JP6549471B2 - 空燃比センサの制御装置および制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施形態に係る空燃比センサの構成の一例を示す図である。図1に示すように、空燃比センサ1は、ガスセンサ素子2と、制御装置3とを備える。
次に、空燃比センサ1の具体的構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る空燃比センサ1の具体的構成例を示す図であり、図3は、ガスセンサ素子2の具体的構成例を示す図である。なお、空燃比センサ1の制御装置3は、例えば、車両に設けられたECU(Electronic Control Unit)内に設けられる。
まず、図3を参照してガスセンサ素子2の具体的構成例について説明する。図3に示すように、ガスセンサ素子2は、例えば、全領域空燃比ガスセンサ素子であり、固体電解質体81、絶縁基体85、固体電解質体87、89を順に積層した構成を有する。
次に、図2に示す制御装置3の具体的構成例について説明する。制御装置3は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。なお、制御装置3は、演算処理の一部または全部をCPU(Central Processing Unit)によって実行する構成であってもよい。
電圧制御部10は、ガスセンサ素子2の端子T2の電圧が一定の電圧Va(例えば、3.3[V])になるように電圧を出力する。かかる電圧制御部10は、オペアンプOP1と、抵抗R1、R2とを備え、抵抗R1と抵抗R2との接続点が一定電圧Vaになるように動作し、抵抗R1を介して端子Tcomへ一定電圧Vaを供給する。
端子電圧検出部11は、電流源40と、ボルテージフォロア41とを備える。電流源40は、検出セル5に定電流Icpを流す。ボルテージフォロア41は、VS端子Tvsの電圧であるVS電圧Vsを検出する。
フィードバック制御部12は、動作モードが第2モードになると、端子電圧検出部11によって検出されるVS電圧Vsに応じた制御電圧を生成し、かかる制御電圧Vcntを電流供給部13へ出力する。
電流供給部13は、抵抗R3〜R7と、オペアンプOP2とを備え、フィードバック制御部12から出力される制御電圧と基準電圧Vbとの差に応じた方向および大きさの電流IpをIP端子Tipからガスセンサ素子2のポンプセル4へ供給する。なお、電流供給部13は図2に示す回路に限定されるものではなく、フィードバック制御部12の制御に応じた電流Ipを端子T1へ供給することができる構成であればよい。
電流検出部14は、オペアンプOP1の出力電圧を入力するボルテージフォロア49を備え、電圧制御部10からCOM端子Tcomを介してガスセンサ素子2の端子T2へ供給されるCOM電流Icomを検出する。
空燃比演算部15は、動作モードが第2モードになると、測定用電流供給部16によって電流Idが供給されていない場合に電流検出部14によりIP電流Ipとして検出されるCOM電流Icomに基づいて空燃比(A/F値)を演算する。
測定用電流供給部16は、検出セル5のアドミタンスYsの状態を測定するための定電流Id(以下、測定用電流Idと記載する)が電流源42からCOM端子TcomとVS端子Tvsとの間に供給する。これにより、検出セル5に測定用電流Idが供給される。かかる測定用電流供給部16は、電流源42とスイッチ43とを備える。
アドミタンス検出部17は、端子電圧検出部11によって検出されたVS電圧Vsに基づいて、検出セル5のアドミタンスYsを検出する。例えば、アドミタンス検出部17は、測定用電流Imの検出セル5への供給によって生じる電圧変化量ΔVsに基づいて、アドミタンスYs(=Im/ΔVs)の状態を検出する。
ヒータ制御部18は、ガスセンサ素子2に設けられたヒータ6のヒータ配線に接続され、バッテリーBATからヒータ6へ供給する電力量を制御する。これによりヒータ6の温度が制御される。
モード制御部19は、アドミタンス検出部17によって検出されたアドミタンスYsの状態に基づいて、非活性状態の動作モードである第1モードM1と、活性状態の動作モードである第2モードM2のうちいずれかのモードを設定する。
端子間電圧検出部20は、IP端子TipとCOM端子Tcomとの間の電圧Vic(以下、端子間電圧Vicと記載する)を検出する。端子間電圧Vicは、ガスセンサ素子2と制御装置3との接続状態が正常である場合において、ガスセンサ素子2の端子T1と端子T3との間の電圧である。
異常検出部21は、COMオープン異常およびIP−COMショート異常が発生しているか否かを判定する異常判定を行う。
COMオープン異常の検出について図6および図7を参照してさらに説明する。図6および図7は、COM電流Icom、VS電圧Vs、端子間電圧Vic、動作モードおよびカウンタ値Cdの状態変化の一例を示す図である。なお、図6は、モード判定部53が状態判定部52の判定結果を用いずに活性化判定部51の判定のみに基づいて動作モードを設定すると仮定した場合の例を示す。
IP−COMショート異常の検出について図8および図9を参照してさらに説明する。図8および図9は、COM電流Icom、VS電圧Vs、端子間電圧Vic、動作モードおよびカウンタ値Cdの状態変化の一例を示す図である。なお、図8は、モード判定部53が状態判定部52の判定結果を用いずに活性化判定部51の判定のみに基づいて動作モードを設定すると仮定した場合の例を示す。
次に、モード制御部19のモード設定処理の流れの一例を説明する。図10は、モード制御部19が実行する主な処理手順を示すフローチャートであり、繰り返し実行される処理である。
2 ガスセンサ素子
3 制御装置
