JP2002267633A - ガスセンサの加熱方法及びガスセンサ - Google Patents

ガスセンサの加熱方法及びガスセンサ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータに対するフィードバック制御に入った瞬
間に基体の温度が急激に上昇するという現象を回避す
る。 【解決手段】ヒータの加熱開始時点t0からヒータ発熱
部の抵抗値が基準値以上となるまでの期間T1において
は、前記ヒータに対して、増加率を多段階に切り換えな
がら制御を行う。この増加率の多段階の切換え制御によ
って、ヒータ発熱部の温度が徐々に上がり、該温度に応
じて抵抗値が上昇することとなる。そして、ヒータ発熱
部の抵抗値が一旦基準値以上となった時点t1からそれ
以降の期間T2において、前記基準値を目標値とするフ
ィードバック制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックスの基
体にヒータが埋設されたガスセンサの加熱方法及びガス
センサに関し、例えば、車両の排気ガスや大気中に含ま
れるNO、NO2、SO2、CO2、H2O等の酸化物や、
CO、CnHm等の可燃ガスを測定するガスセンサの加
熱方法及びガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被測定ガス中の所望のガス成
分の濃度を知るために、各種の測定方式や装置が提案さ
れている。
【0003】例えば、燃焼ガス等の被測定ガス中のNO
xを測定する方法としては、RhのNOx還元性を利用
し、ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体電解質上に
Pt電極及びRh電極を形成してなるセンサを用いて、
これら両電極間の起電力を測定するようにした手法が知
られている。
【0004】前記のようなセンサは、被測定ガスである
燃焼ガス中に含まれる酸素濃度の変化によって起電力が
大きく変化するばかりでなく、NOxの濃度変化に対し
て起電力変化が小さく、そのためにノイズの影響を受け
やすいという問題がある。
【0005】また、NOxの還元性を引き出すために
は、CO等の還元ガスが必須になることから、一般に大
量のNOxが発生する燃料過少の燃焼条件下では、CO
の発生量がNOxの発生量を下回るようになるため、そ
のような燃焼条件下に形成される燃焼ガスでは測定がで
きないという欠点があった。
【0006】また、Pt電極と酸素イオン伝導性の固体
電解質よりなる一組の電気化学的ポンプセルとセンサセ
ル、及びRh電極と酸素イオン伝導性の固体電解質より
なるもう一組の電気化学的ポンプセルとセンサセルを組
み合わせ、それぞれのポンプ電流値の差により、NOx
を測定する方式が、特開昭63−38154号公報や特
開昭64−39545号公報等に開示されている。
【0007】更に、特開平1−277751号公報や特
開平2−1543号公報等には、一対の電気化学的ポン
プセルとセンサセルを二組用意し、一方の一組のポンプ
セルとセンサセルからなるセンサにて、NOxが還元さ
れない酸素分圧下で限界ポンプ電流を測定すると共に、
他方の一組のポンプセルとセンサセルからなるセンサに
て、NOxが還元される酸素分圧下で限界ポンプ電流を
測定し、それら限界ポンプ電流の差を求めたり、一組の
ポンプセルとセンサセルからなるセンサを用い、被測定
ガス中の酸素分圧をNOxが還元される酸素分圧と還元
され得ない酸素分圧とに切り換えて、限界電流の差を測
定する方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車のよ
うに排気ガスの温度が大きく変化する場合にあっては、
ガスセンサにヒータを埋設し、排気ガスの温度変化にな
るべく左右されない環境下でガスセンサを動作させるよ
うにしている。
【0009】そして、ヒータの通電における制御方法、
特に、昇温過程での制御方法は、:PID制御、:
所定の電流値制御を設けて電圧を上昇させる、:電圧
を一定の割合で上昇させる、などの手法が採用されてい
る。
【0010】本発明は、上述したヒータの制御方法を改
善し、より高精度で高信頼性のあるガスセンサの加熱方
法とそれを適用したガスセンサを提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミックス
の基体にヒータが埋設され、前記ヒータを制御しながら
昇温するガスセンサの加熱方法において、昇温速度は、
低温領域では速く、高温領域では遅くすることを特徴と
する。
【0012】これにより、ヒータに対するフィードバッ
ク制御に入った瞬間において、基体の温度が急激に上昇
するという現象を回避することができ、基体へのクラッ
クの発生を防止することができる。
【0013】この場合、前記昇温速度は、600℃以上
では遅くすること、具体的には、600℃以上では40
℃/sec以下とすることが好ましい。また、500℃
以下では速くすること、具体的には、500℃以下では
20℃/secよりも速く、かつ100℃/sec以下
とすることが好ましい。
【0014】特に、昇温過程での時間に対するヒータ電
圧の変化を指数曲線に合わせて前記ヒータに印加するこ
とが好ましい。この場合の指数曲線は、例えば1次遅れ
関数(y=1−e-at)に近似した曲線等を用いること
ができる。
【0015】そして、前記ヒータにおける発熱部の抵抗
を検出、制御しながら昇温を行うことが好ましい。これ
により、上述のような制御を容易に行うことができる。
【0016】また、本発明は、セラミックスの基体にヒ
ータが埋設されたガスセンサにおいて、前記ヒータの発
熱部における抵抗値を検出する抵抗検出手段と、前記発
熱部の抵抗値の単位時間当たりの増加率を制御するヒー
タ制御手段とを有することを特徴とする。
【0017】この場合、前記抵抗検出手段は、前記発熱
部の抵抗を検出するための検出リードを少なくとも1本
有することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスセンサの
加熱方法及びガスセンサを、例えば、車両の排気ガスや
大気中に含まれるNO、NO2、SO2、CO2、H2O等
の酸化物や、CO、CnHm等の可燃ガスを測定するガ
スセンサに適用した実施の形態例を図1〜図16を参照
しながら説明する。
【0019】本実施の形態に係るガスセンサ10は、図
1に示すように、ZrO2等の酸素イオン導伝性固体電
