JP4874282B2 - ガスセンサ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、NOxセンサ等のガスセンサに接続され、同センサの出力から特定成分の濃度を検出するガスセンサ制御装置に関するものである。
近年、排ガス規制や燃費規制が益々強化される傾向にあり、例えば、ディーゼルエンジンのNOx排出量低減に関する技術や、NOx浄化装置の異常検出に関する技術等が必要になってきている。また、ガソリンエンジンでも、燃費向上等を目的とするリーン域での燃焼拡大が実施されることに伴いNOx排出量が増大することから、NOx排出抑制に関する技術やNOx浄化装置の異常検出に関する技術等が必要となる。こうした事情から、NOxセンサの需要が高まりつつある。
NOxセンサとしては、ジルコニア固体電解質を用いた多セル方式のセンサ構造が用いられている。具体的には、それぞれ固体電解質体よりなるポンプセル、モニタセル及びセンサセルを有するNOxセンサが知られている。かかるNOxセンサの場合、ガス室内に導入した排気中の酸素量をポンプセルで所定濃度レベルに調整する一方、ポンプセルでの酸素量調整後のガスからモニタセルで残留酸素の濃度を検出するとともに、同じくポンプセルでの酸素量調整後のガスからセンサセルで特定成分の濃度を検出する。
また、上記のようなNOxセンサを用いたセンサ制御装置として、センサセルに流れる電流(センサセル電流Is)とモニタセルに流れる電流(モニタセル電流Im)とを各々計測回路にて計測するとともに、それらの各計測値の差(Is−Im)を算出し、その差(Is−Im)に基づいてNOx濃度を算出することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、ガス室内の酸素濃度に依存しないセンサ出力を得ることができ、結果として検出精度が向上するとしていた。
特開2004−108788号公報
NOxセンサの場合、センサセルに流れる電流には、本来計測したいNOx濃度に相当する電流分以外に、残留酸素濃度に相当する電流分が含まれるため、センサセル電流Isの計測回路では残留酸素分だけ電流計測の分解能が損なわれていると考えられる。特にNOxセンサでは、NOx濃度に応じて流れるセンサ電流が微弱(nAオーダ)であるため、センサセル電流のうちで残留酸素分の電流の割合が大きくなる。したがって、NOx濃度の検出精度向上を図る上で改善の余地があると考えられる。
本発明は、NOx濃度など、特定成分の濃度を検出する場合にその検出精度を高めることができるガスセンサ制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明のガスセンサ制御装置は、下記のガスセンサに適用されるものである。すなわち、ガスセンサは、各々固体電解質体よりなる第1セル(ポンプセル)、第2セル(モニタセル)及び第3セル(センサセル)を有するセンサ素子を備える。そして、ガス室内に導入した被検出ガス中の酸素量を第1セルで所定濃度レベルに調整する一方、第1セルでの酸素量調整後のガスから第2セルで残留酸素の濃度を検出するとともに、同じく第1セルでの酸素量調整後のガスから第3セルで特定成分の濃度(NOx濃度等)を検出する。
本制御装置は、第2セル電流(モニタセル電流Im)を計測するための第2セル回路(Im検出回路部45)と、第3セル電流(センサセル電流Is)を計測するための第3セル回路(Is検出回路部46)とを備えている。すなわち、第2セル回路は第2セルに接続されており、計測電流(第2セルからの入力電流)を電流電圧変換部にて電圧に変換して第2セル電流計測値として出力する。また、第3セル回路は第3セルに接続されており、計測電流(第3セルからの入力電流)を電流電圧変換部にて電圧に変換して第3セル電流計測値として出力する。
そして特に、第2セル回路から出力される第2セル電流計測値に基づき設定される調整電流(調整電流Iadj)を、第3セル回路における電流電圧変換部のセンサ側端子に接続された分岐経路を通じて流し、該第3セル回路において、第3セルに流れる第3セル電流から前記調整電流を差し引いた電流を電流電圧変換部に流す構成としている。
