JP2007147463A - 空燃比検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガスセンサが本活性状態に達する前段階にて、空燃比変動に対する応答性が良好なセンシング出力を取得可能な空燃比検出装置を提供する。
【解決手段】 空燃比検出装置1の起動後、全領域空燃比センサ10の活性状態が、空燃比がリッチかリーンかをガス検知信号Vicの変動により検出可能な半活性状態に達したか否かを端子CUから出力される電圧Vsを用いて判定する。そして、半活性状態に達したと判定した後、上記信号Vicとしきい値を比較し空燃比がリッチかリーンかを検出する。この装置1では、測定ガス室に面しないポンプセル14の外側ポンプ電極と酸素濃度測定セル24の基準電極との間の電位差を、第1差動増幅回路53を介してガス検知信号Vicとして取得しており、信号Vicの挙動は排気ガスの空燃比変動に対し高応答性を示す。これにより、センサ10が本活性状態に達する前段階にて、リッチかリーンかの検出を精度良く行える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関等の燃焼機器から排出される排気ガスの空燃比を広域に渡って検出する空燃比検出装置に関するものである。特に、空燃比検出装置の起動後、精密かつ速やかな空燃比フィードバック制御を燃焼機器に対して促すことが可能な空燃比検出装置に関する。
内燃機関の空燃比制御を行うために、内燃機関から排出される排気ガス中の空燃比を検出するためのガスセンサを備えた空燃比検出装置が具体化されている。このようなガスセンサには、一般に、排気ガス中の酸素濃度(空燃比のリッチ、リーン)に対応して2値的なセンシング出力を発するもの(λセンサ)と、酸素濃度(空燃比)の広い範囲に渡ってリニアリティを保ってセンシング出力を発するもの(全領域空燃比センサ、リニア空燃比センサ等と呼ばれるものであり、以下、単に「リニアセンサ」ともいう)とが知られている。そして、近年では、有害ガス排出量を低減する排ガス規制の強化に対処するため、内燃機関に送り込まれる混合気の空燃比を広範囲に制御することが求められており、λセンサに代えてリニアセンサを用い、このセンサからの出力に基づいて空燃比フィードバック制御を行う手法が具体化されている。
ところで、上述したいずれのタイプのガスセンサにおいても、固体電解質体の両面に一対の電極を設けてセルをなす構造が主として採用されており、固体電解質体の両面に晒される雰囲気の酸素濃度が異なることで起電力が発生したり、電極間に電流を流すと固体電解質体を介して酸素イオンが移動したりする現象を利用して、酸素濃度(空燃比)の検出がなされている。この現象は、固体電解質体が一定温度以上に加熱され、いわゆる活性状態になっていなければ発生しない。そのため、空燃比検出装置では、内燃機関の始動後、ガスセンサからの出力に基づく空燃比フィードバック制御をいち早く行う目的で、ガスセンサを加熱するためのヒータを設置して、ガスセンサの早期活性化を図ることが検討されている。
しかし、近年実用化されているリニアセンサは、セルが十分に活性状態に達してリニアセンサとして安定した出力が発せられるまで、ヒータによる加熱を伴わせた場合でも、十秒〜数十秒という長い時間を要する。そこで、このようなリニアセンサを用いる空燃比検出装置を前提にし、内燃機関の始動後いち早く空燃比フィードバック制御を促す技術として、特許文献1及び2の空燃比検出装置が提案されている。
この特許文献1及び2には、内燃機関の始動後にリニアセンサが空燃比に対応してリニアなセンシング出力を発する本活性状態(完全活性状態)に達する前段階にて、センサ出力に基づき空燃比がリッチかリーンかだけは判別できる半活性状態に達したか否かを判定する技術が示されている。そして、リニアセンサを構成するセルが半活性状態に達したと判定されたときのセンシング出力に基づき、空燃比のリッチ、リーンを判定する旨が示されている。
特開平9−170997号公報 特開2004−69547号公報
ところで、広域に空燃比(酸素濃度)を検出できるリニアセンサとして、特許文献2に示された1セルタイプの限界電流式センサの他に、ポンプセルと酸素濃度測定セルを積層してなる積層型ガスセンサが知られている。この積層型ガスセンサは、より詳細には、固体電解質層を一対の電極で挟んでなるポンプセルと酸素濃度測定セルとを、各セルの一方の電極が拡散律速部を介して排気ガスを導入可能な中空の測定ガス室に面するようにして一体的に積層させることにより構成されている。
ここで、このような複数のセルから構成されるリニアセンサにおいても、内燃機関の始動後いち早く空燃比フィードバック制御を開始させる目的で、本活性状態に達する前段階にセンサ側から得られる出力を用いて、空燃比がリッチかリーンかを判別する技術が検討されている。なお、その具体例として、本願出願時点で未公開の先行出願(特願2005−264879)に、複数のセルを有するガスセンサ(リニアセンサ)が本活性状態に達する前段階において、ガスセンサが半活性状態に達したか否かを判定し、半活性状態に達したと判定された後、1つのセル(例えば、酸素濃度測定セル)の電極間に発生する電圧に基づいて空燃比がリッチかリーンかを検出するセンサ制御装置が提案されている。
