JPH11322658A - 酢酸からのアセトアルデヒドの製造方法およびこの製造方法に用いる触媒 - Google Patents

酢酸からのアセトアルデヒドの製造方法およびこの製造方法に用いる触媒

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JPH11322658A
JPH11322658A JP10253032A JP25303298A JPH11322658A JP H11322658 A JPH11322658 A JP H11322658A JP 10253032 A JP10253032 A JP 10253032A JP 25303298 A JP25303298 A JP 25303298A JP H11322658 A JPH11322658 A JP H11322658A
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    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも優れた、酢酸の水素化によるアセ
トアルデヒドの製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるアセトアルデヒドの製造
方法は、2.5〜90重量%の範囲内のPdを含む酸化鉄
触媒の存在下で酢酸を水素化する。上記触媒は150m
2 /g未満の特定表面積を有する。水素および酢酸は水
素対酢酸比が2:1〜25:1の範囲内で反応器に供給
される。上記水素化は約250℃〜400℃の範囲内の
温度で実行される。酢酸の水素化により得られるガス状
生成物からアセトアルデヒドが吸収される。この吸収工
程後に残存するガスは酢酸の水素化に再利用する。吸収
されたアセトアルデヒドは単離のために蒸留される。こ
の蒸留後、未反応の酢酸は、共沸蒸留を用いて他の生成
物から分離する。未反応の酢酸はカラムにより分離され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、アセトア
ルデヒドの製造に関するものであり、特に、本発明は、
酢酸を水素化させることによるアセトアルデヒドの製造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アセトアルデヒドは、工業的に重要な化
合物である。酢酸、無水酢酸、酢酸セルロース、その他
酢酸エステル、酢酸ビニル樹脂、合成ピリジン誘導体、
テレフタル酸、過酢酸、およびペンタエリスリトールの
商業的生産の出発物質として用いられている。歴史上、
アセトアルデヒドは酢酸の生産に用いられていたが、技
術的な進歩により、結果として、合成ガス(一酸化炭素
と水素の混合物)からのより経済的な酢酸の生産に帰着
している。この進展は、技術的に実行可能な経路として
存在するのであれば、アセトアルデヒドからの酢酸の生
産よりも、むしろ、酢酸からのアセトアルデヒドの生産
のほうが経済的に魅力的であることを意味する。
【0003】アセトアルデヒドは、銀触媒の存在下に
て、空気とともにエタノールを480℃で反応させるこ
とにより商業的に生産されている。このプロセスは、現
在通用しているプロセス、エチレンのWacker酸化に置き
換えられている。これらプロセスの両方ともエチレンで
開始され、このWacker酸化の経路は、エタノール酸化経
路よりもより直接かつ有効となっている。また、アセト
アルデヒドはアセチレンの水和によっても製造されてい
た。このプロセスは触媒として水銀塩を用いるため、水
銀の取扱いが環境上および安全性上の問題を招来するこ
とになり得る。アセチレンの使用は安全性に懸念を招来
することになり、また、エチレンと比較してアセチレン
の高いコストが、このプロセスを時代後れなものとし
た。また、アセトアルデヒドは、温度と圧力を上昇させ
てロジウム担持シリカ触媒の存在下で合成ガスを反応さ
せることによっても製造することができるが、アセトア
ルデヒドの選択性が低く、このプロセスは決して商業的
に実行することができない。また、アセトアルデヒド
は、15の助触媒の集団とともにヨウ化コバルト触媒を
用いて温度と圧力を上昇させて、メタノールに合成ガス
を反応させることによっても製造されるが、このプロセ
スもまた決して商業的に実行することができない。しか
しながら、Wacker酸化のプロセスは、今日、好ましい商
業的プロセスであるが、これもまた多くの望ましくない
状況を有している。これらは、特別な安全性と、エチレ
ンと酸素との反応、および、特に高価な素材の構造物を
必要とする水性の酸性塩化物を含む反応混合物の非常に
強い腐食性が絡み合った取扱い上の問題と、を含んでい
る。アセトアルデヒドの製造のためには、このようなす
でに存在していて知られているプロセスを超える進歩と
いう必要性が存在している。
【0004】アセトアルデヒドを合成するための実現の
可能性を秘めている魅力的な手段は、酢酸の水素化によ
るものである。下記の反応(I)を参照されたい。しか
しながら、カルボン酸基は、一般に、触媒の水素化によ
る還元が最も難しい官能基の中にあると見なされてい
る。逆に、アルデヒド基は、触媒の水素化により容易に
アルコールに還元される。下記の反応(II)を参照され
たい。このように、カルボン酸の還元が要求される状況
下では、アルデヒドは、しばしばアルデヒドがさらにア
ルコールまで還元されるために、良い収率で単離されな
い。さらにカルボン酸がα位に水素を含んでいる場合、
ケトンに転化し、水と二酸化炭素が発生する。下記の反
応(III) を参照されたい。この反応は、α位の水素の数
が増えることによってより行われ易くなる。
【0005】したがって、アセトンは、反応(I)を用
いるための典型的な温度(300−400℃)で酢酸か
ら容易に形成される。上述した水素と酢酸とが関与する
気相での反応は、下記のように要約される。
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】アセトアルデヒドおよび水への酢酸の水素
化(反応(I))は、緩やかな吸熱反応である。それゆ
え、この反応の熱力学は、温度が上昇されるにつれて改
善される。その後の反応(II)、アセトアルデヒドのエ
タノールへの水素化は、発熱を伴い、この反応は、温度
が上昇するにつれてより有利でなくなっていく。酢酸の
水素化の平衡が乏しくなる故に、この反応は、認め得る
ほどの酢酸の転化を達成するためには過剰な水素を伴っ
て進行されなければならない。したがって、熱力学的根
拠によれば、エタノールの形成は300−400℃の温
度が有利となる。反応(III)、アセトンの形成は、0℃
以上の全ての温度で本質的に逆行できず、温度が上昇さ
れるにつれて熱力学的に非常に有利となる。400℃以
上の有意なる温度の上昇は、アセトンの生産の増加を引
き起こすため、望ましいアセトアルデヒド生成物への選
択性を向上する見込みはなくなる。メタン形成のような
他の反応では、酸化炭素およびC2炭化水素もまた酢酸
水素化化学に関連しているが、この反応は、過度に高温
が用いられない限り、上述した3つの反応よりも重要で
はない。状況によっては、おそらく中間体としてエタノ
ールを経由する酢酸エチルもまた、望ましいアセトアル
デヒドへの選択性を低下させることがあり得る。
【0010】したがって、酢酸水素化を経由するアセト
アルデヒドの生産における主要なチャレンジは触媒デザ
インであると思われる。理想の触媒は、最初の酢酸のア
セトアルデヒドへの水素化を容易にするが、その後のエ
タノールへの水素化の活性だけでなくアセトンを生産す
る二量体化反応の活性も本質的に有していないべきであ
る。もし、触媒がアセトアルデヒドのエタノールへの転
化あるいは酢酸のアセトンへの転化の小さな活性を有し
ていれば、酢酸および水素をアセトアルデヒドおよび水
へ転化させることを考慮にいれた平衡転化レベルを超え
て反応が起きても、アセトアルデヒドの選択性の極度の
損失が生ずる。選択的に酢酸をアセトアルデヒドへの水
素化する触媒の需要が存在する。
【0011】触媒の選択性は、実行可能なアセトアルデ
ヒド合成の単一の要求だけである。この合成は、また、
