JP2006010583A - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数設定したガス濃度検出範囲のガス濃度信号について各々の特性誤差を把握することを可能とし、ひいてはガス濃度の検出精度向上を図る。
【解決手段】センサ制御回路30には、各々増幅率の異なるオペアンプ38,39が設けられ、このオペアンプ38,39から広範囲検出信号AFO1とストイキ検出信号AFO2とが出力される。マイコン20は、AFO1についてストイキ検出状態と大気検出状態とでそれぞれ出力誤差を算出し、それら出力誤差を基に、AFO2の空燃比検出範囲内における任意の酸素濃度点に対応する真の酸素濃度を算出する。そして、真の酸素濃度を算出した時のAFO2の出力誤差を基に当該AFO2の特性誤差を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス濃度検出装置に係り、特に回路個体差等によるセンサ出力の誤差を解消するための技術に関するものである。
従来から、車両用エンジンより排出される排ガスを対象に同ガス中の酸素濃度(空燃比)を検出する限界電流式の空燃比センサ(いわゆるA/Fセンサ)が知られている。すなわち、空燃比センサは、固体電解質体よりなるセンサ素子を有し、該センサ素子への電圧印加に伴いその都度の空燃比に応じた素子電流を流すよう構成されている。この場合、センサ素子に流れる素子電流がセンサ回路にて計測され、センサ回路は素子電流に比例する空燃比検出信号を出力する。
また、近年では、広域の空燃比検出範囲で空燃比の検出を可能とすることが要望されており、例えばリッチ域から大気状態までの範囲内で空燃比検出が行われる。その一方、ストイキ近傍での空燃比フィードバック制御の精度向上等を目的として、ストイキ近傍領域などでは空燃比の検出精度の向上(検出分解能の向上)が要望されている。例えば特許文献1では、空燃比検出範囲として、比較的広い検出範囲(例えばA/F=11〜大気)と比較的狭い検出範囲(A/F=12〜22)とを設定しておき、それら各検出範囲で各々異なる増幅率にて空燃比検出信号を増幅する構成としている。これにより、広範囲での空燃比検出と、ストイキ近傍等の特定範囲における空燃比の検出精度向上とを実現するようにしていた。
ところで、空燃比センサやセンサ回路では特性誤差が存在しており、その特性誤差に起因して空燃比の検出精度が低下するという問題が生じる。また、上記特許文献1のように、複数の空燃比検出範囲を設定しておき各検出範囲で検出信号の増幅率を変更する構成では、増幅器を構成するオペアンプや抵抗器の個体差等により、検出範囲毎に特性誤差が相違する。この場合、検出範囲毎に特性誤差が把握できないと、特性誤差分の補正が不可能となり、空燃比の制御精度等に悪影響が及ぶ。
特許第3487159号公報
本発明は、複数設定したガス濃度検出範囲のガス濃度信号について各々の特性誤差を把握することを可能とし、ひいてはガス濃度の検出精度向上を図ることができるガス濃度検出装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、互いに異なるガス濃度検出範囲でガス濃度に応じたガス濃度信号を出力する少なくとも2つの信号出力手段を備えたガス濃度検出装置を前提としており、かかる構成では、信号出力手段毎に各々異なる特性誤差が生じると考えられる。そこで、1つの信号出力手段の特性誤差を求め、その特性誤差を反映して任意のガス濃度雰囲気にて真のガス濃度を算出する。そして、真のガス濃度が分かった時に、他の信号出力手段のガス濃度信号と基準特性とを比較することにより、当該他の信号出力手段の特性誤差を求めるようにしている。
すなわち、第1の信号出力手段は、第1の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力し、第2の信号出力手段は、第1の濃度検出範囲とは異なる第2の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力する。また、真ガス濃度算出手段は、第1の信号出力手段のガス濃度信号について、予め規定した基準特性に対する特性誤差を算出すると共に、該算出した特性誤差を基に、第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出する。そして、特性誤差算出手段は、真のガス濃度を算出した時の第2の信号出力手段のガス濃度信号とそれに対応する基準特性とから、当該第2の信号出力手段のガス濃度信号の特性誤差を算出する。
上記構成によれば、第1の信号出力手段の特性誤差(0点ズレや傾き誤差等)を基に、第2の信号出力手段の特性誤差が把握できる。従って、第1の信号出力手段については特性誤差の算出が可能であるが、第2の信号出力手段については特性誤差の算出が不可能である場合にも、第2の信号出力手段の特性誤差の算出が可能となる。その結果、複数設定したガス濃度検出範囲のガス濃度信号について各々の特性誤差を把握することが可能となり、ひいてはガス濃度の検出精度向上を図ることができる。
真ガス濃度算出手段は、第1の信号出力手段のガス濃度信号について少なくとも2つのガス濃度点で、予め規定した基準特性に対する出力誤差を算出すると共に、該算出した各点の出力誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出すると良い。少なくとも2点のガス濃度点で出力誤差を算出すれば、それら出力誤差の補間計算等によって任意のガス濃度での出力誤差を算出することが可能となる。この場合、その都度の真のガス濃度が容易に算出できる。
第1の信号出力手段が、酸素濃度=0%の状態と大気状態とを含む第1の濃度検出範囲で被検出ガス中の酸素濃度を検出するものである構成では、酸素濃度=0%の状態下で算出した出力誤差と大気状態下で算出した出力誤差とを算出し、それら出力誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出すると良い。酸素濃度=0%の状態と大気状態は、共に酸素濃度が既知であり、基準特性に対してどれだけ出力値がずれているか、すなわち各状態下での出力誤差を容易に求めることができる。故に、基準特性に対する特性誤差を容易に算出でき、結果として任意のガス濃度信号に対する真のガス濃度を正確に算出できる。
