JPH11271520A - カラーフィルター及びその製造方法 - Google Patents

カラーフィルター及びその製造方法

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JPH11271520A
JPH11271520A JP7740798A JP7740798A JPH11271520A JP H11271520 A JPH11271520 A JP H11271520A JP 7740798 A JP7740798 A JP 7740798A JP 7740798 A JP7740798 A JP 7740798A JP H11271520 A JPH11271520 A JP H11271520A
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JP
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color filter
silver halide
antibacterial
silver
mol
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JP7740798A
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Masaru Iwagaki
賢 岩垣
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カビ耐性が向上し、かつ画像保存性にも優れ
たカラーフィルター及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 無機系抗菌防黴剤若しくは油溶性抗菌防
黴剤を含有することを特徴とするカラーフィルター及び
その製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀感光材
料を利用したカラーフィルター及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは液晶を用いたディス
プレイパネル、CCD固体撮像素子、ブラウン管表示用
カラーフェイスプレート、複写用の光電変換素子プレー
トや単管式カラーテレビカメラ用フィルター等に用いら
れている。カラーフィルターは赤色、緑色および青色の
三原色を規則的に配列して構成されたものであるが、必
要に応じブラックマトリックスを加えた4色の色相から
なるものもある。
【0003】カラーフィルターの作成方法としては多数
開示されているが、例えば、重クロム酸ゼラチンの感光
した部分に形成したパターン状レリーフに染料を染着さ
せる工程を3回繰り返して、青(B)、緑(G)、赤
(R)の三色のパターンを持ったカラーフィルターとし
て作成する方法が知られている。
【0004】上記に加え、カラーフィルターの作成法と
して代表的なものとしては、顔料分散法、蒸着法、印刷
法、電着法、レジスト電着転写法等がある。しかしこれ
らの製造工程は各色ごとにフォトレジストの塗布、像露
光、現像、着色、レジストの除去、等の複雑な工程があ
り、また傷等が発生しやすく極めて高価なものであっ
た。これらの欠点を解消するため、ハロゲン化銀カラー
感光材料を用いたカラーフィルターの製造方法として、
特開昭62−148952号公報、特開昭62−719
50号公報等に提案されている。これらの方法は有効な
ものではあったが、カラーフィルターとしてはさらにカ
ビ耐性を向上させる必要があった。特に、ハロゲン化銀
感光材料に対してパターン露光し、現像処理したあと
は、ハロゲン化銀感光材料中にカビ耐性向上目的で添加
されている抗菌防黴剤が流出してしまうため、現像処理
の最終浴中に抗菌防黴剤を添加して処理しているが、か
かる抗菌防黴剤では、その後、カラーフィルターに透明
電極を設けるなどしてカラー液晶表示装置を組み上げた
状態でのカビ耐性が不十分であることが分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、カビ耐性の向上したカラーフィルター及びそ
の製造方法を提供することにあり、本発明の第2の目的
は、更にカラー液晶表示装置を組み上げた状態でのカビ
耐性に優れ、かつ画像保存性にも優れたカラーフィルタ
ーの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成することができた。
【0007】(1) 無機系抗菌防黴剤を含有すること
を特徴とするカラーフィルター。
【0008】(2) 前記無機系抗菌防黴剤が、リン酸
カルシウム銀、アミノ酸亜鉛金属石鹸、リン酸亜鉛カル
シウム銀、セラミックス銀、リン酸ジルコニウム銀から
選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする(1)
に記載のカラーフィルター。
【0009】(3) 支持体上に、それぞれ少なくとも
1層のハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真
構成層を有するハロゲン化銀感光材料を、パターン露光
し、発色現像主薬および少なくとも1種のカプラーの存
在下に現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパタ
ーンを形成するカラーフィルターの製造方法において、
該写真構成層の少なくとも1層中にあらかじめ無機系抗
菌防黴剤を固体微粒子分散物状態で添加しておくことを
特徴とするカラーフィルターの製造方法。
【0010】(4) 前記無機系抗菌防黴剤が、リン酸
カルシウム銀、アミノ酸亜鉛金属石鹸、リン酸亜鉛カル
シウム銀、セラミックス銀、リン酸ジルコニウム銀から
選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする(3)
に記載のカラーフィルターの製造方法。
【0011】(5) 油溶性抗菌防黴剤を含有すること
を特徴とするカラーフィルター。
【0012】(6) 前記油溶性抗菌防黴剤が、下記一
般式(1)で示されることを特徴とする(5)に記載の
カラーフィルター。
【0013】
【化2】
【0014】式中、R1は−COR3又は−SO2
(R4)(R5)(R3、R4及びR5はそれぞれアルキル
基又はアリール基を表す。)を表し、R2はアルキル基
又はアリール基を表す。これらのアルキル基、アリール
基は置換基を有しても良い。また、R1及びR2は窒素原
子と共同してフタルイミド核を形成しても良い。該フタ
ルイミド核にはアルキル基、ニトロ基等の置換基を有し
ても良い。
【0015】(7) 支持体上に、それぞれ少なくとも
1層のハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真
構成層を有するハロゲン化銀感光材料を、パターン露光
し、発色現像主薬および少なくとも1種のカプラーの存
在下に現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパタ
ーンを形成するカラーフィルターの製造方法において、
該写真構成層の少なくとも1層中にあらかじめ油溶性抗
菌防黴剤を水中油滴型分散物状態で添加しておくことを
特徴とするカラーフィルターの製造方法。
【0016】(8) 前記油溶性抗菌防黴剤が、前記一
般式(1)で示されることを特徴とする(7)に記載の
カラーフィルターの製造方法。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明において無機系抗菌防黴剤とは、無
