JPH11237361A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH11237361A
JPH11237361A JP10207227A JP20722798A JPH11237361A JP H11237361 A JPH11237361 A JP H11237361A JP 10207227 A JP10207227 A JP 10207227A JP 20722798 A JP20722798 A JP 20722798A JP H11237361 A JPH11237361 A JP H11237361A
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sensor
gas
electrode
catalyst layer
catalyst
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JP10207227A
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English (en)
Inventor
Jun Yamada
潤 山田
Takashi Mizobuchi
剛史 溝渕
Kenji Kanehara
賢治 金原
Motomasa Iizuka
基正 飯塚
Hidetaka Hayashi
秀隆 林
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然ガスエンジンの排出ガスに含まれるH2
によるセンサの出力ずれを防止し、検出精度を大きく向
上させて空燃比制御を高精度に行うこと、さらにセンサ
の活性化時間を短縮して、より早く空燃比制御を開始す
ることが可能なガスセンサを実現する。 【解決手段】 試験管状の酸素イオン導電性固体電解質
21の内表面に内側電極22を、外表面に外側電極23
を設ける。排出ガスに晒される外側電極23の表面を覆
う多孔質の保護皮膜24を設け、さらにその表面に酸化
作用を有する触媒層5を形成して、排出ガスに含まれる
2 を酸化反応により除去する。触媒層5の全重量に対
する触媒の担持量を0.5〜2重量%とすることで、応
答性を低下させることなく、センサの出力ずれを防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、内燃機関
等に用いる空燃比制御用のO2 センサ、より広域の空燃
比を検出する空燃比センサ等として使用され、特に、天
然ガスエンジン用として好適なガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石油の代替燃料車として、天然ガ
ス自動車が注目されてきている。天然ガス自動車は、ガ
ソリンエンジンに比しCO2 排出量の低減が可能であ
る、クリーンな排気エミッション特性が期待できる、等
の利点を有し、その燃料供給システムとしては、従来、
LPG自動車に用いられるキャブレターシステムを応用
したシステム(ガスミキサーシステム)が知られてい
る。また、排気エミッション特性をさらに向上させて電
気自動車に匹敵する超低公害車とするためには、ガスミ
キサーシステムを上回る高精度な空燃比制御が必要で、
このため、空燃比変動が小さく、燃料制御の応答性に優
れるインジェクションシステムを搭載した天然ガス自動
車の開発が進められている。
【0003】また、天然ガスエンジンに限らず、ガソリ
ンエンジン等においても排気エミッションをよりクリー
ンにすることが望まれており、そのために、上述した高
精度な空燃比制御の他に、制御に用いるガスセンサを、
エンジン始動後、より早く作動させることが求められて
いる。図26は、図に示す走行パターンにおいて、セン
サ素子の活性化時間と排気エミッションの関係を、NO
x排出量を例にとって示したもので、センサ素子の活性
化時間を短縮することで排気エミッションが大幅に改善
されることがわかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空燃比は、排気管内に
設置されるO2 センサの出力に基づいてフィードバック
制御される。従って、空燃比制御の高精度化には、O2
センサの検出精度が、欠くことのできない要素である。
ところが、天然ガスエンジンの空燃比を検出するため
に、ガソリンエンジン用のO2 センサをそのまま適用す
ると、O2 センサの出力特性にずれが生じることが判明
した。これは、天然ガスはメタン(CH4 )を主成分と
するためガソリンに比べてH/C比が大きく、排出ガス
に含まれる水素(H2 )の量が多いことに起因し、特
に、インジェクションシステムにおいて、顕著に発生す
る。
【0005】この原因は、吸気通路の上流部でガスを均
一に混合した後、燃焼室に吸引するガスミキサーシステ
ムに対して、燃料制御の応答性を確保するために燃焼室
近傍にガスを直接噴射するインジェクションシステムで
は、燃焼室内の混合気が不均一になりやすいことにあ
る。このため、燃焼室内の空燃比がリッチな領域におい
てH2 が多量に発生し、ガスミキサーシステムより排気
中のH2 濃度が高くなるもので、その結果、センサ出力
のずれが拡大する。このように、天然ガスエンジン用の
2 センサにおいては、空燃比制御を高精度化するため
に、センサ出力に対するH2 の影響を排除し、センサ出
力のずれを解消することが大きな課題となっている。
【0006】また、このO2 センサやより広域の空燃比
を検出する空燃比センサは、酸素イオン導電性固体電解
質からなる検知素子を用いている。この素子はある程度
高温にならないと作動せず、その温度は、例えば、O2
センサでは約300℃位、空燃比センサでは約700℃
位である。すなわち、センサのより早い作動には、より
早く素子を昇温させることが重要で、特に活性化温度の
高い空燃比センサにおいて大きな課題となっている。
【0007】しかして、本発明は、排出ガス中のH2
よるセンサの出力ずれを防止して、検出精度を大きく向
上させることができ、例えば、インジェクションシステ
ムの天然ガスエンジンのように、排出ガスに多量のH2
が含まれる場合においても、高精度な空燃比制御が可能
で、排気エミッションを改善することができるガスセン
サを実現することを目的とするものである。そして、さ
らには、速やかに素子を昇温させ、より早くセンサとし
て作動できるようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1の構成の
ガスセンサは、天然ガスエンジンからの排出ガスに含ま
れる特定ガス成分を検出するためのガスセンサであり、
酸素イオン導電性固体電解質の表面に、上記排出ガスに
