JP4031503B2 - ガス濃度検出ユニットの異常診断方法及びガス濃度検出ユニットの異常診断装置 - Google Patents

ガス濃度検出ユニットの異常診断方法及びガス濃度検出ユニットの異常診断装置 Download PDF

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本発明は、内燃機関の空燃比フィードバック制御に適用されるガス濃度検出ユニットの異常診断方法及びガス濃度検出ユニットの異常診断装置に関する。
現在、ガソリンエンジン等の内燃機関では、排気ガス中のCO、NOx及びHCを低減するために、排気管に装着したガスセンサにより排気ガス中の特定ガスの濃度を検出し、この検出結果に基づいて燃料と空気の混合比を制御する空燃比フィードバック制御が行われている。
そして、この空燃比制御を実現するためのガスセンサとして、ジルコニア等を主成分とする固体電解質体の両面に電極を備えた2つのセル(具体的には、酸素ポンプセルと酸素濃度検知セル)を中空の測定室を介して積層し、測定室に拡散抵抗体を介して排気ガスを導入して、排気ガス中の酸素濃度を検出する全領域空燃比センサ(以下、単にUEGOセンサとも称する)が知られている。
UEGOセンサを構成する各セルの電極は、センサを駆動制御するための制御部に電気的に接続される。そして、制御部は、酸素濃度検知セルの出力電圧が一定値となるように酸素ポンプセルに電流を流して、測定室の酸素濃度を一定に制御すると共に、酸素ポンプセルに流れる電流値から排気ガス中の酸素濃度(即ち、空燃比)を測定する処理を実行する。なお、このUEGOセンサでは、センサを構成する各セルに共通の基準電位を与えるために、各セルの測定室に面する側の各電極を共通に接続する1本の共通配線(共通ハーネス)が設けられている。
ところで、この共通配線が断線した場合、各セルに対する基準電位が与えられなくなるため、制御部において測定室の酸素濃度を一定にするためのフィードバック制御が正常に行われなくなり、UEGOセンサによる酸素濃度の測定が不可能となる。
そこで、このタイプのガスセンサを有する空燃比システムとして、共通配線の異常の有無を診断するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された空燃比システムでは、共通配線(COM端子)の断線を診断するにあたり、各センサセルとセンサ制御回路とを接続する3つの接続点(共通配線が接続する接続点を含む)の端子電圧の電位が所定の範囲内であるか否かを判定している。そして、その判定結果の情報を3つの出力端子(具体的には、VRPVS端子、VIP端子、VVS端子)の出力信号に重畳させ、3つの出力信号の組み合わせに基づいて共通配線の断線を診断している。
特開2003−97432号公報
ところが、上記特許文献1では、共通配線の断線を診断するために、3つの出力端子からの出力信号が必要であり、検知手法が複雑になりがちであった。
また、共通配線の断線が生じた場合であっても、3つの出力信号の組み合わせが必ずしも事前に設定した組み合わせにならないケースもあり、診断結果に誤差が生じるおそれがあった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、酸素ポンプセル及び酸素濃度検知セルを含むガスセンサとそのガスセンサを駆動制御する制御手段とを接続する共通配線に異常(具体的には断線)が発生した場合にも、その異常を確実に判定できるようにすることを目的とするものである。
ここで、本発明者らは、各セルの測定室に面する側の各電極に対して共通に接続する共通配線に異常(具体的には断線)が生じた場合、各セルの入出力信号が定常時とは異なる電圧変動を生じることから、測定室の酸素濃度を一定にするためのフィードバック制御が正常に行われなくなる点に注目した。
そこで、上述した目的を達成するためになされた本発明(請求項1)のガス濃度検出ユニットの異常診断方法は、固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素ポンプセルと、固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素濃度検知セルとを含み、各セルの電極の一方が被測定ガスを導入可能な測定室に面するように配設されたガスセンサと、前記各セルの各電極に電気的に接続され、前記酸素濃度検知セルの出力電圧が一定値となるように前記酸素ポンプセルに流す電流の電流制御を行うことにより、前記測定室の酸素濃度を一定に制御する制御手段と、を備え、前記各セルの前記測定室に面した各電極が共通配線を介して前記制御手段に接続されたガス濃度検出ユニットにおいて、前記共通配線の異常を診断する異常診断方法であって、前記制御手段と前記各セルの各電極とを接続する接続点のうち、前記共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の変動状態に基づいて、前記共通配線の異常診断を行うことを特徴としている。
