JP5030239B2 - ガスセンサの異常診断装置および異常診断方法 - Google Patents

ガスセンサの異常診断装置および異常診断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5030239B2
JP5030239B2 JP2009230010A JP2009230010A JP5030239B2 JP 5030239 B2 JP5030239 B2 JP 5030239B2 JP 2009230010 A JP2009230010 A JP 2009230010A JP 2009230010 A JP2009230010 A JP 2009230010A JP 5030239 B2 JP5030239 B2 JP 5030239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas sensor
abnormality diagnosis
resistance value
abnormality
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009230010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010107505A (ja
Inventor
浩貴 井内
諭司 寺本
森  茂樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2009230010A priority Critical patent/JP5030239B2/ja
Publication of JP2010107505A publication Critical patent/JP2010107505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5030239B2 publication Critical patent/JP5030239B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/4067Means for heating or controlling the temperature of the solid electrolyte

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、ガスセンサの異常を診断する技術に関する。
従来、内燃機関の排気ガス中に含まれるCOやNOx、HCを低減するために、排気ガス中の特定ガスの濃度(例えば、酸素濃度)を検出し、この濃度に応じて内燃機関に供給する混合気の空燃比を制御することが行われている。排気ガス中の特定ガスの濃度を検出するガスセンサとしては、例えば、固体電解質をセンサ素子として利用したリッチ、リーンの二値出力がなされるラムダセンサや、全領域空燃比センサが用いられる。
これらのガスセンサは、一般的に、円筒状の主体金具内に、板状あるいは棒状のセンサ素子が先端のガス検出部を露出するように保持され、この露出した部分が保護カバーで覆われる構造を採っている。センサ素子の後端側の表面には、ガスの濃度を表す信号を出力するための電極が設けられており、この電極には、信号をガスセンサの外部に引き出すためのリード線の接続端子が接触している(特許文献1,2参照)。
特開2006−300923号公報 特開2006−308328号公報 特開2006−343317号公報 特開平10−48180号公報
上述のように、ガスの濃度を表す信号は、センサ素子の電極とリード線の接続端子との接触部分を介して、ガスセンサの外部に出力される。そのため、この接触部分に規定以上の接触抵抗が存在すると、ガスセンサの出力に影響が及び、ガス濃度の正確な測定ができなくなるおそれがある。
このような問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、ガスセンサ内に配設された電極と接続端子との接触抵抗に起因するガスセンサの異常を診断することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]固体電解質および該固体電解質の電気的特性を示す信号を出力する電極を備えるガスセンサ素子と、前記電極と接触し、前記信号を外部に引き出す接続端子と、前記固体電解質を加熱するヒータとを備えたガスセンサの異常を診断する異常診断装置であって、
前記ガスセンサのヒータを制御するヒータ制御部と、
前記接続端子および前記電極を通じて、前記ガスセンサの内部抵抗を検出するための検出信号を前記固体電解質に出力し、前記検出信号の出力に応答して前記接続端子を通じて入力される応答信号に基づいて、前記ガスセンサの内部抵抗を測定する測定部と、
前記ヒータ制御部を用いて前記固体電解質を加熱し、該加熱の開始後、前記測定部にて測定された内部抵抗が、第1の抵抗値に至る第1の時間と、前記第1の抵抗値とは異なる第2の抵抗値に至る第2の時間とを求め、前記第1の時間と前記第2の時間との比と、所定の閾値との比較に基づいて前記ガスセンサの異常の有無を診断する診断部と
を備えるガスセンサの異常診断装置。
このような態様の異常診断装置では、加熱開始後のガスセンサの内部抵抗が異なる2点の抵抗値に至る時間の比と、所定の閾値とに基づいて異常の診断を行う。このように、異なる2点の抵抗値に至る時間の比に基づいて異常の診断を行うことで、同一品番のガスセンサの個体ばらつき(主に製造ばらつきに起因した個体ばらつき)によって第1の時間や第2の時間にばらつきも、比較的高速に、接触抵抗に起因したガスセンサの異常を精度良く診断することが可能になる。
[適用例2]適用例1に記載のガスセンサの異常診断装置であって、前記第2の抵抗値は100Ω以下であり、前記第1の抵抗値は、該第2の抵抗値よりも250Ω以上大きい抵抗値であるガスセンサの異常診断装置とすると良い。このように、第1の抵抗値と第2の抵抗値とが250Ω以上離れていれば、より精度良く、接触抵抗に起因したガスセンサの異常を診断することが可能になる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のガスセンサの異常診断装置であって、前記ヒータ制御部による前記ヒータの制御の開始に先立ち、前記ガスセンサの温度に関する指標に基づいて、前記ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えているか否かを判断する温度推定部を備え、前記温度推定部にて前記ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えていると推定された場合に、前記診断部による前記ガスセンサの診断を許可するガスセンサの異常診断装置とすると良い。
