JP2008070116A - センサ制御装置、センサ制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空燃比センサの半活性状態を判定して空燃比フィードバック制御の早期開始を可能とするセンサの制御装置およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】 センサセルの一対の電極12、13間に所定電流を流す電流源41と、この所定電流の通電を所定周期でオン、オフさせる電流制御部76と、一対の電極12、13間に発生する電圧を、電流源41がオンのときおよびオフのときそれぞれにおいて検出する電圧検出部72と、電圧検出部72により検出された両電圧からその差電圧を検出する差電圧検出部73と、この差電圧を第1しきい電圧ref1と比較する第1電圧比較部74と、この比較の結果、差電圧が第1しきい電圧ref1を下回るときに、センサセルが、当該センサセルの出力に基づき理論空燃比を中心にリッチかリーンかを測定可能な半活性状態に達したと判定する半活性状態表示信号発生部75と、を含むようにセンサ制御装置を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関から排出される排気ガス中の特定ガス成分の濃度を広い範囲に渡って検出する空燃比センサの制御を行う制御装置および制御方法に係り、特に、機関始動後速やかな空燃比制御を促すことが可能なセンサ制御装置およびその制御方法に関する。
内燃機関の空燃比制御を行うために、内燃機関より排出される排気ガス中の酸素濃度(空燃比)を検出する空燃比センサを有するセンサ制御装置が具体化されている。このような空燃比センサには、一般に、排気ガス中の酸素濃度に対応して(換言すれば、空燃比におけるリッチ/リーンに対応して)2値的なセンシング出力を発するもの(いわゆるλセンサ)と、酸素濃度の広い範囲に渡ってある程度のリニアリティを保ってセンシング出力を発するもの(ポンプ電流式酸素センサや限界電流式酸素センサ)とがある。そして、近年では、内燃機関の排ガス規制の強化に対処するため、排気ガスの空燃比をより精度よく制御することが求められている関係から、λセンサに代えて、広域に酸素濃度を検出できるポンプ電流式酸素センサや限界電流式酸素センサが用いられている。
いずれのセンサも、原理として、固体電解質体(例えばZrO)の両面に一対の電極を設けたセルを用い、その両面に曝される雰囲気の酸素濃度が異なることで起電力が発生したり、さらにその電極間に電流を流すと両面間を通して酸素イオンが移動したりする現象が利用される。このような現象は、固体電解質が加熱されいわゆる活性状態になっていなければ発生しない。なお、広域に酸素濃度を検出できるポンプ電流式酸素センサや限界電流式酸素センサでは、センサが空燃比に応じてリニアなセンシング出力を精度良く行える(換言すれば、センサがリニアセンサとして十分に機能する)活性状態に達するまで、十数秒から数十秒という長い時間を要することがある。
一般に、センサが活性状態に達したかどうかは、センサ制御装置で検出することができる。これには、例えば下記特許文献1、2、3に開示された活性状態の検出技術がある。
特開平4−313056号公報 特開平10−104195号公報 特開平9−170997号公報
ところで、近年では、更なる排ガス規制の強化が求められており、センサが活性状態に達してリニアセンサとして機能するのに比較的時間を要するポンプ電流式酸素センサや限界電流式酸素センサにあっては、リニアセンサとして機能する前段階で、センサを排気ガスが理論空燃比を中心にリッチかリーンかを判別可能なλセンサとして機能させ、より早い空燃比フィードバック制御を促すことが求められている。
しかしながら、上記特許文献1、2は、センサ(セル)が完全に活性したか否か(換言すれば、本活性状態に達したか否か)を判定する技術に関するものであり、センサ(セル)が、その出力に基づき排気ガスがリッチかリーンかを測定可能な半活性状態に達しているか否かを判定するものではない。一方、特許文献3には、空燃比センサの出力電圧の積分値に基づき、空燃比センサの半活性状態を推定する技術が開示されている。しかし、空燃比センサの出力電圧は、当該空燃比センサが晒されるガス雰囲気(換言すれば、被測定ガスの空燃比の状態)に依存して変動するものである。そのため、空燃比センサの出力電圧の積分値を一義的に設定したしきい値と比較して半活性状態に達したか否かを推定する手法では、ガス雰囲気によっては空燃比センサが半活性状態に達していないにも関わらず、半活性状態に達したと判定することがある。つまり、この特許文献3の手法では、空燃比センサの半活性状態の有無の判定にあたり、空燃比センサが晒されるガス雰囲気が大きく影響することから、精度良くセンサの半活性状態を検出することはできず、精密な空燃比フィードバック制御を実現することはできない。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、排気ガス中の特定ガス成分の濃度を広域に渡って検出可能な空燃比センサの制御装置および制御方法において、空燃比センサが晒されるガス雰囲気に依存せずに精度良く当該空燃比センサの半活性状態を判定し、空燃比フィードバック制御の早期開始を可能とするセンサ制御装置およびセンサ制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るセンサ制御装置は、固体電解質体の両面に一対の電極を設けたセンサセルを有するとともに、前記センサセルが本活性状態のときに内燃機関から排出される排気ガス中の特定ガス成分の濃度を広域に検出可能な空燃比センサを備えるセンサ制御装置において、前記一対の電極間に所定電流を流すことが可能な電流源と、前記所定電流の通電を所定周期でオン、オフさせる電流制御部と、前記一対の電極間に発生する電圧を、前記電流制御部による前記電流源のオンのときおよびオフのときそれぞれにおいて検出する電圧検出部と、前記電圧検出部により検出された前記電流源がオンおよびオフのときの両電圧からその差電圧を検出する差電圧検出部と、前記差電圧を第1しきい電圧と比較する第1電圧比較部と、前記差電圧が前記第1しきい電圧を下回るときに、前記センサセルが、当該センサセルの出力に基づき排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを測定可能な半活性状態に達したと判定する半活性状態判定部とを具備することを特徴とする。
