JP4697052B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載エンジンの排ガス等を被検出ガスとし、同ガス中の特定成分のガス濃度を検出するガス濃度検出装置に関するものである。
この種のガス濃度検出装置は、例えば、車載エンジンより排出される排ガス(燃焼ガス)を被検出ガスとして同ガス中の酸素濃度(空燃比:A/F)を検出する空燃比検出装置として具体化されている。この空燃比の検出結果はエンジンECU等により構成される空燃比制御システムに用いられ、空燃比をストイキ(理論空燃比)近傍でフィードバック制御するストイキ空燃比制御や、同空燃比を所定のリーン領域でフィードバック制御するリーン空燃比制御等が実現されるようになっている。また近年では、排ガス規制や異常検出規制(OBD)が益々強化されつつあり、ストイキ制御等の制御性向上が望まれる他、空燃比制御レンジに相当するリーン領域だけでなく大気状態にまで空燃比検出レンジを拡張させる必要が生じている。例えば、OBD対応(排ガス規制に関わる部品の故障診断)として、エンジンの所定運転状態での燃料カット時にセンサの目詰まり等の劣化を検出する必要がある。また、排ガスエミッションの改善と共に、燃費の向上を図ることも重要であり、エンジン高負荷時のリッチ状態をフィードバック制御することも重要になってきている。
こうした実情を鑑みて、本願出願人は、広域な空燃比検出レンジでの空燃比検出精度の向上と、そのうち限られた空燃比検出レンジである特定範囲での空燃比検出精度の向上とを両立させるべく、センサ制御回路の出力部に各々増幅率の異なる複数の増幅回路を設け、その複数の増幅回路を通じて空燃比検出信号を得るようにした技術を提案している(例えば、特許文献1参照)。上記従来技術によれば、所望とする空燃比検出レンジ内において精度の高い空燃比検出が実現できるものとしていた。
しかしながら上記従来技術では、複数の増幅回路(オペアンプ)を必須とすることから、その回路サイズが大きくなる、信号入出力のための端子数が多くなるなどの不都合が生じる。故に改善の余地が残されている。
特開2004−205488号公報
本発明は、構成の簡易化を図り、しかも所望とするガス濃度検出レンジにおいてその検出精度を高めることができるガス濃度検出装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明のガス濃度検出装置において、ガス濃度センサは、固体電解質よりなるセンサ素子を有し被検出ガス中の特定成分のガス濃度を広域に検出できるものとなっている。ガス濃度の検出に際し、センサ素子への電圧印加に伴い当該素子に流れる電流が電流計測用抵抗により計測され、該計測された素子電流信号が増幅回路によって増幅される。そして、その増幅回路から出力される電気信号に基づいてガス濃度演算が実施される。また、請求項1の発明では特に、複数の増幅用抵抗は、いずれかが増幅回路の入力抵抗となり、残りの全てが帰還抵抗となるものであり、そのうちいずれが入力抵抗になるかを切り換えるためのスイッチ素子が設けられ、該スイッチ素子の切換に伴い増幅回路の増幅率が可変設定される。
上記構成では、増幅回路の増幅率を可変設定することにより、ガス濃度の検出分解能を調整することが可能となる。したがって、所望とするガス濃度検出レンジにおいてその検出精度を高めることができる。このとき、増幅回路の増幅率の可変設定は、スイッチ素子の切換に伴う入力抵抗、帰還抵抗の振り分けで行われる。そのため、複数の増幅回路(オペアンプ)を用いることで複数の異なる増幅率を実現していた従来構成とは異なり、構成の簡素化が可能となる。以上により、構成の簡易化を図り、しかも所望とするガス濃度検出レンジにおいてその検出精度を高めることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、オペアンプの信号入力経路上にスイッチ素子を設けることで、増幅回路における素子電流信号の増幅を精度良く実施することとしている。つまり、オペアンプの信号入力経路は一般にハイインピーダンスとなっており、そのハイインピーダンスの信号入力経路上に設けたスイッチ素子により増幅率の変更を行う構成によれば、スイッチ素子が抵抗成分を有していてもその抵抗成分が無視できる。したがって、信号増幅の精度が高められる。
請求項3に記載の発明では、ガス濃度検出レンジとして、第1検出レンジ(ナローレンジ)とそれよりもレンジ幅が大きい第2検出レンジ(ワイドレンジ)とがあらかじめ規定されており、スイッチ素子の切換により、第1検出レンジ(ナローレンジ)内でガス濃度検出を行う場合には増幅回路の増幅率が大きくされ、第2検出レンジ(ワイドレンジ)内でガス濃度検出を行う場合には増幅回路の増幅率が小さくされる。この場合、ナローレンジでは精度優先の濃度検出を行うことができるのに対し、ワイドレンジでは検出範囲の拡張を図りつつ濃度検出を行うことができる。
請求項に記載の発明は、内燃機関から排出される燃焼ガスを検出対象とし、素子電流信号に基づき空燃比の検出を行う空燃比検出装置として適用される。そして、ストイキを含むストイキ近傍レンジである前記第1検出レンジとしてのナローレンジと、前記ナローレンジよりも広域であって該ナローレンジのリッチ側限界よりもリッチ側の領域とリーン側限界よりもリーン側の領域とを含む前記第2検出レンジとしてのワイドレンジとが空燃比検出レンジとして規定されており、空燃比検出レンジをナローレンジ、ワイドレンジのいずれにするかに応じてスイッチ素子の切換を実施するようにしている。この場合、ナローレンジでの空燃比検出に基づき、高精度なストイキ空燃比制御(ストイキフィードバック制御)が実現できる。また、ワイドレンジでの空燃比検出にもとづき、リーン空燃比、リッチ空燃比での空燃比制御(リーン/リッチフィードバック制御)が実現できる。