晒される第1の電極と、基準酸素濃度ガスに晒される第
2の電極とを設け、上記第1の電極の表面を覆う多孔質
膜を設けてなる。そして、上記多孔質膜の表面に酸化作
用を有する触媒層を形成するとともに、該触媒層の全重
量に対する触媒の担持量を0.5〜2重量%としたこと
を特徴とするものである。
【0009】天然ガスエンジンからの排出ガスに多量に
含まれる水素(H2 )は、低分子量であることから、酸
素(O2 )に対し約4倍の拡散速度を有し、上記多孔質
膜を通過して第1の電極表面に到達する速度が速いこと
が、出力ずれの原因になっていると考えられる。これに
対し、本発明の構成では、上記多孔質膜の表面に触媒層
を設けたので、H2 がこの触媒層において酸化されて安
定なH2 Oとなる。これにより、センサ出力に対するH
2 の影響を排除することができ、特に、触媒担持量を上
記範囲とすることで、出力ずれの防止と応答性とを両立
させることができる。
【0010】上記触媒層の全重量に対する触媒の担持量
を、請求項1より多い2〜5重量%とすることもでき
る。この時、上記多孔質膜の気孔率は、通常より多い1
0〜25%とする(請求項2)。触媒の担持量を増加す
るとセンサの応答性が低下する傾向があるが、上記多孔
質膜の気孔率を10〜25%と、耐久性を損なわない範
囲で大きくすることで、応答性を向上させることができ
る。この場合には、上記触媒の担持量を上記請求項1よ
り多い2〜5重量%としても、請求項1の構成と同等の
応答性を得ることができ、触媒作用を長期にわたり発揮
できる効果がある。
【0011】具体的には、上記第1の電極を上記酸素イ
オン導電性固体電解質の一方の表面に、上記第2の電極
を上記酸素イオン導電性固体電解質の他方の表面に設け
た構成が考えられる(請求項3)。上記触媒層は、具体
的には、多孔質セラミックスに触媒金属を担持してなる
(請求項4)。また、上記触媒層を加熱するためのヒー
タ部材を設けることもでき(請求項5)、触媒を早期に
活性温度まで昇温することができる。
【0012】さらに、上記触媒層の表面に、上記触媒層
の気孔率よりも大きい気孔率の多孔質層を設けてトラッ
プ層としてもよく(請求項6)、エンジンオイルの燃焼
等によって生じるデポジット成分が、上記触媒層やそれ
よりもさらに内側に侵入するのを防止することができ
る。また、上記触媒層に直接、排出ガスが衝突しないこ
とで、触媒金属の飛散、触媒層の剥がれ等を防止でき
る。具体的には、上記トラップ層の気孔率を40〜60
%とするのがよく(請求項7)、また、上記トラップ層
を気孔率を異ならせて複数層で形成してもよい。
【0013】いずれの構成のガスセンサにおいても、上
記多孔質膜を上記第1の電極の保護皮膜とし、上記第1
の電極と上記第2の電極間に生じる起電力を検出する酸
素センサとして用いることができる(請求項8)。ま
た、これらガスセンサは、上記天然ガスエンジンがイン
ジェクションシステムの燃料供給システムを備えている
場合に、特に効果的であり(請求項9)、センサの出力
ずれの解消に優れた効果を発揮する。
【0014】本発明請求項10の構成のガスセンサは、
酸素イオン導電性固体電解質の表面に、内燃機関からの
排出ガスに晒される第1の電極と、基準酸素濃度ガスに
晒される第2の電極とを設け、上記第1の電極の表面を
覆う多孔質膜よりなる拡散抵抗層を設けて、所定の電圧
を印加した時に上記第1の電極と上記第2の電極間を流
れる限界電流から空燃比を検出するようになしてあり、
かつ上記拡散抵抗層の表面に酸化作用を有する触媒層を
形成したものである。
【0015】広域の空燃比センサとして用いられる上記
構成のガスセンサにおいても、上記拡散抵抗層の表面に
上記触媒層を形成することで、触媒の酸化作用により、
上記排出ガス中のH2 等の影響を排除し、センサの出力
ずれを抑制する効果が得られる。また、一般に、限界電
流式の空燃比センサは、O2 センサに比べて最低作動温
度が高く、センサの作動に時間を要するが、上記構成で
は、酸化作用を有する上記触媒層を素子表面に一体に設
けたので、触媒反応により発生する熱で、素子の昇温を
補助することができ、より早いセンサの作動が可能であ
る。
【0016】本発明請求項11の構成のガスセンサは、
一対のポンプ電極を有するポンプセルと、一対のセンサ
電極を有するセンサセルと、これら両セルにより少なく
ともその二面を覆われてなる室と、上記室に内燃機関か
らの排出ガスを導入するための少なくとも1つないしそ
れ以上の連通孔を設け、上記連通孔の上記排出ガス側ま
たは上記連通孔内のいずれか一方あるいはその両方に多
孔質膜よりなる拡散抵抗層を設けて、上記センサセルの
上記一対の電極間に生じるセンシング電圧が所定の値と
なるように上記ポンプセルに電圧を印加した時に上記ポ
ンプセルを流れるポンピング電流から空燃比を検出する
ようになしてあり、かつ上記拡散抵抗層の上記排出ガス
側の表面に酸化作用を有する触媒層を形成したものであ
る。
【0017】上記構成の空燃比センサにおいても、上記
拡散抵抗層の表面に形成される上記触媒層の作用でセン
サの出力ずれを抑制し、また、上記触媒層で発生する熱
により素子の昇温を効果的に行って、より早くセンサを
作動させることができる。
【0018】本発明請求項12の構成のガスセンサは、
一対のポンプ電極を有するポンプセルと、一対のセンサ
電極を有するセンサセルと、これら両セルにより少なく
ともその二面を覆われてなる室と、上記室に内燃機関か
らの排出ガスを導入するための少なくとも1つないしそ
れ以上の拡散抵抗作用を有するピンホールを設けて、上
記センサセルの上記一対の電極間に生じるセンシング電
圧が所定の値となるように上記ポンプセルに電圧を印加
した時に上記ポンプセルを流れるポンピング電流から空
燃比を検出するようになしてあり、かつ上記ピンホール
の上記排出ガス側を覆って酸化作用を有する触媒層を形
成したものである。
【0019】上記拡散抵抗層の代わりに拡散抵抗作用を
有するピンホールを設けてもよく、このような構成の空
燃比センサにおいても、上記ピンホールを覆って形成さ
れる上記触媒層の作用でセンサの出力ずれを抑制し、ま
た、上記触媒層で発生する熱で早いセンサの作動が可能
となる。
【0020】本発明請求項13の構成のガスセンサは、
一対のポンプ電極を有するポンプセルと、一対のセンサ
電極を有するセンサセルと、これら両セルにより少なく
ともその二面を覆われてなる室と、上記室に内燃機関か
らの排出ガスを導入するための少なくとも1つないしそ
れ以上の拡散抵抗手段を設けて、上記センサセルの上記
一対の電極間に生じるセンシング電圧が所定の値となる
ように上記ポンプセルに電圧を印加した時に上記ポンプ
セルを流れるポンピング電流から空燃比を検出するよう
