JP2010281732A - ガス濃度湿度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサを用いた簡易な装置構成によって、被検出ガスが大気であるときの湿度を正確に検出可能なガス濃度湿度検出装置を提供する。
【解決手段】センサ制御装置3は、一対の電極21,22を有する酸素濃度検出セルと、一対の電極19,20を有する酸素ポンプセルとを備える全領域ガスセンサを有する。電気回路部30では、電極21,22間に生じる起電力Vsが基準電圧となるように、電極19,20間に流れるIp電流が制御される。基準電圧は、第1基準電圧に設定される一方、被検出ガスが大気であるときは第2基準電圧に設定される。被検出ガスの湿度が、第1基準電圧に制御された状態で検出されたIp電流と、第2基準電圧に制御された状態で検出されたIp電流との誤差ΔIpに基づいて検出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、被検出ガス中の特定成分のガス濃度を検出するためのガスセンサを用いて、被検出ガスが大気であるときの湿度を検出するガス濃度湿度検出装置に関する。
従来、自動車に使用されるセンサの一つとして、自動車エンジンなどの内燃機関の排気通路に取り付けられ、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサが知られている。この酸素センサは、センサ素子を流れる電流の大きさが排気ガス中の酸素濃度に応じて変化することを利用して、酸素濃度の検出、ひいては排気ガスの空燃比を検出するものである。この酸素センサの駆動を制御するセンサ制御装置は、センサ素子を通電制御すると共に、センサ素子に流れる電流を電圧変換して電子制御装置(ECU)に出力する機能を有しており、ECUはセンサ制御装置からの出力に基づき排気ガスの酸素濃度や空燃比を求めている。得られた排気ガスの酸素濃度や空燃比は、ECUにおいて、燃料噴射量の調整等の空燃比フィードバック制御に利用される。
自動車に搭載された酸素センサは、経時劣化や耐久劣化などによって特性が変化すると、同一条件下でのセンサ出力がシフトするおそれがある。そのため、酸素センサに生じた特性変化を、大気雰囲気中でのセンサ出力に基づいて補正することが知られている。例えば、ガスセンサに大気ガスを供給して、大気雰囲気に曝されたガスセンサの検出出力に基づいて、検出出力のゼロ点を校正する排出ガス濃度検出方法及びその装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、大気の湿度を検出し、その湿度に応じて大気条件出力を補正して大気較正値として採用し、その大気較正値を大気の酸素分圧に正確に対応させてセンサ特性の補正を正確なものとする空燃比検出装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−148910号公報 特開昭62−2149号公報
しかしながら、大気雰囲気中に曝された酸素センサは、その大気雰囲気中の湿度の影響によって同一条件下でのセンサ出力が変化するおそれがある。例えば大気雰囲気が高湿度状態である場合は、低湿度状態に比して大気中の酸素分圧が低いため、酸素センサによって検出される酸素の分子数が実質的に少なくなってセンサ出力が低下する傾向を示すことが知られている。
具体的には、図8及び図9に示すように、大気雰囲気中に曝された酸素センサによって検出されるIp値(ここでは、「大気Ip値」と称する。)は、高湿度状態のときのほうか低湿度状態のときよりも小さくなる傾向がある。なお、図8では、大気温度「30℃」の条件のもと、相対湿度「0%」の低湿度状態と相対湿度「80%」の高湿度状態とにおける大気IP値をそれぞれ検出した場合を例示している。相対湿度「0%」の低湿度状態では、大気中の気体組成(容積比)が窒素(N)「80」,酸素(O)「20」であるため、大気中の酸素濃度が「20%」となる。一方、相対湿度「80%」の高湿度状態では、大気中の気体組成(容積比)が窒素(N)「80」,酸素(O)「20」、水分(HO)「1.95」であれば、大気中の酸素濃度が「19.6%」となる。このような大気中の酸素分圧の違いによって、高湿度状態では大気IP値として例えば「3.854mA」が検出される一方、低湿度状態では大気IP値として例えば「3.777mA」が検出される。つまり、酸素センサが曝される大気中の湿度に応じて、検出される大気IP値に誤差ΔIp(ここでは、「2.0%」程度)が生じる。