ここで、ワイドレンジは、内燃機関における燃料カット時の大気検出及びリッチ燃焼運転時のリッチ空燃比検出のいずれか一方、又は両方を可能とする空燃比検出レンジであると良い(請求項)。これにより、ガス濃度センサによる大気検出に基づき、当該センサの劣化診断などが好適に実施できる。また、加速時などの高負荷増量時においてリッチフィードバック制御が好適に実施できる。
また、請求項6に記載したように、増幅回路の増幅用抵抗として、直列接続された少なくとも3つの抵抗を備え、それら少なくとも3つの抵抗は、いずれかが増幅回路の入力抵抗となり、残り全てが帰還抵抗となるものであり、そのうちいずれが入力抵抗になるかを、スイッチ素子の切換により変更するとよい。
以下、本発明のガス濃度検出装置を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。本実施形態では、車載エンジンより排出される排ガス(燃焼ガス)を被検出ガスとして同ガス中の酸素濃度(空燃比:A/F)を検出する空燃比検出装置を具体化しており、空燃比の検出結果はエンジンECU等により構成される空燃比制御システムに用いられる。空燃比制御システムでは、空燃比をストイキ近傍でフィードバック制御するストイキ空燃比制御や、同空燃比を所定のリーン領域でフィードバック制御するリーン空燃比制御等が適宜実現される。また本実施形態では、近年又は将来の排ガス規制や異常検出規制(OBD)に対応する広域の空燃比検出や、リッチ燃焼運転時のリッチ空燃比制御、排気系に設置されたNOx吸蔵還元型触媒の吸蔵NOx放出、硫黄被毒再生等の制御を実施すべく、リッチ域(例えばA/F11)から大気状態までの広い範囲で空燃比を検出可能としている。
先ずはじめに、A/Fセンサの構成を図2を用いて説明する。本A/Fセンサは積層型構造のセンサ素子10を有し、図2にはセンサ素子10の断面構成を示す。実際には当該センサ素子10は図2の紙面直交方向に延びる長尺状をなし、素子全体がハウジングや素子カバー内に収容される構成となっている。
センサ素子10は、固体電解質層11、拡散抵抗層12、遮蔽層13及び絶縁層14を有し、これらが図の上下に積層されて構成されている。同素子の周囲には図示しない保護層が設けられている。長方形板状の固体電解質層11は部分安定化ジルコニア製のシートであり、その固体電解質層11を挟んで上下一対の電極15,16が対向配置されている。拡散抵抗層12は電極15へ排ガスを導入するための多孔質シートからなり、遮蔽層13は排ガスの透過を抑制するための緻密層からなる。これら各層12,13は何れも、アルミナ、スピネル、ジルコニア等のセラミックスをシート成形法等により成形したものであるが、ポロシティの平均孔径及び気孔率の違いによりガス透過率が相違するものとなっている。
絶縁層14はアルミナ等の高熱伝導性セラミックスからなり、電極16に対面する部位には大気ダクト17が形成されている。また、同絶縁層14にはヒータ18が埋設されている。ヒータ18は、バッテリ電源からの通電により発熱する線状の発熱体よりなり、その発熱により素子全体を加熱する。
上記センサ素子10において、その周囲の排ガスは拡散抵抗層12の側方部位から導入されて電極15に達する。排ガスがリーンの場合、排ガス中の酸素が電極15で分解され、電極16より大気ダクト17に排出される。また、排ガスがリッチの場合、逆に大気ダクト17内の酸素が電極16で分解され、電極15より排気側に排出される。
図3は、A/Fセンサの電圧−電流特性(V−I特性)を示す図面である。図3において、V軸(横軸)に平行な直線部分はセンサ素子10の素子電流Ip(限界電流)を特定する限界電流域であって、この素子電流Ipの増減は空燃比の増減(すなわち、リーン・リッチの程度)に対応している。つまり、空燃比がリーン側になるほど素子電流Ipは増大し、空燃比がリッチ側になるほど素子電流Ipは減少する。なお、図中のLX1は、センサ素子10への印加電圧Vpを決定するための印加電圧直線(印加電圧特性)を表しており、その傾きは概ね抵抗支配域(限界電流域よりも低電圧側の傾き部分)に一致している。
次に、本発明の主要部たるセンサ制御系の電気的構成を図1を参照しながら説明する。
図1では、センサ制御系の主要な構成としてマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)20とセンサ制御回路30とが設けられており、これらによりA/Fセンサ(センサ素子10)に流れる素子電流の計測やその素子電流値に基づくA/F値の演算など実施される。マイコン20は、CPU、各種メモリ、A/D変換器等を備える周知の論理演算回路にて構成されており、素子電流値に相応するA/F出力電圧をセンサ制御回路30から入力し、同A/F出力電圧のA/D値によりA/F値を算出する。なお、A/D変換器は例えば10bit分解能を有するものであり、その作動電圧範囲は0〜5Vである。同マイコン20により演算されたA/F値はエンジンECU25に逐次出力される。