しかしながら、本発明者らが検討を重ねた結果、複数のセルを有するガスセンサが半活性状態に達した後において、酸素濃度測定セルの電極間に発生する電圧の変化は実際の空燃比変動に対して遅れ気味の挙動を示し、センシング出力の応答性が良好とは言い難いことが分かった。これは、測定ガス室に導入される排気ガスは拡散律速部を通過する必要があるため、測定ガス室のガス置換が拡散律速部の存在により緩慢になることに要因があると考えられる。このため、先行出願に記載されたセンサ制御装置では、同装置の起動後、ガスセンサが本活性状態になる前段階より空燃比フィードバック制御を内燃機関に対し促せるものの、今後の更なる排ガス規制の強化を考慮してより精密な空燃比フィードバック制御を実行するには、ガスセンサの半活性状態到達後に発せられるセンシング出力の空燃比変動に対する応答性向上が必要となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、ポンプセルと酸素濃度測定セルとを、各セルの一方の電極が拡散律速部を介して排気ガスを導入可能な測定ガス室に面するように積層したガスセンサが本活性状態に達する前段階にて、空燃比変動に対する応答性が良好なセンシング出力を取得することができる空燃比検出装置を提供することを目的にする。
その解決手段は、第1固体電解質層を外側ポンプ電極及び内側ポンプ電極にて挟んだポンプセルと第2固体電解質層を測定電極及び基準電極にて挟んだ酸素濃度測定セルとを、前記内側ポンプ電極及び前記測定電極が拡散律速部を介して排気ガスを導入可能な中空の測定ガス室に面するように一体的に積層してなり、前記内側ポンプ電極と前記測定電極とを同電位に接続してなるガスセンサを備え、前記ガスセンサが本活性状態のときに、前記酸素濃度測定セルの前記測定電極と基準電極との間に発生する電圧が一定値となるように前記ポンプセルに電流を流して前記測定ガス室への酸素の出し入れを制御すると共に、該ポンプセルに流れる前記電流の値に基づき排気ガスの空燃比を広域にわたって検出する空燃比検出装置であって、当該空燃比検出装置の起動後、前記ガスセンサが前記本活性状態に達する前段階において、前記ポンプセルの前記外側ポンプ電極と前記酸素濃度測定セルの前記基準電極との電位差を検出値として取得する検出値取得手段と、前記検出値取得手段にて取得された前記検出値と所定の空燃比しきい値とを比較して、排気ガスの空燃比がリッチかリーンか検出するリッチ/リーン検出手段と、を備える空燃比検出装置である。
上記構成のガスセンサは本活性状態に達する前段階でも、ある温度以上に加熱されれば、ポンプセルの一対の電極間及び酸素濃度測定セルの一対の電極間に、各セルの両面の酸素濃度差に対応した起電力(電圧)が発生する。
このとき、本発明の空燃比検出装置では、ポンプセルの内側ポンプ電極及び酸素濃度測定セルの測定電極は、共に測定ガス室に面している関係から同じ雰囲気に晒され、さらに内側ポンプ電極と測定電極とが同電位に接続されているので、ポンプセルの外側ポンプ電極と酸素濃度測定セルの基準電極との間の電位差を測定することで、外側ポンプ電極と基準電極との酸素濃度差に対応した電位(電圧)を得ることができる。
ここで、外側ポンプ電極は、拡散律速部を介して排気ガスが導入される測定ガス室に面しない側に位置しているため、センサ外部の排気ガスは測定ガス室内に面する電極よりも外側ポンプ電極に到達し易い。なお、外側ポンプ電極上に電極の被毒を対策として多孔質状の電極保護層を設ける構成が採用されることもあるが、本発明ではガスセンサの本活性状態時に測定ガス室の酸素の出し入れを行う構成上、電極保護層のガス流通性は拡散律速部のそれよりも高く設定されることから、電極保護層が設けられる場合であっても、排気ガスは測定ガス室に面する電極より外側ポンプ電極に到達し易い。
それより、外側ポンプ電極と基準電極との間の電位差の方が、酸素濃度測定セルの電極間に発生する電圧よりも空燃比変動(雰囲気変動)を感知し易く、本発明では上記電位差を取得するようにしたので、空燃比変動に対して高応答のセンシング出力が得られる。そして、ポンプセルの外側ポンプ電極と酸素濃度測定セルの基準電極との電位差を検出値として取得し、この検出値を用いて排気ガスの空燃比がリッチかリーンか検出することで、空燃比がリッチかリーンかの検出を精度良く行うことができる。
従って、本発明の空燃比検出装置によれば、ガスセンサが本活性状態に達する前段階において、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかの検出を精度良く行え、ひいてはガスセンサの本活性状態の前段階に精度の良い空燃比フィードバック制御を促すことが可能となる。
ところで、検出値取得手段により、ポンプセルの外側ポンプ電極と酸素濃度測定セルの基準電極との電位差を検出値として取得するにあたっては、ガスセンサ(換言すれば、ポンプセル及び酸素濃度測定セル)がある温度以上に加熱されて両セルの電極間にて起電力が発生している必要がある。そのため、空燃比検出装置の起動後予め設定した一定時間が経過した後、各セルが活性したとみなして検出値取得手段にて検出値を取得するようにすればよい。しかし、ガスセンサは晒される環境によって活性に向かう速さが異なり、またヒータを用いてガスセンサを加熱する構成が採用される場合でもヒータ電圧供給電源の電圧変動の影響によって、活性に向かう速さがまちまちとなることがある。
そこで、上記の空燃比検出装置であって、当該空燃比検出装置の起動後、前記ガスセンサの活性状態が、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを前記検出値の変動により検出可能な半活性状態に達したか否かを判定する半活性判定手段を備え、前記検出値取得手段は、前記半活性判定手段にて前記ガスセンサが半活性状態に達したと判定された後に、前記検出値の取得を開始するように構成されている空燃比検出装置とすると良い。
本発明の空燃比検出装置によれば、上記半活性判定手段によってガスセンサが半活性状態に達したと判定されてから、検出値取得手段による検出値の取得を開始するようにしている。即ち、半活性判定手段により、ポンプセル及び酸素濃度測定セルがある温度以上に加熱されて両セルの電極間に酸素濃度差に対応した起電力が発生するレベルの活性状態に達したことが判定された後に、検出値の取得が開始されることから、リッチ/リーン検出手段による検出値を用いた検出精度を確実なものにすることができる。
なお、ガスセンサが半活性状態に達したか否かを判定する半活性判定手段としては、ガスセンサにヒータを付設させてこのヒータを空燃比検出装置の起動とほぼ同期して加熱させると共に、ヒータの積算電力量を算出し、この積算電力量が予め設定した基準積算量に達したときに、半活性状態に達したと判定する手法を採用することができる。しかし、ガスセンサが半活性状態に達したか否かを精度良く判定するには、ガスセンサから得られる出力を直接用いて検出することが望ましい。
そこで、本発明の空燃比検出装置は、前記酸素濃度測定セルに一定値の定電流を流すことが可能な電流源と、前記定電流の通電を所定周期でオン、オフさせる定電流通電制御部と、前記酸素濃度測定セルの前記測定電極と前記基準電極との間に発生する電圧を、前記定電流通電制御部のオンのとき及びオフのときそれぞれにおいて検出する電圧検出手段と、前記電圧検出部にて検出された前記定電流通電制御部がオンのときとオフのときの両電圧の差分である差電圧を検出する差電圧検出手段と、を備えており、前記半活性判定手段は、前記差電圧検出手段にて検出された前記差電圧と予め設定された電圧判定しきい値とを比較し、前記差電圧が前記電圧判定しきい値を下回ったときに、前記ガスセンサが半活性状態に達したと判定するように構成されていると良い。
本発明の空燃比検出装置では、電流源がオンのときとオフのときに検出される酸素濃度測定セルの電極間電圧の差分である差電圧を検出し、この差電圧を予め設定した電圧判定しきい値と比較してガスセンサが半活性状態に達した否かを判定している。このように、ガスセンサ(詳細には、酸素濃度測定セル)からの出力を直接検出して、ガスセンサが半活性状態に達したか否かを判定することにより、ガスセンサが非活性状態から本活性状態に遷移する間の半活性状態を精度良く検出することができる。
また、上記の空燃比検出装置であって、前記ガスセンサのうち、前記酸素濃度測定セルの前記基準電極が設けられる側には、当該基準電極を外部に対して閉塞する閉塞層が積層されており、前記測定ガス室の酸素を当該基準電極に汲み込む方向に前記電流源より前記定電流を前記酸素濃度測定セルに流し、前記閉塞層により閉塞された前記基準電極を内部酸素基準源として機能させる基準源生成電流制御部をさらに備える空燃比検出装置とすると良い。
本発明の空燃比検出装置によれば、酸素濃度測定セルの基準電極に所定濃度の酸素を蓄積させて内部酸素基準源として機能させることを目的にして、酸素濃度測定セルに定電流を流すための電流源と、ガスセンサの半活性状態を判定することを目的にして、酸素濃度測定セルに定電流を流すための電流源とを兼用させている。これにより、電流源を複数設けることなく、ガスセンサの駆動とこのセンサの半活性状態の有無を判定することができ、空燃比検出装置の低コスト化を図ることができる。
また、上述した空燃比検出装置であって、前記ポンプセルまたは前記酸素濃度測定セルの内部抵抗値を検出する素子抵抗検出手段と、前記素子抵抗検出手段にて検出された内部抵抗値が予め設定された抵抗判定しきい値を下回ったときに、前記ガスセンサが前記本活性状態に達したと判定する本活性状態判定手段とを備える空燃比検出装置とすると良い。
このように、ポンプセルまたは酸素濃度測定セルの内部抵抗値を検出し、この内部抵抗値を用いてガスセンサが本活性状態に達したか否かを判定することで、ガスセンサが本活性状態に達したか否かを精度良く判定することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、ポンプセル14と酸素濃度測定セル24とを有する2セルタイプの全領域空燃比センサ10を備えた空燃比検出装置1の回路・ブロック図である。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出装置1は、図1に示すように、全領域空燃比センサ10と、この全領域空燃比センサ10を駆動制御すると共に空燃比に応じた出力信号を出力するセンサ制御回路20と、出力信号に基づいて空燃比を検出し、内燃機関の制御(具体的には、燃料の噴射量制御)を行うマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンともいう)30と、を含んでいる。センサ制御回路20のIp+1、COM1、Vs+1の各端子は、それぞれ全領域空燃比センサ10に接続されている。なお、センサ制御回路20の上記した端子の全領域空燃比センサ10への接続先については、後述する。また、センサ制御回路20のCA、CB、CC、CI、CUの各端子は、それぞれマイコン30のCE、CG、CF、CT、CVの各端子に接続されている。
全領域空燃比センサ10は、図2に示すように、第1固体電解質層15を外側ポンプ電極12及び内側ポンプ電極16にて挟んだポンプセル14と、第2固体電解質層13を測定電極22及び基準電極28にて挟んだ酸素濃度測定セル24と、このポンプセル14と酸素濃度検知セル24との間に設けられ、排気ガスが導入される中空の測定ガス室21と、排気ガスを測定ガス室21に導入するための多孔質状の拡散律速層18と、酸素濃度測定セル24の基準電極28側に絶縁層26を介して積層され、酸素濃度測定セル24との間で酸素を溜め込む酸素基準室32を形成するための遮蔽層31とを有する。また、ポンプセル14の外側には、外側ポンプ電極12の被毒を防止する目的で、多孔質状の電極保護層34が設けられている。なお、この電極保護層34は、拡散律速層18よりもガス流通性が良好となるように気孔率及び厚みが適宜調整されている。
ポンプセル14の内側ポンプ電極16及び酸素濃度測定セル24の測定電極22は、測定ガス室21に面するように配置されている。また、第1固体電解質層15、第2固体電解質層13及び遮蔽層31は、イットリアを安定化剤として固溶させた部分安定化ジルコニアを主体に形成され、外側ポンプ電極12、内側ポンプ電極16、測定電極22、基準電極28は、白金を主体に形成されている。さらに、測定ガス室21は、ポンプセル14と酸素濃度測定セル24との間に配置されるアルミナを主体とする絶縁層(図示せず)の一部を中空に形成することにより構成され、さらにその中空部分と外部空間とが連通するように絶縁層の一部を切り欠き、この切り欠き部分にアルミナを主体とする拡散律速層18を設けている。
ポンプセル14の内側ポンプ電極16と、酸素濃度測定セル24の測定電極22とは、互いに導通されると共に、全領域空燃比センサ10の出力端子COMに接続されている。つまり、内側ポンプ電極16と測定電極22とは同電位に接続されてなる。そして、この出力端子COMは、センサ制御回路20の端子COM1に接続されている(図1参照)。なお、図1に示すように、内側ポンプ電極16及び測定電極22は、端子COM1以外に共通配線を介して、センサ制御回路20の端子Vcにも接続されている。また、ポンプセル14の外側ポンプ電極12は、全領域空燃比センサ10の出力端子Ip+に接続され、酸素濃度測定セル24の基準電極28は、全領域空燃比センサ10の出力端子Vs+に接続されている。そして、それぞれの出力端子Ip+、Vs+は、センサ制御回路20の端子Ip+1、Vs+1にそれぞれ接続されている。
マイコン30は、図1に示すように、第1A/D変換回路57、第2A/D変換回路58、第3A/D変換回路59、第4A/D変換回路63と、CPU60とを含んでいる。この各A/D変換回路57、58、59、63は、それぞれマイコン30の端子CE、CG、CF、CVを介してセンサ制御回路20からの出力信号を取り込んでデジタル値に変換し、これをCPU60に出力する。CPU60は、デジタル化されたセンサ制御回路20の出力信号に基づき、空燃比ないし酸素濃度測定セル24の内部抵抗値等を算出する。また、マイコン30(具体的には、CPU60)は、後述するように、センサ制御回路20に含まれるスイッチSW1〜SW6のオン、オフを制御するための切替え信号を、端子CTを介してセンサ制御回路20の端子CIに出力する機能も有する。
次に、図1に基づいて、センサ制御回路20の構成と動作について説明する。なお、このセンサ制御回路20の大部分は、特定用途向集積回路(ASIC:Application Specific IC)で実現されている。
センサ制御回路20は、ポンプセル14にポンプ電流Ipを流すためのオペアンプ52、ポンプ電流Ipの制御特性を改善するためのPID制御回路51、酸素濃度測定セル24の基準電極28の酸素濃度(換言すれば、酸素基準室32の酸素濃度)を一定に保つために、酸素濃度測定セル24に微小電流Icpを通電するための第1電流源41、ポンプ電流Ipを制御する制御目標となる電圧を供給する定電圧源61、一端が端子Vcに接続される一方、他端が端子Poutに接続されて、ポンプセル14を流れるポンプ電流Ipを電圧に変換するための検出抵抗50を含んでいる。また、このセンサ制御回路20は、端子Ip+1の電位と端子Vs+1の電位との差分である差電圧を所定の増幅率で増幅して、ガス検出信号Vicとして出力する第1差動増幅回路53、検出抵抗50の両端電圧(即ち、端子Vcの電位と端子Poutの電位との差分)を所定の増幅率で増幅して、ガス検出信号Vipとして出力する第2差動増幅回路54を含んでいる。さらに、端子Vs+1の電位と端子Vcの電位との差分である差電圧を所定の増幅率で増幅して、酸素濃度測定セル24の電極間に発生する電圧Vsを出力する第4差動増幅回路71を含んでいる。なお、第1差動増幅回路53、第2差動増幅回路54、第4差動増幅回路71は、オペアンプと抵抗器から構成される公知の回路構成であるため、図1ではブロック図として表示している。
第1電流源41、スイッチSW4、酸素濃度測定セル24、抵抗器62は、この順に接続されて、スイッチSW4がオンのときに、酸素濃度測定セル24に一定の電流値(例えば、16μA)の微小電流Icpを流す電流路を構成している。酸素濃度測定セル24に対して、測定ガス室21の酸素を基準電極28側に汲み込む方向に微小電流Icpを流すことで、基準酸素室32は内部酸素基準源として機能することになる。
PID制御回路51は、その制御特性を決める複数の抵抗器やコンデンサ、オペアンプ等から構成される公知の回路構成を有している。そして、PID制御回路51の一端側(入力側)は、第1バッファ42、スイッチSW3、抵抗器43、45、第2バッファ46、抵抗器47、48とオペアンプ69から構成される差動増幅回路を介して端子Vs+1に接続されている。また、PID制御回路51の他端側(出力側)は、スイッチSW1を介して端子Poutに接続されている。なお、PID制御回路51の前段に配置されて差動増幅回路を構成するオペアンプ69の反転入力端子は、抵抗器47と抵抗器49との接続点に接続され、非反転入力端子は、端子Vcに図示しない抵抗器を介して接続されている。また、定電圧源61は、ポンプ電流を制御する制御目標となる電圧(450mV)を、第3バッファ65、抵抗器49を介してオペアンプ69の反転入力端子に供給する。さらに、オペアンプ52は、反転入力端子にPID制御回路51の出力側が検出抵抗50を介して接続され、非反転入力端子には基準電圧3.6Vが印加され、また出力端子はスイッチSW2を介して端子Ip+1に接続されている。
そして、このセンサ制御回路20における、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達している場合の酸素濃度(空燃比)を広域に測定する動作について説明する。
