JP5166354B2 - ガスセンサ素子及びガスセンサ - Google Patents
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Description
そのため、基準電極を一定の酸素濃度に保つ必要があり、従来からガスセンサ素子の基準電極側に設けた大気導入孔から大気を導入し、基準酸素雰囲気とすることが行われてきた。しかしながら、この場合、大気導入孔からガスセンサ素子内部に水分が侵入する可能性があり、防水対策が必要になるという問題があった。
このようなことから、ガスセンサの外部環境等を検知し、それに応じて微弱電流の値を制御する制御回路を設ける技術が開示されている(特許文献1、2参照)。
従って、本発明は、セルに電流を流して基準電極側に基準濃度の酸素ガスを生成するガスセンサ素子において、制御回路を設けなくともセルに流す電流をセルの温度変化に応じて自動的に変化させることができるガスセンサ素子及びガスセンサを提供することを目的とする。
このような構成により、ガスセンサ素子の被測定ガスに晒される一端部に、セルとともに素子配線部の一部をなす第2固体電解質部が存在することになり、被測定ガスの温度等の影響によってセルの温度が高くなってセルの抵抗が下がり基準電極側により多くの基準濃度の酸素ガスが必要となると、第2固体電解質部の温度も高くなってその抵抗が低くなるので、素子配線部の抵抗も低くなり、電源から素子配線部を介してセルに流れる電流が増え、より多くの酸素を基準電極側に供給することができる。
一方、セルの温度が低くなると、第2固体電解質部の温度も低くなりその抵抗が高くなるので、素子配線部の抵抗も高くなり、電源から素子配線部を介してセルに流れる電流が減り、基準電極側に供給する酸素の量を低減することができる。
つまり、第2固体電解質部の抵抗の温度変化の傾向が、セルを構成する第1固体電解質部と略同様となるため、セルの温度に応じて素子配線部の抵抗が変化し、基準電極側に基準濃度の酸素ガスを生成するために流す電流を自動的に変化させることができる。
なお、このようなガスセンサ素子では、セルの温度を早期に活性させるためにヒータを付設させることがあるが、このようなヒータを付設した場合には、セルの温度は、被測定ガスの温度に応じて変化するとともに、ヒータの発熱によっても変化する。このような場合においても、素子配線部を構成する第2固体電解質部が、セルに近接して配置されるため、第2固体電解質部の抵抗の温度変化の傾向が、セルを構成する第1固体電解質部と略同様となり、上述した効果は確保される。
このような構成とすると、両固体電解質部の抵抗の温度変化の傾向をより揃えることができ、セルの温度変化に応じてセルに流す電流を精度よく変化させることができるとともに、生産性が向上し、コストを低減することができる。
このような構成とすると、固体電解質体が一つで済むのでガスセンサ素子が小型になると共に、生産性が向上し、コストを低減することができる。
このような構成とすると、セルの基準電極側に酸素を汲み込む際、第2固体電解質部においても基準電極側に酸素を汲み込む方向に酸素イオンが流れるので、第2固体電解質部を流れる酸素イオンが消失しない。
このような構成とすると、素子配線部を構成する第2固体電解質部の第1の位置と第2の位置とをそれぞれ流れる酸素イオンの向きが互いに打ち消され、第2固体電解質部の密閉されている電極の酸素濃度が変化しにくい。従って、酸素がなくなり電流が流れなくなる不都合が起こりにくい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るガスセンサ300の長手方向に沿った断面図を示す。このガスセンサ300は、自動車の排気管(図示しない)に取り付けられ、排気ガス中の酸素濃度を検知するものであり、図1の下方(プロテクタ24側)をガスセンサ300の先端側とし、上方を基端側とする。
ガスセンサ300は、ガスセンサ素子100、ガスセンサ素子100を内側に保持する筒状の主体金具30、主体金具30の先端側の所定部位に装着されたプロテクタ24、主体金具30の基端側の所定部位に接続された筒状の外筒25等から構成されている。
