JPH11322554A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH11322554A
JPH11322554A JP10140628A JP14062898A JPH11322554A JP H11322554 A JPH11322554 A JP H11322554A JP 10140628 A JP10140628 A JP 10140628A JP 14062898 A JP14062898 A JP 14062898A JP H11322554 A JPH11322554 A JP H11322554A
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sodium
phenolic
polyoxyethylene
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JP10140628A
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Yuka Ogawa
由華 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製の最内層を有する容器内において
もフェノール系殺菌剤の経日安定性および殺菌活性が良
好な口腔用組成物の提供。 【解決手段】 フェノール系殺菌剤、非イオン性界面活
性剤、及びアニオン性界面活性剤を含有し、アニオン性
界面活性剤に対する非イオン性界面活性剤の重量比が
0.1〜3、かつ、組成物中の水分含量が40重量%以
下であることを特徴とする口腔用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最内層が合成樹脂
製の容器に充填した際の、殺菌剤であるフェノール系殺
菌剤の経日安定性を向上させ、かつ、殺菌活性の安定性
を改善した口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯肉炎発症の原因として歯牙
に吸着した歯垢が重要な因子であることが示されてい
る。かかる歯垢を除去する手段としては、ブラッシング
などによる物理的口腔清掃が挙げられるが、長時間を要
する上、充分に除去することは非常に困難である。
【0003】そこで、歯垢除去効果を補うために殺菌剤
を配合した歯磨剤などの口腔用組成物が種々研究されて
おり、ことにカチオン性殺菌剤が歯垢形成の抑制に有効
であることが知られている。しかし、カチオン性殺菌剤
は組成物中の成分との相容性が悪く、製剤化が難しい。
近年、かかる欠点を解消するため、組成物中の成分との
相容性に優れたフェノール系殺菌剤などの非カチオン性
殺菌剤を口腔用組成物に配合することが提案されてい
る。
【0004】しかしながら、フェノール系殺菌剤を含有
する組成物を、最内層が合成樹脂よりなる容器に充填し
た場合、フェノール系殺菌剤が容器内面に吸着するなど
の理由により、安定性が経日的に低下し、殺菌力が弱く
なるという問題がある。
【0005】この問題を解決するための手段として、例
えば、特開平1−305021号では、容器の内層部分
にアクリルニトリル共重合体を用い、イソプロピルメチ
ルフェノール類などの容器への吸着を改善することを開
示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特殊
な容器ではなく、ポリエチレンのような一般的な合成樹
脂製容器を用いて、組成物の処方上の工夫よりフェノー
ル系殺菌剤の容器吸着を防止して、最内層が合成樹脂製
の容器に充填してもフェノール系殺菌剤の経日安定性が
向上し、かつ、フェノール系殺菌剤の安定性が損なわれ
ることのない口腔用組成物を提供することである。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、フェノー
ル系殺菌剤の一般的な合成樹脂製容器中での経日安定性
をさらに向上させ、かつ、殺菌活性の高い口腔用組成物
を得るべく鋭意研究を重ねた結果、フェノール系殺菌剤
に、非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤とを
特定の比率で配合し、かつ、組成物中の水分含量を40
重量%以下にした場合、著しくフェノール系殺菌剤の経
日安定性が高まることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち、本発明は、フェノール系殺菌
剤、非イオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤
を含有し、アニオン性界面活性剤に対する非イオン性界
面活性剤の重量比が0.1〜3であり、かつ、組成物中
の水分含量が40重量%以下であることを特徴とする口
腔用組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いるフェノール系殺菌
剤は、イソプロピルメチルフェノール、パラオキシ安息
香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安
息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パ
ラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エス
テル、チモールなどが例示でき、中でもイソプロピルメ
チルフェノール、チモールが好ましく、イソプロピルメ
チルフェノールが最も好ましい。これらフェノール系殺
菌剤は1種または2種以上配合でき、その配合量は、通
常、組成物全量に対して0.001〜5重量%、好まし
くは、0.01〜1重量%である。配合量が0.001
重量%よりも少ないと、充分な殺菌力が発揮されず、ま
た、5重量%より多いと、口腔粘膜に対して刺激性を示
すおそれがある。
【0010】本発明で用いるアニオン性界面活性剤は、
特に限定されるものではなく、口腔用組成物に汎用され
るアニオン性界面活性剤であればよく、例えば、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのア
ルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナ
トリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウムな
どのN−アシルザルコシン酸ナトリウム、N−パルミト
イルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル(C12〜C14)ス