非常に高い揮発性を有するアセトアルデヒド生成物の容
易な回収、副生成物の回収、および未転化の反応体の再
利用を見越した方法で実施されなければならない。一般
に、カルボン酸のアルデヒドへの水素化のプロセスは、
約1bar の圧力(ここで与えられる全圧は絶対圧力によ
るものである)、かつ、水素対カルボン酸比がほぼ50
/1に等しくなる条件下で実行される。しかしながら、
これら条件は、不揮発性のアルデヒドには十分である
が、19−20℃で沸騰するアセトアルデヒドには実用
的でない。したがって、選択的であり、アセトアルデヒ
ドの経済的な回収を供給する方法によって酢酸をアセト
アルデヒドへ転化するプロセスの需要もまた存在する。
【0012】カルボン酸のアルデヒドへの水素化を取り
巻く熱力学的限定にも関わらず、この反応のいくつかの
例が従来技術に開示されている。一般的に、これら反応
は、約1bar の圧力で、水素の大過剰の気相において、
200ないし500℃の範囲内の温度で実行され、これ
ら反応は、ほとんどα位の水素を含まない芳香族カルボ
ン酸あるいは脂肪酸を用いると非常に好結果となる。Va
n Geemらは、米国特許第5,336,810 号において、大過剰
の水素の存在下で330℃の気相にて、98.9%の転
化で88.3%の選択性で安息香酸をベンズアルデヒド
へ転化する酸化マンガン/酸化亜鉛/酸化アルミニウム
触媒について述べている。Joentgenらは、米国特許第5,
059,716 号において、325−425℃で大過剰の水素
の存在下で1bar における一つ以下のα位の水素を含む
芳香族および脂肪族カルボン酸の水素化のための、クロ
ム、モリブデン、コバルト、ニッケル、亜鉛、カドミウ
ム、および銅の中から選択される一つあるいはそれ以上
の金属と共に酸化チタンあるいは酸化バナジウムをベー
スにした触媒システムについて述べている。Yokoyamaら
は、Stud.In Surf.Sci.and Cat.1994,90の第47−58
頁およびBull Chem.Soc.Jpn.1993,66 の第3085−3
090頁において、同様の反応条件下での芳香族カルボ
ン酸のアルデヒドへの水素化のための酸化ジルコニウム
および修飾酸化ジルコニウム触媒の使用について述べて
いる。Yokoyamaらは、米国特許第5,306,845 号におい
て、また、同様の反応条件下で芳香族および脂肪族カル
ボン酸の両方を水素化するための精製された酸化クロム
触媒の使用について述べている。この特許は、ステアリ
ン酸といった分子量の大きい酸の水素化の実施例をいく
つか挙げている。酢酸はまた、適当な酸であると述べら
れているが、実施例は挙げられていない。Yokoyamaら
は、酸化クロムの高い純度の獲得がケトン形成反応を妨
げている理由であると強調している。Welguny らは、欧
州特許出願EP 0 700890号(1996)において、前に記載
した典型的な高温、高水素存在、低圧の条件下でのカル
ボン酸のアルデヒドへの広い多様性の水素化のための酸
化物担持スズ触媒の使用について述べている。酢酸は、
この特許出願の請求項に含まれているが、実施例は、芳
香族カルボン酸およびピバル酸についてのもののみであ
る。Ferrero らは、欧州特許出願番号EP539,274 号(1
993)において、前に記載した典型的な高温、高水素存
在、低圧の条件下でのカルボン酸のアルデヒドへの広い
多様性の水素化のためのアルミナ担持ルテニウム−スズ
−ホウ素触媒について述べている。Ferrero の特許出願
は、酢酸の水素化についての実施例は挙げられていない
が、請求項では言及している。Ferrero の参考文献のほ
とんどは、セネシオ酸のプレナールへの還元か、あるい
は、芳香族カルボン酸の相応するアルデヒドへの還元に
関連している。
【0013】酢酸のアセトアルデヒドへの水素化につい
ての最も決定的な研究は、Ponec とその共同研究者によ
って、Recl.Trav.Chim.Pays-Bas 1994の第426-430 頁、
J.Catal.1994,148の第261−269頁、J.Molecular
Catalysis A:Chemical 1995,103 の第175−180
頁、Applied Surface Science 1996,103の第171−1
82頁、J.Catal.1997,168の第255−264頁に開示
されている。これら研究者らは、上記反応における働き
の機構を提唱し、高い選択性での酢酸のアセトアルデヒ
ドへの転化のいくつかの実施例を報告している。これら
反応における基本となる触媒は、中間の金属−酸素結合
の強さを有する部分的に還元された金属酸化物である。
部分的に還元された酸化鉄は最も選択的な金属酸化物で
あり、ほぼ80%ほどのアセトアルデヒドの選択性が、
321℃で水素/酢酸比=50/1で用いて1.2bar
の圧力で得ることができる。この触媒への5重量%の白
金の付加は、さらにアセトアルデヒドの選択性を80%
以上に増加する。酸化スズを伴う白金の付加は、選択性
を約二倍にし、もし約40%であれば約80%へ増加す
る。Ponec は、J.Catal.1997,168の第255−264頁
において、最適な白金レベルがあり、この白金レベルを
1.25原子%増加させると実際に選択性が減少するこ
とを言及している。
【0014】しかしながら、Ponec とその共同研究者に
より研究された酢酸の水素化プロセスは、アセトアルデ
ヒドに非常に選択的であるが、アセトアルデヒドの生産
の商業的方法としては非実用的である。この非実用性
は、約1bar の圧力で最大2−3%の濃度(多少、転化
に依存する)しか存在しない蒸気の流れからアセトアル
デヒド(通常の沸点=19−20℃)を単離して補集し
なければならないことに起因する。水および副生成物
は、混合物から単離されなければならず、水素と未転化
の酢酸は反応器へ最循環させなければならない。これら
操作は、300−400℃の反応温度から相当に低い温
度を要求する。実用的プロセスは、Ponec によって用い
られるよりもさらに低い水素/酢酸比とさらに高い反応
圧力を要求する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の目
的は、水銀およびアセチレンを関与させることによる危
険性を避けたアセトアルデヒドの製造方法を提供するこ
とにある。
【0016】本発明のさらなる目的は、エチレンおよび
酸素の反応を関与させることによる操作上の問題を避け
たアセトアルデヒドの製造方法を提供することにある。
【0017】本発明のよりさらなる目的は、水性の酸性
酸塩化物を含む反応混合物による腐食を避けたアセトア
ルデヒドの製造方法を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、アセトアルデヒドの
生産のための良好な選択性を伴う酢酸の水素化方法を提
供することにある。
【0019】本発明のさらに他の目的は、揮発性のアセ
トアルデヒドを容易に回収することを考慮した酢酸の水
素化方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の異なった各目的
は、2.5ないし90重量%、より好ましくは10ない
し80重量%、最も好ましくは20ないし60重量%で
パラジウム(Pd) が含まれる酸化鉄触媒の存在で酢酸を
水素化するアセトアルデヒド(HAc)の製造のための方法
によって達成される。本発明にかかる触媒は、150m
2 /g未満の特定の表面積を有している。水素および酢
酸は、水素対酢酸比が2:1ないし25:1、より好ま
しくは、水素対酢酸比が3:1ないし15:1、最も好
ましくは、水素対酢酸比が4:1ないし12:1で反応
器に供給される。水素化反応は、約250℃ないし40
0℃、より好ましくは、270℃ないし350℃、最も
好ましくは280℃ないし325℃の温度で実行され
る。酢酸の水素化は部分的ガス状生成物を生産し、アセ
トアルデヒドは、酢酸を含む溶媒とともに部分的ガス状
生成物から吸収される。上記ガスは水素を含む吸収工程
の後に残存するために、このガスは、酢酸の水素化に再
利用される。吸収されたアセトアルデヒドは、同じもの