解質を用いたセラミックスからなる例えば6枚の固体電
解質層12a〜12fが積層されて構成された基体20
0を有する。この基体200を構成する6枚の固体電解
質層12a〜12fは、下から1層目及び2層目が第1
及び第2の基板層12a及び12bとされ、下から3層
目及び5層目が第1及び第2のスペーサ層12c及び1
2eとされ、下から4層目及び6層目が第1及び第2の
固体電解質層12d及び12fとされている。
【0020】具体的には、第2の基板層12b上に第1
のスペーサ層12cが積層され、更に、この第1のスペ
ーサ層12c上に第1の固体電解質層12d、第2のス
ペーサ層12e及び第2の固体電解質層12fが順次積
層されている。
【0021】第2の基板層12bと第1の固体電解質層
12dとの間には、酸化物測定の基準となる基準ガス、
例えば大気が導入される空間(基準ガス導入空間14)
が、第1の固体電解質層12dの下面、第2の基板層1
2bの上面及び第1のスペーサ層12cの側面によって
区画、形成されている。
【0022】また、第1及び第2の固体電解質層12d
及び12f間に第2のスペーサ層12eが挟設されると
共に、第1及び第2の拡散律速部16及び18が挟設さ
れている。
【0023】そして、第2の固体電解質層12fの下
面、第1及び第2の拡散律速部16及び18の側面並び
に第1の固体電解質層12dの上面によって、被測定ガ
ス中の酸素分圧を調整するための第1室20が区画、形
成され、第2の固体電解質層12fの下面、第2の拡散
律速部18の側面、第2のスペーサ層12eの側面並び
に第1の固体電解質層12dの上面によって、被測定ガ
ス中の酸素分圧を微調整し、更に被測定ガス中の酸化
物、例えば窒素酸化物(NOx)を測定するための第2
室22が区画、形成される。
【0024】外部空間と前記第1室20は、第1の拡散
律速部16を介して連通され、第1室20と第2室22
は、前記第2の拡散律速部18を介して連通されてい
る。
【0025】ここで、前記第1及び第2の拡散律速部1
6及び18は、第1室20及び第2室22にそれぞれ導
入される被測定ガスに対して所定の拡散抵抗を付与する
ものであり、例えば、被測定ガスを導入することができ
る多孔質材料(例えばZrO 2等からなる多孔質体)又
は所定の断面積を有した小孔からなる通路として形成す
ることができる。また、印刷による多孔質層もしくは空
隙層にて構成してもよい。なお、第1及び第2の拡散律
速部16及び18における各拡散抵抗の大小関係は、こ
こでは問わないが、第2の拡散律速部18の拡散抵抗が
第1の拡散律速部16より大きい方が好ましい。
【0026】そして、前記第2の拡散律速部18を通じ
て、第1室20内の雰囲気が所定の拡散抵抗の下に第2
室22内に導入される。
【0027】また、前記第2の固体電解質層12fの下
面のうち、前記第1室20を形づくる下面全面に、平面
ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極からなる内側ポンプ
電極24が形成され、前記第2の固体電解質層12fの
上面のうち、前記内側ポンプ電極24に対応する部分
に、外側ポンプ電極26が形成されており、これら内側
ポンプ電極24、外側ポンプ電極26並びにこれら両電
極24及び26間に挟まれた第2の固体電解質層12f
にて電気化学的なポンプセル、即ち、主ポンプセル28
が構成されている。
【0028】そして、前記主ポンプセル28における内
側ポンプ電極24と外側ポンプ電極26間に、外部の可
変電源30を通じて所望の制御電圧(ポンプ電圧)Vp
0を印加して、外側ポンプ電極26と内側ポンプ電極2
4間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip0を流す
ことにより、前記第1室20内における雰囲気中の酸素
を外部の外部空間に汲み出し、あるいは外部空間の酸素
を第1室20内に汲み入れることができるようになって
いる。
【0029】また、前記第1の固体電解質層12dの下
面のうち、基準ガス導入空間14に露呈する部分に基準
電極32が形成されており、前記内側ポンプ電極24及
び基準電極32並びに第2の固体電解質層12f、第2
のスペーサ層12e及び第1の固体電解質層12dによ
って、電気化学的なセンサセル、即ち、制御用酸素分圧
検出セル34が構成されている。
【0030】この制御用酸素分圧検出セル34は、第1
室20内の雰囲気と基準ガス導入空間14内の基準ガス
(大気)との間の酸素濃度差に基づいて、内側ポンプ電
極24と基準電極32との間に発生する起電力(電圧)
V0を通じて、前記第1室20内の雰囲気の酸素分圧が
検出できるようになっている。
【0031】即ち、内側ポンプ電極24及び基準電極3
2間に生じる電圧V0は、基準ガス導入空間14に導入
される基準ガスの酸素分圧と、第1室20内の被測定ガ
スの酸素分圧との差に基づいて生じる酸素濃淡電池起電
力であり、ネルンストの式として知られる V0=RT/4F・ln{P1(O2)/P0(O2)} R:気体定数 T:絶対温度 F:ファラデー数 P1(O2):第1室20内の酸素分圧 P0(O2):基準ガスの酸素分圧 の関係を有している。そこで、前記ネルンストの式に基
づく電圧V0を電圧計36によって測定することで、第
1室20内の酸素分圧を検出することができる。
【0032】前記検出された酸素分圧値は可変電源30
のポンプ電圧Vp0をフィードバック制御系38を通じ
て制御するために使用され、具体的には、第1室20内
の雰囲気の酸素分圧が、次の第2室22において酸素分
圧の制御を行い得るのに十分な低い所定の値となるよう
に、主ポンプセル28のポンプ動作が制御される。つま
り、第1室20における酸素分圧値が測定対象であるN
O成分が分解され得ない所定の値に制御される。もちろ
ん、第1室20においてNO成分が一部分解してもよ
い。
【0033】特に、この例では、主ポンプセル28によ
る酸素の汲み出し量が変化して、第1室20内の酸素濃
度が変化すると、主ポンプセル28における内側ポンプ
電極24と基準電極32間の両端電圧が時間遅れなく変
化する(リアルタイムで変化する)ため、前記フィード
バック制御系38での発振現象を有効に抑えることがで
きる。
【0034】なお、前記内側ポンプ電極24及び外側ポ
ンプ電極26は、第1室20内に導入された被測定ガス
中のNOx、例えば、NOに対する触媒活性が低い不活
性材料により構成される。具体的には、前記内側ポンプ