機材料に金属を複合させたものであり、特に銀を無機担
体上に担持したものが好ましい。
【0019】抗菌防黴性ゼオライトとは、ゼオライト中
に銀、銅、亜鉛等の抗菌防黴性金属イオンを取り込んだ
ものである。ゼオライトとは結晶性アルミノケイ酸塩の
一種でアルミニウム、ケイ素、アルカリ金属から構成さ
れ、空孔をもった結晶構造をしている。抗菌防黴性ゼオ
ライトは市販されており、特に銀・ゼオライトは有用で
ある。
【0020】抗菌防黴性ガラスとは、ガラス中に銀、
銅、亜鉛等の抗菌防黴性金属イオンを取り込んだもので
ある。担体がガラスであるために透明性にすぐれてお
り、本発明においては写真構成層を形成する上で有用で
あり、また反対側に塗設されるバック層に用いても光学
的な影響が小さいので好ましい。
【0021】超微粒子無機系抗菌防黴剤とは、抗菌防黴
性金属イオンと無機イオン交換体が強く結合した構造を
しており、平均粒径が0.5μm以下の微細かつ均一な
微粒子である。変色しにくいので、本発明においては写
真構成層を形成する上で有用である。
【0022】他の無機系抗菌防黴剤として、リン酸カル
シウム銀、アミノ酸亜鉛金属石鹸、リン酸亜鉛カルシウ
ム銀、セラミックス銀、リン酸ジルコニウム銀等があ
る。
【0023】これら無機系抗菌防黴剤は耐薬品性、耐洗
濯性、耐酸・アルカリ性、耐溶媒性等にすぐれているた
め、写真構成層中の何れかに用いることにより、画像露
光後に現像処理されるハロゲン化銀感光材料の抗菌防黴
剤としては極めて有用であり、またその後のカラーフィ
ルターに透明電極を設けるなどしてカラー液晶表示装置
を組み上げた状態においても十分なカビ耐性が得られ
る。
【0024】本発明においてハロゲン化銀感光材料に添
加される無機系抗菌防黴剤は、微粒子粉末、液中固体分
散型懸濁液、あるいはバインダーとの混練物等として添
加され、無機系抗菌防黴剤の添加量は、添加される写真
構成層またはバック層の乾燥状態に対して、10ppm
以上1万ppm以下が好ましく、20ppm以上500
0ppm以下がより好ましく、50ppm以上2000
ppm以下が特に好ましい。少ないと防菌防黴効果が小
さく、多すぎると塗膜物性に影響を与えたり、失透など
の光学的影響が生ずることがあって好ましくない。
【0025】本発明において無機系抗菌防黴剤は、写真
構成層の少なくとも1層中に添加されれば良い。すなわ
ち、下引き層、ハレーション防止層、感光性層、中間
層、フィルター層、紫外線吸収層、保護層等に添加され
るが、支持体から最も遠い非感光性親水性コロイド層、
すなわち保護層中が好ましい。
【0026】次に、本発明において油溶性とは、広義に
は水に溶けにくく油に溶けやすいことをいうが、好まし
くはlogPが2以上10以下、特に好ましくは2.0
以上6.0以下の範囲にあるものをいう。ここでlog
Pとは、疎水性/親水性を表すパラメーターであり、通
常n−オクタノールと水との2つの溶媒系における物質
の分配係数より求めることができるが、これらは化学の
領域増刊122号「薬物の構造活性相関」(南江堂)
p.73〜103に詳しく記載されている。
【0027】近年logPを計算により求める方法が提
案されており、特に有用な方法として米国モレキュラー
デザイン社(Molecular Design Li
mited)のソフトウェア「CHEMLAB−II R
evision10.02」を挙げることができる。こ
こで言うlogPとはこのソフトウェアを用いて計算さ
れた値である。
【0028】本発明に用いられる油溶性抗菌防黴剤とし
ては、前記一般式(1)で表される化合物が好ましく用
いられる。
【0029】以下に具体的化合物例を示すが、本発明は
これらに限定されない。
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】これらの油溶性抗菌防黴剤を親水性バイン
ダー液に添加する方法としては、油溶性カプラーを分散
して親水性バインダーに導入する方法と同じ方法が好ま
しい。一般的に沸点180℃以上の高沸点有機溶媒又は
沸点30〜150℃の低沸点有機溶媒等に溶解した後に
界面活性剤を含む親水性バインダー液、例えばゼラチン
液中に加え加圧又は超音波等により、水中油滴型の分散
物を得ることができる。高沸点有機溶媒と低沸点有機溶
媒は適宜混合して使用される。
【0033】高沸点有機溶媒としては、ジブチルフタレ
ート、ジオクチルフタレートの如きフタール酸エステ
ル、ジフェニルフォスフェート、ジオクチルブチルフォ
スフェート、トリオクチルフォスフェート、トリヘキシ
ルフォスフェートの如きリン酸エステルの他、安息香酸
オクチル、アセチルクエン酸トリブチル、ジオクチルア
ゼレート等が代表的なものである。
【0034】低沸点有機溶媒としては、酢酸エチル、酢
酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルイソブチルケト
ン、メチルセルソルブアセテート等が代表的なものとし
て挙げられる。
【0035】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の組
成は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化
銀、塩沃化銀等任意のハロゲン組成を有するものであっ
てもよいが、塩化銀を95モル%以上含有する実質的に
沃化銀を含有しない塩臭化銀が好ましい。迅速処理性、
処理安定性からは、好ましくは97モル%以上、より好
ましくは98〜99.9モル%の塩化銀を含有するハロ
ゲン化銀乳剤が好ましい。
【0036】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤を得
るには、臭化銀を高濃度に含有する部分を有するハロゲ
ン化銀乳剤が特に好ましく用いられる。この場合、高濃
度に臭化銀を含有する部分は、ハロゲン化銀乳剤粒子に
エピタキシー接合していても、いわゆるコア・シェル乳
剤であってもよいし、完全な層を形成せず単に部分的に
組成の異なる領域が存在するだけであってもよい。ま
た、組成は連続的に変化してもよいし不連続に変化して
もよい。臭化銀が高濃度に存在する部分は、ハロゲン化
銀粒子の表面の結晶粒子の頂点である事が特に好まし
い。
【0037】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤を得
るには重金属イオンを含有させるのが有利である。この
ような目的に用いることの出来る重金属イオンとして
は、鉄、イリジウム、白金、パラジウム、ニッケル、ロ
ジウム、オスミウム、ルテニウム、コバルト等の第8〜
10族金属や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第12族
遷移金属や、鉛、レニウム、モリブデン、タングステ
ン、ガリウム、クロムの各イオンを挙げることができ
る。中でも鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、ガリウ
ム、オスミウムの金属イオンが好ましい。
【0038】これらの金属イオンは、塩や、錯塩の形で
ハロゲン化銀乳剤に添加することが出来る。
【0039】前記重金属イオンが錯体を形成する場合に
は、その配位子またはイオンとしてはシアン化物イオ
ン、チオシアン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、シ
アン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、沃化物イ
オン、硝酸イオン、カルボニル、アンモニア等を挙げる
