JPH1181107A - 経編地 - Google Patents

経編地

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JPH1181107A
JPH1181107A JP9237510A JP23751097A JPH1181107A JP H1181107 A JPH1181107 A JP H1181107A JP 9237510 A JP9237510 A JP 9237510A JP 23751097 A JP23751097 A JP 23751097A JP H1181107 A JPH1181107 A JP H1181107A
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knitted fabric
yarn
lace
knitting
warp knitted
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Eiichi Takeshita
栄一 竹下
Yutaka Kitamaru
豊 北丸
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HOEI SENI KK
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B21/00Warp knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B21/06Patterned fabrics or articles
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B21/00Warp knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B21/10Open-work fabrics

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)
  • Outer Garments And Coats (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】編み目の進行方向に沿って生地部23とレース
部22を一体的に連結して編成することにより、生地部
23とレース部22の間の縫製部分をなくすことがで
き、着心地が良く、縫製線が外に突出することもなく、
ファッション的、デザイン的に優れた経編地を提供す
る。 【解決手段】細幅レース部(L1 〜L24)22には柄糸
として、例えばナイロンフィラメントのウーリー仮撚加
工糸の3子撚糸を用い、細幅レース部22と生地部23
の全体には、ジャガードによりL25としてナイロンフィ
ラメント糸を用い、細幅レース部22の地組織(鎖編
み、乱止め)の使用糸L26,L27としてナイロンフィラ
メント糸を用い、生地部23の地組織(鎖編み、乱止
め)の使用糸L26としてポリウレタン糸の表面にナイロ
ンフィラメントを巻き付けたカバード糸を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、生地部とレース部
が一体的に連結して編まれてなる経編地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の経編地は、例えばラッシェル編み
機を用いて、生地部とレース部がそれぞれ別個に編まれ
ていた。そのために、例えば女性の下着(ショーツ、ス
リップ等)の身生地部の周辺にレース部を取り付ける場
合、もっぱら縫製手段によって一体化していた。
【0003】しかしながら、縫製を行うと縫製部分は必
ず身生地部分及びレース部分の厚さより厚くなるため、
着心地が良くないうえ、縫製線が外に突出したりして、
ファッション的、デザイン的にも問題があった。そのう
え従来の経編機では、生地部とレース部を一体的に編も
うとしても、生地部とレース部とでは編み目密度が異な
るため、編み速度も異なり、均一に編成できないという
問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題を解決するため、生地部とレース部が一体的に連結し
て編まれてなる経編地を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の経編地は、編み目の進行方向に沿って生地
部とレース部が一体的に連結して編まれてなるものであ
る。
【0006】前記した本発明の経編地においては、生地
部の幅がレース部の幅の3倍以上であることが好まし
い。下着などのインナーウェアに用いる場合、身生地部
を内側に広く用い、レース部を外側の狭い部分に配置す
るのに適しているからである。
【0007】また前記した本発明の経編地においては、
