JP4669369B2 - ガスセンサの異常診断方法及び異常診断装置 - Google Patents

ガスセンサの異常診断方法及び異常診断装置 Download PDF

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本発明は、ガスセンサの異常診断方法及び異常診断装置に関する。
従来、内燃機関の燃焼制御に用いられているガス濃度測定装置に用いられるガスセンサには、固体電解質体を挟んで一対の電極が設けられた2つのセルを、各セルの電極の一方が拡散抵抗体を介して被測定ガス空間に連通する測定室(第1測定室)に面するように配設し、一方のセルを測定室内の酸素をポンピングするポンプセル(第1ポンプセル)として用い、他方のセルを基準酸素濃度と測定室との酸素濃度の差によって電圧を生じる起電力セルとして用いた全領域空燃比センサ(UEGOセンサとも称する)がある。このUEGOセンサを用いたガス濃度測定装置では、起電力セルの出力が一定になるようにポンプセルに流す電流を制御し、その電流を測定することによって被測定ガスの空燃比を検出している。
また、上記2つのセルと第1測定室とに、更に、拡散抵抗体を介して第1測定室に連通した第2測定室を設け、その第2測定室に面するように第2ポンプセルを配置したガスセンサ(代表的なものとしてNOxセンサ)がある。このガスセンサを用いたガス濃度測定装置では、起電力セルの出力電圧が一定値となるように第1ポンプセルに流す電流を制御すると共に、第2ポンプセルに一定の電圧を印加し、そのとき第2ポンプセルを流れる電流を測定することにより、被測定ガスの濃度を検出している。
ところで、以上のように構成されたガスセンサにおいて、センサ素子の電極や電極と電気的に接続されている配線に短絡や断線などの異常が発生すると、セルに短絡電流が流れたり、あるいは、セルに電圧を印加することができなくなったりして、センサ素子が正常に作動しなくなり、延いては、内燃機関の燃焼制御が正常に行えなくなるおそれがある。
そこで、これらのガスセンサを用いたガス濃度測定装置では、ガス濃度測定装置の作動中にガスセンサに短絡や断線などの異常が発生したか否かを診断している。その診断方法として、セルの出力電圧を測定し、その出力電圧が異常な値となっているか否かを判定することによって、ガスセンサの異常を診断する方法が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2003−90821号公報
ところで、ガス濃度測定装置に用いられるガスセンサにおいては、各セルがポンプセルや起電力セルとして作動するために、センサ素子の各セルが所定の活性温度(例えば、550°C〜900°C)に保たれている必要がある。このため、前述のUEGOセンサやNOxセンサはヒータを備えており、そのヒータによって各セルが加熱されることで、各セルが所定の活性温度に保たれるようになっている。
ところが、ヒータに断線等の異常が発生したり、あるいは、バッテリ電圧の低下や長時間のフューエルカット、被測定ガス温度の急激な低下等が重なって発生すると、ヒータによって各セルを所定の活性温度に保つことができなくなることがある。このような場合、センサ素子が正常であっても、セルの出力電圧は、異常な値となってしまう。このため、特許文献1に記載の異常診断方法では、センサ素子が正常であるにも拘わらず、センサ素子に異常が発生したと診断してしまうおそれがある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、高精度にガスセンサの異常診断をできるようにした異常診断方法及び異常診断装置を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、固体電解質体及びその固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、被測定ガス空間の所定ガスの濃度に応じた信号を出力するセンサ素子と、センサ素子を所定ガスの濃度に応じた信号を出力可能な温度まで加熱するヒータと、を備えたガスセンサの異常診断方法であって、センサ素子の内部インピーダンスを周期的に測定し、測定された内部インピーダンスのうち時間的に連続する2つの内部インピーダンスの差分に基づいてガスセンサの異常診断を行うことを特徴とする。
ガスセンサに発生する異常としては、センサ素子の電極やこの電極と電気的に接続された配線が短絡や断線するセンサ素子の異常と、ヒータに断線等が発生してセンサ素子を所定の活性温度に保持することができなくなるヒータの異常が考えられる。
ここで、例えば、センサ素子に短絡異常や断線異常が発生したとき、センサ素子の内部インピーダンスが急激に変化するのに対し、ヒータに断線異常が発生したときには、センサ素子の内部インピーダンスは緩やかに変化する。このように、ガスセンサに発生した異常の種類によって、センサ素子の内部インピーダンスの差分が異なる。
そこで、本発明のように、周期的に測定された内部インピーダンスの差分に基づいてガスセンサの異常診断を行うことにより、ガスセンサの異常診断を高精度に行うことが可能となる。
前述したように、センサ素子に短絡異常や断線異常が発生すると、センサ素子の内部インピーダンスが急激に変化する。従って、内部インピーダンスの差分が予め設定された閾値よりも大きくなったか否かを判定すれば、センサ素子の短絡異常や断線異常が発生したか否かを診断することができる。
