JPH1082760A - 空燃比制御方法 - Google Patents
空燃比制御方法Info
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Abstract
を行なうことができる空燃比制御方法を提供すること。 【解決手段】 内燃機関に供給する燃料に対する空気の
割合(空燃比A/F)を,空燃比センサを用いて,理論
空燃比(λ=1)に制御する方法において,酸素イオン
伝導性の固体電解質体と,該固体電解質体上に設けられ
大気と接触させる第1電極及び内燃機関の排ガスと接触
させる第2電極とを有し,上記第1電極と第2電極との
間に所定の電圧を印加しておき,両電極間に発生する限
界電流値を検出する,1セルタイプの限界電流式空燃比
センサを用い,上記排ガス中の酸素濃度および未燃ガス
濃度に応じた限界電流値Ipを検出し,Ip=0となる
ように上記空燃比A/Fを制御することにより,理論空
燃比(λ=1)に制御する。
Description
Fを精度良く制御することができる空燃比制御方法に関
する。
る自動車用内燃機関の排ガスは,その中に含まれるHC
(炭化水素),CO(一酸化炭素),NOx(窒素酸化
物)を,同時に浄化することができる三元触媒を用いて
浄化されている。そして,この浄化は,同図に示すごと
く空燃比A/Fが14.5,つまり理論空燃比(λ=
1)の近傍(W)において,最も効率良く行なわれる。
なお,図10におけるRCHは空燃比A/Fがリッチ側
を,またLNは空燃比A/Fがリーン(希薄側)を示し
ている。そこで,従来,上記空燃比A/Fを理論空燃比
(λ=1)近くにおいて,制御するために,濃淡電池式
空燃比センサ,或いは2セル酸素ポンプ式空燃比センサ
が用いられている。
は,図11に示すごとく,酸素イオン伝導性の固体電解
質体81と,基準ガスとしての大気を導入した大気室8
0とを有すると共に,上記固体電解質体81の大気室8
0側に設けた第1電極82と,内燃機関の排ガスと接触
する第2電極83とを有する。なお,同図の符号85は
大気室80を形成するためのベース板である。
質の電極保護層84が設けてある。この濃淡電池式空燃
比センサにおいては,排ガス中の酸素濃度と大気室80
内の大気中の酸素濃度との濃度差により,上記第1電極
82と第2電極83との間に生ずる起電力(V)の変化
を検出する。
は,理論空燃比(λ=1)の近くにおいて急峻に変化す
る。そこで,これを検知し,空燃比A/Fが理論空燃比
(λ=1)になるように,内燃機関に供給する燃料と空
気との割合を制御する。
る空燃比制御方法は,理論空燃比(λ=1)の1ポイン
トのみを検出し,制御する方式である。この濃淡電池式
センサは,上記1ポイント以外(例えばA/Fが14.
0あるいは15.0など)を検出するには不向きであ
る。即ち,刻々と変化する空燃比A/F値を連続して検
出することができない。そのため,燃焼を正確に理論空
燃比で制御することができない。
燃比(λ=1)に対応する,しきい値94(図12)を
設定することによって,理論空燃比(λ=1)と考えら
れるポイントの基準を定めている。しかし,濃淡電池式
空燃比センサは,第1電極82,第2電極83の活性状
態や,電極保護層84の拡散バラツキのため,出力の急
峻点が,図12の曲線91,92,93に示すごとく,
一定しておらず,急峻点が製品毎にバラツキを生じてい
る。そのため,センサ特性にバラツキを生じ,理論空燃
比(λ=1)の検出ポイントがバラツキ,精確に理論空
燃比(λ=1)を検出し,制御することが困難である。
サは,図13に示すごとく,ポンプセル720用の酸素
イオン伝導性の固体電解質体72と測定ガス室726
と,濃淡電池セル710用の酸素イオン伝導性の固体電
解質体71とベース板73a,bとよりなる。そして,
上記ポンプセル720用固体電解質体72には,排ガス
出入用の空孔725と,固体電解質体72の両面に設け
た外側電極721,内側電極722とを有する。
体71には,大気室730に面して第1電極711を,
上記測定ガス室726に面して第2電極712を有す
る。なお,側壁78,79も固体電解質体である。ま
た,電気絶縁体からなるベース板73a,bにはヒータ
