JP2004301832A - 酸素濃度検出システム及びそれを有する車両システム - Google Patents

酸素濃度検出システム及びそれを有する車両システム Download PDF

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Abstract

【課題】酸素センサにおける異常の発生を報知することができる酸素濃度検出システムの提供。
【解決手段】酸素ポンプセル14と酸素分圧検出セル24を含むセンサ素子10と、前記酸素分圧検出セルの出力電圧が所定値になるよう前記酸素ポンプセルを制御する制御回路50とを備え、前記酸素ポンプセルに流れる電流の大きさに応じた信号、前記酸素分圧検出セルの電位に応じた信号、及び前記酸素分圧検出セルの抵抗に応じた信号を少なくとも含む複数種類の検出信号を出力する酸素濃度検出システムにおいて、前記複数種類の信号がそれぞれ所定範囲のレベルにあるかどうかに基づいて、センサ異常を検出する異常検出手段58と、前記異常検出手段が前記センサ異常を検出しない場合には、前記検出信号をスルーで、前記センサ異常を検出した場合には、前記検出信号の少なくとも一つを当該信号が正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで、選択的に出力させる変更手段58dと、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、酸素濃度検出システム、及びそれを有するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関の空燃比を検出する車両制御システムに関する。更に詳しくは、信号線数を増加させることなく複数種類の異常を通知することができる酸素濃度検出システム、及びそれを有する車両制御システムに関する。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関において、排気ガス中のCO、NOx及びHC等を軽減するために、排気系に酸素センサを設け、そのセンサ出力に応じて燃料供給量をフィードバック制御することによって、空燃比が目標値となるように制御する車両制御システムが知られている。
このようなフィードバック制御に用いられる酸素センサには、理論空燃比雰囲気近辺で出力が急激に変化するλセンサと、リーン領域からリッチ領域まで連続的に出力が変化する全領域空燃比センサが知られている。全領域空燃比センサは、λセンサよりフィードバック制御の精度を向上させる利点を有する。
全領域空燃比センサは、例えば、酸素イオン伝導性固体電解質体を用いた2つのセルが対向配設されたものである。その一方のセルは両セル間の間隙(測定室)の酸素の汲み出しや汲み込みを行うポンプセルと、他一方のセルは基準酸素と測定室の酸素濃度差によって電圧を生じる酸素分圧検出セルを有する。また、それらのセルは制御回路によって制御されている。この全領域空燃比センサは、酸素分圧検出セルの出力が一定になるようにポンプセルを動作させることによって、該ポンプセルの流れる電流の大きさに基づいて、酸素濃度を検出させるものである。この全領域空燃比センサの動作原理は、本出願人の出願に係る特許文献1に詳述されている。
一方、このような空燃比センサが正常に作動しているか否かを検出する空燃比センサの異常検出方法としては、本出願人の出願に係る特許文献2の「空燃比センサの異常診断方法」等、が開示されている。
特開昭62−148849号公報 特開平3−272452号公報
しかし、特許文献2においては、酸素検知セルの変動幅にて異常を判定しているため、例えば、制御回路内のノイズなどによって、一度でもこの範囲を超えた場合異常と判定するため、異常の誤判定をする可能性があった。このノイズを除去するために、異常が発生したことを報知するための信号線を新たに追加することもあり、この場合配線が複雑になり、異常が発生したことを受信する側においては入力ポート等の追加も必要となり、コストアップを招くという問題がある。また、異常が発生したことを報知するための信号線が一本である場合には、簡単な情報しか報知することができないという問題がある。
本発明は、酸素センサにおける異常の発生をより簡単な構成で報知することができる酸素濃度検出システム及びそれを有する車両制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、第1の視点において、酸素ポンプセルと酸素分圧検出セルの組み合わせを含んで構成されるセンサ素子と、前記センサ素子に配線を介して接続され少なくとも前記酸素分圧検出セルの出力電圧が所定値になるよう前記酸素ポンプセルを制御する制御回路と、を備え、所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサを有し、前記酸素ポンプセルに流れる電流の大きさに応じた信号、前記酸素分圧検出セルの電位に応じた信号、及び前記酸素分圧検出セルの抵抗に応じた信号を少なくとも含む複数種類の検出信号を出力する酸素濃度検出システムにおいて、前記センサ素子と前記配線と前記制御回路における所定部位の電位に基づく信号がそれぞれ所定範囲のレベルにあるかどうかに基づいて、センサ異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が異常を検出しない場合には異常を検出しないことを示す司令を発し、前記異常検出手段が前記センサ異常を検出した場合には異常に対応する司令を発する変更手段と、前記変更手段からの司令が前記異常を検出しないことを示す司令の場合にはそれぞれ所定範囲のレベルにある前記複数種類の検出信号をスルーで、前記変更手段からの司令が前記異常に対応する司令の場合には前記複数種類の検出信号のうち少なくとも一つの信号を当該信号が正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで、選択的に出力させる出力手段と、を有する、ことを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。なお、本発明において、好ましくは、前記センサからの出力値を前記制御回路より得られる結果でスルーで出力する。
各請求項に付記した図面参照符号は専ら理解を助けるためであって、図示の態様に限定することを意図したものではない。
本発明によれば、複数の信号線に正常な信号が出力されている時は一定範囲の正常電圧であることを通知し、異常発生時はそれぞれ該範囲外の電圧に変換することで異常状態である旨を通知することを特徴としている。
これによって異常状態を通知するために新たな信号線を用意する必要がなくなり、煩雑さを減らし、信頼性を上げるとともに、該当する信号線の信号の妥当性の確認を行う際に同時に異常状態を判別することができるため、エンジン制御装置(ECU)内にかかる負荷も軽減することができる。
また、本発明の第1の視点によれば、各信号線のうち、正常時には出力されることのない電位が出力された時は異常とし、各信号線のレベルを様々に組み合わせることで、異常の種類を伝達することができる。これによって、余分な信号線を増やすこと無く配線の引き回しの煩雑さを軽減することができ、かつ、追加した信号線の断線等による検出不良を招くことがない。更に、既存の信号と異常信号との双方の出力範囲が重複しないため、空燃比検出に問題が起きることはない。