を単離するために蒸留される。未反応の酢酸および蒸留
を経由した他の生成物からアセトアルデヒドが単離され
た後、未反応の酢酸は、共沸蒸留を用いて他の生成物か
ら分離される。水は他の生成物に含まれ、上記共沸混合
物とは酢酸エチルと水との共沸混合物である。未反応の
酢酸はカラムにより分離され、該カラムは、酢酸エチル
に富んだ酢酸エチルと水との共沸混合物を含んでいるこ
とにより調整される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、好ましい実施の形態と
一例として与えられる実施例とによって詳しく述べる
が、これに限定されるものではない。また、本発明は、
一例として以下に述べる詳細な実施の形態に加えて、添
付する図面(図1および図2)を参照することによって
さらに容易に理解することができる。
【0022】本発明のプロセスにおける詳細な実施の形
態は、図1に概略して示す反応部と図2に概略して示す
回収部との二つの主な区分からなっている。酢酸は、反
応部において、固定床の反応器RX内の鉄とパラジウム
を含む触媒上に過剰の水素の存在下でアセトアルデヒド
および水に転化される。アセトアルデヒド生成物は、冷
却(溶媒冷却器)S後の溶媒としての酢酸に富んだ蒸留
残留物を用いる吸収(吸収器)A後に、蒸留(蒸留カラ
ム)Dを経由して回収される。
【0023】図1を参照すると、流れ3は、酢酸と水素
を含む反応器RXに供給される。1対1のモル比がアセ
トアルデヒドの生産にとって化学量論的に十分である
が、供給物3(流れ3)においては過剰の水素が供給さ
れる。反応器RXは酸化鉄/パラジウム触媒を含んでい
る。供給物3(流れ3)が反応器RXに供給される前
に、炉Fおよび予熱器PHで加熱される。反応器RXの
生成物4(流れ4)は吸収器Aに供給される。この生成
物4(流れ4)は高温で、供給物放出交換器FEで冷却
される。供給物放出交換器FEは、また、反応器RXへ
の供給物3(流れ3)を予熱するようになっている。反
応器RXの生成物4(流れ4)は、実質上ガス状となっ
ている。吸収器Aは、アセトアルデヒドおよび他の生成
物を液化して活用する。冷却された生成物4(流れ4)
は吸収器Aに供給され、酢酸の供給物7(流れ7)もま
た供給される。供給物7(流れ7)からの酢酸は上記生
成物を捕らえ、水素を、流れ6を経由して通過するよう
にする。水素の一部は、流れ10、再利用圧縮機RCお
よび流れ13を経由して再利用される。水素の他の一部
は流れ9を経由してパージされ、これが水素の純度を維
持することになる。再利用圧縮機RCは水素を圧縮す
る。反応器RXおよび吸収器Aは加圧下で運転する。吸
収器Aにおける加圧は、流れ4とポンプPUにおける加
圧された生成物によるものである。
【0024】流れ8としての吸収器Aで得られた液体
は、アセトアルデヒド回収のための蒸留カラムDに送ら
れる。蒸留カラムDからの上方部は、同一のものを凝縮
するための凝縮器Cを経由して冷却される。凝縮された
液体の一部は逆流として蒸留カラムDに送り返される。
オフガス18は凝縮されず、図1および2に示すよう
に、本システムから出ていく。アセトアルデヒド生成物
は流れ19からやってきて、これもまた図1および2に
示すように装置から出ていく。蒸留カラムDの底部から
は、再煮沸器RBが、蒸留カラムDへバックされる高い
揮発性の化合物を補充するように用意されている。流れ
23は酢酸に富んでおり、吸収器Aへ部分的に再利用さ
れる。上述したように、吸収器Aにおける吸収は低温で
最適に実行され、溶媒冷却器Sはこの目的のために準備
されている。
【0025】流れ30は、酢酸エチル、水、酢酸、およ
びアセトンを含んでいてよい。これら化合物を分離する
ために、図2に概略して示す回収装置(回収部)が使用
される。まず、酢酸カラムACは酢酸を分離するために
用いられる。酢酸の沸点は水の沸点と非常に近接してお
り、蒸留を介してこれら2つの化合物を分離することは
通常困難である。この問題に取りかかるために、酢酸エ
チルは流れ35を介して酢酸カラムACへ供給される。
酢酸エチルは水と共沸混合物を形成する。この共沸混合
物は水または酢酸エチルのどちらよりも有意に低い沸点
を有する。これが分離を可能とする。酢酸再煮沸器AR
の後、流れ33から酢酸が回収される。この酢酸は、水
素と混合されて流れ3を経由して反応器RXへ供給され
てもよい。
【0026】酢酸カラムACからの上方部は酢酸エチ
ル、水およびその他の生成物を含んでいる。上述したよ
うに水は酢酸から分離することが困難であるため、流れ
35を経由して過剰の水が供給されないことが重要であ
る。この目的のために、流れ32は、デカンタ冷却器D
Cで凝縮され、そのあとデカンタDE中に静かに注がれ
る。水相はデカンタDEから流れ38へ出ていき、有機
相は流れ37へ出ていく。流れ37の一部は、酢酸カラ
ムACにバックして供給される。流れ37のその他の一
部は「本物に近い」酢酸エチル−水共沸混合物を蒸留す
ることで流れ39を経由して共沸混合物カラムZへ供給
される。上記混合物は、水に酢酸エチルが正確な共沸混
合比で含まれていないため「本物に近い」共沸混合物と
なっている。上述した通り、共沸混合物は低い沸点を有
しており、それゆえ共沸混合物カラムZから上方部とし
て分離することができる。共沸カラム凝縮器ZCの後
に、共沸混合物は流れ43を経由して酢酸カラムACへ
バックするように間接的に再利用される。
【0027】共沸混合物カラムZの底部からは、共沸カ
ラム再煮沸器ZR後に酢酸エチルカラムEの方へ流れ4
2が供給される。上述したように、酢酸の過剰な水素化
はエタノールを生成する。エタノールは酢酸と反応する
ことが可能であり、エステル化プロセスにより酢酸エチ
ルを生成する。この反応は、エタノールおよび酢酸が共
に存在するやいなや、上記装置内のいたるところで起こ
ることになる。この反応は、両方の反応体が液相である
場合に取り分け顕著となるといっても差し支えない。酢
酸エチルカラムEは上方部として酢酸エチルを分離す
る。酢酸エチルカラム凝縮器ECの後に、流れ54は最
終生成物として販売することが可能な程度の酢酸エチル
を含んでいる。酢酸エチルカラムEの底部からは、酢酸
の幾分小さな流れ55が酢酸エチルカラム再煮沸器ER
の後に生成される。
【0028】上述したように、デカンタDEは有機生成
物から水性生成物を分離する。水性の流れ38は流れス
トリッパーSSへ供給される。流れストリッパーSS
は、流れ46によって加熱された蒸留カラムである。よ
り軽い有機物は流れストリッパーSSの頂上から流れ4
5に得られ、底部から排水が流れ47として得られる。
流れ45中の上記有機物は排アセトンカラムWへ供給さ
れる。アセトンは、共沸混合物よりもさらに低い、非常
に低い沸点を有している。それゆえ、排アセトンの流れ
51は、アセトンカラム凝縮器WCの後に生成される。
排アセトンカラムWの底部からは、本物に近い酢酸エチ
ル−水共沸混合物の流れ50がアセトンカラム再煮沸器
WRの後に再利用されるようになっている。
【0029】共沸混合物を再利用する2つの流れ50お
よび43は酢酸カラムACに直接バックするように供給
されない。その代わり、それらは水を取り除くためにデ
カンタ冷却器DCおよびデカンタDEへ供給される。
【0030】図1および2に描写されるプロセスは、次
の各状態で最適な運転を行うことができるように設計さ
れている。その各状態とは、1)反応器RXにおいて、水
素対酢酸が5/1のモル比で流れ3に供給されること、
2)アセトアルデヒド回収カラム(蒸留カラム)Dの底部
に存在する条件で、化学平衡によって規定されることに
より副生成物エタノールが酢酸エチルに転化されるこ
と、および、3)上記反応器RXは、300℃、17.2
bar 、およびアセトアルデヒドへ89%、エタノールへ
5%、アセトン(および二酸化炭素)へ4%、およびメ
タンとC2炭化水素(エチレン+エタン)へ2%の選択
性を伴う45%の酢酸転化で運転されることである。反
応器RXにおいて、エタノールおよび未転化の酢酸から
の酢酸エチル形成度が低ければ、上記反応は、回収前の
酢酸に富んだ溶媒へ硫酸を添加することによって単純に
