JPH1137972A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH1137972A
JPH1137972A JP9188578A JP18857897A JPH1137972A JP H1137972 A JPH1137972 A JP H1137972A JP 9188578 A JP9188578 A JP 9188578A JP 18857897 A JP18857897 A JP 18857897A JP H1137972 A JPH1137972 A JP H1137972A
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oxygen
gas sensor
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main pump
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JP9188578A
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Nobuhide Kato
伸秀 加藤
Yasuhiko Hamada
安彦 濱田
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NGK Insulators Ltd
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】故障であるか否かを、迅速に、かつ確実に検出
することができる自己診断機能を有したガスセンサを提
供することにある。 【解決手段】第1室20内の酸素をポンピング処理する
主ポンプセル28と、第1室20の酸素分圧を第1の基
準値と比較して、該酸素分圧がNOxが分解され得ない
所定の値となるように主ポンプセル28を制御するフィ
ードバック制御系38と、第2室22内の酸素をポンピ
ング処理する補助ポンプセル52と、NOxを分解する
ことによって発生する酸素をポンピング処理する測定用
ポンプセル58を具備したガスセンサ10Aにおいて、
補助ポンプセル52に流れるポンプ電流Ip1の値と第
2の基準値との偏差に基づいてフィードバック制御系3
8を補正制御して、第2室22内の酸素濃度を一定にす
る補正制御系70と、前記ポンプ電流Ip1の値と規定
範囲とを比較し、その比較結果に基づいて故障判別を行
う自己診断装置100を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の排
気ガスや大気中に含まれるNO、NO2 、SO2、CO
2 、H2 O等の酸化物や、CO、CnHm等の可燃ガス
を測定するガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被測定ガス中の所望のガス成
分の濃度を知るために、各種の測定方式や装置が提案さ
れている。
【0003】例えば、燃焼ガス等の被測定ガス中のNO
xを測定する方法としては、RhのNOx還元性を利用
し、ジルコニア等の酸素イオン導伝性の固体電解質上に
Pt電極及びRh電極を形成してなるセンサを用いて、
これら両電極間の起電力を測定するようにした手法が知
られている。
【0004】前記のようなセンサは、被測定ガスである
燃焼ガス中に含まれる酸素濃度の変化によって、起電力
が大きく変化するばかりでなく、NOxの濃度変化に対
して起電力変化が小さく、そのためにノイズの影響を受
けやすいという問題がある。
【0005】また、NOxの還元性を引き出すために
は、CO等の還元ガスが必須になることから、一般に大
量のNOxが発生する燃料過少の燃焼条件下では、CO
の発生量がNOxの発生量を下回るようになるため、そ
のような燃焼条件下に形成される燃焼ガスでは測定がで
きないという欠点があった。
【0006】また、Pt電極と酸素イオン導伝性の固体
電解質よりなる一組の電気化学的ポンプセルとセンサセ
ル、及びRh電極と酸素イオン導伝性の固体電解質より
なるもう一組の電気化学的ポンプセルとセンサセルを組
み合わせ、それぞれのポンプ電流値の差により、NOx
を測定する方式が、特開昭63−38154号公報や特
開昭64−39545号公報等に明らかにされている。
【0007】更に、特開平1−277751号公報や特
開平2−1543号公報等には、一対の電気化学的ポン
プセルとセンサセルを二組用意し、一方の一組のポンプ
セルとセンサセルからなるセンサにて、NOxが還元さ
れない酸素分圧下で限界ポンプ電流を測定すると共に、
他方の一組のポンプセルとセンサセルからなるセンサに
て、NOxが還元される酸素分圧下で限界ポンプ電流を
測定し、それら限界ポンプ電流の差を求めたり、一組の
ポンプセルとセンサセルからなるセンサを用い、被測定
ガス中の酸素分圧をNOxが還元される酸素分圧と還元
され得ない酸素分圧とに切り換えて、限界電流の差を測
定する方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そして、本発明は、上
述のようなガスセンサにおいて、故障であるか否かを、
迅速に、かつ確実に検出することができる自己診断機能
を有したガスセンサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスセンサ
は、外部空間に接する固体電解質にて区画形成された処
理空間に導入された前記外部空間からの被測定ガスに含
まれる酸素をポンピング処理する主ポンプ手段と、前記
処理空間における酸素分圧を第1の基準値と比較して、
該酸素分圧が測定対象である所定ガス成分が分解され得
ない所定の値となるように前記主ポンプ手段を制御する
主ポンプ制御手段と、前記主ポンプ手段にてポンピング
処理された後の被測定ガス中に含まれる所定ガス成分を
触媒作用及び/又は電気分解により分解させ、該分解に
よって発生した酸素をポンピング処理する測定用ポンプ
手段とを具備し、前記測定用ポンプ手段のポンピング処
理によって該測定用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基
づいて前記被測定ガス中の前記所定ガス成分を測定する
ガスセンサにおいて、前記主ポンプ手段にてポンピング
処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素の濃度を検
出する酸素濃度検出手段と、前記酸素濃度検出手段から
の検出値と第2の基準値との偏差に基づいて前記主ポン
プ制御手段を補正制御して、前記主ポンプ手段にてポン
ピング処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素の濃
度を一定にする補正制御手段と、前記酸素濃度検出手段
からの検出値と規定範囲とを比較し、その比較結果に基
づいて故障判別を行う自己診断手段を設けて構成する。
【0010】これにより、まず、外部空間から導入され
た被測定ガスのうち、酸素が主ポンプ手段によってポン
ピング処理され、処理空間の酸素は、主ポンプ制御手段
による主ポンプ手段への制御によって所定濃度に調整さ
れる。前記主ポンプ手段にて酸素の濃度が調整された被
測定ガスは、次の測定用ポンプ手段に導かれる。測定用
ポンプ手段は、前記主ポンプ手段にてポンピング処理さ
れた後の被測定ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作
用及び/又は電気分解により分解させ、該分解によって
発生した酸素をポンピング処理する。前記測定用ポンプ
手段によりポンピング処理される酸素の量に応じて該測
定用ポンプ手段に生じるポンプ電流に基づいて、酸素量
に応じた所定ガス成分が測定される。所定ガス成分とし
ては例えばNOxが挙げられる。
【0011】そして、前記所定ガス成分の測定動作が行
われている間に、酸素濃度検出手段を通じて前記主ポン
プ手段にてポンピング処理された後の被測定ガス中に含
まれる酸素の濃度が検出され、更に、補正制御手段を通
じて、前記酸素濃度検出手段からの検出値と第2の基準
値との偏差に基づいて前記主ポンプ制御手段が補正制御
され、これによって、前記主ポンプ手段にてポンピング
処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素の濃度が一
定とされる。
【0012】これにより、被測定ガス中の酸素濃度が大
きく変化することによって発生する酸素の漏れ込みによ
る精度劣化や、被測定ガス中におけるH2 Oの濃度の上
昇によるH2 Oの僅かな分解に伴う精度劣化を防止する