本発明は、第2の視点において、前記異常検出手段は、前記酸素ポンプセル、前記酸素分圧検出セル、前記制御回路及び前記配線のいずれか一以上の異常を検出することを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第2の視点によれば、酸素濃度検出システムの異常を、センサ素子、制御回路あるいは信号配線の部位を特定して、その異常を検出することができる。
本発明は、第3の視点において、前記正常時に取り得る所定範囲外のレベルで出力される信号は、前記所定範囲内のレベルにある前記検出信号が出力される信号線を用いて、出力されることを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第3の視点によれば、前記正常時に取り得る所定範囲外のレベルで出力される信号、すなわち、エラー信号は、検出信号用として出力される信号線で異常信号として出力されるため、新たな信号線を設ける必要が無い。
本発明は、第4の視点において、前記出力手段は、前記変更手段からの司令に基づいて接続を切り替えるスイッチと、前記変更手段から異常を示す司令が出された場合に前記検出信号のうちの一つの検出信号が出力される信号線にスイッチ切り替えにより接続されることで該一つの検出信号を正常時に取り得る所定範囲外の電位に変更する定電圧電源、を有することを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第4の視点によれば、異常値を示すような定電圧源を制御回路内に配置すること、ならびに、前記変更手段からの司令に基づいて、正常信号から異常信号へ接続を切り替えるスイッチを設けることによって、容易に異常を示す信号を出力することができ、出力切り替えのための複雑な増幅回路を設ける必要がない。
本発明は、第5の視点において、前記センサ異常が発生した場合、前記異常検出手段は、前記センサ素子と前記配線と前記制御回路における所定部位の電位に基づく信号のうちいずれかの信号が所定範囲外のレベルにあることを検出して、該所定範囲外のレベルにある信号の種類及び/又は当該信号のレベルの状態に応じて、予め定められた異常検出信号を出力し、前記変更手段は、前記異常検出手段から出力された前記異常検出信号に応じて、正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで出力させる前記信号の種類を司令する制御信号を出力し、前記出力手段は、前記変更手段から出力された制御信号に基づいて、前記複数種類の信号のうち、該変更手段から司令された1種類以上の信号を、正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルであって且つ予め定められたレベルで出力する、ことにより、前記センサ素子の異常部位ないし異常状態が通知されることを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第5の視点によれば、センサ素子から発せられた所定の出力から制御回路内にて所定の電圧に変換された信号を用いて異常を検知し、その検知信号を予め定められたレベルの異常検知信号に置き換えられ、異常状態が通知されることから、センサ素子の異常部位ないし異常状態が速やかにECU内に伝達され、早期に異常状態を検知することが可能となる。
本発明は、第6の視点において、前記異常検出手段、前記変更手段及び前記出力手段が、前記センサ素子の前記制御回路内に設けられたことを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第6の視点によれば、センサ素子の制御回路内に、異常検出手段、変更手段、及び出力手段が設けられることから、ECU内の回路を簡略化することができ、かつ、ECU内の処理を簡易化することができる。
本発明は、第7の視点において、前記酸素センサには、ヒータと、前記センサ素子が所定の温度となるようヒータの電力を制御するヒータ制御回路と、備えても良い。
酸素センサにヒータ及びそのヒータ制御回路を備えるため、酸素センサを早期に活性する事ができ、特にエンジン始動時において酸素センサを速やかに所定の温度にできる。加えて、エンジン始動後早期にセンサの異常を検知することができる。
本発明は、第8の視点において、所定部位の電位に基づく信号に異常が検出されたとき、前記酸素分圧検出セルの抵抗に応じた検出信号を正常時に取り得る所定範囲外のレベルに選択的に切り替える出力手段を有することを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第8の視点によれば、前記変更手段からの司令に基づいて、正常信号から異常信号へ接続を切り替えるスイッチを酸素分圧検出セルの抵抗に応じた検出信号線のみに設けることによって、該スイッチを一つにする事ができ、制御回路を簡略化することができる。
本発明は、第9の視点において、酸素ポンプセルと酸素分圧検出セルの組み合わせを含んで構成されるセンサ素子と、前記センサ素子に配線を介して接続され少なくとも前記酸素分圧検出セルの出力電圧が所定値になるよう前記酸素ポンプセルを制御する制御回路、からなる所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサと、前記センサ素子と前記配線と前記制御回路における所定部位の電位に基づく信号がそれぞれ所定範囲のレベルにあるかどうかに基づいて、センサ異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が異常を検出しない場合には異常を検出しないことを示す司令を発し、前記異常検出手段が前記センサ異常を検出した場合には異常に対応する司令を発する変更手段と、前記変更手段からの司令が前記異常を検出しないことを示す司令の場合にはそれぞれ所定範囲のレベルにある前記複数種類の検出信号をスルーで、前記変更手段からの司令が前記異常に対応する司令の場合には前記複数種類の検出信号のうち少なくとも一つの信号を当該信号が正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで、選択的に出力させる出力手段と、前記酸素ポンプセルに流れる電流の大きさに応じた信号、前記酸素分圧検出セルの電位に応じた信号、前記酸素分圧検出セルの抵抗に応じた信号を少なくとも含む複数種類の検出信号をもとに車両制御システムの異常を判定する異常判定手段を有することを特徴とする車両制御システムを提供する。
本発明の第9の視点によれば、車両制御システム内に異常判定手段が組み込まれることにより、余分な信号線を増やすこと無く配線の引き回しの煩雑さを軽減することができる。すなわち、既存の信号と異常信号との双方の出力範囲が重複せず、空燃比検出に問題が起きることはない。また、ノイズなどの妨害が無く、精度の良い車両制御システムの異常判定を行うことができる。
本発明は、第10の視点において、前記異常判定手段には、予め異常の種類及び場所と検出信号のレベル、の対応関係が記憶されており、前記異常判定手段は、検出信号のレベルと記憶された前記対応関係に基づいて、異常の種類及び場所を判定する、ことを特徴とする車両制御システムを提供する。
本発明の第10の視点によれば、センサの異常の種類及び/又は当該信号のレベルの状態を判定を速やかに行うことができる。
本発明は、第11の視点において、前記車両制御システムは、前記酸素ポンプセル、前記酸素分圧検出セル、前記制御回路及び前記配線のいずれか一以上の異常に対応する信号を出力し、前記異常判定手段は、前記複数種類の検出信号の出力をもとに、センサの異常を判定することを特徴とする車両制御システムを提供する。
本発明の第11の視点によれば、車両制御システムの異常をセンサ素子、制御回路あるいは信号配線の部位を特定して、その異常を検出することができる。