要するに、上述のような3つのセルを有するガスセンサでは、特定成分(NOx等)の検出時において、ガス室内の残留酸素の分解電流と特定成分の分解電流とが第3セルに流れるため、第3セル電流をそのまま計測する場合には、残留酸素の分解電流と特定成分の分解電流とを合成した電流が計測されることとなる。ただし、本来検出したいのが特定成分濃度である場合、特定成分の分解電流のみが計測されればよい。
この点、上記構成によれば、第2セル回路の出力(第2セル電流計測値)に基づき設定される調整電流が、第3セル回路における電流電圧変換部のセンサ側端子に接続された分岐経路を通じて流される。そしてこれにより、第3セル回路では、第3セル電流から調整電流を差し引いた電流が電流電圧変換部に流れる。つまり、第3セル回路では、第3セル電流から調整電流を差し引いた電流(例えば、Is−Im)が電流電圧変換部により電圧変換されることとなる。かかる場合、第3セル回路では、計測対象となる電流が小さくなることから、電流電圧変換の際の分解能を高めることができる。その結果、特定成分の濃度の検出精度を高めることができる。
ここで、第2セル回路の出力部に接続される電流調整回路(電流調整回路部47)を備え、この電流調整回路が、第2セル回路の出力に応じて調整電流を可変とするとともに、第3セル回路側から電流を吸い出す向きに調整電流を流すものであるとよい。この場合、第2セル回路の出力が変化しても、電流調整回路において第2セル出力の変化に追従させて調整電流を生じさせることができ、第3セル電流に対して都度の第2セル電流を適正に減算できる。これにより、特定成分の濃度が高精度に検出される状態を維持できる。
電流調整回路は、前記第2セル回路で計測された第2セル電流と同量の電流を前記調整電流として流すものであるとよい。
第2セルと第3セルとでは、ガス室内の残留酸素に対する電流感度が相違することが考えられる。その要因は各セルにおける電極素材の相違や電極面積の相違等である。かかる場合、電流調整回路は、第2セルでの残留酸素に対する電流感度と、第3セルでの残留酸素に対する電流感度との差を調整するものであるとよい。これにより、特定成分濃度の検出に関して一層の高精度化が実現できる。
また、電流調整回路は、一方の入力端子に第2セル電流計測値が入力されるとともに、他方の入力端子に基準電圧が入力される差動増幅回路を備え、該差動増幅回路の出力端子に前記分岐経路が接続されているとよい。この場合、第2セル電流計測値の増減に応じて分岐通路を流れる調整電流が大小変化する。したがって、第3セル電流から第2セル電流分(すなわち、残留酸素相当の電流分)を適正に減算できる。
具体的には、電流調整回路の差動増幅回路を、反転入力端子(−入力端子)に第2セル電流計測値が入力されるとともに、非反転入力端子(+入力端子)に基準電圧が入力される構成とする。この場合、残留酸素濃度が大きくなることで第2セル電流計測値が増加すると、差動増幅回路の出力が小さくなり、それに伴い分岐通路を通じて流れる調整電流(第3セル回路側から電流を吸い出す向きに流れる電流)が大きくなる。本構成では、残留酸素濃度の変化に追従しつつ第3セル電流計測値を正確に求めることができる。
ガスセンサ制御装置は一般にマイクロコンピュータ(マイコン)等の演算装置を備えて構成されており、第3セル回路から出力される第3セル電流計測値(本発明では、Is−Im相当の計測値等)は演算装置のAD変換器に入力される。そして、AD変換器にて変換されたデジタル値に基づいて特定成分の濃度が算出される。かかる構成において、上記のように第3セル電流から調整電流を差し引いた電流を第3セル回路の電流電圧変換部に流すようにしたことにより、第3セル電流計測値は、調整電流分だけ小さい電流値となる。これにより、AD入力値の幅を小さくでき、AD変換の分解能を高めることができる。したがって、ガス濃度の検出精度を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、車載エンジンの排気管に設けられたNOxセンサを用い、そのNOxセンサの出力に基づいて排気中のNOx濃度を検出するNOx濃度検出システムについて説明する。なお、車載エンジンは例えばディーゼルエンジンであり、同エンジンの排気管に設けられる排気浄化装置としてのNOx浄化触媒(NOx吸蔵還元型触媒やアンモニア選択還元触媒等)について、NOxセンサの出力に基づいて異常診断等が実施されるようになっている。例えば、NOx浄化触媒の下流側にNOxセンサが設けられ、同NOxセンサの出力から算出されるNOx濃度(NOx浄化率)が所定の異常判定値を上回る場合に、NOx浄化触媒が異常である旨診断される。