主体金具30は、SUS430等のステンレスからなり、ガスセンサ100を排気管に取り付けるための雄ネジ部31と、取り付け時に工具を係合させる六角係合部32とを外側に有する。また、主体金具30の内側には、径方向内側に向かって突出する内側段部33が設けられ、内側段部33は、ガスセンサ素子100を保持する有底円筒状の金属ホルダ34を外側から支持している。
そして、この金属ホルダ34の内側には、ガスセンサ素子100を金属ホルダ34内に保持するためのセラミックホルダ35及び第1滑石充填層37とが先端側から順に配置されている。さらに主体金具30の内側のうち、第1滑石充填層37の基端側には、主体金具30とガスセンサ素子100との間の気密性(シール性)を確保するための第2滑石充填層38が配置されている。第2滑石充填層38の基端側には、アルミナ製の多段円筒状のスリーブ39が配置されている。そして、セラミックホルダ35、第1滑石充填層37、第2滑石充填層38及びスリーブ39の軸孔391にガスセンサ素子100が内挿されている。主体金具30の基端には、スリーブ39の基端に被さるように加締部301が延びており、加締部301を内側に折り曲げることにより、ステンレス製のリング部材40を介して、スリーブ39が主体金具30の先端側に押圧され、セラミックホルダ35や第2滑石充填層38等によってガスセンサ素子100が主体金具30内に保持されるようになっている。
なお、図1において、ガスセンサ素子100はセラミックホルダ35より先端側がプロテクタ24内に突出し、プロテクタ24に導入された被測定ガスに曝される。従って、ガスセンサ素子100のうち、金属ホルダ34の先端面Sより先端側が被測定ガスに曝されることになる。
図2は、ガスセンサ素子100の長手方向に直交する断面図を示す。ガスセンサ素子100は、酸素濃度を検知可能なセル(酸素濃淡電池素子)1と、セル1を加熱するヒータ2とを備える。
セル1は、例えばイットリア部分安定化ジルコニア焼結体からなる酸素イオン伝導性の第1固体電解質部11と、第1固体電解質部11の表面(図2の上方を便宜上、表面とする)に形成された検知電極131と、第1固体電解質部11の裏面に形成された基準電極132とを有する。
一方、ヒータ2は、抵抗発熱体21と、抵抗発熱体21を挟持する1対のセラミック絶縁層22、23とを有し、セラミック絶縁層22側が第1固体電解質部11の裏面に積層されている。
そして、検知電極131の表面を覆うように多孔質からなる電極保護層5が形成されている。電極保護層5は、検知電極131の被毒を防止し、外部と酸素を出入させる。さらに、これらの積層体の排気ガスに晒されることになる先端側の露出部分をすべて覆う多孔質保護層4が形成されている。この多孔質保護層4は、排気ガス中に含まれる凝縮水等の水滴が、積層体の表面に直に接触するのを防止するための機能を果たすものである。
又、多孔質保護層4、電極保護層5としては、ジルコニア、アルミナ、スピネル等の多孔質体を用いることができる。なお、多孔質保護層4及び電極保護層5及びヒータ2は、本発明において必須の構成ではない。
一方、抵抗発熱体21は、検知電極131及び基準電極132の直下に配置され蛇行状に延びる発熱部212と、発熱部212の端部にそれぞれ接続され、ガスセンサ素子100の長手方向に延びるヒータリード部213とを有している。ヒータリード部213の各基端211は、セラミック絶縁層23を貫通する2個のスルーホール導体231を介して、2個の電極パッド232にそれぞれ接続されている。
なお、矩形状の電極保護層5は検知電極131の周囲を覆い、第1固体電解質部11の表面(リード部133を含む)のうち、電極保護層5で覆われていない部分は強化保護層52で覆われている。但し、電極パッド18、151cは強化保護層52で覆われずに露出している。
本発明のガスセンサ素子100においては、セル1に接続される素子配線部150がガスセンサ素子100と一体に設けられている。そして、素子配線部150に外部回路(特許請求の範囲の「電源」を含む回路)500を電気的に接続することにより、セル1に微弱な電流を流し、基準電極132側に基準濃度の酸素ガスを生成する。
ここで、セル1は、検知電極131と、基準電極132と、検知電極131と基準電極132との重なり部分(各電極によって投影される部分)において両電極131,132に挟まれた第1固体電解質部11とからなる領域である。