そこで、請求項2に記載のように、内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値より大きいとき、センサ素子が異常であると判定するようにするとよい。
このようにすることで、センサ素子が異常か否かの診断をすることができる。
ところで、センサ素子の異常のうち、電極やこれと電気的に接続された配線がグランド電位(以下「GND」という。)に短絡した場合には、センサ素子の内部インピーダンスの測定値は、ほぼ、零となってしまう。つまり、内部インピーダンスの測定値が予め設定された下限閾値より小さくなったか否かを判定すれば、GND短絡(グランド電位への短絡)異常が発生したか否かを診断することができる。そこで、請求項3に記載のように、内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であり、且つ、2つの内部インピーダンスのうち小さい方の内部インピーダンスが予め設定された第2閾値未満のとき、センサ素子が異常であると判定するようにすると、センサ素子が短絡異常を起こしたことを診断できる。
ところで、センサ素子の内部インピーダンスは、センサ素子の温度変化によっても変化する。このようなセンサ素子の温度変化は、ヒータの異常及び被測定ガス温度の急激な低下等の外乱により発生し、温度変化によるセンサ素子の内部インピーダンスの変化は、センサ素子に異常が発生したときに比べて緩やかに変化する。
ここでヒータに異常が発生した場合、センサ素子の温度は徐々に低下し、最終的には活性温度の下限値を下回る。これに伴い、センサ素子の内部インピーダンスの測定値は徐々に上昇し、予め設定された上限閾値よりも大きくなる。
また、被測定ガスの温度が急激に低下する等の外乱によってセンサ素子の内部インピーダンスが大きくなる場合、センサ素子の内部インピーダンスは、ヒータに異常が発生した場合よりも更に緩やかに変化する。
従って、内部インピーダンスの測定値が上限閾値より大きくなっても、その上限閾値を超えるまでの内部インピーダンスの差分が小さければ、その内部インピーダンスの変化は、被測定ガスの温度変化等の外乱による一時的な変化であるので、ガスセンサは正常であると判定でき、上限閾値を超えるまでの内部インピーダンスの差分が閾値よりも大きければ、ヒータに異常が発生したと判定できる。
そこで、請求項4に記載のように、内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であると共に、2つの内部インピーダンスのうち大きい方の内部インピーダンスが予め設定された第3閾値よりも大きく、且つ、内部インピーダンスの差分が予め設定された第4閾値よりも大きいとき、ヒータが異常であると判定するようにすると、ヒータが異常を起こしたことを診断できる。
ところで、センサ素子としては、拡散抵抗体を介して被測定ガス空間に連通する測定室と、この測定室を挟んで対向するように設けられたポンピングセル及び酸素濃度検知セルとを備えたものがある。このような場合、内部インピーダンスの測定を行うセルとしては、ポンピングセルと酸素濃度検知セルの2種類がある。この2種類のセルうち、酸素濃度検知セルの内部インピーダンスを測定した方がポンピングセルの内部インピーダンスを測定するよりも、より正確にその内部インピーダンスを測定することができる。
つまり、ポンピングセルは、酸素濃度の変化している被測定ガスと、理論空燃比の雰囲気に固定されている測定室と、に挟まれているため、ポンピングセルの両側の酸素濃度の差は測定ガス中の酸素濃度によって常に変動している。これに対し、酸素濃度検知セルは、理論空燃比の雰囲気に固定されている測定室と、一定酸素濃度である基準酸素室と、に挟まれているため、酸素濃度検知セルの両側の酸素濃度は常に一定である。従って、被測定ガス中の酸素濃度が変化しても、酸素濃度検知セルの内部インピーダンスは安定していることになり、ポンピングセルよりも正確に内部インピーダンスを測定することができるのである。従って、請求項5に記載のように、センサ素子は、拡散抵抗体を介して被測定ガス空間に連通する測定室と、固体電解質体及びその固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、その一対の電極のうち一方の電極が測定室に面して配置されて、通電電流に応じて測定室内の酸素をポンピングするためのポンピングセルと、固体電解質体及びその固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、その一対の電極のうち一方の電極が測定室に面して配置されて、測定室内の酸素濃度に応じて電圧を発生する酸素濃度検知セルと、を備えており、異常診断は、酸素濃度検知セルの内部インピーダンスを測定することによって行うようにすると、センサ素子の内部インピーダンスをより正確に測定することができ、異常診断をより正確に行うことができる。
次に、前述の目的を達成するためになされた請求項6に記載の発明は、固体電解質体及びその固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、被測定ガス空間の所定ガスの濃度に応じた信号を出力するセンサ素子と、センサ素子を所定ガスの濃度に応じた信号を出力可能な温度まで加熱するヒータと、を備えたガスセンサの異常診断装置であって、センサ素子の内部インピーダンスを周期的に測定する内部インピーダンス測定手段と、内部インピーダンス測定手段にて測定された内部インピーダンスのうち時間的に連続する2つの内部インピーダンスの差分に基づいてガスセンサの異常診断を行う異常診断手段と、を備えたことを特徴とする。