ことができる。中でも、シアン化物イオン、チオシアン
酸イオン、イソチオシアン酸イオン、塩化物イオン、臭
化物イオン等が好ましい。
【0040】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に重
金属イオンを含有させるためには、該重金属化合物をハ
ロゲン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、
ハロゲン化銀粒子の形成後の物理熟成中の各工程の任意
の場所で添加すればよい。前述の条件を満たすハロゲン
化銀乳剤を得るには、重金属化合物をハロゲン化物塩と
一緒に溶解して粒子形成工程の全体或いは一部にわたっ
て連続的に添加する事ができる。
【0041】前記重金属イオンをハロゲン化銀乳剤中に
添加するときの量はハロゲン化銀1モル当り1×10-9
モル以上、1×10-2モル以下がより好ましく、特に1
×10-8モル以上5×10-5モル以下が好ましい。
【0042】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形
状は任意のものを用いることが出来る。好ましい一つの
例は、(100)面を結晶表面として有する立方体であ
る。また、米国特許4,183,756号、同4,22
5,666号、特開昭55−26589号、特公昭55
−42737号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラ
フィック・サイエンス(J.Photogr.Sc
i.)21、39(1973)等の文献に記載された方
法等により、八面体、十四面体、十二面体等の形状を有
する粒子をつくり、これを用いることもできる。さら
に、双晶面を有する粒子を用いてもよい。
【0043】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
単一の形状からなる粒子が好ましく用いられるが、単分
散のハロゲン化銀乳剤を二種以上同一層に添加する事が
特に好ましい。
【0044】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒
径は特に制限はないが、迅速処理性及び、感度など、他
の写真性能などを考慮すると好ましくは、0.1〜1.
2μm、更に好ましくは、0.2〜1.0μmの範囲で
ある。
【0045】この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値
を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に
均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積とし
てかなり正確にこれを表すことができる。
【0046】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒
径の分布は、好ましくは変動係数が0.22以下、更に
好ましくは0.15以下の単分散ハロゲン化銀粒子であ
り、特に好ましくは変動係数0.15以下の単分散乳剤
を2種以上同一層に添加する事である。ここで変動係数
は、粒径分布の広さを表す係数であり、次式によって定
義される。
【0047】変動係数=S/R (ここに、Sは粒径分布の標準偏差、Rは平均粒径を表
す。) ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合は
その直径、また、立方体や球状以外の形状の粒子の場合
は、その投影像を同面積の円像に換算したときの直径を
表す。
【0048】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0049】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
酸性法、中性法、アンモニア法の何れで得られたもので
あってもよい。該粒子は一時に成長させたものであって
もよいし、種粒子を作った後で成長させてもよい。種粒
子を作る方法と成長させる方法は同じであっても、異な
ってもよい。
【0050】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩
を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時
混合法、それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時
混合法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一
形式として特開昭54−48521号等に記載されてい
るpAgコントロールド・ダブルジェット法を用いるこ
ともできる。
【0051】また、特開昭57−92523号、同57
−92524号等に記載の反応母液中に配置された添加
装置から水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を
供給する装置、ドイツ公開特許2,921,164号等
に記載された水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶
液を連続的に濃度変化して添加する装置、特公昭56−
501776号等に記載の反応器外に反応母液を取り出
し、限外濾過法で濃縮することによりハロゲン化銀粒子
間の距離を一定に保ちながら粒子形成を行なう装置など
を用いてもよい。
【0052】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。また、メルカプト基を有す
る化合物、含窒素ヘテロ環化合物または増感色素のよう
な化合物をハロゲン化銀粒子の形成時、または、粒子形
成終了の後に添加して用いてもよい。
【0053】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
金化合物を用いる増感法、カルコゲン増感剤を用いる増
感法を組み合わせて用いることが出来る。
【0054】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に適
用するカルコゲン増感剤としては、イオウ増感剤、セレ
ン増感剤、テルル増感剤などを用いることが出来るが、
イオウ増感剤が好ましい。イオウ増感剤としてはチオ硫
酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチア
シアネート、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸
塩、ローダニン、無機イオウ等が挙げられる。
【0055】本発明に用いられるイオウ増感剤の添加量
としては、適用されるハロゲン化銀乳剤の種類や期待す
る効果の大きさなどにより変える事が好ましいが、ハロ
ゲン化銀1モル当たり5×10-10〜5×10-5モルの
範囲、好ましくは5×10-8〜3×10-5モルの範囲が
好ましい。
【0056】本発明に用いられる金増感剤としては、塩
化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加すること
ができる。用いられる配位子化合物としては、ジメチル
ローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、
メルカプトトリアゾール等を挙げることができる。金化
合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化