電極24及び外側ポンプ電極26は、多孔質サーメット
電極にて構成することができ、この場合、Pt等の金属
とZrO2等のセラミックスとから構成されることにな
るが、特に、被測定ガスに接触する第1室20内に配置
される内側ポンプ電極24は、被測定ガス中のNO成分
に対する還元能力を弱めた、あるいは還元能力のない材
料を用いる必要があり、例えばLa3CuO4等のペロブ
スカイト構造を有する化合物、あるいはAu等の触媒活
性の低い金属とセラミックスのサーメット、あるいはA
u等の触媒活性の低い金属とPt族金属とセラミックス
のサーメットで構成されることが好ましい。更に、電極
材料にAuとPt族金属の合金を用いる場合は、Au添
加量を金属成分全体の0.03〜35vol%にするこ
とが好ましい。
【0035】一方、図1に示すように、前記第1の固体
電解質層12dの上面のうち、前記第2室22を形づく
る上面であって、かつ第2の拡散律速部18から離間し
た部分に、平面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極から
なる検出電極172が形成されている。
【0036】そして、前記検出電極172と、外側ポン
プ電極26と、これら両電極172及び26間の第1の
固体電解質層12d、第2のスペーサ層12e及び第2
の固体電解質層12fとによって測定用ポンプセル58
が構成され、可変電源60を通じて電圧Vp2が印加さ
れることによって、第2室22内の雰囲気中の酸素を外
部空間に汲み出せるようになっている。
【0037】また、前記検出電極172と、前記基準電
極32と、これら両電極172及び32間に挟まれた第
1の固体電解質層12dによって測定用酸素分圧検出セ
ル170が構成されている。
【0038】この場合、前記測定用酸素分圧検出セル1
70における検出電極172と基準電極32との間に、
検出電極172の周りの雰囲気と基準電極32の周りの
雰囲気との間の酸素濃度差に応じた起電力(酸素濃淡電
池起電力)が発生することとなる。
【0039】従って、前記検出電極172及び基準電極
32間に発生する起電力を電圧計174にて測定するこ
とにより、検出電極172の周りの雰囲気の酸素分圧、
換言すれば、被測定ガス成分(NOx)の還元又は分解
によって発生する酸素によって規定される酸素分圧が電
圧値として検出される。
【0040】そして、前記検出電極172は、被測定ガ
ス成分たるNOxを還元し得る金属であるRhとセラミ
ックスとしてのジルコニアからなる多孔質サーメットに
て構成され、これによって、第2室22内の雰囲気中に
存在するNOxを還元するNOx還元触媒として機能す
る。前記測定用ポンプセル58のポンプ動作によって流
れるポンプ電流Ip2は、電流計62によって検出され
るようになっている。
【0041】前記第1の固体電解質層12dの上面のう
ち、前記第2室22を形づくる上面であって、前記検出
電極172の形成面以外の面には、平面ほぼ矩形状の多
孔質サーメット電極からなる補助ポンプ電極50が形成
されている。
【0042】そして、前記補助ポンプ電極50と、外側
ポンプ電極26と、これら両電極50及び26間の第1
の固体電解質層12d、第2のスペーサ層12e及び第
2の固体電解質層12fとによって補助ポンプセル52
が構成され、前記補助ポンプ電極50及び前記基準電極
32並びに第1の固体電解質層12dにて補助用酸素分
圧測定セル202が構成されている。
【0043】前記補助ポンプ電極50は、前記主ポンプ
セル28における内側ポンプ電極24と同様に、被測定
ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは
還元能力のない材料、例えばLa3CuO4等のペロブス
カイト構造を有する化合物、あるいはAu等の触媒活性
の低い金属とセラミックスのサーメット、あるいはAu
等の触媒活性の低い金属とPt族金属とセラミックスの
サーメットで構成されることが好ましい。更に、電極材
料にAuとPt族金属の合金を用いる場合は、Au添加
量を金属成分全体の0.03〜35vol%にすること
が好ましい。
【0044】そして、前記補助ポンプセル52における
補助ポンプ電極50と外側ポンプ電極26間に、可変電
源54を通じて補助ポンプ電圧Vp1が印加されること
によって、第2室22内の雰囲気中の酸素を外部空間に
汲み出せるようになっている。
【0045】この補助用酸素分圧測定セル202は、前
記測定用酸素分圧検出セル170と同様に、第2室22
内の雰囲気と基準ガス導入空間14内の基準ガス(大
気)との間の酸素濃度差に基づいて、補助ポンプ電極5
0と基準電極32との間に発生する起電力(以下、酸素
分圧値、両端電圧とも記す)V1を電圧計206にて測
定することにより、前記第2室22内の雰囲気の酸素分
圧が検出できるようになっている。
【0046】前記検出された酸素分圧値V1は可変電源
54の補助ポンプ電圧Vp1をフィードバック制御系2
04を通じて制御するために使用され、第2室22内の
雰囲気の酸素分圧が、実質的に被測定ガス成分(NO)
が還元又は分解され得ない状況下で、かつ目的成分量の
測定に実質的に影響がない低い酸素分圧値となるように
制御される。
【0047】具体的には、前記可変電源54は、補助ポ
ンプセル52で分解時に生成した酸素のポンピングに対
して限界電流を与える大きさの電圧値に制御される。こ
の場合、補助ポンプセル52による酸素の汲み出し量が
変化して、第2室22内における雰囲気の酸素濃度が変
化すると、補助ポンプ電極50と基準電極32間の両端
電圧V1が時間遅れなく変化するため、可変電源54に
対するフィードバック制御系204は、発振現象を生じ
ることなく、高精度に第2室22内の酸素濃度を制御す
ることができる。
【0048】このように、第2室22内の雰囲気の酸素
分圧が、実質的に被測定ガス成分(NO)が還元又は分
解され得ない状況下で、かつ目的成分量の測定に実質的
に影響がない低い酸素分圧値とされる。この場合、第1
室20における主ポンプセル28の働きにより、この第
2室22内に導入される酸素の量の変化は、被測定ガス
の変化よりも大幅に縮小されるため、第2室22におけ
る酸素分圧は精度よく一定に制御される。
【0049】更に、この実施の形態に係るガスセンサ1
0は、第1及び第2の基板層12a及び12bにて上下
から挟まれた形態において、外部からの給電によって発
熱するヒータ64が埋設されている。
【0050】このヒータ64は、酸素イオンの導伝性を
高めるために設けられるもので、該ヒータ64の上下面
には、基板層12a及び12bとの電気的絶縁を得るた
めに、アルミナ等のセラミック層66が形成されてい
る。
【0051】前記ヒータ64は、図1に示すように、第
1室20から第2室22の全体にわたって配設されてお
り、これによって、第1室20及び第2室22がそれぞ
れ所定の温度に加熱され、併せて主ポンプセル28、制
御用酸素分圧検出セル34、補助ポンプセル52、測定
用ポンプセル58、測定用酸素分圧検出セル170及び
補助用酸素分圧測定セル202も所定の温度に加熱、保
持されるようになっている。
【0052】また、ヒータ64は、図2に示すように、
ヒータ発熱部300と、該ヒータ発熱部300の両端か
ら基体200の外部まで導出された2本の電流リード3
02A及び302Bとを有し、同じくヒータ発熱部30
0の両端から基体200の外部まで導出された2本の電
圧検出用リード316A及び316Bとを有する。この
2本の電圧検出用リード316A及び316Bは片方を
電流リードと共通化してもよい。
【0053】他方、この実施の形態に係るガスセンサ1
0は、補助ポンプセル52に流れるポンプ電流Ip1の
値に基づいて主ポンプセル28のフィードバック制御系
38を補正制御する補正制御系70を有する。
【0054】この補正制御系70は、第2室22内の酸
素濃度を一定とすることによって、被測定ガス中の酸素
濃度が大きく変化することによって発生する酸素の漏れ
込みによる精度劣化や、被測定ガス中におけるH2Oの
濃度の上昇によるH2Oの僅かな分解に伴う精度劣化を
防止するようにしたものであり、併せて、温度変化によ
る前記2点の精度劣化並びに主ポンプセル28の劣化に
よる前記2点の精度劣化の招来を防止することができ
る。
【0055】そして、この実施の形態に係るガスセンサ
10は、基体200の温度に基づいてヒータ64への通
電を制御するヒータ制御系310を有する。基体200
の温度は、ヒータ発熱部300の温度と等価とみること
ができ、更に、このヒータ発熱部300の温度は、該ヒ
ータ発熱部300の抵抗値と比例関係にある。
【0056】そこで、本実施の形態に係るガスセンサ1
0におけるヒータ制御系310は、ヒータ発熱部300
の抵抗値を検出する抵抗検出回路312と、該抵抗検出
回路312にて検出された抵抗値に基づいて前記ヒータ
64への通電を制御するヒータ制御回路314とを具備
する。
【0057】抵抗検出回路312は、図2に示すよう
に、ヒータ発熱部300の両端に接続され、それぞれ基
体200の外部まで導出された2本の電圧検出用リード
316A及び316Bと、これら2本の電圧検出用リー
ド316A及び316B間に挿入接続された電位差計3
18と、該電位差計318にて計測された電圧とヒータ
64に通電される電流の値に基づいてヒータ発熱部30
0の抵抗値Drを求める抵抗値演算部320とを有して
構成されている。即ち、この抵抗検出回路312は4端
子法を採用している。
【0058】なお、2本の電圧検出用リード316A及
び316Bには、実質的にはヒータ電流が流れないため
に、これら2本の電圧検出用リード316A及び316
Bの抵抗による誤差は生じない。また、電圧検出用リー
ドを1本のみとした場合は、2本の電流リード302A
及び302Bの各電位降下が全く同じものとして計測す
ればよい。
【0059】ヒータ制御回路314は、図3に示すよう
に、抵抗検出回路312からの抵抗値Drに基づいてヒ
ータ64に対する制御方式を切り換えると共に、前記抵
抗値Drに基づき、かつ、選択された制御方式に応じて
演算された電圧信号(出力信号)Viを出力する制御切
換回路330と、pnpタイプのパワートランジスタ3
32と、パワートランジスタ332のベースを駆動する
信号(以下、単にベース駆動信号Spと記す)のパルス
幅を変調するパルス幅変調回路334を有して構成され
ている。
【0060】パルス幅変調回路334は、例えば底辺レ
ベルが−5V、頂点レベルが+5Vの所定の三角波St
を生成して出力する三角波生成回路340と、該三角波
生成回路340からの三角波Stと前記制御切換回路3
30からの出力信号Viとを比較するコンパレータ34
2を有して構成されている。なお、図3では、コンパレ
ータ342の反転入力端子に制御切換回路330からの
出力信号Viが入力され、非反転入力端子に三角波生成
回路340からの三角波Stが入力されるように配線接
続されている例を示す。
【0061】パワートランジスタ332は、そのコレク
タ端子に電源Vccが接続され、ベース端子に前記コン
パレータ342の出力側が接続され、エミッタ端子にヒ
ータ64の一方の電流リード302Aが接続されてい
る。なお、ヒータ64の他方の電流リード302Bは接
地とされている。
【0062】前記パワートランジスタ332は、前記コ
ンパレータ342から低レベル信号がベース端子に供給
されることによってON動作し、これにより、電源Vc
cからヒータ64に駆動電流が供給され、反対に、前記
コンパレータ342から高レベル信号がベース端子に供
給されることによってOFF動作し、これによって、ヒ
ータ64への駆動電流の供給が停止されるようになって
いる。
【0063】そして、前記制御切換回路330からの出
力信号Viのレベルは、前記三角波Stに対する一つの
しきい値を構成している。つまり、図4Aに示すよう
に、出力信号Viのレベルが三角波Stの頂点レベル以
上の場合は、図4Bに示すように、コンパレータ342
から常時低レベルのベース駆動信号Spが出力され、図
5A及び図6Aに示すように、出力信号Viのレベルが
三角波Stの底辺レベルより高く、頂点レベル未満であ
る場合は、図5B及び図6Bに示すように、三角波St
のうち、前記出力信号Viのレベルよりも高い期間が高
レベル、前記出力信号Viのレベルよりも低い期間が低
レベルとされたベース駆動信号が出力されるようになっ
ている。また、図7Aに示すように、出力信号Viのレ
ベルが三角波Stの底辺レベル以下の場合は、図7Bに
示すように、コンパレータ342から常時高レベルのベ
ース駆動信号Spが出力されるようになっている。
【0064】次に、制御切換回路330に関する2つの
具体例を図8〜図14を参照しながら説明する。
【0065】まず、第1の具体例に係る制御切換回路3
30Aは、図8に示すように、判別部350、差分演算
部352、電圧値演算部354、セレクタ部356及び