本発明では、第1の時間と第2の時間との比を所定の閾値と比較してガスセンサの異常の有無を診断するため、ヒータの制御の開始前のガスセンサが晒される環境の温度を略一定に維持できない場合には、同じ接触抵抗であっても算出される比の値が異なってくる。そのため、ガスセンサの異常の有無の診断を精度が低下するおそれがある。そこで、上記の温度推定部を設け、ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えていると推定された場合にのみ、診断部によるガスセンサの診断を許可することで、診断精度の低下を抑制することができる。なお、温度判断部では、ガスセンサの温度に関する指標に基づいて、ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えているか否かを推定できれば良い。「指標」としては、ヒータによる加熱開始前のガスセンサの温度と相関がみられる情報であればよく、例えばガスセンサが車両等の内燃機関の排気管に搭載される場合には、内燃機関の冷却水の水温や、排気管の温度が挙げられ、その他に前回の内燃機関の起動が終了してからの経過時間(停止時間)などを挙げることができる。
また、本発明は、上述した異常診断装置としての態様の他、ガスセンサの異常診断方法や、ガスセンサの異常を診断するためのコンピュータプログラムとしても構成することが可能である。コンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能に記録された記録媒体に記憶されていてもよい。
また、本発明では、ガスセンサの内部抵抗を測定するにあたり、検出信号として電流信号を一時的な変化を伴うようにして固体電解質及び電極に付与し、応答信号として入力される電圧信号の変化量に基づいて内部抵抗を算出しても良いし、検出信号として電圧信号を一時的な変化を伴うようにして固体電解質及び電極に付与し、応答信号として入力される電流信号の変化量に基づいて内部抵抗を算出するようにしても良い。
異常診断装置10の概略構成を示すブロック図である。 ガスセンサ100の外観図である。 ガスセンサ100の断面図である。 ガスセンサ素子120の分解斜視図である。 異常診断処理のフローチャートである。 ガスセンサ素子120の温度変化の一例を示すグラフである。 Vsラインの内部抵抗値Rpvsの変化の一例を示すグラフである。 Vsラインに接触抵抗が生じた場合の第1活性時間T1と第2活性時間T2の例を示す図である。 ガスセンサ100に意図的に接触抵抗を生じさせて、各接触抵抗における第1活性時間T1と第2活性時間T2を測定する実験を行った結果を示す図である。 複数のガスセンサ100について図9と同様の実験を行った結果を示す図である。 ガスセンサ100を内燃機関の排気管に装着した場合の異常診断処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
A.異常診断装置の概略構成:
B.ガスセンサの構成:
C.ガスセンサ素子の構成:
D.異常診断処理:
A.異常診断装置の概略構成:
図1は、実施例としてのガスセンサの異常診断装置10の概略構成を示すブロック図である。図示するように、本実施例の異常診断装置10は、CPU21とRAM22とROM23とを備える異常診断回路20と、この異常診断回路20に接続されたヒータ制御回路30と、同じく異常診断回路20に接続された表示装置40とを備えている。異常診断回路20には、ガスセンサ100から延びる3本のセンサ用リード線193,194,195が接続され、ヒータ制御回路30には、ガスセンサ100から延びる2本のヒータ用リード線196,197が接続される。
異常診断回路20に備えられたROM23には、所定の制御プログラムが記憶されている。CPU21は、この制御プログラムをRAM22にロードして実行することで後述する異常診断処理を実現する。この制御プログラムの実行により異常診断回路20は、本願の測定部および診断部として機能する。
表示装置40には、異常診断回路20によるガスセンサ100の異常診断の結果が表示される。表示装置40としては、例えば、液晶モニタやCRTモニタ、LEDなど、種々の表示装置を適用することができる。異常診断装置10を車両に搭載する場合には、インストルメントパネル内の警告灯を表示装置として適用することができる。
ヒータ制御回路30は、ガスセンサ100内に組み込まれたヒータ素子の加熱制御(通電制御)を行う回路である。ヒータ制御回路30は、異常診断回路20から出力されるオン/オフ信号に応じて、ヒータ素子の加熱を行う。なお、ヒータ素子の加熱制御(通電制御)は、後述する固体電解質体から構成されるガスセンサ素子120を活性化させるための公知の制御(例えば、特開2003−185626号公報参照)を行えばよいため、この制御の詳述は省略する。
B.ガスセンサの構成:
図2は、ガスセンサ100の外観図であり、図3は、ガスセンサ100の断面図である。図2および図3において、図中下方が軸線AX方向の先端側を、図中上方が軸線AX方向の基端側を示す。このガスセンサ100は、内燃機関に供給する混合気の空燃比をフィードバック制御するために、排気管に装着されて、排気ガス中の酸素の濃度をリニアに検出する全領域空燃比センサとして構成されている。
図2および図3に示すように、ガスセンサ100は、軸線AX方向に延びる筒状の主体金具110と、この主体金具110の内側に配置され、軸線AX方向に延びる板状のガスセンサ素子120と、主体金具110の内側に配置され、ガスセンサ素子120を内挿してガスセンサ素子120を支持する筒状のセラミックスリーブ170と、ガスセンサ素子120の基端側に取り付けられ、ガスセンサ素子120と各種リード線の電気的な接続を行う接続体180とを有する。
図3に示すように、ガスセンサ素子120は、主体金具110の内部に配置され、先端部が主体金具110から先端側に突出し、基端部が主体金具110から基端側に突出している。そして、先端部には、排気ガス中の酸素濃度を検出可能に構成されたガス検出部121と、ガス検出部121を加熱可能に構成されたヒータ部123とが設けられている。ガスセンサ素子120の基端部には、第1板面120a側に、ガス検出部121と電気的に導通する3つのセンサ用電極(図4に示すVs電極125、COM電極126、Ip電極127)が設けられ、また、第2板面120b側には、ヒータ部123と電気的に導通する2つのヒータ用電極128,129(図4参照)が設けられている。このガスセンサ素子120の詳細な構成については後述する。