エンジンECU25は、車両の通常走行時におけるストイキフィードバック制御機能や、エンジン高負荷増量時におけるリッチフィードバック制御機能や、燃料カットに伴う大気雰囲気下でのセンサ異常診断機能などを有しており、これらはいずれも実空燃比(A/Fセンサによる検出A/F)に基づいて実施される。
具体的には、ストイキフィードバック制御として、例えば目標空燃比をストイキ(A/F=14.7)とし、A/Fセンサにより検出した実空燃比が目標空燃比に一致するようインジェクタによる燃料噴射量を制御する(精密ストイキ制御)。また、リッチフィードバック制御として、車両加速時や登坂時など高負荷増量を行う際に、目標空燃比をリッチ空燃比を(例えばA/F=10)とし、A/Fセンサにより検出した実空燃比が目標空燃比に一致するようインジェクタによる燃料噴射量を制御する。さらに、燃料カット時のセンサ異常診断として、燃料カットに伴い排気管内のガス雰囲気が大気状態(すなわち、既知の雰囲気)となった場合に、A/Fセンサの出力値(素子電流値)が大気相当の値となるか否か等によりセンサ素子の劣化の有無などを判定する。
ここで、ストイキフィードバック制御では、ストイキを含むストイキ近傍領域で高精度に空燃比を検出する必要があるのに対し、リッチフィードバック制御やセンサ異常診断では、リッチ領域から超リーン領域(大気)まで広域に空燃比を検出する必要がある。そこで本実施形態では、空燃比検出レンジとして、ストイキ近傍レンジであるナローレンジR1と、リッチ〜超リーンまでを含むワイドレンジR2とを規定しておき、空燃比に関する各処理のいずれが行われるかに応じて空燃比検出レンジの切換(レンジR1/R2の切換)を実施する。ナローレンジR1による空燃比検出によれば、限られた電圧範囲(A/Dの作動電圧範囲)内で空燃比の検出分解能を高めることができる。これに対し、ワイドレンジR2による空燃比検出によれば、本システムにおいて使用領域として想定される全域で空燃比が検出できる。図4は、2つの空燃比検出レンジ(ナローレンジR1/ワイドレンジR2)においてA/Fとマイコン入力との関係を示す図である。ここでは、ナローレンジR1をA/F=13〜18とし、ワイドレンジR2をA/F=10〜大気としている。
上記したストイキフィードバック制御、リッチフィードバック制御及びセンサ異常診断の各処理は、重複して同時に実施される処理ではなく、択一的に実施される処理である。故に、ナローレンジR1による空燃比検出と、ワイドレンジR2による空燃比検出とが同時に必要となる場合はなく、都度の状況に合わせて空燃比検出レンジがナローレンジR1/ワイドレンジR2のいずれかに切り換えられ、その検出レンジにより空燃比検出(A/F値の算出)が行われる。
一方、センサ制御回路30において、センサ素子10の正側端子(+端子)にはオペアンプ31及び電流検出抵抗32(電流計測用抵抗)を介して基準電圧電源33が接続され、同センサ素子10の負側端子(−端子)にはオペアンプ34を介して印加電圧制御回路35が接続されている。この場合、電流検出抵抗32の一端のA点は基準電圧Vfと同じ電圧に保持される。素子電流は電流検出抵抗32を介して流れ、素子電流に応じてB点の電圧が変化する。例えば排ガスがリーンの場合、センサ素子10の+端子から−端子に電流が流れるためB点電圧が上昇し、リッチの場合、センサ素子10の−端子から+端子に電流が流れるためB点電圧が低下する。印加電圧制御回路35では、B点電圧をモニタするとともにその電圧値に応じてセンサ素子10に印加すべき電圧を決定(例えば、図3の印加電圧直線LX1に基づき決定)し、オペアンプ34を介してD点電圧を制御する。ただし、ストイキ近傍のみでA/F検出を行う場合、印加電圧固定とすることも可能である。
また、電流検出抵抗32の両端のA点及びB点には増幅回路38が接続されており、その増幅回路38の出力であるA/F出力電圧がマイコン20のA/D入力端子に取り込まれる。マイコン20では、逐次取り込まれるA/F出力電圧のA/D値に基づきA/F値が算出される。増幅回路38は、オペアンプ39と、直列接続された3つの増幅用抵抗41,42,43と、例えばMOSトランジスタにより構成されるスイッチ素子44とを有する。なお、増幅用抵抗41,42,43の抵抗値をそれぞれR1,R2,R3とする。
増幅回路38の構成として詳しくは、オペアンプ39の負側入力端子(反転入力端子)に接続される信号入力経路上にスイッチ素子44が設けられ、そのスイッチ素子44の切換接点である接点a、接点bが、前記3つの増幅用抵抗41,42,43のうち中央の増幅用抵抗42の両端にそれぞれ接続されている。この場合通常、スイッチ素子44は、図示のとおりオペアンプ39の負側入力端子と接点aとを導通接続する状態となっている。そして、マイコン20からレンジ切換信号が出力されると、スイッチ素子44において、オペアンプ39の負側入力端子と接点bとを導通接続するよう切換操作が行われる。
ここで、オペアンプ39の負側入力端子とスイッチ素子44の接点aとが導通接続された状態(図示の状態)では、増幅用抵抗41が増幅回路38の入力抵抗、増幅用抵抗42及び43が同増幅回路38の帰還抵抗となる。したがって、かかる状態での増幅回路38の増幅率GAは、
GA=(R2+R3)/R1 …(式1)
となる。