そのため、酸素センサに生じた特性変化を大気雰囲気中でのセンサ出力に基づいて補正しても、酸素濃度の検出時における湿度がその補正時の湿度と異なる場合には、その湿度差に起因してセンサ出力の検出精度が低下するおそれがあった。また、特許文献2に記載の空燃比検出装置では、大気雰囲気中の湿度を検出するための湿度センサを別途設けているため、装置構成が複雑となり製造コストが大きくなるおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、被検出ガス中の特定成分のガス濃度を検出するためのガスセンサを用いた簡易な装置構成によって、被検出ガスが大気であるときの湿度を正確に検出可能なガス濃度湿度検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るガス濃度湿度検出装置は、第1固体電解質体及び当該第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、当該一対の第1電極のうちの一方の電極が、被検出ガスが導入される検出室内に配置され、他方の電極が基準となる酸素濃度雰囲気に晒される酸素濃度検出セルと、第2固体電解質体及び当該第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうちの一方の電極が前記検出室内に配置され、当該一対の第2電極間に流れる電流に応じて、前記検出室に導入された前記被検出ガスに含まれる酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素ポンプセルとを備えるガスセンサを有し、前記ガスセンサに接続されて前記被検出ガス中の特定成分のガス濃度及び前記被検出ガスが大気であるときの湿度を検出するガス濃度湿度検出装置であって、前記検出室内の酸素濃度と前記酸素基準室内の酸素濃度との差異に起因して前記一対の第1電極間に生じる電圧を検出し、当該一対の第1電極間に生じる電圧が制御目標電圧となるように前記一対の第2電極間に流れる電流を制御する電流制御手段と、前記被検出ガスが大気であるか否かを判別する雰囲気判別手段と、前記制御目標電圧を前記第1の電圧に設定する一方、前記雰囲気判別手段によって前記被検出ガスが大気であると判別された場合に、前記制御目標電圧を前記第1の電圧よりも大きい第2の電圧に設定する電圧設定手段と、前記一対の第1電極間に第1の電圧が生じた状態において、前記一対の第2電極間に流れる第1電流を検出する第1電流検出手段と、前記一対の第1電極間に前記第2の電圧が生じた状態において、前記一対の第2電極間に流れる第2電流を検出する第2電流検出手段と、前記雰囲気判別手段によって前記被検出ガスが大気であると判別されているときに前記第1電流検出手段によって検出された前記第1電流と、前記電圧設定手段によって前記第1の電圧を前記第2の電圧に変更した後に前記第2電流検出手段によって検出された前記第2電流とに基づいて、前記被検出ガスの湿度を検出する湿度検出手段とを備えている。
本発明の一態様に係るガス濃度湿度検出装置によれば、一対の第1電極を有する酸素濃度検出セルと、一対の第2電極を有する酸素ポンプセルとを備えるガスセンサを有する。一対の第1電極間に生じる電圧が制御目標電圧となるように、一対の第2電極間に流れる電流が制御される。制御目標電圧は、第1の電圧に設定される一方、被検出ガスが大気であるときは第2の電圧に設定される。そして、被検出ガスが大気であると判別されているときに検出される第1電流と第2電流とに基づいて、被検出ガスの湿度が検出される。これにより、被検出ガス中の特定成分のガス濃度を検出するためのガスセンサを用いた簡易な装置構成によって、湿度センサを別途に設けることなく、被検出ガスが大気であるときの湿度を検出することができる。なお、制御目標電圧として設定される第1電圧、第2電圧としては、ガス検出室内に導入された被検出ガス中の水分が実質的に解離しない範囲で第1電圧を設定し、ガス検出室内に導入された被検出ガス中の水分が解離する範囲で第2電圧を設定することが好ましい。
また、本発明の一態様に係るガス濃度湿度検出装置において、前記第1電流検出手段によって検出された前記第1電流に基づいて、前記特定成分のガス濃度を検出するガス濃度検出手段と、前記第1電流検出手段によって検出された前記第1電流と、前記湿度検出手段によって検出された前記湿度とに基づいて、前記ガス濃度検出手段によって検出されるガス濃度を補正する補正値を決定する補正値決定手段とを備えてもよい。これにより、ガス濃度を補正値で補正することによって、被検出ガスに含まれる水分量の影響が排除されたガス濃度を得ることができ、センサ出力の検出精度を向上させることができる。
また、本発明の一態様に係るガス濃度湿度検出装置において、前記湿度検出手段は、前記第2電流から前記第1電流を減じた差分値に基づいて前記湿度を求めるようにしてもよい。これにより、第1電流と第2電流との差分を求めるという簡易な処理で、被検出ガスが大気であるときの湿度を精度良く検出することができる。
また、本発明の一態様に係るガス濃度湿度検出装置において、前記湿度検出手段は、前記第1電流検出手段によって検出される前記第1電流のうちで、前記制御目標電圧が前記第2の電圧に設定される直前に検出された前記第1電流に基づいて、前記湿度を検出するようにしてもよい。これにより、第1電流の検出タイミングと第2電流の検出タイミングの時間差を小さくして、第1電流が検出されたのちで第2電流が検出されるまでの間に湿度が変化してしまう不具合の発生を抑制することができる。
