JPS5825175B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機の油圧制御装置Info
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- JPS5825175B2 JPS5825175B2 JP7144277A JP7144277A JPS5825175B2 JP S5825175 B2 JPS5825175 B2 JP S5825175B2 JP 7144277 A JP7144277 A JP 7144277A JP 7144277 A JP7144277 A JP 7144277A JP S5825175 B2 JPS5825175 B2 JP S5825175B2
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- engagement device
- low
- gear
- hydraulic pressure
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- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は車輛用自動変速機の油圧制御装置に係り、特に
そのアップシフト時及びダウンシフト時に於ける変速特
性に関する改良に係る。
そのアップシフト時及びダウンシフト時に於ける変速特
性に関する改良に係る。
流体式トルクコンバータと、幾つかの変速段を得るため
の複数個の摩擦係合装置を備えた歯車変速機構とを含む
車輛用自動変速機に於ては、車輛の運転状態に応じて前
記摩擦係合装置の作動を種種に切換え、前記歯車変速機
構をそのときの車輛の運転状態に対し最も適した変速状
態に制御することが自動的に行なわれるようになってい
る。
の複数個の摩擦係合装置を備えた歯車変速機構とを含む
車輛用自動変速機に於ては、車輛の運転状態に応じて前
記摩擦係合装置の作動を種種に切換え、前記歯車変速機
構をそのときの車輛の運転状態に対し最も適した変速状
態に制御することが自動的に行なわれるようになってい
る。
かかる摩擦係合装置の切換制御は、通常油圧制御装置に
よって行なわれており、かかる油圧制御装置には、アク
セルペダルの踏込量即ち吸気スロットル開度に応じて変
化するスロットル油圧と車速に応じて変化するガバナ油
圧の平衡関係に応じて切換作動される変速弁が組込まれ
ており、スロットル油圧とガバナ油圧即ちアクセルペダ
ル踏込量と車速の対比関係に基いて歯車変速機構の変速
段を選定するようになっている。
よって行なわれており、かかる油圧制御装置には、アク
セルペダルの踏込量即ち吸気スロットル開度に応じて変
化するスロットル油圧と車速に応じて変化するガバナ油
圧の平衡関係に応じて切換作動される変速弁が組込まれ
ており、スロットル油圧とガバナ油圧即ちアクセルペダ
ル踏込量と車速の対比関係に基いて歯車変速機構の変速
段を選定するようになっている。
この場合、変速弁は一つの低速段用摩擦係合装置をライ
ン油圧供給油路へ接続すると共に一つの高速段用摩擦係
合装置をドレーン油路へ接続する第一の切換位置と、前
記高速段用摩擦係合装置をライン油圧供給油路へ接続す
ると共に前記低速段用摩擦係合装置をドレーン油路へ接
続する第二の切換位置の間で切換作動されるようになっ
ており、またかかる低速段用摩擦係合装置と高速段用摩
擦係合装置に対する油圧供給の切換えに適当なオーバラ
ップを与え変速切換を滑らかに行なわせるために、前記
低速及び高速段用摩擦係合装置の油圧供給油路には各々
低速段用アキュームレータ及び高速段用アキュームレー
タが接続されている。
ン油圧供給油路へ接続すると共に一つの高速段用摩擦係
合装置をドレーン油路へ接続する第一の切換位置と、前
記高速段用摩擦係合装置をライン油圧供給油路へ接続す
ると共に前記低速段用摩擦係合装置をドレーン油路へ接
続する第二の切換位置の間で切換作動されるようになっ
ており、またかかる低速段用摩擦係合装置と高速段用摩
擦係合装置に対する油圧供給の切換えに適当なオーバラ
ップを与え変速切換を滑らかに行なわせるために、前記
低速及び高速段用摩擦係合装置の油圧供給油路には各々
低速段用アキュームレータ及び高速段用アキュームレー
タが接続されている。
かかる車輛用自動変速機に於ては、変速に際して一方の
摩擦係合装置が解除されるに伴って他方の摩擦係合装置
が係合される時の両摩擦係合装置に於る油圧の相対的経
過関係が変速特性を左右し、これによって変速特性の良
否が決定される。
摩擦係合装置が解除されるに伴って他方の摩擦係合装置
が係合される時の両摩擦係合装置に於る油圧の相対的経
過関係が変速特性を左右し、これによって変速特性の良
否が決定される。
特に高速段より低速段への変速が行なわれるダウンシフ
ト時に於て、高速段用摩擦係合装置の解除に対し低速段
用摩擦係合装置の係合が相対的に早すぎると、その間に
エンジン回転数の必要な増大が得られず、変速に際して
出力軸トルクが大きく低下して負の値となり、エンジン
ブレーキ状態となって大きな変速ショックを生ずること
となる。
ト時に於て、高速段用摩擦係合装置の解除に対し低速段
用摩擦係合装置の係合が相対的に早すぎると、その間に
エンジン回転数の必要な増大が得られず、変速に際して
出力軸トルクが大きく低下して負の値となり、エンジン
ブレーキ状態となって大きな変速ショックを生ずること
となる。
また逆に高速段用摩擦係合装置の解除に対して低速段用
摩擦係合装置の係合が相対的に遅すぎると、変速時にエ
ンジンの吹上りを生ずることとなる。
摩擦係合装置の係合が相対的に遅すぎると、変速時にエ
ンジンの吹上りを生ずることとなる。
かかるダウンシフト時に於る高速段用摩擦係合装置の解
除と低速段用摩擦係合装置の係合の間のタイミング調整