になしてあり、かつ上記拡散抵抗手段の上記室側の端部
と上記室内に露出する上記センサ電極の間に酸化作用を
有する触媒層を形成したものである。
【0021】拡散抵抗層またはピンホール等よりなる上
記拡散抵抗手段を介して、上記室内に排出ガスが導入さ
れる構成の空燃比センサにおいて、上記室側に上記触媒
層を設けることもできる。この時、上記触媒層を、上記
拡散抵抗手段の上記室側の端部から上記センサ電極の間
に設けることで同様の効果が得られる。
【0022】上記請求項10〜13の構成のガスセンサ
において、好ましくは、上記触媒層における触媒の担持
量を、該触媒層の全重量に対し0.5〜2重量%とする
(請求項14)。この時、上記請求項1と同様の理由
で、センサの出力ずれを効果的に抑制し、かつ応答性を
確保することができる。また、適用される上記内燃機関
がインジェクションシステムの燃料供給システムである
場合に(請求項15)、センサの出力ずれの抑制効果が
大きい。特に、上記内燃機関が天然ガスエンジンである
場合(請求項16)、センサ出力に対するH2 の影響が
大きいので、出力ずれの解消に優れた効果を発揮する。
また、天然ガスエンジンはガソリンエンジンに比べて排
出ガスの温度が低く、活性化に時間がかかるので、上記
触媒層による昇温補助効果が大きい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を天然ガスエンジン
の空燃比を制御するために用いられるO2 センサに適用
した例について説明する。図2は、O2 センサの全体構
成を示すもので、図略の天然ガスエンジンの排気管壁に
取り付けられる筒状ハウジング1と、その内部に挿通保
持されるガス検出素子2とを有している。筒状ハウジン
グ1は中央部外周に突設したフランジ部11を排気管壁
に当接し、その下方に形成したねじ部にて天然ガスエン
ジンの排気管壁に取り付けられるようになしてある。ガ
ス検出素子2は試験管状で、その下端部は上記ハウジン
グ1より突出して排気管内に位置しており、ハウジング
1下端に固定されるカバー体3内に収容されている。カ
バー体3は二重筒状で、内外筒の側面に複数のガス流通
孔31、32を有し、このガス流通孔31、32を介し
てガス検出素子2に天然ガスエンジンの排出ガスが導入
されるようになしてある。
【0024】上記ハウジング1の上方には、上記ガス検
出素子2の上部外周を覆う筒状カバー12が配設されて
いる。該筒状カバー12は、上記ハウジング1上端に固
定される下部カバー121と、その上半部にかしめ固定
される上部カバー122を有し、該上部カバー122の
上半部外周は筒状部材123で覆われて二重構造となっ
ている。上部カバー122の上端開口はゴムブッシュ1
3で封止され、このゴムブッシュ13を貫通して、上記
ガス検出素子2の出力を取り出すためのリード線4が外
部に延びている。上記上部カバー122および上記筒状
部材123には、側部の対向位置に複数の大気孔12
4、125がそれぞれ形成してあり、これら大気孔12
4、125を介して導入される大気が、基準酸素濃度ガ
スとして上記ガス検出素子2の中空部内に導入される構
成となしてある。なお、上記大気孔124、125の形
成位置において、上部カバー122および筒状部材12
3の間には防水のために溌水性のフィルタ14が配設し
てある。
【0025】上記ガス検出素子2は、図1に示すよう
に、試験管状に成形したジルコニア等の酸素イオン導電
性固体電解質21と、その内周面に沿って設けた第1の
電極たる内側電極22、外周面に沿って設けた第2の電
極たる外側電極23を有している。これら電極22、2
3は、例えば白金(Pt)等よりなり、蒸着等、通常の
手段で形成される。上記電極22、23は、上記酸素イ
オン導電性固体電解質21表面に押圧接触する出力金属
端子41、42を通じてリード線4に接続される(図2
参照)。
【0026】上記外側電極23の外表面には多孔質膜た
る保護皮膜24が形成されており、外側電極23表面を
排気中の有害物質から保護している。該保護皮膜24
は、多孔質のセラミックス、例えばスピネル(MgO・
Al23 )等よりなり、この粉末を溶射原料としてプ
ラズマ溶射することによって形成される。保護皮膜24
は、通常、気孔率が7〜10%となるように調整され
る。ただし、応答性を重視する場合には気孔率を10%
より大きくすることもでき、一般に、耐久性を保持する
ために必要とされる気孔率25%以下の範囲で用途に応
じ適宜決定する。なお、気孔率は、溶射原料の粒度、溶
射パワー等により調整することができ、粒度を大きく、
または溶射パワーを小さくすると気孔率は大きくなる。
【0027】本発明の特徴は、上記保護皮膜24の外表
面を、酸化作用を有する触媒層5で被覆したことにあ
る。上記触媒層5は、多孔質のセラミックス、例えばア
ルミナ(γ−Al23 やθ−Al23 等)に、触媒
金属(Pt、Pt−Rh等)を担持させてなり、排出ガ
スに含まれるH2 を保護皮膜24に達する前に酸化する
ことで、センサの出力ずれを防止することができる。こ
こで、触媒層5の気孔率は、応答性を確保するために、
上記保護皮膜24より大きくするのがよく、少なくとも
10%以上、好ましくは20%以上とすることが望まし
く、さらに望ましくは、20〜50%である。上記触媒
層5の形成方法としては、例えば、Al23 、触媒、
分散材、バインダ等をスラリー化した溶液の中に浸漬し
て保護皮膜24上に触媒を含む層を形成し、さらに50
0℃程度で焼き付ける等の方法を採用することができ
る。
【0028】上記触媒金属の担持量は、上記触媒層5の
全重量に対して、0.5重量%以上とすれば、上述した
センサの出力ずれに対し、十分な効果が得られる。触媒
性能を長期間維持するには、触媒金属の担持量を多くす
るのがよいが、一方、担持量が多くなると応答性が低下
する傾向にある。このため、上記保護皮膜24の気孔率
が通常の7〜10%の範囲である場合には、触媒金属の
担持量は2重量%以下とすることが望ましい。上記保護
皮膜24の気孔率がこれより大きい場合には、応答性が
大きく低下しないため、触媒金属の担持量を増加させる
ことができる。具体的には、上記保護皮膜24の気孔率
が10〜25%の時、触媒金属の担持量を2〜5重量%
とすることが望ましい。この触媒担持量および気孔率
と、出力特性、応答性との関係については後述する。
【0029】なお、これら各層の膜厚は、センサ出力の
安定性、機械的強度、応答性等を考慮すると、保護皮膜
24の膜厚を、通常、100〜150μm、触媒層5の
膜厚を、通常、10〜50μm程度の範囲とすることが
望ましい。また、図1に示されるような試験管状の素子
2に触媒層5を形成する場合、例えば、素子の体格が外
径6mmで、先端から20mm付近までの範囲に、気孔