本発明は、第12の視点において、酸素ポンプセルと酸素分圧検出セルの組み合わせを含んで構成されるセンサ素子、前記センサ素子に配線を介して接続され少なくとも前記酸素分圧検出セルの出力電圧が所定値になるよう前記酸素ポンプセルを制御する制御回路、からなる所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサと、前記酸素ポンプセルに流れる電流の大きさに応じた信号、前記酸素分圧検出セルの電位に応じた信号、及び前記酸素分圧検出セルの抵抗に応じた信号を少なくとも含む複数種類の検出信号のレベルと異常の種類及び場所の対応関係が記憶される記憶手段と、エンジンの空燃比がリーンに制御されている際に前記酸素分圧検出セルの電位に応じた信号が所定の電圧以下であるときに、前記複数種類の検出信号の出力を前記対応関係の記憶と照合することにより、センサの異常の種類及び/又は当該信号のレベルの状態が異常であるかどうかを判定する異常判定手段と、を有する車両制御システムを提供する。
本発明の第12の視点によれば、エンジンの空燃比がリーン状態である時にセンサ素子もしくは制御回路あるいは配線の異常検出を行うために、例えば、酸素ポンプセル内に流れる電流が本来流れるべく電流量に達していない時に、酸素ポンプセルを構成する部位の異常を検知することが可能となる。
本発明は、第13の視点において、前記酸素分圧検出セルの抵抗に応じた信号の出力レベルに応じて、前記車両制御システムの異常部位ないし異常状態が判定される車両制御システムを提供する。
本発明の第13の視点によれば、酸素ポンプセルを構成する部位の信号配線の断線を酸素分圧検出セルの抵抗に応じた信号の出力レベルで判別することができる。
本発明は、第14の視点において、前記エンジンの空燃比がリーンに制御されているとは、前記酸素センサが大気雰囲気に曝されている状態である時に、前記異常判定手段に、前記複数種類の検出信号の出力をもとに、異常の有無を判定させることである車両制御システムを提供する。
本発明の第14の視点によれば、特に酸素センサが大気雰囲気(酸素濃度約20.9%)に曝されている時は、例えば、酸素ポンプセル内に流れる電流が本来流れるべく電流量が最大、かつ、一定であるため、前記異常判定手段に、前記複数種類の検出信号の出力をもとに、酸素ポンプセルを構成する部位の異常の有無を明確に判定させることができる。
本発明は、第15の視点において、センサ素子と、前記センサ素子を制御する制御回路を備え、所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサと、を有し、前記センサ素子の電気信号に基づいて少なくとも1以上の種類の検出信号を出力する酸素濃度検出システムにおいて、前記センサ素子と前記制御回路における所定部位の電位に基づく信号の少なくとも1つが所定範囲のレベルにあるかどうかに基づいて、センサ異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が異常を検出しない場合には異常を検出しないことを示す司令を発し、前記異常検出手段が前記センサ異常を検出した場合には異常に対応する司令を発する変更手段と、前記変更手段からの司令が前記異常を検出しないことを示す司令の場合にはそれぞれ所定範囲のレベルにある複数種類の前記検出信号のうち少なくとも一つの信号をスルーで、前記変更手段からの司令が前記異常に対応する司令の場合には複数種類の前記検出信号のうち少なくとも一つの信号を当該信号が正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで、選択的に出力させる出力手段と、を有する、ことを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明によれば、複数の信号線に正常な信号が出力されている時は一定範囲の正常電圧であることを通知し、異常発生時はそれぞれ該範囲外の電圧に変換することで異常状態である旨を通知することを特徴としている。
これによって異常状態を通知するために新たな信号線を用意する必要がなくなり、煩雑さを減らし、信頼性を上げるとともに、該当する信号線の信号の妥当性の確認を行う際に同時に異常状態を判別することができるため、エンジン制御装置(ECU)内にかかる負荷も軽減することができる。
また、本発明の第15の視点によれば、各信号のうち、正常時には出力されることのない電位が出力された時は異常とし、各信号のレベルを様々に組み合わせることで、異常の種類を伝達することができる。
本発明は、第16の視点において、前記酸素センサには、ヒータと、前記センサ素子が所定の温度となるようヒータの電力を制御するヒータ制御回路と、を備える酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第16の視点によれば、前記酸素センサには、ヒータと、前記センサ素子が所定の温度となるようヒータの電力を制御するヒータ制御回路と、備えても良い。
酸素センサにヒータ及びそのヒータ制御回路を備えるため、酸素センサを早期に活性する事ができ、特にエンジン始動時において酸素センサを速やかに所定の温度にできる。加えて、エンジン始動後早期にセンサの異常を検知することができる。
本発明は、第17の視点において、複数種類の検出信号をもとに酸素濃度検出システムの異常を判定する異常判定手段を有することを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第17の視点によれば、酸素濃度検知システム内に異常判定手段が組み込まれることにより、余分回路を設置することなく、また、ノイズなどの妨害が無く、精度の良い酸素濃度検出システムの異常判定を行うことができる。
本発明は、第18の視点において、前記異常判定手段には、予め異常の種類及び場所と検出信号のレベルと、の対応関係が記憶されており、前記異常判定手段は、検出信号のレベルと記憶された記憶手段を備え、前記対応関係に基づいて、異常の種類及び場所を判定する、ことを特徴とする酸素濃度検出システムを提供する。
本発明の第18の視点によれば、酸素濃度検出システムに異常の種類及び場所を判定する記憶手段を有することにより、酸素濃度検出システムで酸素センサ及び/または制御回路の異常をその部位を特定して、報知することが可能となる。
本発明によれば、酸素センサに異常が発生したことを報知するためのエラー信号を、通常、酸素センサから出力される種々の検出信号を送信するための信号線を利用して、送信することができる。したがって、酸素センサの異常を報知するために新たな信号線を用意しなくてもよいから、配線数を減らすことができる。
本発明の好ましい実施の形態に係る酸素濃度検出システムによれば、上記複数種類の検出信号のうち、少なくとも2種類以上の検出信号がそれぞれ出力される信号線を通じて、複数の信号がそれぞれ出力され、該複数の信号を受信した側は、該複数の信号の組み合わせより、酸素センサの異常部位及び/又は異常状態を知ることができる。
本発明による酸素濃度検出システムは、酸素センサ素子,酸素センサ素子の制御回路及びエンジン制御装置を含む車両制御システムに適用される。
本発明の好ましい実施の形態に係る酸素濃度検出システムは、酸素センサ素子とその制御回路を接続する配線において、該配線のバッテリーショート、グランドショート、断線の三種類の異常を少なくとも識別することができるよう構成される。