の困難に対処し、ダウンシフトに際して高速段用摩擦係
合装置に対する供給油圧を一旦該高速段用摩擦係合装置
に半クラツチ状態を生ずる如き中間的油圧迄おとすと同
時に低速段用摩擦係合装置に対する供給油圧を該低速段
用摩擦係合装置に半クラツチ状態を生ずる中間的油圧迄
上げ、両摩擦係合装置を半クラツチ状態に保つ過程を経
て高速段用摩擦係合装置より低速段用摩擦係合装置への
係合切換を行い、これによって敏感なタイミング調整を
必要とすることなく滑らかなダウンシフトを達成するこ
とを、本件発明者等は本件出願人と同一の出願人による
先の出願即ち特願昭52−14749号に於て提案した
。
除と低速段用摩擦係合装置の係合の間のタイミング調整
の困難に対処し、ダウンシフトに際して高速段用摩擦係
合装置に対する供給油圧を一旦該高速段用摩擦係合装置
に半クラツチ状態を生ずる如き中間的油圧迄おとすと同
時に低速段用摩擦係合装置に対する供給油圧を該低速段
用摩擦係合装置に半クラツチ状態を生ずる中間的油圧迄
上げ、両摩擦係合装置を半クラツチ状態に保つ過程を経
て高速段用摩擦係合装置より低速段用摩擦係合装置への
係合切換を行い、これによって敏感なタイミング調整を
必要とすることなく滑らかなダウンシフトを達成するこ
とを、本件発明者等は本件出願人と同一の出願人による
先の出願即ち特願昭52−14749号に於て提案した
。
一方、アキュームレータ特に低速段用アキュームレータ
を備えた油圧制御装置により自動変速機のアップシフト
が行なわれる場合に、高速段用摩擦係合装置が実質的な
係合を生じた後にも低速段用アキュームレータの影響に
よって低速段用摩擦係合装置の油圧が直ちに零迄低下せ
ず、そのためアップシフトに際して両摩擦係合装置の間
に必要以上のオーバーラツプを生じ、変速時の出力軸ト
ルクの低下を生じて変速時のフィーリングを悪化させる
と共に摩擦係合部材の消耗を増大させると言う問題があ
ったことに対処し、本件出願人と同一の出願人による先
の出願である特願昭51=108728号に於ては、高
速段用摩擦係合装置の油圧が所定値以上に高いときには
低速段用摩擦係合装置の油圧供給油路より低速段用アキ
ュームレータを切離すことが提案されている。
を備えた油圧制御装置により自動変速機のアップシフト
が行なわれる場合に、高速段用摩擦係合装置が実質的な
係合を生じた後にも低速段用アキュームレータの影響に
よって低速段用摩擦係合装置の油圧が直ちに零迄低下せ
ず、そのためアップシフトに際して両摩擦係合装置の間
に必要以上のオーバーラツプを生じ、変速時の出力軸ト
ルクの低下を生じて変速時のフィーリングを悪化させる
と共に摩擦係合部材の消耗を増大させると言う問題があ
ったことに対処し、本件出願人と同一の出願人による先
の出願である特願昭51=108728号に於ては、高
速段用摩擦係合装置の油圧が所定値以上に高いときには
低速段用摩擦係合装置の油圧供給油路より低速段用アキ
ュームレータを切離すことが提案されている。
しかし、かかる先の提案に於る如く、高速段用摩擦係合
装置の油圧が所定値以上のと基低速段用摩擦係合装置の
油圧供給油路より低速段用アキュームレータが切離され
るようになっていると、前記特願昭52−14749号
に於て提案した如くタウンシフト時に低速段用アキュー
ムレータの作動に修正を加えることによりダウンシフト
の途中に於て低速段用摩擦係合装置を半クラツチ状態に
保つ作用が行なわれなくなると言う不便がある。
装置の油圧が所定値以上のと基低速段用摩擦係合装置の
油圧供給油路より低速段用アキュームレータが切離され
るようになっていると、前記特願昭52−14749号
に於て提案した如くタウンシフト時に低速段用アキュー
ムレータの作動に修正を加えることによりダウンシフト
の途中に於て低速段用摩擦係合装置を半クラツチ状態に
保つ作用が行なわれなくなると言う不便がある。
本発明は前記特願昭51−108728号及び特願昭5
2−14749号に係る発明思想を同時に組込むことに
より自動変速機のアップシフト時及びダウンシフト時の
両方に於る変速特性をいづれも有効に達成せんとするた
めの油圧制御装置の改良を提案するものである。
2−14749号に係る発明思想を同時に組込むことに
より自動変速機のアップシフト時及びダウンシフト時の
両方に於る変速特性をいづれも有効に達成せんとするた
めの油圧制御装置の改良を提案するものである。
以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。
に説明する。
第1図は本発明による車輛用自動変速機の油圧制御装置
の一つの実施例をその要部に於てのみ示す油圧回路図で
ある。
の一つの実施例をその要部に於てのみ示す油圧回路図で
ある。
図に於て1は高速段用摩擦係合装置(バイクラッチ)、
2は低速段用摩擦係合装置(ロークラッチ)であり、こ
れらは変速弁3を経て選択的に油圧を供給され或はその
供給された油圧を排出されることにより係合或は解除さ
れるようになっている。
2は低速段用摩擦係合装置(ロークラッチ)であり、こ
れらは変速弁3を経て選択的に油圧を供給され或はその
供給された油圧を排出されることにより係合或は解除さ
れるようになっている。
変速弁3は圧縮コイルばね4によって図にて下方へ押圧
された弁要素5を含んでおり、該弁要素の上端にはポー
ト6よりスロットル油圧(Pth)が、またその下端に
はポート7よりガバナ油圧(Pgo)が作用され、これ
らスロットル油圧とガバナ油圧の平衡関係に基いて図に
て上下方向へ切換作動されるようになっている。
された弁要素5を含んでおり、該弁要素の上端にはポー
ト6よりスロットル油圧(Pth)が、またその下端に
はポート7よりガバナ油圧(Pgo)が作用され、これ
らスロットル油圧とガバナ油圧の平衡関係に基いて図に
て上下方向へ切換作動されるようになっている。
弁要素5が上方への切換位置にあるときには、そのポー