D/A変換器(DAC)358を有して構成されてい
る。
【0066】判別部350は、抵抗検出回路312から
の抵抗値Drと予めレジスタ360に保持されている基
準値Dbとを比較判別し、その判別結果に応じた指示信
号Sc(定電圧制御を指示する信号Sc1又はフィード
バック制御を指示する信号Sc2)を出力する。
【0067】具体的には、判別部350は、ヒータ64
への加熱開始時点から前記抵抗値Drが基準値Db以上
になるまでの期間は、定電圧制御を指示する信号Sc1
を出力し、前記抵抗値Drが一旦基準値Db以上となっ
た時点で、フィードバック制御を指示する信号Sc2を
出力する。
【0068】差分演算部352は、前記判別部350か
らの指示信号Scがフィードバック制御を指示する信号
Sc2である場合にイネーブル状態とされ、抵抗検出回
路312からの抵抗値Drとレジスタ360からの基準
値Dbとの差分を演算する。電圧値演算部354は、差
分演算部352からの差分値Ddに基づいてコンパレー
タ342に出力すべき電圧値Dvを演算する。
【0069】セレクタ部356は、前記判別部350か
らの指示信号Scが定電圧制御を指示する信号Sc1で
ある場合に、レジスタ362に保持されている定電圧値
Dcを読み出して後段のD/A変換器358に出力し、
前記判別部350からの指示信号Scがフィードバック
制御を指示する信号Sc2である場合に、前記電圧値演
算部354からの電圧値DvをD/A変換器358に出
力する。
【0070】D/A変換器358は、入力された電圧値
(定電圧値Dc又は電圧値Dv)をアナログ変換して電
圧信号Svとして後段のパルス幅変調回路334におけ
るコンパレータ342に出力する。
【0071】この第1の具体例に係る制御切換回路33
0Aによれば、図9A及び図9Bに示すように、ヒータ
64の加熱開始時点から抵抗値が基準値以上となるまで
の期間T1において定電圧制御が行われる。この定電圧
制御によって、ヒータ発熱部300の温度が上がり、該
温度に応じて抵抗値Drが上昇することとなる。そし
て、ヒータ発熱部300の抵抗値Drが一旦基準値Db
以上となった時点t1からそれ以降の期間T2におい
て、前記基準値Dbを目標値とするフィードバック制御
が行われることになる。
【0072】次に、上述した第1の具体例に係る制御切
換回路330AをCPUによって実行されるソフトウエ
アにて構成することも可能である。以下に、第1の具体
例に係る制御切換回路330Aをソフトウエアとした場
合の処理動作を図10を参照しながら説明する。
【0073】まず、ステップS1において、抵抗検出回
路312から抵抗値Drを読み出す。次いで、ステップ
S2において、現在、フィードバック制御であるか否か
を判別する。この判別は、フィードバック制御を示すフ
ラグに「1」がセットされているかどうかで行うように
してもよい。
【0074】フィードバック制御でなければ、次のステ
ップS3に進み、前記読み出された抵抗値Drがレジス
タ360に保持されている基準値Db未満であるか否か
を判別する。抵抗値Drが基準値Db未満であれば、次
のステップS4に進み、レジスタ362から定電圧値D
cを読み出してD/A変換器358に出力する。D/A
変換器358は、入力された定電圧値Dcをアナログ変
換して電圧信号Svとして後段のコンパレータ342に
出力する。このステップS4での処理が終了した段階
で、ステップS1以降の処理に戻る。
【0075】そして、前記ステップS3において抵抗値
Drが基準値Db以上となった段階で、ステップS5に
進み、フィードバック制御を示すフラグに「1」をセッ
トする。
【0076】その後、ステップS6において、抵抗検出
回路312からの抵抗値Drとレジスタ360からの基
準値Dbとの偏差を演算し、次いで、ステップS7にお
いて、前記得られた偏差に基づく電圧値Dvを演算し、
次のステップS8において、得られた電圧値DvをD/
A変換器358に出力する。D/A変換器358は、入
力された電圧値Dvをアナログ変換して電圧信号Svと
して後段のコンパレータ342に出力する。
【0077】次に、ステップS9において、このソフト
ウエアに対する終了要求(電源断、リセット要求)があ
るか否かを判別し、終了要求がなければ、前記ステップ
S1に戻り、該ステップS1以降の処理を繰り返す。こ
の場合、フィードバック制御を示すフラグに「1」がセ
ットされているため、ステップS2を介してステップS
6以降に制御が移り、フィードバック制御による処理が
繰り返されることになる。
【0078】このように、本実施の形態に係るガスセン
サ10、特に、第1の具体例に係る制御切換回路330
Aを有するガスセンサ10においては、前記ヒータ64
への加熱開始時点t0から、基体200の温度が所定温
度に達するまでの期間(ヒータ発熱部300の抵抗値D
rが基準値Dbに達するまでの期間)T1については、
前記ヒータ64に対して定電圧による制御を行い、基体
200の温度が所定温度に達した時点(ヒータ発熱部3
00の抵抗値Drが基準値Dbに達した時点)t1以降
において、ヒータ64に対して、前記所定温度(基準値
Db)を目標値とするフィードバック制御を行うように
したので、加熱の初期段階における定電圧制御によっ
て、基体200の温度が早期に上昇し、所定温度に達す
るまでの時間を短縮することができる。
【0079】次に、第2の具体例に係る制御切換回路3
30Bについて図11〜図14を参照しながら説明す
る。
【0080】この第2の具体例に係る制御切換回路33
0Bは、ヒータ64の昇温速度を、素子温度が低温領域
においては速く、高温領域では遅くなるように、ヒータ
電圧を制御するものである。
【0081】具体的には、図12において、昇温過程で
の時間に対するヒータ電圧の変化を指数曲線Fに合わせ
るようにしている。この場合の指数曲線Fとしては、例
えば1次遅れ関数(y=1−e-at)に近似した曲線等
を用いることができる。
【0082】そして、この第2の具体例に係る制御切換
回路330Bは、判別部400、抵抗値切換部402、
増加率切換部404、瞬間目標値演算部406、セレク
タ部408、差分演算部410、電圧値演算部412及
びD/A変換器358を有して構成されている。
【0083】判別部400は、抵抗検出回路312から
の抵抗値Drと抵抗値切換部402からの抵抗値Db
1,Db2,・・・,Dbnとをそれぞれ比較判別し
て、抵抗検出回路312からの抵抗値Drが抵抗値切換