本発明の好ましい実施の形態に係る酸素濃度検出システムは、酸素ポンプセルと酸素分圧検出セルの組み合わせにより構成され、上記制御回路は該酸素分圧検出セルの出力電圧が所定値になるように該酸素ポンプセルを制御する酸素センサを含んで構成され、空燃比測定システムに適用される。
本発明の好ましい実施の形態に係る酸素濃度検出システムは、異常を検出するための信号として、酸素ポンプセルに流れる電流信号を用いる。
本発明の好ましい実施の形態に係る酸素濃度検出システムは、異常を検出するための信号として、酸素分圧検出セルの内部抵抗を電圧に変換した内部抵抗信号を用いる。
本発明の好ましい実施の形態に係る酸素濃度検出システムにおいて、酸素センサ素子の制御回路が酸素分圧検出セルの両端電圧を変換した濃度検出セル信号を上記エンジン制御装置に出力しており、異常を検出するために用いる制御回路からの信号として、該濃度検出セル信号を用いることができる。
本発明の好ましい実施の形態に係る酸素濃度検出システムにおいて、前記酸素濃度検出システムが、エンジン及びエンジン制御装置を含む車両制御システムに適用され、上記エンジン制御装置は、エンジンの空燃比がリーンに制御されている時に、空燃比検出システムの異常を検出する。
本明細書において、上記「アナログ信号」は通常、連続値を取り得る信号を表わすが、本明細書では、三値以上の値となるデジタル信号を含めることもできる。また、信号は電圧値又は電流値等の任意の形態とすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、センサ異常が検出されない場合、それぞれ所定範囲のレベルにある複数種類の検出信号を、そのままのレベルで、又は、そのレベルに応じて増幅がなされた信号を、スルーで出力する。
以下、図面を参照して、本発明の酸素濃度検出システムを、空燃比検出システム(空燃比検出システムの異常検出システム)に適用した場合について詳しく説明する。
1.センサ素子(空燃比センサ素子)の構成
図1に、本発明の一実施例に係る酸素濃度検出システムにおいて用いられるセンサ素子10の一例を示す。このセンサ素子10はガソリンエンジンの排気ガス系に配設され、2つのセルを接合して構成されており、3本の配線41、42、43を介してセンサ制御回路50に接続されている。このセンサ制御回路50では、通常、排気ガス中の酸素濃度測定とセンサ素子10の温度測定とを主に行うが、その他にセンサ素子10の2つのセルに接続された3本の配線41、42、43の異常検出を行う機能も備えている。
センサ素子10には、ヒータ制御回路60にて制御されるヒータ61が、セラミック系接合剤を介して取り付けられている。ヒータ61は、絶縁材料としてアルミナ等のセラミックスからなり、その内部にはセンサ素子10を発熱させるためのヒータ配線61aが配設されている。ヒータ制御回路60は、センサ制御回路50により制御されるセンサ素子10の温度を目標値に保つように、ヒータ61へ電力を供給する。
センサ素子10は、ポンプセル14、多孔質拡散層18、酸素分圧検出セル24及び補強板30を積層することにより構成されている。
ポンプセル14は、酸素イオン伝導性固体電解質である安定化または部分安定化ジルコニアにより板状に形成され、その両面に主として白金で形成された多孔質電極12、16を有している。多孔質電極12、16間には後述する如く、排ガス中の酸素濃度変化に応じた電流が流れるが、特に測定ガスに晒される表面側の多孔質電極12は、Ip+電極と称し、また裏面側の多孔質電極16は、Ip−電極と称する。Ip+電極には配線43、Ip−電極には配線42がそれぞれ接続されている。
酸素分圧検出セル24も同様に安定化または部分安定化ジルコニアにより形成され、その両面に主として白金で形成された多孔質電極22、28を有している。
ポンプセル14と酸素分圧検出セル24との間には、多孔質拡散層18により包囲された間隙20が形成されている。間隙20は、多孔質拡散層18を介して測定ガス雰囲気と連通されている。多孔質電極22、28間は、後述する如く、排ガス中の酸素濃度の変化によって起電力を生じるが、特に間隙20側に配設された多孔質電極22は、Vs−電極と称し、また基準酸素室26側に配設された多孔質電極28は、Vs+電極と称する。基準酸素室26の基準酸素は多孔質電極22から多孔質電極28へ微小な電流(ICP電流)を流すことにより、排ガス中の酸素を一定量のポンピングすることにより生成される。また、Vs+電極には配線41、Vs−電極には配線42がそれぞれ接続されている。ここで配線42は、上述したIp−電極からの配線とVs−電極方の配線と共通化されている。
間隙20側には、測定ガスである排ガスが、多孔質拡散層18を介して拡散して行く。ここでエンジンからの排ガスが理論空燃比であるとき、間隙20の酸素濃度と、酸素濃度が一定に保たれている基準酸素室26との酸素濃度差により、酸素分圧検出セル24のVs+電極28とVs−電極22との間には、ネルンストの式に基づき、約450mVの電位差が生じる。これを利用して、間隙20内の雰囲気を常に理論空燃比を示す酸素濃度にする、すなわち、上記酸素分圧検出セル24の起電力Vsが450mVとなるように、センサ制御回路50によって、酸素ポンプセル14に流す電流Ipを調整し、酸素をポンピングし、そのポンプセルに流れる電流量Ipを測定することによって、測定ガス中の空燃比を測定することが可能となる。
このようにセンサ素子10は、センサ制御回路50により、通常、酸素分圧検出セル24の起電圧Vsが450mVとなるようにポンプセル14に流す電流Ipを調整している。そのため、このようなセンサ制御回路50によるセンサ素子10のIp電流の流れの特徴を利用することによって、以下に説明するようなセンサ素子10の配線41、42、43の異常検出を行うことができる。
2.センサ制御回路の構成
次に、以上説明したセンサ素子を制御するセンサ制御回路について詳細に説明する。図2は、図1に示したセンサ素子の制御回路の構成を説明するための図である。
図2を参照すると、センサ制御回路50は、主に、オペアンプにて構成されるIpドライバ51、PID制御回路52、オペアンプ53、Rpvs測定回路54、自己診断回路58等から構成される。センサ制御回路50は、通常の電気部品で構成され、直接エンジン制御装置に組み込むこともできるが、特にセンサ制御回路のみを集約し、1つの集積回路として、部品特定用途向集積回路(ASIC; Application Specific IC)として実現することもできる。
センサ制御回路50の出力端子(出力手段)VIP、VVS及びVRPVSは、エンジン制御装置ECU8内にある演算装置CPU90のアナログ入力端子にそれぞれ接続される。
VRPVS端子、場合によっては、VIP端子及びVVS端子には、P/START情報をいわば重畳して出力するように構成することができる。詳細に説明すると、センサが正常であるか異常であるかによってレベルが変化するP/START信号の示す信号レベルに応じて、VRPVS端子からはセンサ正常時には後述のRpvsの大きさに比例した電圧がスルーで出力され、或いは、VIP端子及び/又はVVS端子からは、センサ正常時には、VIP端子からはポンプセル14の電極Ip+、Ip−間に流れる電流の大きさに比例した電圧、VVS端子からは酸素分圧検出セル24の電極Vs+、Vs−間の電圧差に比例した電圧がスルーで出力され、一方、センサ異常時には、所定の端子から、レベルが正常時には取り得ないレベルに変更された所定の電圧が、選択的に出力される。