731を配設してある。そして,上記濃淡電池セル71
0は,前記濃淡電池式空燃比センサと同様の作用を行な
う。一方,上記ポンプセル720は,測定ガス室726
内の酸素濃度が常に一定になるように,酸素イオン電流
を流すことにより酸素を固体電解質体72内を介して出
入させる。
を使用するに当たっては,上記濃淡電池セル710の出
力が例えば0.5ボルト(V)となるように,上記ポン
プセル720におけるポンプ電流を制御する。そして,
このポンプ電流の電流値を検出することによって,外側
電極721が接触している排ガス中の酸素濃度あるいは
未燃ガス濃度を検出し,その時点の空燃比A/Fを検出
している。この2セル酸素ポンプ式空燃比センサにおい
ては,図14に示すごとく,センサ出力電流(A)が得
られる。
燃比センサにおいても,上記濃淡電池セル710は,上
記濃淡電池式空燃比センサと同様の構成を有しており,
本質的に濃淡電池式空燃比センサの作用を利用したもの
である。そのため,図14に示すごとく,濃淡電池セル
710の部分の前記製品バラツキによって,ポンプセル
720の出力値にバラツキを生ずる。つまり,空燃比A
/Fに対する出力値をプロットしたとき,理想的な出力
値は,図14の曲線95に示すごとく,理論空燃比(λ
=1)において電流値ゼロを通ることが要求される。
バラツキによって,曲線96,97のごとく,理論空燃
比(λ=1)において電流値ゼロを示さないものもあ
る。そのため,2セル酸素ポンプ式空燃比センサも,濃
淡電池式空燃比センサの場合と同様に,理論空燃比(λ
=1)の正確な検出が困難であり,空燃比A/Fの精確
な制御が困難である。
ンサを利用する空燃比制御の方法としては,理論空燃比
(λ=1)の制御ではなく,燃費の低減,NOxの低減
を目的として,リーン(稀薄)領域における内燃機関の
運転制御を行なう方法も提案されている(特開昭58−
158553)。
ニア州における排ガス規制が,LEV(HC0.075
g/mile,NOx0.2g/mile),ULEV
(HC0.040g/mile,NOx0.2g/mi
le)と厳しくなり,三元触媒による排ガス浄化方法に
おける,理論空燃比(λ=1)近傍の確実な制御が切望
されている。
度で確実に理論空燃比(λ=1)の制御を行なうことが
できる空燃比制御方法を提供しようとするものである。
する燃料に対する空気の割合(空燃比A/F)を,空燃
比センサを用いて,理論空燃比(λ=1)に制御する方
法において,酸素イオン伝導性の固体電解質体と,該固
体電解質体上に設けられ,大気と接触させる第1電極及
び内燃機関の排ガスと接触させる第2電極とを有し,上
記第1電極と第2電極との間に所定の電圧を印加してお
き,両電極間に発生する限界電流値を検出する1セルタ
イプの限界電流式空燃比センサを用い,上記排ガス中の
酸素濃度或いは未燃ガス濃度に応じた限界電流値Ipを
検出し,該限界電流値IpがIp=0となるように上記
空燃比A/Fを制御することにより,内燃機関の空燃比
A/Fを理論空燃比(λ=1)に制御することを特徴と
する空燃比制御方法にある。
記1セルタイプの限界電流式空燃比センサを用いるこ
と,及び該限界電流式空燃比センサにより排ガス中の酸
素濃度あるいは未燃ガス濃度に応じた限界電流値Ipを
検出し,該限界電流値IpがIp=0となるように空燃
比A/Fを制御して,内燃機関の燃焼状態を理論空燃比
(λ=1)に制御することである。
て,例えばガソリンを用いる場合には空燃比A/F=1
4.5である。理論空燃比(λ=1)の具体的制御方法
は,実施形態例において説明する。
記限界電流式空燃比センサは,後述する図1に示すごと
く,理論空燃比(λ=1)とセンサ出力電流,即ち限界
電流値Ipとの関係を示す出力特性線11が理論空燃比
(λ=1)と限界電流値Ip=0との交点Aを通る。そ
して,この関係は,限界電流式空燃比センサの製品が異
なっても同じであり,同図に示すごとく,全ての出力特
性線11,12,13は上記交点Pを通る。
アの関係にある。したがって図1に示すごとく,製品間
のバラツキが出力特性11〜13のように生じたときに
おいてもIp=0では確実に理論空燃比となる。それ