部402からの抵抗値Db1,Db2,・・・,Dbn
以上となった時点で切換信号Sc(Sc1,Sc2,・
・・,Scn)を出力する。
【0084】抵抗値切換部402は、多数のレジスタR
a1,Ra2,・・・.Ranにそれぞれ登録された抵
抗値Db1,Db2,・・・,Dbnを判別部400か
らの切換信号Sc(Sc1,Sc2,・・・,Scn)
の入力に基づいて順番に出力する。初期段階では、判別
部400からの切換信号の入力に拘わらずレジスタRa
1に登録されている抵抗値Db1を判別部400及び瞬
間目標値演算部406にそれぞれ出力する。
【0085】増加率切換部404は、多数のレジスタR
b1,Rb2,・・・,Rbnにそれぞれ登録された増
加率De1,De2,・・・,Denを判別部400か
らの切換信号Sc(Sc1,Sc2,・・・,Scn)
の入力に基づいて順番に出力する。初期段階では、判別
部400からの切換信号Scの入力に拘わらずレジスタ
Rb1に登録されている初期増加率De1を後段の瞬間
目標値演算部406に出力する。
【0086】瞬間目標値演算部406は、抵抗値切換部
402からの抵抗値と増加率切換部404からの増加率
並びにタイマー414からの時間情報Dtに基づいて現
時点の瞬間目標値dDbを演算する。
【0087】具体的には、図12に示すように、第1段
階T11では、初期値「0」と抵抗値切換部402から
の第1抵抗値Db1と増加率切換部404からの第1増
加率De1によって、第1段階T11での抵抗値変化特
性(直線A)が求められ、この抵抗値変化特性から現時
点(例えば任意の時点t11)の瞬間目標値(抵抗値)
を簡単に求めることができる。
【0088】第2段階T12においては、第1抵抗値D
b1と抵抗値切換部402からの第2抵抗値Db2と増
加率切換部404からの第2増加率De2によって、第
2段階T12での抵抗値変化特性(直線B)が求めら
れ、この抵抗値変化特性から現時点(例えば任意の時点
t12)の瞬間目標値dDdを簡単に求めることができ
る。
【0089】以下同様に、第3段階T13では、第2抵
抗値Db2、第3抵抗値Db3、第3増加率De3及び
現時点(t13)に基づいて瞬間目標値を簡単に求める
ことができ、第4段階T14では、第3抵抗値Db3、
第4抵抗値Db4、第4増加率De4及び現時点(t1
4)に基づいて瞬間目標値を簡単に求めることができ
る。
【0090】セレクタ部408は、ヒータ64への加熱
開始時点t0からヒータ発熱部300の抵抗値Drが最
終抵抗値Dbn以上になるまでの期間においては、瞬間
目標値演算部406からの瞬間目標値を後段の差分演算
部410に出力し、ヒータ発熱部300の抵抗値Drが
最終抵抗値Dbn以上となった段階で、レジスタ416
に保持されている基準値Dbを後段の差分演算部410
に出力する。
【0091】差分演算部410は、抵抗検出回路312
からの抵抗値Drとセレクタ部408からの瞬間目標値
dDbあるいは基準値Dbとの差分を演算する。電圧値
演算部412は、差分演算部410からの差分値Ddに
基づいてコンパレータ342に出力すべき電圧値Dvを
演算する。
【0092】D/A変換器358は、入力された電圧値
Dvをアナログ変換して電圧信号Svとして後段のパル
ス幅変調回路334におけるコンパレータ342に出力
する。
【0093】この第2の具体例に係る制御切換回路33
0Bによれば、図13A及び図13Bに示すように、ヒ
ータ64の加熱開始時点t0からヒータ発熱部300の
抵抗値Drが基準値Db以上となるまでの期間T1にお
いては、前記ヒータ64に対して、増加率を多段階に切
り換えながら制御を行う。この増加率の多段階の切換え
制御によって、ヒータ発熱部300の温度が徐々に上が
り、該温度に応じて抵抗値Drが上昇することとなる。
そして、ヒータ発熱部300の抵抗値Drが一旦基準値
Db以上となった時点t1からそれ以降の期間T2にお
いて、前記基準値Dbを目標値とするフィードバック制
御が行われることになる。
【0094】ところで、第1の具体例に係る制御切換回
路330Aでは、初期段階において定電圧制御を行うよ
うにしているが、この場合、ヒータ64の昇温速度が速
くなり、短期間でフィードバック制御に切り換えること
ができる。
【0095】しかし、基体200の温度が高い領域にお
いてフィードバック制御への切換えが行われた場合、最
初にフィードバック制御にかかるまでの期間において温
度が急激に上昇し、基体200に不測の応力(熱応力)
がかかるおそれがある。最悪の場合は、基体200のク
ラックにつながるおそれもある。
【0096】そこで、この第2の具体例に係る制御切換
回路330Bでは、例えば増加率の選定として、最終の
第n番目の増加率Denが、その前の段階における第n
−1番目の増加率Den−1よりも低くなるように選定
すれば、基体200の温度が高い領域で、基体200の
昇温速度を遅くすることができ、基体200のかかる応
力(熱応力等)を低減することができる。これによっ
て、ヒータ64に対する制御をフィードバック制御に切
り換えた際に発生する急激な温度上昇を回避することが
でき、基体200へのクラックの発生を防止することが
できる。
【0097】より好ましくは、各段階における増加率D
e1,De2,・・・,Denを、ヒータ発熱部300
における抵抗値Drが基準値Dbに近くなるにつれて徐
々に低くなるように選定すれば、フィードバック制御に
切り換わる直前においてヒータ発熱部300の抵抗値D
rの上昇がほとんど停止した状態(基体200の温度上
昇がほとんど停止した状態)となり、温度の急激な上昇
などを伴わずにスムーズにフィードバック制御に移るこ
とになる。
【0098】増加率の切換えは、できれば2段階から4
段階であることが好ましい。5段階以上に切り換える
と、それだけ時間がかかり、ヒータ64への加熱開始時
点t0からフィードバック制御に移るまでの期間T1が
必要以上に長くなるおそれがあるからである。
【0099】そして、基体200の温度が600℃以上
の領域における各段階での増加率は、所定温度(基準値
Dbに対応する温度)の5%以下となるような抵抗値の
増加率を選定することが好ましい。具体的には、基体2
00の温度が600℃以上の領域においては、昇温速度
が40℃/sec以下となるように、各段階での増加率
を設定することが好ましい。
【0100】また、基体200の温度が500℃以下の
領域における各段階での増加率は、所定温度の1〜10