Ipドライバ51は、センサ素子10にIp電流を流すためのオペアンプであり、該オペアンプの反転入力端子にはVcent端子、非反転入力端子には基準電圧(本実施例では3.6V)がそれぞれ接続されており、また出力端子にはIP+端子が接続されている。Vcent端子とIP+端子との間には、センサ素子10の酸素ポンプセル14が接続されている。Ipドライバ51は負帰還回路を構成するため、Vcent端子の電位が基準電圧(3.6V)を常に維持するように、Ip電流が制御される。Ipドライバ51はPID制御回路と共同して、Vcent端子の電圧を基準電圧の3.6Vに保つように制御することにより、起電力Vsが制御目標値になる様にポンプ電流(Ip電流)が制御される。
PID制御回路52は、入出力用信号線であるP1端子521、P2端子522およびP3端子523に接続される抵抗やコンデンサとともに、PID制御回路52を構成する。PID制御回路52は、Vs制御目標値の450mVに対する酸素分圧検出セル24の起電圧Vsの偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子524に出力する。
即ち、酸素分圧検出セル24の起電圧Vsが450mVよりも高い場合には、間隙20の酸素濃度が酸素基準室26の酸素濃度よりも低い状態、つまり理論空燃比に対して燃料供給過剰(リッチ)側の状態にあるので、その不足分の酸素をポンプセル14により汲み込むためのIp電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧がPout端子524に出力される。一方、酸素分圧検出セル24の起電圧Vsが450mVよりも低い場合には、間隙20の酸素渡度が酸素基準室26の酸素濃度よりも高い状態、つまり理論空燃比に対して燃料供給不足(リーン)側の状態にあるので、その過剰分の酸素をポンプセル14により汲み出すためのIp電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧がPout端子524に出力される。
なお、配線42が接続されるCOM端子に、−15μAの定電流源が接続されているが、これはIp出力信号の誤差を防止するためである。即ち、VS+端子には+15μAの定電流源が接続されており、これにより酸素分圧検出セル24にIcp電流を供給して酸素基準を作り出している。このため、COM端子に−15μAの定電流源を接続し、PID演算回路に流れ込む電流からこの15μA分を差し引くことによって、Icp電流による演算誤差を防止している。
また、VS+端子とPID制御回路52との間に接続されるオペアンプ53は、ボルテージフォロア回路を構成している。これにより、VS+端子からはPID制御回路52側が高インピーダンスに見えるため、+15μAの定電流源による供給電流がPID制御回路52に流れ込むことを抑制している。
Rpvs測定回路54は、酸素分圧検知セル24の内部抵抗Rpvsからセンサ素子10の温度を測定するもので、オペアンプ、抵抗及びコンデンサ等により構成されている。このRpvs測定回路54では、所定時間毎に酸素分圧検出セル24に所定の測定電流を流すことにより素子温度と相関関係のある酸素分圧検出セル24の内部抵抗値に対応する電圧変化を生じさせ、これにより得られた酸素分圧検出セルの両端の電圧の変化量を定数倍に演算増幅したVRpvs電圧(本実施例では0〜4.5Vの範囲)を生成する。
Rpvs測定回路54による測定電流を酸素分圧検出セル24に流す際には、測定電流による電圧変化がPID制御回路の出力に変化を生じさせないようにPID制御回路52とオペアンプ53との間に介在するスイッチ541により両者間の接続を切断する。このスイッチ541によって、PID制御回路52とオペアンプ53との間が切断されている間に、Rpvs測定回路54による酸素分圧検知セル24の内部抵抗、すなわち、センサ素子の温度の測定が行われる。
次に、センサ異常を検出するための自己診断回路、及びセンサ異常を示す信号が出力される端子について説明する。なお、センサ異常としては、配線の断線、配線とバッテリの電源ラインとの短絡、又は、素子の故障等が考えられる。
自己診断回路(異常検出手段及び変更手段)58は、ウィンドウコンパレータ58a、58b、コンパレータ58cと、OR回路58dと、アンプ59aと、を含んで構成されている。自己診断回路58は、センサ素子10及びセンサ素子10の2つのセルに接続された3本の配線41、42、43の異常検出等を行うことが可能である。自己診断回路58は、センサ異常を検出した場合、正常時とは信号レベルが異なるP/START信号58eを出力し、その結果、VRPVS信号を出力するVRPVS端子から、センサ異常を示す信号が出力される。
異常検出手段の一つであるウィンドウコンパレータ58aは、VS+端子の電位が所定の範囲内にあるか否かを判定する。VS+端子の電位は、通常、COM端子の基準電圧(3.6V)に酸素分圧検出セル24の起電圧Vs(450mV)を加えた値(本実施例では4.05V)に保たれている。そのため、ウィンドウコンパレータ58aの上限値(本実施例では6.35V)、下限値(本実施例では2.5V)を設定することにより、VS+端子の電位が上限値を超えて上昇したとき、あるいはVS+端子の電位が下限値を超えて下降したときには異常が発生したものとして、ウィンドウコンパレータ58aから所定のレベルの信号が出力される。
異常検出手段の一つであるウィンドウコンパレータ58bは、COM端子の電位が所定の範囲内にあるか否かを判定する。COM端子の電位は、Ipドライバ51により常に基準電圧(3.6V)になるように制御されている。そのため、ウィンドウコンパレータ58bの上限値(本実施例では5.5V)、下限値(本実施例では2.5V)に各々設定することにより、COM端子の電位が上限値を超えて上昇したとき、あるいはCOM端子の電位が下限値を超えて下降したときには異常が発生したものとして、ウィンドウコンパレータ58bから所定のレベルの信号が出力される。
異常検出手段の一つであるコンパレータ58cは、センサ制御回路50のVS+端子、IP+端子、Vcent端子、COM端子及びPout端子の各電位が、センサ制御回路50内の回路の駆動電圧(本実施例では8V)を超えているか否かを判断している。これらの各端子は、駆動電源の電圧変動等を見込んだ値を上限値に設定したコンパレータ58cによって監視されており、いずれかの端子の電位が上限値を超えたときには、その端子がバッテリの電源ラインBATTに短絡し、異常が発生したものと判断して、コンパレータ58cから所定のレベルの信号が発せられる。
これら3つのコンパレータ58a,58b,58cの出力信号がそれぞれOR回路58dに入力され、OR回路58dからはこれらの出力信号の論理和をとった信号レベルのP/START信号58eが出力される。P/START信号58eは、センサ正常時とセンサ異常時とで異なるレベルを示す。例えば、P/START信号58eは、センサ正常時には“0”、センサ異常時には“1”を示す。第1のスイッチ83a及び第2のスイッチ83bには、P/START信号58eが制御信号として入力され、P/START信号58eのレベルに応じて、図2中に示すように制御信号の種類に応じてオン・オフ切替制御される。
Rpvs測定回路54の出力端子にはアンプ59aの入力端子が接続され、アンプ59aの出力端子にはVRPVS端子が接続されている。第1のスイッチ83a及び第2のスイッチ83bのスイッチングによって、センサ正常時には、第2のスイッチ83bがオン、第1のスイッチ83aがオフとなり、アンプ59aの出力端子の電位がVRPVS端子の電位となり、すなわち、VRPVS端子からは所定範囲の電圧(本実施例では0〜4.5Vの範囲)がスルー(増幅される場合を含む)で出力される。一方、センサ異常時には、第2のスイッチ83bがオフ、第1のスイッチ83aがオンとなり、VCC5の電位がVRPVS端子の電位となり、すなわち、VRPVS端子からはセンサ正常時には取り得ないレベルに変更された所定の電圧(本実施例では5V)が出力される。