ト8に油路9を経て供給されたライン油圧(Pg )は
ポート10より油路11を経てバイクラッチ1へ供給さ
れ、また弁要素が図にて下方へ切換えられると、ポート
8に供給されたライン油圧はポート12より油路13を
経てロークラツチ2へ供給されるようになっている。
ト8に油路9を経て供給されたライン油圧(Pg )は
ポート10より油路11を経てバイクラッチ1へ供給さ
れ、また弁要素が図にて下方へ切換えられると、ポート
8に供給されたライン油圧はポート12より油路13を
経てロークラツチ2へ供給されるようになっている。
また変速弁3が下方への切換位置にあるときには、バイ
クラッチ1の油圧は油路11、ポート10及び16、油
路17を経てドレーンされ、また変速弁が上方への切換
位置にあるときには、ロークラッチ2の油圧は油路13
、ポート12及び19を経てドレーン油路20ヘトレー
ンされるようになっている。
クラッチ1の油圧は油路11、ポート10及び16、油
路17を経てドレーンされ、また変速弁が上方への切換
位置にあるときには、ロークラッチ2の油圧は油路13
、ポート12及び19を経てドレーン油路20ヘトレー
ンされるようになっている。
33及び34はそれぞれバイクラッチ及びロークラッチ
に対する油路11及び13に接続された高速段用アキュ
ームレータ及び低速段用アキュームレータである。
に対する油路11及び13に接続された高速段用アキュ
ームレータ及び低速段用アキュームレータである。
これらのアキュームレータはそれぞれ圧縮コイルばね3
5及び36によって図にて上方へ押圧されたピストン3
7及び38を含んでおり、それらの背圧室39及び40
には油路73及び80を経て背圧用の油圧が供給される
ようになっている。
5及び36によって図にて上方へ押圧されたピストン3
7及び38を含んでおり、それらの背圧室39及び40
には油路73及び80を経て背圧用の油圧が供給される
ようになっている。
バイクラッチに対する油路11には絞り要素43と逆止
弁45の並列回路が接続されており、またロークラッチ
に対する油路13には絞り要素44と逆止弁46の並列
回路が接続されている。
弁45の並列回路が接続されており、またロークラッチ
に対する油路13には絞り要素44と逆止弁46の並列
回路が接続されている。
制御弁60は高速段用アキュームレータ33の背圧供給
を制御すると共にロークラッチ2への油圧供給路の一部
を制御する制御弁である。
を制御すると共にロークラッチ2への油圧供給路の一部
を制御する制御弁である。
制御弁60はばね62によって図にて上方へ押圧された
弁要素63を有しており、該弁要素の切換えによってポ
ート64と65の間の連通或は遮断及びポート85と8
6の間の連通及び遮断が制御されるようになっている。
弁要素63を有しており、該弁要素の切換えによってポ
ート64と65の間の連通或は遮断及びポート85と8
6の間の連通及び遮断が制御されるようになっている。
弁要素63は油路66を経てポート67に作用されるロ
ークラッチ油圧によって切換作動されるようになってい
る。
ークラッチ油圧によって切換作動されるようになってい
る。
制御弁61は低速段用アキュームレータ34に対する背
圧ドレーンを制御すると共にロークラッチへの油圧供給
路の一部を制御する制御弁である。
圧ドレーンを制御すると共にロークラッチへの油圧供給
路の一部を制御する制御弁である。
制御弁61は圧縮コイルばね74によって図にて上方へ
押圧された弁要素75を含んでおり、該弁要素の切換え
によってポート87をポート76または88のいずれか
へ切換接続する作用をなすと共にポート94と95の間
の連通または遮断を制御するようになっている。
押圧された弁要素75を含んでおり、該弁要素の切換え
によってポート87をポート76または88のいずれか
へ切換接続する作用をなすと共にポート94と95の間
の連通または遮断を制御するようになっている。
ポート68には常時ライン油圧が供給されており、該ラ
イン油圧は絞り要素69及び70を含む油路−7−1−
及び72を経てそれぞれ制御弁60のポート64及び6
5へ接続されている。
イン油圧は絞り要素69及び70を含む油路−7−1−
及び72を経てそれぞれ制御弁60のポート64及び6
5へ接続されている。
制御弁61のポート88は絞り要素89を含むドレーン
通路90へ接続されている。
通路90へ接続されている。
制御弁61のポート94は絞り要素97を含む油路96
を経てロークラッチ2に対する油圧供給油路13に於る
絞り要素44の上流側に接続されており、またポート9
5は油路98を経て前記絞り要素44の下流側にて油路
13に接続されている。
を経てロークラッチ2に対する油圧供給油路13に於る
絞り要素44の上流側に接続されており、またポート9
5は油路98を経て前記絞り要素44の下流側にて油路
13に接続されている。
制御弁61のポート93は油路92を経て変速弁3に於
るドレーン油路17の絞り要素91の上流側と接続され
ている。
るドレーン油路17の絞り要素91の上流側と接続され
ている。
アキュームレータ34の油室40へ通じる油路80は油
路102を経て油路68に接続されており、該油路10
2の途中には絞り要素103が設けられている。
路102を経て油路68に接続されており、該油路10
2の途中には絞り要素103が設けられている。
これによって油路80は絞り要素103を経て常時ライ
ン油圧を供給されており、絞り要素103より背圧室4
0の側にて制御弁61のポート87及び88を経て選択
的にドレーン通路90へ接続されるようになっている。
ン油圧を供給されており、絞り要素103より背圧室4
0の側にて制御弁61のポート87及び88を経て選択
的にドレーン通路90へ接続されるようになっている。
この場合、制御弁61が図にて上方の位置へ切換えられ
、ポート87がポー斗76へ連通しているときには通路