ことができ、併せて、温度変化による前記2点の精度劣
化並びに主ポンプ手段の劣化による前記2点の精度劣化
の招来を防止することができる。
【0013】更に、本発明に係るガスセンサは、自己診
断手段において、前記酸素濃度検出手段からの検出値と
規定範囲とが比較され、その比較結果に基づいて故障判
別が行われる。
【0014】一般に、ガスセンサにおける主ポンプ手段
は、上述したように、主ポンプ制御手段による制御動作
によって、処理空間に導入された外部空間からの被測定
ガスに含まれる酸素をポンピング処理して、該処理空間
における酸素分圧値を測定対象である所定ガス成分が分
解され得ない所定の値にするものである。
【0015】従って、前記補正制御手段を通じて主ポン
プ制御手段を補正制御しているにもかかわらず、前記主
ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定ガス中
に含まれる酸素の濃度を一定にすることができない、即
ち、酸素濃度検出手段からの検出値が規定範囲に到達し
ないことは、何らかの原因(例えば、制御系やヒータの
断線、電極の異常等)でガスセンサが故障していること
であり、本発明は、この原理を利用することによって、
ガスセンサの故障を判別するようにしている。
【0016】これにより、本発明においては、現在、ガ
スセンサが故障状態にあるか否かを、早期に、かつ確実
に検出することができ、ガスセンサの保守管理に迅速に
対応させることができる。なお、電極の異常としては、
例えば熱害による電極の消耗や剥離又は被毒及び目詰ま
り等による該電極の触媒活性の低下などが挙げられる。
【0017】次に、本発明に係るガスセンサにおいて
は、外部空間に接する固体電解質にて区画形成された処
理空間に導入された前記外部空間からの被測定ガスに含
まれる酸素をポンピング処理する主ポンプ手段と、前記
処理空間における酸素分圧を第1の基準値と比較して、
該酸素分圧が測定対象である所定ガス成分が分解され得
ない所定の値となるように前記主ポンプ手段を制御する
主ポンプ制御手段と、前記主ポンプ手段にてポンピング
処理された後の被測定ガス中に含まれる所定ガス成分を
触媒作用及び/又は電気分解により分解させ、該分解に
よって発生した酸素の量と基準ガスに含まれる酸素の量
との差に応じた起電力を発生する酸素分圧検出手段とを
具備し、前記酸素分圧検出手段にて検出された起電力に
基づいて前記被測定ガス中の前記所定ガス成分を測定す
るガスセンサにおいて、前記主ポンプ手段にてポンピン
グ処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素の濃度を
検出する酸素濃度検出手段と、前記酸素濃度検出手段か
らの検出値と第2の基準値との偏差に基づいて前記主ポ
ンプ制御手段を補正制御して、前記主ポンプ手段にてポ
ンピング処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素の
濃度を一定にする補正制御手段と、前記酸素濃度検出手
段からの検出値と規定範囲とを比較し、その比較結果に
基づいて故障判別を行う自己診断手段を設けて構成す
る。
【0018】これにより、まず、外部空間から導入され
た被測定ガスのうち、酸素が主ポンプ手段によってポン
ピング処理され、処理空間の酸素は、主ポンプ制御手段
による主ポンプ手段への制御によって所定濃度に調整さ
れる。前記主ポンプ手段にて酸素の濃度が調整された被
測定ガスは、次の酸素分圧検出手段に導かれ、該酸素分
圧検出手段において、被測定ガス中に含まれる所定ガス
成分の分解によって発生された酸素の量と基準ガスに含
まれる酸素の量との差に応じた酸素濃淡電池起電力が発
生し、該起電力に基づいて、酸素量に応じた所定ガス成
分が測定される。
【0019】この場合も、前記所定ガス成分の測定動作
が行われている間に、酸素濃度検出手段を通じて前記主
ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定ガス中
に含まれる酸素の濃度が検出され、更に、補正制御手段
を通じて、前記酸素濃度検出手段からの検出値と第2の
基準値との偏差に基づいて前記主ポンプ制御手段が補正
制御され、これによって、前記主ポンプ手段にてポンピ
ング処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素の濃度
が一定とされる。
【0020】更に、自己診断手段において、前記酸素濃
度検出手段からの検出値と規定範囲とが比較され、その
比較結果に基づいて故障判別が行われる。これにより、
現在、ガスセンサが故障であるか否かを、迅速に、かつ
確実に検出することができる。
【0021】そして、上述した本発明に係るガスセンサ
において、前記酸素濃度検出手段を、前記主ポンプ手段
にてポンピング処理された後の被測定ガス中に含まれる
酸素をポンピング処理する補助ポンプ手段にて構成し、
該補助ポンプ手段に流れるポンプ電流の値を前記酸素濃
度の検出値とするようにしてもよい。また、前記酸素濃
度検出手段を、前記主ポンプ手段にてポンピング処理さ
れた後の被測定ガス中に含まれる酸素と基準ガス空間に
含まれる酸素の分圧差を検出する酸素分圧検出手段にて
構成し、該分圧差に基づいて発生する起電力の値を前記
酸素濃度の検出値とするようにしてもよい。
【0022】なお、前記補正制御手段は、前記酸素濃度
検出手段からの検出値と前記第2の基準値との偏差をと
る比較手段と、前記比較手段からの偏差を前記主ポンプ
制御手段における基準値に反映させる基準値補正手段を
有して構成することができる。
【0023】また、本発明に係るガスセンサにおいて、
前記自己診断手段を、前記酸素濃度検出手段からの検出
値が所定時間にわたって前記規定範囲に達しない場合に
故障として認定するように構成するようにしてもよい。
【0024】この場合、前記自己診断手段としては、前
記酸素濃度検出手段からの検出値と前記規定範囲とを比
較する比較手段と、前記比較手段からの比較出力を一時
的にあるいは定期的に監視し、比較出力が所定時間にわ
たって前記規定範囲に達しない場合に故障として認定す
る監視手段を設けて構成することができる。
【0025】また、前記監視手段は、所定条件の完了時
に、前記比較手段からの比較出力を前記所定時間にわた
って監視するように構成してもよいし、一定の時間間隔
で前記比較手段からの比較出力を前記所定時間にわたっ
て監視するように構成してもよい。また、これらを組み
合わせた構成にしてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスセンサを
例えば車両の排気ガスや大気中に含まれるNO、N
2 、SO2 、CO2 、H2 O等の酸化物や、CO、C
nHm等の可燃ガスを測定するガスセンサに適用したい
くつかの実施の形態例を図1〜図11を参照しながら説
明する。
【0027】まず、第1の実施の形態に係るガスセンサ
10Aは、図1に示すように、ZrO2 等の酸素イオン
導伝性固体電解質を用いたセラミックスからなる例えば
6枚の固体電解質層12a〜12fが積層されて構成さ
れ、下から1層目及び2層目が第1及び第2の基板層1
2a及び12bとされ、下から3層目及び5層目が第1
及び第2のスペーサ層12c及び12eとされ、下から
4層目及び6層目が第1及び第2の固体電解質層12d
及び12fとされている。
【0028】具体的には、第2の基板層12b上に第1
のスペーサ層12cが積層され、更に、この第1のスペ
ーサ層12c上に第1の固体電解質層12d、第2のス
ペーサ層12e及び第2の固体電解質層12fが順次積
層されている。
【0029】第2の基板層12bと第1の固体電解質層
12dとの間には、酸化物測定の基準となる基準ガス、
例えば大気が導入される空間(基準ガス導入空間14)
が、第1の固体電解質層12dの下面、第2の基板層1
2bの上面及び第1のスペーサ層12cの側面によって
区画、形成されている。
【0030】また、第1及び第2の固体電解質層12d
及び12f間に第2のスペーサ層12eが挟設されると
共に、第1及び第2の拡散律速部16及び18が挟設さ
れている。
【0031】そして、第2の固体電解質層12fの下
面、第1及び第2の拡散律速部16及び18の側面並び
に第1の固体電解質層12dの上面によって、被測定ガ
ス中の酸素分圧を調整するための第1室20が区画、形
成され、第2の固体電解質層12fの下面、第2の拡散
律速部18の側面、第2のスペーサ層12eの側面並び
に第1の固体電解質層12dの上面によって、被測定ガ
ス中の酸素分圧を微調整し、更に被測定ガス中の酸化