率40〜50%程度で膜厚20μm程度の触媒層5を形
成すると、その塗布重量は15mg程度となる。
【0030】次に、上記構成のO2 センサにおける上記
触媒層5の作用について説明する。図1においてガス検
出素子2の外側電極23には、上記触媒層5、保護皮膜
24を通過した排出ガスが、内側電極22には大気が導
入されるようになしてある。この時、酸素イオン導電性
固体電解質21には、これら内側電極23と外側電極2
2の酸素濃度差に応じた起電力が生じ、そのセンサ出力
は、図3に理論値として示すように、空気過剰率(λ)
=1.0で出力が急変するはずである。
【0031】ところが、天然ガスエンジンの排気中に
は、ガソリンエンジンの2〜3倍のH2 が存在してお
り、この影響で、上記触媒層5を設けない従来構成で
は、図3に示すように、センサ出力が急変する空気過剰
率(λ)がリーン側にシフトする。これは、H2 がO2
に比べて分子量が小さく拡散速度がO2 の約4倍にもな
るからで、H2 は保護皮膜24をO2 より早く通過して
外側電極23の表面に到達し、外側電極23は実際より
もH2 リッチな状態となる。このため、外側電極23の
表面においてO2 不足が生じ、O2 センサの出力特性
は、理論値に対し、出力急変点がリーン側にずれる。そ
の結果、従来構成では、空燃比の適正な制御がなされ
ず、排気エミッションが悪化するおそれがある。
【0032】これに対し、上記触媒層5を設けた上記図
1の構成における、触媒担持量とセンサ出力のずれ量の
関係を図4(上段)に示す。これは、触媒担持量を増加
していった時に、センサ出力が0.5Vまで変化した時
の空気過剰率(λ)を調べたもので、保護皮膜24の気
孔率は8容量%とした。図のように、触媒担持量が増加
するに従い、センサ出力が急変する空気過剰率(λ)が
理論値の1に近づいており、触媒担持量が0.5重量%
以上で空気過剰率(λ)はほぼ1となる。このメカニズ
ムを図5の模式図を用いて説明する。本発明の構成で
は、図5のように、多孔質の保護皮膜24の表面を、こ
れより気孔率の大きい触媒層5が覆っている。触媒層5
では、Al23 等の細粒子2a表面に触媒金属2bが
担持されており、排出ガスが触媒層5を通過すると、排
出ガス中のH2 がこの触媒金属2bによって酸化され
る。すなわち、下記式で示される反応が促進され、2H
2 +O2 →2H2 Oその結果として生成するH2 Oは、
安定であるため、外側電極23に到達してもセンサ出力
が急変するλ値には影響しない。特に、触媒担持量0.
5重量%以上ではH2 が完全に酸化され、センサ出力に
対するH2 の影響を排除できるものと考えられる。
【0033】一方、センサ出力の急変点は、触媒担持量
0.5重量%以上の範囲でほぼ一定となるが、図4の下
段に示すように、触媒担持量が2重量%を越えた付近か
らセンサの応答時間が増大し、触媒担持量の増加ととも
に、センサ出力の応答性は低下する。この原因の1つ
は、触媒金属のHC、COに対する吸着作用によるもの
と考えられる。つまり、触媒は活性の高いガスから順に
作用するため、触媒担持量2重量%以下の低担持量域で
は、水素に主に作用する。ところが、触媒担持量が増加
すると、他の未燃ガス成分であるHC、COにも触媒が
作用し、これらのガスとO2 との反応により応答遅れが
生じると推測される。また、他の原因として触媒金属の
増加による目詰まりが生じやすくなることが挙げられ
る。
【0034】以上の結果から、触媒担持量を0.5〜2
重量%の範囲とすれば、応答性を低下させることなく、
触媒作用を効果的に発揮し、天然ガスエンジンで問題と
なるO2 センサの出力ずれを抑制することができること
がわかる。
【0035】次に、保護皮膜の気孔率と応答性の関係に
ついて図6により説明する。上記のように触媒担持量を
0.5〜2重量%の範囲としたO2 センサは、使用環境
があまり厳しくない場合には、上記効果を比較的長期に
わたって発揮することが可能である。しかしながら、使
用環境が厳しい場合(高温、ガス量大)には、使用年数
が増すと触媒金属の剥離、凝集等によって初期の性能を
維持できなくなるおそれがある。この経年劣化を考慮す
ると、触媒担持量を上記範囲より多く担持することが望
ましい。上記構成のO2 センサでは、上述したように、
触媒担持量を増加すると応答性が低下するが、以下に示
すように、これを保護皮膜24の気孔率を調整すること
で解決することが可能である。
【0036】上記図4の結果は、保護皮膜24の気孔率
を従来のガソリンエンジン用のO2センサにおいて通常
設定される8%として行ったものである。ところが、ガ
ソリンエンジンに対し、天然ガスエンジンは排気中の被
毒成分(イオウ分等)、カーボン粒子、未燃成分(H
C)の量が少ないこと、高オクタン化で、点火時期を進
角できるため、排気温度が低下するといった特徴があ
る。このため、保護皮膜の気孔率を10%以上として
も、ガソリンエンジン用のO2 センサと同等の耐久性が
得られる。
【0037】図6は、触媒担持量と応答時間の関係を、
保護皮膜24の気孔率が8%の場合、20%の場合とで
比較した結果である。図のように、保護皮膜の気孔率が
増すことで応答時間は約半分に短縮されており、触媒担
持量が2重量%を越えても応答時間は気孔率8%におけ
る最小応答時間(200ms)以下である。つまり、応
答時間が200msとなる3.5重量%まで、触媒担持
量を増加しても同等の応答性が得られることがわかる。
上記保護皮膜24の気孔率をさらに大きくすれば、触媒
担持量の上限値はさらに上昇し、その関係は図7のよう
になる。そこで、上記保護皮膜24の耐久性を考慮して
その気孔率の上限値を25%とすると、これに対応する
触媒担持量の上限値は5重量%となる。
【0038】以上の結果から、上記保護皮膜の気孔率を
10%以上とした場合には、触媒担持量を2重量%以上
担持させることが可能である。詳しくは、上記保護皮膜
24の気孔率を10〜25%、触媒担持量を2〜5重量
%とすることで、耐久性と応答性とを両立させ、しかも
長期使用による触媒作用の低下を防止することが可能で
ある。
【0039】図8に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態は、上記図1の構成のO2 センサにおけ
る、酸素イオン導電性固体電解質21の中空部内に、セ
ンサ加熱用のヒータ部材たるヒータ6を配設したもので
ある。その他の構成は上記第1の実施の形態と同様であ
る。ヒータ6は棒状、板状または管状等の形状とした絶
縁体、例えばAl23 等の内部に、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)等の発熱体を埋設してな
