JPH11258753A - カラーフィルターの製造方法 - Google Patents

カラーフィルターの製造方法

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JPH11258753A
JPH11258753A JP6564098A JP6564098A JPH11258753A JP H11258753 A JPH11258753 A JP H11258753A JP 6564098 A JP6564098 A JP 6564098A JP 6564098 A JP6564098 A JP 6564098A JP H11258753 A JPH11258753 A JP H11258753A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
atom
alkyl group
substituent
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Application number
JP6564098A
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English (en)
Inventor
Masaru Iwagaki
賢 岩垣
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐熱性に優れ、画像の滲みのないカラーフィ
ルターを得る。 【解決手段】 支持体上に、それぞれ1層のハロゲン化
銀感光性層と非感光性層からなる写真構成層を塗設した
ハロゲン化銀感光材料を、パターン露光し、発色現像主
薬及び1種のカプラーの存在下に現像処理して、青色、
緑色、赤色のピクセルパターンを形成するカラーフィル
ターの製造方法において、発色現像主薬が下記一般式
(1)、(3)、(4)などで示される化合物であるこ
とを特徴とするカラーフィルターの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀感光材
料を利用したカラーフィルターの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは液晶を用いたディス
プレイパネル、CCD固体撮像素子、ブラウン管表示用
カラーフェイスプレート、複写用の光電変換素子プレー
トや単管式カラーテレビカメラ用フィルター等に用いら
れている。カラーフィルターは赤色、緑色および青色の
三原色を規則的に配列して構成されたものであるが、必
要に応じブラックマトリックスを加えた4色の色相から
なるものもある。
【0003】カラーフィルターの作製方法としては多数
開示されているが、例えば、重クロム酸ゼラチンの感光
した部分に形成したパターン状レリーフに染料を染着さ
せる工程を3回繰り返して、青(B)、緑(G)、赤
(R)の三色のパターンを持ったカラーフィルターとし
て作製する方法が知られている。
【0004】上記に加え、カラーフィルターの作製法と
して代表的なものとしては、顔料分散法、蒸着法、印刷
法、電着法、レジスト電着転写法等がある。しかしこれ
らの製造工程は各色ごとにフォトレジストの塗布、像露
光、現像、着色、レジストの除去、等の複雑な工程があ
り、また傷等が発生しやすく極めて高価なものであっ
た。これらの欠点を解消するため、ハロゲン化銀カラー
感光材料を用いたカラーフィルター製造方法が特開昭6
2−148952号公報、特開昭62−71950号公
報等に本出願人により提案されている。これらの方法は
有効なものであったが、カラーフィルターとしてはさら
にピクセルパターンを形成する色素の耐熱性を向上させ
る必要があった。即ち、ハロゲン化銀感光材料に対して
パターン露光して現像処理して得られたカラーフィルタ
ーを用いて液晶表示装置を作製する場合、ピクセルパタ
ーンの濃度低下や変色が発生することが判明した。
【0005】この濃度低下や変色は、発色現像主薬の酸
化体とカプラーとがカップリングして形成された発色色
素自体の耐熱安定性に起因するものである。
【0006】さらに、ハロゲン化銀感光材料を利用して
形成されたカラーフィルターは、高温雰囲気下でマトリ
ックスパターンの滲みが発生しやすいという問題点も有
することが分かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、耐熱安定性の高いカラーフィルターの製造方
法を提供するこおとにあり、本発明の第2の目的は、さ
らにマトリックスパターンの滲みの発生も少ないカラー
フィルターの製造方法を提供することにある。
【0008】ハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いて
カラーフィルターを製造するにあたり、パターン露光時
の感光材料の取り扱い性の向上したカラーフィルターの
製造方法を提供することにあり、本発明の第2の目的
は、ハロゲン化銀写真感光材料と紫外線硬化樹脂層との
接着性に優れ、且つ透明性にも優れたカラーフィルター
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により解決することができた。
【0010】(1) 支持体上に、それぞれ少なくとも
1層のハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真
構成層を塗設したハロゲン化銀感光材料を、パターン露
光し、発色現像主薬及び少なくとも1種のカプラーの存
在下に現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパタ
ーンを形成するカラーフィルターの製造方法において、
該発色現像主薬が下記一般式(1)または(2)で示さ
れる縮合複素環であることを特徴とするカラーフィルタ
ーの製造方法。
【0011】
【化8】
【0012】式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は同
一でも異なっていてもよく、各々水素原子または置換基
を表す。R7はアルキル基を表す。R8は置換基を表す。
mは0から3の整数を表し、mが2以上のとき複数のR
8は同一でも異なっていてもよい。
【0013】
【化9】
【0014】式中、R7は一般式(1)のR7と同じ意味
を表す。R9、R10、R11、R12は同一でも異なってい
てもよく、各々水素原子または置換基を表す。R13は置
換基を表す。nは0から3の整数を表し、nが2以上の
とき複数のR13は同一でも異なっていてもよい。
【0015】(2)支持体上に、それぞれ少なくとも1
層のハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真構
成層を塗設したハロゲン化銀感光材料を、パターン露光
し、発色現像主薬及び少なくとも1種のカプラーの存在
下に現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパター
ンを形成するカラーフィルターの製造方法において、該
発色現像主薬が下記一般式(3)で示される連環型であ
ることを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
【0016】
【化10】
【0017】式中、R14、R15、R16、R17、R18、R
19、R20、R21は同一でも異なっていてもよく、各々水
素原子または置換基を表す。R22は置換基を表す。pは
0から4の整数を表す。
【0018】(3)支持体上に、それぞれ少なくとも1
層のハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真構
成層を塗設したハロゲン化銀感光材料を、パターン露光
し、発色現像主薬及び少なくとも1種のカプラーの存在
下に現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパター
ンを形成するカラーフィルターの製造方法において、該
発色現像主薬が下記一般式(4)〜(7)で示される極
性基含有型であることを特徴とするカラーフィルターの
製造方法。
【0019】
【化11】
【0020】式中、R23は炭素数1〜6の直鎖もしくは
分岐の無置換のアルキル基、または主鎖が炭素数2〜6
である炭素数2〜6の直鎖もしくは分岐のヒドロキシア
ルキル基を表す。R24は主鎖が炭素数2〜6である炭素
数2〜6の直鎖もくしは分岐の無置換のアルキレン基、
主鎖が炭素数2〜6である炭素数3〜6の直鎖もしくは
分岐のヒドロキシアルキレン基を表す。R25は炭素数1
〜4の直鎖、分岐または環状のアルキル基を表す。ただ
しR24の炭素数が2または3のアルキレン基のとき、R
23の炭素数が2である場合を除く。
【0021】
【化12】
【0022】式中、R26は炭素数1〜6の直鎖もしくは
分岐のアルキル基を表す。R27は、主鎖が炭素数2〜6
である炭素数2〜6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基
を表す。R28は炭素数1〜4の直鎖または分岐のアルキ
ル基を表す。R29は炭素数1〜4の直鎖、分岐または環
状のアルキル基を表す。ただしR26がエチル基、R27
エチレン基、R28がメチル基、R29がメチル基である場
合を除く。
【0023】
【化13】
【0024】式中、R30は炭素数1〜6の直鎖もしくは
分岐のアルキル基を表す。R31は、主鎖が炭素数2〜6
である炭素数2〜6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基
を表す。R32、R33は、同一でも異なっていてもよく、
炭素数1〜4の直鎖または分岐のアルキル基を表す。R
34は炭素数1〜4の直鎖、分岐または環状のアルキル
基、ハロゲン原子、窒素あるいは酸素原子を介して結合
する置換基を表す。qは0〜4の整数を表す。qが2以
上のときR34は同一でも異なっていてもよい。
【0025】
【化14】
【0026】式中、R35は炭素数1〜6の直鎖もくしは
分岐のアルキル基を表す。R36は、主鎖が炭素数2〜6
である炭素数2〜6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基
を表す。R37は水素原子またはアルキル基または置換基
を表す。rは0〜4の整数を表す。rが2以上のときR
38は同一でも異なっていてもよい、Xは−CO−NR39
(R41),−CO−OR40,および−SO2−NR
39(R41)からなる群より選ばれる基である。このとき
39およびR41は同一でも異なっていてもよく、各々水
素原子、アルキル基またはアリール基を表す。R40はア
ルキル基又はアリール基を表す。
【0027】即ち、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を
用い、特定の発色現像主薬を用いることにより、カラー
色素画像の耐熱安定性が高く、マトリックスパターンの
滲みの発生の少ない、優れたピクセルパターンを得るこ
とができ、更にその後のカラーフィルターの製造におい
ては感光材料の表面と紫外線硬化樹脂層との接着性に優
れ、且つ透明性にも優れたカラーフィルターが容易に得
られる様になった。
【0028】以下、本発明を詳細に説明する。
【0029】まず、本発明において前記一般式(1)に
て表される化合物中のR1、R2、R3、R4、R5、R6
7、R8及びmについて詳しく述べる。R1、R2、R3
及びR4は同一でも異なっていてもよく、各々水素原子
または置換基を表す。更に詳しくはR1、R2、R3及び
4は水素原子または置換基であり、置換基の例として
はハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシ
基、スルホ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシ
ルアミノ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ
基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ
環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、シリル基、シリルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフ
ィニル基、ホスホニル基、アリールオキシカルボニル
基、アシル基である。これらはアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、
窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で形成される置
換基で置換されていてもよい。
【0030】更に詳しくR1、R2、R3及びR4の置換基
の例を示す。ハロゲン原子としては例えば、弗素原子、
塩素原子である。アルキル基としては炭素数1〜16、
好ましくは炭素数1〜6の直鎖、分岐鎖または環状のア
ルキル基であり、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエチル、3−
ヒドロキシプロピル、ベンジル、2−メタンスルホンア
ミドエチル、3−メタンスルホンアミドプロピル、2−
メタンスルホニルエチル、2−メトキシエチル、シクロ
ペンチル、2−アセトアミドエチル、2−カルボキシエ
チル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロ
ピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒド
ロキシブチル、n−ヘキシル、2−ヒドロキシプロピ
ル、4−ヒドロキシブチル、2−カルバモイルアミノエ
チル、3−カルバモイルアミノプロピル、4−カルバモ
イルアミノブチル、4−カルバモイルブチル、2−カル
バモイル(1−メチル)エチル、4−ニトロブチルであ
る。
【0031】アリール基としては炭素数6〜24のアリ
ール基で例えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシフ
ェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸素
原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員
または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環であって環
を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1つでも複
数であっても良く、例えば、2−フリル、2−チエニ
