JP4576934B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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本発明は、ガス濃度検出装置に係り、特にガス濃度センサの特性誤差による検出精度低下を解消するための技術に関するものである。
従来から、車両用エンジンより排出される排ガスを対象に同ガス中の酸素濃度(空燃比)を検出する限界電流式の空燃比センサ(いわゆるA/Fセンサ)が知られている。すなわち、空燃比センサは、拡散抵抗層や固体電解質層よりなるセンサ素子を有し、該センサ素子への電圧印加に伴いその都度の酸素濃度又は未燃成分濃度(HC,CO等の濃度)に応じた素子電流を流すよう構成されている。この場合、センサ素子に流れる素子電流が計測され、その計測結果を基に空燃比が算出される。
ここで、空燃比センサでは特性誤差が存在しており、その特性誤差に起因して空燃比の検出精度が低下するという問題が生じる。この問題に対し、空燃比センサの特性誤差に対応させて補正係数を設定しておき、該補正係数によりセンサ出力を補正するといった対策が考えられている。例えば特許文献1では、酸素濃度センサの出力特性の基準特性からの誤差を示す識別信号を発生する信号発生手段と、前記識別信号に対応する補正係数を設定する演算手段と、前記補正係数に応じて酸素濃度センサの出力レベルを補正して出力する補正手段と、エンジンに供給される混合気の空燃比を前記補正手段の出力レベルに基づいて調整する空燃比調整手段とを備える構成としている。
一方で、加速要求などによりエンジンが高負荷・高速回転で運転される場合には、排ガス温度が上昇して触媒等の排気系部品の過熱のおそれがあり、出力トルク増大と過熱防止(エンジン保護)とを共に図るべく燃料増量が行われる。また、トルク確保のために高回転領域での運転が多用される小排気量エンジンでは、やはり出力トルク増大と過熱防止(エンジン保護)とを共に図るべく燃料増量が行われる。但しこの場合、燃料過剰状態でエンジンを運転するため、過剰にリッチ化されると燃費が悪化するという課題が生じる。それ故に、燃費改善を図るべく、空燃比センサの検出結果を用いたリッチフィードバック制御により燃料噴射量を制御する技術が開発されている。
しかしながら、ストイキ又はリーン領域での空燃比フィードバック制御に加え、リッチ領域で空燃比フィードバック制御を実施する場合、ストイキやリーンでは狙い通りの空燃比制御が実施できるものの、リッチでは狙い通りの空燃比制御が実施できず、所望とする燃費向上効果が実現できないという問題が生じる。これは、本願発明者らの考察によれば、空燃比リーン時と空燃比リーン時とでセンサ特性誤差に差異が生じていることによると考えられる。従って、仮にリーン側の特性誤差を基にセンサ出力の補正係数が設定されている場合、その補正係数によりリッチ側センサ出力を補正すると、リッチ側の特性誤差に見合った適正な補正が行われず、ひいては空燃比フィードバック制御の制御精度が低下してしまうという問題が生じる。
実公平7−27391号公報
本発明は、センサ特性誤差に見合うよう適正にセンサ出力を補正し、リーン/リッチの何れのガス雰囲気においても正確にガス濃度検出を行うことができるガス濃度検出装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明で適用されるガス濃度センサは、拡散抵抗層を介して導入されたガス成分を基に特定ガス濃度(酸素濃度等)に応じたセンサ出力を発生する。そして、ガス濃度検出装置は、ガス濃度センサのセンサ出力を基にガス濃度を検出する。また特に、検出対象のガスがリーンかリッチかを判定し、リーンかリッチかに応じて各々異なる補正係数を用いて前記センサ出力を補正する。
要するに、ガス濃度センサではセンサ個別に特性誤差が存在しており、その特性誤差による検出精度低下を抑制すべくセンサ出力の補正が行われる。ここで、拡散抵抗層におけるガス成分の拡散速度がリーン成分(酸素)とリッチ成分(未燃成分)とで相違し、それに起因してリーン側のセンサ特性誤差とリッチ側のセンサ特性誤差とが相違することが本願発明者らによって見出された。本発明は、リーン側のセンサ特性誤差とリッチ側のセンサ特性誤差との違いを考慮したものであり、これによりセンサ特性誤差に見合うよう適正にセンサ出力を補正し、リーン/リッチの何れのガス雰囲気においても正確にガス濃度検出を行うことができる。