このようなガス濃度測定装置の異常診断装置によれば、請求項1に記載の方法によりガスセンサの異常診断を行うことができ、請求項1に記載の異常診断方法と同様の効果が得られる、ガスセンサの異常診断装置とすることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、異常診断手段は、内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値より大きいとき、センサ素子が異常であると判定するようにするとよい。
このようにすると、請求項2に記載の方法で異常診断を行うことができ、請求項2に記載の異常診断方法と同様の効果が得られるガスセンサの異常診断装置とすることができる。
更に、請求項8に記載の発明のように、異常診断手段は、内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であり、且つ、2つの内部インピーダンスのうち小さい方の内部インピーダンスが予め設定された第2閾値未満のとき、センサ素子が異常であると判定するようにするとよい。
このようにすると、請求項3に記載の方法で異常診断を行うことができ、請求項3に記載の異常診断方法と同様の効果が得られるガスセンサの異常診断装置とすることができる。
また、請求項9に記載の発明のように、異常診断手段は、内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であると共に、2つの内部インピーダンスのうち大きい方の内部インピーダンスが予め設定された第3閾値よりも大きく、且つ、内部インピーダンスの差分が予め設定された第4閾値よりも大きいとき、ヒータが異常であると判定するようにするとよい。
このようにすると、請求項4に記載の方法で異常診断を行うことができ、請求項4に記載の異常診断方法と同様の効果が得られるガスセンサの異常診断装置とすることができる。
また、請求項10に記載の発明のように、センサ素子は、拡散抵抗体を介して被測定ガス空間に連通する測定室と、固体電解質体及びその固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、その一対の電極のうち一方の電極が測定室に面して配置されて、通電電流に応じて測定室内の酸素をポンピングするためのポンピングセルと、固体電解質体及びその固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、その一対の電極のうち一方の電極が測定室に面して配置されて、測定室内の酸素濃度に応じて電圧を発生する酸素濃度検知セルと、を備えており、内部インピーダンス測定手段は、酸素濃度検知セルの内部インピーダンスを測定するようにするとよい。
このようにすると、請求項5に記載の方法で異常診断を行うことができ、請求項5に記載の異常診断方法と同様の効果が得られる、ガスセンサの異常診断装置とすることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明が適用されたガス濃度測定装置1の構成を示す概略図である。
図1に示すように、ガス濃度測定装置1は、排気ガス中の窒素酸化物の濃度を検出するNOxセンサ10及びNOxセンサ10を制御するガス濃度測定回路20から構成される。
更に、NOxセンサ10は、センサ本体(センサ素子)10aとヒータ10bとから構成されている。
そして、センサ本体10aは、第1ポンプセル11、酸素濃度検知セル12、第2ポンプセル13を、アルミナを主体とする絶縁層14、15を介して積層した構造を有する。
このうち、第1ポンプセル11は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第1固体電解質体11aと、第1固体電解質体11aを挟み込むように配置された第1内側電極11b及び第1外側電極11cと、から構成されている。なお、第1内側電極11b及び第1外側電極11cは、白金で形成されている。
また、第2ポンプセル13は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第2固体電解質体13aと、第2固体電解質体13aの表面のうち絶縁層15に面する表面に配置された第2内側電極13b及び第2外側電極13cと、から構成されている。なお、第2内側電極13b及び第2外側電極13cは、白金で形成されている。
更に、酸素濃度検知セル12は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる検知用固体電解質体12aと、検知用固体電解質体12aを挟み込むように配置された検知用電極12b及び基準用電極12cと、から構成されている。なお、検知用電極12b及び基準用電極12cは、白金で形成されている。
そして、NOxセンサ10の内部の、第1ポンプセル11と酸素濃度検知セル12との間に被測定ガスが導入される第1測定室S1が形成されており、第1測定室S1には、第1ポンプセル11と酸素濃度検知セル12との間に配置された第1拡散抵抗体16を介して、被測定ガスが導入される。なお、第1拡散抵抗体16は、多孔質体で構成されている。
また、酸素濃度検知セル12と第2ポンプセル13との間の絶縁層15の一部に第2測定室S2が形成されている。この第2測定室S2は、酸素濃度検知セル12を貫通する孔部で、第1測定室S1に連通している。なお、第1測定室S1と第2測定室S2とは、第1ポンプセル11と酸素濃度検知セル12との間に配置された第2拡散抵抗体17によって隔てられている。