り、該発熱体はリード線を介して外部電源に接続されて
いる。ヒータ6に供給する電力は、酸素イオン導電性固
体電解質21の温度が活性温度、通常、300℃以上に
なるように、エンジン条件に応じて予め作成したマップ
によって制御するか、あるいはヒータ6の発熱体の抵抗
値をもとにフィードバック制御する。
【0040】上記構成によれば、ヒータ6を設けること
により、エンジンの冷間始動時や低負荷時の排気温度が
低い条件でも、触媒層の水素除去能力を確保することが
できるため、より広い範囲においてセンサ出力のずれを
防止することができる。
【0041】図9に本発明の第3の実施の形態を示す。
本実施の形態の特徴は、上記各実施の形態のO2 センサ
構成に加えて、触媒層5の外側を覆って多孔質層よりな
るトラップ層7を設けたことにある。その他の構成は上
記第1の実施の形態と同様である。トラップ層7は多孔
質のセラミックス、例えばAl23 等よりなり、その
気孔率は、触媒層5の気孔率より大きく、通常、20%
以上とすることが望ましい。より好ましくは、40〜6
0%の範囲とする。このトラップ層7を設けることによ
り、エンジンオイルの燃焼等によって生じるデポジット
成分が触媒層5を通過して、さらに保護皮膜24内に侵
入することを防止することができる。よって、保護皮膜
24の目詰まりを防ぎ、また、触媒層5へ排気が直接導
入されるのを抑制して、触媒金属の飛散や触媒層5の剥
がれを防止することができる。トラップ層7を、気孔率
の異なる複数の多孔質層を積層して形成してもよい。
【0042】図10に本発明の第4の実施の形態を示
す。本実施の形態は、拡散抵抗層を有する限界電流式の
空燃比センサに本発明を適用したものである。より広域
の空燃比を検出する空燃比センサにおいても、天然ガス
エンジンに使用することで出力ずれの問題が生じ、これ
を同様の手段で解決することができる。なお、空燃比セ
ンサの全体構成は図2に示したO2 センサ構成とほぼ同
様であり、以下、相違点について説明する。
【0043】図10は空燃比センサに用いられるガス検
出素子2の主要部を示すもので、試験管状に成形したジ
ルコニア等の酸素イオン導電性固体電解質25には、内
周面に沿って、Pt等よりなる第1の電極たる内側電極
26が形成されている。また、酸素イオン導電性固体電
解質25の外周面には、先端部近傍において、Pt等よ
りなる第2の電極たる外側電極27が所定幅で設けてあ
る。上記内側電極26、外側電極27は、酸素イオン導
電性固体電解質21表面に押圧接触した金属端子を通じ
て外部へ延びるリード線(図略)に接続される。上記ガ
ス検出素子2の中空部内には、素子加熱用の棒状のヒー
タ6が収容されている。該ヒータ6はリード線により外
部の電源に接続されている。
【0044】上記外側電極27の表面、および上記固体
電解質25の外表面には、多孔質膜たる拡散抵抗層28
が形成されている。拡散抵抗層28は、Al23 等の
多孔質セラミックスからなり、その気孔率は、通常、2
〜7%となるように形成される。また、拡散抵抗層28
の厚みは、通常、400〜700μm程度の範囲で形成
される。
【0045】上記拡散抵抗層28の外表面は、酸化作用
を有する触媒層5で被覆される。上記触媒層5は、Al
23 等の多孔質セラミックスに、Pt、Pt−Rh等
の触媒金属を担持してなり、拡散抵抗層28を通過する
前に、排出ガスに含まれるH2 を酸化してセンサの出力
ずれを防止する。ここで、触媒層5の気孔率は、応答性
を確保するために、少なくとも10%以上、好ましくは
20%以上とする。触媒金属の担持量は、O2 センサ同
様、上記触媒層5の全重量に対して、0.5重量%以上
とすることでセンサの出力ずれに対し十分な効果が得ら
れる。また、応答性を確保するために、触媒金属の担持
量を2重量%以下とするのがよい。上記触媒層5の膜厚
は、通常、10〜50μm程度とすることが望ましい。
【0046】次に、上記構成の空燃比センサの検出原理
について説明する。図11(a)において、酸素濃度検
出素子2の両面に設けた内側電極26、外側電極27間
に電圧V0 を印加すると、両電極26、27間の酸素濃
度差に応じて、酸素イオン導電性固体電解質21内を酸
素イオン(O2 - )が移動する。よって、両電極26、
27間に、空気過剰率(λ)=1で生じる起電力に相当
する電圧0.5V(図11(b)参照)を逆向きに印加
した時に、両電極26、27間を流れる限界電流値から
空燃比を検出することができる。
【0047】この電流は、ストイキ(理論空燃比)時に
は、素子の起電力が印加電圧と釣り合うため0となり
(図11(d))、リーン時には素子の起電力が0とな
るため、印加電圧により、拡散抵抗層28を通過して外
側電極27に達した排出ガス中の酸素が、酸素イオン導
電性固体電解質25内を通って内側電極26に至り、+
電流を生じる(図11(e))また、リッチ時には素子
の起電力が1Vとなるため、印加電圧との差により内側
電極26から外側電極27へ向けて酸素が移動し、−電
流を生じる(図11(c))。この時流れる電流は、リ
ーン時には拡散抵抗層28を通るO2 量、リッチ時は拡
散抵抗層28を通るHC、CO2 量によって決まるた
め、天然ガスエンジンのように排気中にH2 が多く存在
すると、同じ空燃比であっても電流値が異なってくる。
【0048】図12に、天然ガスエンジンの排気管内に
設置される三元触媒の上流、下流位置における空気過剰
率(λ)と限界電流値の関係を示す。図のように、スト
イキからリッチ領域では、排出ガス中のH2 量が急激に
増加するため(図13)、センサの外側電極27近傍で
2 リッチとなり、センサ出力がリッチ側にシフトす
る。本発明は、この出力ずれを、O2 センサの場合と同
様、上記触媒層5を設けることにより解決するものであ
る。図13の上段は、触媒担持量を増加していった時
の、空気過剰率(λ)=1での出力電流の変化を、下段
にはセンサの応答時間の変化を示すもので、触媒担持量
の増加とともに、出力電流も増加し、0.5重量%以上
でほぼ0となる。これは、触媒担持量0.5重量%以上
で、出力ずれの原因となるH2 を完全に除去できること
を意味する。また、応答性は、2重量%を越えると低下
する。以上のことから、触媒担持量0.5重量%〜2重
量%の範囲とすることで、センサの出力ずれの抑制と応
答性とを両立することが可能となる。
【0049】さらに、天然ガスエンジンでは、トルク向
上のため、点火時期を進角する場合が多いことから排気
温度がガソリンエンジンに比べて低い。このため、素子
温度が活性化温度に達するのに時間がかかり、制御開始
が遅れて制御性が低下する懸念があった。特に、限界電
流式の空燃比センサでは、最低作動温度が約300℃程