レース部が編み目の進行方向に沿って複数形成されてい
ることが好ましい。下着などのインナーウェアに用いる
場合、左右対象配置して用いるのに適しているからであ
る。
【0008】また前記した本発明の経編地においては、
経編地が、非弾性糸を用いた編地(リジット)、一方向
に弾性糸を用いた編地(ワンウェイ)及び二方向に弾性
糸を用いた編地(ツーウェイ)から選ばれる少なくとも
一つの編地であることが好ましい。リジットの場合は、
ブラウス、テーブルクロス等に有用であり、ワンウェイ
又はツーウェイは下着などのインナーウェアに有用であ
る。
【0009】また前記した本発明の経編地においては、
生地部の地組織が、弾性繊維糸に非弾性繊維糸を巻き付
けたカバード糸であることが好ましい。好ましい弾性と
肌ざわり(タッチ)に優れるからである。ここで非弾性
繊維としては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維フ
ィラメント、ナイロン、ポリエステル、アクリル等合成
繊維の短繊維の紡績糸、レーヨン等の化学繊維糸、木
綿、麻、絹、ウールなどの天然繊維糸、ポリエステル/
木綿、レーヨン/木綿などの混紡糸など任意の糸を用い
ることができる。
【0010】また前記した本発明の経編地においては、
生地部は無地又は無地柄の編地であってもよい。また前
記した本発明の経編地においては、レース部が、柄又は
細幅レースの編地であることが好ましい。
【0011】また前記した本発明の経編地においては、
レース部が隣接する少なくとも一方の生地部との境界部
の編み組織から糸抜きされて端部を形成することもでき
る。もちろん、ハサミやカットマシンなどでカットして
もよい。なお編地端部は直線でも良いし曲線でも良い。
【0012】以上説明した通り、本発明によれば、編み
目の進行方向に沿って生地部とレース部が一体的に連結
して編まれていることにより、生地部とレース部の間の
縫製部分をなくすことができるので、着心地が良く、縫
製線が外に突出することもなく、ファッション的、デザ
イン的に優れた経編地を提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を用いて
さらに具体的に説明する。図1は非弾性糸を用いた編地
(リジット)の編み組織図、図2は一方向に弾性糸を用
いた編地(ワンウェイ)の編み組織図、図3は生地部が
ツーウェイ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェ
イの編み組織図である。これらの編み組織図は、実際の
経編地の縮小コピーに説明を加えている。
【0014】(実施の形態1)図1はリジットの編み組
織図を説明する図である。図1において、1は経編地の
1ユニットを示し、2は細幅レース部、3は生地部、4
は編み立て方向を示している。細幅レース部2の幅は例
えば96ニードル、生地部3の幅は例えば96ニードル
×3幅=288ニードルで形成する。細幅レース部(L
1 〜L24)2に使用する糸は、柄糸として、例えばナイ
ロンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加工による嵩
高糸)繊度:70デニール−フィラメント数:48本を
3本撚った糸(3子撚糸)を用いた。また細幅レース部
2と生地部3の全体には、ジャガードによりL25として
ナイロンフィラメント(繊度:70デニール−フィラメ
ント数:48本)糸を用いた。さらにL26,L27として
は、地組織(鎖編み、乱止め)の使用糸としてナイロン
フィラメント(繊度:40デニール−フィラメント数:
34本)糸を用いた。L29の使用糸としてナイロンフィ
ラメント(繊度:70デニール−フィラメント数:48
本)糸の2本撚糸を用いた。編み終わった後の編み地を
染め仕上げした後、抜き用糸L29をカットして、生地を
分離した。これにより、図1のような編み地が得られ
た。得られた編み地は、全体で幅36cm、長さ1mで
あり、レース部2の幅は8cm、生地部3の幅は28c
mであった。またレース部2の重量は23g(目付換算
で287.5g/m2 )、生地部3の重量は40g(目
付換算で142.9g/m2 )、全体の重量は63g
(目付換算で175g/m2 )であった。
【0015】(実施の形態2)次に図2はワンウェイの
編み組織図を説明する図である。ここでワンウェイと
は、編み立て方向4に弾性糸による伸縮性を発現する編
み物をいう。図2において、11は経編地の1ユニット
を示し、12は細幅レース部、13は生地部を示してい
る。細幅レース部12の幅は例えば96ニードル、生地
部13の幅は例えば96ニードル×3幅=288ニード
ルで形成する。細幅レース部(L1 〜L24)12に使用
する糸は、柄糸として、例えばナイロンフィラメントの