ル、2−ピリミジニル、2−ベンゾトリアゾリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリルである。アルコキシ基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基
で例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキ
シ、2−メタンスルホニルエトキシである。アリールオ
キシ基として炭素数6〜24のアリールオキシ基で例え
ば、フェノキシ、p−メトキシフェノキシ、m−(3−
ヒドロキシプロピオンアミド)フェノキシである。アシ
ルアミノ基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素数
1〜6のアシルアミノ基で例えば、アセトアミド、2−
メトキシプロピオンアミド、p−ニトロベンゾイルアミ
ドである。アルキルアミノ基としては炭素数1〜16、
好ましくは炭素数1〜6のアルキルアミノ基で例えば、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、2−ヒドロキシエチ
ルアミノである。アニリノ基としては炭素数6〜24の
アニリノ基で例えばアニリノ、m−ニトロアニリノ、N
−メチルアニリノである。ウレイド基としては炭素数1
〜16、好ましくは炭素数1〜6のウレイド基で例え
ば、ウレイド、メチルウレイド、N,N−ジエチルウレ
イド、2−メタンスルホンアミドエチルウレイドであ
る。
【0032】スルファモイルアミノ基としては炭素数0
〜16、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイルアミ
ノ基で例えば、ジメチルスルファモイルアミノ、メチル
スルファモイルアミノ、2−メトキシエチルスルファモ
イルアミノである。アルキルチオ基としては炭素数1〜
16、好ましくは炭素数1〜6のアルキルチオ基で例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、2−フェノキシエチルチ
オである。アリールチオ基としては炭素数6〜24のア
リールチオ基でこれらは例えば、フェニルチオ、2−カ
ルボキシフェニルチオ、4−シアノフェニルチオであ
る。アルコキシカルボニルアミノ基としては炭素数2〜
16、好ましくは炭素数2〜6のアルコキシカルボニル
アミノ基で例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキ
シカルボニルアミノ、3−メタンスルホニルプロポキシ
カルボニルアミノである。スルホンアミド基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のスルホンアミ
ド基で例えば、メタンスルホンアミド、p−トルエンス
ルホンアミド、2−メトキシエタンスルホンアミドであ
る。カルバモイル基としては炭素数1〜16、好ましく
は炭素数1〜6のカルバモイル基で例えば、カルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチルカルバ
モイルである。スルファモイル基としては炭素数0〜1
6、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイル基で例え
ば、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、エチル
スルファモイルである。スルホニル基としては炭素数1
〜16、好ましくは炭素数1〜6の脂肪族または芳香族
のスルホニル基で例えば、メタンスルホニル、エタンス
ルホニル、2−クロロエタンスルホニルである。アルコ
キシカルボニル基としては炭素数1〜16、好ましくは
炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基で例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカ
ルボニルである。ヘテロ環オキシ基としては炭素数1〜
5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上
含む5員または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環オ
キシ基であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の
種類は1つでも複数であっても良く例えば、1−フェニ
ルテトラゾリル−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ、2−ピリジルオキシである。
【0033】R5、R6は水素原子または置換基を表し、
この場合置換基とはアルキル基、アリール基またはヘテ
ロ環基を表す。その詳細は、R1、R2、R3及びR4にて
説明したものに同義である。但しR5、R6がヘテロ環基
である場合、該ヘテロ環基のヘテロ環を構成する炭素原
子と結合している。R7はアルキル基を表す。その詳細
は、R1、R2、R3及びR4にて説明したものに同義であ
る。R8は置換基を表す。その詳細は、R1、R2、R3
びR4にて説明したものに同義である。mは0から3の
整数を表す。
【0034】次に本発明において前記一般式(2)にて
表される化合物中のR9、R10、R11、R12、R13及び
nについて詳しく述べる。R9及びR10は同一でも異な
っていてもよく、各々水素原子または置換基を表す。そ
の詳細は、R1、R2、R3及びR4にて説明したものに同
義である。R11及びR12は同一でも異なっていてもよく
各々水素原子または置換基を表し、この場合置換基とは
アルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。その
詳細は、R1、R2、R3及びR4にて説明したものに同義
である。但し、R11、R12がヘテロ環基である場合、該
ヘテロ環基のヘテロ環を構成する炭素原子と結合してい
る。R13は置換基を表す。その詳細は、R1、R2、R3
及びR4にて説明したものに同義である。nは0から3
の整数を表す。
【0035】次に本発明において前記一般式(3)にて
表される化合物中のR14、R15、R16、R17、R18、R
19、R20、R21、R22及びpについて詳しく述べる。R
14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21は同一
でも異なっていてもよく、各々水素原子または置換基を
表す。その詳細は、R1、R2、R3及びR4にて説明した
ものに同義である。R22は置換基を表す。その詳細は、
1、R2、R3及びR4にて説明したものに同義である。
pは0から4の整数を表す。
【0036】次に本発明において前記一般式(4)にて
表される化合物中のR23、R24、R25について詳しく述
べる。R23は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐の無置換
のアルキル基、または主鎖が炭素数2〜6である炭素数
2〜6の直鎖もくしは分岐のヒドロキシアルキル基を表
す。ここで主鎖とはその連結する窒素原子とヒドロキシ
ル基の連結基のことを指し、R23が複数のヒドロキシル
基を有する場合には、その炭素数が最も少なくなるもの
を指す。R23の具体例としては、例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec
−ブチル、n−ヘキシル、ネオペンチル、3−ヒドロキ
シプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプ
ロピル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシ
プロピル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘ
キシル、4−ヒドロキシペンチル、3−ヒドロキシブチ
ル、4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル、5,6−ジ
ヒドロキシヘキシル、2,3,4−トリヒドロキシブチ
ルなどが挙げられる。
【0037】R24は主鎖が炭素数2〜6である炭素数2
〜6の直鎖もしくは分岐の無置換のアルキレン基、また
は主鎖が炭素数2〜6である炭素数2〜6の直鎖もしく
は分岐のヒドロキシルアルキレン基を表す。ここで主鎖
とはその連結する窒素原子と一般式(4)中に記載した
ヒドロキシル基の連結鎖のことを指し、R24が一つ以上
のヒドロキシル基を有する場合には、窒素原子側から数
えて最も炭素数が少なくなる炭素原子上に結合している
ヒドロキシル基が、一般式(4)中に記載したヒドロキ
シル基に該当し、その連結鎖を主鎖とする。R24の具体
例としては、例えばエチレン、トリメチレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−メチル
トリメチレン、2−メチルエチレン、3−ヒドロキシメ
チルエチレン、2−メチルトリメチレン、3−メチルト
リメチレン、3−メチルペンタメチレン、2−メチルペ
ンタメチレン、2−エチルトリメチレン、2−メチルペ
ンタメチレン、2−エチルトリメチレン、3−(2−ヒ
ドロキシエチル)トリメチレンなどが挙げられる。
【0038】R25は炭素数1〜4の直鎖、分岐または環
状のアルキル基を表す。R25の具体例としては、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル、シクロプロピルな
どが挙げられる。
【0039】一般式(4)中の、R23、R24、R25につ
いて以下にその好ましい組み合わせについて述べる。R
23はメチル基、エチル基、n−プロピル基、2−ヒドロ
キシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロ
キシブチル基であり、R24は、その主鎖が炭素数2〜4
の炭素数2〜5のアルキレン基であり、R25はメチル
基、エチル基である組み合わせが好ましい。更に好まし
い組み合わせとしては、R23はメチル基、エチル基、n
−プロピル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキ
シプロピル基、4−ヒドロキシブチル基であり、R24
その主鎖が炭素数2〜4の炭素数2〜4の無置換のアル
キレン基であり、R25はメチル基である組み合わせが好
ましい。
【0040】次に本発明において前記一般式(5)にて
表される化合物中のR26、R27、R28及びR29について
詳しく述べる。R26は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐
のアルキル基を表す。その具体例としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2−ヒド
ロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メタンス
ルホンアミドエチル、3−メタンスルホンアミドプロピ
ル、2−メタンスルホニルエチル、2−メトキシエチ
ル、シクロペンチル、2−アセトアミドエチル、2−カ
ルボキシエチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバ
モイルプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,
4−ジヒドロキシブチル、n−ヘキシル、5−ヒドロキ
シペンチル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシ
ブチル、2−カルバモイルアミノエチル、3−カルバモ
イルアミノプロピル、4−カルバモイルアミノブチル、
4−スルホブチル、4−カルバモイルブチル、2−カル
バモイル(1−メチル)エチル、4−ニトロブチルを挙
げることができる。
【0041】R27は、主鎖が炭素数2〜6である炭素数
2〜6の直鎖もくしは分岐のアルキレン基を表す。R27
の具体例としては、例えばエチレン、トリメチレン、テ
トラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−
メチルトリメチレン、2−メチルトリメチレン、3−メ
チルトリメチレン、3−メチルペンタメチレン、2−メ
チルペンタメチレン、2−エチルトリメチレン、2−メ
チルペンタメチレン、2−エチルトリメチレン、3−
(2−ヒドロキシエチル)トリメチレンなどが挙げられ
る。
【0042】R28は炭素数1〜4の直鎖または分岐のア
ルキル基を表す。R28の具体例としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2
−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メ
トキシエチル、2−アセトアミドエチル、2−カルボキ
シエチル、2−カルバモイルエチルなどが挙げられる。
【0043】R29は炭素数1〜4の直鎖、分岐または環
状のアルキル基を表す。R29の具体例としては、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル、シクロプロピルな
どが挙げられる。
【0044】一般式(5)中の、R26、R27、R28、R
29について以下にその好ましい組み合わせについて述べ
る。R26はメチル基、エチル基またはn−プロピル基で
あり、R27は主鎖が炭素数3ないしは4である炭素数3
ないしは4のアルキレン基でありR28はメチル基または
エチル基であり、R29はメチル基である組み合わせが好
ましい。更に好ましい組み合わせとしては、R26はメチ
ル基またはエチル基であり、R27はトリメチレン基また
はテトラメチレン基であり、R28はメチル基でありR29
はメチル基である組み合わせが好ましい。
【0045】次に本発明において前記一般式(6)で表
される化合物について詳しく述べる。
【0046】R30はアルキル基であり、更に好ましくは
30は炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖アルキル基、ア
ラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアル
キル基、シクロアルケニル基であり、これらは置換基、
例えばヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、シ
アノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原
子、イオウ原子もしくはカルボニル基で連結する置換基
等で置換していてもよい。例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエチ
ル、3−ヒドロキシプロピル、2−メタンスルホンアミ
ドエチル、3−メタンスルホンアミドプロピル、2−メ
タンスルホニルエチル、2−メトキシエチル、シクロペ
ンチル、2−アセトアミドエチル、2−カルボキシルエ
チル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロ
ピル、n−ヘキシル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒ
ドロキシブチル、2−カルバモイルアミノエチル、3−
カルバモイルアミノプロピル、4−カルバモイルアミノ
ブチル、4−カルバモイルブチル、2−カルバモイル
(1−メチル)エチル、4−ニトロブチル等を挙げるこ
とができる。
【0047】これらのうち、好ましいR30としてはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2
−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メ
トキシエチル、2−メタンスルホンアミドエチル、2−
アセトアミドエチル基であり、更に好ましくはメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル基である。
【0048】R31は主鎖が炭素数2個以上のアルキレン
基であり、更に好ましくはR31は直鎖または分岐鎖アル
キレン基であり、これらは置換基、例えばヒドロキシル
基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン原
子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしく
はカルボニル基で連結する置換基等で置換していてもよ
い。例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレ
ン、ヘキシレン、2−メチルプロピレン、2−メトキシ
エチレン、1−メチルエチレン等を挙げることができ
る。
【0049】これらのうち、好ましいR31としては主鎖
の炭素数2〜5のアルキレン基、例えばエチレン、プロ
ピレン、ブチレン、2−メチルプロピレン、2−メチル
エチレン基である。
【0050】R32及びR33は水素原子または炭素数4個
以下のアルキル基であり、R32とR33は同一でも異なっ
ていても良い。更に好ましくはR32及びR33の示す炭素
数4個以下のアルキル基は直鎖または分岐鎖アルキル基
であり、これらは置換基、例えばヒドロキシル基、ニト
ロ基、カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン原子または
その他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくはカルボ
ニル基で連結する置換基等で置換していてもよい。R32
及びR33の例としては、例えば水素原子、メチル、エチ
ル、プロピル、2−ヒドロキシルエチル、2−カルボキ
シルエチル、3−ヒドロキシスルホニルプロピル、イソ
プロピル、3−(N,N−ジメチル)アミノプロピルを
挙げることができる。
【0051】これらのうち、好ましいR32及びR33とし
ては水素原子、メチル、エチル基であり、更に好ましく
は水素原子である。
【0052】R34はアルキル基、ハロゲン原子又は窒素
もしくは酸素原子を介して連結する置換基を表し、更に
詳しくはR34はアルキル基(好ましくは炭素数1〜16
の直鎖または分岐鎖アルキル基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアル
ケニル基であり、これらは置換基、例えばヒドロキシル
基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン原
子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしく
はカルボニル基で連結する置換基で置換していてもよ
く、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
t−ブチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプ
ロピル、2−メタンスルホンアミドエチル、3−メタン
スルホンアミドプロピル、2−メタンスルホニルエチ
ル、2−メトキシエチル、シクロペンチル、2−アセト
アミドエチル、2−カルボキシルエチル、2−カルバモ
イルエチル、3−カルバモイルプロピル、n−ヘキシ
ル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、
2−カルバモイルアミノエチル、3−カルバモイルアミ
ノプロピル、4−カルバモイルアミノブチル、4−カル
バモイルブチル、2−カルバモイル(1−メチル)エチ
ル、4−ニトロブチル)、ハロゲン原子(例えば、弗素
原子、塩素原子)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニ
ルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキ
シ)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、2−メ
トキシプロピオンアミド)、アルキルアミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ)、ウレイド基
(例えば、メチルウレイド、N,N−ジエチルウレイ
ド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジメ
チルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例え
ば、メチルチオ、エチルチオ)、アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基
(例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボ
ニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスル
ホンアミド)、カルバモイル基(例えば、N,N−ジメ
チルカルバモイル、N−エチルカルバモイル)、スルフ
ァモイル基(例えば、N,N−ジメチルスルファモイ
ル)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニル)、アルコキシカルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル)、アシルオキ
シ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基
(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ)、シ
リルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ)、イ
ミド基(例えばN−スクシンイミド)、スルフィニル基
(例えば、エタンスルフィニル)、ホスホニル基(例え
ば、メトキシホスホニル)、アシル基(例えば、アセチ
ル、ベンゾイル)、アゾリル基(例えば、イミダゾリ
ル、ピラゾリル)を表す。
【0053】これらの置換基のうち、好ましいR34とし
てはアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
アミノ基、ウレイド基であり、更に好ましくはアルキル
基であり、その中でもメチル基、エチル基が特に好まし
い。
【0054】qは0〜4の整数を表す。qが2以上のと
き、R34は同一でも異なっていてもよい。好ましいqは
0もしくは1であり、更に好ましくはqは1である。
【0055】次に本発明において前記一般式(7)で表
される化合物について詳しく述べる。R38は置換基であ
り、更に詳しくはハロゲン原子、アルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ基、
ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル
基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環
オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基、シリル基、シリルオキシ基、アリールオキシカル
ボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフィ
ニル基、ホスホニル基、アリールオキシカルボニル基、
アシル基を表す。
【0056】更に詳しくはR38はハロゲン原子(例え
ば、弗素原子、塩素原子)、アルキル基(炭素数1〜1
6の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基でこれらはア
ルケニル基、アルキニル基、アニール基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸
素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結
する置換基で置換していてもよく例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2−ヒドロ
キシエチル、3−ヒドロキシプロピル、ベンジル、2−
メタンスルホンアミドエチル、3−メタンスルホンアミ
ドプロピル、2−メタンスルホニルエチル、2−メトキ
シエチル、シクロペンチル、2−アセトアミドエチル、
2−カルボキシルエチル、2−カルバモイルエチル、3
−カルバモイルプロピル、n−ヘキシル、2−ヒドロキ
シプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−カルバモイル
アミノエチル、3−カルバモイルアミノプロピル、4−
カルバモイルアミノブチル、4−カルバモイルブチル、
2−カルバモイル、1−メチルエチル、4−ニトロブチ
ル)、アリール基(炭素数6〜24のアリール基でこれ
らはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
原子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もし
くは炭素原子で連結する置換基で置換していてもよく例
えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシフェニル)、
ヘテロ環基(炭素数1〜5の酸素原子、窒素原子、もし
くは硫黄原子を1個以上含む5員または6員環の芳香族
または脂肪族のヘテロ環であって環を構成するヘテロ原
子の数及び元素の種類は1つでも複数であっても良く、
またこれらのヘテロ環基はさらに炭素数1〜16のアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子また
はその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素
原子で連結する置換基で置換していてもよく例えば、2
−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベン
ゾトリアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル)、シアノ
基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アル
コキシ基(炭素数1〜16のアルコキシ基でこれらはア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸
素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結
する置換基で置換していてもよく例えば、メトキシ、エ
トキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニル
エトキシ)、アリールオキシ基(炭素数6〜24のアリ
ールオキシ基でこれらはアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原
子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置
換していてもよく例えば、フェノキシ)、アシルアミノ
基(炭素数1〜16のアシルアミノ基でこれらはアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒド
ロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子または
その他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原
子で連結する置換基で置換していてもよく例えば、アセ
トアミド、2−メトキシプロピオンアミド)、アルキル
アミノ基(炭素数1〜16のアルキルアミノ基でこれら
はアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキ
シル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその
他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で
連結する置換基で置換していてもよく例えば、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ)、アニリノ基(炭素数6〜2
4のアニリノ基でこれらはアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒
素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基
で置換していてもよく例えばアニリノ、m−ニトロアニ
リノ)、ウレイド基(炭素数1〜16のウレイド基でこ
れらはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子も
しくは炭素原子で連結する置換基で置換していてもよく
例えば、メチルウレイド、N,N−ジエチルウレイ
ド)、スルファモイルアミノ基(炭素数0〜16のスル
ファモイルアミノ基でこれらはアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、
窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する置換
基で置換していてもよく例えば、ジメチルスルファモイ
ルアミノ)、アルキルチオ基(炭素数1〜16のアルキ
ルチオ基でこれらはアルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子も
しくは炭素原子で連結する置換基で置換していてもよく
例えば、メチルチオ、エチルチオ)、アリールチオ基
(炭素数6〜24のアリールチオ基でこれらはアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロ
キシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはそ
の他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子
で連結する置換基で置換していてもよく例えば、フェニ
ルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基(炭素数2〜
16のアルコキシカルボニルアミノ基でこれらはアルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、
ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原
子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する
置換基で置換していてもよく例えば、メトキシカルボニ
ルアミノ、エトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミ
ド基(炭素数1〜16のスルホンアミド基でこれらはア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子ま
たはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭
素原子で連結する置換基で置換していてもよく例えば、
メタンスルホンアミド)、カルバモイル基(炭素数1〜
16のカルバモイル基でこれらはアルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニ
トロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原
子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する
置換基で置換していてもよく例えば、N,N−ジメチル
カルバモイル、N−エチルカルバモイル)、スルファモ
イル基(炭素数0〜16のスルファモイル基でこれらは
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしく
は炭素原子で連結する置換基で置換していてもよくたと
えば、ジメチルスルファモイル)、スルホニル基(炭素
数1〜16の脂肪族または芳香族のスルホニル基でこれ
らはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
原子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もし
くは炭素原子で連結する置換基で置換していてもよく例
えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル)、アルコ
キシカルボニル基(炭素数1〜16のアルコキシカルボ
ニル基でこれらはアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イ
オウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置換して
いてもよく例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル)、ヘテロ環オキシ基(炭素数1〜5の酸素原
子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員ま
たは6員環の芳香族または脂肪族のヘテロ環オキシ基で
あって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1
つでも複数であっても良く、またこれらのヘテロ環基は
さらに炭素数1〜16のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原
子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置
換していてもよく例えば、1−フェニルテトラゾリル−
5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ
基(炭素数1〜16のアゾ基でこれらはアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸
素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結
する置換基で置換していてもよく例えば、フェニルア
ゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルア
ゾ)、アシルオキシ基(炭素数1〜16のアシルオキシ
基でこれらはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イ
オウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置換して
いてもよく例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ
基(炭素数1〜16のカルバモイルオキシ基でこれらは
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしく
は炭素原子で連結する置換基で置換していてもよく例え
ばN,N−ジメチルカルバモイルオキシ)、シリル基
(炭素数3〜16のシリル基でこれらはアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸
素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結
する置換基で置換していてもよく例えば、トリメチルシ
リル)、シリルオキシ基(炭素数3〜16のシリルオキ
シ基でこれらはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イ
オウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置換して
いてもよく例えば、トリメチルシリルオキシ)、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基(炭素数7〜24のアリー
ルオキシカルボニルアミノ基でこれらはアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸
素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結
する置換基で置換していてもよく例えば、フェノキシカ
ルボニルアミノ)、イミド基(炭素数4〜16のイミド
基でこれらはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イ
オウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置換して
いてもよく例えば、N−スクシンイミド)、ヘテロ環チ
オ基(炭素数1〜5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫
黄原子を1個以上含む5員または6員環の芳香族または
脂肪族のヘテロ環チオ基であって環を構成するヘテロ原
子の数及び元素の種類は1つでも複数であっても良く、
またこれらのヘテロ環基はさらに炭素数1〜16のアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子また
はその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素
原子で連結する置換基で置換していてもよく2−ベンゾ
チアゾリルチオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基
(炭素数1〜16のスルフィニル基でこれらはアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロ
キシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはそ
の他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子
で連結する置換基で置換していてもよく例えば、エタン
スルフィニル)、ホスホニル基(炭素数2〜16のホス
ホニル基でこれらはアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シア
ノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、
イオウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置換し
ていてもよく例えば、メトキシホスホニル)、アリール
オキシカルボニル基(炭素数7〜24のアシルアミノ基
でこれらはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハ
ロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原
子もしくは炭素原子で連結する置換基で置換していても
よく例えば、フェノキシルカルボニル)、アシル基(炭
素数1〜16のアシル基でこれらはアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、
ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原
子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する
置換基で置換していてもよく例えば、アセチル、ベンゾ
イル)を表す。
【0057】これらの置換基のうち、好ましいR38とし
てはアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
アミノ基、ウレイド基であり、更に好ましくはアルキル
基であり、そのなかでもメチル基、エチル基が特に好ま
しい。rは0〜4の整数で表す。rは2以上のとき、R
38は同一でも異なっていてもよい。好ましいrは0もし
くは1であり、更に好ましくはrは1である。
【0058】R35はアルキル基であり、更に詳しくはR
35はアルキル基(炭素数1〜16の直鎖、分岐鎖または
環状のアルキル基でこれらはアルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、イ
オウ原子もしくは炭素原子で連結する置換基で置換して
いてもよく例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロ
キシプロピル、ベンジル、2−メタンスルホンアミドエ
チル、2−メタンスルホンアミドプロピル、2−メタン
スルホニルエチル、2−メトキシエチル、シクロペンチ
ル、2−アセトアミドエチル、2−カルボキシルエチ
ル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピ
ル、n−ヘキシル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒド
ロキシブチル、ベンジル、2−カルバモイルアミノエチ
ル、3−カルバモイルアミノプロピル、4−カルバモイ
ルアミノブチル、4−カルバモイルブチル、2−カルバ
モイル(1−メチル)エチル、4−ニトロブチル)を表
す。
【0059】これらの置換基のうち好ましいR35として
はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチ
ル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、
2−メトキシエチル、2−メタンスルホンアミドエチ
ル、2−アセトアミドエチル、4−ヒドロキシブチル基
であり、更に好ましくはメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、t−ブチル基であり、なかでもメチル、エ
チル、プロピル基が特に好ましく、エチル基、プロピル
基が最も好ましい。
【0060】R36はアルキレン基であり、更に詳しくは
36は主鎖が炭素数2個以上のアルキレン基(直鎖また
は分岐鎖アルキレン基でこれらはヒドロキシル基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、
窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連結する置換
基で置換していてもよく例えば、エチレン、2−メチル
エチレン、2−フルオロトリメチレン、トリメチレン、
テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2
−メチルトリメチレン、2−メトキシトリメチレン、1
−メチルテトラメチレン、1−メチルエチレン)を表
す。
【0061】これらの置換基のうち、好ましいR36とし
てはエチレン、2−メチルエチレン、トリメチレン、テ
トラメチレン、2−メチルトリメチレン、1−メチルエ
チレン基であり、エチレン、トリメチレン、テトラメチ
レン基がなかでも好ましい。
【0062】R37は水素原子またはアルキル基であり、
更に詳しくはR37は水素原子またはアルキル基(炭素数
1〜16の直鎖または分岐鎖アルキル基でこれらはアル
ケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン原
子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしく
は炭素原子で連結する置換基で置換していてもよく例え
ばメチル、エチル、プロピル、t−ブチル、2−ヒドロ
キシエチル、2−カルボキシエチル、3−スルホプロピ
ル、イソプロピル、3−(N,N−ジメチル)アミノプ