全領域空燃比センサ10が本活性状態に達しているとき、スイッチSW1〜SW4はオンとされ、第1電流源41より酸素濃度測定セル24に微小電流Icpが流される。そして、PID制御回路51では、オペアンプ69の出力端子からの出力が入力され、酸素濃度測定セル24の両端に発生する電圧Vsが450mVとなるように、ポンプ電流Ipの大きさがPID制御される。具体的には、PID制御回路51にて制御目標電圧450mVと酸素濃度測定セルの両端に発生する電圧Vsとの偏差量ΔVsがPID演算され、この偏差量ΔVsが検出抵抗50を介してオペアンプ52にフィードバックされることにより、ポンプセル14の電極間にポンプ電流Ipが流れ、測定ガス室21(図2参照)の酸素の汲み入れないし汲み出しが行われる。
このとき、ポンプ電流Ipの電流値及び電流の流れ方向は、排気ガスの空燃比(酸素濃度)に応じて変化することから、このポンプ電流Ipに基づいて、排気ガス中の酸素濃度を広域にわたって検出することができる。なお、このポンプ電流Ipの出力特性は、排気ガスの空燃比(酸素濃度)にほぼ比例する特性を有する。具体的には、検出抵抗50が、ポンプ電流Ipが流れる電流路内に配置されていることから、その両端にはポンプ電流Ipの大きさに応じた検知電圧が発生する。そこで、検出抵抗50の両端それぞれの電位(具体的には、端子Vcの電位と端子Poutの電位)を第2差動増幅回路54にて差動増幅し、ガス検出信号Vipとして端子CBを介してマイコン30に出力される。そして、センサ制御回路20の端子CBより出力されたガス検出信号Vipは、マイコン30の端子CGに入力され、第2A/D変換回路58にてデジタル値に変換されてCPU60によって処理されて空燃比が検出される。CPU60にて検出された空燃比は、燃料噴射量にフィードバックされ、空燃比フィードバック制御がなされる。
以上の説明は、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達しているとき、すなわち通常の場合についてである。実際には、全領域空燃比センサ10が十分に加熱された状態にならないと、ガス検知信号Vipを用いた上記の空燃比フィードバック制御を行うことはできない。そこで、本実施の形態の空燃比検出装置1では、このような空燃比フィードバック制御の不可状態を補完することを目的として、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達する前段階にて、排気ガスの空燃比が理論空燃比を中心にしてリッチかリーンかを検出することができる処理系が備えられている。このように全領域空燃比センサ10が本活性状態に達する前段階に、排気ガスがリッチかリーンかの情報を取得しつつこの情報を空燃比フィードバック制御に用いれば、内燃機関の始動後速やかな空燃比フィードバック制御が実現できる。なお、本実施の形態において、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを検出するには、センサ制御回路20に設けられた第1差動増幅回路53より出力される、端子Vs+1の電位と端子Ip+1の電位との差分を所定の増幅率にて増幅したガス検知信号Vicを用いて行うものであるが、その詳細については後述する。
また、本実施の形態の空燃比検出装置1では、酸素濃度測定セル24の内部抵抗値を測定する処理系についても有している。
図1に示すように、センサ制御回路20では、第2バッファ46が、スイッチSW3、コンデンサ44と共にサンプルホールド回路を構成している。このサンプルホールド回路は、スイッチSW4がオンとされて酸素濃度測定セル24に微小電流Icpが流れている状況下で、スイッチSW3がオンからオフに切替えられることで、酸素濃度測定セル24の内部抵抗値測定のための電流通電直前の酸素濃度測定セル24の両端に発生する電圧Vsを保持する役割を果たす。
スイッチSW3がオンからオフに切替えられると、スイッチSW5、SW6がオフからオンに切替えられ、第2電流源64、第3電流源73より酸素濃度測定セル24に一定の電流値の抵抗値測定用電流が通電される。そして、第3差動増幅回路55より、第2バッファ46に保持されているホールド値VSH(抵抗値測定用電流を通電する直前の酸素濃度測定セル24の電圧Vs)と、酸素濃度測定セル24に抵抗値測定用電流を通電した際の電位Vs+Bとの差分を所定の増幅率にて増幅した電圧が出力される。この電圧値は、酸素濃度測定セル24の内部抵抗値(バルク抵抗値)に比例することから、抵抗値信号Vrpvsとして利用可能となる。そして、第3差動増幅回路55から出力される電圧は、信号ホールド回路56に出力される。なお、第3差動増幅回路55は、オペアンプと抵抗器から構成される公知の回路構成であるため、図1ではブロック図として表示している。
信号ホールド回路56は、コンデンサやスイッチを含む公知の回路構成を有するものであり、信号ホールド回路56に備えられるスイッチがオフからオンに切替わると、第3差動増幅回路55から出力される電圧のピークホールドを開始するよう構成されている。そして、信号ホールド回路56は、そのスイッチがオンされてから所定時間経過後にオフ状態とされることで、第3差動増幅回路55から出力される電圧のピーク値を抵抗値信号Vrとして保持すると共に、保持している抵抗値信号Vrを端子CCに出力する。
そして、端子CCから出力される抵抗値信号Vrは、マイコン30の端子CFを介して第3A/D変換回路59に入力されてデジタル値に変換され、CPU60によって処理されて酸素濃度測定セル24の内部抵抗値が検出され、予め設定された抵抗判定しきい値と検出した内部抵抗値を比較して、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達したか否かの判定が実施される。このマイコン30内での処理についての詳細は、後述する。