物、例えば窒素酸化物(NOx)を測定するための第2
室22が区画、形成される。
【0032】外部空間と前記第1室20は、第1の拡散
律速部16を介して連通され、第1室20と第2室22
は、前記第2の拡散律速部18を介して連通されてい
る。
【0033】ここで、前記第1及び第2の拡散律速部1
6及び18は、第1室20及び第2室22にそれぞれ導
入される被測定ガスに対して所定の拡散抵抗を付与する
ものであり、例えば、被測定ガスを導入することができ
る多孔質材料(例えばZrO 2 等からなる多孔質体)又
は所定の断面積を有した小孔からなる通路として形成す
ることができる。また、印刷による多孔質層もしくは空
隙層にて構成してもよい。なお、第1及び第2の拡散律
速部16及び18における各拡散抵抗の大小関係は、こ
こでは問わないが、第2の拡散律速部18の拡散抵抗が
第1の拡散律速部16より大きい方が好ましい。
【0034】そして、前記第2の拡散律速部18を通じ
て、第1室20内の雰囲気が所定の拡散抵抗の下に第2
室22内に導入される。
【0035】また、前記第2の固体電解質層12fの下
面のうち、前記第1室20を形づくる下面全面に、平面
ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極からなる内側ポンプ
電極24が形成され、前記第2の固体電解質層12fの
上面のうち、前記内側ポンプ電極24に対応する部分
に、外側ポンプ電極26が形成されており、これら内側
ポンプ電極24、外側ポンプ電極26並びにこれら両電
極24及び26間に挟まれた第2の固体電解質層12f
にて電気化学的なポンプセル、即ち、主ポンプセル28
が構成されている。
【0036】そして、前記主ポンプセル28における内
側ポンプ電極24と外側ポンプ電極26間に、外部の可
変電源30を通じて所望の制御電圧(ポンプ電圧)Vp
0を印加して、外側ポンプ電極26と内側ポンプ電極2
4間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip0を流す
ことにより、前記第1室20内における雰囲気中の酸素
を外部の外部空間に汲み出し、あるいは外部空間の酸素
を第1室20内に汲み入れることができるようになって
いる。
【0037】また、前記第1の固体電解質層12dの下
面のうち、基準ガス導入空間14に露呈する部分に基準
電極32が形成されており、前記内側ポンプ電極24及
び基準電極32並びに第2の固体電解質層12f、第2
のスペーサ層12e及び第1の固体電解質層12dによ
って、電気化学的なセンサセル、即ち、制御用酸素分圧
検出セル34が構成されている。
【0038】この制御用酸素分圧検出セル34は、第1
室20内の雰囲気と基準ガス導入空間14内の基準ガス
(大気)との間の酸素濃度差に基づいて、内側ポンプ電
極24と基準電極32との間に発生する起電力(電圧)
V0を通じて、前記第1室20内の雰囲気の酸素分圧が
検出できるようになっている。
【0039】即ち、内側ポンプ電極24及び基準電極3
2間に生じる電圧V0は、基準ガス導入空間14に導入
される基準ガスの酸素分圧と、第1室20内の被測定ガ
スの酸素分圧との差に基づいて生じる酸素濃淡電池起電
力であり、ネルンストの式として知られる V0=RT/4F・ln{P1(O2 )/P0
(O2 )} R:気体定数 T:絶対温度 F:ファラデー数 P1(O2 ):第1室20内の酸素分圧 P0(O2 ):基準ガスの酸素分圧 の関係を有している。そこで、前記ネルンストの式に基
づく電圧V0を電圧計36によって測定することで、第
1室20内の酸素分圧を検出することができる。
【0040】前記検出された酸素分圧値は可変電源30
のポンプ電圧Vp0をフィードバック制御系38を通じ
て制御するために使用され、具体的には、第1室20内
の雰囲気の酸素分圧が、次の第2室22において酸素分
圧の制御を行い得るのに十分な低い所定の値となるよう
に、主ポンプセル28のポンプ動作が制御される。
【0041】特に、この例では、主ポンプセル28によ
る酸素の汲み出し量が変化して、第1室20内の酸素濃
度が変化すると、主ポンプセル28における内側ポンプ
電極24と基準電極32間の両端電圧が時間遅れなく変
化する(リアルタイムで変化する)ため、前記フィード
バック制御系38での発振現象を有効に抑えることがで
きる。
【0042】なお、前記内側ポンプ電極24及び外側ポ
ンプ電極26は、第1室20内に導入された被測定ガス
中のNOx、例えば、NOに対する触媒活性が低い不活
性材料により構成される。具体的には、前記内側ポンプ
電極24及び外側ポンプ電極26は、多孔質サーメット
電極にて構成することができ、この場合、Pt等の金属
とZrO2 等のセラミックスとから構成されることにな
るが、特に、被測定ガスに接触する第1室20内に配置
される内側ポンプ電極24は、被測定ガス中のNO成分
に対する還元能力を弱めた、あるいは還元能力のない材
料を用いる必要があり、例えばLa3 CuO4 等のペロ
ブスカイト構造を有する化合物、あるいはAu等の触媒
活性の低い金属とセラミックスのサーメット、あるいは
Au等の触媒活性の低い金属とPt族金属とセラミック
スのサーメットで構成されることが好ましい。更に、電
極材料にAuとPt族金属の合金を用いる場合は、Au
添加量を金属成分全体の0.03〜35vol%にする
ことが好ましい。
【0043】前記フィードバック制御を行う回路系(フ
ィードバック制御系)38は、具体的には、図2に示す
ように、基準電極32の電位Vaと内側ポンプ電極24
の電位Vbとの差分をとり、該差分を所定のゲインにて
増幅して測定電圧Vcとして出力する第1の差動増幅器
40と、該第1の差動増幅器40の出力Vcと第1の基
準電圧Vdとの差分をとり、該差分を所定のゲインにて
増幅して出力する第2の差動増幅器42と、該第2の差
動増幅器42の出力Veを所定のゲインにて増幅する1
段あるいは多段の増幅器にて構成された信号増幅系44
を有して構成されている。この場合、信号増幅系44の
出力、即ち電圧Vp0が主ポンプセル28の外側ポンプ
電極26に供給されるように配線接続され、内側ポンプ
電極24は接地とされる。最終段の信号増幅系44は、
前段から送出されるレベルの小さい信号を所定のゲイン
にて増幅することで主ポンプセル28を効率よく作動さ
せるという役割を果たす。
【0044】これによって、まず、被測定ガスが第1の
拡散律速部16を通じて第1室20に導入され、そのと
きの基準電極32の電位Vaと内側ポンプ電極24の電
位Vbが第1の差動増幅器40の各入力端子に印加さ
れ、該第1の差動増幅器40からはこれらの電位Va及
びVbの差分(測定電圧Vc)が出力される。この測定
電圧Vcは、後段の第2の差動増幅器42の例えば反転
端子に印加される。この第2の差動増幅器42において
は、反転端子に供給される前記測定電圧Vcと非反転端
子に供給される第1の基準電圧Vdとの差分がとられ、
その出力端子からは、その差分を所定のゲインにて増幅
された電圧信号Veが出力される。そして、この電圧信
号Veは、後段の信号増幅系44にて所定のゲインにて
増幅されてポンプ電圧Vp0として主ポンプセル28の
外側ポンプ電極26に供給される。この場合、内側ポン
プ電極24は接地電位(0V)とされていることから、
結局、主ポンプセル28の両電極24及び26間の電圧
は、信号増幅系44からのポンプ電圧Vp0と等価とさ
れる。
【0045】従って、主ポンプセル28は、第1室20
に導入された被測定ガスのうち、酸素を前記ポンプ電圧
Vp0のレベルに応じた量ほど汲み出す、あるいは汲み
入れる。そして、前記一連の動作が繰り返されることに
よって、第1室20における酸素濃度は、所定レベルに
フィードバック制御されることになる。
【0046】一方、図1に示すように、前記第2の固体
電解質層12fの下面のうち、前記第2室22を形づく
る下面全面には、平面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電
極からなる補助ポンプ電極50が形成されており、該補
助ポンプ電極50及び前記基準電極32並びに第1の固
体電解質層12dにて補助的な電気化学的ポンプセル、
即ち、補助ポンプセル52が構成されている。
【0047】前記補助ポンプ電極50は、前記主ポンプ
セル28における内側ポンプ電極24と同様に、被測定
ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは
還元能力のない材料、例えばLa3 CuO4 等のペロブ
スカイト構造を有する化合物、あるいはAu等の触媒活