また、第1測定室S1に面するように、第1ポンプセル11の第1内側電極11b、及び酸素濃度検知セル12の検知用電極12bが配置されており、第2測定室S2に面して第2内側電極13bが配置されている。
更に、NOxセンサ10の内部のうち、酸素濃度検知セル12と第2ポンプセル13との間には、基準酸素室18が形成されており、この基準酸素室18に面するように、酸素濃度検知セル12の基準用電極12cと、第2ポンプセル13の第2外側電極13cとが配置されている。
このように構成されたNOxセンサ10は、第1ポンプセル11により第1測定室S1の内部に存在する酸素のポンピング(汲み出し)が可能であり、酸素濃度検知セル12により、酸素濃度を一定に制御された基準酸素室18と第1測定室S1との酸素濃度差、つまり第1測定室S1の内部の酸素濃度が測定可能である。
更に、第1測定室S1のガスは、第2拡散抵抗体17を介して第2測定室S2に導びかれる。第2測定室S2では、一定電圧が印加された第2ポンプセル13を構成する第2内側電極13bの触媒作用によって、窒素酸化物が分解し、その分解により得られた酸素が、第2ポンプセル13によって、第2測定室S2から汲み出される。そして、第2測定室S2内の酸化物の濃度(つまり、分解により得られた酸素の量)に対応した大きさの電流が第2ポンプセル13に流れる。従って、その電流を測定することによって、被測定ガス中の窒素酸化物の濃度を測定することが可能となる。
そして、ヒータ10bは平板状に形成され、第1固体電解質体11aに対向して配置されおり、ガス濃度測定回路20から供給される電力により、センサ本体10aの温度が550〜900℃になるように制御される。
次に、NOxセンサ10により、排気ガス中の窒素酸化物の濃度測定を行うガス濃度測定回路20について図2に基づき説明する。
図2は、ガス濃度測定装置1の回路構成を示す回路図である。
図2に示すように、ガス濃度測定回路20は、第1ポンプセル(以下「P1セル」という)11に第1ポンプ電流Ip1を供給する第1ポンプ電流供給回路21と、酸素濃度検知セル(以下「Vsセル」という)12の両端電圧Vsが一定値(425mV)となるように、第1ポンプ電流供給回路21が供給する第1ポンプ電流Ip1をPID(比例・積分・微分)制御するPID回路22と、第2ポンプセル(以下「P2セル」という)13に一定の第2ポンプ電圧Vp2を印加するための第2ポンプ電圧印加回路23と、ヒータ10bの温度を制御するヒータ制御回路25と、ガス濃度測定回路20全体の制御を行う制御部30と、を備えている。
尚、ガス濃度測定回路20は、Vsセル12の内部抵抗の測定をおこなうための内部抵抗測定ブロックB1を有している。
この内部抵抗測定ブロックB1は、P1セル11に一定電流を流すための定電流源28,29、PID回路22の入力段に設けられP1セル11とPID回路22の接続/遮断を行うスイッチSW1、或は、P1セル11と定電流源の切断/接続を行うをスイッチSW2及びスイッチSW3等で構成されており、それらのスイッチSW1、SW2、SW3は制御部30によってオン/オフされる。
このうち、第1ポンプ電流供給回路21は、非反転入力端子に所定の第1基準電圧Vf1(例えば2.5V)、反転入力端子に電流検出抵抗Rp1を介してPID回路22の出力が印加され、出力端子と反転入力端子との間にP1セル11が接続されたオペアンプOP1からなる。
また、P1セル11の第1内側電極11bとP2セル13の第2内側電極13bとVsセル12の検知用電極12bとがオペアンプOP1の反転入力端子側に共通に接続されている。従って、各セル11〜13の共通接続側電極の電位は、いずれもオペアンプOP1の非反転入力端子と同電位、即ち第1基準電圧Vf1に保持される。
第2ポンプ電圧印加回路23は、出力端子が電流検出抵抗Rp2を介してP2セル13に接続されると共に、反転入力端子に電流検出抵抗Rp2のP2セル13側端が接続され、非反転入力端子への印加電圧(第2基準電圧Vf2)をP2セル13に印加する周知のバッファ回路として構成されたオペアンプOP2からなる。
また、ガス濃度測定回路20は、Vsセル12の内部抵抗(以下、Rpvsとも称する。)を測定し、測定したRpvsに基づいてヒータ10bの温度を制御するヒータ制御回路25を備えている。
また、第1及び第2ポンプ電流Ip1、Ip2の検出値として電流検出抵抗Rp1、Rp2の両端電圧を制御部30に対して出力するよう構成されている。
以上のように構成されたガス濃度測定回路20は、ヒータ10bにてセンサ本体10aを活性温度(例えば800°C)まで加熱し、この状態で、酸素濃度検知セル12の両端電圧Vsが予め設定された一定電圧(例えば425mV)となるように第1ポンプ電流Ip1を制御すると共に、第2ポンプセル13に、第2測定室S2から酸素を汲み出す方向に一定の第2ポンプ電圧Vp2(例えば450mV)を印加し、この時、第2ポンプセル13に流れる第2ポンプ電流Ip2の検出を行う回路である。
このように、酸素濃度検知セル12の両端電圧Vsが一定電圧となるように第1ポンプ電流Ip1を制御することで、第1測定室S1内の酸素濃度を低酸素濃度(≒0%)に保持し、且つ第2ポンプ電圧Vp2を所定の電圧に保持すると、第2測定室S2では、第2ポンプセル13を構成する第2内側電極13bの触媒作用によって、窒素酸化物が分解し、その分解により得られた酸素が第2測定室S2から汲み出されることにより第2ポンプ電流Ip2が流れる。従って、第2ポンプ電流Ip2は、窒素酸化物の濃度に対応した大きさとなる。従って、その第2ポンプ電流Ip2を測定することによって、被測定ガス中の窒素酸化物の濃度を測定することが可能となる。