また、オペアンプ39の負側入力端子とスイッチ素子44の接点bとが導通接続された状態では、増幅用抵抗41及び42が増幅回路38の入力抵抗、増幅用抵抗43が同増幅回路38の帰還抵抗となる。したがって、かかる状態での増幅回路38の増幅率GBは、
GB=R3/(R1+R2) …(式2)
となる。
上記の増幅率GA,GBを比べると、GA>GBである。つまり、スイッチ素子44の導通接点が接点aから接点bに切り換えられることにより、増幅回路38の増幅率が高い増幅率から低い増幅率に変更される。本実施形態では、スイッチ素子44の導通接点を接点aとした時の増幅率GAを「×15」、接点bとした時の増幅率GBを「×5」としている。
上述した空燃比検出レンジと併せ考えると、ナローレンジR1で空燃比検出を行う場合には、その検出分解能を高めるべく増幅回路38の増幅率を大きくするとよく、スイッチ素子44の導通接点が接点aとされる。これに対し、ワイドレンジR2で空燃比検出を行う場合には、検出レンジ拡張を優先して増幅回路38の増幅率を小さくするとよく、スイッチ素子44の導通接点が接点bとされる。かかる場合、マイコン20は、エンジンECU25から都度の制御状態に応じて空燃比検出レンジ情報を受信し、該受信した情報に基づいてスイッチ素子44に対してレンジ切換信号を出力する。これにより、空燃比検出レンジに対応させて増幅回路38における増幅率の切換が行われる。
図5は、A/F変化に伴い空燃比検出レンジやスイッチ素子44の切換が行われる様子を示すタイムチャートである。
図5において、タイミングt1以前はストイキフィードバック制御が行われており、A/F(センサ出力)はストイキ近傍に落ち着いている。この場合、空燃比検出レンジがナローレンジR1とされるとともに、センサ制御回路30においてスイッチ素子44の導通接点が接点aとなり増幅回路38の増幅率が高い方の増幅率(上記式1のGA)とされている。これにより、ストイキ近傍のA/Fが精密に検出され、ストイキフィードバック制御が高精度に実施される。
車両の減速等に伴いタイミングt1で燃料カットが行われると、排気管内のガス雰囲気が大気状態となり、A/F(センサ出力)が超リーン値となる。この場合、空燃比検出レンジがワイドレンジR2に変更されるとともに、センサ制御回路30においてスイッチ素子44の導通接点が接点bに切り換えられ増幅回路38の増幅率が低い方の増幅率(上記式2のGB)とされる。そして、A/Fセンサによる大気検出結果に基づいてA/Fセンサの劣化診断などが行われる。
その後、A/Fがストイキ状態に復帰すると、ストイキフィードバック制御が再開される(タイミングt2)。それに伴い、空燃比検出レンジがナローレンジR1に戻されるとともに、スイッチ素子44の導通接点が接点aに戻されて増幅回路38の増幅率が高い方の増幅率(上記式1のGA)とされる。
タイミングt3では車両の加速等に基づく高負荷増量が開始され、その際リッチフィードバック制御が行われる。この場合、燃料カット時と同様に、空燃比検出レンジがワイドレンジR2に変更されるとともに、センサ制御回路30においてスイッチ素子44の導通接点が接点bに切り換えられ増幅回路38の増幅率が低い方の増幅率(上記式2のGB)とされる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
増幅回路38において複数の増幅用抵抗41〜43のうちいずれが入力抵抗、帰還抵抗となるかをスイッチ素子44により切り換え、その切換に伴い増幅回路38の増幅率を可変設定した。これにより、空燃比の検出分解能を適宜調整することが可能となる。したがって、所望とする空燃比検出レンジにおいてその検出精度を高めることができる。
増幅回路38の増幅率の可変設定は、スイッチ素子44の切換に伴う入力抵抗、帰還抵抗の振り分けで行われるため、複数の増幅回路(オペアンプ)を用いることで複数の異なる増幅率を実現していた従来構成とは異なり、構成の簡素化が可能となる。そして、回路構成の簡素化に伴い、回路の小型化、低コスト化、端子数の削減が可能となる。以上により、回路構成の簡易化を図りつつ、しかも所望とする空燃比検出レンジにおいてその検出精度を高めることが可能となる。
オペアンプ39の信号入力経路(負側入力端子に接続された入力ライン)上にスイッチ素子44を設けることで、増幅回路38におけるA/F出力電圧の増幅を精度良く実施することができる。つまり、オペアンプ39の信号入力経路は一般にハイインピーダンスであるため、スイッチ素子44が抵抗成分を有していてもその抵抗成分が無視できる。したがって、増幅回路38における信号増幅の精度が高められる。
空燃比検出レンジとして、ナローレンジR1(ストイキ近傍レンジ)とワイドレンジR2とを規定しておき、空燃比検出レンジをナローレンジ、ワイドレンジのいずれにするかに応じてスイッチ素子44の切換を実施するようにしたため、ナローレンジでの空燃比検出に基づき、高精度なストイキ空燃比制御(ストイキフィードバック制御)が実現できる。また、ワイドレンジにおいて、燃料カット時の大気検出に基づくA/Fセンサの劣化診断や、高負荷増量時のリッチフィードバック制御が好適に実施できる。
上記図1の構成では、電流検出抵抗32をセンサ素子10の+端子側に接続する構成例について説明したが、同電流検出抵抗32をセンサ素子10の−端子側に接続する構成であっても良く、その構成を図6により説明する。なお、図6では同一の構成については同じ部材番号を付している。