性の低い金属とセラミックスのサーメット、あるいはA
u等の触媒活性の低い金属とPt族金属とセラミックス
のサーメットで構成されることが好ましい。更に、電極
材料にAuとPt族金属の合金を用いる場合は、Au添
加量を金属成分全体の0.03〜35vol%にするこ
とが好ましい。
【0048】そして、前記補助ポンプセル52における
補助ポンプ電極50と基準電極32間に、外部の直流電
源54を通じて所望の一定電圧Vp1を印加することに
より、第2室22内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空
間14に汲み出せるようになっている。これによって、
第2室22内の雰囲気の酸素分圧が、実質的に被測定ガ
ス成分(NOx)が還元又は分解され得ない状況下で、
かつ目的成分量の測定に実質的に影響がない低い酸素分
圧値とされる。この場合、第1室20における主ポンプ
セル28の働きにより、この第2室22内に導入される
酸素の量の変化は、被測定ガスの変化よりも大幅に縮小
されるため、第2室22における酸素分圧は精度よく一
定に制御される。
【0049】また、この第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aにおいては、前記第1の固体電解質層10d
の上面のうち、前記第2室22を形づくる上面であっ
て、かつ第2の拡散律速部18から離間した部分に、平
面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極からなる検出電極
56が形成されている。そして、該検出電極56、前記
基準電極32及び第1の固体電解質層10dによって、
電気化学的なポンプセル、即ち、測定用ポンプセル58
が構成される。
【0050】前記検出電極56は、被測定ガス成分たる
NOxを還元し得る金属であるRhとセラミックスとし
てのジルコニアからなる多孔質サーメットにて構成さ
れ、これによって、第2室22内の雰囲気中に存在する
NOxを還元するNOx還元触媒として機能するほか、
前記基準電極32との間に、直流電源60を通じて一定
電圧Vp2が印加されることによって、第2室22内の
雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間14に汲み出せるよ
うになっている。この測定用ポンプセル58のポンプ動
作によって流れるポンプ電流Ip2は、電流計62によ
って検出されるようになっている。
【0051】前記定電圧(直流)電源60は、測定用ポ
ンプセル58において分解時に生成した酸素のポンピン
グに対して限界電流を与える大きさの電圧を印加できる
ようになっている。
【0052】更に、この第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aは、第1及び第2の基板層12a及び12b
にて上下から挟まれた形態において、外部からの給電に
よって発熱するヒータ64が埋設されている。このヒー
タ64は、酸素イオンの導伝性を高めるために設けられ
るもので、該ヒータ64の上下面には、基板層12a及
び12bとの電気的絶縁を得るために、アルミナ等のセ
ラミック層66が形成されている。
【0053】前記ヒータ64は、図1に示すように、第
1室20から第2室22の全体にわたって配設されてお
り、これによって、第1室20及び第2室22がそれぞ
れ所定の温度に加熱され、併せて主ポンプセル28、制
御用酸素分圧検出セル34、補助ポンプセル52及び測
定用ポンプセル58も所定の温度に加熱、保持されるよ
うになっている。
【0054】また、この第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aは、補助ポンプセル52に流れるポンプ電流
Ip1の値に基づいて主ポンプセル28のフィードバッ
ク制御系38を補正制御する補正制御系70を有する。
【0055】この補正制御系70は、図2に示すよう
に、直流電源54と基準電極32間に挿入接続され、か
つ、補助ポンプセル52に流れるポンプ電流Ip1を電
圧信号Vfに変換する抵抗R1と、該電圧信号Vfを所
定のゲインにて増幅して補助ポンプ電圧Vgとして出力
する増幅器72と、電解コンデンサCと抵抗R2とから
なり、前記フィードバック制御系38につながるこの補
正制御系70を安定に動作させるための積分回路(ロー
パスフィルタ)74と、該積分回路74からの出力電圧
Vhと第2の基準電圧Viとの差分をとり、該差分を所
定のゲインにて増幅する第3の差動増幅器76と、該第
3の差動増幅器76からの出力電流を電圧信号(補正電
圧Vj)に変換して前記フィードバック制御系38にお
ける第1の基準電圧Vdに重畳させるための抵抗R3と
を有して構成されている。前記第2の基準電圧Viは、
第2室22内での所望の酸素濃度(一定)に対応した電
圧に設定されている。
【0056】なお、この説明では、補助ポンプセル52
に流れるポンプ電流と抵抗R1に現れる電圧の関係を便
宜的に次のように定義する。
【0057】第2室22内の酸素濃度が規定の濃度(所
望の一定レベルよりもある程度高い濃度を指す)よりも
高く、補助ポンプセル52にてポンピング処理される酸
素量が多い場合、抵抗R1に流れるポンプ電流も多くな
り、そのときの電圧は正方向に増加し、主ポンプセル2
8と補助ポンプセル52によるポンピング処理によって
徐々に第2室22内の酸素濃度が低下するにつれてポン
プ電流の値が下がり、そのときの電圧Vfも減少するこ
とになる。
【0058】ここで、前記補正制御系70の動作を簡単
に説明すると、まず、補助ポンプセル52における直流
電源54と基準電極32間に挿入接続された抵抗R1を
通じて該補助ポンプセル52に流れるポンプ電流Ip
1、即ち、第2室22の酸素濃度が検出され、該酸素濃
度に応じた電圧信号Vfとして出力される。
【0059】前記電圧信号Vfは、後段の増幅器72に
て所定のゲインにて増幅されて補助ポンプ電圧Vgとさ
れる。この補助ポンプ電圧Vgは後段の積分回路74を
通じ、出力電圧Vhとして後段の第3の差動増幅器76
に入力される。
【0060】ここで、積分回路74は、第2の拡散律速
部18の拡散抵抗による遅れ時間に見合った時定数とな
るようにその回路定数(抵抗値及び容量値)が設定され
ている。これによって、補正制御系70での制御動作に
積分動作が付加されたかたちとなり、外乱等による補正
制御系70での発振現象が有効に防止され、安定に制御
動作が行われることになる。
【0061】そして、前記第3の差動増幅器76におい
て、前段の積分回路74からの出力電圧Vhと第2の基
準電圧Viとの差分がとられ、その差分に応じた電流
(正方向電流又は負方向電流)が出力側で流れる。この
電流は抵抗R3を流れ、このときの電圧降下によってそ
の電流値に応じた補正電圧Vjに変換され、該補正電圧
Vjが前記第1の基準電圧Vdに重畳されることとな
る。
【0062】この補正制御系70による第1の基準電圧
Vdに対する補正動作によって、フィードバック制御系
38の第2の差動増幅器42は、第1室20の酸素分圧
に基づく電圧Vcと、新たな基準電圧{第1の基準電圧
Vd+(補助ポンプ電圧Vhと第2の基準電圧Viとの
差分)}との差分をとることとなり、第2室22の酸素
濃度が補正電圧Vjとして第1の基準電圧Vdに反映
(重畳)される。即ち、前記第2の差動増幅器42は、
第1室20の酸素濃度を、補助ポンプセル52に流れる
ポンプ電流Ip1に応じて可変変調する機能を持つこと
になる。
【0063】この補正制御系70による前記第1の基準
電圧Vdに対する補正動作によって、第2室22内の酸
素濃度が一定とされ、これにより、被測定ガス中の酸素
濃度が大きく変化することによって発生する酸素の漏れ
込みによる精度劣化や、被測定ガス中におけるH2 Oの
濃度の上昇によるH2 Oの僅かな分解に伴う精度劣化を
防止することができ、併せて、温度変化による前記2点
の精度劣化並びに主ポンプセル28の劣化による前記2
点の精度劣化の招来を防止することができる。
【0064】そして、この第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aにおいては、図1に示すように、補助ポン
プセル52の後段に当該ガスセンサ10Aの状態を監視
する自己診断装置100が接続されている。
【0065】具体的には、図2に示すように、増幅器7
2の出力ラインが2つに分岐され、一方の出力ラインが
積分回路における抵抗R2の一端子に接続され、他方の
出力ラインが自己診断装置100に接続されて構成され
ている。
【0066】この自己診断装置100は、図3に示すよ
うに、前記増幅器72からの電圧信号Vgのレベルと所
定の規定範囲(上限レベルEa〜下限レベルEb)とを
比較する比較回路102と、所定のクロックPcを発生
するクロック発生器104と、外部に設置された図示し
ない例えばマイクロコンピュータからの指示信号Sgの
入力に基づいてトリガーパルス信号Ptを発生するトリ
ガーパルス発生回路106と、トリガーパルス発生回路
106からのトリガーパルス信号Ptの入力に基づいて
所定パルス幅のウィンドウパルスPwを生成するウィン
ドウパルス生成回路108と、該ウィンドウパルス生成
回路108から出力されるウィンドウパルスPwのパル
ス幅内において電圧信号Vgのレベルが規定範囲(レベ
ルEa〜Eb)内に達したか否かを判定する判定回路1
10と、該判定回路110からの判定結果を解読して表
示用の制御信号として出力するデコーダ112と、該デ
コーダ112からの制御信号の属性に対応した表示信号
又は表示データを表示装置116に出力する表示用コン
トローラ114を有して構成されている。
【0067】前記比較回路102は、増幅器72からの
電圧信号Vgのレベルと上限レベルEaとを比較する第
1のコンパレータ120と、前記増幅器72からの電圧
信号Vgのレベルと下限レベルEbとを比較する第2の
コンパレータ122と、前記第1及び第2のコンパレー
タ120及び122からの出力に対して所定の論理演算
{例えば排他的論理和(XOR)}を行って比較結果信
号Shとして出力するデコーダ124とを有する。
【0068】第1のコンパレータ120から出力される
電圧信号Vg1は、電圧信号Vgのレベルが上限レベル
Eaよりも高い場合に低レベルとなり、前記電圧信号V
gのレベルが上限レベルEaよりも低い場合に高レベル
となる。
【0069】第2のコンパレータ122から出力される
電圧信号Vg2は、電圧信号Vgのレベルが下限レベル
Ebよりも高い場合に低レベルとなり、前記電圧信号V
gのレベルが下限レベルEbよりも低い場合に高レベル
となる。
【0070】デコーダ124から出力される比較結果信
号Shは、電圧信号Vg1及びVg2が共に高レベル又
は共に低レベルの場合(即ち、電圧信号Vgのレベルが
規定範囲外にある場合)に低レベルとなり、電圧信号V
g1が高レベルで、かつ電圧信号Vg2が低レベルの場
合(即ち、電圧信号Vgのレベルが規定範囲内にある場
合)に高レベルとなる。
【0071】一方、トリガーパルス発生回路106は、
例えば、外部からの指示信号Sgの入力に基づいてイネ
ーブル状態となり、例えば最初のクロックPcの立ち上
がりタイミングで1つのトリガーパルスPtを発生し、
それ以降、所定のクロック数を計数する毎にトリガーパ
ルスPtを発生する。
【0072】ウィンドウパルス生成回路108は、トリ
ガーパルス発生回路106からのトリガーパルスPtの
入力に基づいてイネーブル状態となり、例えば最初のク
ロックPcの立ち上がりタイミングで立ち上がり、所定
のクロック数を計数した時点で立ち下がる1つのウィン
ドウパルスPwを生成する(図4及び図5参照)。
【0073】判定回路110は、ウィンドウパルスPw
と比較回路102からの出力信号Shのレベル変化に応
じて2種類の判定信号(第1及び第2の判定信号Si1
及びSi2)を出力する。
【0074】第1の判定信号Si1は、図4に示すよう
に、例えば、ウィンドウパルスPwの立ち上がり時点で
比較回路102からの出力信号Shが低レベルである場
合に低レベルになり、ウィンドウパルスPwのパルス幅
内に比較回路102からの出力信号Shが高レベルとな
った時点で高レベルになる信号である。従って、ウィン
ドウパルスPwのパルス幅内に比較回路102からの出
力信号が高レベルにならない場合、即ち、電圧信号Vg
のレベルが規定範囲内にならない場合、この第1の判定
信号Si1は低レベルを維持する。
【0075】第2の判定信号Si2は、例えば、図5に
示すように、第1の判定信号Si1が低レベルの場合
に、ウィンドウパルスPwの終了時点(立ち下がり時
点)で高レベルとなる信号である。
【0076】デコーダ112は、第1及び第2の判定信
号Si1及びSi2がそれぞれ高レベル及び低レベルで
ある場合に、後段の表示用コントローラ114に対して
「正常」を示す制御信号(例えば低レベル信号)を出力
し、第1及び第2の判定信号Si1及びSi2がそれぞ
れ低レベル及び高レベルである場合に、後段の表示用コ
ントローラ114に対して「異常」を示す制御信号(例
えば高レベル信号)を出力する。
【0077】表示用コントローラ114は、デコーダ1
12から送出される制御信号が「正常」を示す場合に、
後段の表示装置116に対して「正常」を示す情報、例
えば「正常」を示すメッセージやシンボルの表示用デー
タを出力する。表示装置116が例えばLED(発光ダ
イオード)であれば、例えば消灯を示す信号を出力す
る。
【0078】一方、デコーダ112から送出される制御
信号が「異常」を示す場合は、前記表示用コントローラ
114は、「異常」を示す情報、例えば「異常」を示す
メッセージやシンボルの表示用データを出力する。表示
装置116が例えばLED(発光ダイオード)であれ
ば、例えば点灯を示す信号を出力する。
【0079】また、前記表示用コントローラ114は、
前段のデコーダ112から「異常」を示す制御信号が供
給された場合、前記トリガーパルス発生回路106に対
してディスエーブル信号Sjを出力して、該トリガーパ
ルス発生回路106を停止状態にさせる。
【0080】第1の実施の形態に係るガスセンサ10A
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
に、その作用効果、特に、自己診断装置100の作用効
果について説明する。
【0081】まず、このガスセンサ10Aが設置された
装置に対する電源投入に伴って、該装置において初期動
作が行われる。この初期動作はガスセンサ10Aにおけ
るヒータ64への通電も含まれる。
【0082】前記ヒータ64への通電時点から所定期間
(例えば、ガスセンサ10Aへの暖気処理が完了する時
間)が経過した時点で、マイクロコンピュータ(図示せ
ず)から自己診断装置100におけるトリガーパルス発
生回路106に対して指示信号Sgが出力される。な
お、ガスセンサ10Aが設置される装置が自動車である
場合、前記暖気完了時は、水温が所定値に到達する時点
を指す。
【0083】前記マイクロコンピュータ(図示せず)か
ら指示信号Sgが自己診断装置100に供給された時点
から、該自己診断装置100によるガスセンサ10Aに
対する監視、即ち、補助ポンプセル52に流れるポンプ
電流Ip1に対する監視が開始される。この第1の実施
の形態においては、補助ポンプセル52に流れるポンプ
電流Ip1によって抵抗R1に現れる電圧信号Vfに対
する監視が行われる。
【0084】そして、図4に示すように、前記所定期間
(ウィンドウパルスPwのパルス幅)内において、補助
ポンプセル52に流れるポンプ電流値(電圧信号Vgの
レベル)が規定範囲内(上限レベルEa〜下限レベルE
bの範囲内)に達した場合、判定回路110から出力さ
れる第1及び第2の判定信号Si1及びSi2がそれぞ
れ高レベル及び低レベルとなるため、デコーダ112か
らは「正常」を示す制御信号が出力され、その結果、表
示装置116において「正常」を示す表示が行われる。
【0085】その後、マイクロコンピュータ(図示せ
ず)から指示信号Sgが定期的に自己診断装置100に
供給され、そのたびにガスセンサ10Aに対する自己診
断が行われる。
【0086】一方、図5に示すように、前記所定期間が
経過しても、前記電圧信号Vgのレベルが規定範囲内に
達しない場合は、判定回路110から低レベルの第1の
判定信号Si1と高レベルの第2の判定信号Si2がそ
れぞれ出力され、これにより、デコーダ112から「異
常」を示す制御信号が出力され、表示装置116におい
て「異常」を示す表示が行われる。この異常判定時にお
いては、表示用コントローラ114からトリガーパルス
発生回路106に対してディスエーブル信号Sjが出力
され、それ以降の自己診断装置100による故障判定処
理が終了し、表示装置116において、リセット入力が
行われるまで「異常」を示す表示がなされる。
【0087】一般に、ガスセンサ10Aにおける主ポン
プセル28は、上述したように、第1室20内に導入さ
れた外部空間からの被測定ガスに含まれる酸素を、フィ
ードバック制御系38による制御動作によってポンピン
グ処理して、該第1室20における酸素分圧値を測定対
象であるNOx成分が分解され得ない所定の値にするも
のである。
【0088】従って、前記補正制御系70を通じてフィ
ードバック制御系38を補正制御しているにもかかわら
ず、第2室22内に酸素濃度を規定レベルまでもってい
くことができない、即ち、補助ポンプセル52に流れる
ポンプ電流Ip1が規定範囲内に達しない(電圧信号V
gが規定範囲内に達しない)ことは、何らかの原因でガ
スセンサ10Aが故障していることであり、この第1の
実施の形態では、この原理を利用することによって、ガ
スセンサ10Aの故障を判別するようにしている。
【0089】その結果、この第1の実施の形態に係るガ
スセンサ10Aにおいては、現在、ガスセンサ10Aが
故障状態にあるか否かを、早期に、かつ確実に検出する
ことができ、ガスセンサ10Aの保守管理(法規制を含
む)に迅速に対応させることができる。
【0090】なお、ガスセンサ10Aの故障としては、
例えば、主ポンプセル28や補助ポンプセル52自体の
故障、フィードバック制御系38やヒータ64の断線、
電極の異常等があり、この電極の異常としては、例えば
熱害による電極の消耗や剥離又は被毒及び目詰まり等に
よる該電極の触媒活性の低下などが挙げられる。
【0091】前記自己診断装置100は、増幅器72か
らの電圧信号Vgが所定期間経過しても規定範囲内に達
しない場合に故障として認定するようにしたが、増幅器
72からの電圧信号Vgが規定範囲から外れた時点で故
障として認定するようにしてもよい。この場合、比較回
路102におけるデコーダ124からの比較結果信号S
hを直接表示用コントローラ114に入力させるように
配線接続し(二点鎖線参照)、更に、表示用コントロー
ラ114において、前記入力される比較結果信号Shが
高レベルの場合に、後段の表示装置116に対して「正
常」を示す情報を出力し、入力される比較結果信号Sh
が低レベルの場合に、後段の表示装置116に対して
「異常」を示す情報を出力するように回路構成を組み立
てるようにすればよい。
【0092】また、前記表示用コントローラ114を以
下のように回路構成することも可能である。即ち、初期
の段階では、比較回路102→判定回路110→デコー
ダ112→表示用コントローラ114の経路で電圧信号
Vgが所定期間内に規定範囲に達するかどうかを監視
し、故障なしと認定した後は、比較回路102→表示用
コントローラ114の経路(二点鎖線参照)でリアルタ
イムに電圧信号Vgが所定期間内に規定範囲に達するか
どうかを監視するようにしてもよい。
【0093】次に、第1の実施の形態に係るガスセンサ
10Aの2つの変形例について図6及び図7を参照しな
がら説明する。なお、図1と対応するものについては同
符号を付してその重複説明を省略する。
【0094】まず、第1の変形例に係るガスセンサ10
Aaは、図6に示すように、前記第1の実施の形態に係
るガスセンサ10Aとほぼ同じ構成を有するが、測定用
ポンプセル58に代えて、測定用酸素分圧検出セル17
0が設けられている点で異なる。
【0095】この測定用酸素分圧検出セル170は、第
1の固体電解質層12dの上面のうち、第2室22を形
づくる上面に形成された検出電極172と、前記第1の
固体電解質層12dの下面に形成された基準電極32
と、これら両電極172及び32間に挟まれた第1の固
体電解質層10dによって構成されている。
【0096】この場合、前記測定用酸素分圧検出セル1
70における検出電極124と基準電極32との間に、
検出電極172の周りの雰囲気と基準電極32の周りの
雰囲気との間の酸素濃度差に応じた起電力(酸素濃淡電
池起電力)が発生することとなる。
【0097】従って、前記検出電極172及び基準電極
32間に発生する起電力を電圧計174にて測定するこ
とにより、検出電極172の周りの雰囲気の酸素分圧、
換言すれば、被測定ガス成分(NOx)の還元又は分解
によって発生する酸素によって規定される酸素分圧が電
圧値として検出される。
【0098】この第1の変形例に係るガスセンサ10A
aにおいても、前記第1の実施の形態に係るガスセンサ
10Aと同様のフィードバック制御系38、補助ポンプ
セル52、補正制御系70及び自己診断装置100を有
する。
【0099】従って、この第1の変形例に係るガスセン
サ10Aaにおいても、前記第1の実施の形態に係るガ
スセンサ10Aと同様に、被測定ガス中の酸素濃度が大
きく変化することによって発生する酸素の漏れ込みによ
る精度劣化や、被測定ガス中におけるH2 Oの濃度の上
昇によるH2 Oの僅かな分解に伴う精度劣化を防止する
ことができ、現在、ガスセンサ10Aaが故障状態にあ
るか否かを、早期に、かつ確実に検出することができ、
ガスセンサ10Aaの保守管理に迅速に対応させること
ができる。
【0100】次に、第2の変形例に係るガスセンサ10
Abは、前記第1の変形例に係るガスセンサ10Aaと
ほぼ同じ構成を有するが、測定用ポンプセル58と測定
用酸素分圧検出セル170とが併設され、該測定用酸素
分圧検出セル170にて検出された酸素分圧値(電圧V
2)を、測定用ポンプセル58における可変電源60A
のポンプ電圧Vp2をフィードバック制御系38を通じ
て制御するために使用している点で異なる。
【0101】この場合、測定用ポンプセル58は、検出
電極172と、内側ポンプ電極24と、これら両電極1
22及び24間の第1の固体電解質層12d、第2のス
ペーサ層12e及び第2の固体電解質層12fとによっ
て構成され、前記可変電源60Aを通じて電圧Vp2が
印加されることによって、第2室22内の雰囲気中の酸
素を第1室20内に汲み出せるようになっている。
【0102】この第2の変形例に係るガスセンサ10A
bにおいても、前記第1の実施の形態に係るガスセンサ
10Aと同様のフィードバック制御系38、補助ポンプ
セル52、補正制御系70及び自己診断装置100を有
することから、被測定ガス中の酸素濃度が大きく変化す
ることによって発生する酸素の漏れ込みによる精度劣化
や、被測定ガス中におけるH2 Oの濃度の上昇によるH
2 Oの僅かな分解に伴う精度劣化を防止することがで
き、現在、ガスセンサ10Abが故障状態にあるか否か
を、早期に、かつ確実に検出することができ、ガスセン
サ10Abの保守管理に迅速に対応させることができ
る。
【0103】この第1の実施の形態に係るガスセンサ
(各種変形例を含む)10A、10Aa、10Abにお
いては、ポンプ電流Ip1を電圧変換して得た電圧信号
Vfを所定のゲインにて増幅する増幅器72からの出力
信号Vgを自己診断装置100に入力させるようにした
が、その他、積分回路74を通した後の出力信号Vhを
自己診断装置100に入力させるようにしてもよい。こ
の場合、高域ノイズが除去された信号Vhが自己診断装
置100に入力されることから、より正確に自己診断を
行うことができる。
【0104】次に、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bについて図8を参照しながら説明する。なお、図
1と対応するものについては同符号を付してその重複説
明を省略する。
【0105】この第2の実施の形態に係るガスセンサ1
0Bは、図8に示すように、前記第1の実施の形態に係
るガスセンサ10Aとほぼ同じ構成を有するが、補助ポ
ンプセル52に代えて、補正用酸素分圧検出セル140
が設けられている点と、該補正用酸素分圧検出セル14
0にて検出される電圧値V1に基づいて主ポンプセル2
8のフィードバック制御系38を補正制御する補正制御
系146を有する点で異なる。
【0106】この補正用酸素分圧検出セル140は、第
1の固体電解質層12dの上面のうち、第2室22を形
づくる上面に形成された測定電極142と、前記第1の
固体電解質層12dの下面に形成された基準電極32
と、これら両電極142及び32間に挟まれた第1の固
体電解質層10dとによって構成されている。
【0107】この場合、前記補正用酸素分圧検出セル1
40における測定電極142と基準電極32との間に、
第2室22の雰囲気と基準電極32の周りの雰囲気との
間の酸素濃度差に応じた起電力(酸素濃淡電池起電力)
が発生することとなる。
【0108】従って、前記測定電極142及び基準電極
32間に発生する起電力を電圧計144にて測定するこ
とにより、測定電極142の周りの雰囲気の酸素分圧、
換言すれば、第2室22の酸素分圧が電圧値として検出
される。
【0109】一方、補正制御系146は、図9に示すよ
うに、測定電極142の電位と接地電位との差(測定電
圧Vm)と、基準電極32の電位と接地電位との差(基
準電圧Vn)との差分をとり、該差分を所定のゲインで
増幅して第2室22の酸素分圧に応じた検出電圧V1と
して出力する第4の差動増幅器150と、該第4の差動
増幅器150からの検出電圧V1と第2の基準電圧Vi
との差分をとり、該差分を所定のゲインにて増幅する第
3の差動増幅器76と、電解コンデンサCと抵抗R2と
からなり、フィードバック制御系38につながる補正制
御系70を安定に動作させるための積分回路(ローパス
フィルタ)74と、該積分回路74からの出力電流を電
圧信号(補正電圧Vj)に変換して前記フィードバック
制御系38における第1の基準電圧Vdに重畳させるた
めの抵抗R3とを有して構成されている。
【0110】なお、この説明では、値V1と抵抗R1に
現れる電圧の関係を便宜的に次のように定義する。
【0111】第2室22内の酸素濃度が規定の濃度(所
望の一定レベルよりもある程度高い濃度を指す)よりも
高い場合、補正用酸素分圧検出セル140にて検出され
る電圧も正方向に増加し、主ポンプセル28によるポン
ピング処理によって徐々に第2室22内の酸素濃度が低
下するにつれて、前記検出電圧V1も減少することにな
る。
【0112】ここで、前記補正制御系146の動作を簡
単に説明すると、まず、第4の差動増幅器150にて補
正用酸素分圧検出セル140における測定電圧Vmと基
準電圧Vnとの差分がとられ、検出電圧V1として取り
出される。
【0113】そして、第3の差動増幅器76において、
前段の第4の差動増幅器150からの検出電圧V1と第
2の基準電圧Viとの差分がとられ、その差分に応じた
電流(正方向電流又は負方向電流)が出力側で流れる。
この電流は後段の積分回路74を通じて抵抗R3を流
れ、このときの電圧降下によってその電流値に応じた補
正電圧Vjに変換され、該補正電圧Vjが前記第1の基
準電圧Vdに重畳されることとなる。
【0114】なお、積分回路74は、前記第1の実施の
形態に係るガスセンサ10Aの場合と同様に、第2の拡
散律速部18の拡散抵抗による遅れ時間に見合った時定
数となるようにその回路定数(抵抗値及び容量値)が設
定されている。これによって、補正制御系146での制
御動作に積分動作が付加されたかたちとなり、外乱等に
よる補正制御系146での発振現象が有効に防止され、
安定に制御動作が行われることになる。
【0115】この補正制御系146による第1の基準電
圧Vdに対する補正動作によって、フィードバック制御
系38の第2の差動増幅器42は、第1室20の酸素分
圧に基づく電圧Vcと、新たな基準電圧{第1の基準電
圧Vd+(検出電圧V1と第2の基準電圧Viとの差
分)}との差分をとることとなり、第2室22の酸素濃
度が補正電圧Vjとして第1の基準電圧Vdに反映(重
畳)される。即ち、前記第2の差動増幅器42は、第1
室20の酸素濃度を、補正用酸素分圧検出セル140に
て検出される検出電圧V1に応じて可変変調する機能を
持つことになる。
【0116】この補正制御系146による前記第1の基
準電圧Vdに対する補正動作によって、第2室22内の
酸素濃度が一定とされ、これにより、被測定ガス中の酸
素濃度が大きく変化することによって発生する酸素の漏
れ込みによる精度劣化や、被測定ガス中におけるH2
の濃度の上昇によるH2 Oの僅かな分解に伴う精度劣化
を防止することができ、併せて、温度変化による前記2
点の精度劣化並びに主ポンプセル28の劣化による前記
2点の精度劣化の招来を防止することができる。
【0117】そして、この第2の実施の形態に係るガス
センサ10Bにおいては、図9に示すように、第4の差
動増幅器150の出力ラインが2つに分岐され、一方の
出力ラインが第3の差動増幅器76における反転入力端
子に接続され、他方の出力ラインが自己診断装置100
に接続されて構成されている。この自己診断装置100
の構成は、該自己診断装置100に前記他方の出力ライ
ンを通じて入力される信号が第4の差動増幅器150か
らの検出電圧V1である点を除けば、図3に示す自己診
断装置100の構成と同じであるため、その詳細な説明
を省略する。
【0118】従って、この第2の実施の形態に係るガス
センサ10Bにおいても、現在、ガスセンサ10Bが故
障状態にあるか否かを、早期に、かつ確実に検出するこ
とができ、ガスセンサ10Bの保守管理に迅速に対応さ
せることができる。
【0119】次に、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bの2つの変形例について図10及び図11を参照
しながら説明する。なお、図8と対応するものについて
は同符号を付してその重複説明を省略する。
【0120】まず、第1の変形例に係るガスセンサ10
Baは、図10に示すように、前記第2の実施の形態に
係るガスセンサ10Bとほぼ同じ構成を有するが、測定
用ポンプセル58に代えて、測定用酸素分圧検出セル1
70が設けられている点で異なる。
【0121】この測定用酸素分圧検出セル170は、図
6に示す第1の実施の形態の第1の変形例に係るガスセ
ンサ10Aaにおける測定用酸素分圧検出セル170と
同じであるため、その詳細な説明を省略する。
【0122】この第1の変形例に係るガスセンサ10B
aにおいても、前記第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bと同様のフィードバック制御系38、補正用酸素
分圧検出セル140、補正制御系146及び自己診断装
置100を有することから、被測定ガス中の酸素濃度が
大きく変化することによって発生する酸素の漏れ込みに
よる精度劣化や、被測定ガス中におけるH2 Oの濃度の
上昇によるH2 Oの僅かな分解に伴う精度劣化を防止す
ることができ、現在、ガスセンサ10Baが故障状態に
あるか否かを、早期に、かつ確実に検出することがで
き、ガスセンサ10Baの保守管理に迅速に対応させる
ことができる。
【0123】次に、第2の変形例に係るガスセンサ10
Bbは、前記第1の変形例に係るガスセンサ10Baと
ほぼ同じ構成を有するが、図7で示す第1の実施の形態
の第2の変形例に係るガスセンサ10Abと同様に、測
定用ポンプセル58と測定用酸素分圧検出セル170と
が併設され、該測定用酸素分圧検出セル170にて検出
された酸素分圧値を、測定用ポンプセル58における可
変電源60Aのポンプ電圧Vp2をフィードバック制御
系38を通じて制御するために使用している点で異な
る。
【0124】この第2の変形例に係るガスセンサ10B
bにおいても、前記第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bと同様のフィードバック制御系38、補正用酸素
分圧検出セル140、補正制御系146及び自己診断装
置100を有することから、被測定ガス中の酸素濃度が
大きく変化することによって発生する酸素の漏れ込みに
よる精度劣化や、被測定ガス中におけるH2 Oの濃度の
上昇によるH2 Oの僅かな分解に伴う精度劣化を防止す
ることができ、現在、ガスセンサ10Bbが故障状態に
あるか否かを、早期に、かつ確実に検出することがで
き、ガスセンサ10Bbの保守管理に迅速に対応させる
ことができる。
【0125】この第2の実施の形態に係るガスセンサ
(各種変形例を含む)10B、10Ba、10Bbにお
いては、第4の差動増幅器150からの電圧信号V1を
自己診断装置100に入力させるようにしたが、その
他、積分回路74を通した後の電圧信号を自己診断装置
100に入力させるようにしてもよい。この場合、高域
ノイズが除去された電圧信号が自己診断装置100に入
力されることから、より正確に自己診断を行うことがで
きる。
【0126】前記第1及び第2の実施の形態に係るガス
センサ10A、10Bの各第2の変形例10Ab及び1
0Bbにおいては、測定用ポンプセル58の一方の電極
を主ポンプセル28における内側ポンプ電極24とした
が、その他、外側ポンプ電極26とするようにしてもよ
い。この場合、第2室22内の雰囲気中の酸素が外部空
間に汲み出されることになる。
【0127】上述した第1及び第2の実施の形態に係る
ガスセンサ(各種変形例を含む)10A、10Aa、1
0Ab及び10B、10Ba、10Bbにおいては、自
己診断装置100として、図3のような構成を採用する
ようにしたが、これはあくまでも一例であり、種々のデ
ジタル回路やアナログ回路の組み合わせで構成すること
ができる。
【0128】また、上述の実施の形態においては、被測
定ガス成分としてNOxが対象とされているが、被測定
ガス中に存在する酸素の影響を受けるNOx以外の結合
酸素含有ガス成分、例えばH2 OやCO2 等の測定にも
有効に適用することができる。
【0129】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