このセンサ制御装置は、固体電解質体の両面に設けられた一対の電極間に所定周期でオンオフさせながら所定電流を流す。そして、電流源がオンのときオフのときそれぞれにおいて一対の電極間の電圧を電圧検知部によって検出する。電流源がオンのときとオフのときとにおける一対の電極間の電圧の違いは、活性状態のときほとんどなく、非活性状態では固体電解質体が大きな内部抵抗値を有するので非常に大きくなる。一方、上述した一対の電極間の電圧の違いは、非活性状態から活性状態に遷移する段階ではその中間的な違いになる。
そこで、この装置によれば、その中間的な違いを差電圧検出部および第1電圧検出部により検出しており、空燃比センサが半活性状態に達したか否かをセンサセルの出力から直接知ることが可能になる。そして、空燃比センサが半活性状態にあるときには、センサセルが本活性状態のときに排気ガス中の特定ガス成分の濃度を広域に検出可能な空燃比センサを、空燃比のリッチ/リーンに対応して2値的出力を行うセンサ(いわばλセンサ)として機能させることができる。したがって、この出力を空燃比制御に用いることで、空燃比センサが本活性状態に達していなくても、内燃機関始動後速やかな空燃比センサを用いた空燃比フィードバック制御を行うことができる。なお、ここで「半活性状態」とは、空燃比センサが本活性状態に達する前の状態であって、かつセンサセルの出力に基づき排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを測定可能(リッチ/リーンに対応して2値出力が可能)な状態にあることをいう。
また、本発明のセンサ制御装置において注目すべき点は、電圧検出部により検出された電流源がオンおよびオフのときの両電圧から差電圧を検出し、この差電圧に基づき空燃比センサが半活性状態に達したか否かを判定している点にある。
電流源がオンのときの一対の電極間に発生する電圧値Vonは、Von=Ipc×Rp+EMF(ここで、Ipcは上記所定電流の電流値、Rpはセンサセルの内部抵抗値、EMFはセンサセルの起電力とする)となり、電流源がオフとのときの一対の電極間に発生する電圧値Voffは、所定電流の電流値が0[A]であることから、Voff=EMFとなる。そして、本発明では、上述したように、センサセルの半活性状態に達したか否かを判定するにあたり、差電圧(Von−Voff)を検出するようにしているため、センサセルの起電力EMFの値については相殺されることになる。この起電力EMFは、センサセルの内部抵抗値が一定であっても、空燃比センサ(センサセル)の晒されるガス雰囲気によってその値が変動することになるが、上記差電圧をセンサセルが半活性状態に達したか否の判定に用いることで、起電力EMF(言い換えれば、ガス雰囲気)の影響が当該判定に影響することがなくなる。これにより、本発明によれば、ガス雰囲気に依存することなく、センサセルが半活性状態に達したか否かを精度良く検出することができる。
また、本発明に係るセンサ制御方法は、固体電解質体の両面に一対の電極を設けたセンサセルを有するとともに、前記センサセルが本活性状態のときに内燃機関から排出される排気ガス中の特定ガス成分の濃度を広域に検出可能な空燃比センサを備えるセンサ制御装置の制御方法において、前記一対の電極間に所定電流を所定周期でオン、オフさせながら流す電流制御ステップと、前記一対の電極間に発生する電圧を、前記所定電流のオンのときおよびオフのときそれぞれにおいて検出する電圧検出ステップと、前記所定電流がオンおよびオフのときに検出された両電圧からその差電圧を検出する差電圧検出ステップと、前記差電圧を第1しきい電圧と比較する第1電圧比較ステップと、前記差電圧が前記第1しきい電圧を下回るときに、前記センサセルが、当該センサセルの出力に基づき排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを測定可能な半活性状態に達したと判定する半活性状態判定ステップとを具備することを特徴とする。このセンサ制御方法においても、上記センサ制御装置と同様な作用により、内燃機関始動速やかな空燃比フィードバック制御の実現が可能になる。
本発明によれば、空燃比センサが半活性状態に達したか否かをセンサセルの出力に基づいて直接判定しており、またガス雰囲気に依存することなく上記半活性状態に達したか否かを判定することができることから、その判定精度に優れるものであり、精密な空燃比フィードバック制御の早期開始を実現する空燃比センサの制御装置およびその制御方法を提供することができる。
本発明の実施態様として、前記半活性状態判定部により前記センサセルが半活性状態に達したと判定されたとき、前記電圧検出部が検出する前記所定電流がオンまたはオフのときの前記一対の電極間の電圧を第2しきい電圧と比較する第2電圧比較部と、前記第2電圧比較部による比較結果に基づき、前記排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力するリッチ/リーン測定結果出力部とをさらに具備する、とよい。これは、装置としての機能性を増進させたものである。さらに、本発明の実施態様として、前記センサセルが半活性状態に達したと判定されてから前記本活性状態に達するまでの間、前記所定電流をオンし続け、前記一対の電極間の電圧を前記第2電圧比較部にて第2しきい電圧と比較して、前記リッチ/リーン測定結果判定部より空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力させるようにしても良い。これにより、センサセルが本活性状態に達するまでの間、良好な空燃比フィードバック制御を継続的に促すことができる。
また、本発明の実施態様として、前記半活性状態判定部により前記センサセルが半活性状態に達したと判定された後、前記センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧とは異なる情報に基づいて判定する本活性状態判定部をさらに具備する、とよい。