また、センサ個別の特性誤差に対応する識別信号を発生する手段と、前記識別信号に対応させてリーン側/リッチ側の各補正係数を設定する手段とを更に設けると良い。本構成では、識別信号に応じて設定されたリーン側/リッチ側の各補正係数を用いてリーン時又はリッチ時のセンサ出力が適宜補正される。この場合、識別信号を基にセンサ個別の特性誤差が好適に補正できる。
識別信号はセンサ特性誤差に対応しており、個体差等によりセンサ個別に特性誤差が相違するとして考えると、識別信号も各々相違する。かかる場合において、前記識別信号とそれに対応するリーン側/リッチ側の各補正係数との関係を規定したデータを予め登録しておき、その登録データを参照してその都度のリーン側/リッチ側の各補正係数を設定すると良い。
センサ特性誤差は経時変化により変化し、その特性変化を考慮せずにガス濃度検出を継続すると濃度検出精度が低下する。そこで、センサ特性誤差の経時変化に追従してリーン側/リッチ側の各補正係数を更新するのが望ましい。かかる場合、ガス濃度が既知である所定の基準ガス雰囲気になったことを判定し、基準ガス雰囲気になった時の現実のセンサ出力とそれに対応する基準センサ出力とを対比する。そして、その対比結果を基にリーン側の補正係数とリッチ側の補正係数とを各々算出する。これにより、センサ特性誤差の経時変化に追従してリーン側/リッチ側の各補正係数が更新でき、検出対象のガスがリーンかリッチかに応じて各々異なる補正係数を用いてセンサ出力を補正することにより、所望とするガス濃度の検出精度が維持できる。
ここで、空燃比リーンである前記基準ガス雰囲気でのセンサ出力と所定リッチ状態でのセンサ出力との対応関係(例えば図6の関係)を予め規定しておく。そして、前記基準ガス雰囲気で現実のセンサ出力を計測すると共に、前記対応関係を参照して前記所定リッチ状態での現実のセンサ出力を推定し、それら計測及び推定した各センサ出力とその時本来の基準センサ出力との対比結果を基に、リーン側/リッチ側の各補正係数を算出すると良い。
また、前記基準ガス雰囲気は大気状態であると良い。大気状態では酸素濃度が既知であるため、基準センサ出力を規定しておくことが可能であり、この大気状態での現実のセンサ出力と基準センサ出力との対比結果を基にリーン側/リッチ側の各補正係数が算出できる。
以下、本発明のガス濃度検出装置を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、車載エンジンより排出される排ガス(燃焼ガス)を被検出ガスとして同ガス中の酸素濃度(空燃比、以下A/Fとも言う)を検出する空燃比検出装置を具体化しており、空燃比の検出結果はエンジンECU等により構成される空燃比制御システムにて用いられる。空燃比制御システムでは、ストイキ近傍で空燃比をフィードバック制御するストイキ燃焼制御、所定のリーン領域で空燃比をフィードバック制御するリーン燃焼制御、所定のリッチ領域で空燃比をフィードバック制御するリッチ燃焼制御等が適宜実現される。
先ずはじめに、ガス濃度センサとしてのA/Fセンサの構成を図2を用いて説明する。本A/Fセンサは積層型構造のセンサ素子10を有し、図2にはセンサ素子10の断面構成を示す。実際には当該センサ素子10は図2の紙面直交方向に延びる長尺状をなし、素子全体がハウジングや素子カバー内に収容される構成となっている。
センサ素子10は、固体電解質層11、拡散抵抗層12、遮蔽層13及び絶縁層14を有し、これらが図の上下に積層されて構成されている。同素子10の周囲には図示しない保護層が設けられている。長方形板状の固体電解質層11は部分安定化ジルコニア製のシートであり、その固体電解質層11を挟んで上下一対の電極15,16が対向配置されている。電極15,16は白金Pt等により形成されている。拡散抵抗層12は電極15へ排ガスを導入するための多孔質シートからなり、遮蔽層13は排ガスの透過を抑制するための緻密層からなる。これら各層12,13は何れも、アルミナ、ジルコニア等のセラミックスをシート成形法等により成形したものであるが、ポロシティの平均孔径及び気孔率の違いによりガス透過率が相違するものとなっている。
絶縁層14はアルミナ、ジルコニア等のセラミックスからなり、電極16に対面する部位には大気ダクト17が形成されている。また、同絶縁層14には白金Pt等により形成されたヒータ18が埋設されている。ヒータ18は、バッテリ電源からの通電により発熱する線状の発熱体よりなり、その発熱により素子全体を加熱する。なお以下の説明では場合によって、電極15を拡散層側電極、電極16を大気側電極とも言うこととする。本実施の形態では、大気側電極16に接続される端子を正側端子(+端子)、拡散層側電極15に接続される端子を負側端子(−端子)としている。