まずは、NOxセンサを構成するセンサ素子10について図1を用いて説明する。センサ素子10はいわゆる積層型構造を有するものであり、その内部構造を図1に示している。図の左右方向がセンサ素子10の長手方向に相当する。図の右側が素子基端側(排気管取り付け部位側)であり、図の左側が素子先端側である。センサ素子10は、ポンプセル、センサセル及びモニタセルからなる、いわゆる3セル構造を有するものであり、それら各セルが積層配置されて構成されている。なお、モニタセルは、ポンプセル同様、ガス中の酸素排出の機能を具備するため、補助ポンプセル又は第2ポンプセルと称される場合もある。
センサ素子10において、ジルコニア等の酸素イオン導電性材料からなる固体電解質体11,12はシート状をなし、アルミナ等の絶縁材料からなるスペーサ13を介して図の上下に所定間隔を隔てて積層されている。このうち、図の上側の固体電解質体11には排気導入口11aが形成されており、この排気導入口11aを介して当該センサ素子周囲の排気が第1チャンバ14内に導入される。第1チャンバ14は、絞り部15を介して第2チャンバ16に連通している。固体電解質体11の図の上面には、排気を所定の拡散抵抗で出し入れするための多孔質拡散層17が設けられるとともに、大気通路18を区画形成するための絶縁層19が設けられている。
また、固体電解質体12の図の下面にはアルミナ等よりなる絶縁層21が設けられ、この絶縁層21により大気通路22が形成されている。絶縁層21には、センサ全体を加熱するためのヒータ(発熱体)23が埋設されている。この場合、ヒータ23により、ポンプセル31、モニタセル34及びセンサセル35が加熱され、これら各セル31,34,35の活性化が促進される。ヒータ23は、図示しないバッテリ電源等からの給電により熱エネルギを発生する。
図の下側の固体電解質体12には、第1チャンバ14に対面するようにしてポンプセル31が設けられており、ポンプセル31は、第1チャンバ14内に導入された排気中の酸素を出し入れして同チャンバ14内の残留酸素濃度を所定濃度に調整する。ポンプセル31は、固体電解質体12を挟んで設けられる上下一対の電極32,33を有し、そのうち特に第1チャンバ14側の電極32はNOx不活性電極(NOxを分解し難い電極)となっている。ポンプセル31は、電極32,33間に電圧が印加された状態で、第1チャンバ14内に存在する酸素を分解して電極33より大気通路22側に排出する。
また、図の上側の固体電解質体11には、第2チャンバ16に対面するようにしてモニタセル34及びセンサセル35が設けられている。モニタセル34は、上述したポンプセル31により余剰酸素が排出された後に、第2チャンバ16内の残留酸素濃度に応じて起電力、又は電圧印加に伴い電流出力を発生する。センサセル35は、第2チャンバ16内のガスからNOx濃度を検出する。
モニタセル34及びセンサセル35は、互いに近接した位置に並べて配置されており、第2チャンバ16側に電極36,37を有するとともに、大気通路18側に共通電極38を有する構成となっている。すなわち、モニタセル34は、固体電解質体11とそれを挟んで対向配置された電極36及び共通電極38とにより構成され、センサセル35は、同じく固体電解質体11とそれを挟んで対向配置された電極37及び共通電極38とにより構成されている。モニタセル34の電極36(第2チャンバ16側の電極)はNOxに不活性なAu−Pt等の貴金属からなるのに対し、センサセル35の電極37(第2チャンバ16側の電極)はNOxに活性な白金Pt、ロジウムRh等の貴金属からなる。なお、便宜上図面ではモニタセル34及びセンサセル35を排気の流れ方向に対して前後に並べて示すが、実際には、これら各セル34,35は排気の流れ方向に対して同等位置になるよう配置されるようになっている。
ここで、ポンプセル31と、モニタセル34及びセンサセル35とは、センサ素子10の長手方向に並べて設けられており、センサ素子10の先端側にポンプセル31が設けられ、同基端側(排気管取り付け側)にモニタセル34及びセンサセル35が設けられている。