センサ異常時において、VRPVS端子、VIP端子、VVS端子から出力される信号のレベルの一設定例を説明する。図2を参照して、3つのコンパレータ58a,58b,58cのいずれか一がセンサ異常を検出した場合、P/START信号58eがLowレベル(0)からHighレベル(1)に切り替わり、第1のスイッチ83aがONされ、VRPVS端子にVCC5が接続され、VRPVS端子の電位は強制的にセンサ正常時には取り得ないレベルに変更された所定の電圧(本実施例では5V)にされる。このとき、VRPVS端子に接続されるアナログポートを有するCPU90は、VRPVS端子の電位がセンサ正常時には取り得ない値(本実施例では5V)になったことを検知して、センサに異常が発生していると判断する。なお、VIP端子、VVS端子からは、センサ異常の状態で成り行きの電圧が出力される。
異常検出は、空燃比がリーンに制御されているときに実行することが好ましい。特に、排ガスが大気雰囲気であることが好ましい。空燃比がリッチ等の状態であるとIpやVsの状態の変動が大きい場合があるからである。また、CPU90を有するエンジン制御装置ECU8が、センサ異常検出の最終判断を行うことができる。
3.本実施例の効果
以上説明したように、本実施例においては、センサ異常時、VRPVS端子から、センサ異常を示す信号として、センサ正常時には取り得ないレベルの信号が出力される。このため、センサ異常を送信するための信号線を、新たに設ける必要がなくされている。したがって、余分な信号線を増やすことによる配線の引き回しの煩雑さの増加が防止され、配線の断線のリスクも低下されている。
なお、以上説明した本発明の一実施例においては、センサ異常を示す信号を、VRPVS端子から出力したが、その他の端子から出力することもできる。また、以上説明した本発明の一実施例においては、センサ異常時、VRPVS端子から一種類の信号が出力されるが、センサ異常の部位ないしセンサ異常の状態に応じてレベルの異なる信号を、VRPVS端子から、VRPVS端子及びその他の端子から、或いはその他の端子から出力してもよい。
4.他の実施例
本発明の他の実施例を説明する。図3〜図7は、図2に示した酸素濃度検出装置を用いて、センサ異常の種類及びセンサ異常の部位によって出力の仕方を変える例を説明するための図である。
図3及び図4を参照すると、例えば、VS+端子、IP+端子及びCOM端子のいずれかがバッテリショートを起こした場合、VVS端子及びVIP端子は正常値より低電圧に、VRPVS端子は正常値より高電圧に設定される。同様にVS+端子、IP+端子及びCOM端子のいずれかがグラウンドとショートした場合は、図3及び図4に示す電位を設定することができる。
排ガスの空燃比がリーン域以外の場合には、異常が発生していない場合でもVIP端子が正常値より低電位となる。これは酸素ポンプセルがリーン以外の雰囲気下では酸素の汲み入れを行うためVIP端子側が電圧降下により図4で設定している正常範囲より低電位となることに起因している。したがって、リーン以外の雰囲気下で異常判定を行う場合には、判定できるモードが限定されることになる。
一方、排ガスの空燃比がリーン状態、あるいは、大気雰囲気の雰囲気である場合、VVS端子とVRPVS端子が正常値でVIP端子が低電位(図4でLの値を示す場合)はIP+が断線状態であると判別することができる。
本発明の車両制御システムでは、異常判定手段80にあらかじめ図3及び図4に示されるVVS電圧、VIP電圧、VRPVS電圧と異常判定モードとの関係を示す閾値情報が組み込まれている。自己診断回路58を経て出力手段83から出力された信号はCPU90に入力され、異常判定手段80に組み込まれている前記閾値情報と照合されて、VS+端子、IP+端子及びCOM端子等の異常部位と、センサ素子、制御回路あるいは配線のバッテリショート、グラウンドショート、断線等の異常検知が可能となる。ここで、バッテリショート、グラウンドショート、断線以外の異常の検知については、どの部所が異常であるかまでは判定はできないが、明らかに各電圧により異常を発しているのは明確であるため、酸素濃度検知システムに異常をきたしていると判断することができる。
更に、下記に詳細に説明するように、異常状態の種類に応じてVVS端子、VIP端子及びVRPVS端子の電位の組み合わせを適宜変えることができるため、出力を受けるECU側でこれを解釈することにより信号線数を増やすことなく異常状態を詳しく把握することができ、状態に応じた対処を行うことができる。
上述の、異常状態の種類に応じて種々の信号を生成するための異常検出手段等の構成を詳細に説明する。図5は、Vsセル信号異常検出手段、Vsセル信号変更手段及びVsセル信号出力手段の構成を説明するための図である。
図5を参照すると、Vsセル信号異常検出手段67には、VS+端子電圧が入力され、VS+端子電圧が正常範囲にある場合、VS+端子電圧が所定範囲以下の場合、VS+端子電圧が所定範囲以上の場合で、それぞれ異なる制御信号を出力する。
Vsセル信号変更手段68は、Vsセル信号異常検出手段67から出力された制御信号に基づいて、VVS+端子(Vsセル信号出力手段)から、VS+端子電圧が正常範囲にある場合、VS+端子電圧に応じた信号をスルーで出力させ(VS+端子電圧に応じた信号を増幅して出力してもよい)、VS+端子電圧が所定範囲以下の場合、図4のLowに相当する電圧を出力させ、VS+端子電圧が所定範囲以上の場合、図4のHighに相当する電圧を出力する。
図5に示した複数種類ないしHigh/Normal/Lowの三種類の出力信号を選択的に出力するための回路を説明する。図6は、図2に示した制御回路に適用される、例えばHigh/Normal/Lowの三種類の出力信号を選択的に出力するための回路を説明するための図である。図7は、図6に示した回路に入力される信号と出力する信号との関係を示す図である。
図6を参照すると、Vsセル信号異常検出手段67は、第1の比較器70と、第2の比較器71と、NOR回路72と、を含んで構成されている。Vsセル信号変更手段68は、第0のアナログスイッチ74と、第1のアナログスイッチ75と、第2のアナログスイッチ76と、を含んで構成されている。
図6に示した回路構成の動作を、図7を参照して説明する。第1の比較器70は、Vs+電圧が正常範囲よりも上の異常範囲にある場合、Highを出力する。第2の比較器71は、Vs+電圧が正常範囲よりも下の異常範囲にある場合、Highを出力する。
Vs+電圧(Vs+信号)が正常範囲にある場合、第1の比較器70及び第2の比較器71からLowが出力されて、NOR回路72からはHighが出力されて第0のアナログスイッチ74のみがオンされ、増幅器73によって増幅されたVs+電圧が所定の端子(出力手段)からそのまま出力される。Vs+電圧(Vs+信号)が正常範囲より上の異常範囲にある場合、第1の比較器70からHigh、第2の比較器71からLowが出力されて、第1のアナログスイッチ75のみがオンされ、所定の電圧(本実施例では5V)がそのまま所定の端子(出力手段)から出力される。
Vs+電圧(Vs+信号)が正常範囲より下の異常範囲にある場合、第1の比較器70からLow、第2の比較器71からHighが出力されて、第2のアナログスイッチ76のみがオンされ、0V電圧がそのまま所定の端子(出力手段)から出力される。