主体金具110は、軸線方向に延びる筒状をなし、その内部には、径方向内側に突出する棚部111が形成されている。そして、主体金具110内には、アルミナからなる筒状のセラミックホルダ113、滑石粉末からなる第1粉末充填層114、同じく滑石粉末からなる第2粉末充填層115、及び、アルミナからなる筒状のセラミックスリーブ170が、この順に先端側から基端側に向けて配設されている。また、主体金具110内には、セラミックホルダ113及び第1粉末充填層114と共にガスセンサ素子120と一体化された筒状の金属カップ116が配設されている。更に、セラミックスリーブ170と主体金具110の基端部110kとの間には、加締リング117が配置されている。
セラミックホルダ113は、金属カップ116内に配置され、その先端側で金属カップ116を介して主体金具110の棚部111に係合している。セラミックホルダ113は、ガスセンサ素子120を内挿している。また、第1粉末充填層114の全体と、第2粉末充填層115の先端側の一部が、金属カップ内116に配置されている。なお、主体金具110とガスセンサ素子120との間の気密性は、第2粉末充填層115の存在によって確保されるようになっている。
セラミックスリーブ170は、軸線AXに沿い、矩形状の開口をなす軸孔170cを有する筒状をなす。このセラミックスリーブ170は、その矩形状の軸孔170cに板状のガスセンサ素子120を内挿して、ガスセンサ素子120を支持している。セラミックスリーブ170は、主体金具110の基端部110kを径方向内側に屈曲させ、加締リング117を介して、セラミックスリーブ170の基端面に向けて加締めることにより、主体金具110内に固定されている。
主体金具110の先端側には、主体金具110から突出するガスセンサ素子120の先端部を覆うように、二重の有底筒状のプロテクタ101がレーザ溶接により固設されている。このプロテクタ101には、排ガスを内部に導入できるように、複数の導入孔101cが所定位置に形成されている。
主体金具110の基端側には、筒状の金属外筒103がレーザ溶接により固設されている。金属外筒103の内側には、接続体180が配設されている。この接続体180は、セラミック製のセパレータ181と、3つのセンサ用接続端子182,183,184と、2つのヒータ用接続端子185,186とから構成されている。セパレータ181は、センサ用接続端子182,183,184及びヒータ用接続端子185,186が互いに接触しないように、これらを隔離した状態で収容している。
接続体180は、前述のセラミックスリーブ170と離間した状態で、ガスセンサ素子120の基端側に取り付けられている。セラミックスリーブ170の基端側から突出するガスセンサ素子120は、その基端部が、セパレータ181の開口181c内に挿入されている。そして、センサ用接続端子182,183,184が、ガスセンサ素子120のセンサ用電極125,126,127と弾性的に接触して電気的に接続している。また、ヒータ用接続端子185,186が、ガスセンサ素子120のヒータ用電極128,129と弾性的に接触して電気的に接続している。図3の左側に示した拡大図は、これらの接続端子と、ガスセンサ素子120に設けられた電極との接触状態を理解し易いように示している。
接続体180は、その周囲に配置された概略筒状をなす付勢金具190によって、後述するグロメット191に付勢された状態で、金属外筒103内に保持されている。
金属外筒103の基端側内側には、3本のセンサ用リード線193,194,195と2本のヒータ用リード線196,197を内挿するフッ素ゴム製のグロメット191が配設されている。センサ用リード線193,194,195は、その先端側が接続体180内に挿入されて、センサ用接続端子182,183,184に加締められ、これらと電気的に接続している。また、ヒータ用リード線196,197も、その先端側が接続体180内に挿入され、ヒータ用接続端子185,186に加締められ、これらと電気的に接続している。センサ用リード線193は、センサ用接続端子182を介して、ガスセンサ素子120のIp電極125に接続され、センサ用リード線194は、センサ用接続端子183を介して、ガスセンサ素子120のCOM電極126に接続される。また、センサ用リード線195は、センサ用接続端子184を介して、ガスセンサ素子120のVs電極127に接続される。
C:ガスセンサ素子の構成:
図4は、ガスセンサ素子120の分解斜視図である。ガスセンサ素子120は、軸線方向(図4中では左右方向)に延びる板状の検出素子130と、同じく軸線方向に延びる板状のヒータ素子160とが積層されることにより焼成一体化されている。なお、図4においては、図中左側が図2,3における先端側、図中右側が基端側に対応する。
検出素子130は、それぞれ板状をなす保護層131、ポンプセル137、スペーサ145、起電力セル150が、この順番で第1板面120a側から第2板面120b側に向かって積層されている。
保護層131は、アルミナを主体に形成されている。この保護層131の先端部には、多孔質体132が形成されている。ガスセンサ素子120の第1板面120aをなす保護層131の第1面131aには、その基端近傍に、前述した3つのセンサ用電極として、Ip電極125、COM電極126、Vs電極127が軸線方向と直交する方向に所定間隔に並んで形成されている。Ip電極125、COM電極126、Vs電極127は、保護層131の基端近傍に貫通形成された3つのビア導体133,134,135と、それぞれ図中に破線で示すように電気的に接続している。
ポンプセル137は、ジルコニアを主体に形成された固体電解質体である。このポンプセルの基端近傍には、2つのビア導体142,143が貫通形成されている。これらのビア導体142,143は、上記保護層131に貫通形成されたビア導体134,135と電気的に接続している。
ポンプセル137の第1面137a(図中上方)には、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第1電極部138が形成されている。この第1電極部138は、上記保護層131に貫通形成されたビア導体133と電気的に接続している。そのため、第1電極部138は、ビア導体133を通じて、Ip電極125と導通している。第1電極部138は、保護層131に設けられた多孔質体132を通じて、排気ガスに晒される。