4 ポンプセル
5 検出セル
6 ヒータ
10 電圧制御部
11 端子電圧検出部
12 フィードバック制御部
13 電流供給部
14 電流検出部
15 空燃比演算部
16 測定用電流供給部
17 アドミタンス検出部
18 ヒータ制御部
19 モード制御部
20 端子間電圧検出部
21 異常検出部
51 活性化判定部
52 状態判定部
53 モード判定部
60 異常判定部
61 エッジ検出部
62 第1状態判定部
63 第1エラーカウンタ
64 第1判定部
65 第2状態判定部
66 第2エラーカウンタ
67 第2判定部
Claims (8)
- ガス検出室の酸素濃度に応じた電圧を発生する検出セルと前記ガス検出室への酸素の汲み入れや汲み出しを行うポンプセルとを有するガスセンサ素子を備える空燃比センサの制御装置であって、
前記ポンプセルの一端と前記検出セルの一端とが共通に接続される端子と、
前記検出セルのアドミタンスの状態を検出するアドミタンス検出部と、
前記アドミタンス検出部によって検出された前記アドミタンスの状態に基づいて、前記ガスセンサ素子の活性化状態に応じた動作モードを設定するモード制御部と、
前記ガスセンサ素子との接続異常を判定する異常判定処理を実行して前記接続異常を検出し、かつ、前記モード制御部が前記動作モードを変更した場合に前記異常判定処理の状態をリセットする異常検出部と、
前記端子と前記ガスセンサ素子との間に流れる電流を検出する電流検出部と、を備え、
前記モード制御部は、
前記電流検出部によって検出された電流の状態に基づいて、前記アドミタンスの状態に基づく前記動作モードの変更を制限する
ことを特徴とする制御装置。 - 前記アドミタンスの状態を測定するための測定用電流の前記検出セルへの供給を制御する測定用電流供給部を備え、
前記モード制御部は、
前記電流検出部によって検出される電流の前記測定用電流による変化量に基づいて、前記アドミタンスに基づく前記動作モードの変更を制限する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 前記異常検出部は、
前記空燃比センサの状態が異常判定条件を満たす場合に、前記異常判定処理の状態を示すカウンタ値をインクリメントするカウンタと、
前記カウンタ値が閾値以上になった場合に、前記ガスセンサ素子との接続異常があると判定する判定部と、を備え、
前記モード制御部が前記動作モードを変更した場合に、前記カウンタ値をリセットする
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。 - 前記異常検出部は、
前記電流検出部によって検出される電流の前記測定用電流による変化量が所定値以下である場合に、前記空燃比センサの状態が前記異常判定条件を満たすと判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。 - 前記ポンプセルの他端が接続される端子と前記検出セルの他端が接続される端子との間の電圧を検出する端子間電圧検出部を備え、
前記異常検出部は、
前記端子間電圧検出部によって検出される電圧の前記測定用電流による変化量が所定範囲内である場合に、前記空燃比センサの状態が前記異常判定条件を満たすと判定する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の制御装置。 - 前記電流検出部は、
空燃比演算用の電流を検出する電流検出部と同一である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の制御装置。 - 前記ガスセンサ素子の活性化状態に応じた動作モードは、
前記ガスセンサ素子が非活性状態である場合の動作モードである第1モードと前記ガスセンサ素子が活性状態である場合の動作モードである第2モードとを含み、
前記モード制御部は、
前記電流検出部によって検出される電流に基づいて前記動作モードを前記第1モードおよび前記第2モードのうちいずれか一方に固定することによって、前記動作モードの変更の制限を行う
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の制御装置。 - ガス検出室の酸素濃度に応じた電圧を発生する検出セルと前記ガス検出室への酸素の汲み入れや汲み出しを行うポンプセルとを有するガスセンサ素子を備える空燃比センサの制御方法であって、
前記検出セルのアドミタンスの状態を検出するアドミタンス検出工程と、
前記アドミタンス検出工程によって検出された前記検出セルのアドミタンスの状態に基づいて、前記ガスセンサ素子の活性化状態に応じた動作モードを設定するモード制御工程と、
前記ガスセンサ素子との接続異常を判定する異常判定処理を実行して前記接続異常を検出し、かつ、前記モード制御工程において前記動作モードが変更された場合に前記異常判定処理の状態をリセットする異常検出工程と、
前記ポンプセルの一端と前記検出セルの一端とが接続される端子と前記ガスセンサ素子との間に流れる電流を検出する電流検出工程と、を含み、
前記モード制御工程は、
前記電流検出工程によって検出された電流の状態に基づいて、前記アドミタンスの状態に基づく前記動作モードの変更を制限する
ことを特徴とする制御方法。
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JP2015217838A JP6549471B2 (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | 空燃比センサの制御装置および制御方法 |
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