ロピル)を表す。
【0063】これらのうち、好ましいR37としては水素
原子、メチル、エチル基であり、更に好ましくは水素原
子である。Xは−CO−NR39(R41)、−CO−OR
40、−SO2−NR39(R41)からなる群より選ばれる
基であり、−CO−NR39(R41)および−SO2−N
39(R41)が好ましい。R39およびR41は水素原子、
アルキル基およびアリール基であり更に詳しくはR39
よびR41は水素原子、アルキル基(炭素数1〜16の直
鎖または分岐鎖アルキル基でこれらはアルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他
酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子で連
結する置換基で置換していてもよく例えばメチル、エチ
ル、プロピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2
−カルボキシエチル、3−スルホプロピル、イソプロピ
ル、3−(N,N−ジメチル)アミノプロピル)、アリ
ール基(炭素数6〜24のアリール基でこれらはアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒド
ロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子または
その他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原
子で連結する置換基で置換していてもよく例えば、フェ
ニル、ナフチル、p−メトキシフェニル)を表す。
【0064】これらのうち好ましいR39は水素原子、ア
ルキル基であり、アルキル基のなかではメチル基および
エチル基が好ましい。なかでも好ましいR39は水素原子
である。また好ましいR41はXが−CO−NR
39(R41)である場合のR41では水素原子およびアルキ
ル基が好ましく、水素原子が特に好ましい。Xが−SO
2−NR39(R41)である場合の好ましいR41は水素原
子およびアルキル基であり、更に好ましくはアルキル基
でありなかでもメチル基、エチル基が特に好ましい。
【0065】R40はアルキル基およびアリール基であり
更に詳しくはR40はアルキル基(炭素数1〜16の直鎖
または分岐鎖アルキル基でこれらはヒドロキシル基、ニ
トロ基、カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン原子また
はその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素
原子で連結する置換基で置換していてもよく例えばメチ
ル、エチル、プロピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエ
チル、2−カルボキシエチル、3−スルホプロピル、イ
ソプロピル、3−(N,N−ジメチル)アミノプロピ
ル)、アリール基(炭素数6〜24のアリール基でこれ
らはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
原子またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もし
くは炭素原子で連結する置換基で置換していてもよく例
えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシフェニル)を
表す。
【0066】これらのうち好ましいR40はアルキル基で
あり、なかでもメチル基、エチル基が特に好ましい。
【0067】以下に、本発明の一般式(1)〜一般式
(7)で表される化合物の代表的な具体例を示す。
【0068】
【化15】
【0069】
【化16】
【0070】
【化17】
【0071】
【化18】
【0072】
【化19】
【0073】
【化20】
【0074】
【化21】
【0075】
【化22】
【0076】
【化23】
【0077】
【化24】
【0078】
【化25】
【0079】
【化26】
【0080】
【化27】
【0081】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の組
成は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化
銀、塩沃化銀等任意のハロゲン組成を有するものであっ
てもよいが、塩化銀を95モル%以上含有する実質的に
沃化銀を含有しない塩臭化銀が好ましい。迅速処理性、
処理安定性からは、好ましくは97モル%以上、より好
ましくは98〜99.9モル%の塩化銀を含有するハロ
ゲン化銀乳剤が好ましい。
【0082】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤を得
るには、臭化銀を高濃度に含有する部分を有するハロゲ
ン化銀乳剤が特に好ましく用いられる。この場合、高濃
度に臭化銀を含有する部分は、ハロゲン化銀乳剤粒子に
エピタキシー接合していても、いわゆるコア・シェル乳
剤であってもよいし、完全な層を形成せず単に部分的に
組成の異なる領域が存在するだけであってもよい。ま
た、組成は連続的に変化してもよいし不連続に変化して
もよい。臭化銀が高濃度に存在する部分は、ハロゲン化
銀粒子の表面の結晶粒子の頂点である事が特に好まし
い。
【0083】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤を得
るには重金属イオンを含有させるのが有利である。この
ような目的に用いることの出来る重金属イオンとして
は、鉄、イリジウム、白金、パラジウム、ニッケル、ロ
ジウム、オスミウム、ルテニウム、コバルト等の第8〜
10族金属や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第12族
遷移金属や、鉛、レニウム、モリブデン、タングステ
ン、ガリウム、クロムの各イオンを挙げることができ
る。中でも鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、ガリウ
ム、オスミウムの金属イオンが好ましい。
【0084】これらの金属イオンは、塩や、錯塩の形で
ハロゲン化銀乳剤に添加することが出来る。
【0085】前記重金属イオンが錯体を形成する場合に
は、その配位子またはイオンとしてはシアン化物イオ
ン、チオシアン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、シ
アン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、沃化物イ
オン、硝酸イオン、カルボニル、アンモニア等を挙げる
ことができる。中でも、シアン化物イオン、チオシアン
酸イオン、イソチオシアン酸イオン、塩化物イオン、臭
化物イオン等が好ましい。
【0086】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に重
金属イオンを含有させるためには、該重金属化合物をハ
ロゲン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、
ハロゲン化銀粒子の形成後の物理熟成中の各工程の任意
の場所で添加すればよい。前述の条件を満たすハロゲン
化銀乳剤を得るには、重金属化合物をハロゲン化物塩と
一緒に溶解して粒子形成工程の全体或いは一部にわたっ
て連続的に添加する事ができる。
【0087】前記重金属イオンをハロゲン化銀乳剤中に
添加するときの量はハロゲン化銀1モル当り1×10-9
モル以上、1×10-2モル以下がより好ましく、特に1
×10-8モル以上5×10-5モル以下が好ましい。
【0088】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形
状は任意のものを用いることが出来る。好ましい一つの
例は、(100)面を結晶表面として有する立方体であ
る。また、米国特許4183756号、同422566
6号、特開昭55−26589号、特公昭55−427
37号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィック
・サイエンス(J.Photogr.Sci.)21、
39(1973)等の文献に記載された方法等により、
八面体、十四面体、十二面体等の形状を有する粒子をつ
くり、これを用いることもできる。さらに、双晶面を有
する粒子を用いてもよい。
【0089】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
単一の形状からなる粒子が好ましく用いられるが、単分
散のハロゲン化銀乳剤を二種以上同一層に添加する事が
特に好ましい。
【0090】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒
径は特に制限はないが、迅速処理性及び、感度など、他
の写真性能などを考慮すると好ましくは、0.1〜1.
2μm、更に好ましくは、0.2〜1.0μmの範囲で
ある。
【0091】この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値
を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に
均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積とし
てかなり正確にこれを表すことができる。
【0092】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒
径の分布は、好ましくは変動係数が0.22以下、更に
好ましくは0.15以下の単分散ハロゲン化銀粒子であ
り、特に好ましくは変動係数0.15以下の単分散乳剤
を2種以上同一層に添加する事である。ここで変動係数
は、粒径分布の広さを表す係数であり、次式によって定
義される。
【0093】変動係数=S/R (ここに、Sは粒径分布の標準偏差、Rは平均粒径を表
す。) ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合は
その直径、また、立方体や球状以外の形状の粒子の場合
は、その投影像を同面積の円像に換算したときの直径を
表す。
【0094】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0095】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
酸性法、中性法、アンモニア法の何れで得られたもので
あってもよい。該粒子は一時に成長させたものであって
もよいし、種粒子を作った後で成長させてもよい。種粒
子を作る方法と成長させる方法は同じであっても、異な
ってもよい。
【0096】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩
を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時
混合法、それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時
混合法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一
形式として特開昭54−48521号等に記載されてい
るpAgコントロールド・ダブルジェット法を用いるこ
ともできる。
【0097】また、特開昭57−92523号、同57
−92524号等に記載の反応母液中に配置された添加
装置から水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を
供給する装置、ドイツ公開特許2,921,164号等
に記載された水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶
液を連続的に濃度変化して添加する装置、特公昭56−
501776号等に記載の反応器外に反応母液を取り出
し、限外濾過法で濃縮することによりハロゲン化銀粒子
間の距離を一定に保ちながら粒子形成を行なう装置など
を用いてもよい。
【0098】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。また、メルカプト基を有す
る化合物、含窒素ヘテロ環化合物または増感色素のよう
な化合物をハロゲン化銀粒子の形成時、または、粒子形
成終了の後に添加して用いてもよい。
【0099】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
金化合物を用いる増感法、カルコゲン増感剤を用いる増
感法を組み合わせて用いることが出来る。
【0100】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に適
用するカルコゲン増感剤としては、イオウ増感剤、セレ
ン増感剤、テルル増感剤などを用いることが出来るが、
イオウ増感剤が好ましい。イオウ増感剤としてはチオ硫
酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチア
シアネート、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸
塩、ローダニン、無機イオウ等が挙げられる。
【0101】本発明に用いられるイオウ増感剤の添加量
としては、適用されるハロゲン化銀乳剤の種類や期待す
る効果の大きさなどにより変える事が好ましいが、ハロ
ゲン化銀1モル当たり5×10-10〜5×10-5モルの
範囲、好ましくは5×10-8〜3×10-5モルの範囲が
好ましい。
【0102】本発明に用いられる金増感剤としては、塩
化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加すること
ができる。用いられる配位子化合物としては、ジメチル
ローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、
メルカプトトリアゾール等を挙げることができる。金化
合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化
合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通
常はハロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×1
-8モルであることが好ましい。更に好ましくは1×1
-5モル〜1×10-8モルである。