触媒されてもよい。図2に示す回収の概要は、この副生
成物エタノールの酢酸エチルへの転化に高く依存し、本
発明の重要な部分である。
【0031】酢酸エチル以外の多量の分離剤は可能であ
る。このような分離剤は、凝縮で水に富んだ液相および
有機物に富んだ液相に分離する、水を伴う最少沸騰共沸
混合物からの有機化合物から選択されてよい。分離技術
へ熟練しておれば、このような酢酸エチルの代替物を選
択してもよいし、図2に描写したプロセスを適当に修飾
してもよい。しかしながら、酢酸エチルは本プロセスの
共生成物であり、その共沸混合剤としての使用は、本プ
ロセスへの他の化合物を導入を避けるものであり、そし
て、それ自体が好ましい実施例として用いられる。
【0032】好ましい実施の形態では、共沸混合剤は水
とともに最小沸騰共沸混合物を形成するのみならず、凝
縮により2つの液相を形成する。可能性のある共沸混合
剤は、アクリロニトリル、酢酸アリル、アセトンアリ
ル、シアン化アリル、ベンゼン、1-ブタノール、1-ブテ
ニルエチルエーテル、1-ブトキシ-2- プロパノール、酢
酸ブチル、アセト酢酸ブチル、アクリル酸ブチル、n-ブ
チルアニリン、安息香酸ブチル、酪酸ブチル、塩化ブチ
ル、ブチルエーテル、ブチルイソプロペニルエーテル、
2-ブチルオクタノール、ブチルアルデヒド、ブチロニト
リル、二硫化炭素、四塩化炭素、2-クロロエチルエーテ
ル、クロロホルム、クロロイソプロピルエーテル、クロ
トンアルデヒド、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、
シクロペンタノン、ジアリルアセタール、ジアリルアミ
ン、ジブチルアセタール、ジブチルアミン、ジブチルエ
タノールアミン、2,3-ジクロロプロパノール、ジシクロ
ペンタジエン、ジエチルアセタール、ジエチルブチラー
ル、ジイソブチレン、ジイソブチルケトン、ジメチルブ
チラール、2,5-ジメチルフラン、2,6-ジメチル-4- ヘプ
タノール、ジメチルイソブチラール、ジプロピルアセタ
ール、ジプロピルケトン、エピクロロヒドリン、酢酸エ
チル、アクリル酸エチル、n-エチルアニリン、エチルベ
ンゼン、2-エチルブタノール、酢酸2-エチルブチル、酪
酸2-エチルブチル、エチルブチルエーテル、エチルブチ
ルケトン、2-エチルブチルアルデヒド、クロトン酸エチ
ル、二塩化エチレン、ギ酸エチル、2-エチルヘキサノー
ル、酢酸2-エチルヘキシル、2-エチルヘキシルアミン、
塩化2-エチルヘキシル、クロトン酸2-エチルへキシル、
2-エチルヘキシルエーテル、エチリデンアセトン、4-エ
チルオクタノール、プロピオン酸エチル、ヘプタン、酢
酸2-ヘプチル、酢酸3-ヘプチル、ヘキサアルデヒド、ヘ
キサン、ヘキサノール、2-ヘキサナール、酢酸ヘキシ
ル、塩化ヘキシル、イソブチルアルコール、イソホロ
ン、酢酸イソプロピル、イソプロピルベンゼン、塩化イ
ソプロピル、イソプロピルエーテル、酸化メシチル、メ
タクリルアルデヒド、1-メトキシ-1,3- ブタジエン、酢
酸3-メトキシブチル、メチルアミルケトン、塩化メチレ
ン、2-メチル-5- エチルピリジン、5-メチル-2- ヘキサ
ノン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケ
トン、n-メチルモルホリン、2-メチルペンタナール、2-
メチルペンタノール、4-メチル-2-ペンタノール、4-メ
チル-2- ペンテン、酢酸4-メチル-2- ペンチル、酢酸2-
メチルプロピル、メチルプロピルケトン、ノナン、パラ
アルデヒド、ペンタン、2,4-ペンタンジオン、3-ペンタ
ノール、プロピオニトリル、塩化プロピル、二塩化プロ
ピレン、スチレン、テトラクロロエチレン、1,4-チオキ
サン、トルエン、トリアリルアミン、1,1,2-トリクロロ
エタン、1,1,2-トリクロロエチレン、吉草酸アルデヒ
ド、吉草酸、酢酸ビニル、ビニルアリルエーテル、ビニ
ルブチルエーテル、酪酸ビニル、クロトン酸ビニル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニル-2- エチルヘキシルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル、イソ酪酸ビニル、ビニ
ルイソプロピルエーテル、ペンタン酸ビニル-2- メチ
ル、プロピオン酸ビニル、ビニルプロピルエーテル、お
よびm-キシレンなどを含むがこれらに限定されるもので
はない。これらのうち、上述したように、共生成物であ
り、その使用が分離工程への他の構成要素を導入しない
ことから、酢酸エチルが好ましい。
【0033】本発明における上記触媒(反応器RX中
の)は、鉄とパラジウムを含んでいる。触媒は、Fe2O
3(三酸化二鉄)として計算された重量(鉄の実際の化学
特性は、触媒合成に使用される特別な方法によるFe2O3
であってもなくてもよい)との均衡を伴って2.5ない
し90重量%のPd(パラジウム)を含んでいる。より好
ましい触媒はFe2O3 を基礎として10ないし80重量%
のPdを含む。最も好ましい触媒はFe2O3 を基礎として2
0ないし60重量%のPdを含む。パラジウムを少量含む
触媒は、低圧・高水素の条件下で良好に機能するが、本
発明において好ましい高圧・低水素の条件下では良好に
機能しない。パラジウムを少量含む触媒は、本発明にお
いて好ましい高圧・低水素の条件下では、その活性およ
び選択性を迅速に失うことになりかねない。非常に多量
のパラジウムは不経済であり、炭化水素を過剰な量生成
しかねない。本発明における触媒の活性成分はサポート
され得るが、このサポートは、酢酸のアセトンへの転化
のためには反応しないべきである。上記触媒は150m
2 /g以下の表面積を有するべきである。過剰な表面積
を有する触媒は、所望のアセトアルデヒドへの選択性の
縮小を示すことがあり得る。本発明における触媒は、水
素の存在下で、約50ないし500℃の間で約1−50
bar の圧力下で該触媒を接触させることにより水素と酢
酸との反応におけるそれらの使用の前に、水素を還元し
てもよい。より好ましい先の還元の条件は、約200な
いし400℃の間で約1−20bar の圧力下であり、最
も好ましい先の還元の条件は、約250ないし350℃
の間で約1−5bar の圧力下である。
【0034】上記触媒はむしろ適当な酸化状態にあるこ
とが重要であり、適当な酸化状態は上記反応条件下で容
易に再生されるべきである。もし、上記触媒が過剰な酸
化状態にあれば、その場合、アセトンが主な生成物にな
る。上記選択的触媒は、0価の金属と酸化物状態の金属
との混合物を含んでいる。もし、上記触媒が過剰な還元
状態にあれば、メタンが主な生成物になる。触媒へのパ
ラジウムの付加は、望ましい酸化状態の形成および維持
を促進する。
【0035】本発明における触媒は広い多様性を有する
条件下で反応的であり選択的である。温度は約250な
いし400℃の範囲内とすることができる。より好まし
い温度は270ないし350℃の範囲内であり、最も好
ましい温度範囲は、280ないし325℃である。低温
ではその割合が低下することになりかねず、もし、上記
混合物が水素中で少量であれば、上記反応は、該反応の
熱力学により平衡制限が規定されることによって限定さ
れる。過剰な高温はアセトンと炭化水素の形成のための
アセトアルデヒドの低い選択性を導くことになる。圧力
は、1bar もない状態から最大50bar の範囲内とする
ことができ、上記触媒は、正しい温度および正しい水素
対酢酸比を用いることで、一層優れた割合と規定された
アセトアルデヒドの選択性を有することになる。300
℃で1bar の圧力で、酢酸1に対する水素比を40とし
た場合に、Pdを含まないFe2O3 ですら優れた割合と転化
が見られる。これら条件下における上記割合および選択
性は、本発明のようにもしFe2O3 にPdが加えられればよ
り高くなる。しかしながら、本発明における本プロセス
の回収および再利用部分は、これらの低圧・高水素条件
下で実用的でなくなる。低圧における酢酸に対する水素
比の低下は、上記割合と転化を非実用的なレベルにまで
低下し、上記触媒をアセトンの選択性の増加を引き起こ