上述したように、共通配線に異常が発生すると、各セルの入出力信号は定常時とは異なる電圧変動を起こす。そして、各セルの入出力信号がこのような電圧変動を起こすと、測定手段と各セルの各電極とを接続する接続点のうちで共通配線が接続される接続点以外の接続点における電圧(端子電圧)に、それに伴った電圧変動が生ずる。そこで、本発明では、共通配線が接続される接続点以外の一つの端子電圧における変動状態を捉えることを特定したものである。
これにより、本発明のガス濃度検出ユニットの異常診断方法では、共通配線が接続される接続点以外の接続点の端子電圧における変動状態を検出するだけで、共通配線の異常診断を簡易的に且つ精度良く行うことができる。また、共通配線の異常時に生ずる電圧変動は、比較的大きな変動を生ずることから、共通配線が接続される接続点以外の端子電圧の変動状態を捉えることで、共通配線異常時と正常時との区別がし易く、共通配線の異常診断を確実に行うことができる。
なお、「制御手段と前記各セルの各電極とを接続する接続点のうち、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点」としては、酸素濃度検知セルのうち、測定室に面する側の電極とは反対側に位置する電極と制御手段との接続点であっても良いし、酸素ポンプセルのうち、測定室に面する側の電極とは反対側に位置する電極と制御手段との接続点であっても良い。
さらに、上記の異常診断の具体的な態様としては、請求項2に記載のように、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の発振の有無に基づいて、異常発生の有無を判定するようにすると良い。
共通配線に異常が発生すると、各セルの入出力信号は発振状態を生じ易いため、共通配線が接続される接続点以外の接続点における電圧(端子電圧)には発振に伴う電圧変動が生ずる。そこで、この発振の有無に基づき異常発生の有無を具体的に判定することで、精度の良い異常診断を行うことができる。
ここで、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点の端子電圧における変動状態ないし発振状態を測定して異常診断を行うには、端子電圧の周波数を測定し、その測定周波数に基づいて異常の有無を判定するようにしても良いが、請求項3に記載のように、端子電圧が予め設定されたしきい値を上回り且つそれに続いて当該しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは端子電圧がしきい値を下回り且つそれに続いて当該しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、所定の時間内に検出カウントが所定の値に達したときに異常発生と判定するようにすると良い。
このようにすると、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の周波数分析といった複雑な処理を行わなくても、より簡易的に端子電圧の発振に伴う変動状態を捉えることができ、ひいては簡易的かつ正確な共通配線の異常診断が可能となる。
なお、上記しきい値と比較されることになる端子電圧としては、そのままの電圧値を用いるものに限定されず、分圧回路を用いて端子電圧を分圧した分圧値を用いても良く、また所定の増幅度で端子電圧を増幅して電圧値を用いるようにしても良い。
また、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点の端子電圧における変動状態を測定して異常診断を行うには、請求項4に記載のように、端子電圧が予め設定された第1しきい値を上回り且つそれに続き当該第1しきい値よりも小さい第2しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは第2しきい値を下回り且つそれに続いて第1しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、所定の時間内に検出カウントが所定の値に達したときに異常発生と判定すると良い。
このように異常診断を行う場合にも、簡易的に端子電圧の発振に伴う変動状態を捉えることができ、ひいては簡易的かつ正確な共通配線の異常診断が可能となる。さらに、本発明のガス濃度検出ユニットの異常診断方法では、端子電圧の発振に伴う変動状態を捉えるしきい値を1つにせずに、値を異ならせた2つのものを用いるようにしている。これにより、ノイズ等の影響により端子電圧がいずれかのしきい値を頻繁に上下した場合にも、発振に伴う電圧変動と認識することがなくなり、ノイズの影響によって共通配線に異常が発生した誤判定することが防止され、耐ノイズ性に優れたより精度の良い共通配線の異常診断を行うことができる。
なお、上記第1しきい値及び第2しきい値と比較されることになる端子電圧としては、そのままの電圧値を用いるものに限定されず、分圧回路を用いて端子電圧を分圧した分圧値を用いても良く、また所定の増幅度で端子電圧を増幅して電圧値を用いるようにしても良い。