ウーリー加工糸(仮撚加工による嵩高糸)70デニール
−フィラメント数:48本を3本撚った糸(3子撚糸)
を用いた。また細幅レース部12と生地部13の全体に
は、ジャガードによりL25としてナイロンフィラメント
(繊度:70デニール−フィラメント数:48本)糸を
用いた。さらにL26,L27としては、地組織(鎖編み、
乱止め)の使用糸としてナイロンフィラメント(繊度:
40デニール−フィラメント数:34本)糸を用いた。
さらに細幅レース部12の左側約1/3まではL31とし
てポリウレタンフィラメント(繊度:120デニール)
の表面にナイロンフィラメント(繊度:20デニール−
フィラメント数:7本)を巻き付けたカバード糸を2本
挿入して使用し、その右側から生地部13全体にかけ
て、ポリウレタンフィラメント(繊度:120デニー
ル)の表面にナイロンフィラメント(繊度:20デニー
ル−フィラメント数:7本)を巻き付けたカバード糸を
1本挿入して使用した。L29の使用糸としてナイロンフ
ィラメント(繊度:70デニール−フィラメント数:4
8本)糸の2本撚糸を用いた。編み終わった後の編み地
を染め仕上げした後、抜き用糸L29をカットして、生地
を分離した。これにより、図2のような編み地が得られ
た。得られた編み地は、全体で幅36cm、長さ1mで
あり、レース部2の幅は8cm、生地部3の幅は28c
mであった。またレース部2の重量は23g(目付換算
で287.5g/m2 )、生地部3の重量は40g(目
付換算で142.9g/m2 )、全体の重量は63g
(目付換算で175g/m2 )であった。
【0016】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRSEGF31/1/24を用いた。この
編み機の糸の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は
3機設けられているが、このEBA装置を6機に改良
し、レース地及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置
を用いて行った。具体的には、前記L25 ,L26 ,L31 ,
にそれぞれ3機、合計6機EBA装置を用いることによ
り、生地部とレース部の編み目密度と編み速度が異なっ
ても、均一に編成することができた。
【0017】(実施の形態3)次に図3は生地部がツー
ウェイ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイの
編み組織図を説明する図である。ここでツーウェイと
は、編み立て方向4とそれに直交する方向の2方向に弾
性糸による伸縮性を発現する編み物をいう。図3におい
て、21は経編地の1ユニットを示し、22は細幅レー
ス部、23は生地部を示している。細幅レース部22の
幅は例えば96ニードル、生地部13の幅は例えば96
ニードル×3幅=288ニードルで形成する。細幅レー
ス部(L1〜L24)22に使用する糸は、柄糸として、
例えばナイロンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加
工による嵩高糸)70デニール−フィラメント数:48
本を3本撚った糸(3子撚糸)を用いた。また細幅レー
ス部22と生地部23の全体には、ジャガードによりL
25としてナイロンフィラメント(繊度:70デニール−
フィラメント数:48本)糸を用いた。さらに、細幅レ
ース部22の地組織(鎖編み、乱止め)の使用糸L26
27としてナイロンフィラメント(繊度:40デニール
−フィラメント数:34本)糸を用い、生地部23の地
組織(鎖編み、乱止め)の使用糸L26としてポリウレタ
ン(繊度:30デニール)糸の表面にナイロンフィラメ
ント(繊度:40デニール−フィラメント数:34本)
を巻き付けたカバード糸を使用した。さらに細幅レース
部22の左側約1/3まではL31としてポリウレタンフ
ィラメント(繊度:120デニール)の表面にナイロン
フィラメント(繊度:20デニール−フィラメント数:
7本)を巻き付けたカバード糸を2本挿入して使用し、
その右側からレース部の右端まで、ポリウレタンフィラ
メント(繊度:120デニール)の表面にナイロンフィ
ラメント(繊度:20デニール−フィラメント数:7
本)を巻き付けたカバード糸を1本挿入して使用した。
29の使用糸としては、ナイロンフィラメント(繊度:
70デニール−フィラメント数:48本)糸の2本撚糸
を用いた。編み終わった後の編み地を染め仕上げした
後、抜き用糸L29をカットして、生地を分離した。これ
により、図3のような編み地が得られた。得られた編み
地は、全体で幅36cm、長さ1mであり、レース部2
の幅は8cm、生地部3の幅は28cmであった。また
レース部2の重量は23g(目付換算で287.5g/
2 )、生地部3の重量は40g(目付換算で142.