【0103】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の化
学増感法としては、還元増感法を用いてもよい。
【0104】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に
は、ハロゲン化銀感光材料の調製工程中に生じるカブリ
を防止したり、保存中の性能変動を小さくしたり、現像
時に生じるカブリを防止する目的で公知のカブリ防止
剤、安定剤を用いることが出来る。こうした目的に用い
ることのできる好ましい化合物の例として、特開平2−
146036号公報7ページ下欄に記載された一般式
(II)で表される化合物を挙げることができ、さらに好
ましい具体的な化合物としては、同公報の8ページに記
載の(IIa−1)〜(IIa−8)、(IIb−1)〜(II
b−7)の化合物や、1−(3−メトキシフェニル)−
5−メルカプトテトラゾール、1−(4−エトキシフェ
ニル)−5−メルカプトテトラゾール等の化合物を挙げ
ることができる。これらの化合物は、その目的に応じ
て、ハロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感工程、
化学増感工程の終了時、塗布液調製工程などの工程で添
加される。これらの化合物の存在下に化学増感を行う場
合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10-5モル〜5×
10-4モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終
了時に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-6モル〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×
10-5モル〜5×10-3モルがより好ましい。
【0105】塗布液調製工程において、ハロゲン化銀乳
剤層に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-6モル〜1×10-1モル程度の量が好ましく、1×
10-5モル〜1×10-2モルがより好ましい。またハロ
ゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、塗布被膜
中の量が、1m2当り1×10-9モル〜1×10-3モル
程度の量が好ましい。
【0106】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
には、イラジエーション防止やハレーション防止の目的
で種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができ
る。この目的で、公知の化合物をいずれも用いることが
出来るが、特に、可視域に吸収を有する染料としては、
特開平3−251840号公報308ページに記載のA
I−1〜11の染料および特開平6−3770号公報記
載の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収染料として
は、特開平1−280750号公報の2ページ左下欄に
記載の一般式(I)、(II)、(III)で表される化合
物が好ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀乳剤の写真
特性への影響もなく、また残色による汚染もなく好まし
い。好ましい化合物の具体例として、同公報3ページ左
下欄〜5ページ左下欄に挙げられた例示化合物(1)〜
(45)を挙げることができる。
【0107】これらの染料を添加する量として、鮮鋭性
を改良する目的には感光材料の未処理試料の680nm
における分光反射濃度が0.7以上にする量が好ましく
さらには0.8以上にする事がより好ましい。
【0108】本発明に用いられる感光材料中に、蛍光増
白剤を添加する事が白地性を改良でき好ましい。好まし
く用いられる化合物としては、特開平2−232652
号公報記載の一般式IIで示される化合物が挙げられる。
【0109】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
をカラーフィルター用感光材料として用いる場合には、
イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラー
に組み合わせて400〜900nmの波長域の特定領域
に分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含む層を有する。
該ハロゲン化銀乳剤は一種または、二種以上の増感色素
を組み合わせて含有する。
【0110】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に用
いる分光増感色素としては、公知の化合物をいずれも用
いることができるが、青感光性増感色素としては、特開
平3−251840号公報28ページに記載のBS−1
〜8を単独でまたは組み合わせて好ましく用いることが
できる。緑感光性増感色素としては、同公報28ページ
に記載のGS−1〜5が好ましく用いられる。赤感光性
増感色素としては同公報29ページに記載のRS−1〜
8が好ましく用いられる。また、半導体レーザーを用い
るなどして赤外光により画像露光を行う場合には、赤外
感光性増感色素を用いる必要があるが、赤外感光性増感
色素としては、特開平4−285950号公報6〜8ペ
ージに記載のIRS−1〜11の色素が好ましく用いら
れる。また、これらの赤外、赤、緑、青感光性増感色素
に特開平4−285950号公報8〜9ページに記載の
強色増感剤SS−1〜SS−9や特開平5−66515
号公報15〜17ページに記載の化合物S−1〜S−1
7を組み合わせて用いるのが好ましい。
【0111】これらの増感色素の添加時期としては、ハ
ロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期
でよい。
【0112】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、フッ素化アルコール、アセトン、ジメ
チルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して
溶液として添加してもよいし、固体分散物として添加し
てもよい。
【0113】本発明に用いられるカプラーとしては、発
色現像主薬の酸化体とカップリング反応して340nm
より長波長域に分光吸収極大波長を有するカップリング
生成物を形成し得るいかなる化合物をも用いることが出
来るが、特に代表的な物としては、波長域350〜50
0nmに分光吸収極大波長を有するイエロー色素形成カ
プラー、波長域500〜600nmに分光吸収極大波長
を有するマゼンタ色素形成カプラー、波長域600〜7
50nmに分光吸収極大波長を有するシアン色素形成カ
プラーとして知られているものが代表的である。更に好
ましいものとしては、カラーフィルターを作製した場合
に、緑色のピクセルパターンが405〜450nmに分
光吸収波長のピーク波長を有し、ピーク波長における吸
光度を1としたときの500nmにおける吸光度が0.
35以下さらに好ましくは0.30以下であるイエロー
成分と630nm〜700nmに吸収のピーク波長を有
し、ピーク波長における吸光度を1としたときの570
nmにおける吸光度が0.35以下より好ましくは0.
30以下であるシアン成分からなっている事である。
【0114】本発明のシアンカプラーと併用できる好ま
しいカプラーとしては、特開平4−114154号公報
5ページ左下欄に記載の一般式(C−I)、(C−II)
で表されるカプラーを挙げることができる。具体的な化
合物は、同公報5ページ右下欄〜6ページ左下欄にCC
−1〜CC−9として記載されているものを挙げること
ができる。
【0115】本発明のマゼンタカプラーと併用できる好
ましいカプラーとしては、特開平4−114154号公
報4ページ右上欄に記載の一般式(M−I)、(M−I
I)で表されるカプラーを挙げることができる。具体的
な化合物は、同公報4ページ左下欄〜5ページ右上欄に
MC−1〜MC−11として記載されているものを挙げ
ることができる。
【0116】本発明に好ましく用いることのできるイエ
ローカプラーとしては、特開平4−114154号公報
3ページ右上欄に記載の一般式(Y−I)で表されるカ
プラーを挙げることができる。具体的な化合物は、同公
報3ページ左下欄以降にYC−1〜YC−9として記載
されているものを挙げることができる。中でも同公報の
一般式[Y−1]のRY1がアルコキシ基であるカプラ
ーまたは特開平6−67388号公報記載の一般式
[I]で示されるカプラーは好ましい色調の黄色を再現
でき好ましい。このうち特に好ましい化合物例としては
特開平4−114154号公報4ページ左下欄に記載さ
れているYC−8、YC−9および特開平6−6738
8号公報13〜14ページに記載のNo(1)〜(4
7)で示される化合物をあげることができる。さらに最
も好ましい化合物は特開平4−81847号公報1ペー
ジおよび同号公報11ページ〜17ページに記載の一般
式[Y−1]で示される化合物である。
【0117】本発明に用いられるカプラーやその他の有
機化合物を添加するのに水中油滴型乳化分散法を用いる
場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有
機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機
溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バ
インダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。分散手
段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、
フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いること
ができる。分散後、または、分散と同時に低沸点有機溶
媒を除去する工程を入れてもよい。カプラーを溶解して
分散するために用いることの出来る高沸点有機溶媒とし
ては、ジオクチルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、トリ
クレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート等の
リン酸エステル類、が好ましく用いられる。また高沸点
有機溶媒の誘電率としては3.5〜7.0である事が好
ましい。また二種以上の高沸点有機溶媒を併用すること
もできる。
【0118】また、高沸点有機溶媒を用いる方法に代え
て、または高沸点有機溶媒と併用して、水不溶性かつ有
機溶媒可溶性のポリマー化合物を、必要に応じて低沸点
及び/または水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液
などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の
分散手段により乳化分散する方法をとることもできる。
この時用いられる水不溶性で有機溶媒可溶性のポリマー
としては、ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)等を
挙げることができる。
【0119】添加剤の分散や塗布時の表面張力調整のた
め用いられる界面活性剤として好ましい化合物として
は、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホン酸
基またはその塩を含有するものが挙げられる。具体的に
は特開昭64−26854号公報記載のA−1〜A−1
1が挙げられる。またアルキル基に弗素原子を置換した
界面活性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は通
常ハロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加されるが、
分散後塗布液に添加されるまでの時間、および塗布液に
添加後塗布までの時間は短いほうがよく各々10時間以
内が好ましく、3時間以内、20分以内がより好まし
い。
【0120】上記各カプラーには、形成されたフィルタ
ー色素の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色
防止剤を併用することが好ましい。特に好ましい化合物
としては、特開平2−66541号公報3ページ記載の
一般式IおよびIIで示されるフェニルエーテル系化合
物、特開平3−174150号公報記載の一般式IIIB
で示されるフェノール系化合物、特開昭64−9044
5号公報記載の一般式Aで示されるアミン系化合物、特
開昭62−182741号公報記載の一般式XII、XII
I、XIV、XVで示される金属錯体が特にマゼンタ色素用と
して好ましい。また特開平1−196049号公報記載
の一般式I′で示される化合物および特開平5−114
17号公報記載の一般式IIで示される化合物が特にイエ
ロー、シアン色素用として好ましい。
【0121】カラーフィルターを製造するうえで、ブラ
ックマトリックス部の黒色光学濃度を高めるなどのた
め、例えば特開昭62−71950号公報、特開平8−
136722号公報の実施例に記載のように、同一感色
性層に少なくとも2種の色相の異なる発色色素を形成さ
せる事も好ましい形態のひとつである。この場合、例え
ばネガ型乳剤を使用した場合には、青色感光性層にはマ
ゼンタカプラーとシアンカプラーを、緑色感光性層には
シアンカプラーとイエローカプラーを、赤色感光性層に
はイエローカプラーとマゼンタカプラーを含有させる構
成をとる事が好ましい。また特開平8−136722号
公報の実施例2に記載のように、同一の感色性の層を2
層とし、それぞれに色相の異なる色素を発色させるカプ
ラーを添加させる事もできる。この場合には、異なる感
色性のハロゲン化銀乳剤層と隣接する層には、隣接層と
同色相に発色するカプラーを添加する事で混色を低減で
きるので、中間層を削除しカラーフィルターの膜厚を薄
くする事が好ましい。
【0122】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特開平4−114154号公報9ページ左下欄に記
載の化合物(d−11)、同号公報10ページ左下欄に
記載の化合物(A′−1)等の化合物を用いることがで
きる。
【0123】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
には、現像主薬酸化体と反応する化合物を感光層と感光