%となるような抵抗値の増加率を設定することが好まし
い。具体的には、基体200の温度が500℃以下の領
域においては、昇温速度が20℃/secよりも速く、
100℃/sec以下となるように、各段階での増加率
を設定することが好ましい。
【0101】これらの好ましい増加率の選定によって、
ヒータ64に対する制御をフィードバック制御に切り換
えた際に発生する急激な温度上昇を有効に回避すること
ができ、基体200へのクラックの発生を未然に防止す
ることができる。
【0102】次に、上述した第2の具体例に係る制御切
換回路330BをCPUによって実行されるソフトウエ
アにて構成することも可能である。以下に、第2の具体
例に係る制御切換回路330Bをソフトウエアとした場
合の処理動作を図14を参照しながら説明する。
【0103】まず、ステップS101において、切り換
える段階を計数するためのカウンタiに初期値「1」を
格納して、該カウンタiを初期化する。
【0104】次に、ステップS102において、抵抗検
出回路312から抵抗値Drを読み出す。次いで、ステ
ップS103において、現在、フィードバック制御であ
るか否かを判別する。この判別は、フィードバック制御
を示すフラグに「1」がセットされているかどうかで行
うようにしてもよい。
【0105】フィードバック制御でなければ、次のステ
ップS104に進み、i段階の目標値(抵抗値)を読み
出す。その後、ステップS105において、抵抗値Dr
がi段階の目標値以上であるか否かを判別する。抵抗値
Drがi段階の目標値未満であれば、当該i段階を超え
ていないとして、次のステップS106に進み、i段階
の増加率を読み出す。
【0106】次に、ステップS107において、i段階
の目標値及びi段階の増加率に基づいて現時点の瞬間目
標値を演算する。次いで、ステップS108において、
抵抗値Drと瞬間目標値との偏差を演算し、その後、ス
テップS109において、前記得られた偏差に基づく電
圧値Dvを演算し、次のステップS110において、得
られた電圧値DvをD/A変換器358に出力する。D
/A変換器358は、入力された電圧値Dvをアナログ
変換して電圧信号Svとして後段のコンパレータ342
に出力する。
【0107】次に、ステップS111において、このソ
フトウエアに対する終了要求(電源断、リセット要求)
があるか否かを判別し、終了要求がなければ、前記ステ
ップS102に戻り、該ステップS102以降の処理を
繰り返す。
【0108】そして、前記ステップS105において抵
抗値Drがi段階の目標値以上となった段階で、ステッ
プS112に進み、カウンタiの値を+1更新した後、
次のステップS113において、最終目標値まで処理し
たか否かを判別する。この判別は、カウンタiの値が段
階数Mを超過したかどうかで行われる。
【0109】カウンタiの値が段階数M以下であれば、
前記ステップS102に戻り、次の段階についての処理
を行い、カウンタiの値が段階数Mを超えた段階で、次
のステップS114に進み、フィードバック制御を示す
フラグに「1」をセットする。
【0110】その後、ステップS115において、抵抗
検出回路312からの抵抗値Drと最終目標値(基準値
Db)との偏差を演算する。このステップS115での
処理が終了した段階で、前記ステップS109以降の処
理に移り、偏差に基づく電圧値を演算した後、該電圧値
をD/A変換器358に出力し、その後、前記ステップ
S102以降の処理を繰り返す。この場合、フィードバ
ック制御を示すフラグに「1」がセットされているた
め、ステップS103を介してステップS115以降に
制御が移り、フィードバック制御による処理が繰り返さ
れることになる。
【0111】ここで、2つの実験例(便宜的に第1及び
第2の実験例と記す)について説明する。
【0112】まず、第1の実験例は、比較例1と実施例
1において、あるガス流速下でヒータ昇温時に起こる不
良率F(t)をプロットしたものである。
【0113】比較例1は、第1の具体例に係る制御切換
回路330Aを用いたガスセンサであって、定電圧制御
からフィードバック制御に切り換えてヒータ昇温を行っ
たものである。
【0114】実施例1は、第2の具体例に係る制御切換
回路330Bを用いたガスセンサであって、素子温度が
600℃以上では、40℃/sec以下で、かつ、素子
温度が500℃以下では、100℃/sec以下に設定
してヒータ昇温を行ったものである。
【0115】また、この第1の実験例では、実車のガス
流速を想定し、室温中、エアーブロアにより流速を変え
て実験を行った。実験結果を図15に示す。この図15
において、比較例1のプロットを□で示し、実施例1の
プロットを○で示す。即ち、比較例1は曲線Aに沿った
不良率の特性を示し、実施例1は曲線Bに沿った不良率
の特性を示す。
【0116】この実験結果から、実車のガス流速を想定
した範囲では、実施例1は、クラックは起こらず、比較
例1と比較して効果があるといえる。
【0117】次に、第2の実験例は、比較例2と実施例
2において、ガスセンサのヒータ制御性をディーゼル・
エンジンにて評価したものである。エンジン条件とし
て、1000rpmから3500rpmまで変化させ、
そのときのガス温度の変化に対するガスセンサの素子温
度の変化に基づいてヒータ制御性を比較した。
【0118】比較例2は、2本の電流リード302A及
び302Bからの検出のみでヒータ制御を行い、実施例
2は、2本の電流リード302A及び302Bに電圧検
出用リード(例えば316A)を1本付加して、ヒータ
制御を行ったものである。
【0119】実験結果を図16に示す。この図16にお
いて、比較例2のプロットを□で示し、実施例2のプロ
ットを○で示す。この実験結果から、比較例2は、曲線
Cに沿った特性を示し、ガス温度が上昇するにつれて素
子温度が徐々に低下していることがわかる。それに対し
て、実施例2は直線Dに沿った特性を示し、ガス温度の
変化に拘わらず、素子温度がほぼ一定であることがわか
る。
【0120】これは、ヒータをヒータ発熱部300と電
流リード302A及び302Bに分けて考えた場合、比
較例2は、ヒータ64全体の抵抗値が一定になるように
制御しているため、ガス温度が高くなるにつれて、素子
全体が温められると、電流リード302A及び302B
の温度(抵抗値)が高くなり、相対的にヒータ発熱部3
00の温度(抵抗)が低くなる。
【0121】これに対して、電圧検出用リード(例えば
316A)を有する実施例2においては、直接ヒータ発