次に、ガス濃度測定回路20において、Vsセル12の内部抵抗の測定を行う内部抵抗測定ブロックB1について説明する。
ガス濃度測定回路20の内部抵抗測定ブロックB1における、オペアンプOP3は、その入力端子がスイッチSW1を介して、Vsセル12の出力端子に接続されており、更に、その入力端子とGNDとの間に設けられているコンデンサC1と共にサンプルホールド回路を形成している。また、オペアンプOP3の出力端子はPID回路22の入力端子に接続されている。そして、このオペアンプOP3とコンデンサC1とで構成されるサンプルホールド回路は、Vsセル12の内部抵抗測定のために、Vsセル12に内部抵抗測定用電流を供給する直前のVsセル12の出力電圧Vsを保持して、PID回路22に出力する役割を果たす。
オペアンプOP4は、2入力の差動アンプであり、+側の入力端子がオペアンプOP3の出力端子に接続され、−側の入力端子がVsセル12の出力端子に接続されている。そして、オペアンプOP4は、オペアンプOP3に保持されている電圧(内部抵抗測定用電圧を印加する直前のVsセル12の出力電圧Vs)と、Vsセル12に内部抵抗測定用電流−Iconstを供給したときのVsセル12の端子電圧との差分を抵抗Rp3を介して、制御部30及びヒータ制御回路25に出力する。
スイッチSW1は、Vsセル12の出力端子とオペアンプOP3の入力端子との間に設けられ、制御部30によりオン/オフされ、オペアンプOP3を介して、PID回路22にVsセル12の出力電圧を入力して、ガス濃度の測定動作を行うか、PID回路22とVsセル12の出力とを一時的に切断して、Vsセル12の内部抵抗を測定するかを切替える役割を果たしている。
また、スイッチSW2は、Vsセル12の出力端子と電流源28との間に設けられ、制御部30によりオン/オフされ、電流源28からの内部抵抗測定用の電流−IconstをVsセル12に供給/遮断する役割を果たしている。
スイッチSW3は、Vsセル12の出力端子と電流源29との間に設けられ、制御部30によりオン/オフされ、スイッチSW2にてVsセル12に流される内部抵抗測定用電流−Iconstと逆極性の電流+IconstをVsセル12に供給/遮断する役割を果たしている。
そして、後述するように、制御部30により、スイッチSW1、SW2、SW3をオン/オフして、Vsセル12に一定電流−Iconstを流し、Rpvsを測定する。
次に、内部抵抗測定ブロックB1で測定されるVsセル12のRpvsにより、NOxセンサ10の異常診断を行う方法について図3により説明する。
図3は、Vsセル12のRpvsの変化によるNOxセンサ10の異常/正常の判定の方法を示す図である。
図3に示すように、NOxセンサ10が異常であるか否かは、内部抵抗測定のインターバルT1(100m秒)毎に測定したRpvsのうち時間的に連続した2つのRpvs及びこれら2つのRpvsから得られる時間変化が4つの閾値を超えているか否かにより判定される。
ここで、閾値1は、センサ本体10aの異常であるか否かを判定するための判定値である。T1(100m秒)毎に測定したRpvsの時間変化がこの閾値1より大きいとき、配線の短絡や断線等の内部抵抗が急激に変化する異常がセンサ本体10aに生じたものと判定される(図中で記号「×」で示すケース)。この場合(Rpvsの時間変化が閾値1より大きい場合)には、たとえ、Rpvsの値が活性温度範囲に入っていたとしても、図中点線で示すように、Rpvsが直ぐに活性温度範囲を超えてしまうことが予測されるため、異常と判定するのである。尚、この閾値1が特許請求の範囲に記載の第1閾値に相当し、本実施形態では、その値は、100[Ω]である。
閾値2は、Rpvsの活性温度範囲下限値であり、Rpvsがこの閾値2未満になった場合には、センサ本体10aに短絡異常が発生したものと判定される(図中で記号「□」で示すケース)。尚、この閾値2が特許請求の範囲に記載の第2閾値に相当し、本実施形態では、その値は、100[Ω]である。
閾値3は、Rpvsの活性温度範囲の上限値を示しており、Rpvsがこの閾値3より大きな抵抗値である場合には、NOxセンサ10の温度が活性温度より低下したことを意味している。尚、この閾値3が特許請求の範囲に記載の第3閾値に相当し、本実施形態では、その値は、400[Ω]である。
閾値4は、Rpvsが閾値3より大きい場合に、ヒータ10bに異常があるのか否かを判定するための判定値である。つまり、Rpvsが閾値3より大きい場合(換言すれば、NOxセンサ10の温度が活性温度よりも低下した場合)には、更に、その1回前に測定したRpvsからの時間変化が、この閾値4を超えていれば、Rpvsの時間変化が大きいため(なお、閾値4は閾値1より小さい)、ヒータ10bの異常(断線異常等)であると判定し(図中で記号「△」で示すケース)、閾値4以下であれば、Rpvsの時間変化が小さく、ヒータ10bには異常がないと判定するのである(図中で記号「○」で示すケース)。尚、この閾値4が特許請求の範囲の第4閾値に相当し、本実施形態においては、その値は、40[Ω]である。
ここで、制御部30が実行する異常判定処理を図4に示すフローチャートに沿って説明する。
この異常判定処理は、NOxガスの濃度測定処理の間にT1(100m秒)毎に実行される。そして、まず、S100で、サブルーチンRpvs測定処理を行う。
ここで、Rpvs測定処理を図5に示すフローチャートに沿って説明する。