度であるO2 センサに対し約700℃程度と高いため、
昇温に時間を要し、素子加熱用として設置されるヒータ
6に要求される電力量も大きくなる。しかも、図10の
ように、試験管状のガス検出素子2の中空部内にヒータ
6を配設する場合、ヒータと素子が別体で伝熱効率が悪
いため、消費電力量が大きくなりやすい、といった問題
があったが、これらの問題についても触媒層5を設ける
ことで解決することができる。すなわち、触媒層5にお
いてH2 が酸化反応する際に発生する熱で、上記ガス検
出素子2の昇温を補助することができ、しかも、触媒層
5はガス検出素子2と一体に設けられるので、伝熱効率
が高い。よって、活性化時間を大きく短縮することがで
き、より早い作動が可能になるので、上記図26に示し
たように排気エミッションを低減する効果が得られる。
また、ヒータの消費電力を低減し、ヒータ寿命を向上さ
せることができる。
【0050】触媒層5による効果を図15に示す。触媒
層5を設けない場合、排気温度が低いガソリンエンジン
に比べて低い天然ガスエンジン(CNG)では、始動開
始からの素子温度の上昇が遅く、素子温度700℃に達
するまでの時間は、ガソリンエンジンの10秒に対し、
15秒となっている。一方、触媒層5を設けた場合は、
素子温度300℃付近から温度上昇が促進され、結果と
してガソリンエンジンと同等の活性化時間となってい
る。つまり、触媒層5を設けることで、活性化時間を大
幅に短縮するできることがわかる。なお、この昇温効果
は、排気温度が低い天然ガスエンジンでより効果的に発
揮されるが、天然ガスエンジンに限らず、ガソリンエン
ジン等においてももちろん有効であり、触媒層5を設け
ることで、より早いセンサの作動が可能になる。
【0051】以上のように、上記構成によれば、センサ
出力ずれのない、検出精度に優れた天然ガスエンジン用
の空燃比センサを実現できる。また、センサを早期に活
性化することができる。よって、これを、例えばインジ
ェクションシステムの天然ガスエンジンに用いること
で、空燃比制御を高精度に行い、排気エミッションを改
善することができるので、例えば、米国における新たな
排出ガス規制等に対しても、十分対応が可能であり、よ
り広範な地域での活用が期待できる。なお、上記構成の
空燃比センサに、図9に示したトラップ層を設けること
もでき、同様の効果が得られる。
【0052】上記各実施の形態では、ガス検出素子2と
して、試験管状の酸素イオン導電性固体電解質の内外周
面に第1の電極、第2の電極を形成した例について説明
したが、ガス検出素子2の形状は、これに限定されるも
のではなく、図16に示す本発明の第5の実施の形態の
ように積層構造としてもよい。図中、平板状の酸素イオ
ン導電性固体電解質81の上下表面の対向位置に、第1
の電極82、第2の電極83が形成してあり、排気側の
第1の電極82上には保護皮膜または拡散抵抗層となる
多孔質膜84を介して触媒層5が形成されている。大気
側の第2の電極83の下面には、大気室85aおよびこ
れに連通する大気通路85bを形成するための平板状支
持体85が積層される。該支持体85の下面にはさらに
ヒータ86、絶縁シート87が積層配設される。このよ
うなガス検出素子2を上記O2 センサ、空燃比センサに
適用することもでき、同様の効果が得られる。
【0053】図17に本発明の第6の実施の形態を示
す。本実施の形態は、2セル式の空燃比センサに本発明
を適用したものである。本実施の形態の全体構成は、図
10に示した空燃比センサとほぼ同様であり、以下、相
違点であるガス検出素子2の形状について説明する。図
17(a)、(b)において、ガス検出素子2は、平板
状の酸素イオン導電性固体電解質91cの上下表面に一
対のポンプ電極91a、91bを形成したポンプセル9
1と、平板状の酸素イオン導電性固体電解質92cの上
下表面に一対のセンサ電極92a、92bを有するセン
サセル92を、スペーサ93を介して積層してなる。ス
ペーサ93内には、両セル91、92によりその上下二
面を覆われてなる排出ガス室Aが形成され、この排出ガ
ス室Aにポンプ電極91bとセンサ電極92aが露出し
ている。センサセル92の下方には、スペーサ94を介
して両セル91、92を加熱するためのヒータ電極95
aを備えたヒータ部95が積層されている。スペーサ9
4内には、基準酸素濃度ガスである大気が導入される大
気室Bが形成され、センサ電極92bが露出している。
なお、図17(a)において、91dは通電用のリード
線である。
【0054】ポンプセル91には、一対のポンプ電極9
1a、91bを貫通する連通孔96が形成され、該連通
孔96を介して排出ガス室Aに排出ガスが導入されるよ
うになしてある。排出ガスに露出するポンプセル91の
上面には、連通孔96の排出ガス側およびポンプ電極9
1aを覆って拡散抵抗層97が形成され、さらにその表
面には酸化作用を有する触媒層5が形成してある。これ
ら拡散抵抗層97、触媒層5の構成は、図10に示した
空燃比センサと同様であり、触媒層5の触媒担持量を
0.5〜2重量%とすることで応答性を確保しつつセン
サの出力ずれを防止することができる。
【0055】上記構成の2セル式の空燃比センサの検出
原理について説明する。センサセル92の一対のセンサ
電極92a、92bは、それぞれ排出ガスが導入される
排出ガス室A、大気が導入される大気室Bに露出してお
り、一対のセンサ電極92a、92b間には、これらガ
ス中の酸素濃度差に応じた起電力が発生する。よって、
一対のセンサ電極92a、92b間に生じるセンシング
電圧が一定の値となるように、つまり、排出ガス室A内
の酸素濃度が所定の濃度となるように、ポンプ電極91
aのリード線91dおよび図示されないポンプ電極91
bのリード線を介してポンプセル91に電圧を印加する
と、これに応じて酸素イオンが固体電解質91c内を移
動する。この時、ポンプセル91を流れるポンピング電
流が排出ガス中の酸素濃度に相関し、このポンピング電
流を測定することで空燃比を検出することができる。
【0056】2セル式の空燃比センサにおいても、天然
ガスエンジンのように排気中にH2が多く存在すると、
センサの出力にずれが生じる問題があるが、拡散抵抗層
97の表面に触媒層5を形成しておくことで、排出ガス
室A内に導入される排出ガス中のH2 を除去して、出力
ずれを防止することができる。また、ヒータ部95とポ
ンプセル91とが離れているため、ヒータ部95の熱が
ポンプセル91に伝わりにくい問題があったが、触媒層
5で発生する熱によりポンプセル91の昇温が効率よく
なされるため、活性化時間が短縮され、より早い作動が
可能になる。よって、排気エミッションやヒータ電力を
低減する同様の効果が得られる。
【0057】上記図17の構成では、拡散抵抗層97を