内燃機関100の排気系周りの概略的な構成を示す図である。 全領域空燃比センサ1の概略的な構造を示す図である。 センサ制御装置3で実行されるメイン処理のフローチャートである。 基準電圧Vsとポンプ電流Ipとの関係を説明するためのグラフである。 被検出ガスの水分量とポンプ電流の誤差ΔIpとの関係を説明するためのグラフである。 基準電圧Vsとポンプ電流Ipとの関係を説明するための他のグラフである。 被検出ガスの水分量とポンプ電流の誤差ΔIpとの関係を説明するための他のグラフである。 従来における酸素濃度とポンプ電流との関係を説明するためのグラフである。 従来における温度とポンプ電流の誤差ΔIpとの関係を説明するためのグラフである。
以下、本発明を具体化したガス濃度湿度検出装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、本発明に係るガス濃度湿度検出装置の一例として、ガスセンサの出力する検出信号に基づき、被検出ガス中の酸素濃度及び被検出ガスが大気であるときの湿度を検出することが可能なセンサ制御装置3を例に説明する。また、ガスセンサとしては、酸素濃度に応じてセンサ電流がリニアに変化する全領域空燃比センサ1を例に説明する。
まず、図1を参照して、センサ制御装置3が取り付けられる内燃機関100の概略的な構成について説明する。内燃機関100は自動車を駆動するためのエンジン101を有する。エンジン101には、エンジン101から排出される排気ガスを車外に放出するための排気管102が接続されている。排気管102の経路上には、全領域空燃比センサ1が配設されている。より詳細には、全領域空燃比センサ1は、排気管102の排気通路を流通する排気ガス中の特定成分(本実施の形態では酸素)のガス濃度を検出するガスセンサである。全領域空燃比センサ1は、自身とは離れた位置に配設されるセンサ制御装置3とハーネス(信号線)91を介して電気的に接続されており、センサ制御装置3によって通電制御されて酸素濃度を検出する。センサ制御装置3はバッテリ80から電力の供給を受けて駆動し、全領域空燃比センサ1を用いて検出した酸素濃度の検出信号をエンジン制御装置(ECU)5に出力する。ECU5では、全領域空燃比センサ1の出力に基づき、エンジン101の空燃比フィードバック制御が行われる。
本実施の形態では、エンジン101に燃料供給が行われているときは、上記のように排気ガスが全領域空燃比センサ1の検出対象となる。一方、エンジン101への燃料供給が停止された状態(フューエルカット期間)では排気管102内に大気が流通するため、排気管102内を流通する大気が全領域空燃比センサ1の検出対象となる。以下では、全領域空燃比センサ1の検出対象となる「被検出ガス」は、排気ガス及び大気のいずれも包含するものとして説明する。
次に、図2を参照して、全領域空燃比センサ1及びセンサ制御装置3の詳細を説明する。全領域空燃比センサ1は、内部に細長で長尺な板状をなすセンサ素子10を、図示外のハウジング内に保持した構造を有する。全領域空燃比センサ1は、センサ素子10の出力信号を取り出すためのハーネス91を介して、全領域空燃比センサ1とは離れた位置に取り付けられるセンサ制御装置3と電気的に接続されている。
なお、本実施の形態では、全領域空燃比センサ1とECU5との間にセンサ制御装置3を設けるとともに、全領域空燃比センサ1とセンサ制御装置3とでセンサユニット4を構成した場合を例示している。そして、本発明における「ガス濃度湿度検出装置」は、全領域空燃比センサ1に接続されたセンサ制御装置3(つまり、センサユニット4)に相当する。もちろん、センサ制御装置3の配設態様は適宜変更可能であり、例えばセンサ制御装置3をECU5に組み込み、全領域空燃比センサ1とECU5とによってセンサユニットとしてもよい。
まず、センサ素子10の構造について説明する。センサ素子10は、ジルコニアを主体とする固体電解質体11,13と、アルミナを主体とする絶縁基体12,17,18,24とを、絶縁基体18,17、固体電解質体13、絶縁基体12、固体電解質体11、絶縁基体24の順に積層した構造を有する。固体電解質体11の両面には、白金を主体とする一対の電極19,20がそれぞれ形成されており、同様に、固体電解質体13の両面にも一対の電極21,22がそれぞれ形成されている。そのうちの電極22は、固体電解質体13と絶縁基体24との間に挟んで埋設されている。固体電解質体11,13及び絶縁基体12,17,18,24は、いずれも細長い板状に形成されており、図2ではその長手方向と直交する断面を示している。
絶縁基体12の長手方向の一端側には、固体電解質体11,13を一壁面としつつ、被検出ガスを導入可能な中空のガス検出室23が形成されている。ガス検出室23の幅方向の両端には、ガス検出室23内に被検出ガスを導入する際の流入量を規制するための多孔質状の拡散律速部15が設けられている。なお、固体電解質体11上の電極20と、固体電解質体13上の電極21とは、ガス検出室23内にそれぞれ露出されている。
なお、絶縁基体18,17の間に挟んで、白金を主体とする発熱抵抗体26が埋設されている。絶縁基体17,18及び発熱抵抗体26は、固体電解質体11,13を加熱して活性化させるためのヒータとして機能する。
固体電解質体11上の電極19は、その表面がセラミックス(例えば、アルミナ)からなる多孔質性の保護層25に覆われている。つまり、排気ガスに含まれるシリコン等の被毒成分によって劣化しないように、電極19が保護層25によって保護されている。固体電解質体11上に積層された絶縁基体24は、電極19を覆わないように開口が設けられており、保護層25はその開口内に配設されている。