ルホコハク酸2ナトリウムなどが挙げられ、これらは、
単独または2種以上を組み合わせて配合することができ
るが、中でも、ラウリル硫酸ナトリウム、 N−ラウロ
イルザルコシン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアル
キル(C12〜C14)スルホコハク酸2ナトリウムが好ま
しく、特にラウリル硫酸ナトリウムが最も好ましい。該
アニオン性界面活性剤は、1種又は2種以上配合でき、
その配合量は組成物全量に対して0.1〜5重量%、好
ましくは0.2〜1重量%である。配合量が0.1重量
%に満たないと、泡立ちが充分でなく、また5重量%を
超えてると、泡立ちが過剰になり、使用感を損なうおそ
れがある。
【0011】本発明で用いる非イオン性界面活性剤は、
特に限定されるものではなく、口腔用組成物に汎用され
る公知のものであればよく、例えばショ糖脂肪酸エステ
ル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エス
テルなどの糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル類、ラウリン酸ジエタノールアミドのよう
な脂肪酸アルカノールアミド類、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノステアレートなどのポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン
脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、プルロニッ
クP−65(ポリオキシエチレン(40)・ポリオキシ
プロピレン(30)ブロックコポリマー)、プルロニッ
ク F−88(ポリオキシエチレン(200)・ポリオ
キシプロピレン(40)ブロックコポリマー)、プルロ
ニック P−105(ポリオキシエチレン(80)・ポ
リオキシプロピレン(50)ブロックコポリマー)(B
ASFコーポレーション社製、米国)などのポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーなど
が挙げられる。中でもポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマーが好ま
しく、特に、ポリオキシエチレン(200)・ポリオキ
シプロピレン(40)ブロックコポリマー、ポリオキシ
エチレン(60)硬化ヒマシ油が好ましい。
【0012】該非イオン性界面活性剤は、1種又は2種
以上配合でき、その配合量は組成物全量に対して0.1
〜10重量%が好ましく、特に0.5〜5重量%が好ま
しい。配合量が0.1重量%に満たないとフェノール系
殺菌剤の経時的安定性が向上しない。また、10重量%
を超えると、フェノール系殺菌剤の殺菌活性が低下す
る。
【0013】本発明では、フェノール系殺菌剤の経日安
定性を保つために、アニオン性界面活性剤に対して、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリ
マー型非イオン性界面活性剤を重量比で、0.1〜3、
好ましくは0.2〜2の割合で配合するとフェノール系
殺菌剤の経日安定性がさらに改善できる。
【0014】本発明の組成物では、フェノール系殺菌剤
の経日安定性を保つために、含水量は40重量%以下で
なければならない。40重量%を超えると、フェノール
系殺菌剤の溶解性、安定性および殺菌活性が低下し、ま
た、組成物が相分離を起こす。
【0015】また、本発明の組成物は、最終粘度が30
0〜1000ポアズとなるように製造した場合に、フェ
ノール系殺菌剤の経日安定性が保たれる傾向がある。粘
度の調整のために、カラゲナン、カルボキシメチルセル
ロースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム
などのアルカリ金属アルギネート、キサンタンガム、ト
ラガカントガム、アラビアガムなどのガム類、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムなどの合成粘
結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム
などの無機粘結剤などを、単独または2種以上を組み合
わせて配合することができる。なかでも、エーテル化度
が0.5〜0.9のカルボキシメチルセルロースナトリ
ウムを用いるのが好ましい。これらの配合量は、通常、
組成物全量に対して0.1〜10重量%である。
【0016】本発明の口腔用組成物は、練歯磨、液状歯
磨などの剤型となすことができ、前記の成分以外に、通
常口腔用組成物に用いられる成分を、本発明の効果を損
なわない範囲において、適宜配合できる。例えば、本発
明の組成物が練歯磨の場合であれば、研磨剤として、炭
酸カルシウム、リン酸カルシウム、第2リン酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウ
ム、酸化チタン、非晶質シリカ、結晶質シリカ、アルミ
ノシリケート、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、レジンなどを、単独または2種以上を組合わせて配
合することができる。とりわけ、シリカ系の研磨剤もの
を用いる場合、性状の安定な組成物が得ることができ
る。これらの配合量は、通常、組成物全量に対して10
〜60重量%である。
【0017】湿潤剤としては、ソルビット、グリセリ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラ
クチットなどを、単独または2種以上を組み合わせて配
合することができる。その配合量は、通常、組成物全量
に対して5〜70重量%である。また、これら湿潤剤
は、水に対して重量比で1〜5の割合で配合すると、よ
り性状の安定な組成物を得ることができる。
【0018】pH調節剤としては、例えば、クエン酸、
リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセ
ロリン酸、酢酸、硝酸、ケイ酸、またはこれらの化学的
に可能な塩や水酸化ナトリウムなどが挙げられ、これら
は、組成物のpHが5〜9の範囲となるよう、単独また
は2種以上を組み合わせて配合することができる。その
配合量は、通常、組成物全量に対して0.01〜2重量
%である。
【0019】界面活性剤としては、本発明のアニオン性
界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤以外にも、N−
ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジエ
チルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシ
ン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウム
ベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリンベタインナトリウムなどの両性界面活性剤が配合
できる。
【0020】さらに、香味剤として、メントール、カル
ボン酸、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチ
ル、リモネン、オシメン、n−デシルアルコール、シト
ロネール、α−テルピネオール、メチルアセタート、シ
トロネニルアセタート、メチルオイゲノール、シネオー
ル、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、タイ
ム、ナツメグ、スペアミント油、ペパーミント油、レモ
ン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮
油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油、ピメント油
などを、単独または2種以上を組み合わせて、組成物全
量に対して0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2重
量%程度の割合で配合することができる。特に、メント
ール、オイゲノール、シネオール、アネトール、リモネ
ンなどを配合すると、フェノール系殺菌剤の安定性が保
たれ、殺菌活性の点で優れる傾向が見られた。
【0021】また、甘味剤として、サッカリンナトリウ
ム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオ
ヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリ
ラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニル
メチルエステル、パラチニット、ρ−メトキシシンナミ
ックアルデヒドなどを、組成物全量に対して0.01〜
1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%の割合で
配合することができる。
【0022】さらに、本発明の口腔用組成物には、フェ
ノール系殺菌剤以外の薬効成分として、酢酸dl−α−
トコフェロール、コハク酸トコフェロール、またはニコ
チン酸トコフェロールなどのビタミンE類、塩酸クロル
ヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニ
ウムなどのカチオン性殺菌剤、ドデシルジアミノエチル
グリシンなどの両性殺菌剤、デキストラナーゼ、アミラ
ーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵
素(リテックエンザイム)などの酵素、モノフルオロリ
ン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのア
ルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリ
ウム、フッ化第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸や
イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒド
ロキシルアラントイン、ジヒドロコレステロール、グリ
チルリチン塩類、グリチルレチン酸、グリセロフォスフ
ェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、カロペプタイ
ド、水溶性無機リン酸化合物などを、単独または2種以
上を組み合わせて配合することができる。
【0023】
【実施例】以下、試験例および実施例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。実施例中の配合量はいずれも重量
%である。
【0024】〔試験例〕フェノール系殺菌剤、非イオン
性界面活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロックコポリマーまたはポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油、およびアニオン性界面活性剤としてのラウ
リル硫酸ナトリウムを含む下記の練歯磨を常法に従って
調製し、ポリエチレンを最内層にしたアルミラミネート
チューブに充填し、40℃にて1ケ月保存した後のフェ
ノール系殺菌剤の残存率および殺菌効果を下記方法にて
求めた。 成 分 配合量(%) 炭酸カルシウム 30.0 無水シリカ 6.0 ソルビット (表1に示す) カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム (表1に示す) サッカリンナトリウム 0.1 香料 1.0 フェノール系殺菌剤 (表1に示す) 非イオン性界面活性剤 (表1に示す) 精製水 (表1に示す) 合 計 100.0
【0025】1. フェノール系殺菌剤残存率測定法 以下、イソプロピルメチルフェノ−ルを例にしてフェノ
−ル系殺菌剤の残存率の測定法について説明する。調製
した組成物(練歯磨)2.5gにメタノール20mlを
加え、20分間攪拌して充分に分散させた後、遠心分離
(17000rpm、10分)により上清液を得、さら
に残渣に同様の操作を2回繰り返し、上清液を合した。
これにメタノールを加えて100mlとし、試験液とし
て用い、液体クロマトグラフィーによりイソプロピルメ
チルフェノ−ルの量を定量した。なお、イソプロピルメ
チルフェノ−ルの残存率は下記の式から求め、下に示す
評価基準にて評価した。
【0026】
【数1】
【0027】評価基準 ◎・・・フェノ−ル系殺菌剤残存率が95%以上 ○・・・フェノ−ル系殺菌剤残存率が90%以上〜95
%未満 ×・・・フェノ−ル系殺菌剤残存率が90%未満
【0028】2. 殺菌力試験 歯磨の4倍スラリー5mlに108〜109CFU/ml
のストレプトコッカス・ミュータンス(Streptc
occus mutans)菌浮遊液0.1mlを加
え、湯浴中、37℃にて3分間殺菌反応を行った後、試
料液を一白金耳採取し、ポリオキシエチレンモノオレー
ト0.5%およびレシチン0.7%含有トリプチ・カー
ゼ・ソイ・アガー(TSA)平板上に塗布し、嫌気条件
