JP7382263B2 - 異常検出方法及びガスセンサの製造方法 - Google Patents

異常検出方法及びガスセンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、異常検出方法及びガスセンサの製造方法に関する。
従来、セラミックスヒータとしては、板状のセラミックス体と、セラミックス体の内部に配設された発熱体と、を備え、発熱体が発熱部とリード部とを有するものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、リード部が、発熱部に通電するための第1,第2リードと、電圧測定用のリードとを備えた態様が記載されている。そして、第1,第2リードと電圧測定用のリードとの3本のリードを用いることで、第1,第2リードの電圧降下の値を除いた発熱部の両端の電圧を精度良く測定できることが記載されている。このとき、第1,第2リードの電圧降下の値がほぼ等しいことを前提として、発熱部の両端の電圧を測定することが記載されている。このような測定方法は3端子法と呼ばれている。
特開2017-041420号公報
ところで、セラミックスヒータを製造する場合において、発熱部の両端に接続される通電用のリードの実際の抵抗値が設計値などの正常な値と異なってしまう場合があった。リードの抵抗値に異常があると、例えば3端子法を用いて算出される発熱部の抵抗値に誤差が生じるなどの問題が起きる場合がある。その結果、セラミックスヒータの制御が正しく行えない場合がある。そのため、リードの抵抗値に異常があるか否かを検出したいという要望があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、発熱部への電力供給用の第1,第2リードの少なくとも一方の抵抗値の異常を検出することを主目的とする。
本発明は、上述した主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の異常検出方法は、
セラミックス体と、
前記セラミックス体の内部に配設され、両端である第1端及び第2端を有する発熱部と、
前記第1端に接続され、前記発熱部への電力供給用の第1リードと、
前記第2端に接続され、前記発熱部への電力供給用の第2リードと、
前記第2リードと並列に前記第2端に接続された電圧測定用の第3リードと、
を備えたセラミックスヒータにおける前記第1リード及び前記第2リードの抵抗値の異常を検出する異常検出方法であって、
前記第1リード及び前記第2リードを介して前記発熱部に電力を供給して該発熱部を発熱させたときの、前記第1リード及び前記第2リードの温度が共に安定するまでの時間である温度安定時間を測定する安定時間測定ステップと、
前記測定された温度安定時間に基づいて前記第1リード及び前記第2リードの少なくとも一方の抵抗値の異常を検出する異常検出ステップと、
を含むものである。
この異常検出方法では、まず、電力供給用の第1リード及び第2リードを介して発熱部に電力を供給して発熱部を発熱させる。そして、このときの、第1リード及び第2リードの温度が共に安定するまでの時間である温度安定時間を測定する。そして、測定された温度安定時間に基づいて第1リード及び第2リードの少なくとも一方の抵抗値の異常を検出する。ここで、発熱部に電力を供給すると、発熱部が発熱するが、第1,第2リードも電流が流れることで発熱する。そして、発熱部の温度が先に上昇してほぼ安定し、その後に第1,第2リードの温度も安定して、最終的にセラミックス体の温度分布が安定した状態になる。このとき、第1,第2リードの少なくとも一方の抵抗値が正常な値からずれた値になっていると、抵抗値が正常な場合と比べてそのリードの発熱量が異なる値になる。その結果、第1,第2リードの温度が共に安定するまでの時間も変化する。したがって、温度安定時間に基づいて、発熱部への電力供給用の第1,第2リードの少なくとも一方の抵抗値に異常があることを検出できる。
本発明の異常検出方法において、前記安定時間測定ステップでは、下記式(1)で定義される分担率S[%]が安定するまでの時間を前記温度安定時間として測定してもよい。分担率Sは、式(1)からわかるように、ヒータ全体抵抗RAに占める発熱部抵抗RHの割合を表す値である。また、発熱部,第1リード,及び第2リードの各々の温度が変化すると各々の抵抗値も変化するから、分担率Sも変化する。発熱部への電力供給を開始すると、上述したように第1,第2リードよりも発熱部の温度が先に上昇するから、発熱部の抵抗値が先に上昇して分担率Sも急上昇する。その後、発熱部の温度すなわち発熱部抵抗がほぼ安定してからも第1リード及び第2リードの温度は上昇していくため、分担率Sは低下していき、第1リード及び第2リードの温度(抵抗値)が共に安定すると、分担率Sも一定の値で安定する。そのため、分担率Sが安定するまでの時間は、第1リード及び第2リードの温度が共に安定するまでの時間である温度安定時間とみなすことができる。
S=RH/RA×100 (1)
ただし、
RHは前記発熱部の抵抗値である発熱部抵抗[Ω]、
RAは前記発熱部,前記第1リード,及び前記第2リードの抵抗値を含むヒータ全体抵抗[Ω]。
本発明の異常検出方法において、前記異常検出ステップでは、前記測定された温度安定時間が所定の正常範囲から外れていた場合に、前記第1リード及び前記第2リードの抵抗値の少なくとも一方が異常であると判定してもよい。こうすれば、異常の有無を比較的容易に判定できる。
本発明の異常検出方法において、前記セラミックス体は、長手方向を有し、前記第1リード及び前記第2リードは、長さ方向が前記長手方向に沿うように配設されており、前記安定時間測定ステップでは、前記セラミックス体を前記長手方向が鉛直方向に沿うように配置した状態で前記温度安定時間を測定してもよい。ここで、第1,第2リードの長さ方向が水平方向に沿うように配置した場合、セラミックス体の加熱によるセラミックス体周辺の雰囲気の対流が第1リードと第2リードとの温度に影響を与えてしまい、温度安定時間が正しく測定できない場合がある。例えば、第1リードと第2リードの抵抗値が共に正常であるにも関わらず、対流によって一方のリードが偏って加熱されることで、温度安定時間が長くなって異常と判定されてしまう場合が考えられる。逆に、抵抗値が小さく本来であれば昇温が遅いリードが対流によって偏って加熱されて、温度安定時間が長くならず異常と判定されない場合も考えられる。これに対し、第1,第2リードの長さ方向が鉛直方向に沿うようにセラミックス体を配置すると、第1,第2リードの一方が対流によって偏って加熱されることを抑制できるため、温度安定時間の測定精度が向上し、ひいては異常検出の精度が向上する。
本発明の異常検出方法は、前記セラミックスヒータを備えた、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのセンサ素子に対して行ってもよい。また、本発明の異常検出方法は、前記センサ素子と該センサ素子を囲む筒状体とを備えたガスセンサに対して行ってもよい。