上記構成のセンサ素子10では、排気は多孔質拡散層17及び排気導入口11aを通って第1チャンバ14に導入される。そして、この排気がポンプセル31近傍を通過する際、ポンプセル電極32,33間にポンプセル印加電圧Vpが印加されることで分解反応が起こり、第1チャンバ14内の酸素濃度に応じてポンプセル31を介して酸素が出し入れされる。なおこのとき、第1チャンバ14側の電極32がNOx不活性電極であるため、ポンプセル31では排気中のNOxは分解されず、酸素のみが分解されて電極33から大気通路22に排出される。こうしたポンプセル31の働きにより、第1チャンバ14内が所定の低酸素濃度の状態に保持される。
ポンプセル31近傍を通過したガス(酸素濃度調整後のガス)は第2チャンバ16に流れ込み、モニタセル34では、ガス中の残留酸素濃度に応じた出力が発生する。モニタセル34の出力は、モニタセル電極36,38間に所定のモニタセル印加電圧Vmが印加されることでモニタセル電流Imとして検出される。また、センサセル電極37,38間に所定のセンサセル印加電圧Vsが印加されることでガス中のNOxが還元分解され、その際発生する酸素が電極38から大気通路18に排出される。このとき、センサセル35に流れた電流(センサセル電流Is)により、排気中のNOx濃度が検出される。
NOxセンサ回路40はセンサ制御の主体となるマイコン41と制御回路部(詳細は図2で後述する)とを有しており、このマイコン41や制御回路部により、ポンプセル31の電極32,33間に印加するポンプセル電圧Vp、モニタセル34の電極36,38間に印加するモニタセル電圧Vm、センサセル35の電極37,38間に印加するセンサセル電圧Vsがそれぞれ制御される。マイコン41には、ポンプセル電流Ip、モニタセル電流Im及びセンサセル電流Isの各々の計測値が逐次入力され、マイコン41は、これらの計測値に基づいて排気中の酸素濃度やNOx濃度を算出する。
図2は、NOxセンサ回路40の概要を示すブロック図である。なお、NOxセンサ回路40には、図示する各回路部以外にヒータ駆動回路部も含まれるが、図2では図示を省略している。
図2において、NOxセンサ回路40には、ポンプセル31の電極32,33にそれぞれ接続される正側端子PS+及び負側端子PS−と、モニタセル34及びセンサセル35の共通電極38に接続される共通端子COM+と、モニタセル34及びセンサセル35の各電極36,37にそれぞれ接続される負側端子MS−,SS−とが設けられている。
ポンプセル31の正側端子PS+には、ポンプセル31に印加するためのポンプセル印加電圧を可変設定するポンプセル駆動回路部42が接続され、負側端子PS−には、ポンプセル電流Ipを検出するIp検出回路部43が接続されている。ポンプセル駆動回路部42では、Ip検出回路部43により検出されたポンプセル電流Ipに応じてポンプセル印加電圧が制御される。Ip検出回路部43により検出されたポンプセル電流Ipはマイコン41に逐次入力される。
また、モニタセル34とセンサセル35との正側の共通端子COM+には、これら各セル34,35に共通の電圧を印加するモニタセル/センサセル駆動回路部44が接続され、各セル34,35の負側端子MS−,SS−にはそれぞれ、モニタセル電流Imを検出するためのIm検出回路部45、センサセル電流Isを検出するためのIs検出回路部46が接続されている。Im検出回路部45とIs検出回路部46とにはマイコン41が接続されており、各検出回路部45,46でモニタセル電流Im、センサセル電流Isに応じて計測された電流計測値VM1,VS1がマイコン41に逐次入力される。なお、Im検出回路部45が「第2セル回路」に相当し、Is検出回路部46が「第3セル回路」に相当する。
また、Im検出回路部45から出力されるモニタセル電流計測値VM1は電流調整回路部47にも入力され、さらに電流調整回路部47の出力がIs検出回路部46に入力される。電流調整回路部47は、Im検出回路部45の出力(モニタセル電流計測値VM1)に応じて調整電流を可変に設定するとともに、Is検出回路部46側から電流を吸い出す向きに調整電流を流すものである。これにより、Is検出回路部46では、センサセル電流Isから調整電流を差し引いた電流が計測され、その計測結果がマイコン41に出力される。
