JP2941803B1 - シ―ムレス経編地の製造方法 - Google Patents

シ―ムレス経編地の製造方法

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Abstract

【要約】 【課題】編み目の進行方向に沿って生地部23とレース
部22を一体的に連結して編成することにより、生地部
23とレース部22の間の縫製部分をなくすことがで
き、着心地が良く、縫製線が外に突出することもなく、
ファッション的、デザイン的に優れた経編地を提供す
る。 【解決手段】細幅レース部(L1 〜L24)22には柄糸
として、例えばナイロンフィラメントのウーリー仮撚加
工糸の3子撚糸を用い、細幅レース部22と生地部23
の全体には、ジャガードによりL25としてナイロンフィ
ラメント糸を用い、細幅レース部22の地組織(鎖編
み、乱止め)の使用糸L26,L27としてナイロンフィラ
メント糸を用い、生地部23の地組織(鎖編み、乱止
め)の使用糸L26としてポリウレタン糸の表面にナイロ
ンフィラメントを巻き付けたカバード糸を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、生地部(地組織部
ともいう)とレース部が一体的に連結して編まれてなる
シームレス経編地の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の経編地は、例えばラッシェル編み
機を用いて、生地部とレース部がそれぞれ別個に編まれ
ていた。そのために、例えば女性の下着(ショーツ、ス
リップ等)の身生地部の周辺にレース部を取り付ける場
合、もっぱら縫製手段によって一体化していた。
【0003】しかしながら、縫製を行うと縫製部分は必
ず身生地部分及びレース部分の厚さより厚くなるため、
着心地が良くないうえ、縫製線が外に突出したりして、
ファッション的、デザイン的にも問題があった。そのう
え従来の経編機では、生地部とレース部を一体的に編も
うとしても、生地部とレース部とでは編み目密度が異な
るため、編み速度も異なり、均一に編成できないという
問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題を解決するため、生地部とレース部が一体的に連結し
て編まれてなるシームレス経編地の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のシームレス経編地の製造方法は、ラッシェ
ル編み機を用いて経編地を形成する方法において、前記
編み機に糸を供給する際に、供給糸の積極送り装置を4
機以上用い、前記積極送り装置のうちの少なくとも2機
から送り出される糸をジャガード筬に供給するととも
に、前記積極送り装置のうちの少なくとも2機から送り
出される糸を鎖編み・乱止め組織の編成部に供給し、編
み目の進行方向に沿って、鎖編み・乱止め組織からなる
生地部と、レース部とを一体的に連結して編成すること
を特徴とする。前記において、鎖編み組織とは通常の経
編地のプレーン(平坦)な編み組織のことであり、また
乱止め組織とは例えば編目のループの一つに引っかけが
できてもその破壊が伝播しない組織をいい、どちらもそ
れ自体は当業界では良く知られている組織である。
【0006】前記方法においては、生地部の幅がレース
部の幅の3倍以上であることが好ましい。下着などのイ
ンナーウェアに用いる場合、身生地部を内側に広く用
い、レース部を外側の狭い部分に配置するのに適してい
るからである。
【0007】また前記方法においては、レース部を編み
目の進行方向に沿って複数形成することが好ましい。下
着などのインナーウェアに用いる場合、左右対象配置し
て用いるのに適しているからである。
【0008】また前記方法においては、経編地が、非弾
性糸を用いた編地(リジット組織)、一方向に弾性糸を
用いた編地(ワンウェイ組織)及び二方向に弾性糸を用
いた編地(ツーウェイ組織)から選ばれる少なくとも一
つの編地組織であることが好ましい。リジットの場合
は、ブラウス、テーブルクロス等に有用であり、ワンウ
ェイ又はツーウェイは下着などのインナーウェアに有用
である。ネグリジェは双方を用いることができる。
【0009】また前記方法においては、ワンウェイ組織
またはツーウェイ組織に用いる糸が、弾性繊維糸に非弾
性繊維糸を巻き付けたカバード糸であることが好まし
い。好ましい弾性と肌ざわり(タッチ)に優れるからで
ある。ここで非弾性繊維糸としては、ナイロン、ポリエ
ステル等の合成繊維フィラメント糸、ナイロン、ポリエ
ステル、アクリル等合成繊維の短繊維の紡績糸、レーヨ
ン等の化学繊維糸、木綿、麻、絹、ウールなどの天然繊
維糸、ポリエステル/木綿、レーヨン/木綿などの混紡
糸など任意の糸を用いることができる。
【0010】また前記方法においては、生地部が無地又
は無地柄の編地であることが好ましい。
【0011】また前記方法においては、生地部がシング