9g/m2 )、全体の重量は63g(目付換算で175
g/m2 )であった。
【0018】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRSEGF31/1/24を用いた。この
編み機の糸の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は
3機設けられているが、このEBA装置を6機に改良
し、レース地及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置
を用いて行った。具体的には、前記L25 ,L26 ,L31 ,
にそれぞれ3機、合計6機EBA装置を用いることによ
り、生地部とレース部の編み目密度と編み速度が異なっ
ても、均一に編成することができた。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、編
み目の進行方向に沿って生地部とレース部が一体的に連
結して編まれていることにより、生地部とレース部の間
の縫製部分をなくすことができるので、着心地が良く、
縫製線が外に突出することもなく、ファッション的、デ
ザイン的に優れた経編地を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の非弾性糸を用いた編
地(リジット)の編み組織図。
【図2】 本発明の別の実施の形態の一方向に弾性糸を
用いた編地(ワンウェイ)の編み組織図。
【図3】 本発明のさらに別の実施の形態の生地部がツ
ーウェイ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイ
の編み組織図。
【符号の説明】
1,11,21 経編地の1ユニット 2,12,22 細幅レース部 3,13,23 生地部 4 編み立て方向
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 経編地
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、生地部とレース部
が一体的に連結して編まれてなる経編地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の経編地は、例えばラッシェル編み
機を用いて、生地部とレース部がそれぞれ別個に編まれ
ていた。そのために、例えば女性の下着(ショーツ、ス
リップ等)の身生地部の周辺にレース部を取り付ける場
合、もっぱら縫製手段によって一体化していた。
【0003】しかしながら、縫製を行うと縫製部分は必
ず身生地部分及びレース部分の厚さより厚くなるため、
着心地が良くないうえ、縫製線が外に突出したりして、
ファッション的、デザイン的にも問題があった。そのう
え従来の経編機では、生地部とレース部を一体的に編も
うとしても、生地部とレース部とでは編み目密度が異な
るため、編み速度も異なり、均一に編成できないという
問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題を解決するため、生地部とレース部が一体的に連結し
て編まれてなる経編地を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の経編地は、編み目の進行方向に沿って生地
部とレース部が一体的に連結して編まれてなるものであ
る。
【0006】前記した本発明の経編地においては、生地
部の幅がレース部の幅の3倍以上であることが好まし
い。下着などのインナーウェアに用いる場合、身生地部
を内側に広く用い、レース部を外側の狭い部分に配置す
るのに適しているからである。
【0007】また前記した本発明の経編地においては、
レース部が編み目の進行方向に沿って複数形成されてい
ることが好ましい。下着などのインナーウェアに用いる
場合、左右対象配置して用いるのに適しているからであ
る。
【0008】また前記した本発明の経編地においては、
経編地が、非弾性糸を用いた編地(リジット)、一方向
に弾性糸を用いた編地(ワンウェイ)及び二方向に弾性
糸を用いた編地(ツーウェイ)から選ばれる少なくとも
一つの編地であることが好ましい。リジットの場合は、
ブラウス、テーブルクロス等に有用であり、ワンウェイ
又はツーウェイは下着などのインナーウェアに有用であ
る。
【0009】また前記した本発明の経編地においては、
生地部の地組織が、弾性繊維糸に非弾性繊維糸を巻き付
けたカバード糸であることが好ましい。好ましい弾性と
肌ざわり(タッチ)に優れるからである。ここで非弾性
繊維としては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維フ
ィラメント、ナイロン、ポリエステル、アクリル等合成
繊維の短繊維の紡績糸、レーヨン等の化学繊維糸、木
綿、麻、絹、ウールなどの天然繊維糸、ポリエステル/
木綿、レーヨン/木綿などの混紡糸など任意の糸を用い
ることができる。
【0010】また前記した本発明の経編地においては、
生地部は無地又は無地柄の編地であってもよい。また前
記した本発明の経編地においては、レース部が、柄又は
細幅レースの編地であることが好ましい。
【0011】また前記した本発明の経編地においては、
レース部が隣接する少なくとも一方の生地部との境界部
の編み組織から糸抜きされて端部を形成することもでき
る。もちろん、ハサミやカットマシンなどでカットして
もよい。なお編地端部は直線でも良いし曲線でも良い。
【0012】以上説明した通り、本発明によれば、編み
目の進行方向に沿って生地部とレース部が一体的に連結
して編まれていることにより、生地部とレース部の間の
縫製部分をなくすことができるので、着心地が良く、縫