本実施形態では、都度のモニタセル電流Imと同じになるように調整電流が設定されるようになっている。したがって、Is検出回路部46では、センサセル電流Isから調整電流として都度のモニタセル電流Imを差し引いた電流(=Is−Im)が計測され、その計測結果がマイコン41に出力される。
以下、NOxセンサ回路40を構成する各回路部の詳細を説明する。ただし、本実施形態では、ポンプセル31に関する回路構成は何ら既存のものと変わりないため、ポンプセル駆動回路部42とIp検出回路部43とについては説明を省略する。
図3は、モニタセル/センサセル駆動回路部44の回路構成図である。図3において、定電圧源(定電圧Vcc)には2つの抵抗からなる抵抗分圧回路51が接続され、その抵抗分圧回路51の分圧電圧VX1がオペアンプ52の+入力端子に入力される。オペアンプ52の出力端子には保護抵抗54を介して共通端子COM+が接続されている。オペアンプ52の負帰還部には保護抵抗55が設けられている。共通端子COM+にはESD(静電気放電)対応用のコンデンサ56が接続されている。
次に、Im検出回路部45、Is検出回路部46及び電流調整回路部47の構成を図4を用いて説明する。まずはIm検出回路部45の回路構成を説明する。
図4のIm検出回路部45において、モニタセル34の負側端子MS−には、電流計測抵抗61と差動増幅回路62とが直列に接続されている。この場合特に、電流計測抵抗61は、差動増幅回路62を構成するオペアンプの出力側であって負帰還部の外(帰還系の外)に設けられている。差動増幅回路62の+入力端子には、定電圧Vccを2つの抵抗により分圧する抵抗分圧回路63が接続され、−入力端子には、帰還入力経路L1が接続されている。本実施形態では、電流計測抵抗61と差動増幅回路62とが「電流電圧変換部」に相当する。
また、電流計測抵抗61の両端(B1点、B2点)のうち、負側端子MS−側であるB1点(電流計測抵抗61のセンサ側端子)には保護抵抗64を介して電圧フォロア65が接続されており、電圧フォロア65の出力端子が差動増幅回路66の+入力端子に接続されている。また、差動増幅回路66の−入力端子には保護抵抗67を介してB2点(電流計測抵抗61の反センサ側端子)が接続されている。したがって、電流計測抵抗61にモニタセル電流Imが流れると、そのモニタセル電流Imに応じて電流計測抵抗61の両端(B1点、B2点)で電位差が生じ、その電位差が差動増幅回路66にて所定の増幅率で増幅された後、モニタセル電流計測値VM1として出力される。
差動増幅回路66の出力であるモニタセル電流計測値VM1は、帰還入力経路L1を通じて差動増幅回路62の−入力端子に入力されるようになっている。帰還入力経路L1の途中には、抵抗及びコンデンサよりなるノイズ除去用のLPF(ローパスフィルタ)68が設けられている。
なお、電流計測抵抗61の両端(B1点、B2点)のうち、B1点にはESD対応用のコンデンサ69が接続されている。つまり、ESD対応用のコンデンサ69は一端が電流計測抵抗61のセンサ側端子に接続され、他端が接地されている。
また、Im検出回路部45の出力部、すなわち差動増幅回路66の出力端子には、電流調整回路部47が接続されている。電流調整回路部47は、−入力端子にIm検出回路部45の出力VM1が入力されるとともに+入力端子に基準電圧VX2が入力される差動増幅回路71を備えて構成されている。より詳しくは、差動増幅回路71の−入力端子には、抵抗及びコンデンサよりなるノイズ除去用のLPF(ローパスフィルタ)73を介して、Im検出回路部45の出力VM1が入力される。また、差動増幅回路71の+入力端子には、定電圧Vccを2つの抵抗により分圧する抵抗分圧回路72が接続されており、その分圧電圧が基準電圧VX2として入力される。
差動増幅回路71の出力端子側には電流経路L2が設けられ、その電流経路L2に抵抗74が設けられている。電流経路L2は、Is検出回路部46における電流計測抵抗81のセンサ側端子に接続されており、これが「分岐経路」に相当する。