図6において、センサ素子10の負側端子(−端子)にはオペアンプ31及び電流検出抵抗32を介して基準電圧電源33が接続され、同センサ素子10の正側端子(+端子)にはオペアンプ34を介して印加電圧制御回路35が接続されている。この場合、電流検出抵抗32の一端のD点は基準電圧Vfと同じ電圧に保持される。素子電流は電流検出抵抗32を介して流れ、素子電流に応じてE点の電圧が変化する。例えば排ガスがリーンの場合、センサ素子10の+端子から−端子に電流が流れるためE点電圧が低下し、リッチの場合、センサ素子10の−端子から+端子に電流が流れるためE点電圧が上昇する。印加電圧制御回路35では、E点電圧をモニタするとともにその電圧値に応じてセンサ素子10に印加すべき電圧を決定し、オペアンプ34を介してA点電圧を制御する。
また、電流検出抵抗32の両端のD点及びE点には増幅回路38が接続されており、その増幅回路38の出力であるA/F出力電圧がマイコン20のA/D入力端子に取り込まれる。増幅回路38は、オペアンプ39と、直列接続された3つの増幅用抵抗41,42,43と、例えばMOSトランジスタにより構成されるスイッチ素子44とを有する。増幅回路38の構成は前述した図1に準ずる。かかる場合、スイッチ素子44の導通接点の切り換えにより増幅回路38の増幅率が変更される。スイッチ素子44の導通接点が接点aとされた状態(図示の状態)では、増幅回路38の増幅率Gが上記式1による増幅率GAとなり、スイッチ素子44の導通接点が接点bとされた状態では、増幅回路38の増幅率Gが上記式2による増幅率GBとなる。
図6の構成においても、前記同様、回路構成の簡易化を図り、しかも所望とする空燃比検出レンジにおいてその検出精度を高めることが可能となる。
また、その他の構成例を図7(a),(b)を用いて説明する。図7(a),(b)には、前記図6で説明したセンサ制御回路30の一部を変更した構成を示しており、同一の構成については同じ部材番号を付している。図7(a),(b)では、増幅回路38の増幅用抵抗及びスイッチ素子の構成を変更しており、その相違点を中心に以下説明する。特に図7(a),(b)では、増幅回路においてオペアンプの信号入力経路を並列に分岐させて増幅用抵抗に接続する構成とし、そのうち一方をそのまま増幅用抵抗に接続し、他方をスイッチ素子を介して増幅用抵抗に接続している。
図7(a)において、電流検出抵抗32の両端のD点及びE点には増幅回路50が接続されており、その増幅回路50の出力であるA/F出力電圧がマイコン20に対して出力される。増幅回路50は、オペアンプ51と、直列接続された3つの増幅用抵抗52,53,54と、例えばMOSトランジスタにより構成されるスイッチ素子55とを有する。なお、増幅用抵抗52,53,54の抵抗値をそれぞれR1,R2,R3とする。
増幅回路50では、オペアンプ51の負側入力端子に接続される信号入力経路が二股に分岐されており、それらの分岐先端が増幅用抵抗52,53の中間部と増幅用抵抗53,54の中間部とにそれぞれ接続されている。また、オペアンプ51の負側入力端子と増幅用抵抗53,54の中間部との間にはスイッチ素子55が接続されている。スイッチ素子55は常開式スイッチとして構成され、マイコン20からのレンジ切換信号により閉成される。
ここで、スイッチ素子55がOFF(開状態)にあれば、増幅用抵抗52が増幅回路50の入力抵抗、増幅用抵抗53及び54が同増幅回路50の帰還抵抗となる。したがって、かかる状態での増幅回路50の増幅率GCは、
GC=(R2+R3)/R1 …(式3)
となる。
また、スイッチ素子55がON(閉状態)にあれば、増幅用抵抗52が増幅回路50の入力抵抗、増幅用抵抗54が同増幅回路50の帰還抵抗となる。したがって、かかる状態での増幅回路50の増幅率GDは、
GD=R3/R1 …(式4)
となる。
上記の増幅率GC,GDを比べると、GC>GDである。つまり、スイッチ素子55がOFF→ONに切り換えられることにより、増幅回路50の増幅率が高い増幅率から低い増幅率に変更される。
また、図7(b)に示す増幅回路50では、入力抵抗部に、並列接続された2つの増幅用抵抗56,57を有するとともに、帰還抵抗部に増幅用抵抗58を有している。また、増幅用抵抗56に直列に、MOSトランジスタ等よりなるスイッチ素子59が接続されている。スイッチ素子59は常閉式スイッチとして構成されており、マイコン20からのレンジ切換信号により開成される。なお、増幅用抵抗56,57,58の抵抗値をそれぞれR1,R2,R3とする。
ここで、スイッチ素子59がOFF(閉状態)にあれば、増幅用抵抗56,57の合成抵抗が増幅回路50の入力抵抗、増幅用抵抗58が同増幅回路50の帰還抵抗となる。したがって、かかる状態での増幅回路50の増幅率GEは、
GE=R3/Rx …(式5)
となる。ただし、Rxは増幅用抵抗56,57による合成抵抗値である。
また、スイッチ素子59がON(開状態)にあれば、増幅用抵抗57が増幅回路50の入力抵抗、増幅用抵抗58が同増幅回路50の帰還抵抗となる。したがって、かかる状態での増幅回路50の増幅率GFは、
GF=R3/R2 …(式6)
となる。
上記の増幅率GE,GFを比べると、GE>GFである。つまり、スイッチ素子59がOFF→ONに切り換えられることにより、増幅回路50の増幅率が高い増幅率から低い増幅率に変更される。