ガスセンサに対して行う本発明の異常検出方法において、前記安定時間測定ステップでは、前記ガスセンサが伝熱材を有する治具に取り付けられて前記筒状体と前記伝熱材とが接触した状態で前記温度安定時間を測定してもよい。こうすれば、セラミックス体から筒状体を介して伝熱材にも熱が伝導するため、伝熱材の熱容量に起因して温度安定時間が長くなる。そのため、第1リード及び第2リードの抵抗値に異常がない場合と少なくとも一方の抵抗値に異常がある場合との温度安定時間の差も大きくなる。したがって、温度安定時間に基づいて異常を検出しやすくなる。伝熱材は、例えば金属であってもよい。また、前記安定時間測定ステップでは、前記筒状体が前記伝熱材に挿入されて該伝熱材と接触した状態で前記温度安定時間を測定してもよい。
本発明のガスセンサの製造方法は、
前記セラミックスヒータを備えた、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのセンサ素子を作製する素子作製工程と、
前記センサ素子と該センサ素子を覆う筒状体とを備えたガスセンサを作製するセンサ作製工程と、
前記素子作製工程で作製され前記センサ作製工程が行われる前の前記センサ素子と、前記センサ作製工程で作製されたガスセンサと、の少なくともいずれかに対して、上述したいずれかの態様の異常検出方法を行う検査工程と、
を含むものである。
この製造方法では、検査工程において上述した異常検出方法を行う。そのため、上述した本発明の異常検出方法と同様の効果、例えば発熱部への電力供給用の第1,第2リードの少なくとも一方の抵抗値に異常があることを検出できる効果が得られる。
ガスセンサ10の縦断面図。 ガスセンサ10が備えるセンサ素子20の斜視図。 センサ素子20の構成の一例を概略的に示した断面模式図。 発熱部72と制御装置90との電気的な接続関係を示す模式図。 センサ立て195の上面図。 図5のA-A断面図。 異常検出処理の一例を示すフローチャート。 分担率S及び発熱部抵抗RHの時間変化の一例を示すグラフ。 分担率Sの時間微分値の時間変化の一例を示すグラフ。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。まず、本発明の製造方法で製造するガスセンサの一例であるガスセンサ10について説明する。図1は、ガスセンサ10の縦断面図である。図2は、ガスセンサ10が備えるセンサ素子20の斜視図である。図3は、センサ素子20の構成の一例を概略的に示した断面模式図である。図4は、センサ素子20の発熱部72と制御装置90との電気的な接続関係を示す模式図である。なお、センサ素子20は長尺な直方体形状をしており、このセンサ素子20の長手方向(図3の左右方向)を前後方向とし、センサ素子20の厚み方向(図3の上下方向)を上下方向とする。また、センサ素子20の幅方向(前後方向及び上下方向に垂直な方向)を左右方向とする。
図1に示すように、ガスセンサ10は、センサ素子20と、センサ素子20の前端側を保護する保護カバー30と、センサ素子20と導通するコネクタ50を含むセンサ組立体40とを備えている。このガスセンサ10は、図示するように例えば車両の排ガス管などの配管190に取り付けられて、被測定ガスとしての排気ガスに含まれるNOxやO2等の特定ガスの濃度を測定するために用いられる。本実施形態では、ガスセンサ10は特定ガス濃度としてNOx濃度を測定するものとした。
保護カバー30は、センサ素子20の前端を覆う有底筒状の内側保護カバー31と、この内側保護カバー31を覆う有底筒状の外側保護カバー32とを備えている。内側保護カバー31及び外側保護カバー32には、被測定ガスを保護カバー30内に流通させるための複数の孔が形成されている。内側保護カバー31で囲まれた空間としてセンサ素子室33が形成されており、センサ素子20の前端はこのセンサ素子室33内に配置されている。
センサ組立体40は、センサ素子20を封入固定する素子封止体41と、素子封止体41に取り付けられたボルト47,外筒48と、センサ素子20の後端の表面(上下面)に形成された図示しないコネクタ電極(後述する第1コネクタ電極71aのみ図3に図示した)に接触してこれらと電気的に接続されたコネクタ50と、を備えている。
素子封止体41は、筒状の主体金具42と、主体金具42と同軸に溶接固定された筒状の内筒43と、主体金具42及び内筒43の内側の貫通孔内に封入されたセラミックスサポーター44a~44c,圧粉体45a,45b,メタルリング46と、を備えている。センサ素子20は素子封止体41の中心軸上に位置しており、素子封止体41を前後方向に貫通している。内筒43には、圧粉体45bを内筒43の中心軸方向に押圧するための縮径部43aと、メタルリング46を介してセラミックスサポーター44a~44c,圧粉体45a,45bを前方に押圧するための縮径部43bとが形成されている。縮径部43a,43bからの押圧力により、圧粉体45a,45bが主体金具42及び内筒43とセンサ素子20との間で圧縮されることで、圧粉体45a,45bが保護カバー30内のセンサ素子室33と外筒48内の空間49との間を封止すると共に、センサ素子20を固定している。
ボルト47は、主体金具42を囲むように主体金具42と同軸に固定された筒状の部材であり、外周面に雄ネジ部が形成されている。ボルト47の雄ネジ部は、配管190に溶接され内周面に雌ネジ部が設けられた固定用部材191内に挿入できるように構成されている。これにより、ガスセンサ10のうちセンサ素子20の前端や保護カバー30の部分が配管190内に突出した状態で、ガスセンサ10を配管190に固定することができる。
外筒48は、内筒43,センサ素子20,コネクタ50の周囲を覆っており、コネクタ50に接続された複数のリード線55が後端から外部に引き出されている。この複数のリード線55は、コネクタ50を介してセンサ素子20の各電極(後述)と導通している。外筒48とリード線55との隙間はゴム栓57によって封止されている。外筒48内の空間49は基準ガス(本実施形態では大気)で満たされている。センサ素子20の後端はこの空間49内に配置されている。
センサ素子20は、素子本体20aと、多孔質保護層20bと、ヒータ部70(図3,図4参照)と、を備えている。
素子本体20aは、セラミックスの層を積層した積層体であり、長尺な直方体形状をしている。本実施形態では、図3に示すように、素子本体20aはジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性の固体電解質層を6層積層した積層体として構成されている。