ついで、本実施の形態に係る空燃比検出装置1において、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達する前段階に排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを検出する方法、および全領域空燃比センサ10が本活性状態に達したか否かを判定する方法の具体的な手順について、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3及び図4には、空燃比検出装置1を構成するマイコン30のCPU60内でのソフトウェア的な処理のフローを示すものである。また、このマイコン30による処理は、内燃機関がキーオンされると同時にその起動を開始する。
図3に示すように、まず、S1(Sはステップを表し、以下も同様とする)では、スイッチSW4をオン状態に設定すると共に、他のスイッチSW1〜SW3、SW5、SW6及び信号ホールド回路56のスイッチをオフ状態に設定する切替え信号を、端子CTを介してセンサ制御回路20の端子CIに出力する。これにより、第1電流源41の微小電流Icpが酸素濃度測定セル24に通電される。そして、S2において、第4差動増幅回路71及び端子CUから出力される電位(即ち、酸素濃度測定セル24の両電極間に発生する電圧Vs)を取得する。具体的には、マイコン30内において端子CVを介して入力された電圧が第4A/D変換回路63によりデジタル値に変換されて取り込まれる。さらに、このS2では、デジタル値に変換された電圧Vsがメモリ(図1では図示せず)に保持させる。
ついで、所定時間経過(上記説明したデューティ比50%の10Hzの切替えでは50msec経過)により、スイッチSW4をオフ状態に設定する。そして、S4に進み、上記したS2と同様に、第4差動増幅回路71及び端子CUを介して出力される電圧Vs(即ち、酸素濃度測定セル24の両電極間に発生する電圧Vs)を取得する。さらに、S5にて、上記のS2にて保持された電圧VsとS4にて検出された電圧Vsとの差電圧ΔVが算出される。
そして、S6に進み、S5にて算出された差電圧ΔVと予め設定された電圧判定しきい値TH1とを比較する。S6にて、差電圧ΔVが電圧判定しきい値TH1を下回っていないと判定されればS7に進み、S7にて所定時間(50msec)経過後に再びスイッチSW4をオン状態に切替え、微小電流Icpを酸素濃度測定セル24に流す。そして、S2以下の処理を繰り返す。
一方、S6にて、差電圧ΔVが電圧判定しきい値TH1を下回ったと判定されると、全領域空燃比センサ10の活性状態が、第1差動増幅回路53より出力されるガス検知信号Vicの変動に基づき排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを検出可能な半活性状態に達したと判定して、S8に進む。S8では、スイッチSW4をオン状態に設定して酸素濃度測定セル24への微小電流Icpの通電を行うと共に、スイッチSW3をオン状態に設定する。
ついで、S9において、第1差動増幅回路53より出力されるガス検知信号Vic、即ち端子Ip+1の電位(即ち、ポンプセル14の外側ポンプ電極12の電位)と端子Vs+1の電位(即ち、酸素濃度測定セル24の基準電極28の電位)の差分を所定の増幅率にて増幅した電圧を取得する。具体的には、マイコン30内において端子CEを介して入力された電圧が第1A/D変換回路57によりデジタル値に変換されて取り込まれる。
そして、S10に進み、取得したガス検知信号Vicと理論空燃比に対応して設定された空燃比しきい値TH2とを比較する。S10にて、ガス検知信号Vicが空燃比しきい値TH2を下回っていると判定されると、S11に進み、“空燃比はリーンである”と判定する。一方、S10にて、ガス検知信号Vicが空燃比しきい値TH2を下回っていないと判定されると、S12に進み、“空燃比はリッチである”と判定する。
ついで、S13に進み、次段の処理S14にあるタイマーが計測を開始しているか否かを判定する。そして、S13にて、タイマーの数値が0であって計測が開始されていないと判定されると、S14にてタイマーによる計測を開始させ、S15に進む。一方、S13にて、タイマーによる計測が既に開始されていると判定されると、S15に進む。S15では、タイマーが酸素濃度測定セル24の内部抵抗値を測定する測定時間TT(例えば、タイマー開始後100msec)を経過したか否かを判定し、経過していなければS9に戻り、S15にて肯定判定されるまでS9以降の処理を繰り返す。そして、S15にてタイマーが測定時間TTを経過したと判定されると、図4に示すようにS16に進み、スイッチSW3をオンからオフ状態に切替えると共に、信号ホールド回路56のスイッチ(図1では図示せず)をオフからオン状態に切替える。ついで、S17にてスイッチSW5、SW6をオフからオン状態に切替え、第2電流源64及び第3電流源73より酸素濃度測定セル24に一定値の抵抗値測定用電流を通電し、S18に進む。
S18では、スイッチSW5、SW6がオン状態に切替えられてから第1所定時間(例えば、60μsec)が経過した否かを判定し、経過していなければ同処理を繰り返す。そして、S18にて所定時間が経過したと判定されると、S19にて信号ホールド回路56のスイッチがオンからオフ状態に切替える。これにより、当該時点での第3差動増幅回路より出力される電圧(第2バッファ46に保持されているホールド値VSHと、酸素濃度測定セル24に抵抗値測定用電流を通電した際の電位Vs+Bとの差分を所定の増幅率にて増幅した電圧)のピーク値が、信号ホールド回路56にて保持される。