図7(a),(b)の構成においても、前記同様、回路構成の簡易化を図り、しかも所望とする空燃比検出レンジにおいてその検出精度を高めることが可能となる。また、図7(a),(b)の構成では特に、増幅回路50においてスイッチ素子55,59を介さずにオペアンプ51と増幅用抵抗とを接続するライン(常時接続ライン)が存在するため、スイッチ素子55,59の切換に際し増幅回路50の信号入力経路が一時的な開放(オープン)状態となることが回避できる。これにより、増幅回路50の出力として高精度なA/F出力電圧を得ることができる。
また、上記実施の形態では、図2のセンサ素子構造を有するA/Fセンサについて説明してきたが、他のセンサ素子構造を有するA/Fセンサに適用することも可能である。ここでは、2セル構造のセンサ素子について2つの構成例を図8(a),(b)により説明する。
図8(a)に示すセンサ素子60では、2層の固体電解質層61,62を有しており、一方の固体電解質層61には一対の電極63,64が対向配置され、他方の固体電解質層62には一対の電極65,66が対向配置されている。なお、電極63〜65は図の左右対象に2カ所に見えるが、それらは紙面の前後何れかの部位で連結された同一部材である。本センサ素子60では、固体電解質層61及び電極63,64によりポンプセル71が構成され、固体電解質層62及び電極65,66により酸素検知セル72が構成されている。センサ素子60が積層構造を有することは、前述のセンサ素子10と同じである。図8(a)において、符号67はガス導入孔、符号68は多孔質拡散層、符号69は大気ダクト、符号70はヒータである。
酸素検知セル72の電極66の電位は比較器75の−入力端子に入力され、同比較器75の+入力端子には比較電圧Vrefが入力される。ポンプセル71の電極63と比較器75の出力との間には電流検出抵抗76が接続されており、その電流検出抵抗76の両端子のA点及びB点がセンサ出力として取り出されるようになっている。
上記構造のセンサ素子60において、酸素検知セル72は、排ガスがストイキに対してリーンかリッチかに応じて2値(0V又は0.9V)の起電力出力を発生する。例えばリーンである場合、酸素検知セル72の起電力出力が小さくなり、比較器75の出力(図のB点電圧)が上昇する。故に、電流検出抵抗76にはB→Aの向きに電流が流れる。また逆に、リッチである場合、酸素検知セル72の起電力出力が大きくなり、比較器75の出力(図のB点電圧)が低下する。故に、電流検出抵抗76にはA→Bの向きに電流が流れる。なお、酸素検知セル72は、一般に起電力セル、酸素濃度検出セルとも称される。
また、図8(b)に示すセンサ素子80では、3層の固体電解質層81,82,83を有し、固体電解質層81には一対の電極84,85が対向配置され、固体電解質層82には一対の電極86,87が対向配置されている。本センサ素子80では、固体電解質層81及び電極84,85によりポンプセル91が構成され、固体電解質層82及び電極86,87により酸素検知セル92が構成されている。また、固体電解質層83は、酸素基準室88を確保するための壁材を構成している。センサ素子80が積層構造を有することは、前述のセンサ素子10等と同じである。図8(b)において、符号89は多孔質拡散層、符号90はガス検出室である。なお、酸素検知セル92は、前記図8(a)の酸素検知セル72と同様、一般に起電力セル、酸素濃度検出セルとも称される。
酸素検知セル92の電極87の電位は比較器95の−入力端子に入力され、同比較器95の+入力端子には比較電圧Vrefが入力される。ポンプセル91の電極84と比較器95の出力との間には電流検出抵抗96が接続されており、その電流検出抵抗96の両端子のA点及びB点がセンサ出力として取り出されるようになっている。この場合、リーン時にはB→Aの向きに電流検出抵抗96に電流が流れ、逆にリッチ時にはA→Bの向きに電流検出抵抗96に電流が流れる。
上記2セル構造のセンサ素子を有するガス濃度センサについて、そのセンサ制御回路の構成を図9に基づいて説明する。なお図9には、図8(a)のセンサ素子60に関するセンサ制御回路100の構成を示す。
図9のセンサ制御回路100において、ポンプセル71及び酸素検知セル72の共通端子には基準電圧電源101が接続されている。また、これら各セル71,72と、オペアンプ102と、電流検出抵抗103とからなる閉回路が構成されており、オペアンプ102の非反転入力端子(+入力端子)には、比較電圧Vref(0.45V)を生成する比較電圧生成回路104が接続されている。リーン時にはB→Aの向きに電流検出抵抗103に電流が流れ、逆にリッチ時にはA→Bの向きに電流検出抵抗103に電流が流れる(なお、オペアンプ102が上記図8(a)のオペアンプ75に相当し、電流検出抵抗103が同電流検出抵抗76に相当する)。かかる場合、酸素検知セル72の出力電圧が所定値になるようポンプセル71がフィードバック制御される(ただし、フィードバック制御回路については既に種々公開されておりここでは図示及び詳細な説明を省略する)。
また、電流検出抵抗103の両端のA点、B点には差動増幅回路110が接続されており、その差動増幅回路110の出力であるA/F出力電圧がマイコン(図示略)に対して出力される。差動増幅回路110はオペアンプ111を有し、その正側入力端子(非反転入力端子)に接続される信号入力経路上にスイッチ素子112が設けられるとともに、そのスイッチ素子112の切換接点である接点a、接点bが、直列接続された3つの増幅用抵抗113,114,115のうち中央の増幅用抵抗114の両端にそれぞれ接続されている。この場合通常、スイッチ素子112は、図示のとおりオペアンプ111の正側入力端子と接点aとを導通接続する状態となっている。