一方、内燃機関から排出される排ガスをガス濃度の検出対象とするガス濃度検出装置において、第1の信号出力手段が、ストイキ状態と大気状態とを含む第1の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力し、第2の信号出力手段が、ストイキ状態は含むが大気状態は含まない、前記第1の濃度検出範囲よりも狭い第2の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力する構成が考えられる。かかる構成において、第1の特性誤差算出手段は、ストイキ状態と大気状態での第1の信号出力手段のガス濃度信号について、予め規定した基準特性に対する出力誤差をそれぞれ算出すると共に、該出力誤差から第1の信号出力手段の特性誤差を算出する。真ガス濃度算出手段は、前記算出した第1の信号出力手段の特性誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出する。そして、第2の特性誤差算出手段は、真のガス濃度を算出した時の第2の信号出力手段のガス濃度信号とそれに対応する基準特性とから、当該第2の信号出力手段のガス濃度信号の特性誤差を算出する。
上記構成によれば、第1の信号出力手段の特性誤差(0点ズレや傾き誤差等)を基に、第2の信号出力手段の特性誤差が把握できる。従って、第1の信号出力手段については、ストイキ状態と大気状態でのガス濃度信号から特性誤差の算出が可能であるが、第2の信号出力手段については特性誤差の算出が不可能である場合にも、第2の信号出力手段の特性誤差の算出が可能となる。その結果、複数設定したガス濃度検出範囲のガス濃度信号について各々の特性誤差を把握することが可能となり、ひいてはガス濃度の検出精度向上を図ることができる。
センサ素子への電圧印加時に流れる電流を計測するセンサ回路を、被検出ガスを対象にガス濃度検出を行う通常状態から、ガス雰囲気に関係なく酸素濃度=0%でのガス濃度信号を出力する基準信号出力状態に一時的に切り替える状態切替手段を備えると良い。この場合、積極的に基準信号出力状態に移行させることができ、酸素濃度=0%の状態に相当するガス濃度信号を所望のタイミングで得ることができるようになる。
状態切替手段の具体的手段として、例えば次の(1)〜(4)の手法が考えられる。
(1)センサ回路においてガス濃度センサに接続される電流経路にスイッチ手段を設け、該スイッチ手段を開状態とすることで、センサ回路を基準信号出力状態とする。すなわち、この種のガス濃度センサでは酸素濃度=0%では素子電流が0mAとなるが、スイッチ手段の開放により素子電流が遮断され、素子電流=0mAの基準信号出力状態を作り出すことができる。
(2)センサ回路において、ガス濃度センサに接続される増幅回路の出力段スイッチ素子を強制的にオフ状態とすることで、センサ回路を基準信号出力状態とする。この場合、スイッチ素子をオフ状態とすることで素子電流が遮断され、素子電流=0mAの基準信号出力状態(酸素濃度=0%の状態)を作り出すことができる。なお、センサ回路において、増幅回路の出力段スイッチ素子をオン状態又はオフ状態とするための変更手段(例えばスイッチ素子としてのトランジスタ等)を設け、この変更手段により前記出力段スイッチ素子をオフ状態とする構成としても良い。
(3)ガス濃度センサに接続される正負両側の接続端子のうち、一方に当該ガス濃度センサに流れる電流を計測する電流検出抵抗を接続すると共に、他方にセンサ電流経路を開又は閉状態とするためのスイッチ手段を接続し、スイッチ手段を開状態とすることでセンサ回路を基準信号出力状態とする。特にこの場合、ガス濃度検出側(電流検出抵抗の接続側)とは反対側にスイッチ手段を接続するようにしたため、スイッチ開放に伴いガス濃度出力の変動が生じ、それがそのまま出力されてしまうといった不都合が抑制できる。
(4)ガス濃度センサに接続される正負両側の接続端子を同電位とすることで、センサ回路を基準信号出力状態とする。つまり、センサ印加電圧=0Vとなり、結果素子電流=0mAの基準信号出力状態を作り出すことができる。
真のガス濃度を算出した時の第2の信号出力手段の特性誤差を算出した後は、その特性誤差を用いて第2の信号出力手段のガス濃度信号が補正されると良い。この場合、第2の信号出力手段のガス濃度信号について、酸素濃度=0%の状態下での出力誤差と、前記真のガス濃度を算出した時の出力誤差とを算出し、それら出力誤差を基に、第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度信号を補正すると良い。
又は、真ガス濃度算出手段が、第2の濃度検出範囲内の2つのガス濃度点で真のガス濃度を算出する構成において、第2の信号出力手段のガス濃度信号について、前記2つの真のガス濃度を算出した時の各々の出力誤差を算出し、それら出力誤差を基に、第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度信号を補正すると良い。
第1の信号出力手段と第2の信号出力手段とは、それぞれ増幅率の異なる増幅器により個別にガス濃度信号を出力するものであると良い。これにより、同じガス濃度を検出する場合であっても、分解能の異なる2つのガス濃度信号を得ることができる。
この場合、第1の信号出力手段を構成する増幅器の増幅率をm、第2の信号出力手段を構成する増幅器の増幅率をnとすると、増幅率m,nはm<nの関係であると良い。これにより、第2の信号出力手段のガス濃度信号によるガス濃度検出精度を高めることができる。
以下、本発明のガス濃度検出装置を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、車載エンジンより排出される排ガス(燃焼ガス)を被検出ガスとして同ガス中の酸素濃度(空燃比、以下A/Fとも言う)を検出する空燃比検出装置を具体化しており、空燃比の検出結果はエンジンECU等により構成される空燃比制御システムにて用いられる。空燃比制御システムでは、空燃比をストイキ近傍でフィードバック制御するストイキ燃焼制御や、同空燃比を所定のリーン領域でフィードバック制御するリーン燃焼制御等が適宜実現される。