製線が外に突出することもなく、ファッション的、デザ
イン的に優れた経編地を提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を用いて
さらに具体的に説明する。図1は非弾性糸を用いた編地
(リジット)の編み組織図、図2は一方向に弾性糸を用
いた編地(ワンウェイ)の編み組織図、図3は生地部が
ツーウェイ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェ
イの編み組織図である。これらの編み組織図は、実際の
経編地の縮小コピーに説明を加えている。
【0014】(実施の形態1)図1はリジットの編み組
織図を説明する図である。図1において、1は経編地の
1ユニットを示し、2は細幅レース部、3は生地部、4
は編み立て方向を示している。細幅レース部2の幅は例
えば96ニードル、生地部3の幅は例えば96ニードル
×3幅=288ニードルで形成する。細幅レース部(L
1 〜L24)2に使用する糸は、柄糸として、例えばナイ
ロンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加工による嵩
高糸)繊度:70デニール−フィラメント数:48本を
3本撚った糸(3子撚糸)を用いた。また細幅レース部
2と生地部3の全体には、ジャガードによりL25として
ナイロンフィラメント(繊度:70デニール−フィラメ
ント数:48本)糸を用いた。さらにL26,L27として
は、地組織(鎖編み、乱止め)の使用糸としてナイロン
フィラメント(繊度:40デニール−フィラメント数:
34本)糸を用いた。L29の使用糸としてナイロンフィ
ラメント(繊度:70デニール−フィラメント数:48
本)糸の2本撚糸を用いた。編み終わった後の編み地を
染め仕上げした後、抜き用糸L29をカットして、生地を
分離した。これにより、図1のような編み地が得られ
た。得られた編み地は、全体で幅36cm、長さ1mで
あり、レース部2の幅は8cm、生地部3の幅は28c
mであった。またレース部2の重量は23g(目付換算
で287.5g/m2 )、生地部3の重量は40g(目
付換算で142.9g/m2 )、全体の重量は63g
(目付換算で175g/m2 )であった。前記におい
て、編み機としてはカールマイヤー社製のMRSEGF
31/1/24を用いた。この編み機の糸の積極送り装
置(EBA装置)は、市販品は3機設けられているが、
このEBA装置を4機に改良し、レース地及び生地の各
々の部分の給糸をEBA装置を用いて行った。具体的に
は、前記L25 ,L26 にそれぞれ2機、合計4機EBA
装置を用いることにより、均一に編成することができ
た。
【0015】(実施の形態2)次に図2はワンウェイの
編み組織図を説明する図である。ここでワンウェイと
は、編み立て方向4に弾性糸による伸縮性を発現する編
み物をいう。図2において、11は経編地の1ユニット
を示し、12は細幅レース部、13は生地部を示してい
る。細幅レース部12の幅は例えば96ニードル、生地
部13の幅は例えば96ニードル×3幅=288ニード
ルで形成する。細幅レース部(L1 〜L24)12に使用
する糸は、柄糸として、例えばナイロンフィラメントの
ウーリー加工糸(仮撚加工による嵩高糸)70デニール
−フィラメント数:48本を3本撚った糸(3子撚糸)
を用いた。また細幅レース部12と生地部13の全体に
は、ジャガードによりL25としてナイロンフィラメント
(繊度:70デニール−フィラメント数:48本)糸を
用いた。さらにL26,L27としては、地組織(鎖編み、
乱止め)の使用糸としてナイロンフィラメント(繊度:
40デニール−フィラメント数:34本)糸を用いた。
さらに細幅レース部12の左側約1/3まではL31とし
てポリウレタンフィラメント(繊度:120デニール)
の表面にナイロンフィラメント(繊度:20デニール−
フィラメント数:7本)を巻き付けたカバード糸を2本
挿入して使用し、その右側から生地部13全体にかけ
て、ポリウレタンフィラメント(繊度:120デニー
ル)の表面にナイロンフィラメント(繊度:20デニー
ル−フィラメント数:7本)を巻き付けたカバード糸を
1本挿入して使用した。L29の使用糸としてナイロンフ
ィラメント(繊度:70デニール−フィラメント数:4
8本)糸の2本撚糸を用いた。編み終わった後の編み地
を染め仕上げした後、抜き用糸L29をカットして、生地
を分離した。これにより、図2のような編み地が得られ
た。得られた編み地は、全体で幅36cm、長さ1mで
あり、レース部2の幅は8cm、生地部3の幅は28c
mであった。またレース部2の重量は23g(目付換算
で287.5g/m2 )、生地部3の重量は40g(目
付換算で142.9g/m2 )、全体の重量は63g
(目付換算で175g/m2 )であった。
【0016】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRSEGF31/1/24を用いた。この
編み機の糸の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は
3機設けられているが、このEBA装置を6機に改良
し、レース地及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置
を用いて行った。具体的には、前記L25 ,L26 ,L31
それぞれ機、合計6機EBA装置を用いることによ
り、均一に編成することができた。
【0017】(実施の形態3)次に図3は生地部がツー
ウェイ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイの
編み組織図を説明する図である。ここでツーウェイと
は、編み立て方向4とそれに直交する方向の2方向に弾
性糸による伸縮性を発現する編み物をいう。図3におい
て、21は経編地の1ユニットを示し、22は細幅レー
ス部、23は生地部を示している。細幅レース部22の
幅は例えば96ニードル、生地部13の幅は例えば96
ニードル×3幅=288ニードルで形成する。細幅レー
ス部(L1〜L24)22に使用する糸は、柄糸として、
例えばナイロンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加
工による嵩高糸)70デニール−フィラメント数:48
本を3本撚った糸(3子撚糸)を用いた。また細幅レー
ス部22と生地部23の全体には、ジャガードによりL
25としてナイロンフィラメント(繊度:70デニール−
フィラメント数:48本)糸を用いた。さらに、細幅レ
ース部22の地組織(鎖編み、乱止め)の使用糸L26
27としてナイロンフィラメント(繊度:40デニール
−フィラメント数:34本)糸を用い、生地部23の地
組織(鎖編み、乱止め)の使用糸L26としてポリウレタ
ン(繊度:30デニール)糸の表面にナイロンフィラメ
ント(繊度:40デニール−フィラメント数:34本)
を巻き付けたカバード糸を使用した。さらに細幅レース
部22の左側約1/3まではL31としてポリウレタンフ
ィラメント(繊度:120デニール)の表面にナイロン
フィラメント(繊度:20デニール−フィラメント数:
7本)を巻き付けたカバード糸を2本挿入して使用し、
その右側からレース部の右端まで、ポリウレタンフィラ
メント(繊度:120デニール)の表面にナイロンフィ
ラメント(繊度:20デニール−フィラメント数:7
本)を巻き付けたカバード糸を1本挿入して使用した。
29の使用糸としては、ナイロンフィラメント(繊度:
70デニール−フィラメント数:48本)糸の2本撚糸
を用いた。編み終わった後の編み地を染め仕上げした
後、抜き用糸L29をカットして、生地を分離した。これ
により、図3のような編み地が得られた。得られた編み
地は、全体で幅36cm、長さ1mであり、レース部2
の幅は8cm、生地部3の幅は28cmであった。また
レース部2の重量は23g(目付換算で287.5g/
2 )、生地部3の重量は40g(目付換算で142.
9g/m2 )、全体の重量は63g(目付換算で175
g/m2 )であった。
【0018】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRSEGF31/1/24を用いた。この
編み機の糸の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は
3機設けられているが、このEBA装置を6機に改良
し、レース地及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置
を用いて行った。具体的には、前記L25 ,L26 ,L31
それぞれ機、合計6機EBA装置を用いることによ
り、均一に編成することができた。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、編
み目の進行方向に沿って生地部とレース部が一体的に連
結して編まれていることにより、生地部とレース部の間
の縫製部分をなくすことができるので、着心地が良く、
縫製線が外に突出することもなく、ファッション的、デ
ザイン的に優れた経編地を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の非弾性糸を用いた編
地(リジット)の編み組織図。
【図2】 本発明の別の実施の形態の一方向に弾性糸を
用いた編地(ワンウェイ)の編み組織図。
【図3】 本発明のさらに別の実施の形態の生地部がツ
ーウェイ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイ
の編み組織図。
【符号の説明】 1,11,21 経編地の1ユニット 2,12,22 細幅レース部 3,13,23 生地部 4 編み立て方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編み目の進行方向に沿って生地部とレー
    ス部が一体的に連結して編まれてなる経編地。
  2. 【請求項2】 生地部の幅がレース部の幅の3倍以上で
    ある請求項1に記載の経編地。
  3. 【請求項3】 レース部が編み目の進行方向に沿って複
    数形成されている請求項1又は2に記載の経編地。
  4. 【請求項4】 経編地が、非弾性糸を用いた編地(リジ
    ット)、一方向に弾性糸を用いた編地(ワンウェイ)及
    び二方向に弾性糸を用いた編地(ツーウェイ)から選ば
    れる少なくとも一つの編地である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の経編地。
  5. 【請求項5】 生地部の地組織が、弾性繊維糸に非弾性
    繊維糸を巻き付けたカバード糸である請求項1〜4のい
    ずれかに記載の経編地。
  6. 【請求項6】 生地部が無地又は無地柄の編地である請
    求項1〜5のいずれかに記載の経編地。
  7. 【請求項7】 レース部が、柄又は細幅レースの編地で
    ある請求項1〜6のいずれかに記載の経編地。
  8. 【請求項8】 レース部が隣接する少なくとも一方の生
    地部との境界部の編み組織から糸抜きされて端部が形成
    されている請求項1〜7のいずれかに記載の経編地。
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