また、オペアンプ111の負側入力端子(反転入力端子)に接続される信号入力経路上にはスイッチ素子116が設けられるとともに、そのスイッチ素子116の切換接点である接点c、接点dが、直列接続された3つの増幅用抵抗117,118,119のうち中央の増幅用抵抗118の両端にそれぞれ接続されている。この場合通常、スイッチ素子116は、図示のとおりオペアンプ111の負側入力端子と接点cとを導通接続する状態となっている。
そして、図示しないマイコンからレンジ切換信号が出力されると、各スイッチ素子112,116において同時に切換操作が行われる。この場合、スイッチ素子112,116の切換操作に伴い増幅回路110の増幅率が変更される。いずれの場合に(すなわち、どの空燃比検出レンジで)増幅率を高くするか低くするかは前述の説明に従うこととし、ここではその説明を省略する。
上記図9の構成においても、前記同様、回路構成の簡易化を図り、しかも所望とする空燃比検出レンジにおいてその検出精度を高めることが可能となる。
上記図9のセンサ制御回路100では、電流検出抵抗103の両端のA点、B点はいずれも固定されず変動するが、以下の図10に示すセンサ制御回路120では電流検出抵抗の一方の端子を固定できる構成としている。
図10に示すセンサ制御回路120において、ポンプセル71及び酸素検知セル72の共通端子にはオペアンプ123を通じて基準電圧Vf1と同等の電圧(例えば3V)が印加される。つまり、図のB点電圧は3V固定となる。また、酸素検知セル72と、フィードバック回路121と、電流検出抵抗122とからなる閉回路が構成されている。フィードバック回路121内の基準電圧Vf2は例えば2.55Vである。
センサ制御回路120の動作をリッチ時を例に説明する。リッチ時には、酸素検知セル72の起電力により図のC1点が3.45Vに上がるため、フィードバック回路121内のC2点の電位が下がる。すると、フィードバック回路121の出力、すなわちA点電圧が上昇する。つまり、リッチ時にはA→Bの向きに電流検出抵抗122に電流が流れる。逆に、リーン時にはB→Aの向きに電流検出抵抗122に電流が流れる。
また、電流検出抵抗122の両端のA点、B点には増幅回路130が接続されており、その増幅回路130の出力であるA/F出力電圧がマイコン(図示略)に対して出力される。増幅回路130はオペアンプ131を有し、その負側入力端子(反転入力端子)に接続される信号入力経路上にはスイッチ素子132が設けられるとともに、そのスイッチ素子132の切換接点である接点a、接点bが、直列接続された3つの増幅用抵抗133,134,135のうち中央の増幅用抵抗134の両端にそれぞれ接続されている。この場合通常、スイッチ素子132は、図示のとおりオペアンプ131の負側入力端子と接点aとを導通接続する状態となっている。
そして、図示しないマイコンからレンジ切換信号が出力されると、スイッチ素子132において切換操作が行われる。この場合、スイッチ素子132の切換操作に伴い増幅回路130の増幅率が変更される。いずれの場合に(すなわち、どの空燃比検出レンジで)増幅率を高くするか低くするかは前述の説明に従うこととし、ここではその説明を省略する。
上記図10の構成においても、前記同様、回路構成の簡易化を図り、しかも所望とする空燃比検出レンジにおいてその検出精度を高めることが可能となる。なお、上記図9又は図10のセンサ制御回路において、増幅回路の構成として前記図7(a),(b)の構成を採用することも可能である。
上記各実施の形態では、増幅回路に設けたスイッチ素子に関し、その非操作状態では増幅回路の増幅率を高増幅率(ナローレンジ用の増幅率)とするとともに、同スイッチ素子の切換操作に伴い増幅回路の増幅率を低増幅率(ワイドレンジ用の増幅率)に変更する構成としたが、これを変更する。上記とは逆に、スイッチ素子の非操作状態では増幅回路の増幅率を低増幅率(ワイドレンジ用の増幅率)とするとともに、同スイッチ素子の切換操作に伴い増幅回路の増幅率を高増幅率(ナローレンジ用の増幅率)に変更する構成としても良い。
上記各実施の形態では、例えばA/F=13〜18をナローレンジR1、A/F=10〜大気をワイドレンジR2としたが、これを変更することも可能である。例えば、ワイドレンジR2について、燃料カット時の大気検出、又はリッチ燃焼運転時のリッチ空燃比検出のいずれか一方を少なくとも含む空燃比検出レンジであれば良い。また、空燃比検出レンジを3つ以上規定しておくことも可能である。
また、増幅回路の増幅率を3つ以上で切り換えることも可能である。このとき上記同様、複数の増幅用抵抗のうちいずれが増幅回路の入力抵抗、帰還抵抗となるかをスイッチ素子の切換に伴い変更し、それにより増幅回路の増幅率を可変設定する。