素子本体20aは、被測定ガス導入口21と、基準ガス導入口22と、検出部23と、接着層29と、を有している。被測定ガス導入口21は、素子本体20aの前端面に開口して被測定ガスを素子本体20aの内部に導入する。基準ガス導入口22は、素子本体20aの後端面に開口して特定ガス濃度の検出の基準となる基準ガス(ここでは大気)を素子本体20aの内部に導入する。検出部23は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出する。検出部23は、少なくとも1つの電極を備えており、素子本体20aの上面に配設された外側電極24と、素子本体20aの内部に配設された内側主ポンプ電極25,内側補助ポンプ電極26,測定電極27,及び基準電極28とを備えている。内側主ポンプ電極25及び内側補助ポンプ電極26は、素子本体20aの内部の空間の内周面に配設されており、トンネル状の構造を有していてもよい。
検出部23が特定ガス濃度を検出する原理は周知であり例えば上述した特許文献1にも記載されている。例えば、NOx濃度を検出する場合、被測定ガス導入口21から導入された被測定ガスは、まず、内側主ポンプ電極25及び外側電極24を備えるポンプセルと、内側補助ポンプ電極26及び外側電極24を備えるポンプセルと、によって酸素が汲み出されて酸素分圧が実質ゼロになる。続いて、測定電極27の周囲で被測定ガス中のNOxが還元されて酸素が発生する。そして、測定電極27と基準電極28との間の起電力が一定になるように測定電極27と外側電極24との間の電圧をフィードバック制御し、発生した酸素を測定電極27及び外側電極24を備えるポンプセルが汲み出すことによって流れるポンプ電流に基づいて、NOx濃度を検出する。また、発生した酸素に基づいて生じる測定電極27と基準電極28との間の起電力に基づいてNOx濃度を検出することもできる。なお、ガスセンサ10を使用して特定ガス濃度を検出する際には、リード線55を介してガスセンサ10に制御装置(例えば図4に示す制御装置90)を接続し、この制御装置が検出部23の各ポンプセルを制御して、各ポンプセルを上記のように動作させる。
多孔質保護層20bは、素子本体20aのうち特に検出部23周辺を被覆して、その部分を保護する。多孔質保護層20bは、例えば被測定ガス中の水分等が付着して素子本体20aにクラックが生じるのを抑制する役割を果たす。多孔質保護層20bは、例えばアルミナ、ジルコニア、スピネル、コージェライト,チタニア、マグネシアなどのセラミックスからなる多孔質体である。本実施形態では、多孔質保護層20bはアルミナのセラミックスとした。
ヒータ部70は、素子本体20aの固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、素子本体20aを加熱して保温する温度調整の役割を担う。ヒータ部70は、図3,図4に示すように、素子本体20aの一部である下から1~3番目に位置する固体電解質層(セラミックス体の一例)と、コネクタ電極71と、発熱部72と、スルーホール73と、ヒータ絶縁層74と、第1~第3リード77a~77cと、を備えている。図4に示す発熱部72及び第1~第3リード77a~77cの形状は、センサ素子20を上から見たときの概略形状である。コネクタ電極71は、素子本体20aの下面の後端側に配設されている。発熱部72は、素子本体20aの内部に配設された電気抵抗体であり、セラミックスの層(本実施形態では上述した固体電解質層)に上下から挟まれている。発熱部72は、コネクタ電極71を通して外部から給電されることにより発熱する。発熱部72は、図4に示すような蛇行した形状をしており、上面視で検出部23の各電極が存在する領域の全域に渡って埋設されている。発熱部72は、素子本体20aを構成する固体電解質層のうち特に検出部23の各電極が存在する領域の固体電解質が活性化する温度(例えば800℃)になるように、素子本体20aの温度を調整することが可能となっている。ヒータ絶縁層74は、発熱部72の上下面に、アルミナ等の絶縁体によって形成されてなる絶縁層である。ヒータ絶縁層74は、固体電解質層と発熱部72との間の電気的絶縁性を得る目的で形成されている。第1~第3リード77a~77cは、長さ方向が互いに平行になるように配置されている。第1~第3リード77a~77cは、いずれも、長さ方向が素子本体20aの長手方向(前後方向)に沿うように配設されている。また、第1リード77aは素子本体20a内部のうち右側に配置され、第2リード77bは素子本体20aの内部のうち左側に配置されている。第3リード77cは、左右方向で第1,第2リード77a,77bの間に配置されている。第1,第2リード77a,77bは、発熱部72への電力供給用のリードである。第3リード77cは、電圧測定用のリードである。第1,第2リード77a,77bは、互いに左右対称になるようにセンサ素子20内に配設されている。また、第1,第2リード77a,77bは、互いの抵抗値がなるべく等しくなるように形成されている。例えば第1,第2リード77a,77bは、両者の材質が同じで、長さ,幅及び厚みも互いに同じになるように形成されている。
コネクタ電極71は、素子本体20aの下面の後端側に配設された第1~第3コネクタ電極71a~71cを備えている。図3では第1コネクタ電極71aのみ示しているが、実際には素子本体20aの下面に、例えば左右に並べて第1~第3コネクタ電極71a~71cが配設されている。コネクタ電極71は、センサ素子20と外部とを電気的に導通するための端子として機能する。図4に示すように、発熱部72の一端である第1端72aは、第1リード77aに接続されており、第1リード77aを介して第1コネクタ電極71aと接続されている。発熱部72の他端である第2端72bは、第2リード77bに接続されており、第2リード77bを介して第2コネクタ電極71bと接続されている。また、第2端72bは、第3リード77cとも接続され、第3リード77cを介して第3コネクタ電極71cと接続されている。そのため、第3リード77cは、第2リード77bと並列に第2端72bに接続されている。図4では模式的に図示しているため図示を省略しているが、第1リード77aは図3のスルーホール73内の導体を介して素子本体20aの下面の第1コネクタ電極71aと接続されている。第2リード77bについても、素子本体20a内部に配設された図示しないスルーホール内の導体又は素子本体20aの側面に配設された導体などを介して、第2コネクタ電極71bと接続されている。第3リード77cと第3コネクタ電極71cとの接続についても同様である。
ヒータ部70は、検出部23と同様に、リード線55を介してガスセンサ10に接続される上述した制御装置(例えば図4に示す制御装置90)によって制御される。
なお、図示は省略するが、検出部23が有する上述した各電極についても、素子本体20a内部に設けられたリード及びコネクタ電極を介して、センサ素子20の外部と電気的に接続できるようになっている。
次に、こうしたガスセンサ10の製造方法について説明する。本実施形態のガスセンサ10の製造方法は、