Rpvs処理では、先ずS200で内部抵抗測定ブロックB1のスイッチSW1をオフする。ここで、オフしたスイッチSW1は、後述するように期間T2の間オフのままであるが、このT2の間、PID回路22への入力値は、オペアンプOP3とコンデンサC1とから成るサンプルホールド回路にて、一定値(425mV)に維持される。
そして、S200でスイッチSW1をオフした後、S205に移行して、サンプルホールド回路で一定値に維持されているVsセル12の出力電圧を測定する。出力電圧測定後S210に移行する。
S210では、タイマのカウントを開始し、続くS215及びS220で期間T3(60μ秒)が経過するまで、現在の状態を保持したまま待つ。
そして、T3が経過したら(S220でYesの場合)、S225に移行して、スイッチSW2をオンする。このスイッチSW2がオンになると、Vsセル12の内部抵抗測定用の一定電流−IconstがVsセル12に流れる。
スイッチSW2をオンにしてVsセル12に一定電流−Iconstを流したら、S230及びS235で、期間T4(100μ秒)が経過するまで待つ。そしてT4が経過したら(S235でYesの場合)、S240に移行して、Vsセル12の出力電圧を測定する。このとき、測定したVsセル12の出力電圧は、Vsセル12に流れている一定電流−Iconstによって、S205で測定した出力電圧に比べΔVs低下する。
出力電圧を測定したら、S245に移行して、Rpvsを算出する。このとき、Vsセル12に一定電流−Iconstを流すことによって、ΔVsの電圧降下が生じているため、このΔVsを一定電流−Iconstの絶対値で割ることによって、Vsセル12の内部抵抗Rpvsを求めることができる。すなわち、Rpvs=ΔVs/|−Iconst|となる。
Rpvsを算出したら、S250に移行して、スイッチSW2をオフして、一定電流−IconstをVsセル12に流さないようにし、続けて、S255で、スイッチSW3をオンして、Vsセル12に+Iconstを流す。そして、スイッチSW3をオンした後、S260及びS265で期間T4が経過するまで待つ。
このように、S250〜S265において、スイッチSW2をオフすると同時に、スイッチSW3をオンし、スイッチSW2をオンした時間と等しい一定時間T4の間、一定電流−Iconstとは逆極性の一定電流+IconstをVsセル12に流すのは、Vsセル12が正常な起電力を出力できる状態に復帰するまでの時間(復帰時間)を短縮させ、Vsセル12の内部抵抗の測定後に、酸素濃度の測定を短時間で再開させるためである。
そして、T4が経過したら(S265でYesの場合)、S270に移行してスイッチSW3をオフして、一定電流+IconstをVsセル12に流さないようにする。
その後、S275及びS280で期間T5が経過するのを待ち、T5が経過したら(S280でYesの場合)、S285でスイッチSW1をオンして、Vsセル12の出力をPID回路22に入力するようにし、続く、S290にてタイマをリセットして処理を終了し、メインルーチンに戻る。
尚、図6にRpvs測定処理におけるSW1〜SW3、及び、Vsセル12の出力電圧(Vs)の関係をタイミングチャートとして示している。
以上のように、Rpvs測定処理でRpvsを測定した後、続く、S105で測定したRpvsの値が活性温度範囲に入っているか否かを判断する。つまり、Rpvsが閾値2以上閾値3以下であるか否かを判断する。そして、Rpvsが活性温度範囲であれば(S105でYesの場合)S120に移行して、非活性フラグをリセットし、S125に移行して異常診断を行う。活性温度範囲でなければ(S105でNoの場合)、S170に移行し、非活性フラグをセットし、S175に移行して、ECUへ非活性フラグを送信することにより、NOxセンサ10がまだ非活性温度範囲にあることをECUに知らせる。
そして、S125では、Rpvsの差分であるΔRを算出する。つまり、今回測定したRpvs(N)から(ここで、今回測定したRpvsをRpvs(N)と表す。従って、1回前に測定したRpvsはRpvs(N−1)と表される。)1回前に測定したRpvs(N−1)の値を引いてΔRとし(つまり、ΔR=Rpvs(N)−Rpvs(N−1))、S130に移行する。
S130では、S125で算出したΔRの絶対値(|ΔR|)が閾値1以下であるか否かを判定する。そして、|ΔR|が閾値1以下であれば(S130でYesの場合)センサ本体10aにRpvsの時間変化が大きくなるような異常が起こっていないとしてS135に移行し、|ΔR|が閾値1より大きければ、Rpvsの時間変化が大き過ぎるため、センサ本体10aに短絡或は断線の異常があるとしてS165に移行し、短絡・断線異常判定フラグをセットしてS175に移行する。
S135では、Rpvs(N)の値が閾値2以上か否かを判定する。Rpvs(N)の値が閾値2以上であれば(S135でYesの場合)、センサ本体10aは正常であると判断してS140に移行し、逆に閾値2より小さければ(S135でNoの場合)、センサ本体10aに短絡異常(GND短絡)が起こっていると判定してS160に移行し、短絡異常判定フラグをセットしてS175に移行する。
S140では、Rpvs(N)の値が閾値3以下であるか否かを判定する。そして、Rpvs(N)の値が閾値3以下であれば(S140でYesの場合)、センサ本体10aは正常であるとして、S150に移行し、正常判定フラグをセットしてS175に移行する。一方、Rpvs(N)の値が閾値3をより大きければ(S140でNoの場合)、S145に移行する。