102は実質的に作用せず、アキュームレーク34の背
圧室40は油路80、ポート87及び76を経てライン
油圧供給油路68に直接連通した状態にあり、背圧室4
0へはかかる油路を経て実質的にライン油圧が供給され
、これに対し制御弁61が図にて下方へ切換えられ、ポ
ート87がポート76より遮断されてポート88へ接続
されると、油路68を経て供給されるライン油圧に於る
油はその一部が絞り103を含む油路102を通りこれ
よりポート87.88を経てドレーン通路90へ逃され
るようになっている。
、ポート87がポー斗76へ連通しているときには通路
102は実質的に作用せず、アキュームレーク34の背
圧室40は油路80、ポート87及び76を経てライン
油圧供給油路68に直接連通した状態にあり、背圧室4
0へはかかる油路を経て実質的にライン油圧が供給され
、これに対し制御弁61が図にて下方へ切換えられ、ポ
ート87がポート76より遮断されてポート88へ接続
されると、油路68を経て供給されるライン油圧に於る
油はその一部が絞り103を含む油路102を通りこれ
よりポート87.88を経てドレーン通路90へ逃され
るようになっている。
絞り要素103の絞り度は充分高く設定されており、従
って制御弁61が図にて下方へ切換えられ、ポート87
がポート88へ通じているときには、油路80内は実質
的にドレーンされた状態とされるようになっている。
って制御弁61が図にて下方へ切換えられ、ポート87
がポート88へ通じているときには、油路80内は実質
的にドレーンされた状態とされるようになっている。
これは油路80をドレーンすべきときに、該油路を直接
ドレーン通路90へ接続すると、ドレーン通路より油路
80へ空気が侵入する危険を防止するためのものである
。
ドレーン通路90へ接続すると、ドレーン通路より油路
80へ空気が侵入する危険を防止するためのものである
。
104は低速段用摩擦係合装置2の油圧供給油路に対す
る低速段用アキュームレータ34の接続を制御するため
の制御弁である。
る低速段用アキュームレータ34の接続を制御するため
の制御弁である。
制御弁104は弁要素105及びピストン要素106を
含んでおり、これら弁要素とピストン要素の間に圧縮コ
イルばね107が設けられている。
含んでおり、これら弁要素とピストン要素の間に圧縮コ
イルばね107が設けられている。
ピストン要素106は、変速弁3が図にて下方の位置へ
切換えられ、そのポート12ヘライン油圧が供給される
と、該ライン油圧が油路108を経てポート109へ加
えられることにより図にて下方へ駆動されるようになっ
ている。
切換えられ、そのポート12ヘライン油圧が供給される
と、該ライン油圧が油路108を経てポート109へ加
えられることにより図にて下方へ駆動されるようになっ
ている。
ポート109にライン油圧が作用していないときには、
ピストン106は圧縮コイルばね107の作用により図
にて上方ノ終端位置に位置している。
ピストン106は圧縮コイルばね107の作用により図
にて上方ノ終端位置に位置している。
このようにピストン要素106が上昇位置にあるときに
は、弁要素105はポート110に油路111を経て加
えられるハイクラッチ1の油圧の大小によって上下方向
へ切換えられ、即ちポート110に作用するハイクラッ
チ油圧がある所定レベル以下の時には弁要素105は下
方への切換位置にあり、ポート110に作用するハイク
ラッチ油圧が所定レベルを越えて上昇すると弁要素10
5は図にて上方へ移動する。
は、弁要素105はポート110に油路111を経て加
えられるハイクラッチ1の油圧の大小によって上下方向
へ切換えられ、即ちポート110に作用するハイクラッ
チ油圧がある所定レベル以下の時には弁要素105は下
方への切換位置にあり、ポート110に作用するハイク
ラッチ油圧が所定レベルを越えて上昇すると弁要素10
5は図にて上方へ移動する。
かかる弁要素105の上下方向の移動によって、ポート
112と113の間は連通され或は遮断されるようにな
っている。
112と113の間は連通され或は遮断されるようにな
っている。
但し、このようにポート110に作用するハイクラッチ
油圧の大小によって弁要素105の切換えが生ずるのは
、ポート109にライン油圧が作用していないときであ
り、ポート109にライン油圧が作用すると、ピストン
要素106が下方へ押圧されることにより、弁要素10
5はポート110に作用するハイクラッチ油圧の如何に
拘らず図にて下方へ切換えられ、ポート112と113
の間を連通ずるようになっている。
油圧の大小によって弁要素105の切換えが生ずるのは
、ポート109にライン油圧が作用していないときであ
り、ポート109にライン油圧が作用すると、ピストン
要素106が下方へ押圧されることにより、弁要素10
5はポート110に作用するハイクラッチ油圧の如何に
拘らず図にて下方へ切換えられ、ポート112と113
の間を連通ずるようになっている。
尚、ポート114には油路115を経てスロットル油圧
が供給されており、これによって制御弁104の切換え
を生ずるハイクラッチの油圧のレベルがスロットル油圧
の大小によって修正されるようになっている。
が供給されており、これによって制御弁104の切換え
を生ずるハイクラッチの油圧のレベルがスロットル油圧
の大小によって修正されるようになっている。
次に第1図に示す油圧制御装置の作動を第2図を参照し
てダウンシフトの場合について説明する。
てダウンシフトの場合について説明する。
尚、第2図は前述の特願昭52−14749号に於る第
4図と同じ図である。
4図と同じ図である。
変速弁3が図に於る上方の切換位置より下方の切換位置
へ切換えられると、これよりダウンシフトが開始される
。
へ切換えられると、これよりダウンシフトが開始される
。