ポンプセル137の第2面137b(図中下方)にも、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第2電極部140が形成されている。この第2電極部140は、ポンプセル137に貫通形成されたビア導体142に電気的に接続されている。そのため、第2電極部140は、ビア導体142およびビア導体134を通じて、COM電極126に導通している。
スペーサ145は、アルミナを主体に形成され、先端部に長方形状の開口を有する。この開口は、スペーサ145がポンプセル137と起電力セル150との間に挟まれて積層されることによってガス検出室145cを構成する。ガス検出室145cの両側壁の一部は、ガス検出室145c内と外部との間の通気を確保する多孔質体146によって構成されている。この多孔質体146は、多孔質のアルミナから形成されている。スペーサ145の基端近傍には、2つのビア導体147,148が貫通形成されている。ビア導体147は、上記第2電極部140と電気的に接続している。また、ビア導体148は、上記ポンプセル137に貫通形成されたビア導体143と電気的に接続している。
起電力セル150は、ジルコニアを主体に形成された固体電解質体である。この起電力セル150の基端近傍には、ビア導体155が貫通形成されている。このビア導体155は、上記スペーサ145に貫通形成されたビア導体148と電気的に接続している。
起電力セル150の第1面150a(図中上方)には、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第3電極部151が形成されている。この第3電極部151は、上記スペーサ145に貫通形成されたビア導体147に電気的に接続している。そのため、第3電極部151は、ビア導体147、第2電極部140、ビア導体142、ビア導体134を通じて、COM電極126に導通している。つまり、COM電極126に共通して接続された第3電極部151と第2電極部140とは、電気的に同電位となる。
起電力セル150の第2面150b(図中下方)にも、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第4電極部153が形成されている。この第4電極部153は、上記起電力セル150に貫通形成されたビア導体155に電気的に接続している。そのため、第4電極部153は、ビア導体155、ビア導体148、ビア導体143、ビア導体135を通じて、Vs電極127に導通している。
ヒータ素子160は、それぞれアルミナからなり板状をなす第1絶縁層161と第2絶縁層162とが、この順番で第1板面120a側から第2板面120b側に向かって積層されることで構成されている。第1絶縁層161と第2絶縁層162との層間には、Ptを主体としジグザグ状をなし、先端側に位置する発熱抵抗体163と、この発熱抵抗体163の両端にそれぞれ繋がり基端側に延びるヒータリード部164,165とが形成されている。
第2絶縁層162の基端近傍には、2つのビア導体166,167が貫通形成されている。更に、ガスセンサ素子120の第2板面120bをなす第2面162bには、その基端近傍に、前述の2つのヒータ用電極128,129が軸線方向と直交する方向に並んで形成されている。このうちヒータ用電極128は、ビア導体166を介して、ヒータリード部164と電気的に接続している。また、ヒータ用電極129は、ビア導体167を介して、ヒータリード部165と電気的に接続している。
以上のように構成されたガスセンサ100の通常利用時の動作を参考までに説明する。ガスセンサ100の通常利用時には、まず、ヒータ素子160をヒータ制御回路30によって数百度(例えば、700〜800℃)に加熱してポンプセル137と起電力セル150とを活性化させ、更に、Vs電極127を通じて起電力セル150に微少電流Icp(概ね15μA)を流して、第4電極部153を酸素基準室として機能させる。この状態において、ガス検出室145c内の雰囲気が、理論空燃比に保たれるとき、酸素濃度がほぼ一定に保たれている酸素基準室と起電力セル150との間には、450mVの電圧が発生する。そこで、公知の構成である所定の電気回路を用いて、起電力セル150の電圧Vsが450mVになるようにポンプセル137に流す電流Ipを適時調整して、ガス検出室145c内の雰囲気を理論空燃比に保つ制御を行う。このように、ガスセンサ100を動作させれば、ガス検出室145c内を理論空燃比に保つための電流Ipの値に基づいて、排気ガス中の酸素の濃度を測定することが可能になる。なお、後述する異常診断処理においては、このような酸素濃度検出のための制御は行われない。
D.異常診断処理:
次に、上述のように構成されたガスセンサ100の異常の有無を診断する異常診断処理について説明する。本実施例では、この異常診断処理において、起電力セル150に繋がるVsラインについての異常の有無を診断する。このVsラインとは、異常診断装置10から、センサ用リード線195、センサ用接続端子184、Vs電極127、第4電極部153を経て、起電力セル150まで至り、更に、ここから、第3電極部151、COM電極126、センサ用接続端子183、センサ用リード線194を経て、異常診断装置10に戻るまでの電気的経路のことをいう。
図5は、異常診断回路20に備えられたCPU21が実行する異常診断処理のフローチャートである。図5に示す異常診断処理は、ガスセンサ100の生産ラインにおける検査工程時に実行する際のフローチャートを示し、この異常診断処理は、ガスセンサ100を略室温下の大気雰囲気に置いて、異常診断装置10に接続した状態で実行される。
この異常診断処理の実行が開始されると、CPU21は、まず、ヒータ制御回路30を制御して、ガスセンサ素子120の加熱(加熱制御)を開始する(ステップS10)。ガスセンサ素子120の加熱を開始すると、CPU21は、これと同時に、タイマのカウントアップを開始する。ガスセンサ素子120が加熱されると、徐々に、起電力セル150内の酸素イオンの流動性が高まり、起電力セル150内のインピーダンス(内部抵抗値)が低下する。
図6は、ガスセンサ素子120の温度変化の一例を示すグラフである。また、図7は、加熱時間に応じたVsラインの内部抵抗値Rpvsの変化の一例を示すグラフである。これらの図に示すように、ガスセンサ素子120の温度が高くなればなるほど、つまり、起電力セル150の抵抗値が低くなればなるほど、単位時間当たりのガスセンサ素子120の温度上昇率が低くなる。なお、異常診断処理の開始時には、起電力セル150は室温状態であるため絶縁体として機能する。そのため、図7に示すように、異常診断処理開始時のVsラインの内部抵抗値Rpvsは無限大となる。