ついで、上述した目的を達成するためになされた本発明(請求項5)のガス濃度検出ユニットの異常診断装置は、固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素ポンプセルと、固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素濃度検知セルとを含み、各セルの電極の一方が被測定ガスを導入可能な測定室に面するように配設されたガスセンサと、前記各セルの各電極に電気的に接続され、前記酸素濃度検知セルの出力電圧が一定値となるように前記酸素ポンプセルに流す電流の電流制御を行うことにより、前記測定室の酸素濃度を一定に制御する制御手段と、を備え、前記各セルの前記測定室に面した各電極が共通配線を介して前記制御手段に接続されたガス濃度検出ユニットにおいて、前記共通配線の異常を診断する異常診断装置であって、前記制御手段と前記各セルの各電極とを接続する接続点のうち、前記共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の変動状態に基づいて、前記共通配線の異常診断を行う異常診断手段を有することを特徴としている。
このように構成されたガス濃度検出ユニットの異常診断装置によれば、請求項1に記載の方法に従って共通配線の異常診断を行うことができ、請求項1と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記の異常診断手段による具体的な態様としては、請求項6に記載のように、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の発振の有無に基づいて、異常発生の有無を判定するように構成すると良い。
このように構成された異常診断手段であれば、請求項2に記載の方法に従って共通配線の異常診断を精度良く行うことができ、請求項2と同様の効果を得ることができる。
なお、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点の端子電圧における変動状態を測定して異常診断を行うために、上記異常診断手段は、端子電圧の周波数を測定し、その測定周波数に基づいて異常の有無を判定するよう構成しても良いが、請求項7に記載のように、端子電圧が予め設定されたしきい値を上回り且つそれに続いて当該しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは端子電圧がしきい値を下回り且つそれに続いて当該しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積するカウント手段と、所定の時間内に検出カウントが所定の値に達したか否かを判定し、検出カウントが前記所定の値に達したときに異常発生と判定する判定手段とを有するよう構成されると良い。
このように構成された異常診断手段であれば、請求項3に記載の方法に従って共通配線の異常診断を行うことができ、請求項3と同様の効果を得ることができる。
また、共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点の端子電圧における変動状態を測定して異常診断を行うために、上記異常判定手段は、請求項8に記載のように、異常判定手段は、端子電圧が予め設定された第1しきい値を上回り且つそれに続いて当該第1しきい値よりも小さい第2しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは端子電圧が第2しきい値を下回り且つそれに続いて第1しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積するカウント手段と、所定の時間内に検出カウントが所定の値に達したか否かを判定し、検出カウントが所定の値に達したときに異常発生と判定する判定手段とを有するよう構成されると良い。
このように構成された異常診断手段であれば、請求項4に記載の方法に従って共通配線の異常診断を行うことができ、請求項4と同様の効果を得ることができる。
以下に、本発明を適用した実施形態として、全領域空燃比センサ(以下、単にUEGOセンサとも称する)および同センサを駆動制御するセンサ制御回路を備えたガス濃度検出ユニット1について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態のガス濃度検出ユニット1は、内燃機関の排気ガス中に含まれる酸素濃度を検出するものである。
図1に、ガス濃度検出ユニット1の構成を表した概略図を示す。図1に示すように、ガス濃度検出ユニット1は、UEGOセンサを構成するセンサ素子10、センサ素子10に電気的に接続され、同センサ素子10を駆動制御するセンサ制御回路50、センサ素子10を作動温度に加熱するためのセラミックヒータ70、及びセラミックヒータ70に電気的に接続され、同ヒータ70を駆動制御するためのヒータ制御回路60から構成される。