かかる変速弁3の切換によってそれまでハイクラッチ1
へ供給されていた油圧は油路11、ポート10及び16
、ドレーン油路17を経て排出され始める。
へ供給されていた油圧は油路11、ポート10及び16
、ドレーン油路17を経て排出され始める。
かかるダウンシフトの初期に於ては、ドレーン通路17
に於る絞り要素91の上流側の油圧は充分高く、かかる
油圧が油路92を経て制御弁61のポート93に作用す
ることにより、制御弁61は図にて下方の位置へ切換え
られ、そのポート87はダレーンポート88へ連通され
る。
に於る絞り要素91の上流側の油圧は充分高く、かかる
油圧が油路92を経て制御弁61のポート93に作用す
ることにより、制御弁61は図にて下方の位置へ切換え
られ、そのポート87はダレーンポート88へ連通され
る。
またかかるダウンシフトの初期に於ては、ロークラッチ
2に対する供給油圧は未だ上昇していないので、制御弁
60は図にて上方位置へ切換えられている。
2に対する供給油圧は未だ上昇していないので、制御弁
60は図にて上方位置へ切換えられている。
ハイクラッチ1の油圧は上述の如くドレーン油路17を
経て直ちに排出され始めるが、アキュームレータ33の
ピストン37が直ちに上昇運動を開始して油圧の低下を
補うので、ハイクラッチ油圧)は第2図に於るハイクラ
ッチ油圧曲線Aの領域αの如き経過をとり、暫時ある一
定のアキュームレータ設定油圧に留る。
経て直ちに排出され始めるが、アキュームレータ33の
ピストン37が直ちに上昇運動を開始して油圧の低下を
補うので、ハイクラッチ油圧)は第2図に於るハイクラ
ッチ油圧曲線Aの領域αの如き経過をとり、暫時ある一
定のアキュームレータ設定油圧に留る。
このアキュームレータ設定油圧は油路68より絞り要素
69及び70の並列回路及び油路73を経てその背圧室
39へ供給さ:れる油圧及びピストン37のランド差に
よって定まる。
69及び70の並列回路及び油路73を経てその背圧室
39へ供給さ:れる油圧及びピストン37のランド差に
よって定まる。
一方この間、ロークラッチ2へは油路13を経てライン
油圧が供給される。
油圧が供給される。
ロークラッチがその遊び領域を移動し終ると、第2図に
於てロークラッチ油圧曲線Bのh点に達し、ロークラッ
チの油圧は上昇してくる。
於てロークラッチ油圧曲線Bのh点に達し、ロークラッ
チの油圧は上昇してくる。
ロークラッチ油圧がh点に達するまでは制御弁60は図
にて上方へ切換えられた位置にあり、ロークラッチ2へ
の油圧の供給は主として制御弁60に於るポート85及
び86を通る経路を経て速やかに行なわれるが、ローク
ラッチ油圧がh点に達すると、該油圧によって制御弁6
0は図にて下方へ切換えられ、ポート85及び86の間
の連通が遮断されるので、それ以後のロークラッチへの
油圧の供給は絞り要素44を通る経路を経てのみ行なわ
れ、従ってそれ以後のロークラッチの油圧の上昇は緩や
かとなり、第2図に於るγ領域の如く変化する。
にて上方へ切換えられた位置にあり、ロークラッチ2へ
の油圧の供給は主として制御弁60に於るポート85及
び86を通る経路を経て速やかに行なわれるが、ローク
ラッチ油圧がh点に達すると、該油圧によって制御弁6
0は図にて下方へ切換えられ、ポート85及び86の間
の連通が遮断されるので、それ以後のロークラッチへの
油圧の供給は絞り要素44を通る経路を経てのみ行なわ
れ、従ってそれ以後のロークラッチの油圧の上昇は緩や
かとなり、第2図に於るγ領域の如く変化する。
このγ領域は、低速段用アキュームレータ34がこの時
制御弁104を経てロークラッチ2に接続されているこ
とにより、低速段用アキュームレータ34の作用によっ
て得られ、この時その背圧室40は制御弁61が下方へ
切換えられていることにより前述の如く実質的にドレー
ンされているため、かかるγ領域に於けるロークラッチ
油圧は低い値に維持される。
制御弁104を経てロークラッチ2に接続されているこ
とにより、低速段用アキュームレータ34の作用によっ
て得られ、この時その背圧室40は制御弁61が下方へ
切換えられていることにより前述の如く実質的にドレー
ンされているため、かかるγ領域に於けるロークラッチ
油圧は低い値に維持される。
また制御弁60が下方へ切換えられることにより、ポー
ト64と65の間の連通が遮断されるので、高速段用ア
キュームレータ33の背圧室39に対する油圧の供給は
絞り要素69のみを通る経路によって行なわれるように
なり、アキュームレータの設定圧が格段に低下すること
により、第2図に示す如くハイクラッチ油圧はh点に対
応するi点より格段に低下し、それ以後β領域に示ス如
く低いレベルに沿って変化する。
ト64と65の間の連通が遮断されるので、高速段用ア
キュームレータ33の背圧室39に対する油圧の供給は
絞り要素69のみを通る経路によって行なわれるように
なり、アキュームレータの設定圧が格段に低下すること
により、第2図に示す如くハイクラッチ油圧はh点に対
応するi点より格段に低下し、それ以後β領域に示ス如
く低いレベルに沿って変化する。
ハイクラッチはα領域に於ては係合状態にあるが、β領
域に於ては滑り係合状態にある。
域に於ては滑り係合状態にある。
またロークラッチはγ領域に於ては滑り係合状態にあり
、かくして両クラッチが滑り係合するβ及びγ領域に於
てハイクラッチからロークラッチへの滑らかなりラッチ
切換えが行なわれ、β及びγ領域の終端近くにてクラッ
チは実質的にハイクラッチ側よりロークラッチ側の保合
へ切換えられる。
、かくして両クラッチが滑り係合するβ及びγ領域に於
てハイクラッチからロークラッチへの滑らかなりラッチ
切換えが行なわれ、β及びγ領域の終端近くにてクラッ
チは実質的にハイクラッチ側よりロークラッチ側の保合
へ切換えられる。
以上の作動に関して、制御弁60、絞り要素69.70
、高速段用アキュームレータ33、油路66.71,7