センサセルが本活性状態に達したか否かの判定についても、前記差電圧を用いて行うことは可能ではある。しかし、前記センサセルが半活性状態に達したか否かを精度良く判定するには、前記第1電圧比較部における第1しきい電圧を比較的小さめな値(換言すれば、比較的ゼロに近接した値)に設定することが好ましい側面がある。そのため、センサセルが本活性状態に達したか否かの判定を、前記差電圧を用いて行おうとすると、本活性状態を判定するためのしきい電圧の設定のために、第1しきい電圧の値を大きめに設定せざるを得なくなり、センサセルの半活性状態の判定精度を確保するのが困難になる可能性がある。そこで、センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧とは異なる情報に基づいて判定するようにすれば、センサセルの半活性状態の判定精度を良好に確保することができる。
なお、センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧と異なる情報に基づき判定する手段としては特に限定されないが、例えば、空燃比センサがヒータを有する場合には、このヒータをセンサ制御装置の起動とほぼ同期して加熱させると共に、ヒータの積算電力量を算出し、この積算電力量が予め設定した基準積算量に達したとき本活性状態に達したと判定するようにしてもよい。しかし、センサセルが本活性状態に達したか否かを判定する場合、半活性状態の判定と同様に、センサセルに関する情報を直接用いることが判定精度を高める観点から好ましい。
そこで、本発明の実施態様として、本活性状態判定部は、前記情報として前記センサセルの内部抵抗値を用いる、と良い。さらに、前記センサセルの前記内部抵抗値を検出する抵抗検出部を具備しつつ、前記本活性状態判定部は、前記内部抵抗値としきい抵抗値とを比較し、該内部抵抗値が前記しきい抵抗値を下回るときに、前記センサセルが本活性状態に達したと判定する、と良い。これにより、センサセルが半活性状態に達した後、一対の電極間の電圧に基づいて空燃比フィードバック制御を行いつつ、別途にセンサセルが本活性状態に達したか否かを精度良く検出することができる。
また、本発明の実施態様として、前記空燃比センサは、固体電解質体の両面に一対の電極を設けた酸素ポンプセルと前記センサセルとが、各セルの一方の電極が排気ガスを導入する中空の測定室に面するように積層されるとともに、前記センサセルの前記測定室に面する側とは反対側に位置する基準電極が外部に対して閉塞されたセンサ素子を有するものであり、前記センサセルに前記測定室の酸素を当該基準電極側に汲み出す方向に前記電流源より前記所定電流を流して、前記基準電極を内部酸素基準源として機能させる基準源生成電流制御部をさらに具備する、と良い。この実施態様によれば、センサセルの基準電極に一定濃度の酸素を蓄積させて内部酸素基準源として機能させることを目的にして当該センサセルに所定電流を通電するための電流源と、センサセルの半活性状態を判定することを目的にして当該センサセルに所定電流を通電するための電流源とを兼用させている。これにより、電流源を複数設けることなく、空燃比センサの駆動とこのセンサの半活性状態を判定することができ、センサ制御装置の低コスト化を図ることができる。
また、センサ制御方法としての実施態様として、前記半活性状態判定ステップにより前記センサセルが半活性状態に達したと判定されたとき、前記所定電流がオンまたはオフのときの前記一対の電極間の電圧を、第2しきい電圧と比較する第2電圧比較ステップと、前記第2電圧比較ステップによる比較結果に基づき、前記排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力するリッチ/リーン測定結果出力ステップとをさらに具備する、と良い。これは、制御方法としての機能性を増進させたものである。さらに、本発明の実施態様として、前記センサセルが半活性状態に達したと判定されてから前記本活性状態に達するまでの間、前記所定電流をオンし続け、前記一対の電極間の電圧を前記第2電圧比較ステップにて第2しきい電圧と比較して、空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力させるようにしても良い。これにより、センサセルが本活性状態に達するまでの間、良好な空燃比フィードバック制御を継続的に促すことができる。
また、本発明の実施態様として、前記半活性状態判定ステップにより前記センサセルが半活性状態に達したと判定された後、前記センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧とは異なる情報に基づいて判定する本活性状態判定ステップをさらに具備する、とよい。上述したように、センサセルが本活性状態に達したか否かの判定を、前記差電圧を用いて行おうとすると、センサセルの半活性状態の判定精度を確保するのが困難になる可能性がある。そこで、センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧とは異なる情報に基づいて判定するようにすれば、センサセルの半活性状態の判定精度を良好に確保することができる。
なお、センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧と異なる情報に基づき判定する手法としては特に限定されないが、上述したように、センサセルに関する情報を直接用いることが判定精度を高める観点から好ましい。
そこで、本発明の実施態様として、本活性状態判定ステップは、前記情報として前記センサセルの内部抵抗値を用いる、と良い。さらに、前記センサセルの前記内部抵抗値を検出する抵抗検出ステップを具備しつつ、前記本活性状態判定ステップは、前記内部抵抗値としきい抵抗値とを比較し、該内部抵抗値が前記しきい抵抗値を下回るときに、前記センサセルが本活性状態に達したと判定する、と良い。これにより、センサセルが半活性状態に達した後、一対の電極間の電圧に基づいて空燃比フィードバック制御を行いつつ、別途にセンサセルが本活性状態に達したか否かを精度良く検出することができる。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るセンサ制御装置を全領域酸素センサと接続した態様を示す回路・ブロック図である。