電流調整回路部47では、Im検出回路部45の出力VM1に基づいて調整電流Iadjが設定され、Is検出回路部46側から電流を吸い出す向きに電流経路L2を通じて調整電流Iadjが流れるようになっている。このとき、Im検出回路部45の出力VM1の増減に応じて調整電流Iadjが大小変化する。具体的には、センサ素子10の第2チャンバ16内における残留酸素濃度が大きくなることでIm検出回路部45の出力VM1が増加すると(Im増加すると)、差動増幅回路71の出力が低下し、それに伴い調整電流Iadjが大きくなる。逆に、残留酸素濃度が小さくなることでIm検出回路部45の出力VM1が減少すると(Im減少すると)、差動増幅回路71の出力が上昇し、それに伴い調整電流Iadjが小さくなる。本実施形態では、調整電流Iadj=モニタセル電流Imである。
次に、Is検出回路部46について説明する。Is検出回路部46はそれ自体、上述したIm検出回路部45とほぼ同様の回路構成を有している。
Is検出回路部46において、センサセル35の負側端子SS−には、電流計測抵抗81と差動増幅回路82とが直列に接続されている。この場合特に、電流計測抵抗81は、差動増幅回路82を構成するオペアンプの出力側であって負帰還部の外(帰還系の外)に設けられている。差動増幅回路82の+入力端子には、定電圧Vccを2つの抵抗により分圧する抵抗分圧回路83が接続され、−入力端子には、帰還入力経路L3が接続されている。本実施形態では、電流計測抵抗81と差動増幅回路82とが「電流電圧変換部」に相当する。
電流計測抵抗81の両端(C1点、C2点)のうち、負側端子SS−側であるC1点(電流計測抵抗81のセンサ側端子)には、電流調整回路部47から延びる電流経路L2が接続されている。こうして電流計測抵抗81のセンサ側端子に電流経路L2が接続された構成では、センサセル負側端子SS−を介してセンサセル電流Isが流れると、そのセンサセル電流Is(Is検出回路部46の入力電流)が電流計測抵抗81に流れる電流分(Is−adj)と電流経路L2に流れる電流分(Iadj)とに分かれる。言い換えると、電流計測抵抗81には、センサセル電流Isから調整電流Iadj(=モニタセル電流Im)を差し引いた電流が流れることとなる。
また、電流計測抵抗81のセンサ側端子(C1点)には保護抵抗84を介して電圧フォロア85が接続されており、電圧フォロア85の出力端子が差動増幅回路86の+入力端子に接続されている。また、差動増幅回路86の−入力端子には保護抵抗87を介してC2点(電流計測抵抗81の反センサ側端子)が接続されている。したがって、電流計測抵抗81に電流(Is−Iadj)が流れると、その電流(Is−Iadj)に応じて電流計測抵抗81の両端(C1点、C2点)で電位差が生じ、その電位差が差動増幅回路86にて所定の増幅率で増幅された後、センサセル電流計測値VS1として出力される。
差動増幅回路86の出力であるセンサセル電流計測値VS1は、帰還入力経路L3を通じて差動増幅回路82の−入力端子に入力されるようになっている。帰還入力経路L3の途中には、抵抗及びコンデンサよりなるノイズ除去用のLPF(ローパスフィルタ)88が設けられている。
なお、電流計測抵抗81の両端(C1点、C2点)のうち、C1点にはESD対応用のコンデンサ89が接続されている。つまり、ESD対応用のコンデンサ89は一端が電流計測抵抗81のセンサ側端子に接続され、他端が接地されている。
図2に示すマイコン41では、Is検出回路部46から出力されるセンサセル電流計測値VS1がAD変換器を介して入力される。そして、AD変換後のセンサセル電流計測値に基づいて排気中のNOx濃度が算出される。
上記構成のNOxセンサ回路40では、Is検出回路部46において電流計測抵抗81に流れる電流は、センサセル電流Is(センサセルからの入力電流)から調整電流Iadjを差し引いた電流(Is−Iadj、本実施形態では特にIs−Im)である。かかる場合、Is検出回路部46では、計測対象となる電流が小さくなることから、電流電圧変換の際の分解能を高めることができる。具体的には、電流計測抵抗81の抵抗値を大きくすること等が可能となる。また、信号増幅率を高めることも可能となる。
また、マイコン41に入力されるセンサセル電流計測値VS1は、やはりセンサセル電流Is(センサセルからの入力電流)から調整電流Iadjを差し引いた電流(Is−Iadj、本実施形態では特にIs−Im)に相当する電圧信号である。かかる場合、AD入力値の幅を小さくできるため、AD変換の分解能を高めることができる。