なお、この実施形態では、第1固体電解質部11のうち、第1電極151aと第2電極152aとの重なり領域が第2固体電解質部111になっており、第2固体電解質部111と第1固体電解質部11とが共通の層をなしている。また、第1固体電解質部11と第2固体電解質部112、113とは、同一組成から構成されている。しかしながら、第2固体電解質部111と第1固体電解質部11とが別の層として構成されていてもよい。なお、別の層として構成する場合は、互いの層の組成を異ならせるようにしてもよい。
また、第1電極151aと第2電極152aの位置はガスセンサ素子100の基端側に配置されていなくても良いし、これら電極が第1固体電解質部11の長手方向に直角な方向の中央に配置されていなくても良い。
電極パッド152cは、第1固体電解質部11を貫通するスルーホール導体17を介して、第1固体電解質部11の反対面に形成された電極パッド16に接続されている。
そこで、第2固体電解質部111をも主体金具30の内側段部33の先端(金属ホルダ34の先端面S)より先端側に配置すれば、電極保護層5を介して第2固体電解質部111は被測定ガス(排気ガス)に曝され、第2固体電解質部111の温度がセル1の温度に近くなる。
例えば、電極パッド16に外部回路500の+端子を接続し、電極パッド18に外部回路500の−端子を接続すると、検知電極131から基準電極132に向かい、第1固体電解質部11中を図3の矢印A1の方向に酸素イオンが流れ、基準電極132内に基準酸素(酸素)が供給される。このとき、第1電極151aから第2電極152aへ向かい、素子配線部150を構成する第2固体電解質部111中を図3の矢印A2の方向に酸素イオンが流れる。
そこで、上記したように、素子配線部150に第2固体電解質部111を用いると、セル1の温度が高くなるにつれて第2固体電解質部111の温度も高くなり、酸素イオン伝導性の固体電解質層の特性によって第2固体電解質部111の抵抗が低くなる。従って、第2固体電解質部111を含む素子配線部150の抵抗も低くなり、外部回路500を介してセル1に流れる電流が増え、より多くの酸素を基準電極132内に供給することができる。
このように、素子配線部150に用いる第2固体電解質部111の抵抗の温度変化の傾向が、セル1と略同様となるので、セル1の温度に応じて素子配線部150の抵抗が変化し、基準電極132側に基準濃度の酸素ガスを生成するために流す電流を自動的に変化させることができる。
図4は、図3のIV−IV線に沿う略断面図である。矢印A1とA2の向きが第1固体電解質部11(第2固体電解質部111)の厚み方向に同じであることがわかる。
ここで、図4では示さないが、第1電極151aから第2電極152aに流れる酸素イオンが、検知電極131及び基準電極132に流れない程度に、第1電極151a及び第2電極152aと、検知電極131及び基準電極132との間には距離が保たれている。
まず、セルを構成することになる第1固体電解質部11のグリーンシートを作製し、このグリーンシートの両面に、検知電極、基準電極、素子配線部、それらのリード、電極パッド、スルーホール導体などを、導体ペーストをスクリーン印刷して形成し、セル1及び素子配線部150の未焼成体を作製する。
同様に、ヒータ2を構成するセラミック絶縁層23のグリーンシートを作製し、このグリーンシート表面に、抵抗発熱体及びリードなどを、導体ペーストをスクリーン印刷して形成する。同様にセラミック絶縁層22のグリーンシートを作製し、セラミック絶縁層22,23となる各グリーンシートを積層して、ヒータ2の積層体を作製する。
そして、セル1及び素子配線部150の未焼成体と、ヒータ2の積層体を圧着し、両者を一体に積層した後、全体を焼成(同時焼成)する。焼成条件は、例えば、大気中(または不活性ガス雰囲気中)、焼成温度1300〜1700℃、焼成時間1〜10時間とすることができる。これにより、ガスセンサ素子100が得られる。
セル1に接続される素子配線部160は、ガスセンサ素子100Bと一体に設けられている。そして、素子配線部160に外部回路500を電気的に接続することにより、セル1に微弱な電流を流し、多孔質状の基準電極132側に基準濃度となる酸素ガスを生成する。
同様に、第4電極162aは、基準電極132に近接しつつ基準電極132よりガスセンサ素子100の基端側に位置し、かつ第1固体電解質部11の長手方向に直角な方向の中央に位置している。又、第5電極162cは、第4電極162aに近接しつつ第4電極162aよりガスセンサ素子100の基端側に位置し、かつ第1固体電解質部11の長手方向に直角な方向の中央に位置している。