2,73等はロークラッチ2の油圧に関連して制御され
て該油圧が所定レベルまで上昇した時ハイクラッチ1の
油圧を低下せしめる第一の油圧制御回路部を構成する。
、高速段用アキュームレータ33、油路66.71,7
2,73等はロークラッチ2の油圧に関連して制御され
て該油圧が所定レベルまで上昇した時ハイクラッチ1の
油圧を低下せしめる第一の油圧制御回路部を構成する。
アキュームレータ33に於るピストン37が上昇運動の
終端に達すると、ハイクラッチ油圧は格段に低下してく
るので、制御弁61のポート93に作用する油圧の低下
によって制御弁61は図にて上方へ切換えられる。
終端に達すると、ハイクラッチ油圧は格段に低下してく
るので、制御弁61のポート93に作用する油圧の低下
によって制御弁61は図にて上方へ切換えられる。
これは第2図に於る1点である。
制御弁61が上方へ切換えられると、ポート87にはラ
イン油圧が供給され、該ライン油圧がアキュームレータ
34の背圧室40へ加えられるので、その設定圧はj点
に対応するに点よりγ領域に於る比較的低い値からβ領
域に於る比較的高い値まで格段に上昇する。
イン油圧が供給され、該ライン油圧がアキュームレータ
34の背圧室40へ加えられるので、その設定圧はj点
に対応するに点よりγ領域に於る比較的低い値からβ領
域に於る比較的高い値まで格段に上昇する。
そしてその途中に於る4点にてロークラッチの確実な係
合が達成される。
合が達成される。
(但し実質的なダウンシフトは前述の如くβ、γ両領域
の重なり部の途中にて既に完了している。
の重なり部の途中にて既に完了している。
)かくしてハイクラッチ油圧が曲線Aにて示す如き経過
をたどって低下し、ロークラッチ油圧が曲線Bにて示す
如き経過をたどって上昇する過程に於て、高速段より低
速段への滑らかなダウンシフトが行なわれる。
をたどって低下し、ロークラッチ油圧が曲線Bにて示す
如き経過をたどって上昇する過程に於て、高速段より低
速段への滑らかなダウンシフトが行なわれる。
以上の作動に関して、制御弁61、絞り要素91.10
3、低速段用アキュームレータ34、油路11,17,
68,80,87,90,102等はハイクラッチ1の
油圧に関連して制御されて該油圧が所定レベルまで低下
した時ロークラッチ2の油圧を増大せしめる第二の油圧
制御回路部を構成する。
3、低速段用アキュームレータ34、油路11,17,
68,80,87,90,102等はハイクラッチ1の
油圧に関連して制御されて該油圧が所定レベルまで低下
した時ロークラッチ2の油圧を増大せしめる第二の油圧
制御回路部を構成する。
次に第3図を参照して第1図に示す油圧制御装置のアッ
プシフト時の作動を説明する。
プシフト時の作動を説明する。
変速弁が図に於る下方の切換位置より上方の切換位置へ
切換えられると、これよりアップシフトが開始される。
切換えられると、これよりアップシフトが開始される。
かかる変速弁3の切換えによって、それまでロークラッ
チ2へ供給されていた油圧は逆止弁46を順方向に通り
、油路13よりポート12゜19を経てドレーン油路2
0へ排出される。
チ2へ供給されていた油圧は逆止弁46を順方向に通り
、油路13よりポート12゜19を経てドレーン油路2
0へ排出される。
尚、ドレーン油路20には絞り要素116が設けられて
おり、油圧の排出速度を制御するようになっている。
おり、油圧の排出速度を制御するようになっている。
アップシフト時には制御弁61は図にて上方へ切換えら
れた位置にあるので、低速段用アキュームレータ34の
背圧室40にはライン油圧が供給されている。
れた位置にあるので、低速段用アキュームレータ34の
背圧室40にはライン油圧が供給されている。
ロークラッチ油圧が第3図に於る6点の油圧まで低下す
ると、低速段用アキュームレータ34のピストン38が
上方への移動を開始するので、それ以後ロークラッチ油
圧は領域α′に於る如く低速段用アキュームレータの設
定油圧にほぼ一定に維持される。
ると、低速段用アキュームレータ34のピストン38が
上方への移動を開始するので、それ以後ロークラッチ油
圧は領域α′に於る如く低速段用アキュームレータの設
定油圧にほぼ一定に維持される。
一方、ハイクラッチ1には変速弁3の上方への切換えに
よってその直後からポート10より絞り要素43を含む
油路11を経てライン油圧が供給される。
よってその直後からポート10より絞り要素43を含む
油路11を経てライン油圧が供給される。
ハイクラッチ1がその遊び量を打消すだけ移動すると、
ハイクラッチ油圧はm点より急速に上昇を始め、n点に
達するとハイクラッチの実質的な係合が生ずる。
ハイクラッチ油圧はm点より急速に上昇を始め、n点に
達するとハイクラッチの実質的な係合が生ずる。
ハイクラッチ油圧がn点のレベルに達すると、制御弁1
04は図にて上方の位置へ切換えられ、ポート112と
113の間が遮断される。
04は図にて上方の位置へ切換えられ、ポート112と
113の間が遮断される。
これによって低速段用アキュームレータ34はロークラ
ッチへの油圧供給油路より切離される。
ッチへの油圧供給油路より切離される。
従ってn点に対応する0点より、ロークラッチ油圧はア
キュームレークによる支持を失って急速に零へ向けて低
下する。
キュームレークによる支持を失って急速に零へ向けて低
下する。
一方、ハイクラッチ油圧はn点を越えて上昇するが、該
油圧がp点のレベルに達すると、高速段用アキュームレ
ータ33のピストン37がその上昇位置より図にて下方
へ移動を開始し、これより暫時領域β′にて示す如くハ
イクラッチ油圧はアキュームレータ設定圧に維持される
。
油圧がp点のレベルに達すると、高速段用アキュームレ
ータ33のピストン37がその上昇位置より図にて下方
へ移動を開始し、これより暫時領域β′にて示す如くハ
