JP2004069547A - 空燃比センサの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサに対してフィードバック制御の早期開始を可能とする制御装置を提供する。
【解決手段】この装置は、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサを制御する装置であって、空燃比センサの素子温度を検出する温度検出手段と、空燃比センサへの印加電圧を零に設定する電圧設定手段と、空燃比センサの起電力を測定する起電力測定手段と、該温度検出手段によって検出される素子温度が、半活性状態を示す一定温度範囲にあるときに、電圧設定手段を駆動して空燃比センサへの印加電圧を零に設定するとともに該起電力測定手段によって空燃比センサの起電力を測定することによって、空燃比センサを、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを感知するО2センサとして機能させるセンサ機能変更手段と、を具備する。
【選択図】 図4
【解決手段】この装置は、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサを制御する装置であって、空燃比センサの素子温度を検出する温度検出手段と、空燃比センサへの印加電圧を零に設定する電圧設定手段と、空燃比センサの起電力を測定する起電力測定手段と、該温度検出手段によって検出される素子温度が、半活性状態を示す一定温度範囲にあるときに、電圧設定手段を駆動して空燃比センサへの印加電圧を零に設定するとともに該起電力測定手段によって空燃比センサの起電力を測定することによって、空燃比センサを、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを感知するО2センサとして機能させるセンサ機能変更手段と、を具備する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサを制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用内燃機関において燃料消費率の低減と有害ガス排出量の低減とを両立させるためには、機関が燃焼させる混合気の空燃比(A/F)を広範囲に制御する必要がある。このような空燃比制御を可能とするために、ジルコニア固体電解質等の酸素イオン導電素子(センサ素子)に大気側電極、排気側電極及び排気側拡散抵抗体を設けてセンサ本体とし、そのセンサ本体への電圧印加に伴い排気中の酸素濃度又は未燃ガス濃度に応じた限界電流が生ずるのを利用した空燃比センサ(全域空燃比センサ、リニア空燃比センサ等と呼ばれる)が実用化され、かかる空燃比センサの出力に基づくフィードバック制御が行われている。
【0003】
空燃比センサの出力に基づく空燃比フィードバック制御を行う上で、酸素イオン導電素子を活性状態に維持することが不可欠である。そのため、素子を加熱し素子温度を一定の値に保つべくヒータが設けられているが、機関始動後、素子温度が活性温度に達するまで一定の時間が必要である。
【0004】
そこで、特開2000−258387号公報は、素子インピーダンスによって素子の状態を判定し、センサが活性化するまでの半活性状態では、センサ出力の信頼性が低いため、フィードバック制御のゲインを低い値としてフィードバック制御を行い、その間におけるエミッションの悪化を抑制する技術を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、フィードバック制御のゲインを落としているため、フィードバック制御が遅れるという問題がある。しかも、活性温度が750°Cと高く、素子温度が活性温度に到達してリニアセンサとして十分に機能するまでに数十秒という長い時間を要することから、上記従来技術は必ずしも有効な手段ではない。