ついで、S20にて、スイッチSW5、SW6がオン状態に切替えられてから第2所定時間(例えば、100μsec)が経過した否かを判定し、経過していなければ同処理を繰り返す。そして、S20にて所定時間が経過したと判定されると、S21にてスイッチSW5、SW6をオンからオフ状態に切替えて、S22に進む。S22では、信号ホールド回路56より出力される抵抗値信号Vrを取得し、取得した抵抗値信号Vrの電圧値と第2電流源64及び第3電流源73によって通電される電流値とに基づき、酸素濃度測定セル24の内部抵抗値Rpvsを算出する。その後、S23に進み、スイッチSW3をオフからオン状態に切替える。
ついで、S24に進み、S22にて検出された内部抵抗値Rpvsと予め設定された抵抗判定しきい値TH3(例えば、220Ω)とを比較する。S24にて、内部抵抗値Rpvsが抵抗判定しきい値TH3を下回っていると判定されると、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達したと判定されてS25に進む。一方、S23にて、内部抵抗値Rpvsが抵抗判定しきい値TH3を下回っていないと判定された場合には、S26に進んで、タイマーの計測時間をリセットして数値を0に設定し、再びS13(図3参照)に戻る。
なお、S25に進むと、スイッチSW1、SW2をオフからオン状態に切替える等の上述に説明した全領域空燃比センサ10が本活性状態に達しているときの通常の動作を開始する。これにより、以降はセンサ制御回路20の第2差動増幅回路54から出力されるガス検知信号Vipに基づいて、空燃比(酸素濃度)が広域にわたって検出され、この検出された空燃比に基づき適宜の空燃比フィードバック制御が実施される。なお、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達した場合の処理は上述にて詳述したので、本フローにおいての説明は省略する。そして、このS25は、内燃機関がキーオフされる(換言すれば、当該空燃比検出装置1の起動が止まる)まで繰り返し実行される。
なお、本実施の形態の空燃比検出装置1では、第1差動増幅回路53及び第1A/D変換回路57、CPU60内でのS9の処理が特許請求の範囲に記載された検出値取得手段に相当し、CPU60内でのS10〜S12の処理がリッチ/リーン検出手段に相当する。そして、CPU60内でのS1〜S7の処理が特許請求の範囲に記載された半活性判定手段に相当する。また、CPU60内でのS1、S3、S7の処理が特許請求の範囲に記載された定電流通電制御部に相当し、第4差動増幅回路71及び第4A/D変換回路63、CPU60内でのS2、S4の処理が電圧検出手段に相当し、S5の処理が差電圧検出手段に相当する。さらに、CPU60内でのS8の処理が特許請求の範囲に記載された基準源生成電流制御部に相当し、第3差動増幅回路55、信号ホールド回路56、第3A/D変換回路59、CPU60内でのS13〜S23の処理が素子抵抗検出手段に相当し、S24の処理が本活性状態判定手段に相当する。
以上に説明したように、空燃比検出装置1では、同装置1の起動後、全領域空燃比センサ10の活性状態が、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかをガス検知信号Vicの変動により検出可能な半活性状態に達したか否かを、差電圧ΔVを用いて判定している。そして、全領域空燃比センサ10が半活性状態に達したと判定された場合に、ガス検知信号Vicと所定の空燃比しきい値TH2とを比較することによって、排気ガスの空燃比がリッチかリーンか検出している。これにより、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達する前段階であっても、空燃比フィードバック制御を実現することができる。
また、空燃比検出装置1では、全領域空燃比センサ10の活性状態が上記半活性状態に達した後、ポンプセル14の外側ポンプ電極12と酸素濃度測定セル24の基準電極28との間の電位差を、第1差動増幅回路53を介してガス検知信号Vicとして取得している。ここで、外側ポンプ電極12は、拡散律速層18を介して排気ガスが導入される測定ガス室に面しておらず、且つ外側ポンプ電極12上に電極保護層34が設けられているものの拡散律速層18よりも電極保護層34の方が良好なガス流通性を有することから、排気ガスは拡散律速層28を通過して測定ガス室21に達するよりも外側ポンプ電極12に達し易い。そのため、外側ポンプ電極12と基準電極28との間の電位差の方が、酸素濃度測定セル24の電極間に発生する電圧よりも空燃比変動(雰囲気変動)を感知し易い。従って、空燃比検出装置1では、上記電位差を取得しているので、空燃比変動に対して高応答のセンシング出力が得られ、空燃比がリッチかリーンかの検出を精度良く行うことができる。
これらのことから、本実施の形態に係る空燃比検出装置1では、全領域空燃比センサ10が本活性状態に達する前段階より、精密な空燃比フィードバック制御を内燃機関に対して促すことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲内に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、ポンプセル14の外側ポンプ電極12と酸素濃度測定セル24の基準電極28との間の電位差を検出するにあたって、第1差動増幅回路53を用いたが、外側ポンプ電極12の電位(端子Ip+1の電位)、基準電極28の電位(端子Vs+1の電位)をそれぞれ個別にマイコン30に出力し、マイコン30のCPU60にて、両電位の電位差を検出値として検出し、この検出値と空燃比しきい値TH2と比較するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、全領域空燃比センサ10の測定ガス室21に排気ガスを律速させて導くために多孔質状の拡散律速層28を設けたが、この代わりにポンプセル14と酸素濃度測定セル24との間に配置される絶縁層に小孔を設け、この小孔により排気ガスを律速させて測定ガス室21に導入しても良い。