S145では、|ΔR|の値が閾値4以下であるか否かを判定している。そして、|ΔR|の値が、閾値4以下であれば(S145でYesの場合)、センサ本体10aは、Rpvsの時間変化が小さいため、ヒータ10bは正常である(被測定ガスの温度変化等の外乱による一時的な異常状態を示しているだけである)と判定され、S150に移行して、正常判定フラグをセットしてS175に移行する。
一方、|ΔR|が閾値4より大きい場合は(S145でNoの場合)、Rpvsの時間変化が大きい(つまり、センサ本体10aの温度変化が比較的早い)ため、ヒータ10bに異常が発生していると判定し、S155に移行し、ヒータ異常判定フラグをセットしてS175に移行する。
S175では、S150、S155、S160、S165、S170でセットした各フラグを外部のECUへ出力して本処理を終了する。
このようにして、ガス濃度測定装置1では、Vsセル12が活性温度範囲にあるときに、周期的にVsセル12に一定電流−Iconstを流し、そのときのVsセル12の出力電圧に基づいてVsセル12の内部抵抗Rpvsを求め、そのRpvsの値やRpvsの時間変化を、予め定めた閾値1〜閾値4と比較している。これにより、Rpvsの値が異常値であるのか、或は、Rpvsの時間変化が異常であるのかがわかるため、これに基づいて、前述したように、NOxセンサの異常の原因がセンサ本体(センサ素子)10aでの短絡や断線によるものであるのか、ヒータ10bの異常によるものなのか、あるいは、NOxセンサ10には異常はなく、被測定ガスの温度が変化したためにRpvsが一時的に異常状態を示しただけであるのか、を判別できるようになる。
また、ガス濃度測定装置1では、測定したVsセル12の内部抵抗の値を、今回の値と1回前の値の2回分のみを制御部30のRAM領域に保存して、内部抵抗Rpvsの時間変化を求めているため、RAM領域が少なくて済む。
尚、ガス濃度測定回路20の内部抵抗測定ブロックB1が本発明の内部インピーダンス測定手段に、制御部30が本発明の異常診断手段に、各々相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内にて種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、NOxセンサ10の異常診断を行っているが、ポンプセルと酸素濃度検知セルとから構成され、ヒータによってそれらのセルが活性温度範囲で所定のガスの濃度を検出するガスセンサ(例えば、第1測定室のみを備え、被測定ガスの酸素濃度を測定するUEGO(全領域空燃比センサ)等)であれば、その異常診断を同様にして行うこともできる。
また、本実施形態の異常診断処理における各閾値を本実施形態の値から変更することで、各種のガスセンサに対応した異常診断を行うこともできる。
更に、本実施形態では、インターバルT1(100m秒)毎に測定したRpvsにより異常判定を行っているが、必ずしも、各T1毎に測定したRpvsにより異常判定を行う必要はなく、例えば、Rpvsの測定値にノイズが多く含まれるような場合には、数回のインターバルに亘って測定したRpvsに平均化等の信号処理を行って、その結果により異常診断を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、Vsセルに対して周期的に一定電流を流すことで内部抵抗Rpvsを測定しているが、例えば、Vsセルに対して連続的に高周波信号を供給し、そのときに現われる出力信号中の内部抵抗成分をフィルタによって抽出することで内部抵抗Rpvsを測定してもよい。
本発明が適用されたガス濃度測定装置1の構成を示す概略図である。 ガス濃度測定装置1の回路構成を示す回路図である。 VsセルのRpvsによるNOxセンサ10の異常/正常の判定の方法を示す図である。 制御部30で実行される異常判定処理のフローチャートである。 異常判定処理中で実行されるサブルーチン(Rpvs測定処理)のフローチャートである。 VsセルのRpvs測定時のタイミングチャートである。
符号の説明
1…ガス濃度測定装置、10…NOxセンサ、10a…センサ本体、10b…ヒータ、11…第1ポンプセル(P1セル)、11a…第1固体電解質体、11b…第1内側電極、11c…第1外側電極、12…酸素濃度検知セル(Vsセル)、12a…検知用固体電解質体、12b…検知用電極、12c…基準用電極、13…第2ポンプセル(P2セル)、13a…第2固体電解質体、13b…第2内側電極、13c…第2外側電極、14、15…絶縁層、16…第1拡散抵抗体、17…第2拡散抵抗体、18…基準酸素室、20…ガス濃度測定回路、21…第1ポンプ電流供給回路、22…PID回路、23…第2ポンプ電圧印加回路、25…ヒータ制御回路、30…制御部、B1…内部抵抗測定ブロック、C1…コンデンサ、OP1、OP2、OP3、OP4…オペアンプ、Rp1、Rp2…電流検出抵抗、Rp3…抵抗、S1…第1測定室、S2…第2測定室、SW1、SW2、SW3…スイッチ。

Claims (10)

  1. 固体電解質体及び該固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、被測定ガス空間の所定ガスの濃度に応じた信号を出力するセンサ素子と、
    前記センサ素子を前記所定ガスの濃度に応じた信号を出力可能な温度まで加熱するヒータと、
    を備えたガスセンサの異常診断方法であって、
    前記センサ素子の内部インピーダンスを周期的に測定し、