酸素濃度を検出対象とするA/Fセンサ以外に、他のガス濃度成分を検出対象とするガス濃度センサにも本発明が適用できる。例えば、複合型のガス濃度センサは、固体電解質にて形成された複数のセルを有し、そのうち第1セル(ポンプセル)では被検出ガス中の酸素を排出又はくみ出すと共に酸素濃度を検出し、第2セル(センサセル)では酸素排出後のガスから特定成分のガス濃度を検出する。このガス濃度センサは、例えば排ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサとして具体化されるものであり、本発明の適用によりNOx濃度の検出精度が向上する。また、上記第1セル、第2セルに加え、酸素排出後の残留酸素濃度を検出するための第3セル(モニタセル、若しくは第2ポンプセル)等の複数のセルを有するガス濃度センサであっても良い。
ガス濃度成分としてHC濃度やCO濃度を検出可能とするガス濃度センサにも適用できる。この場合、ポンプセルにて被検出ガス中の余剰酸素を排出し、センサセルにて余剰酸素排出後のガスからHCやCOを分解してHC濃度やCO濃度を検出する。さらに、自動車用以外のガス濃度検出装置に用いることや、排ガス以外のガスを被検出ガスとすることも可能である。
センサ制御系の電気的構成を示す構成図。 A/Fセンサの構成を示す断面図。 A/Fセンサの電圧−電流特性(V−I特性)を示す図。 A/Fとマイコン入力との関係を示す図。 A/F変化に伴い空燃比検出レンジやスイッチ素子の切換が行われる様子を示すタイムチャート。 センサ制御系の電気的構成を示す構成図。 センサ制御系の電気的構成を示す構成図。 2セル構造のセンサ素子の構成を示す断面図。 センサ制御系の電気的構成を示す構成図。 センサ制御系の電気的構成を示す構成図。
符号の説明
10…センサ素子、11…固体電解質層、20…マイコン、25…エンジンECU、30…センサ制御回路、32…電流検出抵抗、38…増幅回路、39…オペアンプ、41〜43…増幅用抵抗、44…スイッチ素子、50…増幅回路、51…オペアンプ、52〜54…増幅用抵抗、55…スイッチ素子、56〜58…増幅用抵抗、59…スイッチ素子、60…センサ素子、61,62…固体電解質層、80…センサ素子、81,82…固体電解質層、100…センサ制御回路、103…電流検出抵抗、110…増幅回路、111…オペアンプ、112…スイッチ素子、113〜115…増幅用抵抗、116…スイッチ素子、117〜119…増幅用抵抗、120…センサ制御回路、122…電流検出抵抗、130…増幅回路、131…オペアンプ、132…スイッチ素子、133〜135…増幅用抵抗。

Claims (6)

  1. 固体電解質よりなるセンサ素子を有し被検出ガス中の特定成分のガス濃度を広域に検出可能なガス濃度センサと、
    前記センサ素子への電圧印加時に当該素子に流れる電流を計測するための電流計測用抵抗と、
    オペアンプ及び増幅率決定のための複数の増幅用抵抗を有してなり前記電流計測用抵抗により計測した素子電流信号を増幅する増幅回路と、
    を備え、前記増幅回路から出力される電気信号に基づいてガス濃度演算を実施するガス濃度検出装置において、
    前記複数の増幅用抵抗は、いずれかが前記増幅回路の入力抵抗となり、残りの全てが帰還抵抗となるものであり、そのうちいずれが入力抵抗になるかを切り換えるためのスイッチ素子を設け、該スイッチ素子の切換に伴い前記増幅回路の増幅率を可変設定する構成としたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 前記オペアンプの信号入力経路上に前記スイッチ素子を設けたことを特徴とする請求項1に記載のガス濃度検出装置。
  3. ガス濃度検出レンジとして、第1検出レンジとそれよりもレンジ幅が大きい第2検出レンジとをあらかじめ規定しておき、前記第1検出レンジ内でガス濃度検出を行う場合に、前記第2検出レンジ内でガス濃度検出を行う場合よりも前記増幅回路の増幅率が大きくなるよう前記スイッチ素子の切換を実施する切換制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のガス濃度検出装置。
  4. 内燃機関から排出される燃焼ガスを検出対象とし、前記素子電流信号に基づき空燃比の検出を行う空燃比検出装置として適用され、
    ストイキを含むストイキ近傍レンジである前記第1検出レンジとしてのナローレンジと、前記ナローレンジよりも広域であって該ナローレンジのリッチ側限界よりもリッチ側の領域とリーン側限界よりもリーン側の領域とを含む前記第2検出レンジとしてのワイドレンジとが空燃比検出レンジとして規定されており、
    前記切換制御手段は、前記空燃比検出レンジをナローレンジ、ワイドレンジのいずれにするかに応じて前記スイッチ素子の切換を実施することを特徴とする請求項に記載のガス濃度検出装置。
  5. 前記ワイドレンジは、前記内燃機関における燃料カット時の大気検出及びリッチ燃焼運転時のリッチ空燃比検出のいずれか一方、又は両方を可能とする空燃比検出レンジである請求項4に記載のガス濃度検出装置。
  6. 前記増幅回路の増幅用抵抗として、直列接続された少なくとも3つの抵抗を備え、それら少なくとも3つの抵抗は、いずれかが増幅回路の入力抵抗となり、残り全てが帰還抵抗となるものであり、そのうちいずれが入力抵抗になるかを、前記スイッチ素子の切換により変更する構成としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガス濃度検出装置。
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