又、リード部134の基端は、第1固体電解質部11を貫通するスルーホール導体15を介して、第1固体電解質部11の反対面に形成された電極パッド14に接続されている。
第2の実施形態では、第2固体電解質部112、113の温度をセル1の温度に近づけるため、第2固体電解質部112、113は、ガスセンサ素子100Bの被測定ガス(排気ガス)に曝される一端部(つまり、ガスセンサ素子100Bのうちで主体金具30の内側段部33の先端(金属ホルダ34の先端面S)よりも突出している部分)に設けられている。これにより、電極保護層5を介して第2固体電解質部112、113に被測定ガスが接触し、第1の実施形態と同様に第2固体電解質部112、113の温度がセル1の温度に近くなる。
一方、セル1の温度が低くなると、第2固体電解質部112、113の温度も低くなり抵抗が高くなる。従って、第2固体電解質部112、113を含む素子配線部160の抵抗も高くなり、外部回路500を介してセル1に流れる電流が減り、基準電極132内に供給する酸素の量を低減することができる。
図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。矢印A3とA4の向きが第2固体電解質部112、113の厚み方向に反対であることがわかる。
例えば、第2固体電解質部がガスセンサ素子と一体化した構成であって、被測定ガスに曝される限り、第2固体電解質部が第1固体電解質部とが別の層として構成されていてもよい。このような例としては、ガスセンサ素子の構成部分の一部(例えば、ヒータ2を被覆してセル1との熱膨張率差を緩和する層)に第2固体電解質部を用いたものが挙げられる。
又、第2の実施形態において、第4電極162aと第5電極162cとが、ガスセンサ素子100の長手方向に直角な方向に離間して配置されていてもよい。
又、例えば、本発明のガスセンサとしては酸素センサ、酸素濃度に応じてリニアに出力が変化する全領域空燃比センサ、NOxセンサ、COセンサなどが挙げられる。
11 第1固体電解質部
100、100B ガスセンサ素子
111 第2固体電解質部
112 第2固体電解質部(第1の位置)
113 第2固体電解質部(第2の位置)
131 検知電極
132 基準電極
150、160 素子配線部
300 ガスセンサ
500 電源(外部回路)
Claims (6)
- 酸素イオン伝導性の第1固体電解質部と、該第1固体電解質部上に設けられて被測定ガスに曝される検知電極と、前記第1固体電解質部を介して前記検知電極に対向する基準電極とを有するセルであって、前記検知電極と前記基準電極との重なり部分で区画されるセルと、
前記セルに接続される素子配線部とを備え、前記素子配線部に電源を接続することにより前記セルに電流を流して前記基準電極側に基準濃度の酸素ガスを生成するガスセンサ素子であって、
前記ガスセンサ素子の前記被測定ガスに曝される一端部であって前記セルと異なる位置に、前記素子配線部の一部をなす酸素イオン伝導性の第2固体電解質部が設けられ、
電気的に見て前記セルと前記第2固体電解質部とが直列に接続される形態で、前記セルと前記素子配線部とが接続されているガスセンサ素子。 - 前記第2固体電解質部は、前記第1固体電解質部と同一組成からなる請求項1記載のガスセンサ素子。
- 一つの酸素イオン導電性の固体電解質体に、前記第1固体電解質部と前記第2固体電解質部が含まれる請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ素子。
- 前記電源から電流を流したとき、前記素子配線部の一部を構成する前記第2固体電解質部の厚み方向に流れる電流の向きは、前記セルを構成する前記第1固体電解質部の厚み方向に流れる電流の向きと同じである請求項3記載のガスセンサ素子。
- 前記第2固体電解質部の第1の位置と第2の位置とで前記素子配線部の一部が構成され、前記電源から電流を流したとき、前記第1の位置と前記第2の位置とにおいて前記第2固体電解質部の厚み方向にそれぞれ流れる電流の向きは、互いに反対である請求項3記載のガスセンサ素子。
- 請求項1〜5のいずれか記載のガスセンサ素子を有するガスセンサ。
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