連通孔96の排出ガス側に形成したが、図18に示す本
発明の第7の実施の形態のように、拡散抵抗層97を連
通孔96内に形成し、その排出ガス側の表面を覆うよう
に触媒層5を形成することもできる。また、図19に示
す本発明の第8の実施の形態のように、拡散抵抗層97
に代えて、同様の拡散抵抗作用を有するピンホール98
を設けることもでき、その排出ガス側に触媒層5を形成
することで同様の効果が得られる。あるいは、図20に
示す本発明の第9の実施の形態のように、ピンホール9
8を設けた構成において、触媒層5を排出ガス室Aに露
出するセンサ電極92aの表面に形成してもよい。この
ように触媒層5を上記排出ガス室A側に設けることもで
き、その場合、ピンホール98の上記排出ガス室A側の
端部からポンプ電極91aに至る間であれば形成位置は
特に制限されない。ピンホール98に限らず、他の拡散
抵抗手段である拡散抵抗層97を設けた構成において、
触媒層5を排出ガス室A側に形成することもできる。
【0058】さらに、図21に示す本発明の第10の実
施の形態のように、排出ガス室Aに排出ガスを導入する
ための連通孔96を複数、形成することもできる。ま
た、本実施の形態では、大気室Bを、排出ガス室Aと同
じスペーサ93内に形成しており、素子構成がよりコン
パクトにできる。図22に示す本発明の第11の実施の
形態のように、複数の連通孔96をポンプ電極91aの
周囲に形成してもよい。上記各実施の形態では、ポンプ
セル91とセンサセル92で排出ガス室Aの上下面を構
成しているが、図23に示す本発明の第12の実施の形
態のように、ポンプセル91が排出ガス室Aの側面を構
成するように配置してもよい。本実施の形態では、連通
孔96を排出ガス室Aの上面に形成し、その表面を覆っ
て触媒層5を設けている。
【0059】2セル式の空燃比センサにおいても、図2
4に示す本発明の第13の実施の形態のように、触媒層
5の表面にトラップ層7を設けることもできる。ここで
は、図21の構成を基本構成としているが、他の構成に
トラップ層7を設けた構成とすることもできる。図25
(a)〜(c)は本発明の第14の実施の形態で、図の
ように、ポンプセル91とセンサセル92で覆われる上
下面を除く上記排出ガス室Aの両側面に、拡散抵抗層9
7を形成し、その外表面を覆って触媒層5を設けてもよ
い。また、ここではヒータ部95をポンプセル91側に
スペーサ100を介して間隔をおいて対向配設してお
り、ポンプセル91が昇温しやすいようにしている。
【0060】上記各実施の形態では、本発明を天然ガス
エンジンの空燃比制御用O2 センサ、天然ガスエンジン
またはガソリンエンジン用の広域空燃比センサに適用し
た例について説明したが、本発明はこれら用途に限定さ
れるものはなく、ガス中の酸素濃度の変化から間接的に
検出可能な他のガス成分を検出するためのガスセンサ等
のいずれにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すO2 センサの
主要部拡大断面図である。
【図2】第1の実施の形態のO2 センサの全体断面図で
ある。
【図3】天然ガスエンジンでのセンサ出力特性を示す図
である。
【図4】O2 センサの触媒担持量とセンサ出力、応答性
との関係を示す図である。
【図5】第1の実施の形態のO2 センサの主要部断面を
模式的に示す図である。
【図6】保護皮膜の気孔率と触媒担持量、応答性の関係
を示す図である。
【図7】保護皮膜の気孔率、触媒担持量と耐久性、応答
性の関係を示す図である。
【図8】(a)は本発明の第2の実施の形態を示すO2
センサの全体断面図、(b)はO2 センサの主要部拡大
断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示すO2 センサの
主要部拡大断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す広域空燃比
センサの主要部拡大断面図である。
【図11】(a)〜(e)は広域空燃比センサの検出原
理を説明するための図である。
【図12】広域空燃比センサの出力特性図である。
【図13】広域空燃比センサの触媒担持量とセンサ出
力、応答性との関係を示す図である。
【図14】天然ガスエンジンでの空燃比と水素生成量の
関係を示す図である。
【図15】触媒層の有無と素子温度の関係を示す図であ
る。
【図16】(a)は本発明の第5の実施の形態における
ガス検出素子の積層構造を示す展開図、(b)は(a)
のA−A線断面図である。
【図17】(a)は本発明の第6の実施の形態を示す広
域空燃比センサの主要部斜視図、(b)は(a)のB−
B線断面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態を示す広域空燃比
センサの主要部拡大断面図である。
【図19】本発明の第8の実施の形態を示す広域空燃比
センサの主要部拡大断面図である。
【図20】本発明の第9の実施の形態を示す広域空燃比
センサの主要部拡大断面図である。
【図21】(a)は本発明の第10の実施の形態を示す
広域空燃比センサの主要部拡大図、(b)は主要部拡大
断面図である。
【図22】(a)は本発明の第11の実施の形態を示す
広域空燃比センサの主要部拡大図、(b)は主要部拡大
断面図である。
【図23】本発明の第12の実施の形態を示す広域空燃
比センサの主要部拡大断面図である。
【図24】(a)は本発明の第13の実施の形態を示す
広域空燃比センサの主要部拡大図、(b)は主要部拡大
断面図である。
【図25】(a)および(b)は本発明の第14の実施
の形態を示す広域空燃比センサの主要部斜視図、(c)
は(b)のC−C線断面図である。
【図26】素子活性化時間と排気エミッションの関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 11 フランジ 12 筒状部材 2 ガス検出素子 21 酸素イオン導電性固体電解質 22 内側電極(第1の電極) 23 外側電極(第2の電極) 24 保護皮膜(多孔質膜) 25 酸素イオン導電性固体電解質 26 内側電極(第1の電極) 27 外側電極(第2の電極) 28 拡散抵抗層(多孔質膜) 3 カバー体 4 リード線 5 触媒層 6 ヒータ(ヒータ部材) 7 トラップ層 91 ポンプセル 91a、91b 一対のポンプ電極 91c 酸素導電性固体電解質 92 センサセル 92a、92b 一対のポンプ電極 92c 酸素導電性固体電解質 95 ヒータ部 96 連通孔 97 拡散抵抗層 98 ピンホール A 排出ガス室(室) B 大気室