続いて、CPU21は、周期が60μsのパルス電流(あるいはパルス電圧)を所定の検出信号としてVsラインに流すことで、Vsラインの電気的特性としての内部抵抗値Rpvsを測定する。具体的には、一時的なパルス電流(あるいはパルス電圧)をVsラインに付与し、Vsラインを介して出力される電圧(あるいは電流)の変化量を応答信号として検出し、検出された電圧(あるいは電流)の変化量とパルス電流(あるいはパルス電圧)の値とから、起電力セル150の内部抵抗値Rpvsを測定することができる。なお、この内部抵抗Rpvsの測定は、異常診断装置10に別途に設けられた図示しない公知の内部抵抗検出回路(例えば、特開平10−48180号公報参照)を用いて行われ、また、この測定は所定の間隔(例えば、10ms間隔)毎に実行される。
続いて、CPU21は、測定された内部抵抗値Rpvsが、400Ωにまで低下したかを判断する(ステップS20)。内部抵抗値Rpvsが、400Ωにまで低下したと判断すれば、CPU21は、その時のタイマの値を、第1活性時間T1(図7参照)として取得する(ステップS30)。一方、内部抵抗値Rpvsが400Ωに達していなければ、内部抵抗値Rpvsが400Ωに達するまで、ステップS20の処理をループする。第1活性時間T1は、正常なガスセンサ100では、個体ばらつきを考慮した場合に、3秒ないし8秒程度のばらつきがある。
第1活性時間T1を取得すると、続いて、CPU21は、内部抵抗値Rpvsが、75Ωにまで低下したかを判断する(ステップS40)。この判定基準を75Ωとしたのは、ガスセンサ100の通常の使用時には、Vsライン(起電力セル150)の内部抵抗値Rpvsが略75Ωになるように通電制御されるからである。
内部抵抗値Rpvsが、75Ωにまで低下したと判断されれば、CPU21は、その時のタイマの値を、第2活性時間T2(図7参照)として取得する(ステップS50)。一方、内部抵抗値Rpvsが75Ωに達していなければ、内部抵抗値Rpvsが75Ωに達するまで、ステップS40の処理をループする。第2活性時間T2は、正常なガスセンサ100では、個体ばらつきを考慮した場合に4秒ないし12秒程度のばらつきがある。なお、ステップS20やステップS40において、第1活性時間T1や第2活性時間T2のばらつきの上限を超えるような時間を経過した場合には、その時点で、ガスセンサ100は異常であると判断してもよい。具体的には、例えば、ステップS20で15秒、ステップS40で20秒経過した場合に、その時点で処理をステップS90にスキップさせて、表示装置40に、ガスセンサ100が異常である旨を表示させることとすることができる。
第2活性時間T2を取得すると、CPU21は、第1活性時間T1に対する第2活性時間T2の比である活性時間比RT(=T2/T1)を求め(ステップS60)、この活性時間比RTが、所定の閾値である1.6以下であるかを判断する(ステップS70)。この結果、活性時間比RTが、1.6以下であれば、CPU21は、Vsラインの内部抵抗値Rpvsは正常であると判断し、表示装置40に、診断結果として正常(OK)である旨の表示を行う(ステップS80)。一方、活性時間比が1.6を超えれば、CPU21は、Vsラインの内部抵抗値Rpvsが異常な値であると判断し、表示装置40に、診断結果として異常(NG)である旨の表示を行う(ステップS90)。以上で説明した一連の処理によって、異常診断装置10は、ガスセンサ100のVsラインについての異常の有無を診断することができる。
ここで、第1活性時間T1に対する第2活性時間T2の比(活性時間比RT)に基づいて、Vsラインの異常の有無が診断可能な理由を図8〜10に基づいて説明する。図8には、センサ用接続端子184とVs電極127との間に30Ωの接触抵抗が生じた場合の第1活性時間T1と第2活性時間T2の例を示している。
センサ用接続端子184とVs電極127との間に30Ωの接触抵抗が存在すると、実質的に、内部抵抗値Rpvsが370Ωまで低下しないと、第1活性時間T1の取得の判断基準である400Ωには達しない。そのため、図8に示すように、接触抵抗を含むVsラインでは、正常なVsラインに比べて第1活性時間T1が、1秒未満程度の範囲で遅延することになる。また、センサ用接続端子184とVs電極127との間に30Ωの接触抵抗が存在すると、実質的に、内部抵抗値Rpvsが45Ωまで低下しないと、第2活性時間T2の取得の判断基準である75Ωには達しない。そのため、図8に示すように、接触抵抗を含むVsラインは、正常なVsラインに比べて第2活性時間T2が、数秒程度、遅延する。
そこで、ある1つのガスセンサ100のVsラインに意図的に抵抗を加えることで、擬似的な接触抵抗を生じさせ、各接触抵抗における第1活性時間T1と第2活性時間T2とを測定する実験を行った。この実験結果を図9に示す。図9には、横軸に、意図的に可変させた接触抵抗を示し、縦軸に、第1活性時間T1と第2活性時間T2とを示している。図示するように、接触抵抗を変化させても、第1活性時間T1については、それほど変化は見られないが、第2活性時間T2については、接触抵抗が大きくなるに連れ、遅延が大きくなっている。
しかし、前述したように、正常なガスセンサ100であっても、第1活性時間T1は、その個体ばらつきにより、3秒から8秒までの間でばらつき、第2活性時間T2は、4秒から12秒までの間でばらつく。つまり、図9に示した第1活性時間T1や第2活性時間T2の遅延は、この個体毎の活性時間のばらつきの中に包含されてしまう。
そこで、図9に示した実験結果に基づいて、第1活性時間T1に対する第2活性時間T2の比を活性時間比RTとして求めた。この結果を図10に示す。図10には、ガスセンサ100のサンプルを複数用意して、図9に示した実験と同様の実験を行い、その結果得られた活性時間比RTを示している。図10には、サンプル毎に、接触抵抗が0Ωから50Ωまでに対応する活性時間比RTの各値を結ぶ近似線を示している。図10に示すように、複数のサンプルについて活性時間比RTを求めた結果、活性時間比RTについては、そのばらつきが比較的狭い範囲に収まる結果となった。