上記センサ素子10のガス反応原理を図3を用いて説明する。センサ素子10において、その周囲の排ガスは拡散抵抗層12の側方部位(図2参照)から導入されて拡散層側電極15に達する。このとき、排ガスがリーンであれば、実線で示すように、拡散抵抗層12内を酸素分子O2が移動し、拡散層側電極15での電極反応により酸素分子O2がイオン化される。そして、固体電解質層11内を拡散層側電極15→大気側電極16の向きに酸素イオンO2-が移動した後、大気側電極16で酸素分子O2が生成され大気ダクト17に排出される。これにより、大気側電極16→拡散層側電極15の向きに素子電流Ip(正電流)が流れる。
また、排ガスがリッチであれば、点線で示すように、拡散抵抗層12内を未燃成分分子HC,CO,H2が移動する一方、大気ダクト17内の酸素が大気側電極16でイオン化され、固体電解質層11内を大気側電極16→拡散層側電極15の向きに酸素イオンO2-が移動する。そして、拡散層側電極15での電極反応により酸素分子O2が生成され、更に未燃成分分子HC,CO,H2との触媒反応により二酸化炭素CO2や水H2Oが生成される。これにより、拡散層側電極15→大気側電極16の向きに電流(負電流)が流れる。
図4は、A/Fセンサについての基本的な電圧−電流特性(V−I特性)を示す図面である。図4において、電圧軸(横軸)に平行な平坦部分はセンサ素子10の素子電流Ip(限界電流)を特定する限界電流域であって、この素子電流Ipの増減が空燃比の増減(すなわち、リーン・リッチの程度)に対応している。つまり、空燃比がリーン側になるほど素子電流Ipは増大し、空燃比がリッチ側になるほど素子電流Ipは減少する。
このV−I特性において、限界電流域よりも低電圧側は抵抗支配域となっており、抵抗支配域における一次直線部分の傾きはセンサ素子10の直流内部抵抗Riにより特定される。直流内部抵抗Riは素子温に応じて変化し、素子温が低下すると直流内部抵抗Riが増大する。すなわちこのとき、抵抗支配域の一次直線部分の傾きが小さくなる(直線部分が寝た状態となる)。また、素子温が上昇すると直流内部抵抗Riが減少する。すなわちこのとき、抵抗支配域の一次直線部分の傾きが大きくなる(直線部分が立った状態となる)。図中のRGは、センサ素子10への印加電圧Vpを決定するための印加電圧特性(印加電圧線)を表している。
次に、空燃比検出に関する各種制御を行うためのECU100の構成を図1を参照しながら説明する。ECU100にはマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)20とセンサ制御回路30とが設けられ、これらによりA/Fセンサ(センサ素子10)の検出結果に基づきA/Fの検出やセンサ素子10のインピーダンス(素子インピーダンスZac)の検出が実施される。
図1において、マイコン20は、CPU、各種メモリ、A/D変換器、I/Oポート等を備える周知の論理演算回路にて構成されており、センサ制御回路30により検出した電流信号(アナログ信号)をA/D変換器を介して取り込み、A/F値の演算や素子インピーダンスZacの演算を適宜実施する。同マイコン20により演算されたA/F値は、例えばエンジンECUに出力され、空燃比フィードバック制御等に使用される。
また、センサ制御回路30において、センサ素子10の大気側電極16に接続された正側端子には、オペアンプ31及び電流検出抵抗32を介して基準電源33が図示の如く接続され、同センサ素子10の拡散層側電極15に接続された負側端子には、オペアンプ34を介して印加電圧制御回路36が接続されている。この場合、電流検出抵抗32の一端のA点は基準電圧Vf(例えば2.2V)と同じ電圧に保持される。素子電流Ipは電流検出抵抗32を介して流れ、素子電流Ipに応じてB点の電圧が変化する。排ガスがリーンであれば、センサ素子10には正側端子から負側端子に向けて素子電流Ipが流れるためB点電圧が上昇し、逆にリッチであれば、センサ素子10には負側端子から正側端子に向けて素子電流Ipが流れるためB点電圧が低下する。
印加電圧制御回路36は、B点電圧をモニタすると共にその電圧値に応じてセンサ素子10に印加すべき電圧を決定(例えば、図4の印加電圧特性RGに基づき決定)し、オペアンプ34を介してD点電圧を制御する。但し、ストイキ近傍のみでA/F検出を行う場合、印加電圧固定とすることも可能である。
