JP3028330B2 - 植毛マット - Google Patents

植毛マット

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JP3028330B2
JP3028330B2 JP10257546A JP25754698A JP3028330B2 JP 3028330 B2 JP3028330 B2 JP 3028330B2 JP 10257546 A JP10257546 A JP 10257546A JP 25754698 A JP25754698 A JP 25754698A JP 3028330 B2 JP3028330 B2 JP 3028330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイル糸をニード
ルによって基布に差し込んでパイルをタフテイングした
植毛マットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−71214(特公平3−4
1165)に記載されているように、植毛マットは、周
縁を見栄えよくし、基布の解れを防ぐため、太い飾り糸
をオーバーロック、つまり、周縁にジグザグに縫い付
け、或いは、縁取りテープを縫い付けて基布の周縁をU
字断面形状に被覆して仕上げられる。このオーバーロッ
クや縁取りテープによる基布の解れ止めは、裏打用接着
剤を塗布してバックステッチを基布に接着固定した植毛
マットには適しているが、裏打用接着剤を塗布せず基布
にパイルをタフテイングした生機の状態で使用される所
謂ノンバッキング植毛マットでは、オーバーロックした
飾り糸や縫い付けた縁取りテープと一緒になって基布の
繊維が周縁より解れ出すので不適当である。
【0003】そこでノンバッキング植毛マットでは、基
布の裁断口が植毛マットの周縁に現われないように、基
布の周縁を折り返す方法が採られる。その方法を具体的
に示すと、図6に図示する如く、基布13の周囲四辺に
長方形の折返代15A・15Bを設け、その縦方向の折
返代15Aと横方向の折返代15Bをコーナー14にお
いて重ね合わせ、或いは又、図7に図示する如く、端部
を45度斜めに切り落として折返代15A・15Bを等
脚台形にし、縦横の折返代15A・15Bがコーナー1
4において重なり合わないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】折返代15A・15B
を等脚台形にすると、折返代の端部の裁断口18A・1
8Bが植毛マット20の周縁に現われないので、折返代
15A・15Bを長方形にする場合に較べ、折返代の端
部の裁断口18Aからの解れ止めに効果的である。しか
し、その何れの場合でも、折返代の端部が角張っている
ので接着剤を塗着して接着せざるを得ず、その折返代1
5に補強されて直角に角張ったコーナー14が植毛マッ
ト20の四隅に突出して使用時には躓き易く、洗濯時に
は擦られて角張ったコーナー14から解れ出し易い。特
に、業務用レンタル(賃貸)マットとしてホテルや浴場
に、或いは又、ダストコントロールマットとして出入口
に使用される植毛マットでは、それを数枚まとめて頻繁
に、そして過酷な条件下で洗濯されるので、周縁が解れ
出し易い。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明は、使用中に周縁が反り上
がったり、周縁に躓くことなく、レンタルマットやダス
トコントロールマットとして過酷な条件下で使用して
も、基布が周縁から解れ出し難いノンバッキング植毛マ
ットを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る植毛マット
20は、基布にパイル11・12をタフテイングして構
成され、周縁23の縦横方向が変わるコーナー14が丸
味を帯びた曲線によって縁取られており、そのコーナー
14を含む基布の全周縁が折り返されて二重になってお
り、植毛マット20の全周縁において、基布を構成する
繊維16・17が植毛マット20の表側から裏側へと連
続しており、折返代15を縁取る裁断口18が、植毛マ
ットの周縁23から離れた中央部側に位置し、植毛マッ
ト20の周縁部分のパイル12が、植毛マットの中央部
から周縁23へと続く基布本体13と、折り返されて植
毛マットの周縁23から続く折返代15とを二重に貫通
してタフテイングされていることを第1の特徴とする。
【0007】本発明に係る植毛マット20の第2の特徴
は、基布にパイル11・12をタフテイングした植毛マ
ット20の周縁23の縦横方向が変わるコーナー14が
丸味を帯びた曲線によって縁取られており、そのコーナ
ー14を含む基布の全周縁が折り返されて二重になって
おり、植毛マット20の全周縁において、基布を構成す
る繊維16・17が植毛マット20の表側から裏側へと
連続しており、折返代15を縁取る裁断口18が、植毛
マットの周縁23から離れた中央部側に位置し、基布本
体13と折返代15がミシン目21によって縫合されて
いることにある。
【0008】本発明に係る植毛マット20の第3の特徴
は、上記第1と第2の何れかの特徴に加えて、基布本体
13と折返代15が、ジグザグに続くミシン目21によ
って縫合されていることにある。
【0009】本発明に係る植毛マット20の第4の特徴
は、上記第1と第2の何れかの特徴に加えて、折返代1
5を縁取る基布の裁断口18が、ジグザグに続くミシン
目21によって基布本体13に押さえ付けられているこ
とにある。
【0010】本発明に係る植毛マット20の第5の特徴
は、上記第1、第2、第3および第4の何れかの特徴に
加えて、植毛マット20の周縁部分のパイル12のバッ
クステッチ19が、植毛マット20の周縁23に沿って
連続し一巡していることにある。
【0011】本発明に係る植毛マット20の第6の特徴
は、上記第1、第2、第3、第4および第5の何れかの
特徴に加えて、基布が織物によって構成されていること
にある。
【0012】
【発明の実施の形態】基布13は、折返代15が現れる
側をバックステッチ面側、つまり、植毛マットの裏側に
してもよい(図4)。しかし、折返代15をパイル面
側、つまり、植毛マットの表側にすると(図1)、裁断
口18がパイル12の下に隠れるので植毛マット20の
装飾性が高まり、又、裁断口18がパイル12に覆われ
て洗濯中に解れ難くなるので、折返代15をパイル面側
に折り返す方がよい。
【0013】折返代の幅は10〜15mm程度でよい
が、織物に繊維ウェブを積層してニードルパンチングを
施した所謂ニーパン基布のように重厚な基布を使用する
場合や、折返代の幅を広くする場合には、基布本体13
と折返代15との境界線22に食い込まない程度に、折
返代15に切れ目24を付けると、コーナー14におい
て折返代15が折り返し易く、その折り返した折返代1
5に皺が入り難くなるのでよい。折り目(22)にはア
イロンを掛けて熱セットしてもよく、又、重なり合う折
返代15と基布本体13を熱融着性樹脂によって軽く仮
接着してもよい。
【0014】周縁部分のパイル12のバックステッチ1
9を、植毛マット20の周縁23に沿って連続して一巡
させるには、3〜6本のニードルを備えた植毛ミシン
(つまり、小幅のタフテッド機)を使用すればよいその
周縁部分のパイル12に縁取られる内側のパイル11を
タフテイングするには、数百本ものニードルが機幅方向
に一直線状に並んだ広幅のタフテッド機を使用してもよ
い。広幅のタフテッド機を使用する場合には、植毛マッ
ト20の周縁になる部分にはパイル11をタフテイング
せず無パイル状態にしておき、折返代15を折り返して
から植毛ミシンによってパイル12をタフテイングす
る。周縁部分のパイル12に縁取られる内側のパイル1
1は、フック機(つまり、1本のニードルを備えたタフ
テッド機)を使用して模様状にタフテイングしてもよ
い。
【0015】折返代15が重なる周縁部分を含む基布本
体13の全面にパイル11をタフテイングし、更に周縁
を縁取るように植毛ミシンによってパイル12を重ねて
タフテイングすることも出来る。その場合は、後から重
ねてタフテイングするパイル12は、先にタフテイング
したパイル11よりも長くし、先にタフテイングしたパ
イル11が後でタフテイングしたパイル12の下に隠れ
るようにするとよい。
【0016】折返代15を基布本体13に縫合するに
は、ジグザグミシンに縫い付けられてジグザグに続くミ
シン目21によって裁断口18を基布本体13に押さえ
付け、或いは、折返代15と基布本体13との折り目2
2に飾り糸をオーバーロックし、或いは又、折返代15
と基布本体13との折り目22に縁取りテープを縫い付
けてもよく、その使用するミシン糸によって折返代と基
布本体を縫合する。裏面(バックステッチ面)には、必
要に応じ、滑り止め樹脂を付与してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る植毛マットでは、裁断口1
8が周縁23に現われず、使用時や洗濯時に裁断口18
が擦られ難く、特に擦られ易いコーナーが丸味を帯びて
いるので、基布が解れ難くなる。そして周縁23のコー
ナー14が丸味を帯びていると反り上がり難く、従って
使用中に躓き難く、マット全体が暖かい印象を与えるも
のとなる。更に、コーナー14が角張った従来品に較べ
て、コーナー14が丸く切り取られた分だけマットの表
面積が少なくなるので、パイル糸の使用量も少なくて済
み、その分だけ植毛マットが経済的に得られることにな
る。
【0018】本発明(請求項1)では、周縁部分のパイ
ル12が、折り返された折返代15と基布本体13とを
二重に貫通して強固に係止され、そのパイル12によっ
て折返代15が基布本体13に縫合され、又、基布の裁
断口18が被覆保護されているので、裁断口18は一層
解れ難くなる。
【0019】本発明(請求項2)では、折返代15が基
布本体13に縫合一体化されているので、その二重にな
った周縁部分にパイル12を綺麗にタフテイングするこ
とが出来る。
【0020】本発明(請求項3)では、折返代15と基
布本体13に縫合するミシン目21がジグザクに続いて
いるので、周縁23に沿って連続し一巡するようにタフ
テイングした周縁部分のパイル12のステッチ列間にミ
シン目21に沿った割れ目が出来難く、周縁部分のパイ
ル面(12)が綺麗に仕上がる。
【0021】本発明(請求項4)では、裁断口18が基
布本体13に押さえ付けられているので、それが浮き出
て周縁部分のパイル12がタフテイングし難くなること
もない。
【0022】本発明(請求項5)では、裁断口18がパ
イル面或いはバックステッチ面に浮き出ても、それが周
縁23に沿って連続し一巡する周縁部分のパイル12或
いはバックステッチ19に平行に並ぶので、格別見苦し
い観を呈しない。
【0023】織物の裁断口18では、経糸16と緯糸1
7の一方が裁断口18に平行に続いていて解れ出し易
い。この点、本発明(請求項6)では、その解れ出し易
い裁断口18の経糸16と緯糸17が、マットの周縁2
3から離れた内側においてパイル12或いはバックステ
ッチ19に覆い隠されて解れ出し難くなる。従って、本
発明は、織物を基布13に使用した植毛マットに特に効
果的である。
【0024】そして本発明では、折返代15と基布本体
13を接着剤によらずミシン糸やパイル糸によって縫合
一体化しているので、周縁23が折返代15と基布本体
13とで二重になっていても粗硬にはならず、却って、
周縁23が重厚になり、その折り目22をセットするオ
ーバーロックや縁取りテープによって、植毛マットが豪
華に仕上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植毛マットのコーナー部分の表側
の斜視図である。
【図2】本発明に係る植毛マットの基布の斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る植毛マットの基布の斜視図であ
る。
【図4】本発明に係る植毛マットのコーナー部分の裏側
の斜視図である。
【図5】本発明に係る植毛マットの基布の平面図であ
る。
【図6】従来の植毛マットの基布の斜視図である。
【図7】従来の植毛マットの基布の斜視図である。
【符号の説明】
11 パイル 12 パイル 13 基布 14 コーナー 15 折返代 16 経糸 17 緯糸 18 裁断口 19 バックステッチ 20 植毛マット 21 ミシン目 22 折り目(境界線) 23 周縁 24 切れ目

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織物によって構成されている基布にパイ
    ル(11・12)をタフテイングした植毛マット(2
    0)の周縁(23)の縦横方向が変わるコーナー(1
    4)が丸味を帯びた曲線によって縁取られており、その
    コーナーを含む基布の全周縁が折り返されて二重になっ
    ており、その折返代(15)を縁取る基布の裁断口(1
    8)が、ジグザグに続くミシン目(21)によって縫合
    されて基布本体(13)に押さえ付けられており、植毛
    マットの全周縁において、基布を構成する繊維(16・
    17)が植毛マットの表裏に折り返されて連続してお
    り、折返代(15)を縁取る裁断口(18)が植毛マッ
    トの周縁(23)から離れた中央部側に位置し、植毛マ
    ットの周縁部分のパイル(12)が、植毛マットの中央
    部から周縁(23)へと続く基布本体(13)と、折り
    返されて植毛マットの周縁(23)から続く折返代(1
    5)とを二重に貫通してタフテイングされ、植毛マット
    の周縁部分のパイル(12)のバックステッチ(19)
    が、植毛マットの周縁(23)に沿って連続し一巡し
    いることを特徴とする植毛マット。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の折返代(15)が
    基布本体(13)のパイル面側に折り返されていること
    を特徴とする前掲請求項1に記載の植毛マット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11911198B2 (en) 2019-03-13 2024-02-27 Adaptix Ltd X-ray imaging apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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