次に、NOx濃度とセンサ電流との関係、残留酸素濃度とセンサ電流との関係を図5を用いて説明する。図5において、(a)はNOx濃度とIs,Imとの関係を示し、(b)はNOx濃度とIs−Imとの関係を示し、(c)は残留酸素濃度とIs,Imとの関係を示し、(d)は残留酸素濃度とIs−Imとの関係を示す。なお、(a)(c)においてセンサセル電流Isは実線で、モニタセル電流Imは一点鎖線で示されている。
図5(a)において、センサセル電流Isはモニタセル電流Imを含む電流値であり、NOx濃度が大きくなると、AD入力であるセンサセル電流IsがADレンジを外れることが考えられる。これに対し、(b)のように(Is−Im)をAD入力とすることで、ADレンジ内でのAD処理が可能となる。また、図5(c)において、残留酸素濃度が大きくとなると、NOx濃度=大となる場合にAD入力であるセンサセル電流IsがADレンジを外れることが考えられる。これに対し、(d)のように(Is−Im)をAD入力とすることで、ADレンジ内でのAD処理が可能となる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
NOxセンサ回路40において、Im検出回路部45の出力VM1に基づき設定される調整電流Iadjを、Is検出回路部46における電流計測抵抗81(電流電圧変換部)のセンサ側端子に接続された電流経路L2を通じて流し、Is検出回路部46において、センサセル電流Isから調整電流Iadjを差し引いた電流を電流計測抵抗81に流す構成とした。これにより、Is検出回路部46では、計測対象となる電流が小さくなることから電流電圧変換の際の分解能を高めることができる。また、マイコン41におけるAD変換の分解能を高めることができる。その結果、NOx濃度の検出精度を高めることができる。
電流調整回路部47を、Im検出回路部45の出力VM1に応じて調整電流Iadjを可変とするとともに、Is検出回路部46側から電流を吸い出す向きに調整電流Iadjを流すことができる構成とした。これにより、Im検出回路部45の出力VM1が変化しても、電流調整回路部47において出力VM1の変化に追従させて調整電流Iadjを生じさせることができ、センサセル電流Isに対して都度のモニタセル電流Imを適正に減算できる。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・Im検出回路部45及びIs検出回路部46を図6のように構成してもよい。なお、図6では、図4と共通の構成については同一の符号を付している。図4との相違点は、Im検出回路部45において電流電圧変換部の差動増幅回路62を反転増幅回路91に変更するとともに、Is検出回路部46において電流電圧変換部の差動増幅回路82を反転増幅回路92に変更している点である。図6の構成であっても、前記同様、Is検出回路部46において、センサセル電流Isから調整電流Iadjを差し引いた電流を電流計測抵抗81に流すことができ、電流電圧変換の際の分解能を高めることができる。
・モニタセル34とセンサセル35とでは、ガス室内の残留酸素に対する電流感度が相違することが考えられる。その要因は各セル34,35における電極素材の相違や電極面積の相違等である。かかる場合、電流調整回路部47は、モニタセル34での残留酸素に対する電流感度と、センサセル35での残留酸素に対する電流感度との差を調整するものであるとよい。具体的には、電流調整回路部47において差動増幅回路71の増幅率等を調整する。これにより、NOx濃度の検出に関して一層の高精度化が実現できる。
・上記実施形態では、調整電流Iadj=モニタセル電流Imとしたが、これを変更し、調整電流Iadj≠モニタセル電流Imであってもよい。ただし、調整電流Iadjがモニタセル電流Imに基づいて設定されることには変わりなく、例えば、Iadj=Im×α(αはあらかじめ定めた係数)とする。
・上記実施形態では、モニタセル34の正側端子とセンサセル35の正側端子とを共通端子COM+としたが、これを変更し、それら各セル34,35のうち一方のセルの正側端子と他方のセルの負側端子とを共通端子とする構成であってもよい。この場合、前記同様、各セル34,35において共通端子でない方の端子にそれぞれIm検出回路部、Is検出回路部が設けられる。