また、基準電源33にはオペアンプ37が接続され、このオペアンプ37の出力とB点電圧とが所定増幅率のオペアンプ(差動増幅器)38に入力される。オペアンプ38は基準電圧VfとB点電圧との電圧差を増幅し、その結果をA/F出力電圧AFOとして出力する。この場合、オペアンプ38において基準電圧VfとB点電圧との電圧差を増幅する構成として、オペアンプ38にA点電圧とB点電圧とを入力する構成も考えられるが、かかる構成ではオペアンプ38の帰還電流が電流検出抵抗32に流れ、空燃比検出に誤差が生じるおそれがある。これに対し、本構成ではオペアンプ38にオペアンプ37の出力とB点電圧とを入力するため、オペアンプ37が帰還電流吸収素子として機能し、空燃比検出に対する悪影響が排除できる。
なお、電流検出抵抗32のB点端子からオペアンプ38への経路にはスイッチ40とコンデンサ41とが図示の如く設けられている。この場合、後述するインピーダンス検出時にはスイッチ40がOFF(開放)され、そのスイッチOFF時におけるB点電圧がコンデンサ41にて記憶保持される。これにより、インピーダンス検出時において、センサ素子10への印加電圧が交流的に変化してもその影響によりオペアンプ38の出力が不用意に変化し空燃比検出に悪影響が及ぶといった不都合が回避できる。また、インピーダンス検出時にあっても適正な空燃比出力(実際にはスイッチOFF直前の電流信号)が得られるようになる。
マイコン20は、A/F出力電圧AFOをA/Dポートより取り込み、該取り込んだA/F出力電圧AFOに基づいてその都度の空燃比(A/F値)を算出する。このA/F値は空燃比フィードバック制御等に適宜用いられる。
また、マイコン20は、センサ素子10への印加電圧を一時的に交流的に変化させる旨指令し、その際の電流変化量に基づき素子インピーダンスZacを検出する。より具体的には、インピーダンス検出に際し、印加電圧制御回路36がマイコン20からの指令を受け、センサ素子10への印加電圧(図のD点電圧)を所定幅(例えば0.2V)で正負両側に変化させる。このとき、マイコン20は、印加電圧変化に伴うB点電圧の変化を計測し、印加電圧変化量ΔVと、B点電圧変化量を電流検出抵抗32の抵抗値で割った電流変化量ΔIとから素子インピーダンスZacを演算する(Zac=ΔV/ΔI)。なお、インピーダンス検出に際し、センサ素子10に流す電流を交流的に変化させ、その際の電流又は電圧の変化量から素子インピーダンスZacを演算する構成とすることも可能である。
インピーダンス検出は所定の周期で(すなわち所定時間毎に)実施され、その実施のタイミングがマイコン20から印加電圧制御回路36に対して指令される。また、マイコン20は、素子インピーダンスZacが所定の目標値に保持されるようヒータ18への通電を制御する。これにより、センサ素子10が所定の活性状態に保持されるようになる。
ところで、A/Fセンサでは個体差や経時変化に起因してセンサ出力特性(センサ出力のA/Fに対する傾き)に誤差が生じ、この特性誤差によりセンサ出力精度が低下する。また特に、センサ出力特性の誤差は、空燃比がリーンである時とリッチである時とで相違する。これは以下の理由による。つまり、センサ出力特性は、センサ素子10における拡散抵抗層12のガス拡散律速により決まるが、リーン雰囲気では酸素が過剰なため酸素が拡散され、リッチ雰囲気では燃料の未燃成分であるHC,CO,H2が拡散される。この場合、酸素分子と未燃成分分子との拡散速度が異なることから、リーン時とリッチ時とでセンサ特性誤差が相違する。
そこで本実施の形態では、センサ特性誤差を補正するための補正係数を、空燃比リーン時と空燃比リッチ時とで各々個別に設定することとし、リーン/リッチの何れの場合にもセンサ出力を高精度に取得できるようにする。
また、リーン時における酸素分子の拡散速度やリッチ時における未燃成分分子の拡散速度は拡散抵抗層12のガス透過率(気孔率)の違いにより変化するため、個体差や経時変化等によりガス透過率が相違すると、それに伴う拡散速度の違いによりセンサ特性誤差が変わる。例えば、経時変化により拡散抵抗層12に微小なクラック(マイクロクラック)が生じると、ガス透過率(気孔率)が増加する。また逆に、拡散抵抗層12で目詰まりが生じると、ガス透過率(気孔率)が減少する。従って、センサ特性誤差が変わる。
図5は、横軸を空燃比、縦軸を素子電流Ipとしてセンサ出力特性を示す図面であり、基準特性P1を実線にて示し、この基準特性P1に対して特性誤差を有する出力特性P2,P3をそれぞれ一点鎖線、二点鎖線で示している。なお、マイクロクラック等によりガス透過率(気孔率)が増加した場合にはセンサ出力特性がP2となり、目詰まり等によりガス透過率(気孔率)が減少した場合にはセンサ出力特性がP3となる。大気状態で比較すると、基準特性P1ではIp=a1、特性2ではIp=a2、特性3ではIp=a3となる。