さらに、全領域空燃比センサ10を早期に活性化させるために、上記の実施形態では特に説明しなかったが、通常全領域空燃比センサ10にヒータが付設されるが、このヒータを用いて全領域空燃比センサ10の本活性状態の有無を判定するようにしても良い。具体的には、ヒータへの電圧供給開始後に、ヒータの積算電力量を検出し、この積算電力量が予め設定した値に達したときに全領域空燃比センサ10が本活性状態に達したと判定するようにしても良い。
空燃比検出装置の概略構成を示す回路・ブロック図である。 空燃比検出装置を構成する全領域空燃比センサ(ガスセンサ)の概略構成図である。 空燃比検出装置を構成するマイコンのCPUにて実行される処理内容を表したフローチャートである。 図3の処理に引き続いてマイコンのCPUにて実行される処理内容を表したフローチャートである。
符号の説明
1・・・空燃比検出装置、10・・・全領域空燃比センサ(ガスセンサ)、12・・・外側ポンプ電極、13・・・第2固体電解質層、14・・・ポンプセル、15・・・第1固体電解質層、16・・・内側ポンプ電極、18・・・拡散律速層、20・・・センサ制御回路、21・・・測定ガス室、22・・・測定電極、24・・・酸素濃度測定セル、28・・・基準電極、30・・・マイクロコンピュータ、31・・・遮蔽層、32・・・酸素基準室、41・・・第1電流源、50・・・検出抵抗、51・・・PID制御回路、53・・・第1差動増幅回路、54・・・第2差動増幅回路、55・・・第3差動増幅回路、56・・・信号ホールド回路、57・・・第1A/D変換回路、58・・・第2A/D変換回路、59・・・第3A/D変換回路、60・・・CPU、63・・・第4A/D変換回路、71・・・第4差動増幅回路。

Claims (5)

  1. 第1固体電解質層を外側ポンプ電極及び内側ポンプ電極にて挟んだポンプセルと第2固体電解質層を測定電極及び基準電極にて挟んだ酸素濃度測定セルとが、前記内側ポンプ電極及び前記測定電極が拡散律速部を介して排気ガスを導入可能な中空の測定ガス室に面するように一体的に積層されると共に、前記内側ポンプ電極と前記測定電極とが同電位に接続されてなるガスセンサを備え、
    前記ガスセンサが本活性状態のときに、前記酸素濃度測定セルの前記測定電極と基準電極との間に発生する電圧が一定値となるように前記ポンプセルに電流を流して前記測定ガス室への酸素の出し入れを制御すると共に、該ポンプセルに流れる前記電流の値に基づき排気ガスの空燃比を広域にわたって検出する空燃比検出装置であって、
    当該空燃比検出装置の起動後、前記ガスセンサが前記本活性状態に達する前段階において、前記ポンプセルの前記外側ポンプ電極と前記酸素濃度測定セルの前記基準電極との電位差を検出値として取得する検出値取得手段と、
    前記検出値取得手段にて取得された前記検出値と所定の空燃比しきい値とを比較して、排気ガスの空燃比がリッチかリーンか検出するリッチ/リーン検出手段と、
    を備えることを特徴とする空燃比検出装置。
  2. 請求項1に記載の空燃比検出装置であって、
    当該空燃比検出装置の起動後、前記ガスセンサの活性状態が、排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを前記検出値の変動により検出可能な半活性状態に達したか否かを判定する半活性判定手段を備え、
    前記検出値取得手段は、前記半活性判定手段にて前記ガスセンサが半活性状態に達したと判定された後に、前記検出値の取得を開始するように構成されている空燃比検出装置。
  3. 請求項2に記載の空燃比検出装置であって、
    前記酸素濃度測定セルに一定値の定電流を流すことが可能な電流源と、
    前記定電流の通電を所定周期でオン、オフさせる定電流通電制御部と、
    前記酸素濃度測定セルの前記測定電極と前記基準電極との間に発生する電圧を、前記定電流通電制御部のオンのとき及びオフのときそれぞれにおいて検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出部にて検出された前記定電流通電制御部がオンのときとオフのときの両電圧の差分である差電圧を検出する差電圧検出手段と、を備えており、
    前記半活性判定手段は、前記差電圧検出手段にて検出された前記差電圧と予め設定された電圧判定しきい値とを比較し、前記差電圧が前記電圧判定しきい値を下回ったときに、前記ガスセンサが半活性状態に達したと判定するように構成されている空燃比検出装置。
  4. 請求項3に記載の空燃比検出装置であって、
    前記ガスセンサのうち、前記酸素濃度測定セルの前記基準電極が設けられる側には、当該基準電極を外部に対して閉塞する閉塞層が積層されており、
    前記測定ガス室の酸素を当該基準電極に汲み込む方向に前記電流源より前記定電流を前記酸素濃度測定セルに流し、前記閉塞層により閉塞された前記基準電極を内部酸素基準源として機能させる基準源生成電流制御部をさらに備える空燃比検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の空燃比検出装置であって、
    前記ポンプセルまたは前記酸素濃度測定セルの内部抵抗値を検出する素子抵抗検出手段と、
    前記素子抵抗検出手段にて検出された内部抵抗値が予め設定された抵抗判定しきい値を下回ったときに、前記ガスセンサが前記本活性状態に達したと判定する本活性状態判定手段とを備える空燃比検出装置。
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