先ずはじめに、ガス濃度センサとしてのA/Fセンサの構成を図2を用いて説明する。本A/Fセンサは積層型構造のセンサ素子10を有し、図2にはセンサ素子10の断面構成を示す。実際には当該センサ素子10は図2の紙面直交方向に延びる長尺状をなし、素子全体がハウジングや素子カバー内に収容される構成となっている。
センサ素子10は、固体電解質11、拡散抵抗層12、遮蔽層13及び絶縁層14を有し、これらが図の上下に積層されて構成されている。同素子10の周囲には図示しない保護層が設けられている。長方形板状の固体電解質11(固体電解質体)は部分安定化ジルコニア製のシートであり、その固体電解質11を挟んで上下一対の電極15,16が対向配置されている。電極15,16は白金Pt等により形成されている。拡散抵抗層12は電極15へ排ガスを導入するための多孔質シートからなり、遮蔽層13は排ガスの透過を抑制するための緻密層からなる。これら各層12,13は何れも、アルミナ、ジルコニア等のセラミックスをシート成形法等により成形したものであるが、ポロシティの平均孔径及び気孔率の違いによりガス透過率が相違するものとなっている。
絶縁層14はアルミナ、ジルコニア等のセラミックスからなり、電極16に対面する部位には大気ダクト17が形成されている。また、同絶縁層14には白金Pt等により形成されたヒータ18が埋設されている。ヒータ18は、バッテリ電源からの通電により発熱する線状の発熱体よりなり、その発熱により素子全体を加熱する。なお以下の説明では場合によって、電極15を拡散層側電極、電極16を大気側電極とも言うこととする。本実施の形態では、大気側電極16に接続される端子を正側端子(+端子)、拡散層側電極15に接続される端子を負側端子(−端子)としている。
上記センサ素子10において、その周囲の排ガスは拡散抵抗層12の側方部位から導入されて拡散層側電極15に達する。排ガスがリーンの場合、排ガス中の酸素は電極15,16間の電圧印加により拡散層側電極15で分解され、イオン化されて固体電解質11を通過した後、大気側電極16より大気ダクト17に排出される。このとき、大気側電極16→拡散層側電極15の向きに電流(正電流)が流れる。また、排ガスがリッチの場合、逆に大気ダクト17内の酸素が大気側電極16で分解され、イオン化されて固体電解質11を通過した後、拡散層側電極15より排出される。そして、排ガス中のHCやCO等の未燃成分と触媒反応する。このとき、拡散層側電極15→大気側電極16の向きに電流(負電流)が流れる。
図3は、A/Fセンサについての基本的な電圧−電流特性(V−I特性)を示す図面である。図3において、電圧軸(横軸)に平行な平坦部分はセンサ素子10の素子電流Ip(限界電流)を特定する限界電流域であって、この素子電流Ipの増減が空燃比の増減(すなわち、リーン・リッチの程度)に対応している。つまり、空燃比がリーン側になるほど素子電流Ipは増大し、空燃比がリッチ側になるほど素子電流Ipは減少する。
このV−I特性において、限界電流域よりも低電圧側は抵抗支配域となっており、抵抗支配域における一次直線部分の傾きはセンサ素子10の直流内部抵抗Riにより特定される。直流内部抵抗Riは素子温に応じて変化し、素子温が低下すると直流内部抵抗Riが増大する。すなわちこのとき、抵抗支配域の一次直線部分の傾きが小さくなる(直線部分が寝た状態となる)。また、素子温が上昇すると直流内部抵抗Riが減少する。すなわちこのとき、抵抗支配域の一次直線部分の傾きが大きくなる(直線部分が立った状態となる)。図中のRGは、センサ素子10への印加電圧Vpを決定するための印加電圧特性(印加電圧線)を表している。
次に、本発明の主要部たるセンサ制御系の構成を図1を参照しながら説明する。そのセンサ制御系にはマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)20とセンサ制御回路30とが設けられ、これらによりA/Fセンサ(センサ素子10)の検出結果に基づきA/Fの検出やセンサ素子10のインピーダンス(素子インピーダンスZac)の検出が実施される。
図1において、マイコン20は、CPU、各種メモリ、A/D変換器、I/Oポート等を備える周知の論理演算回路にて構成されており、後述するセンサ制御回路30により検出した電流信号(アナログ信号)をA/D変換器を介して取り込み、A/F値の演算や素子インピーダンスZacの演算を適宜実施する。同マイコン20により演算されたA/F値は、例えば図示しないエンジンECUに出力され、空燃比フィードバック制御等に使用される。
また、センサ制御回路30において、センサ素子10の大気側電極16に接続された正側端子には、オペアンプ31及び電流検出抵抗32を介して基準電源33が図示の如く接続され、同センサ素子10の拡散層側電極15に接続された負側端子には、オペアンプ34及びスイッチ35を介して印加電圧制御回路36が接続されている。この場合、電流検出抵抗32の一端のA点は基準電圧Vf(例えば2.2V)と同じ電圧に保持される。素子電流Ipは電流検出抵抗32を介して流れ、素子電流Ipに応じてB点の電圧が変化する。スイッチ35がON(閉鎖)された状態において、排ガスがリーンであれば、センサ素子10には正側端子から負側端子に向けて素子電流Ipが流れるためB点電圧が上昇し、逆にリッチであれば、センサ素子10には負側端子から正側端子に向けて素子電流Ipが流れるためB点電圧が低下する。
印加電圧制御回路36は、B点電圧をモニタすると共にその電圧値に応じてセンサ素子10に印加すべき電圧を決定(例えば、図3の印加電圧特性RGに基づき決定)し、オペアンプ34及びスイッチ35を介してD点電圧を制御する。但し、ストイキ近傍のみでA/F検出を行う場合、印加電圧固定とすることも可能である。
また、基準電源33にはオペアンプ37が接続され、このオペアンプ37の出力とB点電圧とが所定増幅率のオペアンプ(差動増幅器)38,39に入力される。オペアンプ38,39はそれぞれ基準電圧VfとB点電圧との電圧差を増幅し、その結果をA/F出力電圧AFO1,AFO2として出力する。オペアンプ38,39は並列な関係を有し、本実施の形態では一方のオペアンプ38の増幅率を5倍、他方のオペアンプ39の増幅率を15倍としている。
ここで、オペアンプ38は「第1の信号出力手段」に相当し、該オペアンプ38の出力AFO1により空燃比の全検出範囲(例えばA/F=11〜大気)についてA/F検出が可能となるよう構成されている。また、オペアンプ39は「第2の信号出力手段」に相当し、該オペアンプ39の出力AFO2により空燃比の全検出範囲のうちストイキを含む特定範囲(例えばA/F=12〜22)についてA/F検出が可能となるよう構成されている。便宜上以下の説明では、出力AFO1を広範囲検出信号、出力AFO2をストイキ検出信号とも言う。前者が「広範囲出力」、後者が「狭範囲出力」である。
なお図1の構成において、オペアンプ38,39で基準電圧VfとB点電圧との電圧差を増幅する構成としては、オペアンプ38,39にA点電圧とB点電圧とを入力する構成も考えられる。但しかかる構成では、オペアンプ38,39の帰還電流が電流検出抵抗32に流れ、空燃比検出に誤差が生じるおそれがある。これに対し、本構成ではオペアンプ38,39にオペアンプ37の出力とB点電圧とを入力するため、オペアンプ37が帰還電流吸収素子として機能し、空燃比検出に対する悪影響が排除できる。
マイコン20は、A/F出力電圧AFOをA/Dポートより取り込み、該取り込んだA/F出力電圧AFO1,AFO2に基づいてその都度のA/F値を算出する。このA/F値は空燃比フィードバック制御等に適宜用いられる。
また、マイコン20は、センサ素子10への印加電圧を一時的に交流的に変化させる旨指令し、その際の電流変化量に基づき素子インピーダンスZacを検出する。より具体的には、インピーダンス検出に際し、印加電圧制御回路36がマイコン20からの指令を受け、センサ素子10への印加電圧(図のD点電圧)を所定幅(例えば0.2V)で正負両側に変化させる。このとき、マイコン20は、印加電圧変化に伴うB点電圧の変化を計測し、印加電圧変化量ΔVと、B点電圧変化量を電流検出抵抗32の抵抗値で割った電流変化量ΔIとから素子インピーダンスZacを演算する(Zac=ΔV/ΔI)。なお、インピーダンス検出に際し、センサ素子10に流す電流を交流的に変化させ、その際の電流又は電圧の変化量から素子インピーダンスZacを演算する構成とすることも可能である。
インピーダンス検出は所定の周期で(すなわち所定時間毎に)実施され、その実施のタイミングがマイコン20から印加電圧制御回路36に対して指令される。また、マイコン20は、素子インピーダンスZacが所定の目標値に保持されるようヒータ18への通電を制御する。これにより、センサ素子10が所定の活性状態に保持されるようになる。
ところで、A/Fセンサとセンサ制御回路30では、センサ自体の特性ばらつきや回路特性ばらつき等を要因とする個体差が存在し、この個体差などによりセンサ出力精度が低下する。センサ出力の特性誤差を図4を用いて説明する。図4において、(a)には、ストイキ〜大気状態(酸素濃度=0%〜20.9%)の検出範囲について、酸素濃度に対する広範囲検出信号AFO1(オペアンプ38の出力)の出力特性を示している。また、(b)には、ストイキ〜A/F=22(酸素濃度=0%〜6.9%)の検出範囲について、酸素濃度に対するストイキ検出信号AFO2(オペアンプ39の出力)の出力特性を示している。図中、理想とする基準出力特性を実線で、基準出力特性に対して特性誤差を有する実際の出力特性(実出力特性)を一点鎖線で示している。実出力特性の特性誤差は、0点ズレ(オフセット誤差)と傾き誤差(ゲイン誤差)に起因するものである。
広範囲検出信号AFO1とストイキ検出信号AFO2は、それぞれ異なるオペアンプ38,39の出力であり、各々異なる特性誤差を生じることが考えられる。故に、実出力特性を基準出力特性に合わせ込むことを考えると、各々個別に特性誤差を把握する必要がある。かかる場合、少なくとも2点の酸素濃度で基準出力特性に対する出力誤差が計測できれば、補間計算により、任意の酸素濃度での出力誤差を知ることができる。図4の(a)の出力特性について言えば、センサ制御回路30をストイキ検出状態とした時の出力誤差と、同センサ制御回路30を大気検出状態とした時の出力誤差とが計測できれば、任意の酸素濃度での出力誤差を知ることができる。本実施の形態のセンサ制御回路30の構成では、スイッチ35をOFF(開放)することで、当該制御回路30をストイキ検出状態とすることができる。また、エンジン運転状態が燃料カット中となれば、センサ制御回路30を大気検出状態とすることができる。
しかしながら、図4の(b)の出力特性について言えば、センサ制御回路30をストイキ検出状態とした時の出力誤差は計測できるものの、補間計算に必要な、もう1点の出力誤差については計測できない。ストイキ検出信号AFO2の検出範囲をA/F=12〜22とした時、ストイキ以外に、センサ制御回路30を既知の酸素濃度検出状態とすることができないためである(大気状態が検出できないため)。故に、ストイキ検出信号AFO2について特性誤差の算出ができないという不都合があった。
かかる不都合に対し本実施の形態では、広範囲検出信号AFO1を基に、当該AFO1についての特性誤差を求め、その特性誤差を反映して任意の酸素濃度雰囲気での真の酸素濃度を算出する。そして、真の酸素濃度が分かった時に、その時のストイキ検出信号AFO2の出力誤差を基に、当該AFO2の特性誤差(0点ズレ+傾き誤差)を求める。
広範囲検出信号AFO1を基に、任意の酸素濃度雰囲気での真の酸素濃度を検出する手法について説明する。図4の(a)において、実線で示す基準出力特性ではストイキ検出状態でAFO1=a1となり、大気検出状態でAFO1=b1となる。なお本実施の形態ではa1=2.2V,b1=4.1Vとしている。これに対し、一点鎖線で示す実出力特性では、例えば、ストイキ検出状態でAFO1=a2となり、大気検出状態でAFO1=b2となる。ストイキ検出状態での出力誤差はα1、大気検出状態での出力誤差はα2となる。また、酸素濃度=P(%)である時、基準出力特性ではAFO1=c1、実出力特性ではAFO1=c2であるとする。