ここで、図6は、センサ間の出力特性のばらつきを実測したデータを示しており、図中の各ドットはそれぞれ別のセンサを対象としたサンプリング点を示す。なお、横軸のリーン側センサ出力は所定の空燃比リーン状態(例えばA/F=18)で計測した素子電流値であり、縦軸のリッチ側センサ出力は所定の空燃比リッチ状態(例えばA/F=13)で計測した素子電流値である。各サンプリング点は概ね出力特性線L1上に沿って存在しており、この出力特性線L1によりリーン側/リッチ側の各センサ出力の対応関係が規定できると考えられる。
図6において、基準特性であるリーン側センサ出力=X1,リッチ側センサ出力=Y1に対し、センサ特性誤差によって出力特性線L1上でリーン側センサ出力=X2、リッチ側センサ出力=Y2となる場合を想定すると、リーン側センサ出力はX2/X1倍となっており、その逆数がリーン側補正係数αとして規定される(α=X1/X2)。また、リッチ側センサ出力はY2/Y1倍となっており、その逆数がリッチ側補正係数βとして規定される(β=Y1/Y2)。
具体的な数値例を挙げると、X1=0.500mA,X2=0.525mAの場合、リーン側補正係数α=0.95238となる。また、Y1=−0.399mA,Y2=−0.417mAの場合、リッチ側補正係数β=0.95683となる。
実機での構成としては、センサ特性誤差の発生を予め想定し、複数の組み合わせからなるリーン側補正係数及びリッチ側補正係数をマップデータ等としてマイコン20のメモリ(バックアップRAM等)に登録しておく。図7にはマップデータの一例を示す。図7の事例では、識別番号(1〜23)毎に各補正係数が23通り規定されており、識別番号1〜11の各補正係数によればセンサ出力が増側補正され、識別番号13〜23の各補正係数によればセンサ出力が減側補正されることとなる。なお、識別番号12の各補正係数はセンサ特性誤差が無い場合の補正係数であり、リーン側/リッチ側共に補正係数=1である。勿論、補正係数のデータ分割数は他に変更できる。
また、図1に示すように、ECU100には識別電圧発生回路50が設けられており、この識別電圧発生回路50から出力される識別電圧(識別信号)がマイコン20に取り込まれる。識別電圧発生回路50は、定電圧電源(Vcc=5V)、基準抵抗51及びノイズ除去用コンデンサ52からなる直列回路にて構成されており、コンデンサ52の両端子にはECU端子を介して識別抵抗53が接続されている。識別抵抗53はセンサ個別の特性誤差に応じて選別され、例えばセンサコネクタ等に内蔵されて設けられている。なお、識別抵抗53は、車両製造過程でセンサ個別に計測された特性誤差に見合うよう選別されると良い。基準抵抗51の抵抗値は固定である。図7に示すように、識別抵抗53の抵抗値はリーン側/リッチ側の各補正係数と対応付けられており、更に識別電圧発生回路50においては識別抵抗53の抵抗値に応じて識別電圧が決定される。
マイコン20は、識別電圧をA/Dポートより取り込み、その識別電圧を基にその都度使用するリーン側補正係数及びリッチ側補正係数をマップ検索する。
図8は、空燃比演算処理を示すフローチャートであり、本処理は例えば4msec周期でマイコン20により実行される。
図8において、ステップS101では、識別電圧発生回路50から出力される識別電圧のA/D値を読み取り、続くステップS102では、A/F出力電圧AFOのA/D値を読み取る。その後、ステップS103では、その時のA/F出力電圧AFOを基にリーン/リッチ判定を実施する。リーンである場合、ステップS104に進み、前記図7のマップデータを参照してその時の識別電圧に基づいてリーン側補正係数を算出する。また、リッチである場合、ステップS105に進み、前記図7のマップデータを参照してその時の識別電圧に基づいてリッチ側補正係数を算出する。
その後、ステップS106では、ステップS104,S105で算出したリーン側補正係数又はリッチ側補正係数を用いてA/F出力電圧AFOを補正する。最後に、ステップS107では、補正後のA/F出力電圧AFOを基に空燃比を算出する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
