JPWO2003083465A1 - Nox測定装置、noxセンサの自己診断装置及びその自己診断方法 - Google Patents

Nox測定装置、noxセンサの自己診断装置及びその自己診断方法 Download PDF

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Abstract

NOX測定装置は、第1測定室5内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セル3と、第1測定室内から外へ酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセル1と、第1測定室5から第2拡散抵抗8を介してガスが導入される第2測定室6と、第2測定室6内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNOX濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が流れる第2酸素ポンプセル2と、を備えるNOXセンサ素子と、第2酸素ポンプ電流Ip2ないし第2酸素ポンプセル2に印加される所定の電圧Vp2が予め定められた範囲範囲内である場合にはNOX測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNOX測定装置が正常に機能していないと診断する第1の診断手段30aを有する。

Description

技術分野
本発明は、ガス濃度測定装置、ガスセンサの自己診断装置及びその自己診断方法に関し、特に、車両故障診断(OBD)に用いることができる、NO測定装置、NOセンサの自己診断装置及びその自己診断方法に関する。
背景技術
近年、排ガス規制の強化に伴い、エンジン等の排ガス中のNOを直接測定し、内燃機関の制御や触媒のコントロールを行う研究が行われている。特に、ZrO等の酸素イオン伝導体を用い、この酸素イオン伝導体を介した酸素ポンプセルを用いて酸素を汲み出すことによりNOを分解し、この分解を電流として検知する形式のNOガスセンサは、HC、CO等の妨害ガスの影響を受けずにNOガス濃度が測定できる、と考えられることから、近年広く研究が行われている。
発明の課題
内燃機関の排気ガス中に含まれるNOは、酸素等に比べてきわめて少量であるから、内燃機関の排気ガス中のNO測定に適用されるNOセンサは高精度であって、常に正常に動作することが求められる。しかしながら、このようなNOセンサの自己診断を行うための装置は、実用化されていない。
本発明の目的は、内燃機関の排気ガス中のNO測定に好適に適用されるNOセンサの状態を的確に認識することができ、車両故障診断(OBD)に適用することができる、NO測定装置、NOセンサの自己診断装置及びその自己診断方法を提供することである。
発明の開示
本発明のNO測定装置において、NOセンサ素子は、第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、を備えている。
本発明によるNO測定装置は、前記NOセンサ素子の制御手段として、前記酸素分圧制御セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することによりNO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、を有している。
本発明のNO測定装置において、通常の測定モードでは、第2酸素ポンプセルにNO濃度に比例した電流が流れるように、第2酸素ポンプセルには一定の電圧が印加される。また、第2測定室には、前記第1酸素ポンプセルによって、酸素濃度が制御されたガスが導入される。したがって、NOセンサ素子ないしその制御手段が正常に機能している場合、第2酸素ポンプ電流の大きさ及び第2酸素ポンプセルに実際に印加される電圧は、所定の範囲に収まるはずである。したがって、本発明のNO測定装置においては、下記の診断手段により、NOセンサ素子ないしその制御手段の機能状態を診断することができる。
すなわち、本発明は、第1の視点において、基本的な構成として上述したNOセンサ素子とその制御手段を有するNO測定装置において、さらに、前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を検出する検出手段と、検出された前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段を有するNO測定装置を提供する。
このNO測定装置は、NOセンサの検出出力信号である第2酸素ポンプ電流ないし該第2酸素ポンプ電流が流れる第2酸素ポンプセルに印加される電圧を用いて、該NOセンサが正常に機能しているか否かを診断する。内燃機関の排ガス中においても、NO濃度はきわめて小さいものであるから、第2酸素ポンプ電流のレンジもきわめて低いものである。加えて、第2酸素ポンプ電流は、NOセンサ素子ないしその制御手段の状態に敏感な量であって、例えば、素子温度、電極の活性状態、リード線の抵抗によって、変化する量である。したがって、第2酸素ポンプ電流を用いて、NO測定装置の状態を検出することにより、きわめて鋭敏な、NO測定装置の状態検出が可能となる。同様の理由により、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2を用いて、NOセンサ素子の状態を検出することによっても、きわめて鋭敏な状態検出が可能となる。
このように、本発明によるNO測定装置は、NOセンサ素子ないしその制御手段の状態を鋭敏に検出することができる。したがって、本発明によるNO測定装置は、高い信頼性が要求される分野に好適であり、特に、車両に搭載される内燃機関の排気ガス中に含まれるNOを測定する装置として好適である。また、内燃機関を制御するECUは、本発明のNO測定装置が有する診断手段の診断結果に基づいて、車両故障診断(OBD)を行うことができる。例えば、ECUは、前記判定結果に基づいて、排気管に装着されたNOセンサ素子ないしその制御手段の状態を判定することができる他、燃料系、吸気系及び排気系等を構成する要素の状態を診断することができる。
また、本発明のNO測定装置においては、酸素分圧検知セルが備える第1測定室の外側に配置された電極上の酸素濃度が、通常は一定になるよう制御される。一方、酸素分圧検知セルが備える第1測定室の内側に配置された電極上の酸素濃度は、通常の測定において、大気中の酸素濃度以下となる。したがって、NOセンサ素子ないしその制御手段が正常に機能している場合、酸素分圧検知セルに印加される電圧、酸素分圧検知セルの外側の電極の電位及び酸素分圧検知セルの内部抵抗は、所定の範囲に収まるはずである。したがって、本発明のNO測定装置においては、下記の診断手段により、NOセンサ素子ないしその制御手段の機能状態を診断することができる。
すなわち、本発明は、第2の視点において、上述した基本的な構成を有するNO測定装置において、さらに、前記酸素分圧検知セルに印加される電圧を検出する検出手段と、検出された前記酸素分圧検知セルに印加された電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、を有するNO測定装置を提供する。
本発明は、第3の視点において、上述した基本的な構成を有するNO測定装置において、さらに、前記酸素分圧検知セルの内側の電極の電位を検出する検出手段と、検出された前記酸素分圧検知セルの内側の電極の電位が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、を有するNO測定装置を提供する。
本発明は、第4の視点において、上述した基本的な構成を有するNO測定装置において、さらに、前記酸素分圧検知セルの内部抵抗を検出する手段と、検出された前記酸素分圧検知セルの内部抵抗が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、を有するNO測定装置を提供する。
本発明のNO測定装置において、被検ガスの酸素濃度は、通常の測定において、大気中の酸素濃度以下となる。したがって、NOセンサ素子ないしその制御手段が正常に機能している場合、酸素分圧検知セルの酸素濃度検出出力に基づいてフィードバック制御されている第1酸素ポンプ電流の大きさ及び第1酸素ポンプセルに実際に印加される電圧は、所定の範囲に収まるはずである。したがって、本発明のNO測定装置においては、下記の診断手段により、NOセンサ素子ないしその制御手段の機能状態を診断することができる。
すなわち、本発明は、第5の視点において、上述した基本的な構成を有するNO測定装置において、さらに、前記第1酸素ポンプ電流ないし前記第1酸素ポンプセルに印加される電圧を検出する検出手段と、検出された前記第1酸素ポンプ電流ないし前記第1酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、を有するNO測定装置を提供する。
本発明は、第6の視点において、内燃機関の排気ガス中に含まれるNO測定用であることを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第7の視点において、車両に搭載された内燃機関の排気ガス中に含まれるNO測定用であって、少なくとも前記診断手段の診断結果を用いて、車両故障診断(OBD)が行われることを特徴とするNO測定装置を提供する。
また、本発明は、第8の視点において、第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、を備えるNOセンサ素子と、前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を検出する検出手段と、検出された前記第2酸素ポンプ電流ないし該第2酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、を備えるNOセンサ素子制御手段と、を有するNOセンサの自己診断装置を提供する。
また、本発明は、第9の視点において、第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、を備えるNOセンサ素子と、前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を測定する検出手段と、を備えるNOセンサ素子制御手段とを有するNO測定装置において、前記NOセンサ素子制御手段が、検出された前記第2酸素ポンプ電流ないし該第2酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断するNO測定装置の自己診断方法を提供する。
本発明は、第10の視点において、酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置であって、前記第1酸素ポンプセル、前記NO検知セル及び前記酸素分圧検知セルの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段によって異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の窒素酸化物濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、該異常検出手段によって該NO測定装置の異常が検出された場合には、当該所定の信号のレベルないしオーダーを変更する変更手段と、を有する、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第11の視点において、前記被測定ガスは所定範囲の酸素濃度を有し、前記変更手段は、さらに、前記異常検出手段によって異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の酸素濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、該異常検出手段によって異常が検出された場合には、当該所定の信号のレベルないしオーダーを変更する、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第12の視点において、前記異常検出手段は、さらに、前記第1酸素ポンプセル、前記NO検知セル及び前記酸素分圧検知セルに接続する配線の異常を検出し、前記変更手段は、前記異常検出手段によって前記配線の異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の窒素酸化物濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、該異常検出手段によって前記配線の異常が検出された場合には、少なくとも当該所定の信号のレベルないしオーダーを変更する、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第13の視点において、前記異常検出手段は、前記NOセンサ素子の温度によって抵抗値が変動する前記酸素分圧検知セルのセル抵抗及び/又は該酸素分圧検知セルが備える電極の電位、前記第1酸素ポンプセルに印加される電圧及び/又は該第1酸素ポンプセルに流れる電流、及び、前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧及び/又は該第2酸素ポンプセルに流れる電流、のいずれか一以上のレベルないしオーダーの異常を検出する、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第14の視点において、前記変更手段は、前記NO測定装置が出力する複数の所定の信号のレベルないしオーダーを変更するよう構成され、該複数の所定の信号の組合わせによって、前記NO測定装置の異常部位及び/異常状態が報知される、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第15の視点において、前記NO測定装置が排気ガス中の窒素酸化物測定用に車両システムに搭載され、前記異常検出手段及び前記変更手段が前記車両システムの制御装置側に設置される、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第16の視点において、前記酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルが第1室内の空間に面して配置され、前記NO検知セルが第2室内の空間に面して配置されていることを特徴とするNO測定装置を提供し、さらに、前記酸素ポンプセルが第1室内の空間に面して配置され、前記酸素分圧検知セル及び前記NO検知セルが第2室内の空間に面して配置されていることを特徴とするNO測定装置も提供する。
本発明は、第17の視点において、酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置であって、前記NO測定装置の異常部位を検出する異常検出手段と、前記NO測定装置の正常時には所定のレベルないしオーダで出力される一又は複数のアナログ信号のレベルないしオーダを、異常時には正常時に使用されないレベルないしオーダに変更することにより、前記異常検出手段によって検出された前記NO測定装置の異常部位を報知する変更手段、を有する、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第18の視点において、酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置であって、前記NO測定装置の異常部位を検出する異常検出手段と、前記NO測定装置の正常時には所定範囲のコードで出力されるデジタル信号のコードを、異常時には正常時に使用されない範囲のコードに変更することにより、前記異常検出手段によって検出された前記NO測定装置の異常部位を報知する変更手段、を有する、ことを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第19の視点において、NO検知セルが酸素濃淡電池(電気化学的セル)であるNOセンサを用いることを特徴とするNO測定装置を提供する。
本発明は、第20の視点において、酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流又は該前記NO検知セルの電位に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置の自己診断方法であって、前記NO測定装置の正常時には、前記被測定ガスが有する所定範囲の窒素酸化物濃度に応じた所定の信号を出力し、一方、該NO測定装置の異常が検出された場合には、少なくとも当該所定の信号を予め定められた様式に基づいて変更することにより、該NO測定装置の異常部位を報知する、ことを特徴とするNO測定装置の自己診断方法を提供する。
発明の実施の形態
本発明の好ましい実施の形態に係るNO測定装置は、前記第1ポンプ電流、前記第1ポンプセルに印加される電圧、前記第1ポンプセルが備える各電極の電位或いは各電極に接続する各端子の電圧、前記第2ポンプ電流、前記第2ポンプセルに印加される電圧、前記第2ポンプセルが備える各電極の電位或いは各電極に接続する各端子の電圧、前記酸素分圧検知セルの内部抵抗、前記酸素分圧検知セルが備える電極間の電位差、前記酸素分圧検知セルが備える各電極の電位(例えば、前記酸素分圧検知セルが備える前記第1測定室の内側に配置された電極の電位のいずれか一又は二以上に基づいて、NOセンサの状態を診断する。
本発明は、酸素ポンプセル(第1酸素ポンピングセル)が第1室内の空間に面して配置され、NO検知セル(第2酸素ポンピングセル)及び酸素分圧検知セルが第2室内の空間に面して配置されているNOセンサ素子に対しても適用される。さらに、本発明は、第NO濃度検知セルが酸素濃淡電池(電気化学的セル)である場合にも適用される。
実施例
以上説明した本発明の好ましい実施の形態をさらに明確化するために、以下図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
図1(A)〜図1(D)は、本発明の一実施例に係るNO測定装置の構成要素であるNOセンサ素子の構成及び測定原理を説明するための図である。
NOセンサ素子の構成について説明する。
図1(A)を参照すると、NOセンサ素子は、主として、第1酸素ポンプセル1(酸素ポンプセル)、第2酸素ポンプセル2(NO検知セル)及び酸素分圧検知セル3、さらにNOセンサ素子を所定の作動温度に加熱するヒータ4から構成されている。第1酸素ポンプセル1と酸素分圧検知セル3の間には、第1測定室5が形成されている。第1測定室5には、第1拡散孔7を介して、被検ガスが導入される。第1測定室5は、第2拡散孔8を通じて、第2測定室6と連通している。
第1酸素イオンポンプセル1は、ジルコニアのような酸素イオン伝導性を有する固体電解質と、固体電解質上に形成された一対の電極9,10から構成されている。電極10は第1測定室5に面して配置され、電極9は外部に面して配置されている。電極10上で第1測定室5内の酸素等が解離され生成された酸素イオンが固体電解質を通って電極9上から外部へ導出され、このとき該固体電解質を通じて流れる電流が第1酸素ポンプ電流Ip1である。
第2酸素イオンポンプセル2は、ジルコニアのような酸素イオン伝導性を有する固体電解質と、固体電解質上に形成された一対の電極13,14から構成されている。電極13は第2測定室6に面して配置され、電極14は第2測定室6外に配置されると共に酸素濃度が安定した雰囲気に晒されている。電極13上で第2測定室6内のNO等が解離され生成された酸素イオンが固体電解質を通って電極14上から外部へ導出され、このとき固体電解質を通じて流れる電流が第2酸素ポンプ電流Ip2である。通常の測定モードにおいて、電極13と電極14間には一定の電圧が印加される。
酸素分圧検知セル3は、ジルコニアのような酸素イオン伝導性を有する固体電解質と、固体電解質上に形成された一対の電極11,12から構成されている。電極11は第1測定室5に面して配置され、電極12は酸素濃度が安定した雰囲気に晒されている。したがって、電極11と電極12の間に発生する電位差に基づいて、第1測定室5内の酸素濃度、結局、被検ガス中の酸素濃度を検出することができる。
次に、NOセンサ制御手段(図2参照)について説明する。なお、図中のセンサ制御手段30はNOセンサ制御手段とNO測定装置の診断手段の両方の機能を果たしている。
図1(A)を参照すると、センサ制御手段30(図2参照)は、酸素分圧検知セル3に現れる第1測定室5内の酸素濃度を検出すると共に、第1測定室5外に設けられた電極12上の酸素濃度を制御する酸素分圧セル制御手段21と、酸素分圧検知セル3の検出出力に基づいて第1酸素ポンプ電流Ip1を制御することにより、第1測定室5内の酸素濃度を可及的に一定に制御する第1酸素ポンプセル制御手段20と、第2酸素ポンプセル2に可及的に一定な所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた第2酸素ポンプ電流Ip2が流れるように第2酸素ポンプセル2を制御する第2酸素ポンプセル制御手段22と、を含んで構成される。
以上説明したNOセンサ素子及びその制御手段を用いたNO測定原理については、図1(B)〜図1(D)に示すとおりであるから、これらを参照することとする。
次に、NO測定装置の診断手段について説明する。
図2は、センサ制御手段30の入出力構成を説明するための図である。
図2を参照すると、センサ制御手段30には、図1(A)に示したNOセンサ素子が出力する第1酸素ポンプ電流Ip1、第2酸素ポンプ電流Ip2、酸素分圧検知電位(電極11と電極12間の電位差)Vsが入力される。第1酸素ポンプ電流Ip1、第2酸素ポンプ電流Ip2及び酸素分圧検知電位Vsを、内燃機関の制御装置(以下これを「ECU」という)31に入力してもよい。センサ制御手段30からは、NO濃度検出信号ないし酸素濃度検出信号等の所要の信号、さらに、NOセンサ素子ないしその制御手段の診断結果を現す信号(以下これを「OBD用信号」という)が出力され、ECU31に入力される。
次に、センサ制御手段30が有するNO測定装置の診断手段について説明する。
図3は、図2に示したセンサ制御手段30が有する診断手段の構成を説明するための図である。
図3を参照すると、センサ制御手段30が有する診断手段は、第2酸素ポンプ電流Ip2ないし第2酸素ポンプセル2に印加される所定の電圧Vp2(通常は一定)が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する第1の診断手段30aと、酸素分圧検知セル3に印加される所定の電圧Vs、酸素分圧検知セル3が備える電極(Vs/Ip電極)11の電位(電極11と後述の図4に示す仮想グランドとの電位差)、及び酸素分圧検知セル3の内部抵抗Rpvsのいずれか一又は二以上が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する第2の診断手段30bと、第1酸素ポンプ電流Ip1ないし第1酸素ポンプセル1に印加される所定の電圧Vp1(通常は所定範囲)が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する第3の診断手段30cと、を備えている。
<第2酸素ポンプ電流及び第2酸素ポンプセルに印加される電圧を測定する検出手段>
第2酸素ポンプ電流Ip2ないし第2酸素ポンプセル2に印加される所定の電圧Vp2は、第2酸素ポンプセル制御手段22が備える検出抵抗22a(図1(A)又は図4参照)に流れる電流、該抵抗の両端の電圧を測定することによって検出することができる。なお、第2酸素ポンプセル2に印加される所定の電圧Vp2は、より正確には、電極13と電極14の電位差から求めることができる(図4参照)。
<第1酸素ポンプ電流及び第1酸素ポンプセルに印加される電圧を測定する検出手段>
第1酸素ポンプ電流Ip1ないし第1酸素ポンプセル1に印加される所定の電圧Vp1は、第1酸素ポンプセル制御手段20が備える検出抵抗20aに流れる電流、該抵抗の両端の電圧を測定することによって検出することができる。
<酸素分圧検知セルの内部抵抗検出手段等>
図4は、図1に示した酸素分圧検知セル3の内部抵抗ないし酸素分圧検知電位差を測定する方法を説明するための図である。図4を参照すると、酸素分圧検知電位差Vsを検出する場合、SWをオンして、SWA、SWB、SWA′及びSWB′をオフして、電極12と電極11の電位差を測定する。一方、酸素分圧検知セル3の内部抵抗Rpvsを検出する場合、SWB及びSWB′をオンしてSW、SWA及びSWA′をオフした後、SWA及びSWA′をオンしてSW、SWB及びSWB′をオフすることにより、電極11と電極12の間に発生したパルス波形を用いて、内部抵抗Rpvsを求めることができる。また、電極(VS/IP−電極)11の電位は、電極11と後述の図4に示す仮想グランドとの電位差が入力されるA/D変換器によって検出され、図2に示した第2の診断手段30bを備えるセンサ制御手段30に入力される。
センサ制御手段30は、例えば、NOセンサ素子の検出出力信号である第2酸素ポンプ電流Ip2ないし第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2を用いて、NO測定装置が正常に機能しているか否かを診断する。内燃機関の排ガス中においても、NO濃度はきわめて小さく、ppmオーダであるから、第2酸素ポンプ電流のレンジもきわめて低いものである。例えば、素子温度、電極の活性状態、リード線の抵抗の状態が変化する事によって、変化する量である。したがって、第2酸素ポンプ電流Ip2を用いて、NOセンサの状態を検出することにより、NO測定装置の鋭敏な状態検出が可能となる。また、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧のレンジもmVオーダのきわめて高い精度が達成されている。したがって、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2を用いて、NOセンサの状態を検出することによっても、きわめて精度の高い状態検出が可能となる。なお、第1の診断手段の判定結果に基づいて、NOセンサ素子の制御線ないし信号線の断線も検出することができる。そして、第2の診断手段30bないし第3の診断手段30cを個別に用いることでNOセンサの状態をそれぞれ検出できる。さらに第1の診断手段30aとこれらを組合せて用いて、NO測定装置の自己診断を行うことにより、より正確な自己診断が可能となる。
[第2の実施例]
図5(A)は、本発明が適用されるNO測定装置の構成を説明するための模式図である。図5(B)は、図5(A)に示した検出部の内部構成を説明するための模式図である。
図5(A)及び図5(B)を参照すると、NO測定装置には、第2酸素ポンプ電流Ip2や第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2を検出するため、A/D変換器及びその他の回路を含む検出部32が備わっている。
検出部32は、NO測定装置の異常検出手段32aと、異常検出手段32aによってNO測定装置の異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、異常検出手段32aによって前記NO測定装置の異常が検出された場合には、前記所定の信号のレベルないしオーダーを変更する変更手段32bと、を有している。なお、検出部32は、その出力手段32cから、通常時、nA〜μAオーダーの第2酸素ポンプ電流Ip2、及びmVオーダーの第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2を出力するよう回路設計されている。
そこで、異常検出手段32aがNO測定装置に異常が発生したことを検出した場合、異常検出手段32aから異常検出信号が送信され、この異常検出信号を受信した変更手段32bは、出力手段32cに、NO測定装置の出力信号のレベルないしオーダーを変更して出力させる。
例えば、第2酸素ポンプ電流Ip2や第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2のゲインを一時的に変えて、例えば、mAオーダーの第2酸素ポンプ電流Ip2、或いはVオーダーの第2印加電圧Vp2が出力されるよう、検出部32を構成することにより、NO測定装置の構成要素であるNOセンサ素子のIp2セルとNOセンサ素子制御手段間の配線異常、例えば、バッテリー短絡、グランド短絡を直接検出することができる。
[第3の実施例]
NO測定装置に異常が生じた場合、NO測定装置は、排気ガス中のNO濃度測定用としてNO測定装置を搭載している車両システムないしECUに出力している複数のアナログ信号のうち、一又は複数のアナログ信号を正常時には取り得ないレベルで出力する。これによって、車両システムないしECUは、NO測定装置の異常を検出することができる。また、NO測定装置は、複数のアナログ信号の組合わせによって異常部位及び/又は異常状態を、車両システムないしECUに報知することができる。
図6は、本発明の第3の実施例に係るNO測定装置におけるNO出力範囲の構成例を説明するための図である。
燃焼ガスの混合比が正常であり、触媒が正常に機能しているならば、NO濃度は正数であり且つ500ppm以下となるはずである。図6を参照して、そこで、NO濃度を示すNO信号の出力範囲を−100〜600ppmと定義し、正常時には、0ppm〜500ppmの範囲のNO濃度に相当するNO信号が出力され、異常時には、−100ppm又は600ppmのNO濃度に相当するレベルのNO信号が出力されるよう、NO測定装置を構成する。
[第4の実施例]
本発明の第4の実施例に係るNO測定装置は、前記NO測定装置の正常時には所定範囲のコードで出力されるデジタル信号のコードを、異常時には正常時に使用されない範囲のコードに変更することにより、前記異常検出手段によって検出された前記NO測定装置の異常部位を報知する変更手段、を有する。
[第5の実施例]
図7は、本発明の第5の実施例に係るNO測定装置における複数の信号の構成例を説明するための図である。
NO測定装置に異常が生じた場合、本実施例に係るNO測定装置は、排気ガス中のNO濃度測定用としてNO測定装置を搭載している車両システムないしECUに出力している複数のアナログ信号のうち、一又は複数のアナログ信号を正常時には取り得ないレベルで出力する。これによって、車両システムないしECUは、NO測定装置の異常を検出することができる。また、NO測定装置は、複数のアナログ信号の組合わせによって異常部位及び/又は異常状態を、車両システムないしECUに報知することができる。
図7を参照すると、本実施例においては、NO信号の出力範囲は前記第3の実施例と同様に定義する。また、O2信号の出力範囲を酸素濃度−20〜30%と定義し、正常時には、酸素濃度0%から最大でも大気中の酸素濃度を示すO2信号が出力され、異常時には酸素濃度30%を示すO2信号が出力されるよう、NO測定装置を構成する。なお、大気中でも、酸素濃度は約20%であるから、NO測定装置の正常時、酸素濃度30%が検出されることは有り得ない。
更に、λ信号の出力範囲を0.9から1.1と定義する。λ信号は、正常時には0.95〜1.05λを表す。そこで、λ信号の出力を0.95又は1.05で飽和させ、異常時には0.9又は1.1を示すλ信号が出力されるよう、NO測定装置を構成する。
本実施例によれば、3(NO信号の出力が正常時出力を含め3種類)×2(O2信号の出力が正常時出力を含め2種類)×3(λ信号の出力が正常時出力を含め3種類)−1(NO信号、O2信号及びλ信号がいずれも正常時出力である場合)=17通りの異常内容を報知することができる。
[第6の実施例]
前記実施例5に係るNO測定装置の好ましい構成例を詳細に説明する。
図8は、本発明の実施例6に係るNO測定装置の回路構成を説明するための模式図である。
図8を参照すると、センサ制御回路50は、主に、Ip1ドライバ51、PID制御回路52、オペアンプ53、Rpvs測定回路54、Vp1リミッタ55、Ip2ドライバ56、自己診断回路を構成する異常検出手段61,63,65,67,69及び変更手段62,64,66,68,70を有している。センサ制御回路50は、特定用途向集積回路(ASIC;Application Specific IC)として実現することができる。
センサ制御回路50の出力端子VIP2、VO2及びVVSは、ECU31のアナログ入力端子に接続される。
VIP2端子には、第2酸素ポンプセル2に流れる電流の大きさに比例した電圧、すなわち、IP2検出抵抗電圧を出力することができる。
VO2端子には、第1酸素ポンプセル1に流れる電流の大きさに比例した電圧、すなわち、POUT端子電圧を出力することができる。
VVS端子には、酸素分圧検出セル3の電極Vs+、Vs−間の電圧差に比例した電圧、すなわち、Vs+端子電圧を出力することができる。
Ip1ドライバ51は、第1酸素ポンプセル1にIp1電流を流すためのオペアンプで、反転入力端子にはVcent端子、非反転入力端子には基準電圧(数V)がそれぞれ接続されており、また出力端子にはIp1+端子が接続されている。そして、このようなVcent端子とIp1+端子との間にセンサ素子40の第1酸素ポンプセル1が接続されている。これにより、Ip1ドライバ51は負帰還回路を構成するため、Vcent端子の電位が基準電圧を常に維持するように、Ip1電流が制御される。このようにVcent端子の電圧を基準電圧に保つように制御することにより、PID制御回路と共同して、起電力Vsが制御目標値になる様にポンプ電流が制御される。
PID制御回路52は、ASICの入出力用信号線であるP1端子、P2端子およびP3端子に接続される抵抗やコンデンサとともに、PID演算回路を構成するものである。このPID制御回路52は、Vs制御目標値に対する酸素分圧検知セル3の起電圧Vsの偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子に出力するもので、これによりIp1ドライバ51によるIp1電流が制御される。
即ち、酸素分圧検知セル3の起電圧VsがVs制御目標電圧よりも高い場合には、第1測定室5の酸素分圧が基準酸素分圧よりも低い状態にあるので、その不足分の酸素を第1酸素ポンプセル1により汲み込むためのIp1電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子に出力する。一方、酸素分圧検知セル3の起電圧VsがVs制御目標電圧よりも低い場合には、第1測定室5の酸素分圧が基準酸素分圧よりも高い状態にあるので、その過剰分の酸素を第1酸素ポンプセル1により汲み出すためのIp1電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子に出力する。
なお、配線42が接続されるCOM端子に、−数μAの定電流源が接続されているが、これはIcp電流によるPID演算の誤差を防止するためである。
即ち、Vs+端子には+数μAの定電流源が接続されており、これにより酸素分圧検知セル3にIcP電流を供給して酸素基準を作り出している。このため、COM端子に−数μAの定電流源を接続し、PID演算回路に流れ込む電流からこの数μA分を差し引くことによって、IcP電流による演算誤差を防止している。
また、Vs+端子とPID制御回路52との間に接続されるオペアンプ53は、ボルテージフォロア回路を構成している。これにより、Vs+端子からはPID制御回路52側が高インピーダンスに見えるため、+数μAの定電流源による供給電流がPID制御回路52に流れ込むことを抑制している。
Rpvs測定回路54は、酸素分圧検知セル3の内部抵抗Rpvsからセンサ素子40の温度を測定するもので、オペアンプ、抵抗及びコンデンサ等により構成されている。このRpvs測定回路54では、所定時間毎に酸素分圧検知セル3に所定の測定電流を流すことにより素子温度と相関関係のある酸素分圧検知セル3の内部抵抗値に対応する電圧変化を生じさせ、これにより得られた酸素分圧検知セル3の両端の電圧の変化量を定数倍に演算増幅して0〜4.5Vの範囲で変化するVRpvs電圧とする。
なお、Rpvs測定回路54による測定電流を酸素分圧検知セル3に流す際には、測定電流による電圧変化がPID制御回路の出力に変化を生じさせないようにPID制御回路52とオペアンプ53との間に介在するスイッチSWにより両者間の接続を切断している。したがって、このSWによって、PID制御回路52とオペアンプ53との間が切断されている時間にRpvs測定回路54による測定が行われる。
Vp1リミッタ55は、第1酸素ポンプセル1のいわゆるブラックニングを防止するための回路で、第1酸素ポンプセル1の両端電圧Vp1が一定の範囲を超える場合に作動してVs目標値をシフトさせるものである。なお、「ブラックニング」とは、酸素イオンの喪失によるポンプセルの黒化現象のことをいう。
Ip2ドライバ56は第2酸素ポンプセル2にIp2電流を流すためのオペアンプであり、その非反転入力端子(+)にはVp2目標電圧が入力され、その反転入力端子側はその出力端子側に接続されている。また、出力端子にはIp2電流の検出抵抗を介してIP2/Vp2端子が接続されている。
本異常検出は、空燃比がリーンに制御されているときに異常であるかどうかを判断することが好ましい。空燃比がリッチ等の状態であるとIp1やVsの状態が変わり正しく異常を検出することができなくなる場合があるからである。また、本実施例においては、異常検出の判断をセンサ制御回路50において実行しているが、場合によっては、ECU31で実行することもできる。
NO信号異常検出手段61には、Ip2/Vp2端子電圧が入力され、IP2/VP2端子電圧が正常範囲にある場合、Ip2/Vp2端子電圧が所定範囲以下の場合、Ip2/Vp2端子電圧が所定範囲以上の場合で、それぞれ異なる制御信号を出力する。また、NO信号異常検出手段61は配線44の異常も検出することができる。
NO信号変更手段62は、NO信号異常検出手段61から出力された制御信号に基づいて、いずれもIp2/Vp2端子(NO信号出力手段)から、Ip2/Vp2端子電圧が正常範囲にある場合、Ip2/Vp2端子電圧ないしIp2/Vp2端子電圧を増幅した電圧をスルーで出力させ、Ip2/Vp2端子電圧が所定範囲以下の場合、NO=−100ppmに相当する電圧を出力させ、IP2/Vp2端子電圧が所定範囲以上の場合、NO=600ppmに相当する電圧を出力させる。
O2信号異常検出手段63には、VS/IP−端子電圧が入力され、VS/IP−端子電圧が正常範囲にある場合、VS/IP−端子電圧が所定範囲以上の場合で、それぞれ異なる制御信号を出力する。
O2信号変更手段64は、O2信号異常検出手段63から出力された制御信号に基づいて、いずれもVS/IP−端子(O2信号出力手段)から、VS/IP−端子電圧が正常範囲にある場合、VS/IP−端子電圧ないしVS/IP−端子電圧を増幅した電圧をスルーで出力し、VS/IP−端子電圧が所定範囲以上の場合、O2=30%に相当する電圧を出力する。
λ信号異常検出手段65には、Ip1+端子電圧(λ信号)が入力され、Ip1+端子電圧が正常範囲にある場合、Ip1+端子電圧が所定範囲以下の場合、Ip1+端子電圧が所定範囲以上の場合で、それぞれ異なる制御信号を出力する。
λ信号変更手段66は、λ信号異常検出手段65から出力された制御信号に基づいて、いずれもIp1+端子(λ信号出力手段)から、Ip1+端子電圧が正常範囲にある場合、Ip1+端子電圧ないしIp1+端子電圧を増幅した電圧を出力させ、Ip1+端子電圧が所定範囲以下の場合、λ=0.9に相当する電圧を出力させ、Ip1+端子電圧が所定範囲以上の場合、λ=1.1に相当する電圧を出力させる。
Vsセル信号異常検出手段67には、Vs+端子電圧が入力され、Vs+端子電圧が正常範囲にある場合、Vs+端子電圧が所定範囲以下の場合、Vs+端子電圧が所定範囲以上の場合で、それぞれ異なる制御信号を出力する。
Vsセル信号変更手段68は、Vsセル信号異常検出手段67から出力された制御信号に基づいて、いずれもVVS+端子(VVS+信号出力手段)から、Vs+端子電圧が正常範囲にある場合、Vs+端子電圧ないしVs+端子電圧が増幅された信号をスルーで出力させ(Vs+端子電圧に応じた信号を増幅して出力してもよい)、Vs+端子電圧が所定範囲以下の場合、図8のLOWに相当する電圧を出力させ、Vs+端子電圧が所定範囲以上の場合、図8のHighに相当する電圧を出力する。
VRpvs信号異常検出手段69には、VRpvs測定回路54によって測定された酸素分圧検知セル3の内部抵抗Rpvsに対応するVRpvs信号が入力され、VRpvs信号のレベルが正常範囲にある場合、VRpvs信号のレベルが所定範囲以下の場合、VRpvs信号のレベルが所定範囲以上の場合で、それぞれ異なる制御信号を出力する。
VRpvs信号変更手段70は、VRpvs信号異常検出手段69から出力された制御信号に基づいて、VRpvs端子(VRpvs信号出力手段)から、VRpvs信号が正常範囲にある場合、VRpvs信号ないしVRpvs信号を増幅した信号をスルーで出力させ、Vs+端子電圧が所定範囲以下の場合、図8のLに相当する電圧を出力させ、Vs+端子電圧が所定範囲以上の場合、図8のHもしくはHHに相当する電圧を出力する。
本実施例によれば、NO信号の正常時には、0ppm〜500ppmの範囲のNO濃度に相当するNO信号が出力され、NO信号の異常時には、−100ppm又は600ppmのNO濃度に相当するレベルのNO信号が出力され、O2信号の正常時には、酸素濃度0%から最大でも大気中の酸素濃度を示すO2信号が出力され、O2信号の異常時には酸素濃度30%を示すO2信号が出力され、λ信号の異常時には0.9又は1.1を示すλ信号が出力される。
なお、本実施例に係るNO測定装置は、さらに、λ信号異常検出手段と同様に機能するVRpvs信号異常検出手段、及び、λ信号変更手段と同様に機能するVRpvs信号変更手段を有していてもよい。
[第7の実施例]
本発明の第7の実施例に係るNO測定装置を説明する。異常が検出された際に検出ゲインを変えない場合でも、例えば、「NO検知セル(Ip2セル)と制御回路間の配線」と、「その他のセンサ配線」との短絡が発生した際には、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2と、短絡している配線間の電圧が似ることから、バッテリ短絡、グランド短絡等の異常を検出することができる。なお、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2は、正常時、mVのオーダーであり、一方、例えば、バッテリ短絡、仮想グランド短絡等の異常が発生した場合には、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧Vp2はVのオーダーとなる。
[第8の実施例]
本発明の第8の実施例に係るNO測定装置を説明する。
図9は、図8に示したNO測定装置にさらに適用される、各異常検出手段の構成を説明するための図である。
図9を参照すると、自己診断回路(異常検出手段)58は、主に、ウィンドウコンパレータ58a、58b、コンパレータ58cから構成されており、センサ素子40の3つのセルに接続された4本の配線41、42、43、44の異常検出等を行う。
即ち、例えばASICの、Vs+端子の電位が所定の範囲内にあるか否かをウィンドウコンパレータ58aにより判断し、ASICのVS/IP−端子(COM端子)の電位が所定の範囲内にあるか否かをウィンドウコンパレータ58bにより判断する。またASICのVs+端子、Ip1+端子、Vcent端子、VS/Ip1−端子(COM端子)、Ip2/Vp2端子及びPout端子のうちのいずれか一つの端子の電位が所定値(所定電圧)を超えたか否かをコンパレータ58cにより判断する。
図10及び図11を参照すると、異常検出手段であるウィンドウコンパレータ58a、58b、コンパレータ58cから出力される信号に基づく制御信号を受信して、例えば、Vs+端子、Ip1+端子及びVS/IP−端子(COM端子)のいずれかがバッテリショートを起こした場合、VVS端子及びVIP端子は正常値より低電圧に、VRpvs端子は正常値より高電圧に設定される。同様にVs+端子、Ip1+端子及びCOM端子のいずれかがグラウンドとショートしたり、断線した場合は、図10及び図11に示す電位が設定される。
また、Vs+端子では、その電位は、通常、VS/IP−端子(COM端子)の基準電圧に酸素分圧検出セル3の起電圧Vsを加えた値(基準電圧+起電圧Vs)に保たれている。そのため、ウィンドウコンパレータ58aの上限値を“基準電圧+起電圧Vs+α”、下限値を“基準電圧+起電圧Vs−β”に設定することにより、Vs+端子の電位が上限値Vを超えて上昇したとき、あるいはVs+端子の電位が下限値を超えて下降したときには異常が発生したものとして信号を発する。
また、VS/IP−端子(COM端子)では、その電位は、Ip1ドライバ51により常に基準電圧になるように制御されている。そのため、ウィンドウコンパレータ58bの上限値を基準電圧+γ、下限値を基準電圧−δに設定することにより、VS/IP−端子(COM端子)の電位が上限値を超えて上昇したとき、あるいはVS/IP−端子(COM端子)の電位が下限値を超えて下降したときには異常が発生したものとして信号を発する。
これらの異常は、いずれかの端子が断線した、バッテリの電源ラインと短絡した、及び回路を構成する素子の故障等が考えられる。
更に、コンパレータ58cでは、ASICのVs+端子、Ip1+端子、Vcent端子、VS/IP−端子(COM端子)及びPout端子の各電位が、ASIC内の回路の駆動電圧を超えているか否かを判断している。これらの各端子は、駆動電源の電圧変動等を見込んだ値を上限値(駆動電圧+ε)に設定したコンパレータ58cによって監視されており、いずれかの端子の電位が上限値を超えて上昇したときには、その端子がバッテリの電源ラインBATTに短絡し、異常が発生したものと判断して信号を発する。
本異常検出システムは、空燃比がリーンに制御されているときに異常であるかどうかを判断することが好ましい。空燃比がリーンの間では、Ip1+やVs+の状態が安定しているため、正しく異常を検出することができるからである。また、本空燃比による異常検出の判断はECU31によって行ってもよい。
[第9の実施例]
本発明の第9の実施例に係るNO測定装置を説明する。図8に示した本発明の第6の実施例に係るNO測定装置は、Rpvs測定回路54を備えている。Rpvs測定回路54によって、素子インピーダンス(Rpvs)を検出することによって、センサ素子温度を測定することができる。Rpvs測定回路54により、NOセンサ素子とその制御回路間などに生じる接触抵抗の異常を検出することができる。
例えば、制御目標とする素子温度に相当する素子抵抗が250Ωであって、製造不良などにより、配線と素子との電気的接続が完全ではなく、例えば、100Ω程度の接触抵抗がある場合、NOセンサ素子の制御手段ないしNOセンサ素子に付設されたヒータの制御を司る制御手段は、素子抵抗が150Ωになるようにヒータ制御を行う。この場合、接触抵抗がない場合と比べて、NO出力が大きく変動する、及び/又はNO出力のレベルないしオーダーが異なることとなる。この特性を利用して、例えば、生産ライン上でNO出力を確認することにより、不具合品の出荷を防止することができる。また、実機においても、Rpvsに関する異常であるということが検出できる。
本発明の第9の実施例に係るNO測定装置は、このような素子抵抗の異常を、図8に示した異常検出手段61,63,65,67,69及び変更手段62,64,66,68,70を用いて、所定の信号の変化の度合いをさらに拡大して出力することができる。
[第10の実施例]
図8に示した、本発明の第8の実施例に係るNO測定装置において、異常検出手段61,63,65,67,69及び変更手段62,64,66,68,70の回路構成の一例を説明する。本実施例においては、Vsセル信号異常検出手段67及びVsセル信号変更手段68について説明するが、本実施例で説明した回路構成は、その他の異常検出手段及びその他の変更手段にもそれぞれ適用可能である。
図12は、図8に示したNO測定装置に適用される、異常検出手段及び変更手段の回路構成の一例を説明するための図であり、図13は、図12に示した回路に入力される信号と出力する信号との関係を示す図である。
図12を参照すると、Vsセル信号異常検出手段67は、第1の比較器71aと、第2の比較器71bと、NOR回路72と、を含んで構成されている。Vsセル信号変更手段68は、第0のアナログスイッチ74と、第1のアナログスイッチ75と、第2のアナログスイッチ76と、を含んで構成されている。
図12に示した回路構成の動作を、図13を参照して説明する。第1の比較器71aは、Vs+電圧が正常範囲よりも上の異常範囲にある場合、Highを出力する。第2の比較器71bは、Vs+電圧が正常範囲よりも下の異常範囲にある場合、Highを出力する。
Vs+電圧(Vs+信号)が正常範囲にある場合、第1の比較器71a及び第2の比較器71bからLowが出力されて、NOR回路73からはHighが出力されて第0のアナログスイッチ74のみがオンされ、増幅器73によって増幅されたVs+電圧が所定の端子(出力手段)からそのまま出力される。Vs+電圧(Vs+信号)が正常範囲より上の異常範囲にある場合、第1の比較器71aからHigh、第2の比較器71bからLowが出力されて、第1のアナログスイッチ75のみがオンされ、5V電圧がそのまま所定の端子(出力手段)から出力される。Vs+電圧(Vs+信号)が正常範囲より下の異常範囲にある場合、第1の比較器71aからLow、第2の比較器71bからHighが出力されて、第2のアナログスイッチ76のみがオンされ、0V電圧がそのまま所定の端子(出力手段)から出力される。
発明の効果
本発明によれば、内燃機関の排気ガス中のNO測定に好適に適用されるNOセンサの状態を的確に認識することができ、車両故障診断(OBD)に適用することができる、NO測定装置、NOセンサの自己診断装置及びその自己診断方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
図1(A)〜図1(D)は、本発明の一実施例に係るNO測定装置の構成要素であるNOセンサ素子の構成及び測定原理を説明するための図である。
図2は、図1(A)に示したNO測定装置の診断手段を含む制御手段の入出力構成を説明するための図である。
図3は、図2に示したセンサ制御手段が有する診断手段の構成を説明するための図である。
図4は、図1に示した酸素分圧検知セルの内部抵抗ないし酸素分圧検知電位差を測定する方法を説明するための図である。
図5(A)は、本発明が適用されるNO測定装置の構成を説明するための模式図であり、図5(B)は、図5(A)に示した検出部の内部構成を説明するための模式図である。
図6は、本発明の第3の実施例に係るNO測定装置におけるNO出力範囲の構成例を説明するための図である。
図7は、本発明の第5の実施例に係るNO測定装置における複数の信号の構成例を説明するための図である。
図8は、本発明の実施例6に係るNO測定装置の回路構成を説明するための模式図である。
図9は、図8に示したNO測定装置に適用される、各異常検出手段の構成を説明するための図である。
図10は、本発明の第8の実施例に係るNO測定装置において、各端子の電位と異常種類の組み合わせとを対応付ける図である。
図11は、図10に示す各端子の電位の範囲を説明するための図である。
図12は、図8に示したNO測定装置に適用される、異常検出手段及び変更手段の回路構成の一例を説明するための図である。
図13は、図12に示した回路に入力される信号と出力する信号との関係を示す図である。
符号の説明
1 第1酸素ポンプセル
2 第2酸素ポンプセル
3 酸素分圧検知セル
4 ヒータ
5 第1測定室
6 第2測定室
7 第1拡散孔
8 第2拡散孔
9 電極
10 電極
11 電極
12 電極
13 電極
14 電極
20 第1酸素ポンプセル制御手段(Ip1ドライブ)
20a 検出抵抗
21 酸素分圧検知セル制御手段(Vsドライブ)
22 第2酸素ポンプセル制御手段(Ip2ドライブ)
22a 検出抵抗
30 センサ制御手段
30a 第1の診断手段
30b 第2の診断手段
30c 第3の診断手段
31 ECU
32 検出部
32a 異常検出手段
32b 変更手段
32c 出力手段
41、42、43、44 配線
50 センサ制御回路
51 Ip1ドライバ
52 PID制御回路
53 オペアンプ
54 Rpvs測定回路
55 Vp1リミッタ
56 Ip2ドライバ
58 自己診断回路
58a,58b ウィンドウコンパレータ
58c コンパレータ
61 NO信号異常検出手段
62 NO信号変更手段
63 O2信号異常検出手段
64 O2信号変更手段
65 λ信号異常検出手段
66 λ信号変更手段
67 Vsセル信号異常検出手段
68 Vsセル信号変更手段
69 VRpvs信号異常検出手段
70 VRpvs信号変更手段
71a 第1の比較器
71b 第2の比較器
72 NOR回路
73 増幅器
74 第0のアナログスイッチ
75 第1のアナログスイッチ
76 第2のアナログスイッチ

Claims (20)

  1. 第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、
    前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、
    前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、
    を備えるNOセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を検出する検出手段と、
    検出された前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、
    を有するNO測定装置。
  2. 第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、
    前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、
    前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、
    を備えるNOセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルに印加される電圧を検出する検出手段と、
    検出された前記酸素分圧検知セルに印加された電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、
    を有するNO測定装置。
  3. 第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、
    前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、
    前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、
    を備えるNOセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの内側の電極の電位を検出する検出手段と、
    検出された前記酸素分圧検知セルの内側の電極の電位が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、
    を有するNO測定装置。
  4. 第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、
    前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、
    前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、
    を備えるNOセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの内部抵抗を検出する手段と、
    検出された前記酸素分圧検知セルの内部抵抗が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、
    を有するNO測定装置。
  5. 第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、
    前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、
    前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、
    を備えるNOセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第1酸素ポンプ電流ないし前記第1酸素ポンプセルに印加される電圧を検出する検出手段と、
    検出された前記第1酸素ポンプ電流ないし前記第1酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNO測定装置が正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNO測定装置が正常に機能していないと診断する診断手段と、
    を有するNO測定装置。
  6. 内燃機関の排気ガス中に含まれるNO測定用であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のNO測定装置。
  7. 車両に搭載された内燃機関の排気ガス中に含まれるNO測定用であって、少なくとも請求項1〜5のいずれか一項記載の前記診断手段の診断結果を用いて、車両故障診断(OBD)が行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のNO測定装置。
  8. 第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、
    前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、
    前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、
    を備えるNOセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を検出する検出手段と、
    検出された前記第2酸素ポンプ電流ないし該第2酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNOセンサが正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNOセンサが正常に機能していないと診断するNOセンサ診断手段と、
    を備えるNOセンサ素子制御手段と、
    を有するNOセンサの自己診断装置。
  9. 第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室と、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、
    前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、
    前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNO濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、
    を備えるNOセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NO濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプ電流ないし前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を測定する検出手段と、
    を備えるNOセンサ素子制御手段と、
    を有するNO測定装置において、
    前記NOセンサ素子制御手段が、検出された前記第2酸素ポンプ電流ないし該第2酸素ポンプセルに印加される前記所定の電圧が予め定められた範囲内である場合にはNOセンサが正常に機能していると診断し、範囲外である場合にはNOセンサが正常に機能していないと診断することを特徴とするNO測定装置の自己診断方法。
  10. 酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置であって、
    前記第1酸素ポンプセル、前記NO検知セル及び前記酸素分圧検知セルの異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の窒素酸化物濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、該異常検出手段によって該NO測定装置の異常が検出された場合には、当該所定の信号のレベルないしオーダーを変更する変更手段と、
    を有する、ことを特徴とするNO測定装置。
  11. 前記被測定ガスは所定範囲の酸素濃度を有し、
    前記変更手段は、さらに、前記異常検出手段によって異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の酸素濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、該異常検出手段によって異常が検出された場合には、当該所定の信号のレベルないしオーダーを変更する、ことを特徴とする請求項10記載のNO測定装置。
  12. 前記異常検出手段は、さらに、前記第1酸素ポンプセル、前記NO検知セル及び前記酸素分圧検知セルに接続する配線の異常を検出し、
    前記変更手段は、前記異常検出手段によって前記配線の異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の窒素酸化物濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、該異常検出手段によって前記配線の異常が検出された場合には、少なくとも当該所定の信号のレベルないしオーダーを変更する、ことを特徴とする請求項10記載のNO測定装置。
  13. 前記異常検出手段は、
    前記NOセンサ素子の温度によって抵抗値が変動する前記酸素分圧検知セルのセル抵抗及び/又は該酸素分圧検知セルが備える電極の電位、
    前記第1酸素ポンプセルに印加される電圧及び/又は該第1酸素ポンプセルに流れる電流、及び、
    前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧及び/又は該第2酸素ポンプセルに流れる電流、
    のいずれか一以上のレベルないしオーダーの異常を検出する、ことを特徴とする請求項10記載のNO測定装置。
  14. 前記変更手段は、前記NO測定装置が出力する複数の所定の信号のレベルないしオーダーを変更するよう構成され、該複数の所定の信号の組合わせによって、前記NO測定装置の異常部位及び/異常状態が報知される、ことを特徴とする請求項10記載のNO測定装置。
  15. 前記NO測定装置が排気ガス中の窒素酸化物測定用に車両システムに搭載され、
    前記異常検出手段及び前記変更手段が前記車両システムの制御装置側に設置される、ことを特徴とする請求項10記載のNO測定装置。
  16. 前記酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルが第1室内の空間に面して配置され、前記NO検知セルが第2室内の空間に面して配置されているNOセンサ素子、又は、前記酸素ポンプセルが第1室内の空間に面して配置され、前記酸素分圧検知セル及び前記NO検知セルが第2室内の空間に面して配置されているNOセンサ素子、を用いることを特徴とする請求項10記載のNO測定装置。
  17. 酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置であって、
    前記NO測定装置の異常部位を検出する異常検出手段と、
    前記NO測定装置の正常時には所定のレベルないしオーダで出力される一又は複数のアナログ信号のレベルないしオーダを、異常時には正常時に使用されないレベルないしオーダに変更することにより、前記異常検出手段によって検出された前記NO測定装置の異常部位を報知する変更手段、を有する、ことを特徴とするNO測定装置。
  18. 酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置であって、
    前記NO測定装置の異常部位を検出する異常検出手段と、
    前記NO測定装置の正常時には所定範囲のコードで出力されるデジタル信号のコードを、異常時には正常時に使用されない範囲のコードに変更することにより、前記異常検出手段によって検出された前記NO測定装置の異常部位を報知する変更手段、を有する、ことを特徴とするNO測定装置。
  19. 酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに生じる酸素濃淡電池起電力に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置であって、
    前記第1酸素ポンプセル、前記NO検知セル及び前記酸素分圧検知セルの異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって異常が検出されなかった場合には、前記被測定ガスが有する所定範囲の窒素酸化物濃度に応じたレベルないしオーダーの所定の信号を該NO測定装置に出力させ、一方、該異常検出手段によって該NO測定装置の異常が検出された場合には、当該所定の信号のレベルないしオーダーを変更する変更手段と、
    を有する、ことを特徴とするNO測定装置。
  20. 酸素ポンプセル、NO検知セル及び酸素分圧検知セルを有するNOセンサ素子を備え、前記第1酸素ポンプセル及び前記酸素分圧検知セルを用いて所定範囲の酸素濃度及び窒素酸化物濃度を有する被測定ガスから酸素分圧が制御されたガスを生成し、前記酸素分圧が制御されたガスと接触する前記NO検知セルに流す限界電流又は該前記NO検知セルの電位に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNO測定装置の自己診断方法であって、
    前記NO測定装置の正常時には、前記被測定ガスが有する所定範囲の窒素酸化物濃度に応じた所定の信号を出力し、一方、該NO測定装置の異常が検出された場合には、少なくとも当該所定の信号を予め定められた様式に基づいて変更することにより、該NO測定装置の異常部位を報知する、ことを特徴とするNO測定装置の自己診断方法。
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