合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通
常はハロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×1
-8モルであることが好ましい。更に好ましくは1×1
-5モル〜1×10-8モルである。
【0057】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の化
学増感法としては、還元増感法を用いてもよい。
【0058】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に
は、ハロゲン化銀感光材料の調製工程中に生じるカブリ
を防止したり、保存中の性能変動を小さくしたり、現像
時に生じるカブリを防止する目的で公知のカブリ防止
剤、安定剤を用いることが出来る。こうした目的に用い
ることのできる好ましい化合物の例として、特開平2−
146036号公報7ページ下欄に記載された一般式
(II)で表される化合物を挙げることができ、さらに好
ましい具体的な化合物としては、同公報の8ページに記
載の(IIa−1)〜(IIa−8)、(IIb−1)〜(II
b−7)の化合物や、1−(3−メトキシフェニル)−
5−メルカプトテトラゾール、1−(4−エトキシフェ
ニル)−5−メルカプトテトラゾール等の化合物を挙げ
ることができる。これらの化合物は、その目的に応じ
て、ハロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感工程、
化学増感工程の終了時、塗布液調製工程などの工程で添
加される。これらの化合物の存在下に化学増感を行う場
合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10-5モル〜5×
10-4モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終
了時に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-6モル〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×
10-5モル〜5×10-3モルがより好ましい。
【0059】塗布液調製工程において、ハロゲン化銀乳
剤層に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-6モル〜1×10-1モル程度の量が好ましく、1×
10-5モル〜1×10-2モルがより好ましい。またハロ
ゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、塗布被膜
中の量が、1m2当り1×10-9モル〜1×10-3モル
程度の量が好ましい。
【0060】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
には、イラジエーション防止やハレーション防止の目的
で種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができ
る。この目的で、公知の化合物をいずれも用いることが
出来るが、特に、可視域に吸収を有する染料としては、
特開平3−251840号公報308ページに記載のA
I−1〜11の染料および特開平6−3770号公報記
載の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収染料として
は、特開平1−280750号公報の2ページ左下欄に
記載の一般式(I)、(II)、(III)で表される化合
物が好ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀乳剤の写真
特性への影響もなく、また残色による汚染もなく好まし
い。好ましい化合物の具体例として、同公報3ページ左
下欄〜5ページ左下欄に挙げられた例示化合物(1)〜
(45)を挙げることができる。
【0061】これらの染料を添加する量として、鮮鋭性
を改良する目的には感光材料の未処理試料の680nm
における分光反射濃度が0.7以上にする量が好ましく
さらには0.8以上にする事がより好ましい。
【0062】本発明に用いられる感光材料中に、蛍光増
白剤を添加する事が白地性を改良でき好ましい。好まし
く用いられる化合物としては、特開平2−232652
号公報記載の一般式IIで示される化合物が挙げられる。
【0063】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
をカラーフィルター用感光材料として用いる場合には、
イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラー
に組み合わせて400〜900nmの波長域の特定領域
に分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含む層を有する。
該ハロゲン化銀乳剤は一種または、二種以上の増感色素
を組み合わせて含有する。
【0064】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に用
いる分光増感色素としては、公知の化合物をいずれも用
いることができるが、青感光性増感色素としては、特開
平3−251840号公報28ページに記載のBS−1
〜8を単独でまたは組み合わせて好ましく用いることが
できる。緑感光性増感色素としては、同公報28ページ
に記載のGS−1〜5が好ましく用いられる。赤感光性
増感色素としては同公報29ページに記載のRS−1〜
8が好ましく用いられる。また、半導体レーザーを用い
るなどして赤外光により画像露光を行う場合には、赤外
感光性増感色素を用いる必要があるが、赤外感光性増感
色素としては、特開平4−285950号公報6〜8ペ
ージに記載のIRS−1〜11の色素が好ましく用いら
れる。また、これらの赤外、赤、緑、青感光性増感色素
に特開平4−285950号公報8〜9ページに記載の
強色増感剤SS−1〜SS−9や特開平5−66515
号公報15〜17ページに記載の化合物S−1〜S−1
7を組み合わせて用いるのが好ましい。
【0065】これらの増感色素の添加時期としては、ハ
ロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期
でよい。
【0066】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、フッ素化アルコール、アセトン、ジメ
チルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して
溶液として添加してもよいし、固体分散物として添加し
てもよい。
【0067】本発明に用いられるカプラーとしては、発
色現像主薬の酸化体とカップリング反応して340nm
より長波長域に分光吸収極大波長を有するカップリング
生成物を形成し得るいかなる化合物をも用いることが出
来るが、特に代表的な物としては、波長域350〜50
0nmに分光吸収極大波長を有するイエロー色素形成カ
プラー、波長域500〜600nmに分光吸収極大波長
を有するマゼンタ色素形成カプラー、波長域600〜7
50nmに分光吸収極大波長を有するシアン色素形成カ
プラーとして知られているものが代表的である。更に好
ましいものとしては、カラーフィルターを作成した場合
に、緑色のピクセルパターンが405〜450nmに分
光吸収波長のピーク波長を有し、ピーク波長における吸
光度を1としたときの500nmにおける吸光度が0.