かかる場合において、説明の容易化のために実出力特性を出力誤差α1分ずらし、ストイキ検出状態での両特性を合致させたものを図5に示す。この状態で考察すると、基準出力特性でのAFO1値(=c1)は、次の式(1)にて算出できる。
Figure 2006010583
そして、基準出力特性上でのAFO1値(=c1)が算出できれば、基準出特性からその時の真の酸素濃度(=P(%))を求めることができる。
上記のとおり真の酸素濃度が求められた時に、その濃度検出状態下での基準出力特性に対するストイキ検出信号AFO2の出力誤差(図4(b)のβ2)を算出する。一方、ストイキ検出状態でのストイキ検出信号AFO2の出力誤差β1は、実際のAFO2値(=a12)と基準出力特性上のAFO2値(=a11)とから算出できる。このように、ストイキ検出信号AFO2の出力特性上において2点の酸素濃度点で出力誤差が求まれば、当該AFO2の特性誤差が分かる。従って、AFO2値の特性誤差に対する補正が可能となる。
ここで、ストイキ検出状態での出力誤差α1,β1を算出するには、通常のエンジン運転途中において、センサ制御回路30のオペアンプ34の出力側に設けたスイッチ35を一時的にOFF(開放)し、センサ制御回路30を強制的にストイキ検出状態とする。そして、その時の出力AFO1,AFO2を計測し、該計測した出力AFO1,AFO2により出力誤差α1,β1を算出する。なお、スイッチ35をON(閉鎖)した状態が「通常状態」に相当し、スイッチ35をOFF(開放)した状態が「基準信号出力状態」に相当する。
次に、ストイキ検出信号AFO2の特性誤差の算出手順について説明する。図6は、ストイキ検出状態での出力誤差(ストイキ出力誤差)α1,β1の算出処理を示すフローチャート、図7は、大気検出状態での出力誤差(大気出力誤差)α2の算出処理を示すフローチャート、図8は、AFO2特性誤差の算出処理を示すフローチャートである。これらの各処理はマイコン20により所定の時間周期で実行される。
図6において、先ずステップS101では、今現在、ストイキ出力誤差の算出タイミングであるか否かを判別する。この算出タイミングは、センサ制御回路30を一時的にストイキ検出状態として出力誤差α1,β1を算出するタイミングであり、例えば、所定時間が経過する度に算出タイミングであると判別される。例えば所定時間=10分程度とすれば良いが、これに限定されず、所定時間=数10分、1〜数時間とするなど適宜設定できる。また、空燃比制御等でA/F値を使わない状態下で算出タイミングを設定しても良い。例えば、A/Fセンサの活性前、燃料カット中、イグニッションOFF後のメインリレー制御時などでストイキ出力誤差の算出タイミングを設定する。
ストイキ出力誤差の算出タイミングである場合、ステップS102に進み、スイッチ35に対して切替信号を出力し、当該スイッチ35を所定時間(例えば5msec程度)だけOFF(開放)する。そして続くステップS103では、その時のAFO1,AFO2を取り込む。ステップS104では、その時のAFO1値と基準出力特性上のストイキ基準値とから出力誤差α1を算出する。なお、ストイキ基準値は、ストイキ検出状態で本来出力されるべきAFO基準出力であり、本実施の形態ではストイキ基準値=2.2Vである。続くステップS105では、その時のAFO1値と出力誤差α1とをメモリに記憶する。
また、ステップS106では、その時のAFO2値と基準出力特性上のストイキ基準値とから出力誤差β1を算出する。ストイキ基準値は、前記同様2.2Vである。続くステップS107では、その時のAFO2値と出力誤差β1とをメモリに記憶する。
また、図7において、ステップS201では、今現在燃料カット中であるか否かを判別し、燃料カット中であることを条件にステップS202に進む。このとき、燃料カット中であることは、大気出力誤差α2の算出条件に相当する。ステップS202では、その時のAFO1を取り込み、続くステップS203では、その時のAFO1値と基準出力特性上の大気基準値とから大気出力誤差α2を算出する。なお、大気基準値は、大気状態(燃料カット状態)で本来出力されるべきAFO基準出力であり、本実施の形態では大気基準値=4.1Vである。続くステップS204では、その時のAFO1値と出力誤差α2とをメモリに記憶する。
また、図8において、ステップS301では、その時のAFO1,AFO2を取り込み、続くステップS302では、AFO1値を基に、今現在の酸素濃度がストイキ検出範囲(A/F=12〜22)内にあるか否かを判別する。NOであれば、そのまま本処理を一旦終了し、YESであれば、ステップS303に進む。
ステップS303では、前述の式(1)を用い、今現在のAFO1値(前記図4(a)でc2に相当)と、前記図6,図7の処理で算出したストイキ検出状態でのAFO1値(前記図4(a)でa2に相当)及び出力誤差α1と、大気検出状態でのAFO1値(前記図4(a)でb2に相当)及び出力誤差α2とを基に、その時の酸素濃度に対応する基準出力特性上のAFO1値(前記図4(a)でc1に相当)を算出する。
その後、ステップS304では、前記ステップS303で算出したAFO1値からその時の真の酸素濃度を算出する。
ステップS305では、今現在のAFO2値と、その時の酸素濃度(真の酸素濃度)に対応する基準出力特性上の基準値とから出力誤差β2を算出する。続くステップS306では、その時のAFO2値と出力誤差β2とをメモリに記憶する。
以上のように、ストイキ検出信号AFO2について、ストイキ検出状態での出力誤差β1と真の酸素濃度算出時の出力誤差β2とが求められれば、それら出力誤差β1,β2を用いた補間計算により、AFO2値が補正される。これにより、ストイキ検出範囲(A/F=12〜22)内の任意の酸素濃度においてその都度のAFO2値を基に正確な酸素濃度(空燃比)の算出が可能となる。なお、ここで用いる補間計算は、前述の式(1)を準用すれば良く説明は割愛する。
以上詳述した本実施の形態によれば、広範囲検出信号AFO1の特性誤差を基に、ストイキ検出信号AFO2の特性誤差が把握できるため、ストイキ近傍の空燃比検出精度を向上させることが可能となる。故に、空燃比フィードバック制御の精度向上を図ることができ、排気エミッションの改善等を実現することができる。