このように構成されたセンサ素子10において、固体電解質体11とその両面に設けられた一対の電極19,20は、外部からガス検出室23内に酸素を汲み入れ、あるいはガス検出室23から外部へ酸素を汲み出す酸素ポンプセル(以下、固体電解質体11及び電極19,20を総じて「Ipセル」ともいう。)として機能する。そして、固体電解質体11が本発明の「第2固体電解質体」に相当し、一対の電極19,20が本発明の「一対の第2電極」に相当する。
同様に、固体電解質体13とその両面に設けられた一対の電極21,22は、両電極間の酸素濃度に応じて起電力を発生させる酸素濃度検出セル(以下、固体電解質体13及び電極21,22を総じて「Vsセル」ともいう。)として機能する。また、電極22は、ガス検出室23内の酸素濃度の検出のための基準となる酸素濃度を維持する酸素基準電極として機能する。そして、固体電解質体13が本発明の「第1固体電解質体」に相当し、一対の電極21,22が本発明の「一対の第1電極」に相当する。なお、Ipセル及びVsセルの詳細な機能については後述する。
次に、センサ素子10に接続されるセンサ制御装置3の構成について説明する。センサ制御装置3は、マイクロコンピュータ9及び電気回路部30を構成主体としている。マイクロコンピュータ9は、公知の構成のCPU6、ROM7、RAM8等を搭載したマイコンチップである。なお、ROM7には、CPU6に各処理を実行させるための制御プログラムや、後述する湿度補正を行うための湿度補正テーブルなどが記憶されている。
電気回路部30は、ヒータ通電制御回路31、ポンプ電流駆動回路32、電圧出力回路33、微小電流供給回路34及び基準電圧比較回路35、ポンプ電流検出回路36から構成される。
ヒータ通電制御回路31は、発熱抵抗体26の両端に供給される電圧VhをPWM通電することで、発熱抵抗体26を発熱させ、Ipセル及びVsセルの加熱を行う。微小電流供給回路34は、Vsセルの電極22から電極21側へ微小電流Icpを流し、電極22側に酸素イオンを移動させて基準となる酸素濃度雰囲気を生成する。これにより、電極22は、被検出ガス中の酸素濃度を検出するための基準となる酸素基準電極として機能する。電圧出力回路33は、Vsセルの電極21,22間に生ずる起電力Vsを検出する。基準電圧比較回路35は、予め定められた基準電圧と、電圧出力回路33にて検出した起電力Vsとの比較を行い、比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックする。ポンプ電流駆動回路32は、基準電圧比較回路35から得られた比較結果に基づき、Ipセルの電極19,20間に流すポンプ電流Ipの大きさや向きを制御する。これにより、Ipセルによるガス検出室23内への酸素の汲み入れやガス検出室23からの酸素の汲み出しが行われる。ポンプ電流検出回路36は、Ipセルの電極19,20間に流れるポンプ電流Ipを電圧変換し、検出信号としてマイクロコンピュータ9に出力する。
本実施の形態では、基準電圧比較回路35によって起電力Vsと比較される基準電圧として、2つの基準電圧(第1基準電圧及び第2基準電圧)を有する。第1基準電圧は、電圧出力回路33の比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックして、ガス検出室23内の雰囲気中の酸素濃度を制御したときに、ガス検出室23内に導入された被検出ガス中の水分(HO)が実質的に解離しないような電圧値(例えば450mV)に設定される。
一方、第2基準電圧は、電圧出力回路33の比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックして、ガス検出室23内の雰囲気中の酸素濃度を制御したときに、ガス検出室23内に導入された被検出ガス中の水分(HO)が解離するような電圧値(例えば1000mV)に設定される。
先述の基準電圧比較回路35では、起電力Vsと比較する基準電圧として、常時は第1基準電圧が用いられて被検出ガス中の酸素濃度がポンプ電流Ipに基づいて算出される一方、全領域空燃比センサ1の湿度補正を行う場合に第2基準電圧が用いられるが、詳細は後述する。なお、ポンプ電流駆動回路32,電圧出力回路33,基準電圧比較回路35が本発明の「電流制御手段」に相当する。そして、起電力Vsと比較される基準電圧が本発明の「制御目標電圧」に相当し、第1基準電圧及び第2基準電圧がそれぞれ本発明の「第1の電圧」及び「第2の電圧」に相当する。
次に、ECU5の構成について説明する。ECU5は、自動車のエンジン101の駆動等を電子的に制御するための装置である。ECU5には公知の構成のCPU、ROM、RAM等を搭載したマイコンチップが用いられ、制御プログラムの実行にしたがって燃料の噴射タイミングや点火時期の制御が行われる。かかる制御を行うための情報として、センサ制御装置3から被検出ガス中の酸素濃度に応じた出力(検出信号)が入力される。また、その他の情報として、その他のセンサからの信号(例えば、エンジン101のピストン位置や回転数を検出できるクランク角、冷却水の水温、燃焼圧などの情報)も入力される。