下(N 2/H2/CO2=85/10/5)にて37℃、
2日間培養し、最少殺菌濃度(%)(以下、MBCとい
う)を測定した。なお、標準として、フェノール系殺菌
剤の0.05%水溶液(少量のSLSで可溶化)を用い
た。評価基準は下記の通りである。 評価基準 ○・・・試験サンプルのMBCが標準のMBCと同等、
またはそれ以下 ×・・・試験サンプルのMBCが標準のMBCより大 これらフェノール系殺菌剤残存率および殺菌力試験の結
果を合わせて表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果から明らかなごとく、非イオン
性界面活性剤を0.1重量%以上用い、かつ、そのラウ
リル硫酸ナトリウムに対する配合比が0.1〜3の範囲
内で、かつ、水分含量が40重量%以下において、フェ
ノール系殺菌剤の経時安定性も殺菌活性も保たれる(実
施例1〜6)。一方、10重量%以上の非イオン性界面
活性剤を配合した場合は、フェノール系殺菌剤の経日安
定性が良好であるが、殺菌力が不活化される(比較例
1)。また、0.1重量%未満の非イオン性界面活性剤
を配合した場合は、フェノール系殺菌剤の経日安定性も
殺菌力も低下する(比較例2)。さらに、非イオン性界
面活性剤を配合しない場合(比較例3)では、フェノー
ル系殺菌剤の経日安定性も殺菌活性も改善されなかっ
た。さらに、水分含量が40重量%を超えると、フェノ
ール系殺菌剤の経日安定性も殺菌活性も低下するだけで
はなく、組成物が相分離を引き起こした(比較例4)。
【0031】〔実施例5〕下記の各成分を常法に従って
練歯磨を調製し、上記と同様のチューブに充填した。 成 分 配合量(%) 炭酸カルシウム 35.0 水酸化アルミニウム 5.0 ソルビット 25.0 ポリエチレングリコール 5.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.1 香料 0.9 イソプロピルメチルフェノール 0.1 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.0 精製水 残部 合 計 100.0
【0032】〔実施例6〕下記の各成分を常法に従って
練歯磨を調製し、上記と同様のチューブに充填した。 成 分 配合量(%) リン酸カルシウム 25.0 無水シリカ 6.0 ソルビット 30.0 プロピレングリコール 5.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.2 N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム 1.5 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.5 ステビオサイド 0.1 香料 0.9 チモール 0.5 ポリオキシエチレン(240)ポリオキシ プロピレン(50)ブロックコポリマー 1.0 精製水 残部 合 計 100.0
【0033】〔実施例7〕下記の各成分を常法に従って
練歯磨を調製し、上記と同様のチューブに充填した。 成 分 配合量(%) 無水シリカ 20.0 ソルビット 40.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.1 香料 0.9 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 フッ化ナトリウム 0.2 ポリオキシエチレン(200)ポリオキシ プロピレン(70)ブロックコポリマー 2.0 精製水 残部 合 計 100.0
【0034】 〔実施例8〕 下記の各成分を常法に従って液体歯磨を調製し、合成樹脂製容器に充填した 。 成 分 配合量(%) 無水シリカ 20.0 ソルビット 25.0 グリセリン 12.0 カラゲナン 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 香料 0.5 イソプロピルメチルフェノール 0.2 パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 ポリオキシエチレン(150)ポリオキシ プロピレン(35)ブロックコポリマー 1.5 ケイ酸ナトリウム 0.5 精製水 残部 合 計 100.0 以上実施例5〜8により調製した口腔用組成物において
も、優れたフェノール系殺菌剤の経日安定性および殺菌
活性安定性が認められた。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、最内層が合成樹脂製の
容器におけるフェノール系殺菌剤の経日安定性が改良さ
れ、かつ殺菌活性の安定な口腔用組成物が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール系殺菌剤、アニオン性界面活
    性剤及び非イオン性界面活性剤を含有し、アニオン性界
    面活性剤に対する非イオン性界面活性剤の重量比が0.
    1〜3であり、且つ、組成物中の水分含量が40重量%
    以下であることを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 フェノール系殺菌剤がイソプロピルメチ
    ルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル、チモール
    から選ばれる1種以上である請求項1に記載の口腔用組
    成物。
  3. 【請求項3】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
    レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
    油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロッ
    クコポリマーから選ばれる1種以上である請求項1、請
    求項2の何れか1項に記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】 アニオン性界面活性剤がラウリル硫酸ナ
    トリウムであり、配合量が0.1〜5重量%である請求
    項1、請求項2、請求項3の何れか1項に記載の口腔用
    組成物。
  5. 【請求項5】 アニオン性界面活性剤に対する非イオン
    性界面活性剤の重量比が0.2〜2である請求項1、請
    求項2、請求項3及び請求項4の何れか1項に記載の口
    腔用組成物。
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