故,このようにして得られた限界電流値Ipに対応し
て,燃料調整装置から内燃機関への燃料供給量を制御す
ることにより,理論空燃比の制御が正確かつ容易とな
る。
の場合には,そのときの限界電流値Ipを燃料調整装置
に送信して,その限界電流値Ipに応じた分だけ多く燃
料調整装置より燃料を供給する。一方,空燃比A/Fが
14の場合には,上記と同様にして,限界電流値Ipに
応じた分だけ燃料供給量を少なくする。これにより,内
燃機関に供給される燃料と空気が理論空燃比(λ=1)
に制御される。それ故,排ガス浄化コンバータにおいて
は,最も効率的にHC,CO,NOxを浄化することが
できる。
実に理論空燃比(λ=1)の制御を行なうことができ
る,空燃比制御方法を提供することができる。
酸素ポンプ式空燃比センサのごとき測定ガス室(図13
の符号726)を持たないため,応答性も良いので,三
元触媒が多少劣化しても,良好な排ガス浄化を得ること
ができる。
電流式空燃比センサは,排ガス中の酸素濃度が7.5%
のときに,限界電流値Ipが10mA以上を出力するこ
とが好ましい。これにより,限界電流値の出力が大きく
なり,より正確な空燃比A/F制御を行なうことができ
る。また,更に好ましくは,排ガス中の酸素濃度が7.
5%ときの限界電流値Ipは12mA以上である。な
お,上記の「排ガス中の酸素濃度が7.5%のとき」と
は,空燃比A/Fが約23(燃料としてガソリンを用い
たとき)の場合をいう。
ルタイプの限界電流式空燃比センサは,一端を閉塞し,
他端を開放したコップ状の素子を有してなる構造とする
こともできる。この場合には,熱応力の集中を防止し,
信頼性の向上を図ることができる。
ルタイプの限界電流式空燃比センサは,三元触媒を入れ
た排ガス浄化コンバータの下流側に設けることもでき
る。この場合には,三元触媒を通過したガスの空燃比状
態に応じた限界電流値Ipを検出し,Ip=0となるよ
うに空燃比を制御することができる。
1〜図4を用いて説明する。まず,最初にその要点を説
明すれば,内燃機関4に供給する燃料に対する空気の割
合(空燃比A/F)を,空燃比センサ2を用いて,理論
空燃比(λ=1)に制御する方法において,図3に示す
ごとき1セルタイプの限界電流式空燃比センサを用る。
の酸素濃度あるいは未燃ガス濃度に応じた限界電流値I
pを検出し,該限界電流値IpがIp=0となるように
上記空燃比A/Fを制御することにより,内燃機関の空
燃比A/Fを理論空燃比(λ=1)に制御する。
横軸に空燃比A/F,縦軸に限界電流値Ipをとって,
3種類の限界電流式空燃比センサの出力特性を示したも
のである。同図に知られるごとく,センサ出力の限界電
流値Ipは,理論空燃比(λ=1)を境として,その前
後においても略リニアで,滑らかな変化をしている。そ
して,前記従来例に示した濃淡電池式空燃比センサの場
合(図11,図12)のように,理論空燃比(λ=1)
を境とする急峻な変化はない。また,2セルポンプ式空
燃比センサの場合(図13,図14)のように,製品毎
に理論空燃比のときのセンサ出力電流(=0mA)が変
わってしまうということもない。
目標からの,空燃比A/Fのズレ量を限界電流値Ipに
よって正確に検出することができ,その限界電流値Ip
を,燃料調整装置に対して,フィードバックし,空燃比
A/Fを速い応答性と高精度で制御することができる。
また,センサ出力は,安定した大気を基準としているの
で出力値も安定している。
おいて,第1電極と第2電極に印加する印加電圧と,各
空燃比A/Fにおける電流値Iとの関係を示したもので
ある。同図より知られるごとく,各空燃比A/Fにおけ
る電流値Iは,印加電圧がある範囲の場合には同じ値を
示しており,この値を限界電流値(Ip)と呼ぶ。その
ため,印加電圧が多少変動しても限界電流値Ipの出力
値は同じに維持され,検出精度が高い。
は,限界電流値Ip=0を示す。そのため,限界電流値
Ip=0を基準とする空燃比A/F制御も容易である。
なお,上記の図1は,図2における点線と各空燃比A/
Fの限界電流値Ipとの交点の値を,空燃比A/Fと限
界電流値Ipとの関係で示したものである。
サを図3に示す。本例の限界電流式空燃比センサ2は,