ヒータ部70を備えた、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのセンサ素子20を作製する素子作製工程と、
センサ素子20とセンサ素子20を覆う筒状体とを備えたガスセンサ10を作製するセンサ作製工程と、
素子作製工程で作製されセンサ作製工程が行われる前のセンサ素子20と、センサ作製工程で作製されたガスセンサ10と、の少なくともいずれかに対して、ヒータ部70の第1リード77a及び第2リード77bの抵抗値の異常を検出する異常検出方法を行う検査工程と、
を含む。
素子作製工程では、まず、ジルコニアなどの酸素イオン伝導性固体電解質をセラミックス成分として含む未焼成のセラミックスグリーンシートを複数(ここでは6枚)用意する。各グリーンシートには、必要に応じて切欠や貫通孔や溝などを打ち抜き処理などによって設けたり、各電極24~28,発熱部72,第1~第3リード77a~77c,コネクタ電極71などをスクリーン印刷したりする。スルーホール73への導電材料の充填は、例えば公知のスルーホール印刷によって行うことができる。このような各グリーンシートへの印刷を行った後、複数のグリーンシートを積層及び接着する。こうして得られた積層体は、未焼成の素子本体20aを複数個包含したものである。その積層体を切断して素子本体20aの大きさに切り分ける。そして、切り分けた複数の未焼成の素子本体20aを所定の焼成温度で焼成する。これにより、検出部23及びヒータ部70などを備えた素子本体20aを得る。続いて、プラズマ溶射により素子本体20aの外側に多孔質保護層20bを形成して、センサ素子20を得る。多孔質保護層20bは、プラズマ溶射に限らず、スクリーン印刷、ゲルキャスト法,ディッピングなどを用いて形成してもよい。
センサ作製工程では、まず、素子作成工程で作製されたセンサ素子20に素子封止体41を取り付けてセンサ素子20を封止固定する。次に、コネクタ50及びリード線55を接続する。続いて、素子封止体41にボルト47及び保護カバー30を取り付ける。また、素子封止体41に外筒48を取り付けると共に、リード線55を外筒48の外部に引き出す。そして、ゴム栓57を外筒48に取り付ける。これにより、ガスセンサ10が得られる。
次に、検査工程について説明する。本実施形態では、検査工程は、センサ作製工程で作製されたガスセンサ10に対して行う。検査工程は、
第1リード77a及び第2リード77bを介して発熱部72に電力を供給して発熱部72を発熱させたときの、第1リード77a及び第2リード77bの温度が安定するまでの時間である温度安定時間を測定する安定時間測定ステップと、
測定された温度安定時間に基づいて第1リード77a及び第2リード77bの少なくとも一方の抵抗値の異常を検出する異常検出ステップと、
を含む。
安定時間測定ステップは、本実施形態では、図5及び図6に示すセンサ立て195にガスセンサ10を取り付け、さらに図4に示すようにヒータ部70と制御装置90とを接続した状態で行う。また、安定時間測定ステップは、例えば常温(25℃)及び大気雰囲気下で行う。センサ立て195は、ガスセンサ10を固定するための治具であり、4本の支柱196と、支柱196により支持されると共に上下に間隔を空けて配置されたプレート197及びプレート198と、を備えている。プレート197には、プレート197を貫通する複数(本実施形態では36個)の挿入孔197aが形成されている。プレート198にも同様にプレート198を貫通する複数(本実施形態では36個)の挿入孔198aが形成されている。複数の挿入孔197aと複数の挿入孔198aとは1対1に対応しており、対応する挿入孔197aと挿入孔198aとは同軸に位置している。プレート197,198は、ガスセンサ10の熱をプレート197,198自身に伝導させる伝熱材としての役割も果たす。プレート197,198は、例えば金属などの熱容量が大きい材質であることが好ましい。本実施形態では、プレート197,198の材質はステンレス鋼とした。また、本実施形態では支柱196もプレート197,198と同じ材質で構成されており、支柱196も伝熱材としての役割を果たす。
図6には、センサ立て195に取り付けられた状態のガスセンサ10も示している。安定時間測定ステップを行う際には、図6に示すように、ガスセンサ10を挿入孔197a,197b内に挿入して、ガスセンサ10とプレート197,198とが接触した状態にする。本実施形態では、ガスセンサ10のボルト47の外周面が挿入孔197aの内周面に接触し、外側保護カバー32の外周面が挿入孔198aの内周面に接触するように、ガスセンサ10をセンサ立て195に取り付ける。また、このようにガスセンサ10をセンサ立て195に取り付けることで、ガスセンサ10及びセンサ素子20の長手方向が鉛直方向に沿うように、ガスセンサ10が配置される。これにより、第1リード77a及び第2リード77bも、長さ方向が鉛直方向に沿うように配置されることになる。
制御装置90は、図4に示すように、ヒータ電源85と、ヒータ電流取得部86と、第1ヒータ電圧取得部87と、第2ヒータ電圧取得部88と、制御部91と、を備えている。
ヒータ電源85は、第1コネクタ電極71a及び第2コネクタ電極71bと導通するように接続される。これにより、ヒータ電源85は第1,第2コネクタ電極71a,71b間に電圧を印加して発熱部72に電力を供給する。ヒータ電流取得部86は、第2コネクタ電極71bとヒータ電源85との間に接続されており、発熱部72に供給される電力によって流れるヒータ電流Ihを取得する。
第1ヒータ電圧取得部87は、第1コネクタ電極71a及び第2コネクタ電極71bと導通するように接続されて、第1,第2コネクタ電極71a,71b間の電圧である電圧Vhを取得する。電圧Vhは、発熱部72,第1コネクタ電極71a,及び第2コネクタ電極71bの電圧降下の和に相当する電圧である。第2ヒータ電圧取得部88は、第2コネクタ電極71b及び第3コネクタ電極71cと導通するように接続されて、第2,第3コネクタ電極71b,71c間の電圧である電圧Vtを取得する。第3リード77cにはヒータ電流Ihが流れないため、電圧Vtは、第2リード77bの電圧降下分に相当する電圧である。
制御部91は、CPU92,図示しないRAM,及び記憶部94などを備えたマイクロプロセッサである。記憶部94は、例えばROMなどの不揮発性メモリであり、例えば各種プログラム及び各種データを記憶する装置である。制御部91は、ヒータ電流取得部86が取得したヒータ電流Ih,第1ヒータ電圧取得部87が取得した電圧Vh,及び第2ヒータ電圧取得部88が取得した電圧Vtを入力する。制御部91は、ヒータ電源85に制御信号を出力することでヒータ電源85が発熱部72に供給する電力を制御する。
こうしたセンサ立て195及び制御装置90を用いて検査工程を行う様子について説明する。図7は、検査工程で制御装置90が実行する異常検出処理の一例を示すフローチャートである。