次に、全領域空燃比センサ1を用いて被検出ガスの酸素濃度(排気ガスの空燃比)を検出する動作について簡単に説明する。なお、被検出ガスの酸素濃度を検出する際には、基準電圧比較回路35で比較対象となる基準電圧として、第1基準電圧(例えば450mV)が設定される。図2に示すように、まず微小電流供給回路34によりVsセルの電極22から電極21に向けて微小電流Icpを流す。この通電より、電極21側から電極22側に固体電解質体13を介して被検出ガス中の酸素が汲み込まれ、電極22が酸素基準電極として機能する。そして、電圧出力回路33により両電極21,22間に発生する起電力Vsを検出し、この起電力Vsを基準電圧比較回路35で基準電圧と比較する。ポンプ電流駆動回路32では、基準電圧比較回路35による比較結果に基づいて、起電力Vsが基準電圧となるようにIpセルの電極19,20間に流すポンプ電流Ipの大きさや向きを制御する。
なお、ガス検出室23内に流入した排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリッチであった場合、排気ガス中の酸素濃度が薄いため、Ipセルにおいて外部からガス検出室23内に酸素を汲み入れるように、電極19,20間に流すポンプ電流Ipが制御される。一方、ガス検出室23内に流入した排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリーンであった場合、排気ガス中には多くの酸素が存在するため、Ipセルにおいてガス検出室23から外部へ酸素を汲み出すように、電極19,20間に流すポンプ電流Ipが制御される。このときのポンプ電流Ipが、ポンプ電流検出回路36にて電圧変換されて全領域空燃比センサ1の出力(検出信号)としてECU5に出力される。ECU5では、全領域空燃比センサ1から出力されるポンプ電流Ipの大きさと向きに基づいて被検出ガス中に含まれる酸素濃度、ひいては排気ガスの空燃比を特定できる。
本実施の形態では、センサユニット4(全領域空燃比センサ1及びセンサ制御装置3)が、従来のセンサユニットと同様の構成を有しており、被検出ガスの酸素濃度(排気ガスの空燃比)の検出動作も従来と同様である。しかしながら、センサ制御装置3は、全領域空燃比センサ1を用いて、被検出ガスの酸素濃度(排気ガスの空燃比)のみならず、被検出ガスが大気であるときの湿度を検出することができる。そして、全領域空燃比センサ1からのセンサ出力を大気雰囲気中の湿度に応じて補正することができるが、以下詳述する。
次に、センサ制御装置3において実行されるメイン処理について、図3を参照して説明する。図3に示す各処理を実行させるプログラムも、先述のROM7(図2参照)に記憶されており、CPU6(図2参照)が実行する。このメイン処理は、内燃機関100の駆動中に予め定められたタイミング毎に定期的に実行される。なお、電気回路部30が有するヒータ通電制御回路31,ポンプ電流駆動回路32,電圧出力回路33,微小電流供給回路34,基準電圧比較回路35,ポンプ電流検出回路36の各駆動制御は、図3に示すメイン処理とは別途実行される。なお、内燃機関の起動後であって、図3に示すメイン処理が最初に実行される前段階では、センサ制御装置3において、基準電圧比較回路35の基準電圧を第1基準電圧(例えば450mV)に設定して、Ipセルに対するIp電流の通電制御をポンプ電流駆動回路32にて行うように構成されている。
図3に示すように、センサ制御装置3においてメイン処理が起動されると、まず全領域空燃比センサ1による被検出ガスが大気であるか否かが判断される(S1)。本実施形態では、内燃機関100において燃料供給停止中であることを示す信号(以下、「フューエルカット信号」と言う。)が受信されたか否かに基づいて、被検出ガスが大気であるか否かが判断される。すなわち、マイクロコンピュータ9は、ECU5から所定時間毎に内燃機関100において燃料供給中であるか否かを示す信号を受信し、別途実行されるプログラムにより、受信した信号を随時RAM8に記憶させている。S1では、フューエルカット信号がECU5から受信した最新の信号としてRAM8に記憶されているか否かに基づいて、フューエルカット信号を受信したか否かが判断される。
フューエルカット信号が受信されている場合は、内燃機関100において燃料供給停止中であるため、排気管102の排気通路が大気で満たされる。つまり、センサ素子10が大気雰囲気に曝されるため、被検出ガスが大気であると判断される(S1:YES)。なお、フューエルカット信号を連続して受信している期間、別途実行されるタイマ更新プログラムにより、図示外のタイマが所定期間毎に更新され、RAM8に記憶される。よって、図示外のタイマは、フューエルカット信号を連続して受信している期間の長さ、つまり燃料供給が停止された時点(つまり、フューエルカット開始時)からの経過時間を示す。
