JP3024427U - レースカーテン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レースカーテンの両縁部を折り返すことな
く、そのレース地本体の両縁部に一体的に飾り模様のつ
いた体裁の良いものを提供すること。 【解決手段】 レース糸で透かし模様を機械編みで編ん
だレースカーテンにおいて、レース地本体の幅方向の少
なくとも一側に波形の縁取り１がその本体と一体的に機
械編みで形成されたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、レース糸で透かし模様を機械編みで編んだレースカーテンに関し、 特にカーテンの両側に波形の縁取り、即ち、波形の縁飾りが形成されるものに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のレースカーテンは、その幅方向の両側に直線的に耳が形成される。これ は、機械編みによる構造上避けられないものである。このようなレースカーテン は、従来両側を折り返し、そこを縫製していた。 また、カーテンの側部または下部に波形の縁取りを形成するには、細い波形の 帯状の縁部をカーテンの両側の耳に夫々縫製により縫い付けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、カーテンの両側の耳を折り返してそれを縫製する場合には、その分 だけ手数がかかりコスト高とならざるを得ない。 また、縫製の糸によりカーテンの縁部が引きつって一部縮む場合がある。 さらには、カーテンの縁部が二重または多重になり体裁が良くない欠点があっ た。 次に、カーテンの縁に波形の帯状部を縫製により縫い付けるものにおいては、 カーテン本体の地部分との一体性がなく体裁が悪いと共に、縫製が面倒でコスト 高にならざるを得なかった。 そこで本考案は、上記の課題を解決することを目的とし、その目的達成のため に次の構成をとる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のレースカーテンは、レース糸で透かし模様を機械編みで編んだものに おいて、そのレース地本体４の幅方向の少なくとも一側に波形の縁取り１がその 本体４と一体的に機械編みで形成されたものである。 また本考案の好ましい実施の形態は、上記構成でそのレース地本体４の幅方向 の両側に波形の縁取り１がその本体４と一体的に機械編みで形成されたものであ る。 さらに、他の考案はレース糸で透かし模様を縦糸どうしで編んだレースカーテ ンにおいて、そのレース地本体４の幅方向の両側に波形の縁取り１がその本体４ と一体的に機械編みで形成され、且つその縁取り１の波の頂部１ａのみと細い直 線的な帯状体２との間が引きちぎり可能な複数本のレース糸３で連結されてレー スカーテンが機械編みにより完成され、 その完成後に、前記帯状体２が取り除かれたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

次に、図面に基づいて本考案の実施の形態につき説明する。 図１は本考案のレースカーテンの第１の実施の形態であり、図２は図１のII部 拡大図である。 このレースカーテンは、レースの縦糸どうしを機械編みで編んで透かし模様を 形成したものであり、そのレース地本体４の幅方向両側部には丈夫な波形の縁取 り１が一体的に形成されている。そしてその波形の縁取り１に対向し、直線状の 帯状体２が波形の縁取り１の外側に配置され、波形の縁取り１の頂部１ａに複数 本のレース糸３を介して、波形の縁取り１と帯状体２とが連結されている。 この連結部のレース糸３は、レースカーテンを構成する単一糸が一例として図 ２の如く横方向に複数本並列するように編んであり、この部分の強度は図１の如 く帯状体２の縁部を外側に引き裂くことにより容易に切れる程度のものである。 そのためには一例として材質をポリエステルとしたとき、その糸の太さを７０ デニールとし、各波の頂部ごとに３本〜１０本程度並列すれば良い。勿論、材質 及び太さは上記のものに限らない。要は、容易に引き裂くことができる程度であ ればよい。 なお、レース地本体４の全体的な模様は図３及び図４の如く各種のものが採用 される。 さらには、波形の縁取り１の波のピッチ及び振幅も適宜選択される。

【０００６】

【考案の作用・効果】

本考案のレースカーテンは、レース地本体４の幅方向の端に波形の縁取り１が 一体的に形成されているため、縁を折り返すことなくそのままカーテンとして使 用できる。即ち、従来の如くカーテンの両側に形成される耳部分を折り返して縫 い合わせる必要がないため、構造が簡単で縁飾りのついた体裁の良いレースカー テンを提供できる。 また、レース糸で透かし模様を縦糸どうしで編んだレースカーテンにおいて、 レース地本体４の幅方向両側に夫々波形の縁取り１，１を一体的に形成し、その 縁取り１の波の頂部１ａのみと細い直線的な帯状体２との間を引きちぎり可能な 複数本のレース糸３で連結して機械編みによりレースカーテンを完成したものは 、複数本のレース糸３を引きちぎることにより、その両縁部に波形の縁取りが形 成されたカーテンを容易に提供できる。それと共に、引きちぎられたレース糸３ は、細い帯状体２側に移動し、縁の縁部に糸屑の端が露出することがなく体裁が よい。 しかも機械編みの完成時においてカーテンの端に細い帯状体２が直線的に存在 することにより、このレースカーテンを機械編みで量産することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のレースカーテンの第１の実施の形態を
示す部分平面図。

【図２】図１のII部拡大図。

【図３】本考案のレースカーテンの第２の実施の形態を
示す要部平面図。

【図４】同第３の実施の形態を示す要部平面図。

【符号の説明】

１ 波形の縁取り １ａ 頂部 ２ 帯状体 ３ レース糸 ４ レース地本体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レース糸で透かし模様を機械編みで編ん
   だレースカーテンにおいて、そのレース地本体４の幅方
   向の少なくとも一側に波形の縁取り１がその本体４と一
   体的に機械編みで形成されたレースカーテン。
2. 【請求項２】 レース糸で透かし模様を縦糸どうしで機
   械編みにより編んだレースカーテンにおいて、そのレー
   ス地本体４の幅方向の両側に波形の縁取り１がその本体
   ４と一体的に機械編みで形成されたレースカーテン。
3. 【請求項３】 レース糸で透かし模様を縦糸どうしで編
   んだレースカーテンにおいて、そのレース地本体４の幅
   方向の両側に波形の縁取り１がその本体４と一体的に機
   械編みで形成され、且つその縁取り１の波の頂部１ａの
   みと細い直線的な帯状体２との間が引きちぎり可能な複
   数本のレース糸３で連結されてレースカーテンが機械編
   みにより完成され、 その完成後に、前記帯状体２が取り除かれたレースカー
   テン。