・検出対象の特定成分がNOx以外であってもよい。例えば、排気中のHCやCO、NH3を検出対象とするガスセンサであってもよい。この場合、ポンプセルにて排気中の余剰酸素を排出し、センサセルにて余剰酸素排出後のガスからHCやCO、NH3を分解してHC濃度やCO濃度、NH3濃度を検出する。
・エンジンの吸気通路に設けられるガスセンサや、ディーゼルエンジン以外にガソリンエンジンなど、他の形式のエンジンに用いられるガスセンサを対象とするセンサ制御装置としても具体化できる。そのガスセンサは、排気以外のガスを検出対象としたり、自動車以外の用途で用いられるものであってもよい。
NOxセンサの素子内部構造とNOxセンサ回路とを示す構成図。 NOxセンサ回路の概要を示すブロック図。 モニタセル/センサセル駆動回路部の回路構成図。 Im検出回路部、Is検出回路部及び電流調整回路部の回路構成図。 NOx濃度とセンサ電流との関係、残留酸素濃度とセンサ電流との関係を示す図。 別の実施形態におけるIm検出回路部、Is検出回路部及び電流調整回路部の回路構成図。
符号の説明
10…センサ素子、11…固体電解質体、14…第1チャンバ(ガス室)、16…第2チャンバ(ガス室)、23…ヒータ、31…ポンプセル(第1セル)、32,33…電極、34…モニタセル(第2セル)、35…センサセル(第3セル)、36〜38…電極、40…NOxセンサ回路、41…マイコン、45…Im検出回路部(第2セル回路)、46…Is検出回路部(第3セル回路)、47…電流調整回路部(電流調整回路)、61…電流計測抵抗、62…差動増幅回路、66…差動増幅回路、71…差動増幅回路、81…電流計測抵抗、82…差動増幅回路、86…差動増幅回路、91,92…反転増幅回路、L2…電流経路(分岐経路)。

Claims (6)

  1. 各々固体電解質体よりなる第1セル、第2セル及び第3セルを有するセンサ素子を備え、ガス室内に導入した被検出ガス中の酸素量を前記第1セルで所定濃度レベルに調整する一方、前記第1セルでの酸素量調整後のガスから前記第2セルで残留酸素の濃度を検出するとともに同じく前記第1セルでの酸素量調整後のガスから前記第3セルで特定成分の濃度を検出するガスセンサに適用されるガスセンサ制御装置において、
    前記第2セルに接続され、計測電流を電流電圧変換部にて電圧に変換して第2セル電流計測値として出力する第2セル回路と、
    前記第3セルに接続され、計測電流を電流電圧変換部にて電圧に変換して第3セル電流計測値として出力する第3セル回路と、
    を備え、
    前記第2セル回路から出力される第2セル電流計測値に基づき設定される調整電流を、前記第3セル回路における前記電流電圧変換部のセンサ側端子に接続された分岐経路を通じて流し、該第3セル回路において、前記第3セル電流から前記調整電流を差し引いた電流を前記電流電圧変換部に流す構成としたことを特徴とするガスセンサ制御装置。
  2. 前記第2セル回路の出力部に接続され、当該第2セル回路の出力に応じて前記調整電流を可変とするとともに、前記第3セル回路側から電流を吸い出す向きに前記調整電流を流す電流調整回路を備える請求項1に記載のガスセンサ制御装置。
  3. 前記電流調整回路は、前記第2セル回路で計測された第2セル電流と同量の電流を前記調整電流として流すものである請求項2に記載のガスセンサ制御装置。
  4. 前記電流調整回路は、前記第2セルでの前記残留酸素に対する電流感度と、前記第3セルでの前記残留酸素に対する電流感度との差を調整するものである請求項2又は3に記載のガスセンサ制御装置。
  5. 前記電流調整回路は、一方の入力端子に前記第2セル電流計測値が入力されるとともに、他方の入力端子に基準電圧が入力される差動増幅回路を備え、該差動増幅回路の出力端子に前記分岐経路が接続されている請求項2乃至4のいずれか一項に記載のガスセンサ制御装置。
  6. 前記第3セル回路から出力される第3セル電流計測値をAD変換器に入力し、同AD変換器にて変換したデジタル値に基づいて前記特定成分の濃度を算出する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスセンサ制御装置。
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