また、半活性状態の間、空燃比センサの出力に基づき、ストイキを中心にリッチかリーンかのみを判定してフィードバック制御を行うことも考えられるが、その場合にもセンサの応答が遅いという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサに対してフィードバック制御の早期開始を可能とする制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサを制御する装置であって、該空燃比センサの素子温度を検出する温度検出手段と、該空燃比センサへの印加電圧を零に設定する電圧設定手段と、該空燃比センサの起電力を測定する起電力測定手段と、前記温度検出手段によって検出される素子温度が、半活性状態を示す一定温度範囲にあるときに、前記電圧設定手段を駆動して該空燃比センサへの印加電圧を零に設定するとともに前記起電力測定手段によって該空燃比センサの起電力を測定することによって、該空燃比センサを、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを感知するО2センサとして機能させるセンサ機能変更手段と、を具備する、空燃比センサの制御装置が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、前記温度検出手段は、該空燃比センサが設けられた内燃機関の積算吸入空気量に基づいて該空燃比センサの素子温度を推定するものである。
【0009】
あるいは、本発明によれば、前記温度検出手段は、該空燃比センサの素子抵抗を測定することにより該空燃比センサの素子温度を検出するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0011】
まず、空燃比センサの原理について説明する。図1は、空燃比と排気中の酸素(O2 )濃度との関係及び空燃比と排気中の一酸化炭素(CO)濃度との関係を示す特性図である。この図に示されるように、理論空燃比よりもリーン側の空燃比領域にあってはO2 濃度が空燃比に対してほぼリニアに変化する一方、理論空燃比よりもリッチ側の空燃比領域にあっては未燃ガスであるCO濃度が空燃比に対してほぼリニアに変化する。空燃比センサは、後述するように、この関係を利用するものである。
【0012】
図2は、空燃比センサの一構成例を示す断面図である。空燃比センサ10は、内燃機関の排気管90の内部に向けて突設された状態で使用される。空燃比センサ10は、大別して、カバー11、センサ本体13及びヒータ18から構成される。カバー11は断面カップ状の形状を有し、その周壁にはカバー内外を連通する多数の小孔12が形成されている。
【0013】
センサ本体13において、試験管状に形成された酸素イオン導電性固体電解質層14の外表面には排気側電極層16が固着される一方、その内表面には大気側電極層17が固着されている。また、排気側電極層16の外側には、プラズマ溶射法等により拡散抵抗層15が形成されている。
【0014】
固体電解質層14は、例えば、本実施形態においては、ZrO2 (ジルコニア素子)にCaO等を安定剤として固溶させた酸素イオン伝導性酸化物焼結体からなる(以下、固体電解質層14をセンサ素子とも称する)。拡散抵抗層15は、アルミナ等の耐熱性無機物質からなる。排気側電極層16及び大気側電極層17は、共に、白金等の触媒活性の高い貴金属からなり、その表面には多孔質の化学メッキ等が施されている。
【0015】
ヒータ18は、大気側電極層17内に収容されており、その発熱エネルギによってセンサ本体13を加熱し、ジルコニア素子14を活性化せしめる。ヒータ18は、ジルコニア素子14を活性化するのに十分な発熱容量を有している。
【0016】
ジルコニア素子14は、高温活性状態で素子両端に酸素濃度差が生じると、濃度の高い側から低い側へと酸素イオン(O2−)を通す特性(酸素電池特性)を有する。また、ジルコニア素子14は、その両端に電位差が与えられると、陰極から陽極に向けて、電位差に応じた酸素イオン(O2−)の移動を引き起こそうとする特性(酸素ポンプ特性)を有する。
【0017】
図2に示されるように、センサ本体13には、大気側電極層17を正極性、排気側電極層16を負極性とする一定のバイアス電圧が印加されている。排気空燃比がリーンのときには、酸素ポンプ特性により、排気側電極層16から大気側電極層17へと酸素イオン(O2−)の移動が起こる。その結果、バイアス電圧源の正極から、大気側電極層17、固体電解質層14及び排気側電極層16を介して、バイアス電圧源の負極へと電流が流れる。
【0018】
このとき流れる電流の大きさは、バイアス電圧を一定値以上にすれば、排気中から拡散抵抗層15を通って排気側電極層16へと拡散によって流入する酸素量に対応する。従って、この限界電流の大きさを検出すれば、酸素濃度を知ることができ、ひいては図1にて説明したようにリーン領域における空燃比を知ることができる。
【0019】
一方、排気空燃比がリッチのときには酸素電池特性が働き、この酸素電池特性は大気側電極層17から排気側電極層16へと酸素イオン(O2−)の移動を引き起こそうとする。すなわち、酸素電池特性はバイアス電圧と逆向きに作用する。空燃比センサでは、酸素電池特性による起電力がバイアス電圧に打ち勝つように構成されているため、大気側電極層17から、バイアス電圧源を通って、排気側電極層16へと電流が流れる。
【0020】
このとき流れる電流の大きさは、固体電解質層14中を大気側電極層17から排気側電極層16へと移送される酸素イオン(O2−)の量によって決まる。その酸素イオンは、排気中から拡散抵抗層15を通って排気側電極層16へと拡散によって流入する一酸化炭素などの未燃ガスと排気側電極層16において反応(燃焼)するものであるため、酸素イオン移動量は未燃ガスの濃度に対応する。従って、この限界電流の大きさを検出すれば、未燃ガス濃度を知ることができ、ひいては図1にて説明したようにリッチ領域における空燃比を知ることができる。
【0021】
また、排気空燃比が理論空燃比のときには、排気側電極層16へ流入する酸素及び未燃ガスの量が化学当量比となっているため、排気側電極層16の触媒作用によって両者は完全に燃焼する。したがって、排気側電極層16では酸素がなくなるため、酸素電池特性及び酸素ポンプ特性により移送されるべき酸素イオンが生じない。その結果、排気空燃比が理論空燃比のときには、回路を流れる電流は生じない。
【0022】
かくして、空燃比センサの電圧−電流(V−I)特性は、図3に示されるように、センサが晒される排気の空燃比(A/F)に応じた限界電流を示す。図3においては、V軸に平行な直線部分が限界電流を表している。そして、リーン領域とリッチ領域とでは限界電流の流れる向きが逆になっており、リーン領域にあっては空燃比が大きくなるほど、リッチ領域にあっては空燃比が小さくなるほど、限界電流の絶対値が大きくなる。そして、図3の特性図によれば、印加電圧を0.3V程度に設定すると、広範囲にわたる空燃比を検出することができる。なお、V軸に平行な直線部分の電圧より小さい電圧となる領域は、抵抗支配域となっている。
【0023】
次いで、図4を用いて、本発明による、空燃比センサの制御装置におけるハードウェア構成の一例について説明する。中央処理装置(CPU)40は、内燃機関の電子制御装置(ECU)の中枢として燃料噴射制御、点火時期制御等を行うものであり、A/D変換器(ADC)、メモリ等を内蔵している。そして、CPU40は、本発明に係る、空燃比センサの制御装置の中枢としても機能する。
【0024】
センサ本体13を駆動する回路として、基準電圧発生回路22、第一の電圧フォロワ(voltage follower)回路24、第二の電圧フォロワ回路26及びスイッチ回路28が設けられている。基準電圧発生回路22は、一定電圧VCCを分圧して基準電圧3.3V及び3.0Vを発生させる。第一の電圧フォロワ回路24は、演算増幅器、抵抗器等を備え、スイッチ回路28を介してセンサ本体13の大気側電極層17の電位を基準電圧3.3Vに維持する。第二の電圧フォロワ回路26は、第一の電圧フォロワ回路24と同様の回路構成を有し、センサ本体13の排気側電極層16の電位を基準電圧3.0Vに維持する。
【0025】
従って、スイッチ回路28がオンのときには、センサ本体13の両電極層間に0.3Vの電圧Vが印加されることとなり、図3の特性図にて説明したように、限界電流を測定して広範囲にわたる空燃比を検出することができる。第一の電圧フォロワ回路24内の抵抗器24aが電流検出回路として機能する。なお、抵抗器24bには電流は流れない。抵抗器24aの両端の電位V0 及びV1 は、CPU40に供給されるようになっている。CPU40は、抵抗器24aの両端のアナログ電位V0 及びV1 をA/D変換し、両端の電位差“V1 −V0 ”を算出し、その電位差と抵抗器24aの抵抗値とに基づいて、第一の電圧フォロワ回路24からセンサ本体13の大気側電極層17へと流れる方向を正とする電流Iを算出する。
【0026】
先述の図3に関する説明から理解されるように、算出される電流値と空燃比とは、図5に示される如き関係を有している。そこで、CPU40は、検出された電流値に基づいて排気の空燃比を検出することができ、ひいてはその検出空燃比に基づく空燃比フィードバック制御を実現することができる。しかし、同図に示されるように、素子温度が600°Cや500°Cのとき、即ちセンサ素子が活性化していない状態にあるときには、素子温度が700°Cのとき、即ちセンサ素子が活性状態にあるときに比較して、センサ出力電流の絶対値が低下して正確なフィードバック制御を実施することができない。
【0027】
一方、センサ素子に電圧を印加しないときの、空燃比と空燃比センサ出力電圧との関係についてみてみると、図6に示されるようになる。この図に示されるように、空燃比センサは、素子温度が300°C以上であれば、排気ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかを検出するO2 センサが呈するいわゆるZ特性と同一の特性を示す。
【0028】
空燃比センサの素子温度が700°Cに達してセンサが活性状態となるまでに通常数十秒を要するが、素子温度が300°Cに達してセンサが半活性状態となるまでに要する時間は通常数秒程度である。したがって、センサが半活性状態にある間、空燃比センサに印加電圧を与えずにO2 センサとして機能させれば、従来の、O2 センサ出力によるリッチ/リーン判定に基づく空燃比フィードバック制御を実施することが可能となる。そこで、本発明では、素子温度が、半活性状態を示す一定温度範囲にあるときには、空燃比センサへの印加電圧を零に設定して空燃比センサの起電力を測定することによって、空燃比センサを、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを感知するО2センサとして機能させるようにしている。
【0029】
その具体的な制御手順が図7のフローチャートに示される。この制御ルーチンは、中央処理装置(CPU)40によって一定時間周期で実行される。まず、ステップ102では、センサ素子温度Tが検出される。この検出は、素子温度が内燃機関の積算吸入空気量と同様の変化を示すため、積算吸入空気量を求めることにより、推定することができる。あるいは、素子温度と素子抵抗とが図8の関係を示すことから、素子抵抗を測定して素子温度を求めてもよい。
【0030】
次いで、ステップ104では、素子温度Tが300°C未満か否かが判定される。T<300°Cのときには、空燃比フィードバック制御の実施が不可能であるため、ステップ106に進み、オープンループ制御により空燃比が制御される。一方、300°C≦Tのときには、ステップ108に進む。
【0031】
ステップ108では、素子温度Tが750°C未満か否かが判定される。T<750°Cのときには、ステップ110に進み、スイッチ回路28がオフとされて、センサに電圧が印加されないようにされる。次いで、ステップ112では、センサ本体13の大気側電極層17の電位V0 が検出され、センサ出力電圧“V0−3.0 ”が算出される。そして、ステップ114では、この出力電圧に基づき、O2 センサの場合と同様のリッチ/リーン判定をすることで空燃比フィードバック制御が実施される。
【0032】
一方、ステップ108において750°C≦Tと判定されたときには、ステップ116に進み、スイッチ回路28がオンとされて、センサに電圧が印加される。ステップ118では、抵抗器24aの両端の電位V0 及びV1 が測定され、その結果からセンサ出力電流が算出される。そして、ステップ120では、この出力電流が空燃比(A/F)を与えることから、そのA/F検出値に基づく空燃比フィードバック制御が実施される。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、活性温度が高いという特性を有する空燃比センサを用いた場合にあっても、早期にフィードバック制御を開始することが可能となる。したがって、本発明は、機関始動直後における排出ガス浄化性能の向上を図り、排気エミッションの低減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】空燃比と排気成分濃度との関係を示す特性図である。
【図2】空燃比センサの一構成例を示す断面図である。
【図3】空燃比センサの電圧−電流特性の一例を示す特性図である。
【図4】本発明による、空燃比センサの制御装置におけるハードウェア構成の一例を示す電気回路図である。
【図5】空燃比と空燃比センサ出力電流との関係を示す特性図である。
【図6】電圧を印加しないときの、空燃比と空燃比センサ出力電圧との関係を示す特性図である。
【図7】CPUによって実行されるセンサ制御ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】素子温度と素子抵抗との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
10…空燃比センサ
11…カバー
12…小孔
13…センサ本体
14…酸素イオン導電性固体電解質層(センサ素子)
15…拡散抵抗層
16…排気側電極層
17…大気側電極層
18…ヒータ
22…基準電圧発生回路
24…第一の電圧フォロワ回路
24a…抵抗器
24b…抵抗器
26…第二の電圧フォロワ回路
28…スイッチ回路
40…中央処理装置(CPU)
90…内燃機関の排気管
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサを制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用内燃機関において燃料消費率の低減と有害ガス排出量の低減とを両立させるためには、機関が燃焼させる混合気の空燃比(A/F)を広範囲に制御する必要がある。このような空燃比制御を可能とするために、ジルコニア固体電解質等の酸素イオン導電素子(センサ素子)に大気側電極、排気側電極及び排気側拡散抵抗体を設けてセンサ本体とし、そのセンサ本体への電圧印加に伴い排気中の酸素濃度又は未燃ガス濃度に応じた限界電流が生ずるのを利用した空燃比センサ(全域空燃比センサ、リニア空燃比センサ等と呼ばれる)が実用化され、かかる空燃比センサの出力に基づくフィードバック制御が行われている。
【0003】
空燃比センサの出力に基づく空燃比フィードバック制御を行う上で、酸素イオン導電素子を活性状態に維持することが不可欠である。そのため、素子を加熱し素子温度を一定の値に保つべくヒータが設けられているが、機関始動後、素子温度が活性温度に達するまで一定の時間が必要である。
【0004】
そこで、特開2000−258387号公報は、素子インピーダンスによって素子の状態を判定し、センサが活性化するまでの半活性状態では、センサ出力の信頼性が低いため、フィードバック制御のゲインを低い値としてフィードバック制御を行い、その間におけるエミッションの悪化を抑制する技術を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、フィードバック制御のゲインを落としているため、フィードバック制御が遅れるという問題がある。しかも、活性温度が750°Cと高く、素子温度が活性温度に到達してリニアセンサとして十分に機能するまでに数十秒という長い時間を要することから、上記従来技術は必ずしも有効な手段ではない。また、半活性状態の間、空燃比センサの出力に基づき、ストイキを中心にリッチかリーンかのみを判定してフィードバック制御を行うことも考えられるが、その場合にもセンサの応答が遅いという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサに対してフィードバック制御の早期開始を可能とする制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサを制御する装置であって、該空燃比センサの素子温度を検出する温度検出手段と、該空燃比センサへの印加電圧を零に設定する電圧設定手段と、該空燃比センサの起電力を測定する起電力測定手段と、前記温度検出手段によって検出される素子温度が、半活性状態を示す一定温度範囲にあるときに、前記電圧設定手段を駆動して該空燃比センサへの印加電圧を零に設定するとともに前記起電力測定手段によって該空燃比センサの起電力を測定することによって、該空燃比センサを、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを感知するО2センサとして機能させるセンサ機能変更手段と、を具備する、空燃比センサの制御装置が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、前記温度検出手段は、該空燃比センサが設けられた内燃機関の積算吸入空気量に基づいて該空燃比センサの素子温度を推定するものである。
【0009】
あるいは、本発明によれば、前記温度検出手段は、該空燃比センサの素子抵抗を測定することにより該空燃比センサの素子温度を検出するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0011】
まず、空燃比センサの原理について説明する。図1は、空燃比と排気中の酸素(O2 )濃度との関係及び空燃比と排気中の一酸化炭素(CO)濃度との関係を示す特性図である。この図に示されるように、理論空燃比よりもリーン側の空燃比領域にあってはO2 濃度が空燃比に対してほぼリニアに変化する一方、理論空燃比よりもリッチ側の空燃比領域にあっては未燃ガスであるCO濃度が空燃比に対してほぼリニアに変化する。空燃比センサは、後述するように、この関係を利用するものである。
【0012】
図2は、空燃比センサの一構成例を示す断面図である。空燃比センサ10は、内燃機関の排気管90の内部に向けて突設された状態で使用される。空燃比センサ10は、大別して、カバー11、センサ本体13及びヒータ18から構成される。カバー11は断面カップ状の形状を有し、その周壁にはカバー内外を連通する多数の小孔12が形成されている。
【0013】
センサ本体13において、試験管状に形成された酸素イオン導電性固体電解質層14の外表面には排気側電極層16が固着される一方、その内表面には大気側電極層17が固着されている。また、排気側電極層16の外側には、プラズマ溶射法等により拡散抵抗層15が形成されている。
【0014】
固体電解質層14は、例えば、本実施形態においては、ZrO2 (ジルコニア素子)にCaO等を安定剤として固溶させた酸素イオン伝導性酸化物焼結体からなる(以下、固体電解質層14をセンサ素子とも称する)。拡散抵抗層15は、アルミナ等の耐熱性無機物質からなる。排気側電極層16及び大気側電極層17は、共に、白金等の触媒活性の高い貴金属からなり、その表面には多孔質の化学メッキ等が施されている。
【0015】
ヒータ18は、大気側電極層17内に収容されており、その発熱エネルギによってセンサ本体13を加熱し、ジルコニア素子14を活性化せしめる。ヒータ18は、ジルコニア素子14を活性化するのに十分な発熱容量を有している。
【0016】
ジルコニア素子14は、高温活性状態で素子両端に酸素濃度差が生じると、濃度の高い側から低い側へと酸素イオン(O2−)を通す特性(酸素電池特性)を有する。また、ジルコニア素子14は、その両端に電位差が与えられると、陰極から陽極に向けて、電位差に応じた酸素イオン(O2−)の移動を引き起こそうとする特性(酸素ポンプ特性)を有する。
【0017】
図2に示されるように、センサ本体13には、大気側電極層17を正極性、排気側電極層16を負極性とする一定のバイアス電圧が印加されている。排気空燃比がリーンのときには、酸素ポンプ特性により、排気側電極層16から大気側電極層17へと酸素イオン(O2−)の移動が起こる。その結果、バイアス電圧源の正極から、大気側電極層17、固体電解質層14及び排気側電極層16を介して、バイアス電圧源の負極へと電流が流れる。
【0018】
このとき流れる電流の大きさは、バイアス電圧を一定値以上にすれば、排気中から拡散抵抗層15を通って排気側電極層16へと拡散によって流入する酸素量に対応する。従って、この限界電流の大きさを検出すれば、酸素濃度を知ることができ、ひいては図1にて説明したようにリーン領域における空燃比を知ることができる。
【0019】
一方、排気空燃比がリッチのときには酸素電池特性が働き、この酸素電池特性は大気側電極層17から排気側電極層16へと酸素イオン(O2−)の移動を引き起こそうとする。すなわち、酸素電池特性はバイアス電圧と逆向きに作用する。空燃比センサでは、酸素電池特性による起電力がバイアス電圧に打ち勝つように構成されているため、大気側電極層17から、バイアス電圧源を通って、排気側電極層16へと電流が流れる。
【0020】
このとき流れる電流の大きさは、固体電解質層14中を大気側電極層17から排気側電極層16へと移送される酸素イオン(O2−)の量によって決まる。その酸素イオンは、排気中から拡散抵抗層15を通って排気側電極層16へと拡散によって流入する一酸化炭素などの未燃ガスと排気側電極層16において反応(燃焼)するものであるため、酸素イオン移動量は未燃ガスの濃度に対応する。従って、この限界電流の大きさを検出すれば、未燃ガス濃度を知ることができ、ひいては図1にて説明したようにリッチ領域における空燃比を知ることができる。
【0021】
また、排気空燃比が理論空燃比のときには、排気側電極層16へ流入する酸素及び未燃ガスの量が化学当量比となっているため、排気側電極層16の触媒作用によって両者は完全に燃焼する。したがって、排気側電極層16では酸素がなくなるため、酸素電池特性及び酸素ポンプ特性により移送されるべき酸素イオンが生じない。その結果、排気空燃比が理論空燃比のときには、回路を流れる電流は生じない。
【0022】
かくして、空燃比センサの電圧−電流(V−I)特性は、図3に示されるように、センサが晒される排気の空燃比(A/F)に応じた限界電流を示す。図3においては、V軸に平行な直線部分が限界電流を表している。そして、リーン領域とリッチ領域とでは限界電流の流れる向きが逆になっており、リーン領域にあっては空燃比が大きくなるほど、リッチ領域にあっては空燃比が小さくなるほど、限界電流の絶対値が大きくなる。そして、図3の特性図によれば、印加電圧を0.3V程度に設定すると、広範囲にわたる空燃比を検出することができる。なお、V軸に平行な直線部分の電圧より小さい電圧となる領域は、抵抗支配域となっている。
【0023】
次いで、図4を用いて、本発明による、空燃比センサの制御装置におけるハードウェア構成の一例について説明する。中央処理装置(CPU)40は、内燃機関の電子制御装置(ECU)の中枢として燃料噴射制御、点火時期制御等を行うものであり、A/D変換器(ADC)、メモリ等を内蔵している。そして、CPU40は、本発明に係る、空燃比センサの制御装置の中枢としても機能する。
【0024】
センサ本体13を駆動する回路として、基準電圧発生回路22、第一の電圧フォロワ(voltage follower)回路24、第二の電圧フォロワ回路26及びスイッチ回路28が設けられている。基準電圧発生回路22は、一定電圧VCCを分圧して基準電圧3.3V及び3.0Vを発生させる。第一の電圧フォロワ回路24は、演算増幅器、抵抗器等を備え、スイッチ回路28を介してセンサ本体13の大気側電極層17の電位を基準電圧3.3Vに維持する。第二の電圧フォロワ回路26は、第一の電圧フォロワ回路24と同様の回路構成を有し、センサ本体13の排気側電極層16の電位を基準電圧3.0Vに維持する。
【0025】
従って、スイッチ回路28がオンのときには、センサ本体13の両電極層間に0.3Vの電圧Vが印加されることとなり、図3の特性図にて説明したように、限界電流を測定して広範囲にわたる空燃比を検出することができる。第一の電圧フォロワ回路24内の抵抗器24aが電流検出回路として機能する。なお、抵抗器24bには電流は流れない。抵抗器24aの両端の電位V0 及びV1 は、CPU40に供給されるようになっている。CPU40は、抵抗器24aの両端のアナログ電位V0 及びV1 をA/D変換し、両端の電位差“V1 −V0 ”を算出し、その電位差と抵抗器24aの抵抗値とに基づいて、第一の電圧フォロワ回路24からセンサ本体13の大気側電極層17へと流れる方向を正とする電流Iを算出する。
【0026】
先述の図3に関する説明から理解されるように、算出される電流値と空燃比とは、図5に示される如き関係を有している。そこで、CPU40は、検出された電流値に基づいて排気の空燃比を検出することができ、ひいてはその検出空燃比に基づく空燃比フィードバック制御を実現することができる。しかし、同図に示されるように、素子温度が600°Cや500°Cのとき、即ちセンサ素子が活性化していない状態にあるときには、素子温度が700°Cのとき、即ちセンサ素子が活性状態にあるときに比較して、センサ出力電流の絶対値が低下して正確なフィードバック制御を実施することができない。
【0027】
一方、センサ素子に電圧を印加しないときの、空燃比と空燃比センサ出力電圧との関係についてみてみると、図6に示されるようになる。この図に示されるように、空燃比センサは、素子温度が300°C以上であれば、排気ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかを検出するO2 センサが呈するいわゆるZ特性と同一の特性を示す。
【0028】
空燃比センサの素子温度が700°Cに達してセンサが活性状態となるまでに通常数十秒を要するが、素子温度が300°Cに達してセンサが半活性状態となるまでに要する時間は通常数秒程度である。したがって、センサが半活性状態にある間、空燃比センサに印加電圧を与えずにO2 センサとして機能させれば、従来の、O2 センサ出力によるリッチ/リーン判定に基づく空燃比フィードバック制御を実施することが可能となる。そこで、本発明では、素子温度が、半活性状態を示す一定温度範囲にあるときには、空燃比センサへの印加電圧を零に設定して空燃比センサの起電力を測定することによって、空燃比センサを、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを感知するО2センサとして機能させるようにしている。
【0029】
その具体的な制御手順が図7のフローチャートに示される。この制御ルーチンは、中央処理装置(CPU)40によって一定時間周期で実行される。まず、ステップ102では、センサ素子温度Tが検出される。この検出は、素子温度が内燃機関の積算吸入空気量と同様の変化を示すため、積算吸入空気量を求めることにより、推定することができる。あるいは、素子温度と素子抵抗とが図8の関係を示すことから、素子抵抗を測定して素子温度を求めてもよい。
【0030】
次いで、ステップ104では、素子温度Tが300°C未満か否かが判定される。T<300°Cのときには、空燃比フィードバック制御の実施が不可能であるため、ステップ106に進み、オープンループ制御により空燃比が制御される。一方、300°C≦Tのときには、ステップ108に進む。
【0031】
ステップ108では、素子温度Tが750°C未満か否かが判定される。T<750°Cのときには、ステップ110に進み、スイッチ回路28がオフとされて、センサに電圧が印加されないようにされる。次いで、ステップ112では、センサ本体13の大気側電極層17の電位V0 が検出され、センサ出力電圧“V0−3.0 ”が算出される。そして、ステップ114では、この出力電圧に基づき、O2 センサの場合と同様のリッチ/リーン判定をすることで空燃比フィードバック制御が実施される。
【0032】
一方、ステップ108において750°C≦Tと判定されたときには、ステップ116に進み、スイッチ回路28がオンとされて、センサに電圧が印加される。ステップ118では、抵抗器24aの両端の電位V0 及びV1 が測定され、その結果からセンサ出力電流が算出される。そして、ステップ120では、この出力電流が空燃比(A/F)を与えることから、そのA/F検出値に基づく空燃比フィードバック制御が実施される。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、活性温度が高いという特性を有する空燃比センサを用いた場合にあっても、早期にフィードバック制御を開始することが可能となる。したがって、本発明は、機関始動直後における排出ガス浄化性能の向上を図り、排気エミッションの低減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】空燃比と排気成分濃度との関係を示す特性図である。
【図2】空燃比センサの一構成例を示す断面図である。
【図3】空燃比センサの電圧−電流特性の一例を示す特性図である。
【図4】本発明による、空燃比センサの制御装置におけるハードウェア構成の一例を示す電気回路図である。
【図5】空燃比と空燃比センサ出力電流との関係を示す特性図である。
【図6】電圧を印加しないときの、空燃比と空燃比センサ出力電圧との関係を示す特性図である。
【図7】CPUによって実行されるセンサ制御ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】素子温度と素子抵抗との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
10…空燃比センサ
11…カバー
12…小孔
13…センサ本体
14…酸素イオン導電性固体電解質層(センサ素子)
15…拡散抵抗層
16…排気側電極層
17…大気側電極層
18…ヒータ
22…基準電圧発生回路
24…第一の電圧フォロワ回路
24a…抵抗器
24b…抵抗器
26…第二の電圧フォロワ回路
28…スイッチ回路
40…中央処理装置(CPU)
90…内燃機関の排気管
Claims (3)
- 排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力電流特性を有する空燃比センサを制御する装置であって、
該空燃比センサの素子温度を検出する温度検出手段と、
該空燃比センサへの印加電圧を零に設定する電圧設定手段と、
該空燃比センサの起電力を測定する起電力測定手段と、
前記温度検出手段によって検出される素子温度が、半活性状態を示す一定温度範囲にあるときに、前記電圧設定手段を駆動して該空燃比センサへの印加電圧を零に設定するとともに前記起電力測定手段によって該空燃比センサの起電力を測定することによって、該空燃比センサを、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを感知するО2センサとして機能させるセンサ機能変更手段と、
を具備する、空燃比センサの制御装置。 - 前記温度検出手段は、該空燃比センサが設けられた内燃機関の積算吸入空気量に基づいて該空燃比センサの素子温度を推定するものである、請求項1に記載の空燃比センサの制御装置。
- 前記温度検出手段は、該空燃比センサの素子抵抗を測定することにより該空燃比センサの素子温度を検出するものである、請求項1に記載の空燃比センサの制御装置。
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