ル編み組織または二重編み組織であることが好ましい。
生地部(地組織)が二重編み組織であると、ショーツ、
スリップ等のランジェリー(下着)、ネグリジェ等に縫
製したとき、透け感がなくなり、高品位な編み物にする
ことができる。生地部(地組織)がシングル編み組織の
場合は、逆に透け感を出すことができる。
【0012】また前記方法においては、レース部が、柄
又は細幅レースの編地であることが好ましい。
【0013】また前記方法においては、レース部が隣接
する少なくとも一方の生地部との境界部の編み組織から
糸抜きして経編地の端部を形成することもできる。もち
ろん、ハサミやカットマシンなどでカットしてもよい。
なお編地端部は直線でも良いし曲線でも良い。
【0014】また前記方法においては、生地部とレース
部との単位面積あたりの重量(目付)が異なることが好
ましい。
【0015】以上説明した通り、本発明方法によれば、
一枚の連続した経編地において、編み目の進行方向に沿
って生地部とレース部が一体的に連結して編まれている
ことにより、生地部とレース部の間の縫製部分をなくす
ことができるので、着心地が良く、縫製線が外に突出す
ることもなく、ファッション的、デザイン的に優れた経
編地を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を用いて
さらに具体的に説明する。
【0017】本発明の経編地は、ラッシェル編み機と、
その供給糸の積極送り装置(例えばカールマイヤー社製
の市販品:EBA装置)を4機以上用い、前記積極送り
装置のうちの少なくとも2機から送り出される糸をジャ
ガード筬に供給するとともに、前記積極送り装置のうち
の少なくとも2機から送り出される糸を鎖編みかつ乱止
め組織の編成部に供給し、編み目の進行方向に沿って、
鎖編み・乱止め組織からなる生地部と、レース部とを一
体的に連結して編成することにより実現できる。すなわ
ち、生地部とレース部とでは編み目密度が異なるので、
供給糸の積極送り装置を4機以上用いて、供給糸の送り
速度を制御する。これにより、前記異なった編み目密度
に供給糸を追随させ、生地部とレース部との編み速度を
一定化させることができる。この結果、生地部とレース
部とを同時に均一に編成することができ、一体的な経編
を実現できる。供給糸の積極送り装置は4機以上であれ
ば任意の数を使用できるが、実用的及びコスト的には4
〜6機が好ましい。
【0018】次に図面を用いて説明する。
【0019】図1は非弾性糸を用いた編地(リジット)
の編み組織図、図2は一方向に弾性糸を用いた編地(ワ
ンウェイ)の編み組織図、図3は生地部がツーウェイ、
レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイの編み組織
図である。これらの編み組織図は、実際の経編地の縮小
コピーに説明を加えている。
【0020】(実施の形態1)図1はリジットの編み組
織図を説明する図である。図1において、1は経編地の
1ユニットを示し、2は細幅レース部、3は生地部、4
は編み立て方向を示している。細幅レース部2の幅は例
えば96ニードル、生地部3の幅は例えば96ニードル
×3幅=288ニードルで形成する。細幅レース部(L
1 〜L24)2に使用する糸は、柄糸として、例えばナイ
ロンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加工による嵩
高糸)繊度:70デニール−フィラメント数:48本を
3本撚った糸(3子撚糸)を用いた。また細幅レース部
2と生地部3の全体には、ジャガードによりL25として
ナイロンフィラメント糸(繊度:70デニール−フィラ
メント数:48本)を用いた。さらにL26,L27として
は、地組織(鎖編み、乱止め)の使用糸としてナイロン
フィラメント糸(繊度:40デニール−フィラメント
数:34本)を用いた。L29の使用糸としてナイロンフ
ィラメント糸(繊度:70デニール−フィラメント数:
48本)の2本撚糸を用いた。編み終わった後の編み地
を染め仕上げした後、抜き用糸L29をカットして、生地
を分離した。これにより、図1のような編み地が得られ
た。得られた編み地は、全体で幅36cm、長さ1mで
あり、レース部2の幅は8cm、生地部3の幅は28c
mであった。またレース部2の重量は23g(目付換算
で287.5g/m2 )、生地部3の重量は40g(目
付換算で142.9g/m2 )、全体の重量は63g
(目付換算で175g/m2 )であった。
【0021】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRSEGF31/1/24を用いた。この
編み機の糸の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は
3機設けられているが、このEBA装置を4機に改良