センサによれば、現在、ガスセンサが故障状態にあるか
否かを、早期に、かつ確実に検出することができ、ガス
センサの保守管理に迅速に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るガスセンサを示す構成
図である。
【図2】第1の実施の形態に係るガスセンサの主ポンプ
セルに対するフィードバック制御系及び補正制御系を示
す構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係るガスセンサに接続され
る自己診断装置の具体例を示すブロック図である。
【図4】ガスセンサが正常である場合の自己診断装置に
おける信号処理の一例を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】ガスセンサが異常である場合の自己診断装置に
おける信号処理の一例を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】第1の実施の形態に係るガスセンサの第1の変
形例を示す構成図である。
【図7】第1の実施の形態に係るガスセンサの第2の変
形例を示す構成図である。
【図8】第2の実施の形態に係るガスセンサを示す構成
図である。
【図9】第2の実施の形態に係るガスセンサの主ポンプ
セルに対するフィードバック制御系及び補正制御系を示
す構成図である。
【図10】第2の実施の形態に係るガスセンサの第1の
変形例を示す構成図である。
【図11】第2の実施の形態に係るガスセンサの第2の
変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
10A、10Aa、10Ab、10B、10Ba、10
Bb…ガスセンサ 14…基準ガス導入空間 20…第1室 22…第2室 24…内側ポンプ電
極 26…外側ポンプ電極 28…主ポンプセル 32…基準電極 34…制御用酸素分
圧検出セル 38…フィードバック制御系 50…補助ポンプ電
極 52…補助ポンプセル 56…検出電極 58…測定用ポンプセル 70…補正制御系 100…自己診断装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部空間に接する固体電解質にて区画形成
    された処理空間に導入された前記外部空間からの被測定
    ガスに含まれる酸素をポンピング処理する主ポンプ手段
    と、 前記処理空間における酸素分圧を第1の基準値と比較し
    て、該酸素分圧が測定対象である所定ガス成分が分解さ
    れ得ない所定の値となるように前記主ポンプ手段を制御
    する主ポンプ制御手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用及び/又は電
    気分解により分解させ、該分解によって発生した酸素を
    ポンピング処理する測定用ポンプ手段とを具備し、 前記測定用ポンプ手段のポンピング処理によって該測定
    用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて前記被測定
    ガス中の前記所定ガス成分を測定するガスセンサにおい
    て、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる酸素の濃度を検出する酸素濃度検出手
    段と、 前記酸素濃度検出手段からの検出値と第2の基準値との
    偏差に基づいて前記主ポンプ制御手段を補正制御して、
    前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる酸素の濃度を一定にする補正制御手段
    と、 前記酸素濃度検出手段からの検出値と規定範囲とを比較
    し、その比較結果に基づいて故障判別を行う自己診断手
    段を有することを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】外部空間に接する固体電解質にて区画形成
    された処理空間に導入された前記外部空間からの被測定
    ガスに含まれる酸素をポンピング処理する主ポンプ手段
    と、 前記処理空間における酸素分圧を第1の基準値と比較し
    て、該酸素分圧が測定対象である所定ガス成分が分解さ
    れ得ない所定の値となるように前記主ポンプ手段を制御
    する主ポンプ制御手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用及び/又は電
    気分解により分解させ、該分解によって発生した酸素の
    量と基準ガスに含まれる酸素の量との差に応じた起電力
    を発生する酸素分圧検出手段とを具備し、 前記酸素分圧検出手段にて検出された起電力に基づいて
    前記被測定ガス中の前記所定ガス成分を測定するガスセ
    ンサにおいて、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる酸素の濃度を検出する酸素濃度検出手
    段と、 前記酸素濃度検出手段からの検出値と第2の基準値との
    偏差に基づいて前記主ポンプ制御手段を補正制御して、
    前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる酸素の濃度を一定にする補正制御手段
    と、 前記酸素濃度検出手段からの検出値と規定範囲とを比較
    し、その比較結果に基づいて故障判別を行う自己診断手
    段を有することを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のガスセンサにおい
    て、 前記酸素濃度検出手段は、前記主ポンプ手段にてポンピ
    ング処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素をポン
    ピング処理する補助ポンプ手段にて構成され、該補助ポ
    ンプ手段に流れるポンプ電流の値を前記酸素濃度の検出
    値とすることを特徴とするガスセンサ。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載のガスセンサにおい
    て、 前記酸素濃度検出手段は、前記主ポンプ手段にてポンピ
    ング処理された後の被測定ガス中に含まれる酸素と基準
    ガス空間に含まれる酸素の分圧差を検出する酸素分圧検
    出手段にて構成され、該分圧差に基づいて発生する起電
    力の値を前記酸素濃度の検出値とすることを特徴とする
    ガスセンサ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス
    センサにおいて、 前記補正制御手段は、前記酸素濃度検出手段からの検出
    値と前記第2の基準値との偏差をとる比較手段と、 前記比較手段からの偏差を前記主ポンプ制御手段におけ
    る第1の基準値に反映させる基準値補正手段を有するこ
    とを特徴とするガスセンサ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス
    センサにおいて、 前記自己診断手段は、前記酸素濃度検出手段からの検出
    値が所定時間にわたって前記規定範囲に達しない場合に
    故障として認定することを特徴とするガスセンサ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のガスセンサにおいて、 前記自己診断手段は、前記酸素濃度検出手段からの検出
    値と前記規定範囲とを比較する比較手段と、 前記比較手段からの比較出力を一時的にあるいは定期的
    に監視し、比較出力が所定時間にわたって前記規定範囲
    に達しない場合に故障として認定する監視手段を有する
    ことを特徴とするガスセンサ。
  8. 【請求項8】請求項7記載のガスセンサにおいて、 前記監視手段は、所定条件の完了時に、前記比較手段か
    らの比較出力を前記所定時間にわたって監視することを
    特徴とするガスセンサ。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載のガスセンサにおい
    て、 前記監視手段は、一定の時間間隔で前記比較手段からの
    比較出力を前記所定時間にわたって監視することを特徴
    とするガスセンサ。
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