す好ましくない酸化状態とする。一般に、酢酸を加えた
水素の圧力の増加は、他の条件が変化されていない状態
で残されたとしても、酢酸転化の割合と酢酸の転化度を
増加させる。選択性もまた、上記圧力の増加に伴い変化
することができる。酢酸エチルは、標準的には低圧下で
は重要な生成物ではないが、上記圧力の増加に伴い重要
な生成物となる。アセトンは、低圧、低水素条件下では
重要な生成物とすることができるが、Fe2O3 を基礎とし
た約20重量%のPdを含む触媒を準備した高圧、低水素
条件では、重要な生成物とはならない。もし、上記触媒
が、Fe2O3 を基礎として約20重量%のPdより少ない量
を有意に含んでいるとすれば、上記触媒の活性およびア
セトアルデヒドの選択性は、生産上時間が経過するにつ
れて迅速に悪化し、アセトンと酢酸エチルの選択性は高
温、低水素条件下で増加する。50bar を超える酢酸お
よび水素による圧力は、エタノールおよび酢酸エチルの
選択性の増加させることになる。しかしながら、50ba
r 以上の有意な圧力を増加することへの希釈の利用は、
本発明の精神を伴っているものであり、上記選択性を害
することを伴わずに実行することができる。本発明のプ
ロセスのための、水素を加えた酢酸の好ましい圧力は、
約5ないし50bar の間である。酢酸を加えた水素のよ
り好ましい圧力は約5ないし30bar であり、最も好ま
しい圧力は約6ないし20bar の間である。
【0036】本発明における触媒は、水素対酢酸比が幅
広い範囲の下で活性を有する。上記反応における上記割
合は、水素の量の増加に伴って増加する。反応における
上記割合は、酢酸の量が増加することに伴って最初は増
加するが、その後、酢酸の量がより増加することに伴っ
て減少する。上述した低圧下での酢酸の過剰な量は、上
記触媒を、低効率およびアセトンの選択性の増加を与え
る不適当な酸化状態とすることになる。アセトアルデヒ
ドは、水素対酢酸比が約2:1ないし50:1あるいは
それ以上でも生産されることができる。しかしながら、
本発明における回収および再利用部の視点では、好まし
い水素対酸素比は約2:1ないし25:1の範囲内であ
る。より好ましい水素対酢酸比は約3:1ないし15:
1の範囲内であり、最も好ましい比は約4:1ないし1
2:1の範囲内である。
【0037】ガスの一時間当たりの空間速度(GHS
V、反応条件での一時間毎における上記触媒を含む反応
体の体積)は、前述したように他のパラメータに依存す
る。一般に、空間速度は望ましい転化を規定するために
選択される。アセトアルデヒドの選択性は、酢酸転化が
増加することに伴って減少する。平衡転化レベルはアセ
トアルデヒドをエタノールおよび酢酸エチルへ転化させ
るどのような反応であっても及ぶことになるため、上記
効果は極めて低水素レベルでは非常に増加することにな
る。温度、水素対酸素比、および酢酸を加えた水素の圧
力における最も好ましい条件下では、もしアセトアルデ
ヒドが主生成物として望ましい場合には、酢酸の転化を
50%以下に維持することが好ましい。もし、酢酸エチ
ルの量が増大することが望ましければ、酢酸転化を10
0%に近づけるように反応を起こすことができる。
【0038】反応器RXからの流出物を生成物の流れと
未転化の反応体の流れとに分離することは、多数の工程
を必要とする。好ましい実施の形態では、最初の工程
は、酢酸に富んだ溶媒を用いてのアセトアルデヒドとア
セトアルデヒドよりも高い沸点を有する化合物(アセト
アルデヒドの沸点は19−20℃)の吸収器Aによる吸
収である。吸収器Aにおいて用いられる条件は、主とし
て、温度、圧力、反応器RXからの流出物および望まし
いアセトアルデヒドの回収の構成によって、規定される
ことになる。50%を超えるアセトアルデヒドの回収が
望まれ、各条件の固有の選択によって得られることがで
きる。一般に、回収は温度の減少、圧力の増加、溶媒の
供給率の増加に伴って改善する。反応器RXからの流出
物の温度が、図1にて描写した反応器供給物−流出物熱
交換器(供給物放出交換器)FEを経由して減少するの
はこのためである。好ましくは、流出物の温度は吸収の
ために250℃以下に引き下げられる。より好ましく
は、200℃以下の温度であり、最も好ましくは150
℃以下の温度である。
【0039】吸収器Aの圧力は、アセトアルデヒドの回
収に重要であり、実用的にはできる限り高くするべきで
る。このような圧力は、圧力降下およびガス状(生成
物)の再利用圧縮機RCの配置を考慮に入れた後に反応
器RXに用いられる場合に限られる。前述したが、アセ
トアルデヒドへの触媒の選択性は、希釈の後に吸収器A
の圧力を60bar 以下に効果的に制限する、水素および
酢酸の分圧の組み合わせが50bar を超えた場合に損害
を被る。それで、吸収器Aの圧力の広い範囲は、5ない
し60bar であり、好ましくは6ないし25bar であ
る。
【0040】流れ7における吸収器Aの溶媒の構成は、
触媒の選択性および反応器RX中における酢酸の転化に
依存する。上記吸収器Aの溶媒は、低転化レベルで、少
なくとも50重量%の酢酸が95重量%に上昇すること
を伴ったとはいえ、主として転化されない酢酸を当然含
んでいる。流れ7における好ましい酢酸の含有量は、6
0ないし80重量%の範囲内である。溶媒比は、吸収器
Aにおける望ましいアセトアルデヒドの回収によって支
持されるが、吸収器Aへ供給される溶媒(流れ4)の比
を0.1ないし20重量/重量の範囲内とするべきであ
り、好ましくは1ないし10重量/重量とするべきであ
る。
【0041】吸収器Aからの流れ6のガス状生成物は、
未転化の水素および反応副生成物として形成される軽量
ガスを主に含んでいる。この流れ6は、望ましい水素の
純度を維持させるパージ率を伴って主として反応器RX
へ再利用される。これら軽量ガスは、どれも全て、触媒
の作用に有害な効果を有するものではないことが明らか
にされている。ガス状生成物の再利用13(流れ13)
における水素の含有量は、50モル%を超えるべきであ
り、好ましくは60ないし95モル%の間の純度を保つ
べきであることが期待される。
【0042】第2の主な分離工程は蒸留カラムDでの蒸
留を経由するアセトアルデヒドの回収である。カラム圧
力は、この相対的に低沸点のアセトアルデヒド成分(1
9−20℃)から生成される液体の流れ19のために重
要であり、上方の凝縮器Cでの冷却の要求を最小限とす
るためにできる限り高くするべきである。最小限のカラ
ム圧力は1bar であり、好ましくは5ないし20bar の
圧力である。
【0043】以上のように、本発明にかかるアセトアル
デヒドの製造方法は、2.5ないし90重量%のPdを含
んでいる酸化鉄触媒の存在下で、酢酸の水素化を行う工
程を含む方法である。
【0044】上記製造方法では、上記触媒は、10ない
し80重量%のPdを含んでいることが好ましく、20な
いし60重量%のPdを含んでいることが最も好ましい。
【0045】上記製造方法では、さらに、水素対酢酸比
が2:1ないし25:1となるように反応器に水素およ
び酢酸を供給する工程を含むことが好ましい。
【0046】上記水素対酸素比は3:1ないし15:1
であることがより好ましく、4:1ないし12:1であ
ることが最も好ましい。
【0047】上記製造方法では、酸化鉄がFe2O3 である
ことが好ましい。
【0048】また、上記水素化は、約250℃ないし4
00℃の温度で実行されることが好ましく、約270℃
ないし350℃の温度で実行されることがより好まし
く、約280℃ないし325℃の温度で実行されること
が最も好ましい。
【0049】上記製造方法では、上記触媒は150m2
/g未満の特定表面積を有していることが好ましい。
【0050】本発明にかかるアセトアルデヒドの製造方
法は、上記製造方法に加えて、さらに、上記酢酸の水素
化は、部分的ガス状生成物を製造するとともに、酢酸を
含む溶媒とともに上記部分的ガス状生成物からアセトア
ルデヒドを吸収する工程を含むものである。
【0051】上記製造方法では、アセトアルデヒドを吸
収する工程は、250℃以下の温度で実行されることが
好ましく、200℃以下の温度で実行されることがより
好ましく、150℃以下の温度で実行されることが最も