し、レース地及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置
を用いて行った。具体的には、前記L25 ,L26 にそれ
ぞれ2機、合計4機EBA装置を用いることにより、均
一に編成することができた。
【0022】(実施の形態2)次に図2はワンウェイの
編み組織図を説明する図である。ここでワンウェイと
は、編み立て方向4に弾性糸による伸縮性を発現する編
み物をいう。図2において、11は経編地の1ユニット
を示し、12は細幅レース部、13は生地部を示してい
る。細幅レース部12の幅は例えば96ニードル、生地
部13の幅は例えば96ニードル×3幅=288ニード
ルで形成する。細幅レース部(L1 〜L24)12に使用
する糸は、柄糸として、例えばナイロンフィラメントの
ウーリー加工糸(仮撚加工による嵩高糸)70デニール
−フィラメント数:48本を3本撚った糸(3子撚糸)
を用いた。また細幅レース部12と生地部13の全体に
は、ジャガードによりL25としてナイロンフィラメント
糸(繊度:70デニール−フィラメント数:48本)を
用いた。さらにL26,L27としては、地組織(鎖編み、
乱止め)の使用糸としてナイロンフィラメント糸(繊
度:40デニール−フィラメント数:34本)を用い
た。さらに細幅レース部12の左側約1/3まではL31
としてポリウレタンフィラメント(繊度:120デニー
ル)の表面にナイロンフィラメント糸(繊度:20デニ
ール−フィラメント数:7本)を巻き付けたカバード糸
を2本挿入して使用し、その右側から生地部13全体に
かけて、ポリウレタンフィラメント(繊度:120デニ
ール)の表面にナイロンフィラメント糸(繊度:20デ
ニール−フィラメント数:7本)を巻き付けたカバード
糸を1本挿入して使用した。L29の使用糸としてナイロ
ンフィラメント糸(繊度:70デニール−フィラメント
数:48本)の2本撚糸を用いた。編み終わった後の編
み地を染め仕上げした後、抜き用糸L29をカットして、
生地を分離した。これにより、図2のような編み地が得
られた。得られた編み地は、全体で幅36cm、長さ1
mであり、レース部12の幅は8cm、生地部13の幅
は28cmであった。またレース部12の重量は23g
(目付換算で287.5g/m2 )、生地部13の重量
は40g(目付換算で142.9g/m2 )、全体の重
量は63g(目付換算で175g/m2 )であった。
【0023】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRSEGF31/1/24を用いた。この
編み機の糸の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は
3機設けられているが、このEBA装置を6機に改良
し、レース地及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置
を用いて行った。具体的には、前記L25 ,L26 ,L31
それぞれ2機、合計6機EBA装置を用いることによ
り、均一に編成することができた。
【0024】(実施の形態3)次に図3は生地部がツー
ウェイ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイの
編み組織図を説明する図である。ここでツーウェイと
は、編み立て方向4とそれに直交する方向の2方向に弾
性糸による伸縮性を発現する編み物をいう。図3におい
て、21は経編地の1ユニットを示し、22は細幅レー
ス部、23は生地部を示している。細幅レース部22の
幅は例えば96ニードル、生地部23の幅は例えば96
ニードル×3幅=288ニードルで形成する。細幅レー
ス部(L1〜L24)22に使用する糸は、柄糸として、
例えばナイロンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加
工による嵩高糸)70デニール−フィラメント数:48
本を3本撚った糸(3子撚糸)を用いた。また細幅レー
ス部22と生地部23の全体には、ジャガードによりL
25としてナイロンフィラメント糸(繊度:70デニール
−フィラメント数:48本)を用いた。さらに、細幅レ
ース部22の地組織(鎖編み、乱止め)の使用糸L26
27としてナイロンフィラメント糸(繊度:40デニー
ル−フィラメント数:34本)を用い、生地部23の地
組織(鎖編み、乱止め)の使用糸L26としてポリウレタ
ン糸(繊度:30デニール)の表面にナイロンフィラメ
ント糸(繊度:40デニール−フィラメント数:34
本)を巻き付けたカバード糸を使用した。さらに、細幅
レース部22の左側約1/3まではL31としてポリウレ
タンフィラメント(繊度:120デニール)の表面にナ
イロンフィラメント糸(繊度:20デニール−フィラメ
ント数:7本)を巻き付けたカバード糸を2本挿入して
使用し、その右側からレース部の右端まで、ポリウレタ
ンフィラメント(繊度:120デニール)の表面にナイ