空燃比リーン時と空燃比リッチ時とで各々異なる補正係数を用いてA/F出力電圧AFO(センサ出力)を補正する構成としたため、リーン時のセンサ特性誤差とリッチ時のセンサ特性誤差との違いを反映して適正にA/F出力電圧AFOを補正することができる。従って、リーン/リッチの何れのガス雰囲気においても正確に空燃比検出を行うことができる。これにより、空燃比フィードバック制御において、リーン領域からリッチ領域の広範囲で空燃比を高精度に制御することが可能となる。例えば、加速要求時などにエンジン保護や燃費改善等を目的としてリッチフィードバック制御が行われる際において、エンジン保護や燃費改善を望み通りに実現することができる。
また、識別電圧とそれに対応するリーン側/リッチ側の各補正係数との関係を規定したマップデータを予め登録しておき、そのマップデータを参照してその都度のリーン側/リッチ側の各補正係数を設定する構成とした。この場合、センサ個別に適正な各補正係数の選択が可能となり、A/Fセンサ毎の特性誤差に関係なく、空燃比が精度良く検出できる。
(第2の実施の形態)
センサ特性誤差は経時変化により変化することが考えられる。そこで本実施の形態では、酸素濃度が既知である大気状態でセンサ特性誤差を求め、その特性誤差を基にリーン側/リッチ側の各補正係数を更新する。すなわち、大気状態で取り込んだA/F出力電圧AFOに基づいてリーン側のセンサ特性誤差を求め、更にそのリーン側のセンサ特性誤差に基づいてリッチ側のセンサ特性誤差を求める。そして、それらセンサ特性誤差に基づいてリーン側/リッチ側の各補正係数を算出し、その補正係数を適宜用いてA/F出力電圧AFOの補正を実施する。ECU100は、前記図1の構成に対して識別電圧発生回路50を省略した構成とする。但し、識別電圧発生回路50を設けたまま本実施の形態を具体化することも可能である。
図9は、本実施の形態における空燃比演算処理を示すフローチャートであり、本処理は前記図8に置き換えてマイコン20により実行される。
ステップS201では、今現在、燃料カット中であるか否かを判別し、燃料カット中であればステップS202〜S205の大気学習処理を実行し、燃料カット中でなければステップS206〜S208の空燃比算出処理を実行する。なお、燃料カット中であれば燃焼室での燃焼が行われず、A/Fセンサは大気ガスを対象に空燃比検出を実施する。この大気検出状態が基準ガス雰囲気に相当する。
ステップS202では、その時のA/F出力電圧AFO(大気時計測値)のA/D値を読み取り、続くステップS203では、A/F出力電圧AFO(大気時計測値)と大気時基準電圧Vairとからリーン側補正係数を算出する。このとき、次式によりリーン側補正係数が算出される。
リーン側補正係数=(Vair−2.2V)/(AFO−2.2V)
大気時基準電圧Vairは、基準特性に則して大気状態で本来出力されるべきAFO値である。
その後、ステップS204では、大気時センサ出力と所定リッチ状態でのリッチ側センサ出力との対応関係を規定した出力特性線(前記図6で横軸を大気時センサ出力として規定した出力特性線)に基づき、大気時センサ出力(A/F出力電圧AFOより算出した大気時電流値)に対応するリッチ側センサ出力(リッチ時電流値)を推定する。そして、そのリッチ側センサ出力と基準リッチ出力とからリッチ側補正係数を算出する。図6の関係で言えば、リーン側センサ出力X2(大気電流値)に対応するリッチ側センサ出力Y2(リッチ時電流値)が推定され、更にリッチ側センサ出力Y2と基準リッチ出力Y1とからリッチ側補正係数が算出される(リッチ側補正係数=Y1/Y2)。その後、ステップS205では、前記算出したリーン側/リッチ側の各補正係数によりそれまでの学習値を更新する。これにより、各補正係数の大気学習が完了する。
一方、ステップS201がNOの場合、すなわち燃料カット時でなく通常制御時である場合、ステップS206に進み、その時のA/F出力電圧AFOのA/D値を読み取る。また、続くステップS207では、リーン側補正係数又はリッチ側補正係数を用いてA/F出力電圧AFOを補正する。このとき、空燃比リーンであれば、前記大気学習により更新されたリーン側補正係数を用いてA/F出力電圧AFOが補正され、空燃比リッチであれば、前記大気学習により更新されたリッチ側補正係数を用いてA/F出力電圧AFOが補正される。最後に、ステップS208では、補正後のA/F出力電圧AFOを基に空燃比を算出する。