図10に示すように、本実施例における実験では、接触抵抗が0Ωの場合の活性時間比RTは、最大値が1.6であった。そこで、この1.6という活性時間比RTが最小値となる接触抵抗を図10に示したグラフに基づいて求めると、約15Ωであった。つまり、活性時間比RTのサンプル毎のばらつきを考慮すると、接触抵抗が0Ωではないと判断可能な接触抵抗が、最低15Ωということになる。従って、上述した異常診断処理では、活性時間比が1.6以上のガスセンサ100については、Vsラインに接触抵抗が15Ω以上存在すると判断できるので、このような場合には、異常が生じていると診断することとした。
ところで、ガスセンサ素子120の加熱時間が十分に経過し、起電力セル150の活性状態が安定した後にVsラインの内部抵抗を測定すれば、所定の閾値とこの測定値とを比較することで、容易に、接触抵抗の存在を検出することが可能である。しかし、起電力セル150の活性状態が安定するには、図6に示すように、加熱開始から30秒〜60秒程度の時間を要することになる。しかし、本実施例の異常診断処理は、ガスセンサ100の個体ばらつきに応じて活性時間にばらつきが存在する場合でも、図8〜10に示すように、加熱開始から7〜8秒程度、長くても十数秒以内には、異常診断を終えることが可能になる。この結果、本実施例によれば、例えば、ガスセンサ100の生産ラインの検査工程や車両の始動時に、Vsラインの異常の有無を実用的なスピードで診断することが可能になる。
なお、本実施例では、ガスセンサ100のVsラインについて異常の有無を診断しているが、Ipラインについても全く同じ手法で異常の有無を診断することが可能である。Ipラインとは、異常診断装置10から、センサ用リード線193、センサ用接続端子182、Ip電極127、第1電極部138を経て、ポンプセル137まで至り、更に、ここから、第2電極部140、COM電極126、センサ用接続端子183、センサ用リード線194を経て、異常診断装置10に戻るまでの電気的経路のことをいう。
なお、図5では、ガスセンサ100の生産ラインにおける検査工程時に実行する際の異常診断処理のフローチャートを示したが、図11にガスセンサ100および異常診断装置10を車両(内燃機関)の排気管に装着した場合の異常診断処理のフローチャートを示す。図11に示す異常診断処理の実行が開始されると、CPU21は、図1において図示しない水温センサからセンサ出力VWを取得する(ステップS1)。一般に、内燃機関の冷却水の温度とガスセンサ100(ガスセンサ素子120)の温度との間には相関が見られることから、図11に示す異常診断処理では、冷却水の水温に係るセンサ出力VWをガスセンサ100(ガスセンサ素子120)の温度に関する所定の指標としている。なお、このステップS1と次述するステップS5とを合わせたものが、本発明の温度推定部に相当する。
次に、ステップS5に進み、センサ出力VWが所定の閾値TH2以下か否かを判断する。この閾値TH2は、内燃機関がコールド状態に晒されているのに相当する温度(例えば30℃)に設定する。水温が30℃以下であれば、ガスセンサ100(ガスセンサ素子120)の温度も50℃以下と低くなっており、ガスセンサ素子120の内部抵抗も十分に高いと考えられるからである。そして、ステップS5でセンサ出力VWが閾値TH2以下と判断されると、ガスセンサ素子120の温度が所定温度以下(50℃以下)に冷えていると推定し、ステップS10に移行する。ステップS10では、ヒータ制御回路30を制御して、ガスセンサ素子120の加熱を開始する。そして、ステップS10以降は、前述した図5に示したフローチャートと同様のステップS20〜S90の処理を実行する。なお、ステップS20〜S90の処理については前述の通りであるため、説明は省略する。
一方、ステップS5でセンサ出力VWが閾値TH2より大きいと判断されると、ガスセンサ素子120の温度が所定温度より大きいと推定し、S95に移行する。そして、S95ではヒータ制御回路30を制御してガスセンサ素子120の加熱を開始し、本異常診断処理を終了する。このようにして、センサ出力VWが閾値TH2より大きく、ガスセンサ100(ガスセンサ素子120)の温度が所定温度より大きいと推定された場合には、活性時間比RTを用いたガスセンサ100の異常診断の精度を確保できないおそれがあるため、図11に示す異常診断処理では、異常診断を行わないように構成している。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
例えば、上記実施例では、全領域空燃比センサについて異常の有無の診断を行うこととしたが、固体電解質をセンサ素子として利用するガスセンサであれば、ジルコニアタイプの酸素センサやNOxセンサなど、他の形態のガスセンサについても本発明を適用することが可能である。
また、上記実施例では、第1活性時間T1取得の判断基準となる内部抵抗値を400Ω、第2活性時間T2取得の判断基準となる内部抵抗値を75Ωとしたが、判断基準は、これらの抵抗値に限られず、異なる2点の抵抗値であればよい。ただし、活性時間比RTに基づいて精度良く、かつ、高速に、異常の有無を診断するためには、図7や図8に示した内部抵抗Rpvsの低下率を考慮すると、第2活性時間T2取得の判断基準となる内部抵抗値が少なくとも100Ω以下(好ましくは50Ω以上100Ω以下)で、第1活性時間T1取得の判断基準が、これよりも、250Ω以上大きい値であることが好ましい。
10…異常診断装置
20…異常診断回路
30…ヒータ制御回路
40…表示装置
100…ガスセンサ
110…主体金具
120…ガスセンサ素子
121…ガス検出部
123…ヒータ部
125…センサ用電極
126…COM電極
128…ヒータ用電極
130…ガス検出素子
137…ポンプセル
145…スペーサ
145c…ガス検出室
150…起電力セル
160…ヒータ素子
182〜184…センサ用接続端子
185,186…ヒータ用接続端子
193〜195…センサ用リード線
196,197…ヒータ用リード線

Claims (6)

  1. 固体電解質および該固体電解質の電気的特性を示す信号を出力する電極を備えるガスセンサ素子と、前記電極と接触し、前記信号を外部に引き出す接続端子と、前記固体電解質を加熱するヒータとを備えたガスセンサの異常を診断する異常診断装置であって、
    前記ガスセンサのヒータを制御するヒータ制御部と、
    前記接続端子および前記電極を通じて、前記ガスセンサの内部抵抗を検出するための検出信号を前記固体電解質に出力し、前記検出信号の出力に応答して前記接続端子を通じて入力される応答信号に基づいて、前記ガスセンサの内部抵抗を測定する測定部と、