35以下さらに好ましくは0.30以下であるイエロー
成分と630nm〜700nmに吸収のピーク波長を有
し、ピーク波長における吸光度を1としたときの570
nmにおける吸光度が0.35以下より好ましくは0.
30以下であるシアン成分からなっている事である。
【0068】本発明のシアンカプラーと併用できる好ま
しいカプラーとしては、特開平4−114154号公報
5ページ左下欄に記載の一般式(C−I)、(C−II)
で表されるカプラーを挙げることができる。具体的な化
合物は、同公報5ページ右下欄〜6ページ左下欄にCC
−1〜CC−9として記載されているものを挙げること
ができる。
【0069】本発明のマゼンタカプラーと併用できる好
ましいカプラーとしては、特開平4−114154号公
報4ページ右上欄に記載の一般式(M−I)、(M−I
I)で表されるカプラーを挙げることができる。具体的
な化合物は、同公報4ページ左下欄〜5ページ右上欄に
MC−1〜MC−11として記載されているものを挙げ
ることができる。
【0070】本発明に好ましく用いることのできるイエ
ローカプラーとしては、特開平4−114154号公報
3ページ右上欄に記載の一般式(Y−I)で表されるカ
プラーを挙げることができる。具体的な化合物は、同公
報3ページ左下欄以降にYC−1〜YC−9として記載
されているものを挙げることができる。中でも同公報の
一般式(Y−1)のRY1がアルコキシ基であるカプラ
ーまたは特開平6−67388号公報記載の一般式
[I]で示されるカプラーは好ましい色調の黄色を再現
でき好ましい。このうち特に好ましい化合物例としては
特開平4−114154号公報4ページ左下欄に記載さ
れているYC−8、YC−9および特開平6−6738
8号公報13〜14ページに記載のNo(1)〜(4
7)で示される化合物をあげることができる。さらに最
も好ましい化合物は特開平4−81847号公報1ペー
ジおよび同号公報11ページ〜17ページに記載の一般
式[Y−1]で示される化合物である。
【0071】本発明に用いられるカプラーやその他の有
機化合物を添加するのに水中油滴型乳化分散法を用いる
場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有
機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機
溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バ
インダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。分散手
段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、
フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いること
ができる。分散後、または、分散と同時に低沸点有機溶
媒を除去する工程を入れてもよい。カプラーを溶解して
分散するために用いることの出来る高沸点有機溶媒とし
ては、ジオクチルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、トリ
クレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート等の
リン酸エステル類、が好ましく用いられる。また高沸点
有機溶媒の誘電率としては3.5〜7.0である事が好
ましい。また二種以上の高沸点有機溶媒を併用すること
もできる。
【0072】また、高沸点有機溶媒を用いる方法に代え
て、または高沸点有機溶媒と併用して、水不溶性かつ有
機溶媒可溶性のポリマー化合物を、必要に応じて低沸点
及び/または水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液
などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の
分散手段により乳化分散する方法をとることもできる。
この時用いられる水不溶性で有機溶媒可溶性のポリマー
としては、ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)等を
挙げることができる。
【0073】添加剤の分散や塗布時の表面張力調整のた
め用いられる界面活性剤として好ましい化合物として
は、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホン酸
基またはその塩を含有するものが挙げられる。具体的に
は特開昭64−26854号公報記載のA−1〜A−1
1が挙げられる。またアルキル基に弗素原子を置換した
界面活性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は通
常ハロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加されるが、
分散後塗布液に添加されるまでの時間、および塗布液に
添加後塗布までの時間は短いほうがよく各々10時間以
内が好ましく、3時間以内、20分以内がより好まし
い。
【0074】上記各カプラーには、形成されたフィルタ
ー色素の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色
防止剤を併用することが好ましい。特に好ましい化合物
としては、特開平2−66541号公報3ページ記載の
一般式IおよびIIで示されるフェニルエーテル系化合
物、特開平3−174150号公報記載の一般式IIIB
で示されるフェノール系化合物、特開昭64−9044
5号公報記載の一般式Aで示されるアミン系化合物、特
開昭62−182741号公報記載の一般式XII、XII
I、XIV、XVで示される金属錯体が特にマゼンタ色素用と
して好ましい。また特開平1−196049号公報記載
の一般式I′で示される化合物および特開平5−114
17号公報記載の一般式IIで示される化合物が特にイエ
ロー、シアン色素用として好ましい。
【0075】カラーフィルターを製造するうえで、ブラ
ックマトリックス部の黒色光学濃度を高めるなどのた
め、例えば特開昭62−71950号公報、特開平8−
136722号公報の実施例に記載のように、同一感色
性層に少なくとも2種の色相の異なる発色色素を形成さ
せる事も好ましい形態のひとつである。この場合、例え
ばネガ型乳剤を使用した場合には、青色感色性層にはマ
ゼンタカプラーとシアンカプラーを、緑色感光性層には
シアンカプラーとイエローカプラーを、赤色感光性層に
はイエローカプラーとマゼンタカプラーを含有させる構
成をとる事が好ましい。また特開平8−136722号
公報の実施例2に記載のように、同一の感色性の層を2
層とし、それぞれに色相の異なる色素を発色させるカプ
ラーを添加させる事もできる。この場合には、異なる感
色性のハロゲン化銀乳剤層と隣接する層には、隣接層と
同色相に発色するカプラーを添加する事で混色を低減で
きるので、中間層を削除しカラーフィルターの膜厚を薄
くする事が好ましい。
【0076】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特開平4−114154号公報9ページ左下欄に記
載の化合物(d−11)、同号公報10ページ左下欄に
記載の化合物(A′−1)等の化合物を用いることがで
きる。
【0077】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
には、現像主薬酸化体と反応する化合物を感光層と感光
層の間の層に添加して色濁りを防止したり、またハロゲ
ン化銀乳剤層に添加してカブリ等を改良する事が好まし
い。このための化合物としてはハイドロキノン誘導体が
好ましく、さらに好ましくは2,5−ジ−t−オクチル
ハイドロキノンのようなジアルキルハイドロキノンであ
る。特に好ましい化合物は特開平4−133056号公
報記載の一般式IIで示される化合物であり、同号公報1
3〜14ページ記載の化合物II−1〜II−14および1
7ページ記載の化合物1が挙げられる。
【0078】本発明に用いられる感光材料中には紫外線
吸収剤を添加してスタチックカブリを防止したりフィル
ター色素の耐光性を改良する事が好ましい。好ましい紫
外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール類が挙げられ、
特に好ましい化合物としては特開平1−250944号
公報記載の一般式III−3で示される化合物、特開昭6
4−66646号公報記載の一般式IIIで示される化合
物、特開昭63−187240号公報記載のUV−1L
〜UV−27L、特開平4−1633号公報記載の一般
式Iで示される化合物、特開平5−165144号公報
記載の一般式(I)、(II)で示される化合物が挙げら
れる。
【0079】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
には、バインダーとしてゼラチンを用いることが有利で
あるが、必要に応じて他のゼラチン、ゼラチン誘導体、
ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマー、ゼラチン以
外のタンパク質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一あ
るいは共重合体のごとき合成親水性高分子物質等の親水
性コロイドも用いることができる。
【0080】これらバインダーの硬膜剤としてはビニル
スルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を単独ま
たは併用して使用する事が好ましい。特開昭61−24
9054号、同61−245153号公報記載の化合物
を使用する事が好ましい。また感光材料または処理後の
試料の表面の物性を改良するため保護層に特開平6−1
18543号公報や特開平2−73250号公報明細書
記載の滑り剤やマット剤を添加する事が好ましい。
【0081】本発明に用いる支持体としては、光透過性
基板である事が好ましいが別の支持体上に塗設したハロ
ゲン化銀乳剤層を光透過性基板上に転写密着させてカラ
ーフィルター用感光材料を形成してもよい。この場合は
支持体はかならずしも光透過性でなくてもよく例えば支
持体のバック面にカーボンブラック等を塗設したもので
もよい。光透過性支持体の素材としては、光学的に等方
性で、耐熱性に優れているものが好ましく、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、シンジ
オタクチックポリスチレン、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリアクリレ
ート、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラス、石英などがあげ
られるが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、シンジオタクチックポリスチレンがより
好ましい。これら支持体は板状、シート状、フィルム状
の形態で使用する事ができる。
【0082】また支持体の中心面平均粗さ(SRa)の
値が0.15μm以下、さらには0.12μm以下であ
るほうが好ましい。
【0083】これら支持体には、必要に応じて支持体表
面にコロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、
直接または下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、
寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩
擦特性及び/またはその他の特性を向上するための1ま
たは2以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。
【0084】ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の塗布
に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いても
よい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布するこ
との出来るエクストルージョンコーティング及びカーテ
ンコーティングが特に有用である。
【0085】本発明に適用される露光方法としては、マ
スクを通した面露光方式やスキャニング露光方式があ
る。スキャニング方式としてはラインスキャニングやレ
ーザー露光などによるポイントスキャニング方式が適用
できる。光源としてはタングステン灯、ハロゲン灯、
(3波長)蛍光灯、水銀灯、レーザー光、発光ダイオー
ドなどが用いられる。
【0086】本発明は発色現像主薬を感光材料中に内蔵
するものであってもよいし、処理液中に含有するもので
あってもよい。
【0087】本発明においては、上記は発色現像液を任
意のpH域で使用できるが、迅速処理の観点からpH
9.5〜13.0であることが好ましく、より好ましく
はpH9.8〜12.0の範囲で用いられる。
【0088】本発明に用いられる発色現像の処理温度
は、35℃〜70℃が好ましい。温度が高いほど短時間
の処理が可能であり好ましいが、処理液の安定性からは
あまり高くない方が好ましく、37℃〜60℃で処理す
ることが好ましい。
【0089】発色現像時間は、従来一般には通常3分3
0秒で行われているが、本発明では40秒以内が好まし
く、さらに25秒以内の範囲で行うことがさらに好まし
い。
【0090】発色現像液には、前記の発色現像主薬に加
えて、既知の現像液成分化合物を添加することが出来
る。通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イ
オン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、
キレート剤などが用いられる。
【0091】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料は、発色現像後、漂白処理及び定着処理を施され
る。漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。定着
処理の後は、通常は水洗処理が行なわれる。また、水洗
処理の代替として、安定化処理を行なってもよい。本発
明に用いられるハロゲン化銀写真感光材料の現像処理に
用いる現像処理装置としては、処理槽に配置されたロー
ラーに感光材料をはさんで搬送するローラートランスポ
ートタイプであっても、ベルトに感光材料を固定して搬
送するエンドレスベルト方式であってもよいが、処理槽
をスリット状に形成して、この処理槽に処理液を供給す
るとともに感光材料を搬送する方式や処理液を噴霧状に
するスプレー方式、処理液を含浸させた担体との接触に
よるウエッブ方式、粘性処理液による方式なども用いる
ことができる。大量に処理する場合には、自動現像機を
用いてランニング処理されるのが通常だが、この際、補
充液の補充量は少ない程好ましく、環境適性等より最も
好ましい処理形態は、補充方法として錠剤の形態で処理
剤を添加することであり、公開技報94−16935に
記載の方法が最も好ましい。
【0092】本発明の製造方法により製造されたカラー
フィルターは、最外層に耐熱性、耐水性、高比電気抵抗
率を有する樹脂をオーバーコート層として塗設する事が
できる。かかる樹脂の例は、米国特許4,698,29
5号、同4,668,601号、欧州特許EP−17
9,636A号、特開平3−163416号公報等に記
載されている。
【0093】本発明の製造方法により製造されたカラー
フィルターはさらに蒸着被覆、例えば真空蒸着またはス
パッタリング法により透明電極(ITO)を設ける事が
できる。さらにその上にはポリイミド樹脂等の配向膜を
設ける事ができる。またカラーフィルターの光透過性基
板の乳剤面とは反対側の面には偏光板や位相差フィルム
を設置してもよい。
【0094】次に、本発明のカラーフィルターを用いた
カラー液晶表示装置の一例について述べる。
【0095】図1は本発明のカラーフィルターの発色状
態の一例を示す平面図である。
【0096】図2は本発明のカラーフィルターを用いる
カラー液晶表示装置の一例を示す断面図である。
【0097】本発明のカラーフィルターの表面は図面に
は示していないが前記の樹脂で被覆され保護層が形成さ
れている。カラーフィルター上に透明電極3が真空製膜
装置を用いて付着している。透明電極3はTFTのよう
な三端子スイッチングアレイを用いるアクティブマトリ
ックス駆動LCDでは全面一体電極として形成され、S
TNのような単純マトリックス駆動LCDなどではスト
ライプ電極として通常形成される。この透明電極3の上
に液晶を整列させるためのポリイミド等の配向層が配置
される。さらに液晶層をはさんで向かい側のガラス基盤
上にも透明電極、配向層が配置される。R(赤),G
(緑),B(青)の各画素(ピクセル)間には通常ブラ
ックマトリックスが形成され液晶シャッターのオンオフ
制御やコントラスト、色純度向上がはかられている。ブ
ラックマトリックスは本発明のようにR,G,Bの各画
素と同時に形成する事もできるし、Cr膜やカーボン膜
などを別途形成する事もできる。ガラス基盤の背面には
偏光板10および11を設置する。ガラス基板と偏光板
の間には、位相補償フィルムを設置する事もできる。
【0098】通常カラーフィルターを用いるLCDの光
透過率は小さいので通常カラーフィルターと整合性のと
れた光源としてバックライト12を設置するが、反射型
LCD用カラーフィルターとしても使用できる。光透過
性基板としてはガラス基板に代えてガスバリアー層やプ
ラスチックフィルム基板を用いる事もできる。
【0099】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0100】実施例1 厚さ200μmの透明ポリエーテルスルホンフィルム支
持体の両面にSiOxの無機ガスバリア層をスパッタ
し、さらにその上にエポキシ系紫外線硬化樹脂を塗布、
乾燥し、紫外線照射を行い硬化した。この時のエポキシ
系紫外線硬化樹脂の膜厚は両面とも5μmであった。そ
の片面の上に下記の構成の塗布液を多層同時塗布しハロ
ゲン化銀感光材料を作製した。塗布液は下記のごとく調
製した。
【0101】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)11.7g、イエローカプ
ラー(Y−2)11.7g、色素画像安定化剤(ST−
1)3.34g、(ST−2)3.34g、(ST−
5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−1)0.34
g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶媒(DBP)
5.00gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶
液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有する1
0%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイザー
を用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を作製
した。この分散液を下記条件にて作製した青感性ハロゲ
ン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製した。
【0102】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表1および表2の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【0103】又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)
を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。
【0104】尚、第7層には表3に示す各抗菌防黴剤を
0.04g/m2となるように添加した。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩 DBP :ジブチルフタレート DOP :ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート H−1 :テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタ
ン H−2 :2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−ト
リアジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニ ル)ブチル]ハイドロキノン画像安定剤A:P−t−オ
クチルフェノール
【0108】
【化5】
【0109】
【化6】
【0110】
【化7】
【0111】
【化8】
【0112】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特開昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0113】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。次に
(A液)と(B液)の添加時間および(C液)と(D
液)の添加時間を変更した以外はEMP−1と同様にし
て平均粒径0.64μm、粒径分布の変動係数0.0
7、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−1Bを得た。
【0114】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−1B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合
し、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0115】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モル AgX 塩化金酸 0.5mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モル AgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モル AgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−2を得た。次に平均粒径0.50
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
【0116】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−2B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合
し、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0117】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モル AgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−3を得た。また平均粒径0.38
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−3Bを得た。
【0118】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−3B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合し
赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0119】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モル AgX 塩化金酸 2.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モル AgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール また赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モル