図1に示すように、全領域酸素センサ1にガスセンサ制御回路4が接続される。全領域酸素センサ1には、これを加熱するため、ヒータ電源3により駆動されるヒータ2が備えられている。ガスセンサ制御回路4は、全領域酸素センサ1を制御する回路および処理系であり、通常、図示以外の構成も有するがここでは、説明に必要な範囲で図示している。なお、この全領域酸素センサ1は、本活性状態になったときに排気ガス中の酸素濃度を広域に渡って検出することができるセンサであって、後述するが排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサにあたるものである。
全領域酸素センサ1は、遮蔽板10、固体電解質層11、一対の多孔質電極12、13、酸素基準室14、別の固体電解質層15、別の一対の多孔質電極16、17、ガス拡散質18、ガス検出室19を有する。
遮蔽板10の一方の面側に酸素基準室14が位置し、酸素基準室14を挟んでその反対側に固体電解質層11が位置し、さらに、固体電解質層11を挟んでその反対側に多孔質のガス拡散律速層18および中空のガス検出室19が位置し、さらに、ガス拡散律速層18およびガス検出室19を挟んでその反対側に固体電解質層15が位置している。固体電解質層11の両面には、一対の多孔質電極12、13が設けられ、固体電解質層15の両面にも一対の多孔質電極16、17が設けられている。
固体電解質層11、15は、例えばジルコニア(ZrO)からなり、ヒータにより加熱され活性状態になると内部抵抗値が小さくなりかつ酸素イオンが移動可能になるという所期の性質を呈する。以下しばらくはこの全領域酸素センサ1の説明は活性状態のうち本活性状態の場合である。
固体電解質層11とその両面の多孔質電極12、13は起電力セルと呼ばれ、多孔質電極12から多孔質電極13の方向に微弱な一定電流(例えば16μA)が、ガスセンサ制御回路4に設けられた起電力セル電流供給電流源41により流される。これにより、ガス検出室19から外部に対して閉塞された酸素基準室14に固体電解質層11を介して酸素が移動し、酸素基準室14が基準の酸素溜まりとなる。このようにして固体電解質層11の両面の酸素濃度が異なると、多孔質電極12、13間には起電力が発生することになる。
この起電力は、固体電解質層11の性質から、ガス検出室19の酸素濃度が理論空燃比に対応したものである場合に約450mVとなり、濃度がそれから外れると上下電圧で飽和する特性を呈する。
ガス検出室19は、ガス拡散律速層18を介して排気ガスの供給空間と隔てられているが、排気ガスが拡散することによりガス検出室19内に導入される。
固体電解質層15とその両面の多孔質電極16、17はポンプセルと呼ばれ、それらの電極16、17間には、ポンプセル電流(Ip)が、PID制御回路44、アンプ46により流される。具体的には、起電力セルの出力電圧(発生電圧)が、演算増幅回路43によるバッファ、抵抗器47を介してPID制御回路44に入力されると、PID制御回路44にて制御目標電圧450mV(=制御目標電圧源42の電圧。この電圧は演算増幅回路48によるバッファ、抵抗器49を介してPID制御回路44に導かれている。)と起電力セルの出力電圧との偏差量ΔVsがPID演算され、この偏差量ΔVsが後述するポンプセル電流検出抵抗器45を介してアンプ46にフィードバックされることにより、ポンプセル電流(Ip)が多孔質電極16、17間を流れる。そして、ポンプセルにポンプセル電流(Ip)が流れると、その電流の流れる向きにより、排気ガスの供給空間とガス検出室19との間に酸素の移動が固体電解質層15を介して生じる。
この酸素の移動は、上記説明からわかるように、ガス検出室19の酸素濃度が理論空燃比に対応したものになるようにいずれかの方向になされる。このことから、排気ガスの供給空間の酸素濃度が理論空燃比に対応したものであれば、固体電解質15での酸素移動は必要なく、ポンプセル電流はゼロになる。排気ガスの供給空間の酸素濃度が理論空燃比から外れるとそれに応じてポンプセル電流がいずれかの方向に流れる。よって、このポンプセル電流は、排気ガスの供給空間の酸素濃度(即ち、排気ガスの空燃比)に応じたものになっている。したがって、この電流の大きさを検出することにより、排気ガスの酸素濃度をその広い範囲に渡って測定することができる。なお、このポンプ電流の出力特性は、排気ガス中の酸素濃度(空燃比)にほぼ比例する特性を有する。
ガスセンサ制御回路4は、入出力端子4a、4b、4cを有して全領域酸素センサ1と電気的に接続されている。起電力セル電流供給電流源41、制御目標電圧源42、PID制御回路44、アンプ46、演算増幅回路43、48、抵抗器47、49の各機能については、上記と重複するので説明省略するが、これらは上記のように全領域酸素センサ1を制御するガスセンサ制御装置の一部として機能している。
接続関係をおさらいすると、図1に示すように、アンプ46は、反転入力端子にPID制御回路44の出力側が検出抵抗器45を介して接続され、非反転入力端子には基準電圧3.6Vが印加され、また出力端子は入出力端子4cに接続されている。また、PID制御回路44の入力側は、抵抗器47、演算増幅回路43を介して入出力端子4aに接続され、出力側は、ポンプセル電流検出抵抗器45を介してアンプ46の反転入力端子に接続される。また、制御目標電圧源42は、ポンプ電流を制御する制御目標となる電圧(450mV)を、演算増幅回路48、抵抗49を介してPID制御回路44に供給する。そして、ガスセンサ制御回路4では、ポンプセル電流(Ip)の検出が、PID制御回路44の出力側に直列に挿入され、一端が入出力端子4bに接続されたポンプセル電流検出抵抗器45を用いてなされる。
起電力セル電流供給電流源41に直列接続された第1スイッチ61は、全領域酸素センサ1が本活性状態にある場合、電流制御部76の指示によりオンとされる。
ポンプセル電流(Ip)の検出について説明する。ポンプセル電流検出抵抗器45の両端電圧を検出するため、図示するように、ポンプセル電流検出回路50を有する。ポンプセル電流検出回路50は、演算増幅回路51、52、抵抗器53、54、55、56、演算増幅回路57、検出基準電圧源58、演算増幅回路59を有する。