ロンフィラメント糸(繊度:20デニール−フィラメン
ト数:7本)を巻き付けたカバード糸を1本挿入して使
用した。L29の使用糸としては、ナイロンフィラメント
糸(繊度:70デニール−フィラメント数:48本)の
2本撚糸を用いた。編み終わった後の編み地を染め仕上
げした後、抜き用糸L29をカットして、生地を分離し
た。これにより、図3のような編み地が得られた。得ら
れた編み地は、全体で幅36cm、長さ1mであり、レ
ース部22の幅は8cm、生地部23の幅は28cmで
あった。またレース部22の重量は23g(目付換算で
287.5g/m2 )、生地部23の重量は40g(目
付換算で142.9g/m2 )、全体の重量は63g
(目付換算で175g/m2 )であった。
【0025】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRSEGF31/1/24を用いた。この
編み機の糸の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は
3機設けられているが、このEBA装置を6機に改良
し、レース地及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置
を用いて行った。具体的には、前記L25 ,L26 ,L31
それぞれ2機、合計6機EBA装置を用いることによ
り、均一に編成することができた。
【0026】(実施の形態4)図4は生地部がツーウェ
イ、レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイの編み
組織図を説明する図である。ここでツーウェイとは、編
み立て方向4には弾性糸により伸縮性を発現し、それに
直交する方向においては伸縮性を有する糸と編み組織に
よって伸縮性を発現する編み物をいう。図4において2
1は経編地の1ユニットを示し、22は細幅レース部、
23は生地部を示している。細幅レース部22の幅は、
例えば72ニードルで形成する。生地部の23の幅は、
例えば424ニードルで形成する。細幅レース部(L6
〜L23)22に使用する糸は、柄糸として、例えばナイ
ロンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加工による嵩
高糸)70デニール、フィラメント数:48本を3本撚
った糸(3本撚糸)、スプリンヂタイプの糸又はナイロ
ンフィラメントのウーリー加工糸(仮撚加工による嵩高
糸)110デニール、フィラメント数:30本を3本撚
った糸(3本撚糸)、ナイロンフィラメントのウーリー
加工糸(仮撚加工による嵩高糸)40デニール、フィラ
メント数:34本、ナイロンフィラメント糸70デニー
ル、フィラメント数:48本を用いた。さらに細幅レー
ス部22の地組織(鎖編み、乱止め)の使用糸L4 とし
て、ナイロンフィラメント糸(繊度:30デニール−フ
ィラメント数:6本)を用い、地組織のネット用L24
して、ナイロンフィラメント糸(繊度:40デニール−
フィラメント数:10本)を用い、弾性糸L25としてポ
リウレタンフィラメント(繊度:210デニール)を用
いて、細幅レース部22の柄、地組織を構成した。また
生地部23の地組織(L1 、L2 、L24、L25)の使用
糸L1 、L24としてナイロンフィラメントのウーリー加
工糸(仮撚加工による嵩高糸)40デニール−フィラメ
ント数:34本を用い、L2 としてナイロンフィラメン
トのウーリー加工糸(仮撚加工による嵩高糸)20デニ
ール−フィラメント数:7本、L25としてポリウレタン
フィラメント(繊度:210デニール)を用いて生地部
23の編地組織を構成した。編み終わった後の編地を染
め仕上げした後、ピコット糸の外側をカットして、生地
を分離した。これにより、図4のような編み地が得られ
た。得られた編み地は、全体で幅35cm、長さ50m
であり、レース部22の幅は6cm、生地部23の幅は
29cmであった。またレース部22の重量は9g(目
付換算で112.5g/m2 )、生地部23の重量は5
6g(目付換算で198.8g/m2 )、全体の重量は
65g(目付換算で180.5g/m2 )であった。
【0027】(生地部の組織の説明)図5〜7は本発明
の一実施例を示す。すなわち、図5は、実施の形態4の
生地部の編成データーを図式にしたものである。図6
は、図5のデーターを編成して実際に糸の絡みを表現し
たものである。図7は、図6を単純に図式にしたもので
ある。
【0028】L1 は2ニードル移動し地組織を構成し、
24はL1 と同方向に移動しL1 の編組織の外側を移動
する為、L1 に編込まれないで、点線L24Aの様にL1
によって編成された地組織の糸に絡むようにL1 の編成
地点A、Bの中間点Cに編成される。又L2 は3ニード
ル移動するため、L24の糸はL2 によって編成された地
組織には絡まないが、L1 だけの地組織ではランするが
