを作成した。

以下この感熱１録シートを４Ａと略記する。

比較のために公知の２−アニリノ−５−メチル−６−ジ
ニチルアミノフルオラン〔化合物Ａ６２〕、２−アニリ
ノ−３−メチル−６−Ｎ−メチル−へ−シクロヘキシル
アミノフルオラン〔化合物４　’５　）オ、ｌ：ヒ２−
（２−クロロフェニルアミノ）−６−ジニチルアミノフ
ルオラン〔化合物、４６４〕を用いて、同様にしてそれ
ぞれ感熱記録シート、％Ｂ−Ｄを作成した。これらの感
熱配録シートを用いて次の試験を行った。

■感熱記録シートの発色性能試験 感熱記録シー）４Ａおよび対照の４Ｂ〜４Ｄを１５０℃
の温度で５秒間加熱した時の発色々相、発色濃度および
地発色濃度をマクベス反射濃度計ＲＤ−５１４ｍを用い
黒色フィルター（ラツテン４１０６）にて測定した。

■感熱記録シートの発色特性値試験 感熱記録シート／１６Ａおよび対照の屑Ｂ〜肩りを７０
〜１６０℃の湯度範囲で５秒間加熱し発色させた時の、
各温度での発色濃度を■で述べた方法により測定し、温
度と発色濃度との関係から発色開始湿度と発色の立ち上
りを計算した。

、Ｆ配■の発色性能試験および■発色特性値の測定結果
を次表に示した。

感熱記録シートの発色性症および発色特性仏性１加熱発
色はロディアセタ型サーモテスト試験機（フランス国立
繊維研究新製）にて、加熱温度７０〜１６０℃、加熱時
間５秒、荷重１００ｆＡ−の条件で行った。

表の結果から明らかなように、本発明のフルオラン化合
物を用いた感熱記録紙は、対照のフルオラン化合物を用
いた感熱記録紙と比較し、発色性能および発色特性が非
常に優れており、十分な実用価値を有している。

保土谷化学工業株式会社 ７− 手　　続　　補　　正　　書　　（自発）昭和５８年６
月８日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、事件の表示 昭和５８年特許願第６４５６９号 ２、発明の名称 感熱記録紙 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 郵便番号　　　１０５ 住　所　　東京都港区虎ノ門−丁目４番２号８− ４、補正の対象 願書および明細書 ５補正の内容 （１）昭和５８年４月１４日付願書を別紙の通りに訂寸 止まる（発明の名称の欄の訂正）。

（２）昭和５８年４月１４日付明細書の発明の名称の欄
、「感熱記録材料」を１感熱記録紙」と訂正する。

（３）同明細書、第２頁第９行、「発色の立ち上り」を
「発色の立ち上り発色濃度１．０を得るに必要な温度」
と訂正する。

（４）同、第２頁第９行、「感熱記録紙」を「感熱記録
紙、特に、高速印刷用感熱記録紙」と訂正する。

（５）同、第２頁第１４行、［Ｉａ度を高くする欠点が
あり、」を「濃度が高く、かつ発色の立ち上がりが不十
分であり、」と訂正する。

（６）同、第２頁最終行、「なおＪを「このようだ前記
開示化合物は、一長一短があり、発色濃度、地発色濃度
、発色開始温度、発色の立ち上り及び発色濃度１．０を
得るに必要な温度等感熱記録紙に必要な諸性質をそなえ
た化合物は見い出されていない。なお」と訂正する。

（ハ同、第３頁第６行〜第７行、「且発色の立ち上りが
優れている感熱記録紙」を「発色の立ち上りが高く、且
つ発色濃度１．０を得るに必要な温度が低い等優れた特
性を有する感熱記録紙」と訂正する。

（８）同、第３頁第１０行〜第１１行、［極めて優れた
上述の性能を有していることを見い出し本発明を完成し
た。」を「上述のすべての性能において極めて優れた性
能を有し、特に、高速印字に必要な非常に高い発色の立
ち上り及び低い温度で発色濃度１．０を得る特性を具備
していることを見い出し本発明を完成した。」と訂正す
る。

（９）同、第４頁第６行、「２０〜３０℃で４８時間」
を「１０〜７０℃で２〜４８時間」と訂正する。

（１０同、第７頁第１行、「発色の立ち上り」を「発色
の立ち上り及び発色濃度１，０を得るに必要な温度」と
訂正する。

（１１）同、第７頁第４行〜最終行、「感熱記録シート
３− の発色性能および発色特性値」に関する記載を次の通り
に訂正する。

「感熱記録シートの発色性能および発色特性仏法１加熱
発色はロディアセタ型サーモテスト試験機（フランス国
立繊維研究所！Ｂ）にて、加熱温度７０〜１６０℃、加
熱時間５秒、荷重１００　ｒ／ｉの条件で行った。　」
（１２同、第８頁第４行〜第５行、［十分な実用価値を
有している。」を「特に高速印字に必要な高い４− 「発色の立ち上り」、及び低い「発色濃度１．０を得る
に必要な温度」では他をよせつけない極めて優れた特性
であり、実用価値の非常に高いものである。」と訂正す
る。

保土谷化学工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 次式、 で表わされるフルオラン化合物を用いることを特徴とす
   る感熱記録紙。