フロントページの続き (72)発明者 金原 賢治 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 飯塚 基正 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 林 秀隆 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ガスエンジンからの排出ガスに含ま
    れる特定ガス成分を検出するためのガスセンサであっ
    て、酸素イオン導電性固体電解質の表面に、上記排出ガ
    スに晒される第1の電極と、基準酸素濃度ガスに晒され
    る第2の電極とを設け、上記第1の電極の表面を覆う多
    孔質膜を設けて、上記多孔質膜の表面に酸化作用を有す
    る触媒層を形成するとともに、該触媒層の全重量に対す
    る触媒の担持量を0.5〜2重量%としたことを特徴と
    するガスセンサ。
  2. 【請求項2】 天然ガスエンジンからの排出ガスに含ま
    れる特定ガス成分を検出するためのガスセンサであっ
    て、酸素イオン導電性固体電解質の表面に、上記排出ガ
    スに晒される第1の電極と、基準酸素濃度ガスに晒され
    る第2の電極とを設け、上記第1の電極の表面を覆う多
    孔質膜を設けて、上記多孔質膜の表面に酸化作用を有す
    る触媒層を形成するとともに、該触媒層の全重量に対す
    る触媒の担持量を2〜5重量%とし、かつ上記多孔質膜
    の気孔率を10〜25%としたことを特徴とするガスセ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 上記第1の電極を上記酸素イオン導電性
    固体電解質の一方の表面に、上記第2の電極を上記酸素
    イオン導電性固体電解質の他方の表面に設けた請求項1
    または2記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 上記触媒層は、多孔質セラミックスに触
    媒金属を担持してなる請求項1ないし3のいずれか記載
    のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 上記触媒層を加熱するためのヒータ部材
    を設けた請求項1ないし4のいずれか記載のガスセン
    サ。
  6. 【請求項6】 上記触媒層の表面に該触媒層の気孔率よ
    りも大きい気孔率の多孔質層を設けてトラップ層となし
    た請求項1ないし5のいずれか記載のガスセンサ。
  7. 【請求項7】 上記トラップ層の気孔率を40〜60%
    とした請求項6記載のガスセンサ。
  8. 【請求項8】 上記多孔質膜が保護皮膜であり、上記第
    1の電極と上記第2の電極間に生じる起電力を検出する
    酸素センサとして用いられる請求項1ないし7のいずれ
    か記載のガスセンサ。
  9. 【請求項9】 上記天然ガスエンジンがインジェクショ
    ンシステムの燃料供給システムを備えている請求項1な
    いし8のいずれか記載のガスセンサ。
  10. 【請求項10】 酸素イオン導電性固体電解質の表面
    に、内燃機関からの排出ガスに晒される第1の電極と、
    基準酸素濃度ガスに晒される第2の電極とを設け、上記
    第1の電極の表面を覆う多孔質膜よりなる拡散抵抗層を
    設けて、所定の電圧を印加した時に上記第1の電極と上
    記第2の電極間を流れる限界電流から空燃比を検出する
    ようになしてあり、かつ上記拡散抵抗層の表面に酸化作
    用を有する触媒層を形成したことを特徴とするガスセン
    サ。
  11. 【請求項11】 一対のポンプ電極を有するポンプセル
    と、一対のセンサ電極を有するセンサセルと、これら両
    セルにより少なくともその二面を覆われてなる室と、上
    記室に内燃機関からの排出ガスを導入するための少なく
    とも1つないしそれ以上の連通孔とを設け、上記連通孔
    の上記排出ガス側または上記連通孔内のいずれか一方あ
    るいはその両方に多孔質膜よりなる拡散抵抗層を設け
    て、上記センサセルの上記一対の電極間に生じるセンシ
    ング電圧が所定の値となるように上記ポンプセルに電圧
    を印加した時に上記ポンプセルを流れるポンピング電流
    から空燃比を検出するようになしてあり、かつ上記拡散
    抵抗層の上記排出ガス側の表面に酸化作用を有する触媒
    層を形成したことを特徴とするガスセンサ。
  12. 【請求項12】 一対のポンプ電極を有するポンプセル
    と、一対のセンサ電極を有するセンサセルと、これら両
    セルにより少なくともその二面を覆われてなる室と、上
    記室に内燃機関からの排出ガスを導入するための少なく
    とも1つないしそれ以上の拡散抵抗作用を有するピンホ
    ールを設けて、上記センサセルの上記一対の電極間に生
    じるセンシング電圧が所定の値となるように上記ポンプ
    セルに電圧を印加した時に上記ポンプセルを流れるポン
    ピング電流から空燃比を検出するようになしてあり、か
    つ上記ピンホールの上記排出ガス側を覆って酸化作用を
    有する触媒層を形成したことを特徴とするガスセンサ。
  13. 【請求項13】 一対のポンプ電極を有するポンプセル
    と、一対のセンサ電極を有するセンサセルと、これら両
    セルにより少なくともその二面を覆われてなる室と、上
    記室に内燃機関からの排出ガスを導入するための少なく
    とも1つないしそれ以上の拡散抵抗手段を設けて、上記
    センサセルの上記一対の電極間に生じるセンシング電圧
    が所定の値となるように上記ポンプセルに電圧を印加し
    た時に上記ポンプセルを流れるポンピング電流から空燃
    比を検出するようになしてあり、かつ上記拡散抵抗手段
    の上記室側の端部と上記室内に露出する上記センサ電極
    の間に酸化作用を有する触媒層を形成したことを特徴と
    するガスセンサ。
  14. 【請求項14】 上記触媒層において、該触媒層の全重
    量に対する触媒の担持量を0.5〜2重量%とした請求
    項10ないし13のいずれか記載のガスセンサ。
  15. 【請求項15】 上記内燃機関がインジェクションシス
    テムの燃料供給システムを備えている請求項10ないし
    14のいずれか記載のガスセンサ。
  16. 【請求項16】 上記内燃機関が天然ガスエンジンであ
    る請求項10ないし15のいずれか記載のガスセンサ。
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