異常検出処理を開始すると、制御部91のCPU92は、まず、ヒータ電源85を制御して発熱部72への電力供給を開始する(ステップS100)。これにより、発熱部72の発熱が開始される。次に、CPU92は、ヒータ電流取得部86,第1ヒータ電圧取得部87,及び第2ヒータ電圧取得部88が取得したヒータ電流Ih,電圧Vh,及び電圧Vtを取得し(ステップS110)、取得した値に基づいて分担率S[%]を導出する(ステップS120)。そして、CPU92は、ステップS110,S120を、発熱部72への電力供給の開始から所定時間が経過するまで(ステップS130)、繰り返し実行する。例えば、CPU92は、ステップS110,S120の実行を、数百μsec~数msecの所定の時間間隔で繰り返し実行する。所定時間は、後述する温度安定時間よりも長い時間となるように予め定められており、例えば30分~1時間程度としてもよい。
ここで、分担率Sは、下記式(1)で定義される値である。式(1)からわかるように、分担率は、ヒータ全体抵抗に占める発熱部の抵抗値の割合を表す値である。
S=RH/RA×100 (1)
ただし、
RHは発熱部72の抵抗値である発熱部抵抗[Ω]、
RAは発熱部72,第1リード77a及び第2リード77bの抵抗値を含むヒータ全体抵抗[Ω]。
CPU92は、分担率Sを導出するにあたり、発熱部抵抗RHを3端子法を用いて算出する。具体的には、CPU92は、下記式(2)の関係式を用いて発熱部抵抗RHを算出する。すなわち、CPU92は、第1リード77aの抵抗値である第1リード抵抗RLaと第2リード77bの抵抗値である第2リード抵抗RLbとが同じであるとみなして(RLa+RLb=RLb×2が成り立つとみなして)、ヒータ全体抵抗RAと第2リード抵抗RLbとに基づいて発熱部抵抗RHを算出する。ヒータ全体抵抗RA及び第2リード抵抗RLbの値は、ステップS110で取得したヒータ電流Ih,電圧Vh,及び電圧Vtに基づいて、オームの法則に基づく下記式(3),(4)から算出できる。なお、ヒータ全体抵抗RAは、基本的には発熱部72,第1リード77a及び第2リード77bの合成抵抗値、すなわちRH+RLa+RLbに等しい。
RH=RA-RLb×2 (2)
RA=Vh/Ih (3)
RLb=Vt/Ih (4)
なお、CPU92は、ステップS120で式(1)~(4)に基づいて分担率Sを導出すると、導出した分担率Sの値に、直前のステップS110を実行した時刻、すなわち分担率Sの導出に用いたヒータ電流Ih,電圧Vh,及び電圧Vtを取得した時刻を対応づけて、記憶部94に記憶する。したがって、CPU92が、所定時間が経過するまでステップS110,S120を繰り返し実行することで、分担率Sの時間変化を表すデータが記憶部94に記憶される。
ステップS130で所定時間が経過したと判定すると、CPU92は、ヒータ電源85を制御して発熱部72への電力供給を終了する(ステップS140)。そして、CPU92は、記憶部94に記憶された分担率Sの時間変化のデータを用いて、分担率S[%]が安定するまでの時間を算出し、算出した時間を温度安定時間Tとする(ステップS150)。温度安定時間Tは、第1リード77a及び第2リード77bの温度が共に安定するまでの時間である。本実施形態では、温度安定時間Tの算出の起点は、ステップS100で発熱部72への電力供給を開始した時刻とした。
図8は、分担率S及び発熱部抵抗RHの時間変化の一例を示すグラフである。図9は、分担率Sの時間微分値の時間変化の一例を示すグラフである。図8,9の時刻0は、ステップS100で発熱部72への電力供給を開始した時刻である。ここで、発熱部72に電力を供給すると、発熱部72が発熱するが、第1,第2リード77a,77bも電流Ihが流れることで発熱する。ただし、発熱部抵抗RHは第1リード抵抗RLa及び第2リード抵抗RLbよりも大きいため、発熱部72の発熱量は第1,第2リード77a,77bよりも大きい。そのため、発熱部72に電極供給が開始されると、発熱部72の温度が先に上昇してほぼ安定し、その後に第1,第2リード77a,77bの温度も安定して、最終的にセンサ素子20の温度分布が安定した状態になる。また、発熱部72,第1リード77a及び第2リード77bの各々の温度が変化すると各々の抵抗値も変化する。そのため、発熱部72に電力供給が開始されると、第1リード抵抗RLa及び第2リード抵抗RLbよりも発熱部抵抗RHが先に上昇し、結果として分担率Sの値も急上昇する(図8の時刻0から時刻t0の期間を参照)。その後、発熱部72の温度すなわち発熱部抵抗RHがほぼ安定してからも第1リード77a及び第2リード77bの温度は上昇していくため、発熱部抵抗RHが安定してからもヒータ全体抵抗RAは上昇していく。その結果、図8の時刻t0から時刻t1の期間に示すように分担率Sの値は低下していき、第1リード77a及び第2リード77bの温度(抵抗値)が共に安定すると(時刻t1)、分担率Sも一定の値で安定する。そのため、分担率Sが安定するまでの時間(図8では時間t1)は、第1リード77a及び第2リード77bの温度が共に安定するまでの時間である温度安定時間Tとみなすことができる。
CPU92は、温度安定時間Tを算出するにあたり、分担率Sが安定した時刻(図8では時刻t1)を、例えば以下のようにして決定する。まず、CPU92は、分担率Sの時間変化のデータに基づいて分担率Sの時間微分を導出して、図9に示すような分担率Sの時間微分の時間変化のデータを作成する。図9に示すように、分担率Sの時間微分の値は、発熱部抵抗RHが安定する時刻t0で負のピーク値となり、そこから上昇して値0に近づいていく。そこで、CPU92は、分担率Sの時間微分の時間変化のデータに基づいて、分担率Sの時間微分の値が負のピークを過ぎて上昇し始めてから、初めて値0とみなせる下限値以上になった時刻を求めて、この時刻に基づいて温度安定時間Tを算出する。下限値は、実験により予め定めておけばよい。本実施形態では、下限値は-0.002とした。また、CPU92が分担率Sの時間変化のデータに対して移動平均(例えば分担率Sの20点の値の移動平均)を算出して、分担率Sの移動平均の時間微分の時間変化のデータに基づいて分担率Sが安定した時刻を求めることが好ましい。こうすれば、分担率Sのわずかな誤差や乱れなどの影響をなくして、精度良く温度安定時間Tを算出できる。なお、分担率Sが安定した時刻を測定できればよく、分担率Sの時間微分を用いない方法で温度安定時間Tを算出してもよい。