イクラッチ油圧はアキュームレータ設定圧に維持される
。
領域β′を終り、即ち高速段用アキュームレータ33の
ピストン37が下端位置まで移動し終ると、ハイクラッ
チ油圧は更に上昇して最終的にライン油圧に達する。
ピストン37が下端位置まで移動し終ると、ハイクラッ
チ油圧は更に上昇して最終的にライン油圧に達する。
以上の作動に関して、制御弁104、油路111.66
等はハイクラッチ1の油圧に関連して制御されて該油圧
が所定レベルまで増大した時ロークラッチ2の油圧供給
油路より低速段用アキュームレータ34を切離す第3の
油圧制御回路部を構成する。
等はハイクラッチ1の油圧に関連して制御されて該油圧
が所定レベルまで増大した時ロークラッチ2の油圧供給
油路より低速段用アキュームレータ34を切離す第3の
油圧制御回路部を構成する。
尚、既に制御弁104の構成に関する説明に於て明らか
にしたとおり、変速弁3が図にて下方へ切換えられてい
る時には、そのポート12に現われる油圧が油路108
を経て制御弁104のポート109に加えられるので、
変速弁3が図にて下方へ即ち低速側に切換えられている
時には、制御弁104の弁要素105はポート110に
作用する油圧の如何に拘らず図にて下方へ切換えられた
位置にある。
にしたとおり、変速弁3が図にて下方へ切換えられてい
る時には、そのポート12に現われる油圧が油路108
を経て制御弁104のポート109に加えられるので、
変速弁3が図にて下方へ即ち低速側に切換えられている
時には、制御弁104の弁要素105はポート110に
作用する油圧の如何に拘らず図にて下方へ切換えられた
位置にある。
従って以上の作動に関して、制御弁104のピストン要
素106及びポート109、変速弁3のポート12、油
路108等は変速弁3が低速側の切換位置にある時前記
第三の油圧制御回路部に優先して該油圧制御回路部によ
る低速段用アキュームレータの切離し作動を阻止する第
四の油圧制御回路部を構成する。
素106及びポート109、変速弁3のポート12、油
路108等は変速弁3が低速側の切換位置にある時前記
第三の油圧制御回路部に優先して該油圧制御回路部によ
る低速段用アキュームレータの切離し作動を阻止する第
四の油圧制御回路部を構成する。
かかるバイクラッチ油圧及びロークラッチ油圧の上昇及
び低下による摩擦係合装置間の切換えに際して、エンジ
ン回転数及び出力軸トルクはそれぞれ第3図に示す如く
変化する。
び低下による摩擦係合装置間の切換えに際して、エンジ
ン回転数及び出力軸トルクはそれぞれ第3図に示す如く
変化する。
この図に示す如く、アップシフトに際しての出力軸トル
クの変動は比較的緩やかであり、アップシフトに際して
不快なショックを生ずることなく滑らかなアップシフト
が達成される。
クの変動は比較的緩やかであり、アップシフトに際して
不快なショックを生ずることなく滑らかなアップシフト
が達成される。
かくして本発明によれば、ダウンシフト時には低速段用
摩擦係合装置をロークラッチへの油圧供給油路に確実に
接続した状態に保ち、これによって第3図に示す如き半
クラツチ状態による謂ゆるクラッチ・ツー・クラッチに
よる滑らかなダウンシフトを達成すると共に、アップシ
フト時にはバイクラッチ油圧がバイクラッチの実質的な
係合を生ずるレベルまで上昇したとき低速段用アキュー
ムレークをロークラッチの油圧供給油路より切離し、こ
れによってバイクラッチの保合が生ずると同時にローク
ラッチ油圧を速やかに零に向けて降下させ、アップシフ
トに際してロークラッチの切れが悪いことによる不快な
変速ショックの発生を防止すると同時に摩擦係合装置の
不必要な摩耗を回避することができる。
摩擦係合装置をロークラッチへの油圧供給油路に確実に
接続した状態に保ち、これによって第3図に示す如き半
クラツチ状態による謂ゆるクラッチ・ツー・クラッチに
よる滑らかなダウンシフトを達成すると共に、アップシ
フト時にはバイクラッチ油圧がバイクラッチの実質的な
係合を生ずるレベルまで上昇したとき低速段用アキュー
ムレークをロークラッチの油圧供給油路より切離し、こ
れによってバイクラッチの保合が生ずると同時にローク
ラッチ油圧を速やかに零に向けて降下させ、アップシフ
トに際してロークラッチの切れが悪いことによる不快な
変速ショックの発生を防止すると同時に摩擦係合装置の
不必要な摩耗を回避することができる。
以上に於ては本発明を一つの実施例について詳細に説明
したが、本発明がかかる実施例にのみ限られるものでは
なく、本発明の範囲内にて種々の修正が可能であること
は当業者にとって明らかであろう。
したが、本発明がかかる実施例にのみ限られるものでは
なく、本発明の範囲内にて種々の修正が可能であること
は当業者にとって明らかであろう。
第1図は本発明による油圧制御装置の一つの実施例を示
す要部の油圧回路図、第2図及び第3図はそれぞれ第1
図に示す油圧制御装置のダウンシフト時及びアップシフ
ト時に於る作動を説明するための油圧、エンジン回転数
及び出力軸トルクの変化を示すグラフである。 1・・・バイクラッチ、2・・・ロークラッチ、3・・
・変速弁、33・・・高速段用アキュームレータ、34
・・・低速段用アキュームレータ、60,6L104・
・・制御弁。
す要部の油圧回路図、第2図及び第3図はそれぞれ第1
図に示す油圧制御装置のダウンシフト時及びアップシフ
ト時に於る作動を説明するための油圧、エンジン回転数
及び出力軸トルクの変化を示すグラフである。 1・・・バイクラッチ、2・・・ロークラッチ、3・・
・変速弁、33・・・高速段用アキュームレータ、34
・・・低速段用アキュームレータ、60,6L104・
・・制御弁。
Claims (1)
- 1 低速段用摩擦係合装置と高速段用摩擦係合装置を含
みこれらの二つの摩擦係合装置の間の係合を切換えるこ
とにより変速段の切換えを行う自動変速機用歯車変速機