センサ制御回路30をスイッチ35の開放により一時的にストイキ検出状態とし、その際検出したAFO1,AFO2を基にストイキ出力誤差(ゼロ点誤差)α1,α2を算出する構成としたため、所望のタイミングで積極的にストイキ検出状態に移行させることができ、時期的な制約をなくしてストイキ出力誤差α1,α2が算出できる。
各々増幅率の異なるオペアンプ38,39を用いて2つの出力AFO1,AFO2、すなわち空燃比検出範囲の異なるAFO1,AFO2を得る構成としたため、用途などに合わせて2種類の空燃比検出信号を容易に得ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、図2のセンサ素子構造を有するA/Fセンサについて説明したが、他のセンサ素子構造を有するA/Fセンサに適用することも可能である。図9に示すセンサ素子60では、2層の固体電解質61,62を有しており、一方の固体電解質61には一対の電極63,64が対向配置され、他方の固体電解質62には一対の電極65,66が対向配置されている。なお、電極63〜65は図の左右対象に2カ所に見えるが、それらは紙面の前後何れかの部位で連結された同一部材である。本センサ素子60では、固体電解質61及び電極63,64により「第1セル」としてのポンプセル71が構成され、固体電解質62及び電極65,66により「第2セル」としてのモニタセル72が構成されている。各電極63〜66はセンサ制御回路80に接続されている。センサ素子60が積層構造を有することは、前述のセンサ素子10と同じである。図9において、符号67はガス導入孔、符号68は多孔質拡散層、符号69は大気ダクト、符号70はヒータである。モニタセル72は、一般に起電力セル、酸素濃度検出セルとも称される。
上記センサ素子構造のA/Fセンサにおいて、モニタセル72は、排ガスがストイキに対してリーンかリッチかに応じて2値(0V又は0.9V)の起電力出力を発生する。例えばリーンである場合、モニタセル72の起電力出力が小さくなり、逆にリッチである場合、モニタセル72の起電力出力が大きくなる。かかる場合において、モニタセル72の起電力出力がストイキ値(0.45V)になるようにポンプセル71の印加電圧が制御される。
図10は、上記図9のセンサ素子構造を有するA/Fセンサについてセンサ制御回路80の構成を示す回路図である。図10において、VMはポンプセル71及びモニタセル72の共通端子であり、その共通端子VMには基準電圧電源81が接続されている。基準電圧電源81の基準電圧は例えば2.5Vである。また、IPはポンプセル71の電極63に接続されるポンプセル端子、UNはモニタセル72の電極66に接続されるモニタセル端子である。これら各端子IP,UNには、各セル71,72を通じてオペアンプ82及び電流検出抵抗83を有する閉回路が接続されており、オペアンプ82の非反転端子(+端子)には基準電圧(3.0V)を生成する基準電圧電源84が接続されている。
リーン時にはB→Aの向きに電流検出抵抗83に電流が流れ、逆にリッチ時にはA→Bの向きに電流検出抵抗83に電流が流れる。かかる場合、モニタセル72の出力電圧が所定値になるようポンプセル71がフィードバック制御されるようになっている(但し、フィードバック制御回路については既に種々公開されておりここでは図示及び詳細な説明を省略する)。
電流検出抵抗83の両端子A点,B点には、各々増幅率の異なるオペアンプ85,86が並列に接続されている。オペアンプ85の増幅率<オペアンプ86の増幅率である。オペアンプ85は「第1の信号出力手段」に相当し、該オペアンプ85から、例えばA/F=11〜大気を検出範囲とする広範囲検出信号AFO1が出力される。また、オペアンプ39は「第2の信号出力手段」に相当し、該オペアンプ86から、例えばA/F=12〜22を検出範囲とするストイキ検出信号AFO2が出力される。
また、オペアンプ82の正負両側の入力端子間にはスイッチ87が設けられる一方、共通端子VMにはスイッチ88が接続され、モニタセル端子UNにはスイッチ89が接続されている。スイッチ87は常開式のスイッチであり、切替信号1により開閉状態が制御される。また、スイッチ88,89は何れも常閉式のスイッチであり、切替信号2により開閉状態が制御される。
上記構成では、通常のA/F検出時においてはスイッチ87をOFF(開放)、スイッチ88,89をON(閉鎖)することで、その都度のA/Fに応じたA/F出力電圧AFO1,AFO2が計測できる。また、ストイキ検出状態での出力誤差の算出タイミングでは、一時的にスイッチ87をON(閉鎖)、スイッチ88,89をOFF(開放)することで、その時の出力AFO1,AFO2から各出力の出力誤差(前記図4の出力誤差α1,β1)が算出できる。ストイキ検出誤差α1,β1の算出以外は、前記実施の形態で説明した通りであるため、説明は省略する。
上記図10のセンサ制御回路80では、電流検出抵抗83の両端子のA点電圧、B点電圧は何れも固定されず変動するが、以下の図11に示すセンサ制御回路90では電流検出抵抗の一方の端子電圧が固定できる。
図11において、ポンプセル71及びモニタセル72の共通端子にはオペアンプ93を通じて基準電圧Vf1と同等の電圧(例えば3V)が印加される。つまり、図のB点電圧は3V固定となる。また、モニタセル72を通じてフィードバック回路91及び電流検出抵抗92を有する閉回路が構成されている。フィードバック回路91内の基準電圧Vf2は例えば2.55Vである。
センサ制御回路90の動作をリッチ時を例に説明する。リッチ時には、モニタセル72の起電力により図のC1点が例えば3.45Vに上がるため、フィードバック回路91内のC2点の電位が下がる。すると、フィードバック回路91の出力、すなわちA点電圧が上昇する。つまり、リッチ時にはA→Bの向きに電流検出抵抗92に電流が流れる。逆に、リーン時にはB→Aの向きに電流検出抵抗92に電流が流れる。
また、電流検出抵抗92の両端子A点、B点には、各々増幅率の異なるオペアンプ94,95が並列に接続されている。オペアンプ94の増幅率<オペアンプ95の増幅率である。オペアンプ94は「第1の信号出力手段」に相当し、該オペアンプ94から、例えばA/F=11〜大気を検出範囲とする広範囲検出信号AFO1が出力される。また、オペアンプ95は「第2の信号出力手段」に相当し、該オペアンプ95から、例えばA/F=12〜22を検出範囲とするストイキ検出信号AFO2が出力される。