なお、図6に示したVS信号を処理するための回路は、適宜、他の信号を処理するための回路としても用いることができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限らず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、異常検出の対象は各端子が所定の範囲を越えた場合とすることに限られず、線間ショート等、それぞれの端子が同電位になった場合等の条件で異常を検出することができる。
また、上記実施例においては、空燃比検出用のセンサとして、酸素イオン伝導性固体電解質のセルを2枚使用する全領域空燃比センサを用いているが、1つのセルから構成される酸素センサを使用することもできる。
以下、本発明の別の酸素濃度検出システムないし空燃比検出システム(空燃比検出システムの異常検出システム)を説明する。
1.センサ素子(空燃比センサ素子)の構成
図1に、本発明の別の実施例に係る酸素濃度検出システムにおいて用いられるセンサ素子10の一例を示す。このセンサ素子10はガソリンエンジンの排気ガス系に配設され、2つのセルを接合して構成されており、3本の配線41、42、43を介してセンサ制御回路50に接続されている。このセンサ制御回路50では、通常、排気ガス中の酸素濃度測定とセンサ素子10の温度測定とを主に行うが、その他にセンサ素子10の2つのセルに接続された3本の配線41、42、43の異常検出を行う機能も備えている。
センサ素子10には、ヒータ制御回路60にて制御されるヒータ61が、セラミック系接合剤を介して取り付けられている。ヒータ61は、絶縁材料としてアルミナ等のセラミックスからなり、その内部にはヒータ配線61aが配設されている。ヒータ制御回路60は、センサ制御回路50により制御されるセンサ素子10の温度を目標値に保つように、ヒータ61へ電力を供給する。
センサ素子10は、ポンプセル14、多孔質拡散層18、酸素分圧検出セル24及び補強板30を積層することにより構成されている。
ポンプセル14は、酸素イオン伝導性固体電解質である安定化または部分安定化ジルコニアにより板状に形成され、その両面に主として白金で形成された多孔質電極12、16を有している。測定ガスに晒される表面側の多孔質電極12は、IP電流を流すためにIP+電圧が印加されるのでIp+電極と称する。また裏面側の多孔質電極16は、Ip電流を流すためにIp−電圧が印加されるのでIp−電極と称する。Ip+電極には配線43、Ip−電極には配線42がそれぞれ接続されている。
酸素分圧検出セル24も同様に安定化または部分安定化ジルコニアにより形成され、その両面に主として白金で形成された多孔質電極22、28を有している。
ポンプセル14と酸素分圧検出セル24との間には、多孔質拡散層18により包囲された間隙20が形成されている。間隙20は、多孔質拡散層18を介して測定ガス雰囲気と連通されている。間隙20側に配設された多孔質電極22は、酸素分圧検出セル24の起電力のマイナス電圧が生じるためVs−電極と称し、また基準酸素室26側に配設された多孔質電極28は、酸素分圧検出セル24の起電力のプラス電圧が生じるためVs+電極と称する。基準酸素室26の基準酸素は多孔質電極22から一定量の酸素を多孔質電極28にポンピングすることにより生成する。Vs+電極には配線41、Vs−電極には配線42がそれぞれ接続されている。
間隙20側には、測定ガスの酸素濃度と間隙20の酸素濃度との差に応じた酸素が、多孔質拡散層18を介して拡散して行く。間隙20内の雰囲気が理論空燃比に保たれるとき、ほぼ酸素濃度が一定に保たれている基準酸素室26との間の酸素濃度差により、酸素分圧検出セル24のVs+電極28とVs−電極22との間には、約450mVの電位差が生じる。このため、センサ制御回路50は、ポンプセル14に流す電流Ipを、上記酸素分圧検出セル24の起電圧Vsが450mVとなるように調整することで、間隙20内の雰囲気を理論空燃比に保ち、この理論空燃比に保つためのポンプセル電流量Ipに基づき、測定ガス中の酸素濃度を測定する。
このようにセンサ素子10は、センサ制御回路50により、通常、酸素分圧検出セル24の起電圧Vsが450mVとなるようにポンプセル14に流す電流Ipを調整している。そのため、このようなセンサ制御回路50によるセンサ素子10のIp電流の電流制御の特徴を利用することによって、以下に説明するようなセンサ素子10の配線41、42、43の異常検出を行うことができる。
2.センサ制御回路の構成
次に、以上説明したセンサ素子を制御するセンサ制御回路について詳細に説明する。図9は、図1に示したセンサ素子の制御回路の構成を説明するための図である。
図9を参照すると、センサ制御回路50は、主に、Ipドライバ51、PID制御回路52、オペアンプ53、Rpvs測定回路54、Vpリミッタ55、自己診断回路58等から構成されている。センサ制御回路50を、特定用途向集積回路(ASIC;Application Specific IC)として実現することができる。
センサ制御回路50の出力端子(出力手段)VIP、VVS及びVRPVSは、ECU8のアナログ入力端子にそれぞれ接続される。
VRPVS端子、場合によっては、VIP端子及びVVS端子には、P/START情報をいわば重畳して出力することができる。詳細に説明すると、センサが正常であるか異常であるかによってレベルが変化するP/START信号の示す信号レベルに応じて、VRPVS端子からはセンサ正常時には後述のRpvsの大きさに比例した電圧がスルーで出力され、或いは、VIP端子及び/又はVVS端子からは、センサ正常時には、VIP端子からはポンプセル14の電極Ip+、Ip−間に流れる電流の大きさに比例した電圧、VVS端子からは酸素分圧検出セル24の電極Vs+、Vs−間の電圧差に比例した電圧がスルーで出力され、一方、センサ異常時には、所定の端子から、レベルが正常時には取り得ないレベルに変更されたが所定の電圧が、選択的に出力される。
Ipドライバ51は、センサ素子10にIp電流を流すためのオペアンプであり、該オペアンプの反転入力端子にはVcent端子、非反転入力端子には基準電圧3.6Vがそれぞれ接続されており、また出力端子にはIP+端子が接続されている。Vcent端子とIP+端子との間には、センサ素子10のポンプセル14が接続されている。Ipドライバ51は負帰還回路を構成するため、Vcent端子の電位が基準電圧(3.6V)を常に維持するように、Ip電流が制御される。Ipドライバ51はPID制御回路と共同して、Vcent端子の電圧を基準電圧の3.6Vに保つように制御することにより、起電力Vsが制御目標値になる様にポンプ電流(Ip電流)が制御される。
PID制御回路52は、入出力用信号線であるP1端子、P2端子およびP3端子に接続される抵抗やコンデンサとともに、PID演算回路を構成する。PID制御回路52は、Vs制御目標値の450mVに対する酸素分圧検出セル24の起電圧Vsの偏差量△VsをPID演算した電圧をPout端子に出力する。
即ち、酸素分圧検出セル24の起電圧Vsが450mVよりも高い場合には、間隙20の酸素濃度が酸素基準室26の酸素濃度よりも低い状態、つまり理論空燃比に対して燃料供給過剰(リッチ)側の状態にあるので、その不足分の酸素をポンプセル14により汲み込むためのIp電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧がPout端子に出力される。一方、酸素分圧検出セル24の起電圧Vsが450mVよりも低い場合には、間隙20の酸素渡度が酸素基準室26の酸素濃度よりも高い状態、つまり理論空燃比に対して燃料供給不足(リーン)側の状態にあるので、その過剰分の酸素をポンプセル14により汲み出すためのIp電流が流れるように偏差量△VsをPID演算した電圧がPout端子に出力される。