構のための油圧制御装置に於て、前記低速段用摩擦係合
装置をライン油圧供給油路へ接続すると共に前記高速段
用摩擦係合装置をドレーン油路へ接続する第一の切換位
置と前記高速段用摩擦係合装置をライン油圧供給油路へ
接続すると共に前記低速段用摩擦係合装置をドレーン油
路へ接続する第二の切換位置の間で切換作動する変速弁
と、前記低速段用及び高速段用摩擦係合装置の油圧供給
路に各々接続された低速段用アキュームレータ及び高速
段用アキュームレータと、前記低速段用摩擦係合装置の
油圧に関連して制御されて該油圧が所定レベルまで上昇
したとき前記高速段用摩擦係合装置の油圧を低下せしめ
る第一の油圧制御回路部と、前記高速段用摩擦係合装置
の油圧に関連して制御されて該油圧が所定レベルまで低
下したとき前記低速段用摩擦係合装置の油圧を増大せし
める第二の油圧制御回路部と、前記高速段用摩擦係合装
置の油圧に関連して制御されて該油圧が所定レベルまで
増大したとき前記低速段用摩擦係合装置の油圧供給油路
より前記低速段用アキュームレータを切離す第三の油圧
制御回路部と、前記変速弁が前記第一の切換位置にある
とき前記第三の油圧制御回路部に優先して該油圧制御回
路部による前記低速段用アキュームレータの切離し作動
を阻止する第四の油圧制御回路部とを有することを特徴
とする油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7144277A JPS5825175B2 (ja) | 1977-06-16 | 1977-06-16 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7144277A JPS5825175B2 (ja) | 1977-06-16 | 1977-06-16 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS547062A JPS547062A (en) | 1979-01-19 |
JPS5825175B2 true JPS5825175B2 (ja) | 1983-05-26 |
Family
ID=13460649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7144277A Expired JPS5825175B2 (ja) | 1977-06-16 | 1977-06-16 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5825175B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59231248A (ja) * | 1983-06-10 | 1984-12-25 | Toyota Motor Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
JPH0674846B2 (ja) * | 1983-12-30 | 1994-09-21 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60143261A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-07-29 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60143253A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-07-29 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60146947A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-08-02 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60146946A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-08-02 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60143262A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-07-29 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60143254A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-07-29 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60146950A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-08-02 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
JPS60143259A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-07-29 | Aisin Warner Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
-
1977
- 1977-06-16 JP JP7144277A patent/JPS5825175B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS547062A (en) | 1979-01-19 |
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