2 の地組織を同時に編み込む為にラン止の効果が生じ
た。尚、L24の糸をL1 の使用糸より太くする、又は弾
性糸にし糸に張力を与える事によってL24の糸がL1
使用糸に絡んだ部所C地点で筒状にすることもでき、筒
状がステッチにも見えるため、ゲージが細かく見える。
【0029】前記において、編み機としてはカールマイ
ヤー社製のMRPJ25/1を用いた。この編み機の糸
の積極送り装置(EBA装置)は、市販品は3機設けら
れているが、このEBA装置を4機に改良し、レース地
及び生地の各々の部分の給糸をEBA装置を用いて行っ
た。具体的には、前記L1 、L2 、L24、L25、各1
機、合計4機のEBA装置を用いることにより、生地部
とレース部を均一に編成することができた。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明方法によれ
ば、一枚の連続した経編地において、編み目の進行方向
に沿って生地部とレース部が一体的に連結して編まれて
いることにより、生地部とレース部の間の縫製部分をな
くすことができるので、着心地が良く、縫製線が外に突
出することもなく、ファッション的、デザイン的に優れ
たシームレス経編地を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の非弾性糸を用いた編地
(リジット)の編み組織図である。
【図2】本発明の実施の形態2の一方向に弾性糸を用い
た編地(ワンウェイ)の編み組織図である。
【図3】本発明の実施の形態3の生地部がツーウェイ、
レース部は編み立て方向に伸びるワンウェイの編み組織
図である。
【図4】本発明の実施の形態4の生地部がツーウェイで
二重編み組織、レース部は編み立て方向に伸びるワンウ
ェイの編み組織図を説明する図である。
【図5】同実施の形態4の生地部の編成データーを図式
にしたものである。
【図6】図5のデーターを編成して実際に糸の絡みを表
現したものである。
【図7】図6を単純に図式にした編み立て図である。
【符号の説明】
1,11,21 経編地の1ユニット 2,12,22 細幅レース部 3,13,23 生地部(地組織部) 4 編み立て方向

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッシェル編み機を用いて経編地を形成
    する方法において、 前記編み機に糸を供給する際に、供給糸の積極送り装置
    を4機以上用い、 前記積極送り装置のうちの少なくとも2機から送り出さ
    れる糸をジャガード筬に供給するとともに、前記積極送
    り装置のうちの少なくとも2機から送り出される糸を鎖
    編み・乱止め組織の編成部に供給し、 編み目の進行方向に沿って、鎖編み・乱止め組織からな
    る生地部と、レース部とを一体的に連結して編成するこ
    とを特徴とするシームレス経編地の製造方法。
  2. 【請求項2】 生地部の幅がレース部の幅の3倍以上で
    ある請求項1に記載のシームレス経編地の製造方法。
  3. 【請求項3】 レース部を編み目の進行方向に沿って複
    数形成する請求項1に記載のシームレス経編地の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 経編地が、非弾性糸を用いた編地(リジ
    ット組織)、一方向に弾性糸を用いた編地(ワンウェイ
    組織)及び二方向に弾性糸を用いた編地(ツーウェイ組
    織)から選ばれる少なくとも一つの編地組織である請求
    項1に記載のシームレス経編地の製造方法。
  5. 【請求項5】 ワンウェイ組織またはツーウェイ組織に
    用いる糸が、弾性繊維糸に非弾性繊維糸を巻き付けたカ
    バード糸である請求項4に記載のシームレス経編地の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 生地部が無地又は無地柄の編地である請
    求項1に記載のシームレス経編地の製造方法。
  7. 【請求項7】 生地部がシングル編み組織または二重編
    み組織である請求項1に記載のシームレス経編地の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 レース部が、柄又は細幅レースの編地で
    ある請求項1に記載のシームレス経編地の製造方法。
  9. 【請求項9】 レース部が隣接する少なくとも一方の生
    地部との境界部の編み組織から糸抜きして経編地の端部
    を形成する請求項1に記載のシームレス経編地の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 生地部とレース部との単位面積あたり
    の重量(目付)が異なる請求項1に記載のシームレス経
    編地の製造方法。
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