    該測定された内部インピーダンスのうち時間的に連続する2つの内部インピーダンスの差分に基づいて前記ガスセンサの異常診断を行うことを特徴とするガスセンサの異常診断方法。
  2. 前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値より大きいとき、前記センサ素子が異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの異常診断方法。
  3. 前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であり、且つ、前記2つの内部インピーダンスのうち小さい方の内部インピーダンスが予め設定された第2閾値未満のとき、前記センサ素子が異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの異常診断法方法。
  4. 前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であると共に、前記2つの内部インピーダンスのうち大きい方の内部インピーダンスが予め設定された第3閾値よりも大きく、且つ、前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第4閾値よりも大きいとき、前記ヒータが異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの異常診断方法。
  5. 前記センサ素子は、
    拡散抵抗体を介して被測定ガス空間に連通する測定室と、
    固体電解質体及び該固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極のうち一方の電極が前記測定室に面して配置されて、通電電流に応じて該測定室内の酸素をポンピングするためのポンピングセルと、
    固体電解質体及び該固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極のうち一方の電極が前記測定室に面して配置されて、該測定室内の酸素濃度に応じて電圧を発生する酸素濃度検知セルと、
    を備えており、
    異常診断は、前記酸素濃度検知セルの内部インピーダンスを測定することによって行うことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のガスセンサの異常診断方法。
  6. 固体電解質体及び該固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、被測定ガス空間の所定ガスの濃度に応じた信号を出力するセンサ素子と、
    前記センサ素子を前記所定ガスの濃度に応じた信号を出力可能な温度まで加熱するヒータと、
    を備えたガスセンサの異常診断装置であって、
    前記センサ素子の内部インピーダンスを周期的に測定する内部インピーダンス測定手段と、
    前記内部インピーダンス測定手段にて測定された内部インピーダンスのうち時間的に連続する2つの内部インピーダンスの差分に基づいて前記ガスセンサの異常診断を行う異常診断手段と、
    を備えたことを特徴とするガスセンサの異常診断装置。
  7. 前記異常診断手段は、
    前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値より大きいとき、前記センサ素子が異常であると判定することを特徴とする請求項6に記載のガスセンサの異常診断装置。
  8. 前記異常診断手段は、
    前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であり、且つ、前記2つの内部インピーダンスのうち小さい方の内部インピーダンスが予め設定された第2閾値未満のとき、前記センサ素子が異常であると判定することを特徴とする請求項6に記載のガスセンサの異常診断装置。
  9. 前記異常診断手段は、
    前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第1閾値以下であると共に、前記2つの内部インピーダンスのうち大きい方の内部インピーダンスが予め設定された第3閾値よりも大きく、且つ、前記内部インピーダンスの差分が予め設定された第4閾値よりも大きいとき、前記ヒータが異常であると判定することを特徴とする請求項6に記載のガスセンサの異常診断装置。
  10. 前記センサ素子は、
    拡散抵抗体を介して被測定ガス空間に連通する測定室と、
    固体電解質体及び該固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極のうち一方の電極が該測定室に面して配置されて、通電電流に応じて該測定室内の酸素をポンピングするためのポンピングセルと、
    固体電解質体及び該固体電解質体に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極のうち一方の電極が該測定室に面して配置されて、該測定室内の酸素濃度に応じて電圧を発生する酸素濃度検知セルと、
    を備えており、
    前記内部インピーダンス測定手段は、前記酸素濃度検知セルの内部インピーダンスを測定することを特徴とする請求項6〜請求項9の何れかに記載のガスセンサの異常診断装置。
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