S1にて被検出ガスが大気であると判断されると、内燃機関100において燃料供給が停止された時点から所定時間を経過したか否かが判断される(S3)。S3の処理では、RAM8に記憶されたタイマが、あらかじめROM7に記憶されている所定時間を経過したか否かが判断される。燃料供給停止時から所定時間を経過したと判断された場合は(S3:YES)、排気管102の排気通路が十分に大気で満たされて、センサ素子10の周囲の雰囲気が酸素濃度既知の大気となっている。
ついで、S5の処理に移行し、基準電圧比較回路35にて設定される基準電圧が第1基準電圧(例えば450mV)のもとでのIpセルの電極19,20間に流れるポンプ電流Ipを、ポンプ電流検出回路36を介して「Ip_primary」として読み込む(S5)。この読み込まれた「IP_primary」は、RAM8に記憶される。ついで、基準電圧比較回路35に設定される基準電圧を第1基準電圧から第2基準電圧(例えば1000mV)に変更する処理が実行される(S7)。
ついで、S9の処理に移行し、基準電圧比較回路35にて設定された基準電圧が第2基準電圧のもとでのIpセルの電極19,20間に流れるポンプ電流Ipを、ポンプ電流検出回路36を介して、「Ip_secondary」として読み込む(S9)。この読み込まれた「Ip_secondary」は、RAM8に記憶される。ついで、基準電圧比較回路35に設定される基準電圧を第2基準電圧から第1基準電圧に変更する処理が実行される(S11)。
次に、RAM8に読み込まれた「Ip_primary」と「Ip_secondary」とから被検出ガスの水分量が計算される(S13)。S13では、「Ip_secondary」から「Ip_primary」が減算されることによって、その差分のIp電流が被検出ガスにおける湿度由来の酸素濃度(つまり、被検出ガスの水分量)を示し、ひいては被検出ガスの大気湿度を示す。
そして、上記の「Ip_primary」と、S13にて計算された水分量とに基づいて、大気湿度によって生じたIp電流の誤差ΔIpを示す補正値が決定される(S15)。ROM7にあらかじめ記憶されている湿度補正テーブルには、「Ip_primary」が示すIp電流と被検出ガスの水分量との組合せにそれぞれ対応したIp電流の誤差ΔIpが設定されている。S15では、ROM7の湿度補正テーブルを参照して、「Ip_primary」及び水分量の組み合わせに対応するIP電流の誤差ΔIPが補正値として決定される。S15にて決定された補正値は、RAM8の所定記憶エリアに設定される。
なお、S13で水分量の計算に用いられる「Ip_primary」は、基準電圧比較回路35に設定される基準電圧を第1基準電圧から第2基準電圧に変更する処理であるS7の直前のS5の処理にて読み込まれることが好適である。これにより、「Ip_primary」の検出タイミングと「Ip_secondary」の検出タイミングの時間差を小さくして、「Ip_primary」が検出されたのちで「Ip_secondary」が検出されるまでの間に湿度が変化してしまう不具合の発生が抑制される。
ここで、ROM7の湿度補正テーブルは、以下のような全領域空燃比センサ1のサンプリングを実施して設定される。すなわち、全領域空燃比センサ1を同一の温度条件の大気雰囲気に曝した状態で、湿度条件のみを異ならせて基準電圧に応じて出力されるポンプ電流Ipを検出する。なお、全領域空燃比センサ1の個体差や性能などに応じて、同一の基準電圧に制御されたときに出力されるポンプ電流Ipの大きさが異なることがある。そのため、全領域空燃比センサ1のサンプリングは、ポンプ電流Ipの出力特性が異なる複数の全領域空燃比センサ1について行われることが好適である。
図4〜図7を参照して、上記のような全領域空燃比センサ1のサンプリング結果を例示する。なお、図4〜図7は、全領域空燃比センサ1を同一の温度条件「25℃」の大気雰囲気に曝して、湿度条件を相対湿度として「20%」,「50%」,「80%」,「100%」にそれぞれ異ならせた場合における、所定幅で可変とされる基準電圧に応じて全領域空燃比センサ1から出力されるポンプ電流Ipを検出したサンプリング結果を例示している。なお、相対湿度として「20%」,「50%」,「80%」,「100%」とした場合の大気中の気体組成(容積比)における水分量は、それぞれ「0.38%」,「0.95%」,「1.52%」,「1.89%」となる。
例えば、図4及び図5は、Ip電流の出力傾向が相対的に大きい全領域空燃比センサ1のサンプリング結果を例示している。図4に示すように、全領域空燃比センサ1では、基準電圧を例えば「80mV」から上昇させた場合、基準電圧が上昇するのに伴ってポンプ電流Ipが大きくなる。そして、基準電圧が「200mV」よりも大きくなると、固体電解質体13にて被検出ガスに含まれる酸素を十分に移動させることが可能となるため、ポンプ電流Ipがほぼ安定する。さらに、基準電圧が「900mV」よりも大きくなると、固体電解質体13にて被検出ガスに含まれる水分から酸素を解離可能となるため、ポンプ電流Ipが上昇する。このとき、より湿度が高い条件下の全領域空燃比センサ1であるほどポンプ電流Ipの上昇幅が大きい一方、より湿度が低い条件下の全領域空燃比センサ1であるほどポンプ電流Ipの上昇幅が小さい。そして、基準電圧が「1000mV」よりも大きくなると、固体電解質体13にて被検出ガスに含まれる水分から十分に酸素を解離可能となる。