ここで、第1リード77a及び第2リード77bの抵抗値は基本的に同じ値になるように設計されている。しかし、例えば製造時のスクリーン印刷の膜厚のばらつきや印刷の不良などに起因して、第1リード77a及び第2リード77bの少なくともいずれかの抵抗値が、正常な値(製造時の設計値)からずれる異常が生じる場合がある。この場合、抵抗値が正常な値からずれたリードは、抵抗値が正常な場合と比べて発熱量が異なる値になる。その結果、第1,第2リード77a,77bの温度が共に安定するまでの時間も変化する。例えば、第1リード抵抗RLaが正常な値よりも大きく第2リード抵抗RLbが正常な値であった場合、第2リード77bよりも第1リード77aの方が発熱量が大きくなるため、第1リード77aの温度が第2リード77bよりも上昇しやすくなる。その結果、センサ素子20のうち第1リード77aが存在する右側の領域の温度が上昇しやすくなるなど、センサ素子20の温度分布が左右非対称になる。その結果、最終的に第1リード77a及び第2リード77bの温度が共に安定するまでの時間が、正常な場合と比較して長くなり、分担率Sが安定するまでの時間も長くなる。すなわち温度安定時間Tが長くなる。なお、第1リード抵抗RLaと第2リード抵抗RLbとに差があれば、センサ素子20の左右の温度分布が左右非対称になって第1,第2リード77a,77bの温度が共に安定するまでの時間が長くなるから、温度安定時間Tは長くなる。したがって、例えば上述した例とは逆に第1,第2リード抵抗RLa,RLbの一方のみが正常な値より小さい場合であっても、温度安定時間Tは長くなる。このように、温度安定時間Tに基づいて、第1,第2リード抵抗RLa,RLbの少なくとも一方に異常があることを検出できる。
図7の異常検出処理の説明に戻る。ステップS150で温度安定時間Tを算出すると、CPU92は、導出した温度安定時間Tが所定の正常範囲から外れたか否かを判定する(ステップS160)。正常範囲は、例えば第1,第2リード抵抗RLa,RLbについて正常な値から許容できるずれ量(例えば正常値の±10%以内など)に基づいて、予め実験により定めておく。本実施形態では、温度安定時間Tが所定の上限値Tref1以下である範囲を正常範囲とした。そのため、CPU92は、ステップS160において、温度安定時間Tが上限値Tref1以下であるか否かを判定する。そして、温度安定時間Tが上限値Tref1以下であれば、CPU92は、第1リード抵抗RLa及び第2リード抵抗RLbは共に正常と判定して(ステップS170)、異常検出処理を終了する。一方、温度安定時間Tが上限値Tref1を超えていた場合は、CPU92は、第1リード抵抗RLa及び第2リード抵抗RLbの少なくとも一方に異常があると判定して(ステップS180)、異常検出処理を終了する。CPU92は、異常判定の結果を記憶部94に記憶したり、図示しないディスプレイに表示して作業者に報知したりしてもよい。こうして検査工程が終了すると、異常と判定されたガスセンサ10については作業者が異常の原因を調べたり廃棄したりする。また、正常と判定されたガスセンサ10は正常な製品として扱われ、ガスセンサ10の製造が完了する。正常と判定されたガスセンサ10についてさらに別の検査を行ってもよい。
ここで、ステップS100~S140の間にCPU92が行う発熱部72への電力供給の方法、すなわちヒータ部70の制御方法について説明する。CPU92は、最終的に発熱部72,第1リード77a,及び第2リード77bの温度が安定するような、すなわち分担率Sが安定するようにヒータ部70を制御すればよいが、例えばガスセンサ10を使用して被測定ガス中のNOx濃度を測定する際と同じようにヒータ部70を制御することが好ましい。本実施形態では、CPU92は、ステップS100~S140の間、上述した式(2)~(4)の関係を用いて3端子法により発熱部抵抗RHを導出し、発熱部抵抗RHが目標抵抗値になるようにヒータ電源85が出力する電力をフィードバック制御する。目標抵抗値は、例えば上述した固体電解質が活性化する温度(例えば800℃)に素子本体20aを加熱するために必要な発熱部72の目標温度に対応する発熱部抵抗RHの値として定められている。CPU92は、現在の発熱部抵抗RHを発熱部72の冷抵抗(25℃時の抵抗値)で除した値であるヒータ倍数を導出して、ヒータ倍数が目標倍数(目標抵抗値を冷抵抗で除した値)になるように、ヒータ電源85が出力する電力をフィードバック制御してもよい。ヒータ電源85は、発熱部72に印加する電圧の値を変化させることで電力を変化させてもよいし、一定の電圧を通電する時間を変化させる(デューティ制御)ことによって電力を変化させてもよい。また、CPU92がヒータ電源85を制御するにあたり、電力供給開始から所定時間の間はヒータ電源85の出力が所定の上限値を超えないように制限を設けて、大きすぎるヒータ電流Ihが流れないようにしてもよい。
ここで、上述した通り、3端子法では第1リード抵抗RLaが第2リード抵抗RLbと同じであるとみなして式(2)を用いて発熱部抵抗RHを算出するから、第1リード抵抗RLaと第2リード抵抗RLbとの値が異なっていると、算出される発熱部抵抗RHに誤差が生じる。この誤差が大きいと、ガスセンサ10の使用時に上述したフィードバック制御でヒータ部70に電力が供給される場合に、発熱部72を目標温度に制御することができなくなる。発熱部72の温度が目標温度と異なる温度に制御されると、固体電解質の抵抗値が変化して検出部23のポンプセルを流れる電流も変化してしまい、NOx濃度の検出精度が低下する場合がある。また、発熱部72の温度が目標温度より高い温度に制御されると、発熱部72の寿命が短くなる場合もある。本実施形態では、上述した検査工程を行うことで、そのような不具合が生じやすいガスセンサ10を異常のあるガスセンサ10として検出できる。なお、異常検出処理中にCPU92が行うフィードバック制御においても、第1リード抵抗RLaと第2リード抵抗RLbとの値が異なっている場合には発熱部72を目標温度に制御することができない場合があるが、温度安定時間Tの長短にはあまり影響しないため、異常を検出することはできる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のヒータ部70が本発明のセラミックスヒータに相当し、素子本体20a(特に、下から1~3番目の固体電解質層)がセラミックス体に相当し、発熱部72が発熱部に相当し、第1リード77aが第1リードに相当し、第2リード77bが第2リードに相当し、第3リード77cが第3リードに相当し、図7の温度検出処理のステップS100~S150が安定時間測定ステップに相当し、ステップS160~S180が異常検出ステップに相当する。また、センサ立て195(特にプレート197,198)が伝熱材に相当し、センサ立て195が治具に相当し、ボルト47及び外側保護カバー32が筒状体に相当する。
以上詳述した本実施形態の異常検出方法によれば、第1リード77a及び第2リード77bの温度が共に安定するまでの時間である温度安定時間Tを測定することで、温度安定時間Tに基づいて第1,第2リード77a,77bの少なくとも一方の抵抗値に異常があることを検出できる。