以上第2の実施の形態によれば、大気学習処理においてリーン側/リッチ側の各補正係数の更新を行う構成としたため、センサ特性誤差の経時変化に追従して補正係数の更新が可能となり、所望とする空燃比検出精度を維持することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記第1の実施の形態では、ECU100内に識別電圧発生回路50を設けておき、マイコン20は、識別電圧発生回路50から出力される識別電圧を基に、マップデータを参照してリーン側/リッチ側の各補正係数を算出したが、この構成を変更しても良い。例えば、外部装置からECU100に対して識別信号を送信し、その識別信号を受けてマイコン20がリーン側/リッチ側の各補正係数を算出する構成であっても良い。
上記第2の実施の形態では、大気状態を基準ガス雰囲気とし、排ガスが大気状態になった場合にリーン側/リッチ側の各補正係数の更新処理(大気学習)を実施したが、この構成を変更しても良い。すなわち、大気状態以外での所定リーン状態でガス濃度が既知である基準ガス雰囲気を規定しておく。そして、所定リーン状態で現実のセンサ出力を計測すると共に、対応関係を参照して所定リッチ状態での現実のセンサ出力を推定し、それら計測及び推定した各センサ出力とその時本来の基準センサ出力との対比結果を基に、リーン側/リッチ側の各補正係数を算出する。
上記各実施の形態では、図2のセンサ素子構造を有するA/Fセンサについて説明してきたが、他のセンサ素子構造を有するA/Fセンサに本発明を適用することも可能である。例えば、1層の固体電解質層を有する構成に限らず、2層の固体電解質層を有する構成や、3層の固体電解質層を有する構成のA/Fセンサに本発明を適用したり、積層型構造のA/Fセンサに限らず、コップ型構造のA/Fセンサに本発明を適用したりすることも可能である。
図10の(a)に示すセンサ素子60では、2層の固体電解質層61,62を有しており、一方の固体電解質層61には一対の電極63,64が対向配置され、他方の固体電解質層62には一対の電極65,66が対向配置されている。なお、電極63〜65は図の左右対象に2カ所に見えるが、それらは紙面の前後何れかの部位で連結された同一部材である。本センサ素子60では、固体電解質層61及び電極63,64により「第1セル」としてのポンプセル71が構成され、固体電解質層62及び電極65,66により「第2セル」としてのモニタセル72が構成されている。各電極63〜66はECUに接続されている。センサ素子60が積層構造を有することは、前述のセンサ素子10と同じである。同図において、符号67はガス導入孔、符号68は多孔質拡散層、符号69は大気ダクト、符号70はヒータである。モニタセル72は、一般に起電力セル、酸素濃度検出セルとも称される。
上記センサ素子構造のA/Fセンサにおいて、モニタセル72は、排ガスがストイキに対してリーンかリッチかに応じて2値(0V又は0.9V)の起電力出力を発生する。例えばリーンである場合、モニタセル72の起電力出力が小さくなり、逆にリッチである場合、モニタセル72の起電力出力が大きくなる。かかる場合において、モニタセル72の起電力出力がストイキ値(0.45V)になるようにポンプセル71の印加電圧が制御される。そして、その時流れる素子電流(センサ出力)がECUにより計測され、それにより空燃比が検出される。
また、図10の(b)に示すセンサ素子90では、3層の固体電解質層101,102,103を有し、固体電解質層101には一対の電極104,105が対向配置され、固体電解質層102には一対の電極106,107が対向配置されている。本センサ素子90では、固体電解質層101及び電極104,105により「第1セル」としてのポンプセル111が構成され、固体電解質層102及び電極106,107により「第2セル」としてのモニタセル112が構成されている。また、固体電解質層103は、酸素基準室108を確保するための壁材を構成している。センサ素子90が積層構造を有することは、前述のセンサ素子10等と同じである。同図において、符号109は多孔質拡散層、符号110はガス検出室である。なお、モニタセル112は、前記図10の(a)のモニタセル72と同様、一般に起電力セル、酸素濃度検出セルとも称される。空燃比の検出動作は前記図10の(a)と同じである。
上記図10の(a),(b)の構成のセンサ素子であっても同様に本発明が適用でき、リーン時及びリッチ時におけるガス濃度の検出精度を高めることができる。
また、酸素濃度を検出対象とするA/Fセンサ以外に、他の成分濃度を検出対象とするガス濃度センサにも本発明が適用できる。例えば、複合型のガス濃度センサは、固体電解質層にて形成された複数のセルを有し、そのうち第1セル(ポンプセル)では被検出ガス中の酸素を排出又はくみ出すと共に酸素濃度を検出し、第2セル(センサセル)では酸素排出後のガスから特定成分濃度を検出する。このガス濃度センサは、例えば排ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサとして具体化されるものである。また、上記第1セル、第2セルに加え、酸素排出後の残留酸素濃度を検出するための第3セル(モニタセル、若しくは第2ポンプセル)等の複数のセルを有するガス濃度センサであっても良い。