熱部300の抵抗値を一定に保つように制御することか
ら、素子全体が温められて、電流リード302A及び3
02Bの温度が高くなっても、素子温度の変化は小さい
ものとなる。つまり、実施例2は、ガス温度の変化に対
するヒータ制御性が安定していることがわかる。
【0122】なお、この発明に係るガスセンサの加熱方
法及びガスセンサは、上述の実施の形態に限らず、この
発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る
ことはもちろんである。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
センサの加熱方法及びガスセンサによれば、基体の温度
を早期に上昇させることができ、所定温度に達するまで
の時間を短縮することができる。
【0124】また、本発明に係るガスセンサの加熱方法
及びガスセンサによれば、フィードバック制御に入った
瞬間に基体の温度が急激に上昇するという現象を回避す
ることができ、基体へのクラックの発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るガスセンサを示す構成図で
ある。
【図2】本実施の形態に係るガスセンサのヒータと抵抗
検出回路を示す説明図である。
【図3】本実施の形態に係るガスセンサのヒータ制御回
路を示す構成図である。
【図4】図4Aは偏差信号のレベルが三角波の頂点レベ
ルよりも高い場合を示す波形図であり、図4Bはそのと
きのベース駆動信号を示す波形図である。
【図5】図5Aは偏差信号のレベルが三角波の中点レベ
ルから頂点レベルの間にある場合を示す波形図であり、
図5Bはそのときのベース駆動信号を示す波形図であ
る。
【図6】図6Aは偏差信号のレベルが三角波の底辺レベ
ルから中点レベルの間にある場合を示す波形図であり、
図6Bはそのときのベース駆動信号を示す波形図であ
る。
【図7】図7Aは偏差信号のレベルが三角波の底辺レベ
ルよりも低い場合を示す波形図であり、図7Bはそのと
きのベース駆動信号を示す波形図である。
【図8】第1の具体例に係る制御切換回路を示す構成図
である。
【図9】図9Aは第1の具体例に係る制御切換回路によ
るヒータ電圧特性を示す図であり、図9Bは抵抗値特性
を示す図である。
【図10】第1の具体例に係る制御切換回路をソフトウ
エアにて構成した場合の処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図11】第2の具体例に係る制御切換回路を示す構成
図である。
【図12】目標抵抗値及び増加率の多段階での切換え制
御を示す特性図である。
【図13】図13Aは第1の具体例に係る制御切換回路
によるヒータ電圧特性を示す図であり、図13Bは抵抗
値特性を示す図である。
【図14】第2の具体例に係る制御切換回路をソフトウ
エアにて構成した場合の処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図15】第1の実験例の結果(ガス流速に対する不良
率の変化)を示す図である。
【図16】第2の実験例の結果(ガス温度に対する素子
温度の変化)を示す図である。
【符号の説明】
10…ガスセンサ 64…ヒータ 200…基体 310…ヒータ制
御系 312…抵抗検出回路 314…ヒータ制
御回路 316A、316B…電圧検出用リード 330、330A、330B…制御切換回路 332…パワートランジスタ 334…パルス幅
変調回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/46 376 27/58 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックスの基体にヒータが埋設され、
    前記ヒータを制御しながら昇温するガスセンサの加熱方
    法において、 昇温速度は、低温領域では速く、高温領域では遅くする
    ことを特徴とするガスセンサの加熱方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガスセンサの加熱方法にお
    いて、 前記昇温速度は、600℃以上では遅くすることを特徴
    とするガスセンサの加熱方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のガスセンサの加熱方法にお
    いて、 前記昇温速度は、600℃以上では40℃/sec以下
    とすることを特徴とするガスセンサの加熱方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のガスセンサの加熱方法にお
    いて、 前記昇温速度は、500℃以下では速くすることを特徴
    とするガスセンサの加熱方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載のガスセンサの加熱方法にお
    いて、 前記昇温速度は、500℃以下では20℃/secより
    も速く、かつ100℃/sec以下とすることを特徴と
    するガスセンサの加熱方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載のガスセンサの加熱方法にお
    いて、 昇温過程での時間に対するヒータ電圧の変化を指数曲線
    に合わせて前記ヒータに印加することを特徴とするガス
    センサの加熱方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載のガスセンサの加熱方法にお
    いて、 前記ヒータにおける発熱部の抵抗を検出、制御しながら
    昇温を行うことを特徴とするガスセンサの加熱方法。
  8. 【請求項8】セラミックスの基体にヒータが埋設された
    ガスセンサにおいて、 前記ヒータの発熱部における抵抗値を検出する抵抗検出
    手段と、 前記発熱部の抵抗値の単位時間当たりの増加率を制御す
    るヒータ制御手段とを有することを特徴とするガスセン
    サ。
  9. 【請求項9】請求項8記載のガスセンサにおいて、 前記抵抗検出手段は、前記発熱部の抵抗を検出するため
    の検出リードを少なくとも1本有することを特徴とする
    ガスセンサ。
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