また、上記式(1)で定義される分担率Sが安定するまでの時間を温度安定時間Tとして測定する。分担率Sが安定するまでの時間は、温度安定時間Tとみなすことができるから、分担率Sに基づいて第1,第2リード77a,77bの少なくとも一方の抵抗値に異常があることを検出できる。これにより、第1,第2リード77a,77bの温度を直接測定できない場合でも、温度安定時間を導出できる。
さらに、測定された温度安定時間Tが所定の正常範囲から外れていた場合に、第1,第2リード77a,77bの少なくとも一方の抵抗値が異常であると判定するから、異常の有無を比較的容易に判定できる。
さらにまた、第1,第2リード77a,77bは、長さ方向が素子本体20aの長手方向に沿うように配設されており、安定時間測定ステップでは、素子本体20aを長手方向が鉛直方向に沿うように配置した状態で温度安定時間Tを測定する。ここで、第1,第2リード77a,77bの長さ方向が例えば水平方向に沿うように配置した場合、素子本体20aの加熱による素子本体20a周辺の雰囲気(ここではガスセンサ10の周辺の雰囲気も含む)の対流が第1,第2リード77a,77bの温度に影響を与えてしまい、温度安定時間Tが正しく測定できない場合がある。例えば、第1,第2リード77a,77bの抵抗値が共に正常であるにも関わらず、対流によって一方のリードが偏って加熱されることで、温度安定時間Tが長くなって異常と判定されてしまう場合が考えられる。逆に、第1,第2リード77a,77bのうち抵抗値が小さく本来であれば昇温が遅いリードが対流によって偏って加熱されて、温度安定時間Tが長くならず異常と判定されない場合も考えられる。これに対し、第1,第2リード77a,77bの長さ方向が鉛直方向に沿うように素子本体20aを配置すると、第1,第2リード77a,77bの一方が対流によって偏って加熱されることを抑制できるため、温度安定時間Tの測定精度が向上し、ひいては異常検出の精度が向上する。
そして、安定時間測定ステップでは、ガスセンサ10が伝熱材としてのプレート197,198を有するセンサ立て195に取り付けられて、ガスセンサ10の筒状体(ここではボルト47及び外側保護カバー32)とプレート197,198とが接触した状態で温度安定時間Tを測定する。こうすれば、素子本体20aからボルト47及び外側保護カバー32を介してプレート197,198にも熱が伝導するため、プレート197,198の熱容量に起因して温度安定時間Tが長くなる。そのため、第1,第2リード77a,77bの抵抗値に異常がない場合と少なくとも一方の抵抗値に異常がある場合との温度安定時間Tの差も大きくなる。したがって、温度安定時間Tに基づいて異常を検出しやすくなる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、温度安定時間Tの算出の起点は、ステップS100で発熱部72への電力供給を開始した時刻としたが、これに限らず予め起点が定められていればよい。例えば、分担率Sがピーク値になった時刻(図8に示す時刻t0)を起点として温度安定時間Tを算出してもよい。
上述した実施形態では、CPU92は、発熱部72への電力供給中にステップS120の分担率Sの導出を行ったが、これに限らず発熱部72への電力供給を終了してから行ってもよい。あるいは、CPU92は、発熱部72への電力供給中に分担率Sが安定したか否かも判定して、分担率Sが安定したと判定した場合に温度安定時間Tを算出して発熱部72への電力供給を終了してもよい。
上述した実施形態では、CPU92は、異常検出処理において、発熱部抵抗RHが目標抵抗値になるようにヒータ電源85が出力する電力をフィードバック制御したが、これに限られない。例えば、ヒータ電源85の出力の時間変化(出力パターン)が予め決められていてもよいし、ヒータ電源85の出力を一定にしてもよい。
上述した実施形態では、図7の異常検出処理を制御装置90が自動的に行ったが、異常検出処理の少なくも一部を人間が行ってもよい。
上述した実施形態では、センサ立て195にガスセンサ10を取り付けた状態で異常検出処理を行ったが、これに限られない。例えば、ガスセンサ10をプレート197,198の孔197a,198aに挿入する場合に限らず、ガスセンサ10の一部を伝熱材に接触させればよい。また、上述した実施形態ではボルト47及び外側保護カバー32がセンサ立て195に接触したが、これに限らずガスセンサ10の熱が伝導できるようにガスセンサ10の一部を接触させればよい。例えば、主体金具42又は外筒48を伝熱材に接触させてもよい。伝熱材に接触させる筒状体の熱伝導率が高い方が、伝熱材に熱が伝わりやすく温度安定時間Tを長くできるため、好ましい。上述した実施形態で説明したボルト47,外側保護カバー32,主体金具42,及び外筒48はいずれも金属(例えばステンレス鋼)であり熱伝導率が比較的高いため、伝熱材に接触させる筒状体に適している。また、ガスセンサ10に伝熱材を接触させない状態で異常検出処理を行ってもよい。
上述した実施形態では、素子本体20aを長手方向が鉛直方向に沿うように配置した状態で温度安定時間Tを測定したが、特にこれに限られない。
上述した実施形態では説明しなかったが、第1,第2リード抵抗RLa,RLbの値が同じであるが両方とも正常値より小さいという異常が生じている場合は、第1,第2リード77a,77bの発熱量が共に低下することで温度安定時間Tは長くなる。そのため、このような異常が生じている場合も、上述した実施形態と同様に温度安定時間Tが所定の上限値Tref1以下であるか否かによって、異常が生じていることを検出できる。一方、第1,第2リード抵抗RLa,RLbの値が同じであるが両方とも正常値より大きいという異常が生じている場合は、第1,第2リード77a,77bの発熱量が共に増加し且つ両者の発熱量にばらつきがないので、温度安定時間Tは短くなる。このような異常が生じている場合も検出したい場合には、温度安定時間Tが正常範囲の所定の下限値Tref2以上であるかを判定して、否定判定であれば異常が生じていると判定すればよい。このように、温度安定時間Tの正常範囲は、上限値と下限値との少なくとも一方が定められていればよい。また、実際には、製造時に第1,第2リード抵抗RLa,RLbが正常な値からずれる場合には、第1,第2リード抵抗RLa,RLbの値が互いに異なる値になることがほとんどである。また、上述したように3端子法でヒータ部70を制御する場合には、第1,第2リード抵抗RLa,RLbの値が互いに異なる場合が最も問題となる。そのため、上述した実施形態のように上限値Tref1のみに基づいて異常の有無を判定したとしても、少なくともこのような第1,第2リード抵抗RLa,RLbの値が互いに異なる場合(第1,第2リード77a,77bが非対称になっている場合)については、異常として検出できる。