演算増幅回路51、52は、それぞれ、ポンプセル電流検出抵抗器45の両端の電圧をバッファリングして次段の差動増幅部に導くものである。このため、演算増幅回路51、52は、ボルテージフォロワ回路として使用する。抵抗器53、54、55、56と演算増幅回路57とは、差動増幅部を構成するものである。すなわち抵抗器53の一端は一方の極の入力端子であり、抵抗器54の一端は他方の極の入力端子である。一方の極からの増幅率は抵抗器55の値/抵抗器53の値で規定され、他方の極からの増幅率は抵抗器56の値/抵抗器54の値で規定される。これらは通常同一の増幅率にされる。
検出基準電圧源58と演算増幅回路59とは、上記差動増幅部の出力すなわちポンプセル電流検出回路50としての出力の基準電圧を規定するものであり、検出基準電圧源58の電圧がポンプセル電流検出回路50としての出力基準電圧になる。上記の増幅率や出力基準電圧は、次段で処理される内容に応じて、適宜設計(設定)することができる。ポンプセル電流検出回路50の出力には、ポンプセル電流の値に応じた電圧が、検出基準電圧源58の電圧を基準として出力される。
ポンプセル電流検出回路50の出力は、ECU85内のA/D変換回路80に供給されて、ディジタル信号に変換される。変換で得られたディジタル信号は、リッチからリーンの広範囲にわたる空燃比の検出出力としてECU85におけるその後の処理に供される。すなわち、図示しないが、この測定出力がフィードバックされることで、燃料供給量を制御する所望の空燃比フィードバック制御がなされる。
以上の説明は、全流域酸素センサ1が本活性状態に達した後、すなわち通常の場合についてである。実際には、ヒータ2により十分に全領域酸素センサ1が加熱された状態にならないと、PID制御回路44やアンプ46を駆動させた上でA/D変換回路80より出力されるセンシング出力を用いての空燃比フィードバック制御を行うことはできない。
この実施形態は、このような空燃比フィードバック制御の不可状態を補完することを目的として、本活性状態に達する前の活性状態(すなわち半活性状態)において、排気ガスの空燃比が理論空燃比を中心にリッチかリーンかは検出することができる(すなわち2値の出力を行うことができる)処理系が具備されている。このようなリッチ/リーンの2値情報を空燃比フィードバック制御に用いれば、内燃機関始動後の速やかな空燃比フィードバック制御が実現可能となる。
このため、ガスセンサ制御回路4に接続されたECU85は、A/D変換回路71、電圧検出部72、差電圧検出部73、第1電圧比較部74、半活性状態表示信号発生部75(半活性状態判定部)、電流制御部76、第2電圧比較部77、リッチ/リーン測定結果出力部78、電圧検出部31、抵抗値検出部32、抵抗値比較部(本活性状態判定部)33、本活性状態表示信号発生部34をさらに有する。
A/D変換回路71は、全領域酸素センサ1の起電力セルの一対の電極間に発生する電圧(Vs)が差動増幅回路65を介して供給され、この電圧をディジタル信号に変換する。なお、差動増幅回路65は、起電力セルの一対の電極間の電位差をA/D変換回路71に出力する回路であり、図1中では接続ラインが省略されているが、この差動増幅回路65の入力端子は、入出力端子4a、4bにそれぞれ接続されている。A/D変換回路71により得られディジタル信号は電圧検出部72に供給される。電圧検出部72は、電流制御部76の指定する2つのタイミング(オン、オフのタイミング)で逐次、ディジタル値の電圧を検出するものである。検出された各電圧値は、差電圧検出部73に供給される。差電圧検出部73は、供給された各電圧値の差電圧を求めるものである。差電圧検出部73にて求められた差電圧は、第1電圧比較部74の一方の入力として供給される。第1電圧比較部74は、差電圧検出部73より供給された差電圧を基準電圧(第1しきい電圧)ref1と比較するものである。この比較の結果は、半活性状態表示信号発生部75に供給される。
半活性状態表示信号発生部75は、第1電圧比較部74から得た比較結果に基づき全領域酸素センサ1の半活性状態を表示する信号を出力するものである。ここで「半活性状態」とは、全領域酸素センサ1が本活性状態に達する前ではあるが、リッチ/リーンの2値の検出出力を発生できうる状態をいう。半活性状態表示信号発生部75の発生した表示信号は第2電圧比較部77に、その電圧比較のイネーブル信号として供給される。
電流制御部76は、第1スイッチ61のオン、オフを切り替え制御するとともに、電圧検出部72にそれらの動作タイミングを指定する信号を発生する。第1スイッチ61のオン、オフの切り替えは、全領域酸素センサ1が半活性状態に達したと半活性状態表示信号発生部75が判定する(即ち、半活性状態を表示する信号が電流制御部76に入力される)まで所定周期で繰り返し行われる。なお、次述する第2スイッチ63は、半活性状態を表示する信号が電流制御部76に入力されるまでは、オフに制御される。また、第1スイッチ61は、全領域酸素センサ1が半活性状態に達した後オン状態に設定される。
全領域酸素センサ1が半活性状態に達した後においては、電流制御部76は、所定時間経過ごとに第2スイッチ63をオフからオンに切り替える処理を行う。この所定時間経過ごとの第2スイッチ63のオフからオンへの切り替えは、後述するように、全領域酸素センサ1が本活性状態に達するまでの期間で行われる。
電流制御部76から電圧検出部72へ供給される信号は、第1スイッチ61がオンあるいはオフとなっているときそれぞれに対応したタイミング信号である。電流制御部76から電圧検出部31へ供給される信号は、第2スイッチ63がオフからオンに切り替わったときに対応したタイミング信号である。
第2電圧比較部77は、電圧検出部72が出力する、第1スイッチ61がオンになっているときの電圧を一方の入力として、これを基準電圧ref2と比較するものである(ここで半活性状態表示信号が比較動作のイネーブル信号になっている)。比較の結果はリッチ/リーン測定結果出力部78に供給される。リッチ/リーン測定結果出力部78は、第2電圧比較部77から得た比較結果に基づき、全領域酸素センサ1に供給された排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力するものである。この出力は、図示してないが、その後のECU85の処理に供され、その後燃料供給量が制御されていち早い空燃比フィードバック制御を実現する。なお、全領域酸素センサ1が半活性状態に達して本活性状態に達するまでの間、第1スイッチ61がオン状態に継続的に設定されるため、第2電圧比較部77は、電圧検出部72が出力する電圧を基準電圧(第2しきい電圧)ref2と比較し、その比較の結果をリッチ/リーン測定結果出力部78に供給し、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号がECU85に出力される。
また、電圧検出部31は、第2スイッチ63がオンになっているときに、差動増幅回路65、A/D変換回路71を介して起電力セルの一対の電極間に発生する電圧(電位差)を検出し、抵抗値検出部32は、その電圧から全領域酸素センサ1の起電力セルの内部抵抗値を検出する。抵抗値比較部33は、抵抗値検出部32にて検出された起電力セルの内部抵抗値が所定のしきい抵抗値を下回ったか否かを判定し、起電力セルの内部抵抗値が所定のしきい抵抗値を下回ったと判定された場合に活性状態表示信号発生部34にその旨の出力を通知し、活性状態表示信号発生部34は本活性状態表示信号を出力する。
図2は、以上説明した構成のセンサ制御装置および全領域酸素センサ1における、内燃機関の始動時における起電力セルの発生電圧(Vs)の変化を例示したものである。図2(a)、(b)、(c)は、被測定ガス(排気ガス)が、異なる空燃比(A/F)にそれぞれ対応している。図示するような起電力セルの発生電圧Vsの周期変動は、第1スイッチ61がオン、オフに切り替えられることによって生じている。ここでは、第1スイッチ61のオン、オフの切り替えはデューティ比50%の10Hzで行っている。
図示するように始動当初で振幅(=起電力セル電流供給電流源41が全領域酸素センサ1に対してオンのときとオフのときとの差電圧。図1の説明では「差電圧」として言及した)が大きいのは、全領域酸素センサ1が非活性状態であり固体電解質層11が高抵抗値を示しているからである。振幅は、固体電解質層11、15が加熱され低抵抗値になるとともに(すなわち時間とともに)小さくなる。
図3は、図2に示した電圧変化を振幅値(ΔVs)で示した説明図である。図3に示すように、空燃比の変化にかかわらず振幅値の減少は時間とともに一定する。したがって、被測定ガス(排気ガス)がどのような空燃比のものであっても、ある時間経過後は一定の基準でこの振幅を見ておけば、どの程度固体電解質層11が活性化されたかがわかる。ここでは、振幅値ΔVsが0.05Vを下回った場合を半活性状態に達したものと判定する。これは、図1において第1電圧比較部74に供給される基準電圧ref1が0.05Vであることに対応する。図3に示すように、この場合内燃機関の始動2秒で全領域酸素センサ1は半活性状態に至っている。
図4は、図2に示した電圧変化におけるリッチ/リーンの判定を示す説明図であり、判定についての表記が加わっている以外は図2と全く同じである。
図3に示すように、内燃機関の始動2秒の時点で全領域酸素センサ1が半活性状態に至ったとすると、今度は、起電力セル電流供給電流源41が供給されているときの起電力セルの発生電圧Vsを基準電圧ref2と比較することで、排気ガスがリッチに対応するものかリーンに対応するものかが判定できる。ここでは、基準電圧ref2を0.45Vとしている。これにより、始動2秒後の起電力セルの発生電圧Vsから、図4(a)、(b)の場合をリッチ、図4(c)の場合をリーンであると判定できる。ここで、基準電圧ref2は、図1において第2電圧比較部77に供給されるref2に対応している。
基準電圧ref2を0.45Vとしたのは、本活性状態(=通常の動作状態)で起電力セルの電圧Vsが0.45Vになるように制御されているからである。これはすでに説明した。図4における内燃機関の始動2秒後は、本活性状態での完全な動作がなされてはいないものの、排気ガスがガス検出室19に拡散した結果として起電力セルがそれぞれ対応する電圧を発生したことを示している。なお、図4(b)の空燃比A/F=14.1は理論空燃比近傍に対応しているが、この判定結果ではリッチとなっている。ここでは、リッチ/リーンの2値出力を得ることが目的なので、このようなことがあり得る。
図5は、図2(b)に示した電圧変化の、駆動デューティ比からの影響を示す説明図である。駆動デューティ比とは、第1スイッチ61をオンする期間の切り替え1周期に対する時間比である。図5に示すように、駆動デューティ比を25%に下げると全体として出力される起電力セルの電圧Vsが低下することがわかった。しかしながら、図3に示したような半活性状態の判定や、図4に示したようなリッチ/リーンの判定には影響を与えるものではないこともわかった。したがって、駆動デューティ比は50%に限らずこのような実験をして適宜選択してよい。
以上で図1に示した装置および全領域酸素センサ1の構成および動作がすべて説明されたが、図1における例えばA/D変換回路71よりあとの処理はディジタル処理なので、マイクロプロセッサによるソフトウエア的な処理とすることももちろん可能である。その場合に、マイクロプロセッサによる処理を、差電圧検出部73以降および第2電圧比較部77以降とすることや、第2電圧比較部77以降だけとするなどの選択も採り得る。
図6は、図1に示したセンサ制御装置の動作フローの例を示す図であり、A/D変換回路71よりあとの処理をすべてマイクロプロセッサによるソフトウエア的な処理とした場合の動作フローである。この場合、上記説明した、電圧検出部72、差電圧検出部73、第1電圧比較部74、半活性状態表示信号発生部75、電流制御部76、第2電圧比較部77、リッチ/リーン測定結果出力部78、電圧検出部31、抵抗値検出部32、抵抗値比較部33、本活性状態表示信号発生部34の各構成は、マイクロプロセッサ上のソフトウエアのはたらきによる動作によって実現される。以下、この動作フローを説明する。
まず、内燃機関始動時に、起電力セル電流供給電流源41の電流が全領域酸素センサ1の起電力セルに供給されるように、電流制御部76によって第1スイッチ61をオンにする(=電流Icpをオンする:ステップ81)。その状態において、起電力セルの発生電圧Vsを電圧検出部72で検出し、この検出電圧をメモリ(不図示)に保持させる(ステップ82)。
次に、所定時間経過(上記説明したデューティ比50%の10Hzの切り替えでは50msec経過)により、電流制御部76によって電流Icpをオフする(ステップ83)。そして、そのオフ状態における起電力セルの発生電圧Vsを電圧検出部72で検出し(ステップ84)、さらにこの検出された電圧Vsと上記保持された電圧Vsとの差電圧ΔVsを求める(ステップ85)。
この差電圧ΔVsが求められたら、これを基準電圧ref1と比較する(ステップ86)。差電圧ΔVsが基準電圧ref1を下回っていなければ、所定時間経過で再び電流Icpをオンする(ステップ87)。そして、ステップ82以下の処理を繰り返す。
ステップ86の比較で差電圧ΔVsが基準電圧Ref1を下回っていれば、全領域酸素センサ1が半活性状態に達したと判定され、次段の処理に移行する。まず、第1スイッチ61をオン状態に設定し(=電流Icpをオンする:ステップ88)、保持されている電圧Vsを基準電圧ref2と比較し(ステップ89)、基準電圧ref2を下回っていれば、リッチ/リーン測定結果出力部78にて「リーン」を表した信号を出力する(ステップ90)。また、基準電圧ref2を下回っていなければ、リッチ/リーン測定結果出力部78にて「リッチ」を表した信号を出力する(ステップ91)。
次に、タイマー(不図示)をスタートさせる(ステップ92)。このタイマーは、全領域酸素センサ1が本活性状態に達したか否かの判定処理を行うタイミング生成のためのものである。例えば100msecのタイマーとすることができる。タイマーで所定時間の経過が検出されない場合は(ステップ93のN)、起電力セルの発生電圧Vsを電圧検出部72で検出し、この検出電圧をメモリ(不図示)に保持させて(ステップ94)、ステップ89に戻り以下同様に処理を行う。最初にステップ92に達してからステップ89に戻った以降に再びステップ92に移行した場合は、ステップ92では何もしない。
タイマーで所定時間の経過が検出された場合には(ステップ93のY)、全領域酸素センサ1の起電力セルの内部抵抗値を測定する次段の処理に移行する。まず、電流制御部76によって第2スイッチ63をオン状態とし、起電力セル抵抗検出用電流源62を起電力セルに接続する(ステップ95)。起電力セル抵抗検出用電流源62の電流値は、例えば1.22mAとする。この状態において、起電力セルの電圧Vsを電圧検知部31で検知し、その電圧Vsから内部抵抗値を求める(ステップ96)。そして、電流制御部76によって第2スイッチ63をオフ状態とし、起電力セル抵抗検出用電流源62と起電力セルとの接続を遮断する(ステップ97)。
次に、求められた起電力セルの内部抵抗値をしきい抵抗値Rthと比較し(ステップ98)、しきい抵抗値Rthを下回っていれば、全領域酸素センサ1は本活性状態に達していると判定し、その旨の出力を行う(ステップ99)。これにより処理が終了する。なお、しきい抵抗値Rthの値は、例えば220Ωとすることができる。
起電力セルの内部抵抗値がしきい抵抗値Rthを下回っていなければ(ステップ98のN)、次の抵抗値測定タイミングを得るためにタイマーをリスタートさせて(ステップ100)、ステップ93から以降の処理を再度実行する。全領域酸素センサ1が本活性状態に達したあとは、図1に示したPID制御回路44およびアンプ46を駆動させ、すでに述べたようにポンプセル電流検出回路50の出力信号により十全な空燃比フィードバック制御がなされる。なお、それ以前の全領域酸素センサ1の半活性状態においては、リッチ/リーン測定結果出力部78の出力に基づき、内燃機関の空燃比フィードバック制御を行う。
なお、図6に示したセンサ制御装置の動作フローでは、電流Icpがオンのときに検出される電圧Vsを基準電圧ref2と比較して、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力するようにした構成を示したが、動作フローはこれに限られるものではない。例えば、電流Icpがオフのときに検出される電圧Vsを基準電圧ref2と比較し、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力するように上記動作フローを構成することもできる。より具体的には、ステップ82とステップ84の処理内容を入れ替えると共に、ステップ88の処理を削除し、さらに、ステップ98にて肯定判定された後に、第1スイッチ61をオン状態に設定する処理を導入してステップ99に移行するように動作フローを構成すれば良い。
全領域酸素センサに本発明の一実施形態に係るセンサ制御装置を接続した態様を示す回路・ブロック図である。 図1中に示した全領域酸素センサ1の起電力セルにおけるその出力電圧の始動時変化を示す説明図である。 図2に示した電圧変化を振幅値ΔVsで示した説明図である。 図2に示した電圧変化におけるリッチ/リーンの判定を示す説明図である。 図2(b)に示した電圧変化の、駆動デューティ比からの影響を示す説明図である。 図1に示したセンサ制御装置の動作フローの例を示した図である。
符号の説明
1 全領域酸素センサ(空燃比センサ)
2 ヒータ
4 ガスセンサ制御回路
11 固体電解質層
12 多孔質電極(+)
13 多孔質電極(−)
14 酸素基準室
15 固体電解質層
16 多孔質電極(+)
17 多孔質電極(−)
18 ガス拡散律速層
19 ガス検出室
32 抵抗値検出部
33 抵抗値比較部(本活性状態判定部)
34 本活性状態表示信号発生部
41 起電力セル電流供給電流源
44 PID制御回路
45 ポンプセル電流検出抵抗器
46 アンプ
50 ポンプセル電流検出回路
61 第1スイッチ
62 起電力セル抵抗検出用電流源
63 第2スイッチ
71 A/D変換回路
72 電圧検出部
73 差電圧検出部
74 第1電圧比較部
75 半活性状態表示信号発生部(半活性状態判定部)
76 電流制御部
77 第2電圧比較部
78 リッチ/リーン測定結果出力部
85 エンジンコントロールユニット(ECU)

Claims (12)

  1. 固体電解質体の両面に一対の電極を設けたセンサセルを有するとともに、前記センサセルが本活性状態のときに内燃機関から排出される排気ガス中の特定ガス成分の濃度を広域に検出可能な空燃比センサを備えるセンサ制御装置において、
    前記一対の電極間に所定電流を流すことが可能な電流源と、
    前記所定電流の通電を所定周期でオン、オフさせる電流制御部と、
    前記一対の電極間に発生する電圧を、前記電流制御部による前記電流源のオンのときおよびオフのときそれぞれにおいて検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部により検出された前記電流源がオンおよびオフのときの両電圧からその差電圧を検出する差電圧検出部と、
    前記差電圧を第1しきい電圧と比較する第1電圧比較部と、
    前記差電圧が前記第1しきい電圧を下回るときに、前記センサセルが、当該センサセルの出力に基づき排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを測定可能な半活性状態に達したと判定する半活性状態判定部と
    を具備することを特徴とするセンサ制御装置。
  2. 前記半活性状態判定部により前記センサセルが半活性状態に達したと判定されたとき、前記電圧検出部が検出する前記所定電流がオンまたはオフのときの前記一対の電極間の電圧を第2しきい電圧と比較する第2電圧比較部と、
    前記第2電圧比較部による比較結果に基づき、前記排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力するリッチ/リーン測定結果出力部と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のセンサ制御装置。
  3. 前記半活性状態判定部により前記センサセルが半活性状態に達したと判定された後、前記センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧とは異なる情報に基づいて判定する本活性状態判定部をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ制御装置。
  4. 前記本活性状態判定部は、前記情報として前記センサセルの内部抵抗値を用いる
    ことを特徴とする請求項3に記載のセンサ制御装置。
  5. 前記センサセルの前記内部抵抗値を検出する抵抗検出部を具備しつつ、
    前記本活性状態判定部は、前記内部抵抗値としきい抵抗値とを比較し、該内部抵抗値が前記しきい抵抗値を下回るときに、前記センサセルが本活性状態に達したと判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載のセンサ制御装置。
  6. 前記空燃比センサは、固体電解質体の両面に一対の電極を設けた酸素ポンプセルと前記センサセルとが、各セルの一方の電極が排気ガスを導入する中空の測定室に面するように積層されるとともに、前記センサセルの前記測定室に面する側とは反対側に位置する基準電極が外部に対して閉塞されたセンサ素子を有するものであり、
    前記センサセルに前記測定室の酸素を当該基準電極側に汲み出す方向に前記電流源より前記所定電流を流して、前記基準電極を内部酸素基準源として機能させる基準源生成電流制御部をさらに具備すること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のセンサ制御装置。
  7. 固体電解質体の両面に一対の電極を設けたセンサセルを有するとともに、前記センサセルが本活性状態のときに内燃機関から排出される排気ガス中の特定ガス成分の濃度を広域に検出可能な空燃比センサを備えるセンサ制御装置の制御方法において、
    前記一対の電極間に所定電流を所定周期でオン、オフさせながら流す電流制御ステップと、
    前記一対の電極間に発生する電圧を、前記所定電流のオンのときおよびオフのときそれぞれにおいて検出する電圧検出ステップと、
    前記所定電流がオンおよびオフのときに検出された両電圧からその差電圧を検出する差電圧検出ステップと、
    前記差電圧を第1しきい電圧と比較する第1電圧比較ステップと、
    前記差電圧が前記第1しきい電圧を下回るときに、前記センサセルが、当該センサセルの出力に基づき排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを測定可能な半活性状態に達したと判定する半活性状態判定ステップと
    を具備することを特徴とするセンサ制御方法。
  8. 前記半活性状態判定ステップにより前記センサセルが半活性状態に達したと判定されたとき、前記所定電流がオンまたはオフのときの前記一対の電極間の電圧を、第2しきい電圧と比較する第2電圧比較ステップと、
    前記第2電圧比較ステップによる比較結果に基づき、前記排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを表した信号を出力するリッチ/リーン測定結果出力ステップと
    をさらに具備することを特徴とする請求項7に記載のセンサ制御方法。
  9. 前記半活性状態判定ステップにより前記センサセルが半活性状態に達したと判定された後、前記センサセルが本活性状態に達したか否かを前記差電圧とは異なる情報に基づいて判定する本活性状態判定ステップをさらに具備する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のセンサ制御方法。
  10. 前記本活性状態判定ステップは、前記情報として前記センサセルの内部抵抗値を用いる
    ことを特徴とする請求項9に記載のセンサ制御方法。
  11. 前記センサセルの前記内部抵抗値を検出する抵抗検出ステップを具備しつつ、
    前記本活性状態判定ステップは、前記内部抵抗値としきい抵抗値とを比較し、該内部抵抗値が前記しきい抵抗値を下回るときに、前記センサセルが本活性状態に達したと判定する
    ことを特徴とする請求項10に記載のセンサ制御方法。
  12. 前記空燃比センサは、固体電解質体の両面に一対の電極を設けた酸素ポンプセルと前記センサセルとが、各セルの一方の電極が排気ガスを導入する中空の測定室に面するように積層されるとともに、前記センサセルの前記測定室に面する側とは反対側に位置する基準電極が外部に対して閉塞されたセンサ素子を有するものであり、
    前記センサセルに前記測定室の酸素を当該基準電極側に汲み出す方向に前記電流源より前記所定電流を流して、前記基準電極を内部酸素基準源として機能させること
    を特徴とする請求項7ないし11のいずれか1項に記載のセンサ制御方法。
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