また、フィードバック回路91内のオペアンプ96の正負両側の入力端子間にはスイッチ97が設けられる一方、モニタセル72とフィードバック回路91との間にはスイッチ98が設けられている。スイッチ97は常開式のスイッチであり、切替信号1により開閉状態が制御される。また、スイッチ98は常閉式のスイッチであり、切替信号2により開閉状態が制御される。
上記構成では、通常のA/F検出時においてはスイッチ97をOFF(開放)、スイッチ98をON(閉鎖)することで、その都度のA/Fに応じたA/F出力電圧AFO1,AFO2が計測できる。また、ストイキ検出状態での出力誤差の算出タイミングでは、一時的にスイッチ97をON(閉鎖)、スイッチ98をOFF(開放)することで、その時の出力AFO1,AFO2から各出力の出力誤差(前記図4の出力誤差α1,β1)が算出できる。ストイキ検出誤差α1,β1の算出以外は、前記実施の形態で説明した通りであるため、説明は省略する。
他の構成のA/Fセンサを図12に示す。図12のセンサ素子100では、3層の固体電解質101,102,103を有し、固体電解質101には一対の電極104,105が対向配置され、固体電解質102には一対の電極106,107が対向配置されている。本センサ素子100では、固体電解質101及び電極104,105により「第1セル」としてのポンプセル111が構成され、固体電解質102及び電極106,107により「第2セル」としてのモニタセル112が構成されている。また、固体電解質103は、酸素基準室108を確保するための壁材を構成している。センサ素子100が積層構造を有することは、前述のセンサ素子10等と同じである。図12において、符号109は多孔質拡散層、符号110はガス検出室である。なお、モニタセル112は、前記図9のモニタセル72と同様、一般に起電力セル、酸素濃度検出セルとも称される。上記構成のセンサ素子100であっても同様に本発明が適用できる。
更に、積層型構造のA/Fセンサに限らず、コップ型構造のA/Fセンサに本発明を適用したりすることも可能である。
また、酸素濃度を検出対象とするA/Fセンサ以外に、他の成分濃度を検出対象とするガス濃度センサにも本発明が適用できる。例えば、複合型のガス濃度センサは、固体電解質体にて形成された複数のセルを有し、そのうちポンプセルでは、チャンバ内に導入した被検出ガス中の酸素を排出又はくみ出すと共に酸素濃度を検出し、センサセルでは酸素排出後のガスから特定成分濃度を検出する。これに加え、チャンバ内の残留酸素濃度に応じて起電力信号を出力するモニタセルを有するガス濃度センサであっても良い。このガス濃度センサは、例えば排ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサとして具体化されるものであり、本発明の適用により、NOxセンサについて好適なNOx濃度検出が可能となる。
センサ制御回路を一時的にストイキ検出状態とする構成として、次の構成を適用しても良い。
・センサ制御回路において、センサ素子10等に接続される増幅回路(例えば図1のオペアンプ34)の出力段スイッチ素子を強制的にオフ状態とすることで、センサ制御回路をストイキ検出状態とする。この場合、スイッチ素子をオフ状態とすることで素子電流が遮断され、素子電流=0mAの基準信号出力状態(酸素濃度=0%の状態)を作り出すことができる。なお、センサ制御回路において、増幅回路の出力段スイッチ素子をオン状態又はオフ状態とするための変更手段(例えばスイッチ素子としてのトランジスタ等)を設け、この変更手段により前記出力段スイッチ素子をオフ状態とする構成としても良い。
・センサ素子10等に接続される正負両側の接続端子のうち、一方に電流検出抵抗を接続すると共に、他方にセンサ電流経路を開又は閉状態とするためのスイッチ手段を接続し、スイッチ手段を開状態とすることでセンサ制御回路をストイキ検出状態とする。
・センサ素子10等に接続される正負両側の接続端子を同電位とすることで、センサ制御回路をストイキ検出状態とする。つまり、センサ印加電圧=0Vとなり、結果素子電流=0mAのストイキ検出状態を作り出すことができる。
上記実施の形態では、ストイキ検出信号AFO2について、ストイキ検出状態での出力誤差(図4(b)のβ1)と、真の酸素濃度算出時の出力誤差(図4(b)のβ2)とを用いた補間計算により、AFO2値の補正を実施する構成としたが、これを変更する。例えば、広範囲検出信号AFO1を基に、ストイキ検出範囲内(A/F=12〜22内)で2点で真の酸素濃度を算出する。そして、前記2点の真の酸素濃度の算出時において、各々ストイキ検出信号AFO2の出力誤差を算出し、それら出力誤差を用いた補間計算によりAFO2値の補正を実施する構成としても良い。この構成によれば、ストイキ検出状態のような基準となる検出状態が1点も無い場合にも、特性誤差の算出が可能となる。
センサ制御回路の電気的構成を示す回路図である。 センサ素子の構成を示す断面図である。 A/Fセンサの出力特性を示す図である。 A/F出力電圧の出力特性を示す図である。 A/F出力電圧の出力特性を示す図である。 ストイキ出力誤差の算出処理を示すフローチャートである。 大気出力誤差の算出処理を示すフローチャートである。 AFO2特性誤差の算出処理を示すフローチャートである。 別のA/Fセンサの素子構造を示す断面図である。 センサ制御回路の電気的構成を示す回路図である。 センサ制御回路の電気的構成を示す回路図である。 別のA/Fセンサの素子構造を示す断面図である。
符号の説明
10…センサ素子、11…固体電解質、20…マイコン、30…センサ制御回路、34…オペアンプ、35…スイッチ、38,39…オペアンプ、50…センサ制御回路、55…スイッチ、60…センサ素子、61,62…固体電解質、71…ポンプセル、72…モニタセル、80…センサ制御回路、85,86…オペアンプ、87〜89…スイッチ、90…センサ制御回路、94,95…オペアンプ、97,98…スイッチ、100…センサ素子、101〜103…固体電解質、111…ポンプセル、112…モニタセル。