当り2.0×10-3添加した。
【0120】
【化9】
【0121】
【化10】
【0122】このようにしてハロゲン化銀カラー写真感
光材料を作成した。これを試料101とした。
【0123】この試料に、微細なB,G,Rピクセルパ
ターンおよびブラックストライプが形成されるようにマ
スクフィルターを通して密着露光した後、下記現像処理
工程により現像処理を行った。
【0124】 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 110秒 80cc 漂白定着 35.0±0.5℃ 90秒 120cc 安定化 30〜34℃ 120秒 150cc 乾 燥 60〜80℃ 60秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0125】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 6.0g 10.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.10に、補充液は pH=10.60に調整する。
【0126】 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に 調整する。
【0127】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g PVP 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調 整する。
【0128】このようにして、微細なピクセルパターン
を有するカラーフィルターを得た。
【0129】得られた試料の上にエポキシ系紫外線硬化
樹脂を塗布、乾燥し、紫外線照射を行い硬化した。この
時のエポキシ系紫外線硬化樹脂の膜厚は5μmであっ
た。
【0130】この上に以下に示す方法で透明電極を作成
した。
【0131】ロールツーロール方式のリアクティブマグ
ネトロンスパッタ装置により、厚さ30nmの透明導電
膜(ITO)を形成した。ITO膜形成時、ITO膜を
充分に酸化するために、現像処理済みのハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を120℃に加熱した。
【0132】得られた各試料を3cm×3cmの試験片
とし、シャーレの寒天培地上に置き、試験片上に、As
pergillus niger Chaetomiu
mの菌種を植え、下記の2つの条件で評価を行った。
【0133】 条件1:23℃、80%RHで180日間保存 条件2:35℃、80%RHで180日間保存 〈抗菌防黴性〉前記条件1,2で保存し、その時の表面
に発生したカビの状態を目視で評価した。
【0134】 ◎:全くカビの発生はみられない ○:極僅かに発生がみられる △:カビの発生がみられる ×:カビの発生が著しい 〈画像保存性〉画像保存性の評価として、条件2で保存
した試料のRピクセルパターンのマゼンタ画像濃度の残
存率から評価した。
【0135】 ○:殆ど画像濃度の低下はみられない(99%以上) △:極僅かに画像濃度の低下がみられる(99未満〜9
7%以上) ×:画像濃度の低下がみられる(97%未満) 結果を表3に示す。
【0136】
【表3】
【0137】各試料に用いた抗菌防黴剤を以下に示す。
【0138】比較X:5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン 比較Y:2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール 無機系A:ゼオライト系「ゼオミック」(品川燃料) 無機系B:ガラス系「イオンピュア」(石塚ガラス) 無機系C:微粒子系「ンバロン」(東亜合成) 無機系D:リン酸亜鉛カルシウム銀 尚、比較X、Yはメタノール水溶液として、無機系抗菌
防黴剤は微粉末懸濁液として、油溶性抗菌防黴剤は水中
油滴型分散液として添加した。
【0139】本発明の抗菌防黴剤を含有する試料におい
ては、高湿条件においてもカビの発生がなく、画像保存
性に優れたカラーフィルターを得ることができた。
【0140】
【発明の効果】本発明によるカラーフィルター及びその
製造方法により、高湿条件においてもカビの発生がな
く、画像保存性に優れたカラーフィルターが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルターの発色状態の一例を
示す平面図である。
【図2】本発明のカラーフィルターを用いるカラー液晶
表示装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,7 ガラス基板 2 R,G,Bカラーフィルター 3,8 透明電極 4 配向層 5 液晶 6 シール剤 9 ブラックマトリックス 10,11 偏光板 12 バックライト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機系抗菌防黴剤を含有することを特徴
    とするカラーフィルター。
  2. 【請求項2】 前記無機系抗菌防黴剤が、リン酸カルシ
    ウム銀、アミノ酸亜鉛金属石鹸、リン酸亜鉛カルシウム
    銀、セラミックス銀、リン酸ジルコニウム銀から選ばれ
    る少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記
    載のカラーフィルター。
  3. 【請求項3】 支持体上に、それぞれ少なくとも1層の
    ハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真構成層
    を有するハロゲン化銀感光材料を、パターン露光し、発
    色現像主薬および少なくとも1種のカプラーの存在下に
    現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパターンを
    形成するカラーフィルターの製造方法において、該写真
    構成層の少なくとも1層中にあらかじめ無機系抗菌防黴
    剤を固体微粒子分散物状態で添加しておくことを特徴と
    するカラーフィルターの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記無機系抗菌防黴剤が、リン酸カルシ
    ウム銀、アミノ酸亜鉛金属石鹸、リン酸亜鉛カルシウム
    銀、セラミックス銀、リン酸ジルコニウム銀から選ばれ
    る少なくとも1つであることを特徴とする請求項3に記
    載のカラーフィルターの製造方法。
  5. 【請求項5】 油溶性抗菌防黴剤を含有することを特徴
    とするカラーフィルター。
  6. 【請求項6】 前記油溶性抗菌防黴剤が、下記一般式
    (1)で示されることを特徴とする請求項5に記載のカ
    ラーフィルター。 【化1】 〔式中、R1は−COR3又は−SO2N(R4)(R5
    (R3、R4及びR5はそれぞれアルキル基又はアリール
    基を表す。)を表し、R2はアルキル基又はアリール基
    を表す。また、R1及びR2は窒素原子と共同してフタル
    イミド核を形成しても良い。〕
  7. 【請求項7】 支持体上に、それぞれ少なくとも1層の
    ハロゲン化銀感光性層と非感光性層からなる写真構成層
    を有するハロゲン化銀感光材料を、パターン露光し、発
    色現像主薬および少なくとも1種のカプラーの存在下に
    現像処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパターンを
    形成するカラーフィルターの製造方法において、該写真
    構成層の少なくとも1層中にあらかじめ油溶性抗菌防黴
    剤を水中油滴型分散物状態で添加しておくことを特徴と
    するカラーフィルターの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記油溶性抗菌防黴剤が、前記一般式
    (1)で示されることを特徴とする請求項7記載のカラ
    ーフィルターの製造方法。
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