センサ素子10は、図1に示すように、固体電解質体11aの両面(表面、裏面)に多孔質電極12a、12bを配設した酸素ポンプセル14と、固体電解質体11cの両面(表面、裏面)に多孔質電極13a、13bを配設した酸素濃度検知セル24と、この酸素ポンプセル14と酸素濃度検知セル24との間に設けられて被測定ガス(本実施形態では、排気ガス)が導入される中空の空間である測定室20と、被測定ガスを測定室20に導入するための経路に設けられた拡散多孔質層18と、酸素濃度検知セル24の多孔質電極13b側に積層され、酸素濃度検知セル24との間で酸素を溜め込む酸素基準室26を形成するための遮蔽層30とを有する。
なお、酸素ポンプセル14の多孔質電極12b及び酸素濃度検知セル24の多孔質電極13aは、測定室20に面するように配置されている。また、固体電解質体11a、11c及び遮蔽層30は、イットリアを安定化剤として固溶させた部分安定化ジルコニアを主体に形成され、多孔質電極12a、12b、13a、13bは、白金を主体に形成されている。さらに、測定室20は、酸素ポンプセル14と酸素濃度検知セル24との間に配置されるアルミナを主体とする絶縁層(図示せず)の一部を中空に形成することにより構成され、さらにその中空部分と外部空間とが連通するように絶縁層の一部を切り欠き、この切り欠き部分にアルミナを主体とする多孔質状の拡散多孔質層18を設けている。
セラミックヒータ70は、板状に形成され、酸素ポンプセル24に対向して配置されている。そして内部には、発熱抵抗体72が備えられており、ヒータ制御回路60から供給される電力により、センサ素子10の温度が、ガス濃度測定可能な活性温度である550〜900℃の間における任意の温度になるように制御される。
次に、図2に基づいて、センサ制御回路50の構成と動作について説明する。図2は、センサ制御回路50の概要を示す回路図である。
図2に示すように、センサ制御回路50は、センサ素子10を構成する酸素ポンプセル14及び酸素濃度検知セル24の駆動制御を行うセンサ駆動回路52を有する。さらにセンサ制御回路50は、酸素濃度検知セル24の多孔質電極13bとセンサ駆動回路52との接続点であるVs+端子の電圧を入力し、予め設定された第1しきい値(4.2V)を上回ったらローレベル信号を出力し、第1しきい値よりも小さい第2しきい値(3.6V)を下回ったらハイレベル信号を出力する異常検出回路53、異常検出回路53からのハイレベル信号の出力回数をカウントし、その出力回数が所定の時間内に所定回数(本実施形態では、32回)に達したか否かを判定する演算処理回路54等から構成されている。なお、センサ駆動回路52、異常検出回路53、演算処理回路54を有するセンサ制御回路50は、例えば、特定用途向集積回路(ASIC:Application Specific IC)で実現されている。
センサ駆動回路52は、主に、後述するVcent端子の電位を一定に保持するように、酸素ポンプセル14に正負にわたるポンプ電流Ipを流すオペアンプ32、ポンプ電流Ipの制御特性を改善する(換言すれば、酸素ポンプセル14に流すポンプ電流Ipの大きさを制御する)ためのPID制御回路56、酸素濃度検知セルの多孔質電極13bの酸素濃度(換言すれば、酸素基準室26の酸素濃度)を一定に保つために酸素濃度検知セル24に微小電流Icpを通電するための定電流源44、ポンプ電流Ipの制御目標電圧を供給する定電圧源48、センサ駆動回路52とセンサ素子10とを接続するための端子であるVs+端子、COM端子、Ip+端子、Vcent端子、PID制御回路56の特性を決める回路素子を外付けするための端子であるP1端子、P2端子、Pout端子、一端がVcent端子に接続される一方、他端がPout端子に接続されて、酸素ポンプセル14を流れるポンプ電流Ipを電圧変換するための検出抵抗器47から構成されている。
酸素ポンプセル14は、その外側の多孔質電極(測定室20に面していない側の電極)12aが、Ip+端子に配線43によって接続され、また内側の多孔質電極(測定室20に面している側の電極)12bが、COM端子に1本の共通配線42によって接続されている。なお、多孔質電極12bは、COM端子以外に共通配線42を介してVcent端子にも接続されている。また、酸素濃度検知セル24は、その外側の多孔質電極(測定室20に面していない側の電極)13bが、Vs+端子に配線41によって接続され、内側の多孔質電極(測定室20に面する側の電極)13aがCOM端子及びVent端子に共通配線42を介して接続されている。
オペアンプ32は、反転入力端子にPID制御回路56が接続され、非反転入力端子には、基準電圧3.6Vが印加され、また、出力端子はIp+端子に接続されている。