Claims (10)

  1. 固体電解質よりなるセンサ素子を有し被検出ガス中の特定成分のガス濃度を広域に検出可能なガス濃度センサに接続され、ガス濃度に応じてセンサ素子に流れる電流を計測しその計測電流に対応するガス濃度信号を出力する構成としたガス濃度検出装置において、
    第1の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力する第1の信号出力手段と、
    前記第1の濃度検出範囲とは異なる第2の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力する第2の信号出力手段と、
    前記第1の信号出力手段のガス濃度信号について、予め規定した基準特性に対する特性誤差を算出すると共に、該算出した特性誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出する真ガス濃度算出手段と、
    前記真のガス濃度を算出した時の前記第2の信号出力手段のガス濃度信号とそれに対応する基準特性とから、当該第2の信号出力手段のガス濃度信号の特性誤差を算出する特性誤差算出手段と、
    を備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 前記真ガス濃度算出手段は、前記第1の信号出力手段のガス濃度信号について少なくとも2つのガス濃度点で、予め規定した基準特性に対する出力誤差を算出すると共に、該算出した各点の出力誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載のガス濃度検出装置。
  3. 前記真ガス濃度算出手段は、少なくとも2つのガス濃度点での出力誤差の補間計算を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出することを特徴とする請求項2に記載のガス濃度検出装置。
  4. 前記第1の信号出力手段が、酸素濃度=0%の状態と所定酸素濃度の大気状態とを含む第1の濃度検出範囲で被検出ガス中の酸素濃度を検出するものである構成において、
    前記真ガス濃度算出手段は、酸素濃度=0%の状態下で算出した出力誤差と大気状態下で算出した出力誤差とを算出する手段と、それら出力誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出する手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  5. 固体電解質よりなるセンサ素子を有し内燃機関から排出される排ガス中の特定成分のガス濃度を広域に検出可能なガス濃度センサに接続され、ガス濃度に応じてセンサ素子に流れる電流を計測しその計測電流に対応するガス濃度信号を出力する構成としたガス濃度検出装置において、
    酸素濃度=0%であるストイキ状態と所定酸素濃度の大気状態とを含む第1の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力する第1の信号出力手段と、
    ストイキ状態は含むが大気状態は含まない、前記第1の濃度検出範囲よりも狭い第2の濃度検出範囲内で、その都度のガス濃度に応じてガス濃度信号を出力する第2の信号出力手段と、
    ストイキ状態と大気状態での前記第1の信号出力手段のガス濃度信号について、予め規定した基準特性に対する出力誤差をそれぞれ算出すると共に、該出力誤差から第1の信号出力手段の特性誤差を算出する第1の特性誤差算出手段と、
    前記算出した第1の信号出力手段の特性誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度点に対応する真のガス濃度を算出する真ガス濃度算出手段と、
    前記真のガス濃度を算出した時の前記第2の信号出力手段のガス濃度信号とそれに対応する基準特性とから、当該第2の信号出力手段のガス濃度信号の特性誤差を算出する第2の特性誤差算出手段と、
    を備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  6. 前記センサ素子への電圧印加時に流れる電流を計測するセンサ回路を、被検出ガスを対象にガス濃度検出を行う通常状態から、ガス雰囲気に関係なく酸素濃度=0%でのガス濃度信号を出力する基準信号出力状態に一時的に切り替える状態切替手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載のガス濃度検出装置。
  7. 前記第2の信号出力手段のガス濃度信号について、酸素濃度=0%の状態下での出力誤差と前記真のガス濃度を算出した時の出力誤差とを算出する手段と、それら出力誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度信号を補正する手段と、を備えたことを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  8. 前記真ガス濃度算出手段が、前記第2の濃度検出範囲内の2つのガス濃度点で真のガス濃度を算出する構成において、
    前記第2の信号出力手段のガス濃度信号について、前記2つの真のガス濃度を算出した時の各々の出力誤差を算出する手段と、それら出力誤差を基に、前記第2の濃度検出範囲内における任意のガス濃度信号を補正する手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  9. 前記第1の信号出力手段と前記第2の信号出力手段とは、それぞれ増幅率の異なる増幅器により個別にガス濃度信号を出力することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  10. 前記第1の信号出力手段を構成する増幅器の増幅率をm、前記第2の信号出力手段を構成する増幅器の増幅率をnとした場合、増幅率m,nはm<nの関係であることを特徴とする請求項9に記載のガス濃度検出装置。
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