図5に示すように、図4のサンプリング結果を参照すると、各湿度条件「20%」(水分量0.38%),「50%」(水分量0.95%),「80%」(水分量1.52%),「100%」(水分量1.89%)における、第1基準電圧(ここでは、450mV)のポンプ電流Ipと第2基準電圧(ここでは、1000mV)のポンプ電流Ipとを比較した誤差ΔIpは、それぞれ「0.0304mA」,「0.0779mA」,「0.1242mA」,「0.1504mA」となる。その結果、x軸を水分量(%)、y軸をポンプ電流の誤差ΔIp(mA)としたときの相関関数は、以下となる。
y=0.0799x+0.0011
このとき、相関係数Rの2乗値(R−2乗値)は、以下となる。
=0.9991
一方、図6及び図7は、ポンプ電流Ipの出力傾向が相対的に小さい全領域空燃比センサ1のサンプリング結果を例示している。図6に示すように、ポンプ電流Ipの出力傾向が相対的に小さい場合も、基準電圧の大きさに応じたポンプ電流Ipの挙動は、出力傾向が相対的に大きい傾向の場合(図4)と同様である。
図7に示すように、図6のサンプリング結果を参照すると、各湿度条件「20%」(水分量0.38%),「50%」(水分量0.95%),「80%」(水分量1.52%),「100%」(水分量1.89%)における、第1基準電圧(ここでは、450mV)のポンプ電流Ipと第2基準電圧(ここでは、1000mV)のポンプ電流Ipとを比較した誤差ΔIpは、それぞれ「0.0575mA」,「0.1044mA」,「0.1616mA」,「0.2784mA」となる。その結果、x軸を水分量(%)、y軸をポンプ電流の誤差ΔIp(mA)としたときの相関関数は、以下となる。
y=0.1368x+0.0117
このとき、相関係数Rの2乗値(R−2乗値)は、以下となる。
=0.9015
上記のような全領域空燃比センサ1のサンプリング結果に基づいて、ポンプ電流Ipと被検出ガスの水分量との組合せに対応してポンプ電流の誤差ΔIp(つまり、補正値)が、ROM7の湿度補正テーブルにあらかじめ設定される。なお、湿度補正テーブルには、上記の補正値に代えて、ポンプ電流Ipにそれぞれ対応する相関関数を設定してもよい。この場合、先述のS15では、「Ip_primary」に対応する相関関数に基づいて、S13にて計算された水分量に対応するポンプ電流の誤差ΔIpが補正値として計算される。
メイン処理(図3)に戻り、S15にて補正値が決定されて、当該補正値がRAM8の所定記憶エリアに設定されると、メイン処理(図3)が終了される。なお、RAM8に設定された補正値は、マイクロコンピュータ9(CPU6)における別途の処理において、基準電圧比較回路35の基準電圧が第1基準電圧に設定されているもとでポンプ電流検出回路36を介して検出されるポンプ電流Ipの補正値(Ip電流の誤差ΔIp)として用いられる。これにより、図3に示すメイン処理のS15にて補正値が決定されれば、それ以後にマイクロコンピュータ9(CPU6)にて別途に検出されるポンプ電流Ipは当該補正値によって補正されることになる。そして、マイクロコンピュータ9が、上記補正値を用いて補正されたポンプ電流Ipを酸素濃度の検出信号としてECU5に出力することで、ECU5は精度の良い酸素濃度や空燃比の算出が行え、ひいては精密な空燃比フィードバック制御を実現することができる。
なお、図3において、被検出ガスが大気でないと判断された場合は(S1:NO)、内燃機関100において燃料供給中であって排気管102の排気通路が排気ガスで満たされていることを示す。また、燃料供給停止時から所定時間を経過しなかったと判断された場合は(S3:NO)、排気管102の排気通路が十分に大気で満たされる前に燃料供給が開始されたことを示す。これらの場合は、センサ素子10の周囲の雰囲気が酸素濃度既知の大気でないため、いずれもメイン処理を終了させる。
ところで、上記実施形態のメイン処理(図3)において、S1を実行するCPU6が本発明の「雰囲気判別手段」に相当し、ポンプ電流検出回路36及びS5を実行するCPU6が本発明の「第1電流検出手段」に相当し、S7、S11を実行するCPU6が本発明の「電圧設定手段」に相当し、ポンプ電流検出回路36及びS9を実行するCPU6が本発明の「第2電流検出手段」に相当し、S13を実行するCPU6が本発明の「湿度検出手段」に相当し、S15を実行するCPU6が本発明の「補正値決定手段」に相当する。また、上記実施形態の補正値を用いて補正されたポンプ電流Ipを酸素濃度の検出信号としてECU5に出力するマイクロコンピュータ9及びその検出信号に基づき酸素濃度や空燃比を算出するECU5が本発明の「ガス濃度検出手段」に相当する。
尚、本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。上記実施形態では、被検出ガス中の特定成分のガス濃度を検出するガスセンサとして、被検出ガス中の酸素濃度を検出する全領域空燃比センサ1を用いた場合を例示したが、これに限定されない。例えば、被検出ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサを用いても、上記と同様に湿度補正を行うことができる。