    前記ヒータ制御部を用いて前記固体電解質を加熱し、該加熱の開始後、前記測定部にて測定された内部抵抗が、第1の抵抗値に至る第1の時間と、前記第1の抵抗値とは異なる第2の抵抗値に至る第2の時間とを求め、前記第1の時間と前記第2の時間との比と、所定の閾値との比較に基づいて前記ガスセンサの異常の有無を診断する診断部と
    を備えるガスセンサの異常診断装置。
  2. 請求項1に記載のガスセンサの異常診断装置であって、
    前記第2の抵抗値は100Ω以下であり、前記第1の抵抗値は、該第2の抵抗値よりも250Ω以上大きい抵抗値である
    ガスセンサの異常診断装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガスセンサの異常診断装置であって、
    前記ヒータ制御部による前記ヒータの制御の開始に先立ち、前記ガスセンサの温度に関する指標に基づいて、前記ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えているか否かを推定する温度推定部を備え、
    前記温度推定部にて前記ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えていると推定された場合に、前記診断部による前記ガスセンサの診断を許可する
    ガスセンサの異常診断装置。
  4. 固体電解質および該固体電解質の電気的特性を示す信号を出力する電極を備えるガスセンサ素子と、前記電極と接触し、前記信号を外部に引き出す接続端子と、前記固体電解質を加熱するヒータとを備えたガスセンサの異常を診断する異常診断方法であって、
    前記ヒータを用いて前記固体電解質を加熱し、
    前記接続端子および前記電極を通じて、前記ガスセンサの内部抵抗を検出するための検出信号を前記固体電解質に出力し、前記検出信号の出力に応答して前記接続端子を通じて入力される応答信号に基づいて、前記ガスセンサの内部抵抗を測定し、
    前記固体電解質の加熱の開始後、前記測定された内部抵抗が、第1の抵抗値に至る第1の時間と、前記第1の抵抗値とは異なる第2の抵抗値に至る第2の時間とを求め、前記第1の時間と前記第2の時間との比と、所定の閾値との比較に基づいて前記ガスセンサの異常の有無を診断する
    ガスセンサの異常診断方法。
  5. 請求項に記載のガスセンサの異常診断方法であって、
    前記第2の抵抗値は100Ω以下であり、前記第1の抵抗値は、該第2の抵抗値よりも250Ω以上大きい抵抗値である
    ガスセンサの異常診断方法。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のガスセンサの異常診断方法であって、
    前記ヒータを用いた前記固体電解質の加熱の開始に先立ち、前記ガスセンサの温度に関する指標に基づいて、前記ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えているか否かを推定し、前記ガスセンサの温度が所定温度以下に冷えていると推定された場合に、前記ガスセンサの前記異常の有無を診断する一方、前記ガスセンサの温度が所定温度より大きいと推定された場合に、前記ガスセンサの前記異常の有無の診断を行わない
    ガスセンサの異常診断方法。
JP2009230010A 2008-10-02 2009-10-01 ガスセンサの異常診断装置および異常診断方法 Expired - Fee Related JP5030239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009230010A JP5030239B2 (ja) 2008-10-02 2009-10-01 ガスセンサの異常診断装置および異常診断方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008257446 2008-10-02
JP2008257446 2008-10-02
JP2009230010A JP5030239B2 (ja) 2008-10-02 2009-10-01 ガスセンサの異常診断装置および異常診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010107505A JP2010107505A (ja) 2010-05-13
JP5030239B2 true JP5030239B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=42074932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009230010A Expired - Fee Related JP5030239B2 (ja) 2008-10-02 2009-10-01 ガスセンサの異常診断装置および異常診断方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8257578B2 (ja)
JP (1) JP5030239B2 (ja)
DE (1) DE102009048100B4 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011237407A (ja) * 2010-04-15 2011-11-24 Ngk Spark Plug Co Ltd 可燃性ガス検出装置および可燃性ガス検出素子の制御方法
US20120055790A1 (en) * 2010-09-03 2012-03-08 Newman Robert L Gas Sensor Assembly with Interior Heat Dissipation, Sealing, and Support Plug
JP5979165B2 (ja) * 2014-02-05 2016-08-24 株式会社デンソー 酸素濃度センサの素子インピーダンス検出装置
KR20150116209A (ko) * 2014-04-07 2015-10-15 주식회사 이노칩테크놀로지 센서 소자
JP6546549B2 (ja) * 2016-03-09 2019-07-17 日本碍子株式会社 ガスセンサの検査方法およびガスセンサの製造方法
US11544161B1 (en) * 2019-05-31 2023-01-03 Amazon Technologies, Inc. Identifying anomalous sensors
DE102021200004A1 (de) * 2021-01-04 2022-07-07 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung eines Innenwiderstandes eines Sensorelements