好ましい。
【0052】上記製造方法では、上記吸収工程は、水素
を含むガス状生成物を製造するとともに、該ガス状生成
物は酢酸の水素化のために再利用されることが好まし
く、さらに、吸収されたアセトアルデヒドを蒸留する工
程を含むことがより好ましい。
【0053】上記吸収されたアセトアルデヒドを蒸留す
る工程は、1bar の圧力、またはそれを超える圧力で実
施されることが好ましく、5ないし20bar の圧力で実
施されることがより好ましい。
【0054】本発明にかかるさらに他のアセトアルデヒ
ドの製造方法は、アセトアルデヒドおよび他の生成物を
製造するための酢酸の水素化工程と、未転化の酢酸およ
び他の生成物からアセトアルデヒドを分離する工程と、
共沸蒸留を用いて他の生成物から未転化の酢酸を分離す
る工程とを含んでいる。
【0055】上記製造方法では、水が他の生成物を含ん
でおり、水と異成分とからなる共沸混合物が上記共沸蒸
留に用いられることが好ましい。
【0056】上記共沸蒸留には、酢酸エチルおよび水か
らなる共沸混合物が用いられることが好ましい。
【0057】上記製造方法では、カラムにより未転化の
酢酸を分離するとともに、上記カラムは、酢酸エチルに
富んだ酢酸エチルおよび水の共沸混合物を含んでいるこ
とにより調整されることが好ましい。
【0058】上述した各方法によれば、水銀およびアセ
チレンを関与させることによる危険性を避けたアセトア
ルデヒドの製造方法を実現することができる。また、エ
チレンおよび酸素の反応を関与させることによる操作上
の問題を避けたアセトアルデヒドの製造方法を実現する
ことができる。さらに、水性の酸性酸塩化物を含む反応
混合物による腐食を避けたアセトアルデヒドの製造方法
を実現することができる。
【0059】本発明にかかるアセトアルデヒドへの酢酸
の水素化に用いられる触媒は、酸化鉄と2.5ないし9
0重量%の範囲内のPdとからなっている。
【0060】上記触媒は、10ないし80重量%のPdを
含んでいることがより好ましく、20ないし60重量%
のPdを含んでいることが最も好ましい。
【0061】また、上記触媒は、150m2 /g未満の
特定表面積を有していることが好ましい。
【0062】上記各構成によれば、アセトアルデヒドの
生産のための良好な選択性を伴う酢酸の水素化を実現す
ることができる。また、揮発性のアセトアルデヒドを容
易に回収することを考慮した酢酸の水素化を実現するこ
とができる。
【0063】
【実施例】本発明にかかるプロセスを以下に例証する
が、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0064】〔一般的実験方法〕1bar 圧力での酢酸の
水素化はオンラインのガスクロマトグラフィーを装備す
る反応器システムを用いて実行された。ガスの流れの計
量しながら供給には、6つのTylan モデルFC-260マス
フローコントローラーを用意した。電気温度コントロー
ラーおよびモニタリングとしては、Gateway モデル2000
486DX/33コンピューターを用いてインターフェース
されるDow Camileコントロールシステムを用意した。全
てのガスの配送ラインは、偶発的な過剰な与圧作用を防
ぐための圧力安全カラムから開始した。酢酸は、酢酸を
含む温度調整気化器を介して水素または窒素を計量しな
がらの供給により、供給した。上記気化器の温度は、水
およびエチレングリコールの両方を循環させることによ
って維持した。生成物の分析は、80/120Carbopac
k B/6.6% Carbowax 20Mを含む6フィート、
X1/8インチステンレス鋼カラムに合わせたHewlett-
Packard モデル3790Aガスクロマトグラフを利用したオ
ンラインガスクロマトグラフィーによって行った。生成
物は、水素炎イオン化検出器を用いて、0分の間80
℃、150℃に達するまで4℃/分、0分の間150℃
となるようにプログラムされたカラムを用いた上記のオ
ンラインガスクロマトグラフにより分析した。反応のた
めの供給混合物あるいは分析のためのガスクロマトグラ
フへの供給混合物を送出するために4ポート Valco Ind
ustries サンプリングバルブを用いた。反応体流れある
いは生成物流れをサンプルするために、1mL体積のサ
ンプルループを含む6ポートValco Industries ガスク
ロマトグラフサンプリングバルブを2つ用いた。酢酸気
化器、バイパスバルブ、反応器、6ポートサンプリング
バルブ、およびガスクロマトグラフの出口をつなぐ全て
の管ラインは、1/8インチステンレス鋼で構築し、温
度調整加熱テープにより150℃に加熱した。上記の3
つのサンプリングバルブはバルブ炉を用いて150℃に
加熱した。反応器は、6インチ長X7.5mmO.D.
−3mmI.D.毛状管からなる下方部を溶接した、8
インチ長X8mmO.D.ホウ珪酸塩ガラスの主要部で
構成した。反応器は、主反応部の8mmO.D.ガラス
部の頭頂から90°で1インチ下方に位置している1イ
ンチ長X8mmO.D.ホウ珪酸塩サイドアームを有し
た。反応器の3つの開口部は、上記ガラス部の端部をシ
ールする2インチ長で1/4インチO.D.のカバー金
属管と適合させた。正確に計量した触媒のチャージ(定
型的には0.2g)は、最初に、反応器の頭頂から毛状
管の上部へガラスまたは石英ウールプラグを挿入し、そ
の後、ガラスまたは石英ウールプラグの頭頂に触媒を充
填して配置した。熱電対は、反応器の頭頂を介して触媒
床へ挿入し、Swagelok装備品でカバー管をシールした。
反応体混合物は上記サイドアームを介して供給し、生成
物は反応器の基部に存在した。反応器の入口および出口
のカバー部は、Swagelok装備品を用いてステンレス鋼移
送ラインに接続した。反応器は、垂直に搭載された単一
の要素である12インチ加熱ゾーンを含む電気炉で加熱
した。本装置は、温度調整気化器から排出される蒸気の
流れを計量しながら供給させるために、水素または不活
性ガスの追加を準備させた。酢酸の分圧は、気化器の温
度を変化させるか、または温度調整気化器から排出され
る上記蒸気の流れに水素または不活性ガスを追加するこ
とによって調整することができた。本装置は、温度調整
気化器で計量しながら不活性製ガスを供給させるために
容易に形成することもできる。供給状態の設定における
この自由度は、反応力学の研究を促進した。通常、触媒
は、酢酸および水素混合物の供給前に、300℃、一晩
で水素中(22.4標準立法センチメートル、SCC
M)で還元した。いくつかのケースでは、高温が還元に
用いられた。同じ触媒チャージを用いての酢酸の水素化
実験の間、上記反応器が使用されない場合、水素の流れ
(22.4SCCM)は300℃に維持した。
【0065】高圧酢酸水素化反応は、外径1/4インチ
を有する12インチ長のHastelloyC管からなる反応器
中で実行された。全てのガスの流れ、圧力および温度の
調整装置はCamileモデル3300プロセスモニタリングおよ
びIBMモデル750-P90 コンピューターでインターフェ
ースしたコントロールシステムによって調整した。水素
の流れのためにBrooksマスフローコントローラーを用意
し、酢酸は、ISCO高圧シリンジポンプを用いて供給
した。上記装置は、35bar に設定された安全バルブで
適合された。圧力は、流量調整器と反応器との間に設け
られた圧力変換器を備えた一部変更されたリサーチコン
トロールバルブによって調整した。2ミクロンフィルタ
ーは反応器とリサーチコントロールバルブとの間に配置
した。リサーチコントロールバルブから排出される生成
物は、1mLサンプルループを含むValco Industries
6ポートガスクロマトグラフサンプリングバルブへと供
給した。ガスクロマトグラフサンプリングバルブは、8
0/120Carbopack B/6.6% Carbowax 20Mを
含む6フィートX1/8インチステンレス鋼カラムに適
合させたHewlett-Packard モデル3790Aガスクロマトグ
ラフへインターフェースした。生成物は、水素炎イオン
化検出器を用いて、0分の間80℃、150℃に達する