層の間の層に添加して色濁りを防止したり、またハロゲ
ン化銀乳剤層に添加してカブリ等を改良する事が好まし
い。このための化合物としてはハイドロキノン誘導体が
好ましく、さらに好ましくは2,5−ジ−t−オクチル
ハイドロキノンのようなジアルキルハイドロキノンであ
る。特に好ましい化合物は特開平4−133056号公
報記載の一般式IIで示される化合物であり、同号公報1
3〜14ページ記載の化合物II−1〜II−14および1
7ページ記載の化合物1が挙げられる。
【0124】本発明に用いられる感光材料中には紫外線
吸収剤を添加してスタチックカブリを防止したりフィル
ター色素の耐光性を改良する事が好ましい。好ましい紫
外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール類が挙げられ、
特に好ましい化合物としては特開平1−250944号
公報記載の一般式III−3で示される化合物、特開昭6
4−66646号公報記載の一般式IIIで示される化合
物、特開昭63−187240号公報記載のUV−1L
〜UV−27L、特開平4−1633号公報記載の一般
式Iで示される化合物、特開平5−165144号公報
記載の一般式(I)、(II)で示される化合物が挙げら
れる。
【0125】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
には、バインダーとしてゼラチンを用いることが有利で
あるが、必要に応じて他のゼラチン、ゼラチン誘導体、
ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマー、ゼラチン以
外のタンパク質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一あ
るいは共重合体のごとき合成親水性高分子物質等の親水
性コロイドも用いることができる。
【0126】これらバインダーの硬膜剤としてはビニル
スルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を単独ま
たは併用して使用する事が好ましい。特開昭61−24
9054号、同61−245153号公報記載の化合物
を使用する事が好ましい。また大量製造適性やフィルタ
ーの保存性に悪影響するカビや細菌の繁殖を防ぐためコ
ロイド層中に特開平3−157646号公報記載のよう
な防腐剤および抗カビ剤を添加する事が好ましい。また
感光材料または処理後の試料の表面の物性を改良するた
め保護層に特開平6−118543号公報や特開平2−
73250号公報記載の滑り剤やマット剤を添加する事
が好ましい。
【0127】本発明に用いる支持体としては、光透過性
基板である事が好ましいが、別の支持体上に塗設したハ
ロゲン化銀乳剤層を光透過性基板上に転写密着させてカ
ラーフィルター用感光材料を形成してもよい。この場合
は支持体はかならずしも光透過性でなくてもよく例えば
支持体のバック面にカーボンブラック等を塗設したもの
でもよい。光透過性支持体の素材としては、光学的に等
方性で、耐熱性に優れているものが好ましく、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、シン
ジオタクチックポリスチレン、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリアクリ
レート、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラス、石英などがあ
げられるが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、シンジオタクチックポリスチレンがよ
り好ましい。これら支持体は板状、シート状、フィルム
状の形態で使用する事ができる。
【0128】また支持体の中心面平均粗さ(SRa)の
値が0.15μm以下、さらには0.12μm以下であ
るほうが好ましい。
【0129】これら支持体には、必要に応じて支持体表
面にコロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、
直接または下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、
寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩
擦特性及び/またはその他の特性を向上するための1ま
たは2以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。
【0130】ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の塗布
に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いても
よい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布するこ
との出来るエクストルージョンコーティング及びカーテ
ンコーティングが特に有用である。
【0131】本発明に適用される露光方法としては、マ
スクを通した面露光方式やスキャニング露光方式があ
る。スキャニング方式としてはラインスキャニングやレ
ーザー露光などによるポイントスキャニング方式が適用
できる。光源としてはタングステン灯、ハロゲン灯、
(3波長)蛍光灯、水銀灯、レーザー光、発光ダイオー
ドなどが用いられる。
【0132】本発明は発色現像主薬を感光材料中に内蔵
するものであってもよいし、処理液中に含有するもので
あってもよい。
【0133】本発明においては、上記は発色現像液を任
意のpH域で使用できるが、迅速処理の観点からpH
9.5〜13.0であることが好ましく、より好ましく
はpH9.8〜12.0の範囲で用いられる。
【0134】本発明に用いられる発色現像の処理温度
は、35℃〜70℃が好ましい。温度が高いほど短時間
の処理が可能であり好ましいが、処理液の安定性からは
あまり高くない方が好ましく、37℃〜60℃で処理す
ることが好ましい。
【0135】発色現像時間は、従来一般には通常3分3
0秒で行われているが、本発明では40秒以内が好まし
く、さらに25秒以内の範囲で行うことが好ましい。
【0136】発色現像液には、前記の発色現像主薬に加
えて、既知の現像液成分化合物を添加することが出来
る。通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イ
オン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、
キレート剤などが用いられる。
【0137】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料は、発色現像後、漂白処理及び定着処理を施され
る。漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。定着
処理の後は、通常は水洗処理が行なわれる。また、水洗
処理の代替として、安定化処理を行なってもよい。本発
明に用いられるハロゲン化銀写真感光材料の現像処理に
用いる現像処理装置としては、処理槽に配置されたロー
ラーに感光材料をはさんで搬送するローラートランスポ
ートタイプであっても、ベルトに感光材料を固定して搬
送するエンドレスベルト方式であってもよいが、処理槽
をスリット状に形成して、この処理槽に処理液を供給す
るとともに感光材料を搬送する方式や処理液を噴霧状に
するスプレー方式、処理液を含浸させた担体との接触に
よるウエッブ方式、粘性処理液による方式なども用いる
ことができる。大量に処理する場合には、自動現像機を
用いてランニング処理されるのが通常だが、この際、補
充液の補充量は少ない程好ましく、環境適性等より最も
好ましい処理形態は、補充方法として錠剤の形態で処理
剤を添加することであり、公開技報94−16935に
記載の方法が最も好ましい。
【0138】本発明の製造方法により製造されたカラー
フィルターは、最外層に耐熱性、耐水性、高比電気抵抗
率を有する樹脂をオーバーコート層として塗設する事が
できる。かかる樹脂の例は、米国特許4,698,29
5号、同4,668,601号、欧州特許EP−17
9,636A号、特開平3−163416号公報等に記
載されている。
【0139】本発明の製造方法により製造されたカラー
フィルターはさらに蒸着被覆、例えば真空蒸着またはス
パッタリング法により透明電極(ITO)を設ける事が
できる。さらにその上にはポリイミド樹脂等の配向膜を
設ける事ができる。またカラーフィルターの光透過性基
板の乳剤面とは反対側の面には偏光板や位相差フィルム
を設置してもよい。
【0140】次に、本発明のカラーフィルターを用いた
カラー液晶表示装置の一例について述べる。
【0141】図1は本発明のカラーフィルターの発色状
態の一例を示す平面図である。
【0142】図2は本発明のカラーフィルターを用いる
カラー液晶表示装置の一例を示す断面図である。
【0143】本発明のカラーフィルターの表面は図面に
は示していないが前記の樹脂で被覆され保護層が形成さ
れている。カラーフィルター上に透明電極3が真空製膜
装置を用いて付着している。透明電極3はTFTのよう
な三端子スイッチングアレイを用いるアクティブマトリ
ックス駆動LCDでは全面一体電極として形成され、S
TNのような単純マトリックス駆動LCDなどではスト
ライプ電極として通常形成される。この透明電極3の上
に液晶を整列させるためのポリイミド等の配向層が配置
される。さらに液晶層をはさんで向かい側のガラス基盤
上にも透明電極、配向層が配置される。R,G,Bの各
画素間には通常ブラックマトリックスが形成され液晶シ
ャッターのオンオフ制御やコントラスト、色純度向上が
はかられている。ブラックマトリックスは本発明のよう
にR,G,Bの各画素と同時に形成する事もできるし、
Cr膜やカーボン膜などを別途形成する事もできる。ガ
ラス基盤の背面には偏光板10および11を設置する。
ガラス基板と偏光板の間には、位相補償フィルムを設置
する事もできる。
【0144】通常カラーフィルターを用いるLCDの光
透過率は小さいので通常カラーフィルターと整合性のと
れた光源としてバックライト12を設置するが、反射型
LCD用カラーフィルターとしても使用できる。光透過
性基板としてはガラス基板に代えてガスバリアー層やプ
ラスチックフィルム基板を用いる事もできる。
【0145】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0146】実施例1 厚さ200μmの透明ポリエーテルスルホンフィルム支
持体の両面にSiOxの無機ガスバリア層をスパッタ
し、さらにその上にエポキシ系紫外線硬化樹脂を塗布、
乾燥し、紫外線照射を行い硬化した。この時のエポキシ
系紫外線硬化樹脂の膜厚は両面とも5μmであった。そ
の片面の上に下記の構成の塗布液を多層同時塗布しハロ
ゲン化銀感光材料を作製した。塗布液は下記のごとく調
製した。
【0147】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)11.7g、イエローカプ
ラー(Y−2)11.7g、色素画像安定化剤(ST−
1)3.34g、(ST−2)3.34g、(ST−
5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−1)0.34
g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶媒(DBP)
5.00gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶
液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有する1
0%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイザー
を用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を作製
した。この分散液を下記条件にて作製した青感性ハロゲ
ン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製した。
【0148】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表1および表2の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【0149】又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)
を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。ま
た各層にF−1を全量が0.04g/m2となるように
添加した。
【0150】
【表1】
【0151】
【表2】
【0152】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩 DBP :ジブチルフタレート DOP :ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP :ポリビニルピロリドン H−1 :テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタ
ン H−2 :2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−ト
リアジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニル)ブチル]ハイドロキノン 画像安定剤A:P−t−オクチルフェノール
【0153】
【化28】
【0154】
【化29】
【0155】
【化30】
【0156】
【化31】
【0157】
【化32】
【0158】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特開昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0159】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。次に
(A液)と(B液)の添加時間および(C液)と(D
液)の添加時間を変更した以外はEMP−1と同様にし
て平均粒径0.64μm、粒径分布の変動係数0.0
7、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−1Bを得た。