上述した実施形態では、図4に示す電圧Vh,Vtを測定して、式(1)~(4)に基づいて分担率Sを導出したが、これに限らず分担率Sを導出できればよい。例えば、電圧Vtの代わりに、第1コネクタ電極71aと第3コネクタ電極71cとの間の電圧(電圧Vbと称する)を測定してもよい。この場合、上記式(4)と、下記式(5)及び(6)に基づいて発熱部抵抗RHを算出でき、これと上記式(1),(3)とを用いて分担率Sを算出できる。下記式(5)は、第1リード抵抗RLaと第2リード抵抗RLbとが同じであるとみなして、ヒータ部分抵抗RBから第1リード抵抗RLa(測定不可)を減じる代わりに第2リード抵抗RLbを減じて、発熱部抵抗RHを求めるための式である。
RH=RB-RLb (5)
RB=Vb/Ih (6)
ただし、RBはヒータ全体抵抗RAのうち第2リード77bの抵抗値を含まないヒータ部分抵抗[Ω]。
また、分担率Sは上記式(1)で定義される値であるが、分担率Sの算出自体は式(1)以外の式を用いて行ってもよい。例えば、式(1)を式(2)~(4)を用いて変形すると、下記式(7)が導出される。この式(7)を用いて分担率Sを算出してもよい。このように、分担率Sは電圧を用いて表すこともできる。
S=(Vh-Vt×2)/Vh×100 (7)
上述した実施形態では、分担率Sを用いて温度安定時間Tを算出したが、これに限られない。例えば、サーモグラフィーなどの温度センサを用いて第1,第2リード77a,77bの温度を測定して温度安定時間Tを算出してもよい。
上述した実施形態では、ガスセンサ10の状態で異常検出処理を行ったが、ガスセンサ10を製造する前のセンサ素子20の状態で異常検出処理を行ってもよい。あるいは製造工程とは関係なくガスセンサ10またはセンサ素子20に対して異常検出処理を行ってもよい。また、センサ素子20に限らず、セラミックス体と発熱部と第1~第3リードとを備えるセラミックスヒータに対して、上述した異常検出処理を行ってもよい。
本発明は、自動車の排気ガスなどの被測定ガスにおけるNOxなどの特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子の製造産業などに利用可能である。
10 ガスセンサ、20 センサ素子、20a 素子本体、20b 多孔質保護層、21 被測定ガス導入口、22 基準ガス導入口、23 検出部、24 外側電極、25 内側主ポンプ電極、26 内側補助ポンプ電極、27 測定電極、28 基準電極、30 保護カバー、31 内側保護カバー、32 外側保護カバー、33 センサ素子室、40 センサ組立体、41 素子封止体、42 主体金具、43 内筒、43a,43b 縮径部、44a~44c セラミックスサポーター、45a,45b 圧粉体、46 メタルリング、47 ボルト、48 外筒、49 空間、50 コネクタ、55 リード線、57 ゴム栓、70 ヒータ部、71 コネクタ電極、71a~71c 第1~第3コネクタ電極、72 発熱部、72a 第1端、72b 第2端、73 スルーホール、74 ヒータ絶縁層、77a~77c 第1~第3リード、85 ヒータ電源、86 ヒータ電流取得部、87 第1ヒータ電圧取得部、88 第2ヒータ電圧取得部、90 制御装置、91 制御部、92 CPU、94 記憶部、190 配管、191 固定用部材、195 センサ立て、196 支柱、197,198 プレート、197a,198a 挿入孔。

Claims (7)

  1. セラミックス体と、
    前記セラミックス体の内部に配設され、両端である第1端及び第2端を有する発熱部と、
    前記第1端に接続され、前記発熱部への電力供給用の第1リードと、
    前記第2端に接続され、前記発熱部への電力供給用の第2リードと、
    前記第2リードと並列に前記第2端に接続された電圧測定用の第3リードと、
    を備えたセラミックスヒータにおける前記第1リード及び前記第2リードの抵抗値の異常を検出する異常検出方法であって、
    前記第1リード及び前記第2リードを介して前記発熱部に電力を供給して該発熱部を発熱させたときの、前記第1リード及び前記第2リードの温度が共に安定するまでの時間である温度安定時間を測定する安定時間測定ステップと、
    前記測定された温度安定時間に基づいて前記第1リード及び前記第2リードの少なくとも一方の抵抗値の異常を検出する異常検出ステップと、
    を含
    前記安定時間測定ステップでは、下記式(1)で定義され、前記第1リードの抵抗値と前記第2リードの抵抗値とが同じとみなして算出される分担率S[%]が安定するまでの時間を前記温度安定時間として測定するか、又は温度センサを用いて測定した前記第1リード及び前記第2リードの温度に基づいて前記温度安定時間を測定する、
    異常検出方法。
    S=RH/RA×100 (1)
    ただし、
    RHは前記発熱部の抵抗値である発熱部抵抗[Ω]、
    RAは前記発熱部,前記第1リード,及び前記第2リードの抵抗値を含むヒータ全体抵抗[Ω]
  2. 前記異常検出ステップでは、前記測定された温度安定時間が所定の正常範囲から外れていた場合に、前記第1リード及び前記第2リードの抵抗値の少なくとも一方が異常であると判定する、
    請求項に記載の異常検出方法。
  3. 前記セラミックス体は、長手方向を有し、
    前記第1リード及び前記第2リードは、長さ方向が前記長手方向に沿うように配設されており、
    前記安定時間測定ステップでは、前記セラミックス体を前記長手方向が鉛直方向に沿うように配置した状態で前記温度安定時間を測定する、
    請求項1又は2に記載の異常検出方法。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の異常検出方法を、前記セラミックスヒータを備えた、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのセンサ素子に対して行う、
    異常検出方法。
  5. 請求項に記載の異常検出方法を、前記センサ素子と該センサ素子を囲む筒状体とを備えたガスセンサに対して行う、
    異常検出方法。
  6. 前記安定時間測定ステップでは、前記ガスセンサが伝熱材を有する治具に取り付けられて前記筒状体と前記伝熱材とが接触した状態で前記温度安定時間を測定する、
    請求項に記載の異常検出方法。
  7. 前記セラミックスヒータを備えた、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのセンサ素子を作製する素子作製工程と、
    前記センサ素子と該センサ素子を覆う筒状体とを備えたガスセンサを作製するセンサ作製工程と、
    前記素子作製工程で作製され前記センサ作製工程が行われる前の前記センサ素子と、前記センサ作製工程で作製されたガスセンサと、の少なくともいずれかに対して、請求項1~のいずれか1項に記載の異常検出方法を行う検査工程と、
    を含む、
    ガスセンサの製造方法。
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