まで4℃/分、0分の間150℃となるようにプログラ
ムされたカラムを用いた上記のオンラインガスクロマト
グラフにより分析した。反応器から上記ガスクロマトグ
ラフサンプリングバルブに接続した移送ライン、フィル
ター、およびリサーチコントロールバルブは温度調整加
熱テープにより200℃に加熱した。ガスクロマトグラ
フに接続したガスクロマトグラフサンプリングバルブお
よび移送ラインは150℃に維持した。反応器管は、反
応器の中央部における正確に計量された触媒チャージ
(定型的には、0.2g)の位置に装填した。石英ファ
イン(1インチ層)、12X20メッシュ石英チップ
(3.5インチ層)、および石英またはガラスウールプ
ラグは、触媒チャージの両サイドに配置した。反応器の
長手方向全体は温度調整加熱テープで加熱した。酢酸
は、反応器頭部および反応器の加熱部の上方部に約1イ
ンチの位置を介した同中心のライン通過を経由して反応
器に配送した。水素配送ラインおよび安全バルブもまた
反応器の頭部に適合した。したがって、加熱された反応
器の上方部は酢酸蒸気化および蒸気混合ゾーンとして機
能する。触媒は、水素および酢酸を供給する前に、一晩
またはそれ以上反応器内で1.7bar 、300℃で水素
中(25SCCM)で還元した。反応は、1.7bar の
設定で所望の割合で水素および酢酸を供給するように設
定を行うとともに、その後、所望の値に加圧する設定を
行うことによって開始した。上記反応器が、同じ触媒チ
ャージを用いての酢酸の水素化実験の間、使用されない
場合、1.7bar での水素の流れ(22.4SCCM)
は300℃に維持した。
【0066】以下の限定は、特定の実施例に適用するも
のである。 空間速度(SVまたはGHSV)=反応条件下における
1時間当たりの触媒量当たりのガスの体積 空間時間収量=1時間当たりの触媒1リットル当たりで
生産された生成物のグラム数 %酢酸転化=100(反応した酢酸のミリモル数)/
(供給した酢酸のミリモル数) %酢酸アカウンタビリティ=100(回収した酢酸のミ
リモル数+生成物中の酢酸塩等価物のミリモル数)/
(供給した酢酸のミリモル数) %標準化選択性=100(生成物のミリモル数)/(全
生成物の総計のミリモル数) 〔触媒〕本実施例に用いた触媒は以下に示す方法によっ
て得られたものである。 触媒番号1:Fe2O3(三酸化二鉄)。Fe2O3(Aldrich ,lo
t #DQ15808 DQ,純度99.98%)は、入荷され
たものを用いた。
【0067】触媒番号2:Fe2O3 担持2.5%Pd(パラ
ジウム)。Pd(NO3)2xH2O(422mg,Alfa lot #12
0982,Pd39.9%)および水(10mL)から溶液を
調整した。この溶液を蒸発皿に入れた20X40メッシ
ュ触媒番号1(7.1607g)に添加した。この混合
物をストリームバスで乾燥し、400℃で4時間マッフ
ル炉で焼成した。
【0068】触媒番号3:Fe2O3 担持5%Pd。Pd(NO3)2
xH2O(127mg,Alfa lot #120982,Pd39.9
%)および水(2mL)から溶液を調整した。この溶液
を蒸発皿に入れた触媒番号1(1.0294g)に添加
した。この混合物をストリームバスで乾燥し、400℃
で5時間マッフル炉で焼成した。
【0069】触媒番号4:Fe2O3 担持10%Pd。Pd(N
O3)2xH2O(251mg,Alfa lot #120982,Pd39.
9%)、Fe(NO3)3・9H2O(5.06g,Mallinckrodt
lot #5032KHTJ)および水(10mL)から溶液を
調整した。この溶液にクエン酸(2.59g,Eastman
Chemical Campanyプラント材料)から調製した分離溶液
および水(5mL)を添加した。この混合物をうろこ状
の塊になるまでストリームバスで乾燥し、400℃で5
時間マッフル炉で焼成した。
【0070】触媒番号5:Fe2O3 担持20%Pd。Pd(N
O3)2xH2O(501mg,Alfa lot #120982,Pd39.
9%)、Fe(NO3)3・9H2O(5.06g,Mallinckrodt
lot #5032KHTJ)および水(10mL)から溶液を
調整した。この溶液にクエン酸(2.23g,Eastman
Chemical Campanyプラント材料)から調製した分離溶液
および水(5mL)を添加した。この混合物をうろこ状
の塊になるまでストリームバスで乾燥し、400℃で5
時間マッフル炉で焼成した。
【0071】触媒番号6:Fe2O3 担持40%Pd。Pd(N
O3)2xH2O(1.0025g,Alfa lot #120982,Pd3
9.9%)、Fe(NO3)3・9H2O(5.06g,Mallinckro
dt lot #5032KHTJ)および水(10mL)から溶
液を調整した。この溶液にクエン酸(2.17g,East
man Chemical Campanyプラント材料)から調製した分離
溶液および水(5mL)を添加した。この混合物をうろ
こ状の塊になるまでストリームバスで乾燥し、400℃
で5時間マッフル炉で焼成した。
【0072】触媒番号7:Fe2O3 担持80%Pd。Pd(N
O3)2xH2O(2.005g,Alfa lot#120982,Pd3
9.9%)、Fe(NO3)3・9H2O(1.01g,Mallinckro
dt lot#5032KHTJ)および水(10mL)から溶
液を調整した。この溶液にクエン酸(1.93g,East
man Chemical Campanyプラント材料)から調製した分離
溶液および水(5mL)を添加した。この混合物をうろ
こ状の塊になるまでストリームバスで乾燥し、400℃
で5時間マッフル炉で焼成した。
【0073】触媒番号8:Pdスポンジ。Pdスポンジ(2
0メッシュ,Alfa lot #00777)は、入荷されたものを
用いた。
【0074】〔実施例1〕本実施例は、1bar 条件下で
の標準的な設定の下での大量の重量パーセンテージのFe
2O3 担持Pdをチャージしたときの効果を例証する。本実
施例は、触媒が0または100%のPdを含み、メタンの
選択性が高い際に、酢酸の選択性が低い場合について例
証する。本実施例は、また、それら触媒が90%以上の
酢酸を転化させ、該10重量%のPdを含む触媒が、最低
のメタンの選択性を伴い、最高の割合および最高の選択
性でアセトアルデヒド(HAc)を生産する場合について例
証する。本実施例はさらに、Pdを含まない触媒が最高の
アセトアルデヒド(HAc)の選択性を有するが、それはま
た最低の酢酸の転化率を有することを示す。アセトアル
デヒド(HAc)の選択性と転化との間の関係は、後の実施
例でより明確となっている。実施例1のデータは、触媒
活性が高い場合のポイントを集めたもので、表1に示
す。
【0075】
【表1】
【0076】〔実施例2〕本実施例は、比較し得る酢酸
転化の条件下で、2.5重量%および5重量%Pdを含む
触媒の性能を比較した。実施例2に用いた供給条件は実
施例1と同じものを用い、そのデータは、それゆえ低い
転化を見越した上で触媒活性を調整した後に集めたもの
である。本実施例は、酢酸の転化が同じレベルで稼動さ
れた場合に、5重量%のPdを含む触媒が2.5重量%の
Pdを含むものよりもより高い選択性であることを例証し
ている。本実施例はさらに、実施例1のFe2O3 触媒より
もPdを含む触媒を用いたほうが、より高い酢酸の転化で
より高いアセトアルデヒド(HAc)の選択性を実現するこ
とを例証する。実施例2のデータは、表2に示す。
【0077】
【表2】
【0078】〔実施例3〕本実施例は、比較し得る酢酸
転化の条件下で5重量%および10重量%Pdを含む触媒
の性能を比較した。実施例3に用いた供給条件は実施例
1と同じものを用い、そのデータは、それゆえより高い
転化を見越した上で触媒活性が最も高くなる間に集めた
ものである。本実施例は、酢酸の転化が同じレベルで稼
動された場合に、10重量%のPdを含む触媒が5重量%
のPdを含むものよりもより高い選択性であることを例証
している。本実施例はさらに、1bar の圧力下で、10
重量%レベルのPdを含んでいる場合に最適な性能を実現