【0160】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−1B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合
し、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0161】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モル AgX 塩化金酸 0.5mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モル AgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モル AgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−2を得た。次に平均粒径0.50
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
【0162】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−2B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合
し、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0163】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モル AgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−3を得た。また平均粒径0.38
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−3Bを得た。
【0164】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−3B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合し
赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0165】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モル AgX 塩化金酸 2.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モル AgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラ ゾール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾー ル また赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モル
当り2.0×10-3添加した。
【0166】
【化33】
【0167】
【化34】
【0168】このようにしてハロゲン化銀カラー写真感
光材料を作製した。これを試料101とした。
【0169】この試料に、微細なB,G,Rピクセルパ
ターンおよびブラックストライプが形成されるようにマ
スクフィルターを通して密着露光した後、下記現像処理
工程により現像処理を行った。
【0170】 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 110秒 80cc 漂白定着 35.0±0.5℃ 90秒 120cc 安定化 30〜34℃ 120秒 150cc 乾 燥 60〜80℃ 60秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0171】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g 表3に記載の現像主薬 6.0g 10.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=1
0.10に、補充液はpH=10.60に調整する。
【0172】 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH=5.0に調整する。
【0173】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g PVP 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア
水でpH=7.5に調整する。
【0174】このようにして、微細なピクセルパターン
を有するカラーフィルターを得た。
【0175】得られた試料の上にエポキシ系紫外線硬化
樹脂を塗布、乾燥し、紫外線照射を行い硬化した。この
時のエポキシ系紫外線硬化樹脂の膜厚は5μmであっ
た。
【0176】この上に以下に示す方法で透明電極を作製
した。
【0177】ロールツーロール方式のリアクティブマグ
ネトロンスパッタ装置により、厚さ30nmの透明導電
膜(ITO)を形成した。ITO膜形成時、ITO膜を
充分に酸化するために、現像処理済みのハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を120℃に加熱した。
【0178】得られた試料について以下の評価を行っ
た。
【0179】〈耐熱性〉各カラーフィルター試料のグリ
ーンピクセルパターンのシアン成分(C濃度)を、マイ
クロデンシトメーターにて測定しておき、80℃100
時間の熱処理を実施した後に、再度グリーンピクセルパ
ターンのC成分を測定し、熱処理前のC濃度に対する熱
処理後のC濃度の割合(%)を求めた。数値が大きいほ
ど耐熱性が優れていることを示している。
【0180】〈滲み性〉ブラックマトリックスとグリー
ンピクセルパターンとの境界隣接部の滲み具合を光学顕
微鏡で目視観察し、以下の基準で評価した。
【0181】 A:全く滲みが認められない B:僅かに発生しているが、実用上問題性は小さい C:明らかに滲みが発生しており、問題となる 〈紫外線硬化樹脂との接着性〉現像処理済みのハロゲン
化銀カラー写真感光材料の表面に紫外線硬化樹脂を塗
布、乾燥し、紫外線照射による硬化を行った後、感光材
料表面と紫外線硬化樹脂層との接着性を以下のテープ剥
離法によって評価した。
【0182】23℃、相対湿度60%の雰囲気下に3時
間放置した試料の、紫外線硬化樹脂層表面にカッターナ
イフで格子状の傷を2mm間隔で縦横それぞれ5本ずづ
入れ、傷がハロゲン化銀カラー写真感光材料表面層にま
で達する深さにした。次にセロハンテープ(24mm
幅、ニチバン社製)を、格子状の傷を覆うように貼り付
け、一定の速度で引き剥がした。
【0183】 結果を表3に示す。
【0184】
【表3】
【0185】
【化35】
【0186】本発明の現像主薬を用いた試料において
は、耐熱性に優れ、画像の滲みのない優れたカラーフィ
ルターを得ることができた。
【0187】
【発明の効果】本発明によるカラーフィルターの製造方
法により、耐熱性に優れ、画像の滲みのないカラーフィ
ルターが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルターの発色状態の一例を
示す平面図である。
【図2】本発明のカラーフィルターを用いるカラー液晶
表示装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,7 ガラス基板 2 R,G,Bカラーフィルター 3,8 透明電極 4 配向層 5 液晶 6 シール剤 9 ブラックマトリックス 10,11 偏光板 12 バックライト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、それぞれ少なくとも1層の
    ハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真構成層
    を塗設したハロゲン化銀感光材料を、パターン露光し、
    発色現像主薬及び少なくとも1種のカプラーの存在下に
    現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパターンを
    形成するカラーフィルターの製造方法において、該発色
    現像主薬が下記一般式(1)または(2)で示される縮
    合複素環であることを特徴とするカラーフィルターの製
    造方法。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は同一でも異な
    っていてもよく、各々水素原子または置換基を表す。R
    7はアルキル基を表す。R8は置換基を表す。mは0から
    3の整数を表し、mが2以上のとき複数のR8は同一で
    も異なっていてもよい。〕 【化2】 〔式中、R7は一般式(1)のR7と同じ意味を表す。R
    9、R10、R11、R12は同一でも異なっていてもよく、
    各々水素原子または置換基を表す。R13は置換基を表
    す。nは0から3の整数を表し、nが2以上のとき複数
    のR13は同一でも異なっていてもよい。〕
  2. 【請求項2】 支持体上に、それぞれ少なくとも1層の
    ハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真構成層
    を塗設したハロゲン化銀感光材料を、パターン露光し、
    発色現像主薬及び少なくとも1種のカプラーの存在下に
    現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパターンを
    形成するカラーフィルターの製造方法において、該発色
    現像主薬が下記一般式(3)で示される連環型であるこ
    とを特徴とするカラーフィルターの製造方法。 【化3】 〔式中、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20
    21は同一でも異なっていてもよく、各々水素原子また
    は置換基を表す。R22は置換基を表す。pは0から4の
    整数を表す。〕
  3. 【請求項3】 支持体上に、それぞれ少なくとも1層の
    ハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真構成層
    を塗設したハロゲン化銀感光材料を、パターン露光し、
    発色現像主薬及び少なくとも1種のカプラーの存在下に
    現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパターンを
    形成するカラーフィルターの製造方法において、該発色
    現像主薬が下記一般式(4)〜(7)で示される極性基
    含有型であることを特徴とするカラーフィルターの製造
    方法。 【化4】 〔式中、R23は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐の無置
    換のアルキル基、または主鎖が炭素数2〜6である炭素
    数2〜6の直鎖もしくは分岐のヒドロキシアルキル基を
    表す。R24は主鎖が炭素数2〜6である炭素数2〜6の
    直鎖もくしは分岐の無置換のアルキレン基、主鎖が炭素
    数2〜6である炭素数3〜6の直鎖もしくは分岐のヒド
    ロキシアルキレン基を表す。R25は炭素数1〜4の直
    鎖、分岐または環状のアルキル基を表す。ただしR24
    炭素数が2または3のアルキレン基のとき、R23の炭素
    数が2である場合を除く。〕 【化5】 〔式中、R26は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアル
    キル基を表す。R27は、主鎖が炭素数2〜6である炭素
    数2〜6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基を表す。R
    28は炭素数1〜4の直鎖または分岐のアルキル基を表
    す。R29は炭素数1〜4の直鎖、分岐または環状のアル
    キル基を表す。ただしR26がエチル基、R27がエチレン
    基、R28がメチル基、R29がメチル基である場合を除
    く。〕 【化6】 〔式中、R30は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアル
    キル基を表す。R31は、主鎖が炭素数2〜6である炭素
    数2〜6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基を表す。R
    32、R33は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜
    4の直鎖または分岐のアルキル基を表す。R34は炭素数
    1〜4の直鎖、分岐または環状のアルキル基、ハロゲン
    原子、窒素あるいは酸素原子を介して結合する置換基を
    表す。qは0〜4の整数を表す。qが2以上のときR34
    は同一でも異なっていてもよい。〕 【化7】 〔式中、R35は炭素数1〜6の直鎖もくしは分岐のアル
    キル基を表す。R36は、主鎖が炭素数2〜6である炭素
    数2〜6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基を表す。R
    37は水素原子またはアルキル基または置換基を表す。r
    は0〜4の整数を表す。rが2以上のときR38は同一で
    も異なっていてもよい、Xは−CO−NR39(R41),
    −CO−OR40,および−SO2−NR39(R41)から
    なる群より選ばれる基である。このときR39およびR41
    は同一でも異なっていてもよく、各々水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を表す。R40はアルキル基又はア
    リール基を表す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004058690A1 (de) * 2002-12-23 2004-07-15 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Entwicklerkomponenten zur färbung keratinischer fasern
KR100962258B1 (ko) 2007-09-21 2010-06-11 주식회사 이미지앤머터리얼스 컬러 필터, 그 제조 방법 및 표시 소자

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