NOx濃度を検出可能なガス濃度センサの他に、特定成分濃度としてHC濃度やCO濃度を検出可能なガス濃度センサにも適用できる。この場合、ガス濃度センサは、ポンプセルにて被検出ガス中の余剰酸素を排出し、センサセルにて余剰酸素排出後のガスからHCやCOを分解してHC濃度やCO濃度を検出する。更に、自動車用以外のガス濃度検出装置に用いることや、排ガス以外のガスを被検出ガスとすることも可能である。
発明の実施の形態におけるセンサ制御回路を示す構成図である。 センサ素子の構成を示す断面図である。 センサ素子のガス反応原理を説明するための図である。 A/Fセンサの出力特性を示す図である。 空燃比と素子電流との関係を示す図である。 センサ間の出力特性のばらつきを実測したデータとそれにより設定される出力特性線とを示す図である。 リーン側/リッチ側の各補正係数を規定したマップデータを示す図である。 空燃比演算処理を示すフローチャートである。 空燃比演算処理を示すフローチャートである。 別のセンサ素子の構成を示す断面図である。
符号の説明
10…センサ素子、11…固体電解質層、12…拡散抵抗層、20…マイコン、30…センサ制御回路、60…センサ素子、61…固体電解質層、68…多孔質拡散層、90…センサ素子、100…ECU、101…固体電解質層、109…多孔質拡散層。

Claims (4)

  1. 拡散抵抗層と固体電解質層とを有してなり前記拡散抵抗層を介して導入されたガス成分を基に特定ガス濃度に応じたセンサ出力を発生するガス濃度センサに適用され、前記センサ出力を基にガス濃度を検出するガス濃度検出装置において、
    複数の識別値が定められるとともに、同識別値ごとに、リーン側補正量に対するリッチ側補正量の比率又はその逆の比率が所定値となる関係でリーン側及びリッチ側の各補正係数が規定され、前記複数の識別値とリーン側/リッチ側の各補正係数とを登録データとして記憶している記憶手段と、
    センサ個別の特性誤差に対応する識別信号を、前記記憶手段に定められている複数の識別値のうちいずれの識別値に対応する信号として発生する識別信号発生手段と、
    前記記憶手段に記憶されている登録データを参照して、前記識別信号発生手段により発生した前記識別信号の識別値に基づいてリーン側/リッチ側の各補正係数を設定する設定手段と、
    検出対象のガスがリーンかリッチかを判定する手段と、
    前記設定手段により設定したリーン側又はリッチ側の補正係数を検出対象のガスがリーンかリッチかに応じて用いて前記センサ出力を補正する手段と、
    を備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 拡散抵抗層と固体電解質層とを有してなり前記拡散抵抗層を介して導入されたガス成分を基に特定ガス濃度に応じたセンサ出力を発生するガス濃度センサに適用され、前記センサ出力を基にガス濃度を検出するガス濃度検出装置において、
    ガス濃度が既知である所定の基準ガス雰囲気になったことを判定する手段と、
    前記基準ガス雰囲気になった時の現実のセンサ出力とそれに対応する基準センサ出力とを対比する手段と、
    その対比結果を基にリーン側の補正係数とリッチ側の補正係数とを各々算出する手段と、
    検出対象のガスがリーンかリッチかに応じて各々異なる補正係数を用いて前記センサ出力を補正する手段と、
    を備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  3. 空燃比リーンである前記基準ガス雰囲気でのセンサ出力と所定リッチ状態でのセンサ出力との対応関係を予め規定しておき、
    前記基準ガス雰囲気で現実のセンサ出力を計測すると共に、前記対応関係を参照して前記所定リッチ状態での現実のセンサ出力を推定し、それら計測及び推定した各センサ出力とその時本来の基準センサ出力との対比結果を基に、リーン側/リッチ側の各補正係数を算出する請求項2に記載のガス濃度検出装置。
  4. 前記基準ガス雰囲気は大気状態である請求項2又は3に記載のガス濃度検出装置。
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