また、上記実施形態では、内燃機関への燃料供給が停止されたときに出力されるフューエルカット信号に基づいて被検出ガスが大気であることを判断しているが、これに限定されない。例えば、全領域空燃比センサ1が酸素濃度既知の補正用ガスをセンサ素子10の周囲の雰囲気に充填する装置を備える場合には、補正用ガスが充填されるときに出力される信号に基づいて被検出ガスが大気であることを判断してもよい。
また、上記実施形態では、センサ制御装置3からポンプ電流IpがECU5に出力され、ECU5がポンプ電流Ipに基づいて被検出ガス中の酸素濃度、ひいては排気ガスの空燃比を特定しているが、これに限定されない。例えば、センサ制御装置3において、マイクロコンピュータ9(CPU6)がポンプ電流Ip及び図3に示すS15にて決定された補正値に基づいて被検出ガス中の酸素濃度や排気ガスの空燃比を特定し、その酸素濃度や空燃比をECU5に出力するようにしてもよい。この場合、ポンプ電流Ip及び図3に示すS15にて決定された補正値に基づいて被検出ガス中の酸素濃度や排気ガスの空燃比を特定するマイクロコンピュータ9が、本発明の「ガス濃度検出手段」に相当することになる。
1 全領域空燃比センサ
3 センサ制御装置
4 センサユニット
9 マイクロコンピュータ
10 センサ素子
11 固体電解質体
13 固体電解質体
23 ガス検出室
32 ポンプ電流駆動回路
33 電圧出力回路
34 微小電流供給回路
35 基準電圧比較回路
36 ポンプ電流検出回路
100 内燃機関

Claims (4)

  1. 第1固体電解質体及び当該第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、当該一対の第1電極のうちの一方の電極が、被検出ガスが導入される検出室内に配置され、他方の電極が基準となる酸素濃度雰囲気に晒される酸素濃度検出セルと、
    第2固体電解質体及び当該第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうちの一方の電極が前記検出室内に配置され、当該一対の第2電極間に流れる電流に応じて、前記検出室に導入された前記被検出ガスに含まれる酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素ポンプセルと
    を備えるガスセンサを有し、前記ガスセンサに接続されて前記被検出ガス中の特定成分のガス濃度及び前記被検出ガスが大気であるときの湿度を検出するガス濃度湿度検出装置であって、
    前記検出室内の酸素濃度と前記酸素基準室内の酸素濃度との差異に起因して前記一対の第1電極間に生じる電圧を検出し、当該一対の第1電極間に生じる電圧が制御目標電圧となるように前記一対の第2電極間に流れる電流を制御する電流制御手段と、
    前記被検出ガスが大気であるか否かを判別する雰囲気判別手段と、
    前記制御目標電圧を前記第1の電圧に設定する一方、前記雰囲気判別手段によって前記被検出ガスが大気であると判別された場合に、前記制御目標電圧を前記第1の電圧よりも大きい第2の電圧に設定する電圧設定手段と、
    前記一対の第1電極間に第1の電圧が生じた状態において、前記一対の第2電極間に流れる第1電流を検出する第1電流検出手段と、
    前記一対の第1電極間に前記第2の電圧が生じた状態において、前記一対の第2電極間に流れる第2電流を検出する第2電流検出手段と、
    前記雰囲気判別手段によって前記被検出ガスが大気であると判別されているときに前記第1電流検出手段によって検出された前記第1電流と、前記電圧設定手段によって前記第1の電圧を前記第2の電圧に変更した後に前記第2電流検出手段によって検出された前記第2電流とに基づいて、前記被検出ガスの湿度を検出する湿度検出手段とを備えたことを特徴とするガス濃度湿度検出装置。
  2. 前記第1電流検出手段によって検出された前記第1電流に基づいて、前記特定成分のガス濃度を検出するガス濃度検出手段と、
    前記雰囲気判別手段によって前記被検出ガスが大気であると判別されたときに前記第1電流検出手段によって検出された前記第1電流と、前記湿度検出手段によって検出された前記湿度とに基づいて、前記ガス濃度検出手段によって検出されるガス濃度を補正する補正値を決定する補正値決定手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のガス濃度湿度検出装置。
  3. 前記湿度検出手段は、前記第2電流から前記第1電流を減じた差分値に基づいて前記湿度を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス濃度湿度検出装置。
  4. 前記湿度検出手段は、前記第1電流検出手段によって検出される前記第1電流のうちで、前記制御目標電圧が前記第2の電圧に設定される直前に検出された前記第1電流に基づいて、前記湿度を検出することを請求項1〜3のいずれかに記載のガス濃度湿度検出装置。
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