PID制御回路56は、オペアンプ36、40、P1端子及びP2端子に装着されPID制御回路56の制御特性を決める抵抗R3〜R5とコンデンサC1〜C3とによって構成されている。そして、PID制御回路56の一端側は、オペアンプ26を介してVs+端子に接続され、酸素濃度検知セル24の出力電圧VsがPID制御回路56に入力される。また、PID制御回路56の他端側は、Pout端子に接続されている。そして、Pout端子は、検出抵抗器47を介してVcent端子に接続され、最終的にオペアンプ32の反転入力端子に接続されている。このPID制御回路56は、制御目標電圧450mVと酸素濃度検知セル24の出力電圧Vsとの偏差量ΔVsをPID演算するように機能する。そして、この偏差量ΔVsは、検出抵抗器47を介してオペアンプ32の出力端子にフィードバックされて酸素ポンプセル14にポンプ電流Ipを流す。
また、定電圧源48は、Ip電流を制御する制御目標となる電圧(450mV)を、オペアンプ38を介してPID制御回路56に供給するものである。
このようにして構成されたセンサ駆動回路52においては、被測定ガス(排気ガス)が燃料供給過剰(リッチ)側の状態には、測定室20内の酸素が欠乏し、酸素濃度検知セル24の出力電圧Vsが制御目標電圧である450mVよりも高くなるので、制御目標電圧と出力電圧Vsとの偏差量ΔVsが発生し、その偏差量ΔVsがPID制御回路56によってPID演算され、この偏差量ΔVsがオペアンプ32の出力端子にフィードバックされて、不足分の酸素を酸素ポンプセル14により測定室20に汲み込むためのポンプ電流Ipを流す。
一方、被測定ガス(排気ガス)が、燃料供給不足(リーン)側の状態の場合には、測定室20の酸素が過剰となり、酸素濃度検知セル24の出力電圧Vsが制御目標電圧である450mVよりも低くなるので、上述したのと同様に偏差量ΔVsがオペアンプ32の出力端子にフィードバックされて、過剰の酸素を酸素ポンプセル14により測定室20から汲み出すためのポンプ電流Ipを流す。
つまり、センサ素子10では、酸素濃度検知セル24の出力電圧(起電力)Vsが一定値(450mV)となるように(換言すれば、測定室20の空燃比が理論空燃比となるように)、酸素ポンプセル14を用いて測定室20に対する酸素の汲み入れまたは汲み出しが行われる。そして、酸素ポンプセル14に流れるポンプ電流Ipの電流値および電流方向が、被測定ガス中の酸素濃度に応じて変化することから、このポンプ電流Ipに基づいて被測定ガスの酸素濃度を検出することができる。
なお、上述したセンサ駆動回路52では、酸素ポンプセル14に流れるポンプ電流Ipを、検出抵抗器47にて電圧変換し、検出抵抗器47の両端電圧(具体的には、Vcent端子とPout端子)の両端電圧を図示しない差動増幅回路を介して、エンジンの中央演算装置(以下、単にCPUともいう)に濃度信号として出力するように構成されている。そして、差動増幅回路から出力された濃度信号がCPUに読み込まれ、CPUにてこの濃度信号に基づき酸素濃度(空燃比)が求められる。このようにしてCPUに検出された酸素濃度(空燃比)に基づき、最終的に内燃機関の空燃比フィードバック制御が行われることになる。
ついで、センサ制御回路50内における、異常検出回路53及び演算処理部54を用いた異常診断方法について説明する。
まず、異常検出回路53は、コンパレータ61を備え、このコンパレータ61の反転入力端子にVs+端子(酸素濃度検知セル24の多孔質電極13aとセンサ制御回路50との接続点)の電圧が入力されるようになっている。そして、このコンパレータ61に対して抵抗器62、63、電圧源64が適宜接続されて、公知のヒステリシス付きコンパレータを構成している。このコンパレータ61の出力端子は、バッファ65を介して演算処理部54に接続されている。なお、このヒステリシス付きコンパレータでは、出力端子よりハイレベル信号が出力されると、コンパレータ61の反転入力端子に4.2Vの電圧が入力され、且つ出力端子からローレベル信号が出力されると、反転入力端子に3.6Vの電圧が入力されるように、抵抗器62、63、電圧源64の大きさが予め調整されている。
そして、この異常検出回路53では、Vs+端子の端子電圧が4.2Vを上回ることがあると、コンパレータ61の出力信号からローレベル信号が演算処理部54に出力される。そして、コンパレータ61からローレベル信号が出力されると、非反転入力端子には3.6Vの電圧が入力されることになるため、Vs+端子の端子電圧が4.2Vを超え、それに続いて3.6Vを下回るとコンパレータ61からハイレベル信号が演算処理部54に出力される。
この異常検出回路53による動作を、以下に、さらに詳細に説明する。
上述したように、センサ制御回路50(より具体的には、センサ駆動回路52)では、酸素濃度検知セル24の出力電圧Vsを帰還電圧として酸素ポンプセル24に通電するポンプ電流Ipのフィードバック制御を行っている。そして、Vcent端子ないしCOM端子に接続されている共通配線42がセンサ素子10とセンサ駆動回路52との間(図中a点)で断線したり、センサ素子10の内部で共通配線42に接続されている部分が断線したりした場合には、ポンプ電流Ipの正常なフィードバック制御が行われなくなり、センサ制御回路50は、Ip+端子−Vs+端子間で発振を起こす。この発振状態を図3に示す。図3は、センサ素子10とセンサ駆動回路52とを結ぶ共通配線42を図2に示すa点で断線させた場合のVs+端子における電圧波形と、COM端子における電圧波形をデジタルオシロスコープにて記録したものである。