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69725937T2 (de) * 1996-07-31 2004-05-13 NGK Spark Plug Co., Ltd., Nagoya Temperaturregelung für eine Lambda-Sonde mit grossem Messbereich
JP3645665B2 (ja) 1996-07-31 2005-05-11 日本特殊陶業株式会社 全領域酸素センサの温度制御方法及び装置
JP3563941B2 (ja) * 1996-11-06 2004-09-08 日本特殊陶業株式会社 全領域空燃比センサの劣化状態検出方法及び装置
JPH11153569A (ja) * 1997-11-21 1999-06-08 Osaka Gas Co Ltd 酸素センサの劣化診断装置及びその方法
JP4580115B2 (ja) * 2001-02-27 2010-11-10 日本特殊陶業株式会社 ガス濃度センサの異常診断方法
JP3843881B2 (ja) * 2001-05-31 2006-11-08 株式会社デンソー ガス濃度センサのヒータ制御装置
DE10157734B4 (de) * 2001-11-24 2004-04-29 Robert Bosch Gmbh Gasmeßfühler
JP4071490B2 (ja) 2001-12-13 2008-04-02 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサの温度制御方法
JPWO2003083465A1 (ja) * 2002-03-29 2005-08-04 日本特殊陶業株式会社 Nox測定装置、noxセンサの自己診断装置及びその自己診断方法
JP4693118B2 (ja) 2005-03-22 2011-06-01 日本特殊陶業株式会社 センサ
US7340942B2 (en) * 2005-03-22 2008-03-11 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Sensor including a sensor element having electrode terminals spaced apart from a connecting end thereof
JP4268595B2 (ja) * 2005-03-30 2009-05-27 日本特殊陶業株式会社 ガス検出装置、このガス検出装置に用いるガスセンサ制御回路及び、ガス検出装置の検査方法
JP4680662B2 (ja) * 2005-04-26 2011-05-11 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP4508123B2 (ja) 2005-05-09 2010-07-21 日本特殊陶業株式会社 素子インピーダンス検出装置
DE102006053808B4 (de) * 2006-11-15 2021-01-07 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Bestimmung der Temperatur eines Messfühlers

Also Published As

Publication number Publication date
DE102009048100B4 (de) 2016-04-07
US8257578B2 (en) 2012-09-04
DE102009048100A1 (de) 2010-06-10
US20100084287A1 (en) 2010-04-08
JP2010107505A (ja) 2010-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030239B2 (ja) ガスセンサの異常診断装置および異常診断方法
JP4680662B2 (ja) ガスセンサ
US8382973B2 (en) Method and apparatus for controlling multi-gas sensor
JP5214651B2 (ja) ガスセンサ素子、ガスセンサおよびガスセンサの制御システム
US9453815B2 (en) Gas sensor
JP4578556B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP5438053B2 (ja) センサ制御装置、センサ制御システムおよびセンサ制御方法
US9494548B2 (en) Gas sensor
US20100263434A1 (en) Gas sensor
JP5587919B2 (ja) ガス濃度検出装置の補正係数設定方法およびガス濃度検出装置ならびにガスセンサ
JP2011180042A (ja) ガスセンサの制御装置、ガスセンサの制御システム
EP2287598A1 (en) Gas Sensor
JP2011137806A (ja) センサ制御装置及びセンサ制御装置の制御方法
WO2006088073A1 (ja) ガス濃度検出ユニットの異常診断方法及びガス濃度検出ユニットの異常診断装置
JP4965356B2 (ja) ガスセンサの劣化判定方法
JP3978403B2 (ja) ガスセンサの製造方法
JP5083898B2 (ja) アンモニアガスセンサ
JP6227300B2 (ja) ヒータおよびガスセンサ素子
JP2011180040A (ja) ガスセンサおよびその制御システム
JP5977414B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP5560296B2 (ja) ガスセンサ
JP6622643B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
US20190162693A1 (en) Sensor element and gas sensor including the same
US11879864B2 (en) Metal terminal
JP2014173890A (ja) ガスセンサ及び断線検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees