JP2014173890A - ガスセンサ及び断線検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】断線検知を精度良く且つ容易に行うことができるガスセンサ及び断線検知方法を提供する。
【解決手段】ガスセンサは、固体電解質体55と、固体電解質体に接続された第1電極59及び第2電極57とを有する検知部60を含み、長手方向に沿って延びるガスセンサ素子7であって、第1電極、第2電極に接続される、長手方向に延びるリード部61、63と、固体電解質体に対して電気的に並列に接続された断線検知回路部72を備えている。断線検知回路部は、リード部の幅方向に隣接する形でリード部に沿って並ぶように配置されて、リード部が断線する断線領域にて断線する断線検知リード部65を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば内燃機関の排ガス中の特定ガス濃度を検知できるガスセンサ及びそのガスセンサの断線を検知する断線検知方法に関する。
従来より、例えば内燃機関の排ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサとして、酸素濃度に応じて起電力が変化する固体電解質体(例えばジルコニア)を用いたガスセンサ素子を備えた酸素センサが知られている。
このガスセンサ素子は、固体電解質体上に一対の電極を形成した検知部を含み、各電極にリード部が接続された構成をなしている。そして、このリード部間の電圧(出力電圧)の変化から、酸素濃度を求めることができる。
また、固体電解質体の内部抵抗は、常温時はほぼ絶縁状態(無限大)であるが、昇温ととともに低下する特性がある。
そのため、上記特性を利用して、リード部間の電圧の変化から、ガスセンサ素子の断線(即ち導電部分であるリード部等の断線)を検知することができる。つまり、ガスセンサ素子に断線が発生しているときには、固体電解質体が昇温されて活性化している、または、活性化に近づいている状況にも関わらず、リード部間の抵抗は無限大となるので、エンジン始動後のガスセンサ素子の出力電圧の挙動から、断線を判定する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭62−151770号公報
ところが、上述した従来技術では、ガスセンサ素子の温度(素子温度:詳しくは固体電解質体の温度)と固体電解質体の内部抵抗との関係から断線を検知しているので、内燃機関の冷機状態から始動後しばらくして素子温度が上昇するまでの間は、断線を検知することができないという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ガスセンサ自身に断線検知が可能な構成を備えつつ、ガスセンサ素子が不活性状態であっても活性状態であっても、ガスセンサ素子の断線検知を精度良く且つ容易に行うことができるガスセンサ及び断線検知方法を提供することである。
(1)本発明は、第1態様(ガスセンサ)として、固体電解質体と、該固体電解質体上に形成された第1電極及び第2電極と、を有する検知部を含み、長手方向に沿って延びるガスセンサ素子であって、前記第1電極又は前記第2電極に接続され、前記長手方向に延びるリード部を有するガスセンサ素子を備えたガスセンサにおいて、前記ガスセンサ素子は、前記固体電解質体に対して電気的に並列に接続された断線検知回路部を備え、前記断線検知回路部は、リード部の幅方向に隣接する形で当該リード部に沿って並ぶように配置されて、該リード部が断線する断線領域にて断線する断線検知リード部を備えたことを特徴とする。
本第1態様では、ガスセンサ素子は、固体電解質体に対して電気的に並列に接続された断線検知回路部を備えており、断線検知回路部は、断線検知リード部を備えている。この断線検知リード部は、リード部の幅方向に隣接する形で当該リード部に沿って並ぶように配置されており、(この並んで配置された)リード部が断線する断線領域にて断線するものである。
従って、リード部が、例えばガスセンサ素子のクラックなどの素子損傷によって断線した場合には、それに沿って配置された断線検知リード部も共に断線する可能性が高い。よって、断線検知リード部の導通状態を(例えば所定位置の電圧によって)判断することにより、リード部の断線、ひいてはガスセンサ素子の断線も検知することができる。
また、この断線検知回路部は、固体電解質体に対して電気的に並列に接続されているので、クラック等の素子損傷によって断線していない限りは、固体電解質体(従ってガスセンサ素子)が活性化していない状態、即ち、固体電解質体の抵抗値が無限大あるいは非常に大きい値で断線と同じ状態であっても、(自身の抵抗値に応じた)導通が可能である。よって、断線検知回路部における導通状態から、ガスセンサ素子が活性化していない場合でも(或いは活性化している場合でも)、断線の有無を判定することができる。
つまり、断線検知回路部が導通状態である場合には、リード部に断線が無いと(高い確率で)判断することができ、逆に、断線検知回路部が導通状態でない場合には、断線があると判断することができ。なお、断線検知回路部の導通状態は、例えば断線検知回路部の両端の電圧(断線検知回路部の抵抗に対応した電圧)により判断することができる。
この様に、本第1態様では、ガスセンサ素子自身に断線検知が可能な構成(具体的には、断線検知回路部)を備えつつ、ガスセンサ素子が不活性状態であっても活性状態であっても、断線検知を精度良く且つ容易に行うことができるという顕著な効果を奏する。
ここで、ガスセンサ素子は、(長手方向に延びる)棒状、板状、筒状の部材であり、また、リード部の幅方向とは、(リード部が形成される面において)長手方向に対して垂直の方向のことである。
なお、ガスセンサ素子の材料等の特性によるが、断線検知の対象となるリード部に沿って並んで配置される断線検知リード部は、リード部に対して、例えば2.5mm以下の間隔(平均の間隔)で配置されていれば、好適にリード部の断線を検知できる。
また、前記断線領域としては、リード部が形成されている(長手方向に延びている)範囲を採用できる。
(2)本発明は、第2態様として、前記断線検知回路部は、所定の電圧の印加によって電流が流れることが可能なように、前記固体電解質体が活性化していないときの抵抗値よりも低い抵抗値を有することを特徴とする。
本第2態様では、断線検知回路部は、固体電解質体が活性化していないときの抵抗値(無限大)よりも低い抵抗値(例えば数百kΩ〜数MΩ)を有する。
よって、断線検知回路部に電圧を加えると、固体電解質体の活性化の有無にかかわらず、電流を流すことができる。よって、断線検知回路部の導通状態から、断線を検知することができる。
(3)本発明は、第3態様として、 前記検知部は、前記ガスセンサ素子の長手方向の一端である先端側に設けられており、前記リード部及び前記断線検知リード部は、前記検知部が設けられた先端側から後端側に延びるように配置されていることを特徴とする。
本第3態様では、好ましいガスセンサの構成を例示している。この構成によって、ガスセンサ素子の先端側を被測定ガスに晒して、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出することができる。
(4)本発明は、第4態様として、前記リード部は、前記第1電極に接続されるとともに前記第1電極から延びるように設けられた第1リード部、及び、前記第2電極に接続されるとともに前記第2電極から延びるように設けられた第2リード部のそれぞれを有しており、前記断線検知リード部は、前記断線領域よりも先端側の第1電極に接続されて前記第1リード部に沿って延びるとともに、前記断線領域よりも後端側の第2リード部に接続されていることを特徴とする。
本第4態様では、断線検知リード部は、断線領域よりも先端側の第1電極に接続されて第1リード部に沿って延びているので、第1リード部の断線を効果的に検知できる。
(5)本発明は、第5態様として、前記リード部は、前記第1電極に接続されるとともに前記第1電極から延びるように設けられた第1リード部、及び、前記第2電極に接続されるとともに前記第2電極から延びるように設けられた第2リード部のそれぞれを有しており、前記断線検知リード部は、前記断線領域よりも先端側の第2電極に接続されて前記第2リード部に沿って延びるとともに、前記断線領域よりも後端側の第1リード部に接続されていることを特徴とする。
本第5態様では、断線検知リード部は、断線領域よりも先端側の第2電極に接続されて第2リード部に沿って延びているので、第2リード部の断線を効果的に検知できる。
(6)本発明は、第6態様として、前記リード部は、前記第1電極に接続されるとともに前記第1電極から延びるように設けられた第1リード部、及び、前記第2電極に接続されるとともに前記第2電極から延びるように設けられた第2リード部のそれぞれを有しており、前記断線検知リード部は、前記断線領域よりも先端側の第1電極に接続されるとともに、前記第1リード部に沿って前記断線領域よりも後端側に延びる第1断線検知リード部と、前記断線領域よりも先端側の第2電極に接続されるとともに、前記第2リード部に沿って前記断線領域よりも後端側に延びる第2断線検知リード部と、を有するとともに、前記第1断線検知リード部と前記第2断線検知リード部とは、前記断線領域より後端側にて接続されていることを特徴とする。
本第6態様では、第1リード部に沿って第1断線検知リード部が配置されるとともに、第2リード部に沿って第2断線検知リード部が配置されている。よって、第1リード部と第2リード部のどちらか一方に断線が発生した場合でも、その断線を確実に検出することができる。
(7)本発明は、第7態様として、前記断線検知回路部は、所定の電圧の印加によって電流が流れることが可能なように、前記固体電解質体が活性化していないときの抵抗値よりも低い抵抗値を有するとともに、前記断線検知リード部に接続される検知抵抗部であって、該断線検知リード部の抵抗値よりも大きい抵抗値を有する検知抵抗部を備えており、該検知抵抗部は、前記断線領域よりも後端側に配置されていることを特徴とする。
本第7態様では、断線検知リード部と共に断線検知回路部を構成する検知抵抗部が、検知部よりも後端側、且つ、断線領域よりも後端側に配置されているので、被測定ガスに曝される検知部の温度変化に伴って検知抵抗部自身の抵抗値が変動することが抑制される。その結果、断線検知回路部の抵抗値を実質的に支配することになる検知抵抗部の変動が抑制され、断線検知の精度をより高めることが可能となる。
(8)本発明では、第8態様(断線検知方法)として、前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスセンサにおける断線を検知する断線検知方法であって、前記断線検知回路部の両端間に、断線検知用の電流を流し、その電流に応じた前記断線検知回路部の両端間の出力信号に基づいて、断線検知を行うことを特徴とする。
本第8態様では、断線を検知する場合には、断線検知回路部に電圧を印加して電流を流す。これによって、断線検知回路部の断線検知リード部に断線が生じている場合(又は生じていない場合)には、断線検知回路部の両端間の出力信号は、断線に対応した信号(又は断線に対応していない信号)となる。よって、上記出力信号から、断線を検知することができる。
例えば、リード部に断線が生じている場合(従って断線検知リード部にも断線が生じている場合)には、断線検知回路部には電流が流れない、一方、リード部に断線が生じていない場合(従って断線検知リード部にも断線が生じていない場合)には、断線検知回路部に電流が流れ、断線検知回路部の両端間(従って例えば第1リード部と第2リード部との間)に、その間の抵抗に応じた電圧が得られる。よって、この電圧から、断線の有無を判断することができる。
実施例1のガスセンサを軸方向に破断して示す説明図である。 ガスセンサに配置されたガスセンサ素子を分解して示す斜視図である。 ガスセンサ素子の電気的構成を(表側と裏側の構成を同一表面で)模式的に示す説明図である。 ガスセンサシステムの電気的構成を示す説明図である。 実施例1における断線検知方法の手順を示すフローチャートである。 実施例2のガスセンサのガスセンサ素子の電気的構成を(表側と裏側の構成を同一表面で)模式的に示す説明図である。 実施例3のガスセンサのガスセンサ素子の電気的構成を(表側と裏側の構成を同一表面で)模式的に示す説明図である。 実施例2のガスセンサを軸方向に破断して示す説明図である。 ガスセンサに配置されたガスセンサ素子を示す正面図である。 ガスセンサ素子の電気的構成を模式的に示す説明図である。
以下では、本発明を実施するための形態(実施例)のガスセンサ及びその断線検知方法について説明する。
なお、以下に示す実施例では、内燃機関の排気管に取り付けられ、排ガス中の酸素濃度の測定に使用される酸素センサであるガスセンサと、そのガスセンサの断線を検知する断線検知方法を例に挙げて説明する。
a)まず、本実施例1のガスセンサの全体構成について説明する。
図1に示す様に、本実施例1のガスセンサ1は、主として、主体金具3と、主体金具3の先端側(同図下方)に配置されたプロテクタ5と、主体金具3の内側(内周側)に保持されたガスセンサ素子7と、主体金具3の内部に配置されてガスセンサ素子7を保持する保持部9と、主体金具3の後端側に配置された外筒11と、外筒11の内部に配置されたセパレータ13と、外筒11の後端側を閉塞するゴムキャップ15等を備えている。以下、各構成について説明する。
前記主体金具3は、例えばステンレス等の耐熱金属からなる筒状の部材であり、その外周側には、ガスセンサ1を排気管に取り付けるための雄ねじ部17と、取り付け時に取り付け工具をあてがう六角部19とを有している。また、主体金具3には、径方向内側に向かって突出する金具側段部21が設けられている。
前記ガスセンサ素子7は、後に詳述する様に、同図の上下方向に延びる長尺の板状(主面側が長方形)の部材である。このガスセンサ素子7は、その先端側が主体金具3の先端側より突出するとともに、その後端側が主体金具3の後端側より突出するように、保持部9によって、主体金具3の軸中心に沿って保持されている。
前記保持部9は、先端側から、金具側段部21に支持されてガスセンサ素子7を保持する金属ホルダ23と、金属ホルダ23の内側に配置されてガスセンサ素子7を所定位置に配置するセラミックホルダ25と、滑石27と、滑石27上に載置されたセラミックスリーブ29とを備えている。なお、滑石27は、第1滑石27aと第2滑石27bとからなり、第1滑石27aは金属ホルダ23の内側で圧縮充填されており、金属ホルダ23の内面とガスセンサ素子7の外面との間の気密性を確保しており、また、第2滑石27bは、第1滑石27上で圧縮充填されており、主体金具3の内面とガスセンサ素子7の外面との間の気密性を確保している。
また、主体金具3の後端側にて、加締め部31が内側に折り曲げられ、ステンレス製のリング部材33を介してセラミックスリーブ29が主体金具3の先端側に押圧されている。
そして、セラミックスリーブ29やセラミックホルダ25には、軸線に沿うように軸孔35が設けられ、それらの内部(従って保持部9の内部)にガスセンサ素子7が挿通されている。
前記プロテクタ5は、主体金具3の先端から突出するガスセンサ素子7の先端部を覆うとともに、複数のガス取入孔37が設けられた金属製の筒状の部材であり、主体金具3の先端側外周に溶接により接合されている。
このプロテクタ5は、二重構造をなしており、外側には、有底円筒状の外側プロテクタ5aが配置され、内側には、同様な有底円筒状の内側プロテクタ5bが配置されて、この内側プロテクタ5bの先端部が外側プロテクタ5aの先端から突出している。
前記外筒11は、その先端側が、主体金具3の後端側に外嵌され、レーザ溶接によって接合された金属製の部材であり、外筒11の後端側内部には、セパレータ13が配置されている。
前記セパレータ13は、電気絶縁性を有するセラミック製の筒状の部材であり、自身と外筒11の隙間に配置された弾性体からなる保持部材39によって保持されている。詳細には、セパレータ13は、保持部材39とゴムキャップ15の先端面との間で軸方向に挟持される形態で、外筒11の内部に保持される。このセパレータ13には、ガスセンサ素子7の複数(4本)のリード線41を挿入するための挿通孔43が貫設されている(なお、同図では3本のリード線のみ示している)。また、挿通孔43内には、各リード線41と後述する第1、第2リード部61、63(図2参照)などとを接続する複数(4個)の接続端子45が収容されている。
前記ゴムキャップ15は、外筒11の後端側の開口部47を閉塞するための略円柱状の部材である。このゴムキャップ15にも、リード線41が挿通される複数(4本)挿通孔49が貫設されている。
b)次に、本実施例1の要部であるガスセンサ素子7について説明する。
図2に分解して示す様に、ガスセンサ素子7は、(平面形状が)長方形の板状の酸素濃淡電池素子(酸素濃度検出セル)51とほぼ同様な板状のヒータ53とが積層された構成を有している。なお、図2の左側がガスセンサ素子7(従ってガスセンサ1)の先端側であり、右側が後端側である。
前記酸素濃淡電池素子51は、例えば、ジルコニアを主成分に構成された(長方形の)板状の固体電解質体55を備えている。
また、固体電解質体55のヒータ53側(同図下方)には、長方形の多孔質の基準電極(内側電極:第2電極)57が形成されるとともに、固体電解質体55自身を介して基準電極57と反対側に位置する面に、排ガス等の被測定ガスに晒される長方形の多孔質の検知電極(外側電極:第1電極)59が形成されている。なお、固体電解質体55とその両側の検知電極59と基準電極57とから、検知部60が構成されている。
更に、検知電極59には、固体電解質体55の長手方向(同図左右方向)に沿って第1リード部61が延設されるとともに、基準電極57には、固体電解質体55の長手方向に沿って第2リード部63が延設されている。
特に、検知電極59には、固体電解質体55の長手方向に沿ってみたときに、第1リード部61との幅方向に隣接する形で第1リード部61に並んで(平行に)、且つ、第1リード部61と同様な構成(幅や厚み)で、断線検知リード部65が接続されている。
なお、断線検知リード部65は、第1断線検知リード部65aと第2断線検知リード部65bとを接続した構成からなり、第1断線検知リード部65aが第1リード部61と同じように固体電解質体55の表面上に設けられ、第2断線検知リード部65bが後述する第1絶縁層73の表面上に設けられている。なお、第1リード部61と第1断線検知リード部65aとは、所定の間隔(例えば1.0mm)離れるように設定されている。
固体電解質体55のヒータ53が積層される側の反対側の面には、検知電極59の外側を覆うように(例えばアルミナからなる)多孔質の保護層71と、第1リード部61、断線検知リード部65の一部(即ち第1断線検知リード部65a)を覆うように、(例えばアルミナからなる)長方形の緻密質の第1絶縁層73が配置されている。
第1絶縁層73の外側表面には、第1電極パッド93、第2電極パッド94が設けられるとともに、第2断線検知リード部65b、および、検知抵抗部67が設けられている。
第2断線検知リード部65bの先端は、第1絶縁層73を貫通するスルーホール97に配置された導体を介して第1断線検知リード部65aと接続されている。一方、第2断線検知リード部65bの後端は、検知抵抗部67と直列に接続されている。そして、検知抵抗部67は、第2電極パッド94と接続されている。
また、第1電極パッド93は、第1絶縁層73を貫通するスルーホール95に配置された導体を介して第1リード部61と接続されている。一方、第2電極パッド94は、第1絶縁層73を貫通するスルーホール96および固体電解質体55を貫通するスルーホール70に配置された導体を介して第2リード部63と接続されている。
このような構成を図ることにより、検知抵抗部67は、固体電解質体55に対して電気的に直列ではなく、電気的に並列に接続される。
基準電極57、検知電極59、第1リード部61、第2リード部63、断線検知リード部65(第1断線検知リード部65a、および、第2断線検知リード部65b)、各スルーホール70、95、96、97に配置される導体、第1電極パッド93、第2電極パッド94は、Ptを主体に構成されている。また、検知抵抗部67は、酸化ルテニウム等の材料から構成されており、線幅や厚みを適宜調整して所望の抵抗値を有する抵抗体をなしている。
なお、本実施例では、断線検知リード部65と検知抵抗部67とから断線検知回路部72が構成されるが、検知抵抗部67の抵抗値は断線検知リード部65の抵抗値よりも大きく、断線検知回路部72全体の抵抗値を実質的に支配する部位として機能する。
一方、ヒータ53は、(例えばアルミナからなる)長方形の第2、第3絶縁層75、77の間に、例えばPtからなるヒータパターン79とそのヒータリード部81、83が形成されたものである。なお、ヒータリード部81、83の後端は、それぞれ、第3絶縁層77を貫通するスルーホール85、87を介して、ヒータ53の外側表面(同図下方)に形成された第3電極パッド89、第4電極パッド91に接続されている。
c)次に、本実施例1のガスセンサ1に関する電気的構成について説明する。
図3に模式的に示す様に、ガスセンサ1に用いられるガスセンサ素子7は、検知電極59と基準電極57との間に、固体電解質体55が配置されている。
この固体電解質体55は、温度が低い場合は抵抗値が大きく(無限大)であり、電気絶縁体として機能するが、温度が上昇して所定の温度(活性化温度:例えば500℃)に達すると活性化する。すなわち、酸素イオンによる導電性が生じ、内部抵抗R1が変化(低下)する。それとともに、固体電解質体55を介在した状態の両電極57、59間に酸素濃度差がある場合には、その酸素濃度差に応じた起電力が生ずる。
更に、検知電極59から延びる断線検知リード部65の後端は、数MΩの抵抗R2を有する検知抵抗部67を介して、第2電極パッド94(従って第2リード部63)に接続されている。
ここで、前記固体電解質体55の内部抵抗R1(直流抵抗)は、非活性時(内燃機関の冷間始動時)には無限大ないし非常に大きい抵抗値であるが、活性時には、例えば1kΩ程度であり、検知抵抗部67の抵抗R2は、例えば1MΩに設定されている。
なお、検知抵抗部67の抵抗R2の値は、固体電解質体55の非活性時の内部抵抗R1の値より小さく、固体電解質体55の活性時の内部抵抗R1の値より大きくなるように設定されている。
なお、本実施例においては、ガスセンサ素子7の折れやクラック等の発生によって第61が断線したときに、当該第1リード部61の断線とともに断線が生ずるように、断線検知リード部65を第1リード部61に近接させつつ並んで設けており、具体的には図3に示すように、検知電極59、基準電極57の後端側(同図上方)の範囲(断線領域)Xに断線検知リード部65を設けている。
また、図4に示す様に、前記ガスセンサ素子7を有するガスセンサ1は、ガスセンサシステム101に組み込まれて、酸素濃度が測定される。
このガスセンサシステム101では、ガスセンサ1は、周知の(マイクロコンピュータを主要部とする)電子制御装置103に接続されている。
詳しくは、電子制御装置103においては、(例えば5Vの)電源105からアースに至る内部回路104において、第1回路抵抗104a(抵抗R3)と第2回路抵抗104b(抵抗R4)とが直列に接続されており、第1回路抵抗104aと第2回路抵抗104bとの間の分岐107からその電圧がマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。なお、第2回路抵抗104bの他端109は、アースされている。
ここで、内部回路104の抵抗が、第1回路抵抗104aと第2回路抵抗104bのみから構成される場合には、分岐107における電圧は、周知の様に、両回路抵抗104a、104bにおける抵抗R3、R4の大きさに応じた分圧となる。なお、第1回路抵抗104aの抵抗R3は、例えば500kΩ、第2抵抗回路104bの抵抗R4は、例えば1MΩとなるように設定されている。
また、ガスセンサ素子7の基準電極57の第2リード部63は、前記分岐107に電気的に接続され、検知電極59の第1リード部61は、電子制御装置103において他端109に電気的に接続されて、アースされている。
d)次に、このガスセンサシステムの動作について説明する。
(酸素濃度の測定方法)
酸素濃度を測定する場合には、ガスセンサ1の先端側(従ってガスセンサ素子7の先端側の検知部60)を、被測定ガス(排ガス)中に晒すとともに、ヒータ53によって、ガスセンサ素子7の温度を上昇させる。
ガスセンサ素子7の温度(詳しくは検知部60の温度)が、所定の活性化温度に達すると、検知電極59側の酸素濃度と基準電極57側の酸素濃度との酸素濃度差に応じて、両電極57、59間には、起電力が生ずる。よって、周知の様に、(前記分圧による電圧を加味した)この起電力に対応した電圧が分岐107に生じるので、分岐107からの電圧を入力したマイクロコンピュータによって、(前記分岐における電圧に応じて)酸素濃度を測定することができる。
(断線検知方法)
内燃機関の始動時等のように、ガスセンサ素子7が活性化していない場合(例えば25℃程度の常温時)に、例えば第1リード部61がガスセンサ素子7のクラックによって断線し、それに伴って第1リード部61に近接して並んだ断線検知リード部65も断線したときには、ガスセンサ素子7には電流は流れない。よって、内部回路104には、第1回路抵抗104aの抵抗R3と第2回路抵抗104bの抵抗R4とに対応した分圧が生じ、分岐107の電圧は、その分圧に応じた電圧V1(例えば3.3V)となる。従って、このような電圧V1が検出された場合には、ガスセンサ素子7に断線が生じたと判断することができる。
なお、ガスセンサ素子7が活性化している場合でも、断線しているときには、同様な電圧V1となるので、ガスセンサ素子7の活性、非活性にかかわらず、断線を検知することができる。
また、ガスセンサ素子7が活性化していない場合に、断線が発生していないときには、固体電解質体55の内部抵抗R1は無限大、または、非常に大きな抵抗値であるので、その場合には、分岐107における電圧は、検知抵抗部67の抵抗R2と第1回路抵抗104aの抵抗R3と第2回路抵抗104bの抵抗R4とによって定まる周知の所定の電圧V2(V1>V2、例えば2.5V)となる。従って、このような電圧V2が得られた場合には、(非活性時において)断線が無いと判断することができる。
更に、ガスセンサ素子7が活性化している場合に、断線が発生していないときには、固体電解質体55の内部抵抗R1は(非活性時より)小さくなるので、その場合には、分岐107における電圧は、固体電解質体55の内部抵抗R1と検知抵抗部67の抵抗R2と第1回路抵抗104aの抵抗R3と第2回路抵抗104bの抵抗R4とによって定まる周知の所定の電圧V3(V1>V2>V3)となる。従って、このような電圧V3が得られた場合には、(活性時において)断線が無いと判断することができる。
従って、例えばV1とV2の間に断線の有無を判定する判定電圧VH(例えば、3.0V)を設定しておけば、分岐107における電圧が判定電圧VH以上の場合には、ガスセンサ素子7の活性状態にかかわらず、断線があると判定することができる。
e)次に、電子制御装置103のマイクロピュータにて行われる断線検知のための処理手順について説明する。
本処理は、例えば車両において、イグニッションキーが操作(オン)されて、内燃機関が始動した場合に実施され、所定の周期(例えば、10msec間隔)で繰り返し実行される。
図5に示す様に、ステップ(S)110では、分岐107からマイクロコンピュータに入力する電圧が、断線の有無を判定する判定電圧VH以上か否かを判定する。
ここで、肯定判断されると、ステップ120に進み、断線があると判断して、その旨をメモリ等に記憶し、一旦本処理を終了する。
一方、否定判断されると、ステップ130に進み、断線がないと判断して、その旨をメモリ等に記憶し、一旦本処理を終了する。
なお、断線の有無の判断結果をメモリ等に記憶する他に、断線があると判断された場合に表示装置に断線ありと表示したり、音声装置を用いて警告音を発したりする処理を追加してもよい。
f)次に、本実施例の効果につい説明する。
本実施例のガスセンサ1では、ガスセンサ素子7の固体電解質体55に対して電気的に並列に断線検知回路部72が接続されており、この断線検知回路部72には、第1電極59から第1リード部61に沿って近接して並んで(本実施例では平行に並んで)断線検知リード部65が設けられている。
また、断線検知リード部65の後端は、所定の抵抗R2を有する検知抵抗部67を介して、第2リード部63の後端に接続されている。
そして、第2リード部63の後端は、電子制御装置103の内部回路104の分岐107に電気的に接続され、第1リード部61の後端は、内部回路104の他端109に電気的に接続されている。
従って、第1リード部61が、ガスセンサ素子7のクラックなどの素子損傷によって(断線領域Xにて)断線した場合には、それに沿って配置された断線検知リード部65も断線する可能性が高い。よって、上述した様に、断線検知リード部65の導通状態を、分岐107における電圧によって判断することにより、ガスセンサ素子7の断線を検知することができる。
詳しくは、断線検知回路部72は、断線検知リード部65と接続された検知抵抗部67を介して、固体電解質体55に対して電気的に並列に接続されているので、クラック等によって断線していない限りは、固体電解質体55(従ってガスセンサ素子7)が活性化していない状態、即ち、固体電解質体55の内部抵抗R1が無限大であっても、導通が可能である。
よって、上述の様に、(導通状態又は非導通状態に対応した)分岐107における電圧から、ガスセンサ素子7が活性化していない場合でも(或いは活性化している場合でも)、断線の有無を判定することができる。
具体的には、分岐107における電圧が、断線の有無を判定する判定電圧VH以上か否かを判定し、判定電圧VH以上である場合には、断線があると判断でき、逆に、判定電圧VH未満である場合には、断線がないと判断することができる。
この様に、本実施例では、ガスセンサ1(ガスセンサ素子7)自身に断線検知が可能な構成(具体的には、断線検知回路部72)を備えつつ、ガスセンサ素子7が不活性状態であっても活性状態であっても、断線検知を精度良く且つ容易に行うことができるという効果を奏する。
次に本実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例2では、前記実施例1とは、ガスセンサ素子が異なるので、ガスセンサ素子の構成について説明する。
図6に模式的に示す様に、本実施例2のガスセンサにおいては、実施例1と同様に、ガスセンサ素子121には、固体電解質体123の両側に検知電極125と基準電極127とが配置されている。また、検知電極125には第1リード部129が接続され、基準電極127には第2リード部131が接続されている。
特に本実施例では、基準電極127に、前記実施例1と同様な断線検知リード部133が接続されており、この断線検知リード部133は、第2リード部131と近接して平行に延出されている。また、断線検知リード部133の後端は、前記実施例1と同様な検知抵抗部135を介して、第1リード部129の後端と接続されている。
従って、本実施例2では、第2リード部131がクラック等の素子損傷によって断線した場合には、断線検知リード部133も同様に断線する可能性が高いので、特に第2リード部131における断線を効果的に検知することができる。
次に本実施例3について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例3では、前記実施例1とは、ガスセンサ素子が異なるので、ガスセンサ素子の構成について説明する。
図7に模式的に示す様に、本実施例3のガスセンサにおいては、実施例1と同様に、ガスセンサ素子141には、固体電解質体143の両側に検知電極145と基準電極147とが配置されている。また、検知電極145には第1リード部149が接続され、基準電極147には第2リード部151が接続されている。
特に本実施例では、検知電極145に、前記実施例1と同様に、第1断線検知リード部153が接続されており、この第1断線検知リード部153は、第1リード部149と近接して平行に延出されている。同様に、基準電極147に、前記実施例1と同様に、第2断線検知リード部155が接続されており、この第2断線検知リード部155は、第2リード部151と近接して平行に延出されている。
更に、第1、第2断線検知リード部153、155の後端は、前記実施例1と同様な検知抵抗部157を介して、接続されている。
そして、本実施例3では、第1リード部149と第2リード部151との間の出力電力の変化によって、前記実施例1と同様に、断線を検知することができる。
従って、本実施例3では、第1リード部149及び第2リード部151の少なくとも一方がクラック等の素子損傷によって断線した場合には、断線したリード部に並列に配置された第1断線検知リード部153や第2断線検知リード部155も同様に断線する可能性が高いので、第1リード部149や第2リード部151における断線を効果的に検知することができる。
特に本実施例では、第1リード部149及び第2リード部151のどちらか一方でも断線した場合に、その断線を検知できるので、一層精度良く断線を検知できるという利点がある。
次に本実施例4について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例4では、前記実施例1とは、ガスセンサ素子の形状が大きく異なる。
a)まず、本実施例のガスセンサの構成について説明する。
図8に示す様に、本実施例のガスセンサ201は、軸線方向に延びて先端が閉じた有底筒状のガスセンサ素子203と、ガスセンサ素子203の内部に配置されてガスセンサ素子203を加熱する棒状のセラミックヒータ205と、ガスセンサ201の内部構造物を収容するとともにガスセンサ201を排気管等の取付部に固定するケーシング207などを備えている。
このうち、ケーシング207は、ガスセンサ素子203を保持するとともに、ガスセンサ素子203の先端側の検知部209を排気管等の内部に突出させる主体金具211と、主体金具211の上部に延設されてガスセンサ素子203との間で基準ガス空間を形成する外筒213とを備えている。
前記主体金具211は、その内部に、ガスセンサ素子203を下方から支持するセラミックホルダ215と、セラミックホルダ215の上部に充填される充填材217と、充填材217を上方から押圧するセラミックスリーブ219などを収容している。
なお、主体金具211の下端側外周には、前記実施例1と同様に、ガスセンサ素子203の突出部分を覆うとともに、複数の孔部を有する金属製の二重のプロテクタ221が溶接によって取り付けられている。
一方、主体金具211の上部開口を覆うように、外筒213が主体金具211に外挿されており、この下端開口端に外方から溶接が施されている。
また、外筒213の上端開口の近傍には、セパレータ223が内挿されている。このセパレータ223は、(ガスセンサ素子203と接続される)複数の接続端子225が収容される挿通孔226が形成されている。なお、各接続端子225には、それぞれリード線227が接続されている。
また、外筒213の上端開口には、その開口部分を閉塞するようにゴムキャップ229が配置されており、このゴムキャップ229には、リード線227が挿通されている。
b)次に、本実施例の要部であるガスセンサ素子203について説明する。
図9に示す様に、ガスセンサ素子203は、ジルコニアを主成分とする固体電解質からなる有底円筒の基体(固体電解質体)231を有しており、この固体電解質体231には、周方向に沿って外側に張り出す鍔部233が環状に形成されている。
また、鍔部233(固体電解質体231より外側)より先端側には、検知電極235が形成されており、この検知電極235は、Ptにより多孔質に形成された電極である。一方、ガスセンサ素子203の内側には全面にわたって基準電極237(図10参照)が形成されており、この基準電極237も、Ptにより多孔質に形成された電極である。
更に、ガスセンサ素子203の後端側の外周面には、前記接続端子225と接触するPt/Pdからなる後端端子部238が環状に設けられており、また、ガスセンサ素子203の外周面には、検知電極235と後端端子部238とを電気的に接続するように、鍔部233を超えてガスセンサ素子203の軸方向に延びるPtを主成分とする第1リード部239が設けられている。
特に、本実施例4では、検知電極235とガスセンサ素子203の後端とを繋ぐように、第1リード部239の幅方向に隣接する形で第1リード部239と近接して(1.0mmの間隔で)平行に、第1リード部239と同様な断線検知リード部241が形成されている。
この断線検知リード部241と後端端子部238とは交差するので、この交差部分でショートが発生しないように、断線検知リード部241と後端端子部238とは、例えばアルミナからなる電気絶縁層243によって、電気的に絶縁されている。
また、断線検知リード部241の後端と基準電極237との間には、前記実施例1と同様な抵抗値を有する検知抵抗部245が設けられている。
本実施例4においても、例えば第1リード部239が素子損傷により断線した場合には、断線検知リード部241も断線する可能性が高いので、ガスセンサ1の断線を効果的に検知することができる。
尚、本発明は前記実施例や変形例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、前記実施例では、ヒータを備えたガスセンサを例に挙げたが、本発明は、ヒータを備えていないガスセンサにも適用できる。
(2)また、前記実施例では、酸素センサを例に挙げたが、NOxセンサやHCセンサなどの固体電解質体を用いて特定ガスの濃度を検出するガスセンサ全般に本発明を適用することができる。
(3)また、前記実施例1では、ガスセンサ素子7として、板状の固体電解質体55上に、検知電極59、基準電極57、第1リード部61、第2リード部63を配置して酸素濃淡電池素子51を構成するようにしたが、この構成に限定されない。
例えば、アルミナを主体とするとともに板状をなす(長手方向に延びる)絶縁性セラミック体の先端側に、当該絶縁性セラミック体の表裏面を貫く開口部(くりぬき部)を設け、この開口部に固体電解質体を埋め込み、この固体電解質体上に検知電極及び基準電極を設けて検知部を形成するようにしてもよい。そして、絶縁性セラミック体上に、検知電極及び基準電極のそれぞれに接続しつつ長手方向に延びる一対のリード部を設けるようにして、酸素濃淡電池素子を構成するようにすればよい。このような形態のガスセンサ素子においても、前記実施例1と同様の断線検知回路部72を設けることで、実施例1と同様の効果を得ることができる。
1、201…ガスセンサ
7、121、141、203…ガスセンサ素子
55、123、143、231…固体電解質体
57、127、147、237…基準電極(内側電極:第2電極)
59、125、145、235…検知電極(外側電極:第1電極)
60、209…検知部
61、129、149、239…第1リード部
63、131、151…第2リード部
65、133、241…断線検知リード部
67、245…検知抵抗部
72…断線検知回路部
101…ガスセンサシステム
153…第1断線検知リード部
155…第2断線検知リード部

Claims (8)

  1. 固体電解質体と、該固体電解質体上に形成された第1電極及び第2電極と、を有する検知部を含み、長手方向に沿って延びるガスセンサ素子であって、前記第1電極又は前記第2電極に接続され、前記長手方向に延びるリード部を有するガスセンサ素子を備えたガスセンサにおいて、
    前記ガスセンサ素子は、前記固体電解質体に対して電気的に並列に接続された断線検知回路部を備え、
    前記断線検知回路部は、リード部の幅方向に隣接する形で当該リード部に沿って並ぶように配置されて、該リード部が断線する断線領域にて断線する断線検知リード部を備えたことを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記断線検知回路部は、所定の電圧の印加によって電流が流れることが可能なように、前記固体電解質体が活性化していないときの抵抗値よりも低い抵抗値を有することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記検知部は、前記ガスセンサ素子の長手方向の一端である先端側に設けられており、前記リード部及び前記断線検知リード部は、前記検知部が設けられた先端側から後端側に延びるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記リード部は、前記第1電極に接続されるとともに前記第1電極から延びるように設けられた第1リード部、及び、前記第2電極に接続されるとともに前記第2電極から延びるように設けられた第2リード部のそれぞれを有しており、
    前記断線検知リード部は、前記断線領域よりも先端側の第1電極に接続されて前記第1リード部に沿って延びるとともに、前記断線領域よりも後端側の第2リード部に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のガスセンサ。
  5. 前記リード部は、前記第1電極に接続されるとともに前記第1電極から延びるように設けられた第1リード部、及び、前記第2電極に接続されるとともに前記第2電極から延びるように設けられた第2リード部のそれぞれを有しており、
    前記断線検知リード部は、前記断線領域よりも先端側の第2電極に接続されて前記第2リード部に沿って延びるとともに、前記断線領域よりも後端側の第1リード部に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のガスセンサ。
  6. 前記リード部は、前記第1電極に接続されるとともに前記第1電極から延びるように設けられた第1リード部、及び、前記第2電極に接続されるとともに前記第2電極から延びるように設けられた第2リード部のそれぞれを有しており、
    前記断線検知リード部は、前記断線領域よりも先端側の第1電極に接続されるとともに、前記第1リード部に沿って前記断線領域よりも後端側に延びる第1断線検知リード部と、前記断線領域よりも先端側の第2電極に接続されるとともに、前記第2リード部に沿って前記断線領域よりも後端側に延びる第2断線検知リード部と、を有するとともに、
    前記第1断線検知リード部と前記第2断線検知リード部とは、前記断線領域より後端側にて接続されていることを特徴とする請求項3に記載のガスセンサ。
  7. 前記断線検知回路部は、所定の電圧の印加によって電流が流れることが可能なように、前記固体電解質体が活性化していないときの抵抗値よりも低い抵抗値を有するとともに、前記断線検知リード部に接続される検知抵抗部であって、該断線検知リード部の抵抗値よりも大きい抵抗値を有する検知抵抗部を備えており、該検知抵抗部は、前記断線領域よりも後端側に配置されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  8. 前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスセンサにおける断線を検知する断線検知方法であって、
    前記断線検知回路部の両端間に、断線検知用の電流を流し、その電流に応じた前記断線検知回路部の両端間の出力信号に基づいて、断線検知を行うことを特徴とする断線検知方法。
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JP2018124085A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子

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