このように、センサ素子10とセンサ駆動回路52とを結ぶ共通配線42が断線した場合、Vs+端子の電圧は発振に伴って大きな変動を生ずることになる。具体的には、4.05Vを中心にして、上限は6Vを超える範囲で、また下限は2Vを下回る範囲な大きな電圧変動を生ずるのである。なお、図3では、Vs+端子の電圧波形について示したが、Ip+端子の電圧についても、共通配線42が断線すると、Vs+端子の電圧波形と同様に発振に伴った大きな電圧変動を生ずる。
そして、センサ素子10の作動時において、実際にセンサ素子10とセンサ駆動回路52とを結ぶ共通配線42が断線を生ずると、上述したように上限は6Vを超え、下限は2Vを下回る範囲で繰り返し電圧変動するので、図2に示す異常検出回路53は、Vs+端子の端子電圧が4.2Vを上回ると、コンパレータ61の出力信号からローレベル信号を演算処理部54に出力し、それに続いて3.6Vを下回るとコンパレータ61からハイレベル信号を演算処理部54に出力するのである。
次に、演算処理部54にて実行される異常判定処理の処理内容について説明する。図4は、異常判定処理の処理内容を示すフローチャートである。なお、この演算処理部54は、内燃機関のキーオン時に同期して動作(異常判定処理)を開始する。
まず、異常判定処理が開始されると、S110(Sはステップを表す)では、初期化処理が実行される。具体的には、検出カウンタの累積カウント値を0にリセットする処理や異常判定信号をクリアする処理、ハイレベルフラグFhをFh=0にする処理、タイマーの計測を始動する処理等が実行される。
次のS120では、異常検出回路53から出力される信号がハイレベルか否かを判定する。ハイレベルである(S120:Yes)と判定されると、S130に進み、S130にてハイレベルフラグFhをFh=1とし、S170に進む。また、S120にて、異常検出回路53から出力される信号がハイレベルではない(S120:No)と判定されると、S140に進む。
そして、S140では、ハイレベルフラグFhがFh=1である否かを判定する。ハイレベルフラグFh=1である(S140:Yes)場合には、異常検出回路53から出力される信号が4.2Vを上回り、その後に3.6Vを下回ったと判定し、S150に進み、S150にて検出カウンタの累積カウント値を1増加させる。次いで、S160にてハイレベルフラグFhをFh=0とし、S170に進む。一方、S140にて、ハイレベルフラグFhがFh=1ではない(S140:No)場合には、S150及びS160の処理をスキップしてS170に進む。
S170の処理では、タイマーによる計測が10msを経過したか否かを判定する。10msを経過していなければ(S170:No)、S120に戻り、上述したS120以降の処理を繰り返す。一方、10msを経過していると判定された(S170:Yes)場合には、S180に進み、S180にてタイマーの計測をリセットして再始動させる。
S180の処理後、S190にて累積カウント値が32回に達しているか否かを判定する。累積カウント値が32回に達している(S190:Yes)場合には、センサ素子10とセンサ駆動回路52とを結ぶ共通配線42に異常(具体的には、断線)が生じたために、Vs+端子の端子電圧が発振に伴う変動を生じていると判定してS200に進み、S200にてCPUに異常判定信号を出力する。また、S190にて、累積カウント値が32回に達していない(S190:No)場合には、共通配線42は正常であって、Vs+端子の端子電圧の変動も安定している判定してS210に進み、S210にて異常判定信号のCPUへの出力をクリアする。
そして、S200またはS210の処理後S220に進み、累積カウント値をクリアする。S220の処理が完了すると、再びS120に以降し、その後、S120〜S220までの処理が繰り返し実行される。
このようにして、本実施の形態の演算処理部54は、センサ素子10とセンサ駆動回路52とを結ぶ共通配線42に異常が発生しているか否かの診断(異常判定処理)を、Vs+端子の端子電圧の変動状態に基づいて繰り返し実行する。
このように、本実施の形態のガス濃度検知ユニット1では、センサ制御回路50において、酸素濃度検知セル24の多孔質電極13bとセンサ駆動回路52とを接続する接続点(Vs+端子)の端子電圧を、異常検出回路53で3.6Vまたは4.2Vの2つのしきい値と比較し、さらにVs+端子の端子電圧が4.2Vを上回り、且つそれに続いて3.6Vを下回ったカウント(検出カウント)の累積が、10msの時間内に32回に達したか否かを判定することによって、共通配線42の異常を検出するようにしている。このようにして、共通配線42の異常(断線)時に、Vs+端子−Ip+端子間にて発生する発振を、Vs+端子の端子電圧の変動状態に基づいて判定することにより、共通配線42が断線しているか否かを、簡易的に且つより正確に診断することができる。