1セルタイプで,酸素イオン伝導性のコップ状の固体電
解質体20と,その内側空洞28内の大気と接触させる
第1電極21及び内燃機関の排ガスと接触させる第2電
極22とを有する。そして,第1電極21と第2電極2
2との間に所定の電圧を印加しておき,第1電極21と
第2電極22との間に発生する限界電流値を検出するも
のである。なお,同図において,大気側の第1電極21
は,固体電解質体20の開口端の端子部210まで電気
的に接続されている。また,第2電極22は,リード部
221を介して端子部220まで電気的に接続されてい
る。
させるセンサ部25の部分のみ環状に,固体電解質体2
0に直接設けてあるが,その他の部分は電気絶縁層31
を介して固体電解質体との間が絶縁してある。また,第
2電極22の表面には,多孔質の拡散抵抗層23が設け
てある。なお,本例においては,上記固体電解質体20
としてはZrO2 −Y2 O3 材料を,第1電極,第2電
極はPtメッキを用いた。また,センサ部25の幅は約
5mmとした。
要を,図4により説明する。まず,自動車の内燃機関4
に対しては,その上流側に吸気管41が,一方内燃機関
4の下流側には排気管を介して,三元触媒入りの排ガス
浄化コンバータ44が設けられている。更に,排ガスコ
ンバータ44の下流にはマフラー(図示略)に接続した
排出パイプ45が設けてある。
46が配設されている。また,上記排気管42には,上
記限界電流式空燃比センサ2が配設され,このセンサか
らの出力は空燃比制御装置45に電気的に接続されてい
る。また,該空燃比制御装置45は,上記燃料調整装置
46に電気的に接続されている。
において,燃料調整装置46からの燃料と外気からの空
気が混合され,その混合気が内燃機関4に供給され,運
転される。また,その排ガスは排ガス浄化コンバータ4
4に入り,その中のHC,CO,NOxが浄化される。
その間,上記限界電流式空燃比センサ2においては,内
燃機関4から排出された排ガス中の酸素濃度あるいは未
燃ガス濃度に相当する限界電流値Ipを検出し,その限
界電流値Ipは常時空燃比A/F制御装置45に送られ
ている。
すごとく,例えば空燃比A/F15を示す値を検出した
際には,その限界電流値Ipに応じて空燃比A/F制御
装置45が作動して,上記燃料調整装置46における燃
料供給量を多くしていく。すると,排ガス中の酸素濃度
が徐々に減少し,限界電流式空燃比センサにおける限界
電流値Ipが0となり,理論空燃比(λ=1)に制御さ
れる。
に応じた限界電流値Ipが得られるので,空燃比A/F
制御装置45により燃料調整装置46における燃料供給
量を少なくしていき,同様にして理論空燃比(λ=1)
に制御する。上記より知られるごとく,本例の空燃比制
御方法によれば高精度で,確実に,理論空燃比(λ=
1)の制御を行なうことができる。
の限界電流式空燃比センサは,一端を閉塞し,他端を開
放したコップ状の素子を用いている。そのため,活性化
時間の短縮を図り,ヒータ温度を急激に上昇させても図
11に示すような板状素子と比較して,熱応力が集中す
ることがないため,高信頼性を確保できる。そのため,
より安定した空燃比制御を行なうことができる。
限界電流式空燃比センサ(図3)を用い図5に示すごと
く,その多孔質の拡散抵抗層23の厚さ(μm)と,応
答時間(ms)との関係を測定した。また,上記拡散抵
抗層は,スピネル粉末をプラズマ溶射することにより構
成した。そして,拡散抵抗層のポロシティ(細孔容積c
c/g)を種々に変えて,上記測定を行なった。
て,応答時間を200ms(ミリ秒)以下とするために
は,ポロシティは0.005〜0.020cc/gとす
ることが良いことが分かる。なお,0.020cc/g
よりも大きくなると拡散抵抗層としての働きが不十分に
なり,限界電流のフラット性が損なわれるおそれがあ
る。また,拡散抵抗層23の厚さは100〜1000μ
mとすることが好ましい。100μm未満では,電極保
護層として役立ち難く,一方1000μmを越えると耐
熱衝撃性が低下するおそれがある。
1に示した限界電流式空燃比センサの特性を示してい
る。まず,図6には電極面積(mm2 )と素子抵抗
(Ω)との関係を測定し,固体電解質体の厚さ(mm)
をパラメータとして図6にプロットした。
ンサの出力電流安定化の様相を示している。そして,図
7は,電極面積(mm2 )と限界電流値との関係を示し
ている。図8は,限界電流式空燃比センサにおける印加
電圧と限界電流値との関係を示し,電極面積が小さい場
合Bは限界電流値が小さく,一方電極面積が大きい場合
Aは限界電流値も大きくなることを示している。
の場合Aとにおける,空燃比A/Fと限界電流値Ipの
関係を示している。これらより,本発明の限界電流式空
燃比センサにおいては,電極面積(mm2)は,20〜
100mm2 とすることが好ましいことが分かる。20
mm2 未満では素子抵抗が大きく,限界電流値Ipの出
力が低く(図6〜図9),一方100mm2 を越える
と,内燃機関始動後固体電解質体が活性化するまでの時
間が長くなるおそれがある。
mが好ましいことが分かる。0.2mm未満では,強度
に限界があり,一方1.0mmを越えると素子内部抵抗
の増大の問題が生ずるおそれがある(図6)。
限界電流式空燃比センサを,三元触媒の下流側に設けて
もよい。この場合には,排ガスの浄化を行なう三元触媒
を通過したガスの空燃比状態に応じた限界電流値Ipを
検出し,Ip=0となるように空燃比を制御することが
できる。
=1の1ポイントを正確に検出することができるので,
三元触媒の浄化能力の高い範囲に相当する空燃比制御を
行なうことができ,エミッションの更なる向上に結び付
けることができる。また,触媒自体の劣化により,三元
触媒の浄化能力の高い範囲がわずかに変化したような場
合であっても,このわずかな変化に対応した出力を行な
うことができ,エミッションの悪化を制御することがで
きる。
サにおける空燃比A/Fと限界電流値Ipとの関係を示
す線図。
サにおける印加電圧と電流値Iとの関係を示す線図。
の断面説明図。
ム図。
サにおける拡散抵抗層厚さと応答時間との関係を示す線
図。
サにおける電極面積と素子抵抗との関係を示す線図。
サにおける電極面積と限界電流値Ipとの関係を示す線
図。
サにおける印加電圧と電流値Iとの関係を示す線図。
サにおける空燃比A/Fと限界電流値Ipとの関係を示
す線図。
率の特性図。
説明図。
出力特性図。
センサの説明図。
センサの出力特性図。
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関に供給する燃料に対する空気の
割合(空燃比A/F)を,空燃比センサを用いて,理論
空燃比(λ=1)に制御する方法において,酸素イオン
伝導性の固体電解質体と,該固体電解質体上に設けら
れ,大気と接触させる第1電極及び内燃機関の排ガスと
接触させる第2電極とを有し,上記第1電極と第2電極
との間に所定の電圧を印加しておき,両電極間に発生す
る限界電流値を検出する1セルタイプの限界電流式空燃
比センサを用い,上記排ガス中の酸素濃度或いは未燃ガ
ス濃度に応じた限界電流値Ipを検出し,該限界電流値
IpがIp=0となるように上記空燃比A/Fを制御す
ることにより,内燃機関の空燃比A/Fを理論空燃比
(λ=1)に制御することを特徴とする空燃比制御方
法。 - 【請求項2】 請求項1において,上記限界電流式空燃
比センサは,排ガス中の酸素濃度が7.5%のときに,
限界電流値Ipが10mA以上を出力することを特徴と
する空燃比制御方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記1セルタ
イプの限界電流式空燃比センサは,一端を閉塞し,他端
を開放したコップ状の素子を有してなることを特徴とす
る空燃比制御方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2において,上記1セルタ
イプの限界電流式空燃比センサは,三元触媒を入れた排
ガス浄化コンバータの下流側に設けることを特徴とする
空燃比制御方法。
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JP20928796 | 1996-07-19 | ||
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