JPS606404Y2 - スト−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は第２図に示すように、レース地又は網地１と、
それらの幅方向両側に設けるトリミング部２とを一体に
編んだストール３を、一度に複数枚連続的に編み、しか
も各ストール３間を縦向きの捨て糸４、横向きのつなぎ
糸５等の連結糸で接続して捨て糸４を取除くことにより
各ストール３を一枚宛分離し得るようにしたものである
。

従来のストールは第１図に示す如く、所定幅のレース地
又は網地Ａの幅方向両側Ｂ、 Ｃに別途編んだトリミン
グレースＤを縫いつけていた。

この場合、レース地又は網地Ａは、幅の広いレース地や
網地からストール用の所望幅に切取らなければならない
ため、大量にストールを作る場合は切取り作業が大変で
あり、またトリミング用レースＤを別途編まなければな
らず、しかもそれをレース地や網地Ａに縫いつけなけれ
ばならないためかなり多くの手間がか）す、ひいては生
産効率が悪く、コスト高になるという欠点があった。

本考案はこれらの欠点を一掃したもので、以下これを第
３図の一実施例に基づき詳細に説明する。

第３図において１は上下に長尺なレース地、６はレース
地に施した花柄、２はトリミング部である。

このトリミング部２はレース地１を編むときにレース地
と一体に編んである。

４は隣合せたトリミング部２間に縦に設けた捨糸、５は
隣合うトリミング部２と捨糸４とを連結するつなぎ糸で
ある。

つなぎ糸５としては細くて切れ易いものを用い、捨て糸
４としては数本の糸を編んで多少太くしたものを用い、
この捨糸４の上端を引下げるか、同系４の下端を引上げ
るかすると細くて弱いつなぎ糸５が切れて隣合うストー
ル３が分離するようにしである。

小売するときはこのように分離して一本宛販売する。

レース地１は網地に代でもよい。

レース地１の幅は所望幅のストールが得られるよう適宜
選定すればよく、この幅とストールを編む編機の編幅と
から一度に編めるストール３の本数が決定される。

例えば、ストール３の幅が１フインチ、編機の編幅が９
０インチのときは一度に連続して編まれるストール３の
本数は５本となる。

レース地１に施す図柄６は図示したもの以外に適宜選定
できるのはもちろんであり、トリミング部２の柄も適宜
選定すればよい。

トリミング部２の最も外側の糸７としては強度に優れた
ライナー糸を用いるとよい。

本考案は成上のように、トリミング部２をレース地又は
網地１と一体に編んであるため、従来のようにレース地
を切断したり、それにトリミング用レースを縫いつけた
りする必要が一切ないため作業能率が極めて向上する。

また、本考案では隣合うストール１のトリミング部２の
縦方向適宜ケ所をつなぎ糸５により適宜間隔離して連結
し、しかも各つなぎ糸５を捨糸４で連結すると共に捨糸
４を取除くとつなぎ糸５が切れてストール３が分離する
ようにしであるため、捨糸４を上方又は下方に引き抜く
だけで手軽にストール３を分離することができ、しかも
捨糸４を取除くことにより切れるのはつなぎ糸であるた
めトリミング部２には直接無理な力が加わらない。

従って隣合うストールを分離してもトリミング部の織柄
が変形したり、糸が切れたりすることがなく、従って当
然のことながら変形し易い構造のレース地又は網地１に
も無理な力が加わらず、それらが変形したり、はつれた
りすることもない。

また、本考案では、レース地１とトリミング部２とを一
体に編んだストール数本を、ストール３を編むと同時に
連接しであるため、一本一本がばらになっている場合よ
りも数量の確認や包装等が容易になり、在庫管理や出荷
作業もし易くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のストールの一例を示す説明図、第２図は
本考案に係るストールの一例を示す概略説明図、第３図
は同ストールの他側を示す部分説明図である。 １はレース地又は網地、２はトリミング部、３はストー
ル、４は捨て糸、５はつなぎ糸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レース地又は網地の幅方向端部にそれらと一体にトリミ
   ング部を編んでストールを作威し、このストールの複数
   枚を幅方向に適宜間隔離して連接してなるストールであ
   って、隣合うストールのトリミング部の縦方向適宜ケ所
   を横向きのつなぎ糸により適宜間隔離して連結し、各つ
   なぎ糸を縦向きの捨て糸で連結すると共に、捨糸を取除
   くとつなぎ糸が切れて連接されているストールが分離す
   るようにしたストール。