することを例証する。実施例3のデータは表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】〔実施例4〕本実施例は、1bar 圧力下で
Fe2O3 担持5重量%Pdの性能において、様々な空間速度
での水素中における酢酸(XHOAc)のモルフラクション
の変化による効果を例証する。本実施例は、高い酢酸の
モルフラクションで高いアセトアルデヒド(HAc)選択性
を実現することができるものの、1bar での酢酸のモル
フラクションが高い場合、空間速度の低下によってより
高い転化を得ることが困難であることを例証する。実施
例4のデータは表4に示す。
【0081】
【表4】
【0082】〔実施例5〕本実施例は、流れにおける時
間の作用としての水素/酢酸比が5/1の場合について
の性能を例証するものである。本実施例は、良好な割合
および良好なアセトアルデヒド(HAc)の選択性が実現さ
れ得るが、流れにおける相当な時間の経過後には、割
合、転化、およびアセトアルデヒド(HAc)の選択性が減
少することを例証する。本実施例はまた、高圧、低水素
条件下では炭化水素の選択性が非常に低いことを例証す
る。本実施例はさらに、高圧、低水素の条件下では酢酸
エチルが重要な生成物になることを例証する。実施例5
の性能データは表5に示す。
【0083】
【表5】
【0084】〔実施例6〕本実施例は、17.2bar の
標準圧力下で、流れの時間の経過に伴って水素/酢酸比
が7/1および5/1である場合に、Fe2O3 担持40重
量%Pdの性能を例証する。本実施例は、また、実施例5
の10重量%Pd触媒によって示される挙動のようには本
実施例の触媒の性能を低下させないことを例証する。実
施例6の性能データは表6に示す。
【0085】
【表6】
【0086】〔実施例7〕本実施例は、本発明における
統合したプロセスを例証する。本発明におけるプロセス
の工程は、図1および2に示している。反応器(RX)
は、本発明のPd/Fe2O3触媒を装填し、300℃、水素対
酢酸のモル比5/1、17.2bar 圧力で運転し、本反
応は、45%の酢酸の転化で、アセトアルデヒド(HAc)
の選択性が89%であり、エタノール/酢酸エチルへの
選択性が5%であり、アセトンおよび二酸化炭素の選択
性が4%であり、炭化水素への選択性が2%である。エ
タノールは、アセトアルデヒド回収カラム(蒸留カラム
D)の底部で、化学平衡の条件によって命令されること
により酢酸エチルに転化される。任意の硫酸の触媒は、
エタノール−酢酸−水−酢酸エチルの平衡を促進するこ
とに用いることができる。本方法における本発明のプロ
セスの運転のための加熱および原料のバランスは、表7
ないし9および表10ないし12に用意している。
【0087】
【表7】
【0088】
【表8】
【0089】
【表9】
【0090】
【表10】
【0091】
【表11】
【0092】
【表12】
【0093】本発明は、好ましい実施の形態および実施
例に関して描写されているとはいえ、技術的にそれらに
熟練するほどに、上記に概説した原則の範囲内での変更
が明白となるであろうことを理解されるだろう。それゆ
え、本発明は、上記好ましい実施の形態および実施例に
限定されるものではなく、そのような変更を包囲するこ
とを含むものである。
【0094】
【発明の効果】本発明にかかる請求項1記載の酢酸から
のアセトアルデヒドの製造方法は、以上のように、2.
5ないし90重量%のパラジウムを含む酸化鉄触媒の存
在下で、酢酸の水素化を行う工程を含む方法である。
【0095】本発明にかかる請求項2記載の酢酸からの
アセトアルデヒドの製造方法は、以上のように、請求項
1記載の構成に加えて、上記酢酸の水素化は、部分的ガ
ス状生成物を製造するとともに、さらに、酢酸を含む溶
媒とともに上記部分的ガス状生成物からアセトアルデヒ
ドを吸収する工程を含む方法である。
【0096】本発明にかかる請求項3記載の酢酸からの
アセトアルデヒドの製造方法は、以上のように、請求項
1または2記載の構成に加えて、さらに、吸収されたア
セトアルデヒドを蒸留する工程を含む方法である。
【0097】本発明にかかる請求項4記載の酢酸からの
アセトアルデヒドの製造方法は、以上のように、アセト
アルデヒドおよび他の生成物を製造するための酢酸の水
素化工程と、未転化の酢酸および他の生成物からアセト
アルデヒドを分離する工程と、共沸蒸留を用いて他の生
成物から未転化の酢酸を分離する工程とを含む方法であ
る。
【0098】上述した各方法によれば、酢酸からのアセ
トアルデヒドの製造方法において、水銀およびアセチレ
ンを関与させることによる危険性を避けることができる
という効果を奏する。また、エチレンおよび酸素の反応
を関与させることによる操作上の問題を避けることがで
きるという効果も奏する。さらに、水性の酸性酸塩化物
を含む反応混合物による腐食を避けることができるとい
う効果も併せて奏する。
【0099】本発明にかかる請求項5記載の酢酸からの
アセトアルデヒドの製造方法に用いる触媒は、以上のよ
うに、酸化鉄および2.5ないし90重量%の範囲内の
パラジウムとからなっている構成である。
【0100】上記構成によれば、アセトアルデヒドの生
産のための良好な選択性を伴う酢酸の水素化を実現する
ことができるという効果を奏する。また、揮発性のアセ
トアルデヒドを容易に回収することを考慮した酢酸の水
素化を実現することができるという効果も併せて奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるアセトアルデヒ
ド生産のために用いられる構成要素の概略説明図であ
る。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる酢酸の回収に用
いられる構成要素の概略説明図である。
【符号の説明】
3 流れ 19 流れ 30 流れ 43 流れ 50 流れ A 吸収器 AC 酢酸カラム D 蒸留カラム E 酢酸エチルカラム RX 反応器 Z 共沸混合物カラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598126313 P.O.BOX 511,KINGSPOR T,TENNESSEE 37662−5072, U.S.A. (72)発明者 レスリー エス.デピュウ アメリカ合衆国,テネシー州 37662− 5072,キングズポート,ピー.オー.ボッ クス 511 イーストマン ケミカル カ ンパニー内 (72)発明者 ニック エイ.コリンズ アメリカ合衆国,テネシー州 37662− 5072,キングズポート,ピー.オー.ボッ クス 511 イーストマン ケミカル カ ンパニー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2.5ないし90重量%のパラジウムを含
    む酸化鉄触媒の存在下で、酢酸の水素化を行う工程を含
    むことを特徴とする酢酸からのアセトアルデヒドの製造
    方法。
  2. 【請求項2】上記酢酸の水素化は、部分的ガス状生成物
    を製造するとともに、 さらに、酢酸を含む溶媒とともに上記部分的ガス状生成
    物からアセトアルデヒドを吸収する工程を含むことを特
    徴とする請求項1記載の酢酸からのアセトアルデヒドの
    製造方法。
  3. 【請求項3】さらに、吸収されたアセトアルデヒドを蒸
    留する工程を含むことを特徴とする請求項1または2記
    載の酢酸からのアセトアルデヒドの製造方法。
  4. 【請求項4】アセトアルデヒドおよび他の生成物を製造
    するための酢酸の水素化工程と、 未転化の酢酸および他の生成物からアセトアルデヒドを
    分離する工程と、 共沸蒸留を用いて他の生成物から未転化の酢酸を分離す
    る工程とを含むことを特徴とする酢酸からのアセトアル
    デヒドの製造方法。
  5. 【請求項5】酸化鉄および2.5ないし90重量%の範
    囲内のパラジウムを含んでいることを特徴とする酢酸か
    らのアセトアルデヒドの製造方法に用いる触媒。
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