なお、本実施の形態において、異常検出回路53及び演算処理部54が、特許請求の範囲における「異常診断手段」に相当し、異常検出回路53にて予め設定される4.2Vのしきい値が「第1しきい値」、3.6Vのしきい値が「第2しきい値」に相当する。また、異常検出回路53及び演算処理部54の異常判定処理におけるS120〜S160の処理が、特許請求の範囲における「カウント手段」に相当し、演算処理部54の異常判定処理におけるS170〜S210の処理が「判定手段」に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記の実施形態では、異常検出回路53にてVs+端子の端子電圧を異なる値のしきい値(3.6Vと4.2Vのしきい値)を用いて比較するようにしたが、しきい値を1つのみにしてVs+端子の端子電圧と比較するようにしても良い。但し、耐ノイズ性の観点より、しきい値については、上記実施形態のように2つの異なる値のしきい値を用いることが好ましい。
また、上記の実施形態では、Vs+端子の端子電圧を異常検出回路53に入力し、Vs+端子の端子電圧の電圧変動を検出するものであった。しかし、共通配線42に断線が生じた場合には、上述したようにIp+端子の端子電圧においても、発振に伴う大きな電圧変動が生ずることから、Ip+端子の端子電圧を異常検出回路53に入力させて、Ip+端子の端子電圧の電圧変動より、共通配線42の異常(断線)診断を行っても良い。
さらに、上記の実施の形態では、演算処理部54の異常判定処理(図4に示すフローチャート)において、Vs+端子の端子電圧が予め設定された第1しきい値(4.2V)を上回り、それに続いて第2しきい値(3.6V)を下回ったときに検出カウント(累積カウント値)を1ずつ累積するようにしたが、端子電圧が第2しきい値(3.6V)を下回り、それに続いて第1しきい値(4.2V)を上回ったときに検出カウント(累積カウント値)を1ずつ累積するように処理を変更させても良い。あるいは、Vs+端子の端子電圧が第1しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積する一方、この端子電圧が第2しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、累積したカウント値が所定の時間内に所定の値に達したか否かを判定するようにしても良い。
また、センサ素子としては、上記形態の2セルタイプのものに限定されず、酸素濃度検知セル及び酸素ポンプセルを少なくとも含む3セル以上のセンサ素子においても、本発明の異常診断方法及び異常診断装置を適用することもできる。なお、酸素濃度検知セル及び酸素ポンプセルを含む3セル以上のセンサ素子としては、公知の構成をなすNOxセンサ向けの素子やHCセンサ向けの素子を挙げることができる。
ガス濃度検出ユニット1の概略を表した構成図である。 ガス濃度検出ユニット1のうち、センサ制御回路50の概要を示した回路図である。 図2に示すガス濃度検出ユニットのうち、センサ素子10とセンサ制御回路50(センサ駆動回路52)とを結ぶ共通配線42を断線させたときの、Vs+端子及びCOM端子の電圧波形(電圧変動)をデジタルオシロスコープで記録したものである。 センサ制御回路50を構成する演算処理部54で実行される異常判定処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ガス濃度検出ユニット
10 センサ素子
11a、11c 固体電解質体
12a、12b、13a、13b 多孔質電極
14 酸素ポンプセル
20 測定室
24 酸素濃淡検知セル
32 オペアンプ
41、43 配線
42 共通配線
47 検出抵抗器
50 センサ制御回路
52 センサ駆動回路
53 異常検出回路
54 演算処理部
56 PID制御回路
61 コンパレータ
70 セラミックヒータ

Claims (8)

  1. 固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素ポンプセルと、固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素濃度検知セルとを含み、各セルの電極の一方が被測定ガスを導入可能な測定室に面するように配設されたガスセンサと、
    前記各セルの各電極に電気的に接続され、前記酸素濃度検知セルの出力電圧が一定値となるように前記酸素ポンプセルに流す電流の電流制御を行うことにより、前記測定室の酸素濃度を一定に制御する制御手段と、
    を備え、前記各セルの前記測定室に面した各電極が共通配線を介して前記制御手段に接続されたガス濃度検出ユニットにおいて、前記共通配線の異常を診断する異常診断方法であって、
    前記制御手段と前記各セルの各電極とを接続する接続点のうち、前記共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の変動状態に基づいて、前記共通配線の異常診断を行う
    ことを特徴とするガス濃度検出ユニットの異常診断方法。
  2. 請求項1に記載のガス濃度検出ユニットの異常診断方法であって、
    前記異常診断は、前記共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の発振の有無に基づいて、異常発生の有無を判定する
    ガス濃度検出ユニットの異常診断方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガス濃度検出ユニットの異常診断方法であって、
    前記異常診断は、前記端子電圧が予め設定されたしきい値を上回り且つそれに続いて当該しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは前記端子電圧が前記しきい値を下回り且つそれに続いて当該しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、所定の時間内に前記検出カウントが所定の値に達したときに異常発生と判定する
    ガス濃度検出ユニットの異常診断方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載のガス濃度検出ユニットの異常診断方法であって、
    前記異常診断は、前記端子電圧が予め設定された第1しきい値を上回り且つそれに続き当該第1しきい値よりも小さい第2しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは前記第2しきい値を下回り且つそれに続いて前記第1しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、所定の時間内に前記検出カウントが所定の値に達したときに異常発生と判定する
    ガス濃度検出ユニットの異常診断方法。
  5. 固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素ポンプセルと、固体電解質体を挟んで一対の電極が配設された酸素濃度検知セルとを含み、各セルの電極の一方が被測定ガスを導入可能な測定室に面するように配設されたガスセンサと、
    前記各セルの各電極に電気的に接続され、前記酸素濃度検知セルの出力電圧が一定値となるように前記酸素ポンプセルに流す電流の電流制御を行うことにより、前記測定室の酸素濃度を一定に制御する制御手段と、
    を備え、前記各セルの前記測定室に面した各電極が共通配線を介して前記制御手段に接続されたガス濃度検出ユニットにおいて、前記共通配線の異常を診断する異常診断装置であって、
    前記制御手段と前記各セルの各電極とを接続する接続点のうち、前記共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の変動状態に基づいて、前記共通配線の異常診断を行う異常診断手段を有する
    ことを特徴とするガス濃度検出ユニットの異常診断装置。
  6. 請求項5に記載のガス濃度検出ユニットの異常診断方法であって、
    前記異常診断手段は、
    前記共通配線が接続される接続点を除く一つの接続点における端子電圧の発振の有無に基づいて、異常発生の有無を判定する
    ガス濃度検出ユニットの異常診断装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載のガス濃度検出ユニットの異常診断装置であって、
    前記異常診断手段は、
    前記端子電圧が予め設定されたしきい値を上回り且つそれに続いて当該しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは前記端子電圧が前記しきい値を下回り且つそれに続いて当該しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積するカウント手段と、
    所定の時間内に前記検出カウントが所定の値に達したか否かを判定し、前記検出カウントが前記所定の値に達したときに異常発生と判定する判定手段と、
    を有する
    ガス濃度検出ユニットの異常診断装置。
  8. 請求項5または請求項6に記載のガス濃度検出ユニットの異常診断装置であって、
    前記異常判定手段は、
    前記端子電圧が予め設定された第1しきい値を上回り且つそれに続いて当該第1しきい値よりも小さい第2しきい値を下回ったときに検出カウントを1ずつ累積し、あるいは前記端子電圧が前記第2しきい値を下回り且つそれに続いて前記第1しきい値を上回ったときに検出カウントを1ずつ累積するカウント手段と、
    所定の時間内に前記検出カウントが所定の値に達したか否かを判定し、前記検出カウントが前記所定の値に達したときに異常発生と判定する判定手段と、
    を有する
    ガス濃度検出ユニットの異常診断装置。
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