なお、配線42が接続されるCOM端子に、−15μAの定電流源が接続されているが、これはIp出力信号の誤差を防止するためである。即ち、VS+端子には+15μAの定電流源が接続されており、これにより酸素分圧検出セル24にIcp電流を供給して酸素基準を作り出している。このため、COM端子に−15μAの定電流源を接続し、PID演算回路に流れ込む電流からこの15μA分を差し引くことによって、Icp電流による演算誤差を防止している。
また、VS+端子とPID制御回路52との間に接続されるオペアンプ53は、ボルテージフォロア回路を構成している。これにより、VS+端子からはPID制御回路52側が高インピーダンスに見えるため、+15μAの定電流源による供給電流がPID制御回路52に流れ込むことを抑制している。
Rpvs測定回路54は、酸素分圧検知セル24の内部抵抗Rpvsからセンサ素子10の温度を測定するもので、オペアンプ、抵抗及びコンデンサ等により構成されている。このRpvs測定回路54では、所定時間毎に酸素分圧検出セル24に所定の測定電流を流すことにより素子温度と相関関係のある酸素分圧検出セル24の内部抵抗値に対応する電圧変化を生じさせ、これにより得られた酸素分圧検出セルの両端の電圧の変化量を定数倍に演算増幅して0〜4.5Vの範囲で変化するVRpvs電圧を生成する。
Rpvs測定回路54による測定電流を酸素分圧検出セル24に流す際には、測定電流による電圧変化がPID制御回路の出力に変化を生じさせないようにPID制御回路52とオペアンプ53との間に介在するスイッチSWにより両者間の接続を切断する。このスイッチSWによって、PID制御回路52とオペアンプ53との間が切断されている間に、Rpvs測定回路54による測定が行われる。
Vpリミッタ55は、ポンプセル14のいわゆるブラックニングを防止するための回路で、ポンプセル14の両端電圧Vpが一定の範囲を超える場合に作動してVs目標値をシフトさせるものである。なお、「ブラックニング」とは、酸素イオンの喪失によるポンプセルの表面黒化現象のことをいう。
次に、センサ異常を検出するための自己診断回路、及びセンサ異常を示す信号が出力される端子について説明する。なお、センサ異常としては、配線の断線、配線とバッテリの電源ラインとの短絡、又は、素子の故障等が考えられる。
自己診断回路(異常検出手段及び変更手段)58は、ウィンドウコンパレータ58a、58b、コンパレータ58cと、OR回路58dと、アンプ59aと、を含んで構成されている。自己診断回路58は、センサ素子10及びセンサ素子10の2つのセルに接続された3本の配線41、42、43の異常検出等を行うことが可能である。自己診断回路58は、センサ異常を検出した場合、正常時とは信号レベルが異なるP/START信号を出力し、その結果、VRPVS信号を出力するVRPVS端子から、センサ異常を示す信号が出力される。
異常検出手段の一つであるウィンドウコンパレータ58aは、VS+端子の電位が所定の範囲内にあるか否かを判定する。VS+端子の電位は、通常、COM端子の基準電圧3.6Vに酸素分圧検出セル24の起電圧Vs(450mV)を加えた値である4.05Vに保たれている。そのため、ウィンドウコンパレータ58aの上限値を6.35V、下限値を2.5Vに設定することにより、VS+端子の電位が上限値の6.35Vを超えて上昇したとき、あるいはVS+端子の電位が下限値の2.5Vを超えて下降したときには異常が発生したものとして、ウィンドウコンパレータ58aから所定のレベルの信号が出力される。
異常検出手段の一つであるウィンドウコンパレータ58bは、COM端子の電位が所定の範囲内にあるか否かを判定する。COM端子の電位は、Ipドライバ51により常に基準電圧3.6Vになるように制御されている。そのため、ウィンドウコンパレータ58bの上限値を5.5V、下限値を2.5Vに設定することにより、COM端子の電位が上限値の5.5Vを超えて上昇したとき、あるいはCOM端子の電位が下限値の2.5Vを超えて下降したときには異常が発生したものとして、ウィンドウコンパレータ58bから所定のレベルの信号が出力される。
異常検出手段の一つであるコンパレータ58cは、ASICのVS+端子、IP+端子、Vcent端子、COM端子及びPout端子の各電位が、ASIC内の回路の駆動電圧である8Vを超えているか否かを判断している。これらの各端子は、駆動電源の電圧変動等を見込んだ値の8Vを上限値に設定したコンパレータ58cによって監視されており、いずれかの端子の電位が8Vを超えて上昇したときには、その端子がバッテリの電源ラインBATTに短絡し、異常が発生したものと判断して、コンパレータ58cから所定のレベルの信号が発せられる。
これら3つのコンパレータ58a,58b,58cの出力信号がそれぞれOR回路58dに入力され、OR回路58dからはこれらの出力信号の論理和をとった信号レベルのP/START信号が出力される。P/START信号は、センサ正常時とセンサ異常時とで異なるレベルを示す。例えば、P/START信号は、センサ正常時には“0”、センサ異常時には“1”を示す。第1のスイッチSW1及び第2のスイッチSW2には、P/START信号が制御信号として入力され、P/START信号のレベルに応じて、図2に示すようにオン・オフ切替制御される。
Rpvs測定回路54の出力端子にはアンプ59aの入力端子が接続され、アンプ59aの出力端子にはVRPVS端子が接続されている。第1のスイッチSW1及び第2のスイッチSW2のスイッチングによって、センサ正常時には、アンプ59aの出力端子の電位がVRPVS端子の電位となり、すなわち、VRPVS端子からは所定範囲の電圧がスルー(増幅される場合を含む)で出力され、一方、センサ異常時には、VCC5の電位がVRPVS端子の電位となり、すなわち、VRPVS端子からはセンサ正常時には取り得ないレベルに変更された所定の電圧が出力される。
センサ異常時において、VRPVS端子、VIP端子、VVS端子から出力される信号のレベルの一設定例を説明する。図9を参照して、3つのコンパレータ58a,58b,58cのいずれか一がセンサ異常を検出した場合、P/START信号がLowレベル(0)からHighレベル(1)に切り替わり、第1のスイッチSW1がONされ、VRPVS端子にVCC5が接続され、VRPVS端子の電位は強制的に5Vにされる。このとき、VRPVS端子に接続されるアナログポートを有するECU8は、VRPVS端子の電位がセンサ正常時には取り得ない値、すなわち、5Vになったことを検知して、センサに異常が発生していると判断する。なお、VIP端子、VVS端子からは、センサ異常の状態で成り行きの電圧、例えば、図3及び図4に示すような電圧が出力される。
異常検出は、空燃比がリーンに制御されているときに実行することが好ましい。空燃比がリッチ等の状態であるとIpやVsの状態の変動が大きい場合があるからである。また、ECU8が、センサ異常検出の最終判断を行うことができる。
3.本実施例の効果
以上説明したように、本実施例においては、センサ異常時、VRPVS端子から、センサ異常を示す信号として、センサ正常時には取り得ないレベルの信号が出力される。このため、センサ異常を送信するための信号線を、新たに設ける必要がなくされている。したがって、余分な信号線を増やすことによる配線の引き回しの煩雑さが増加が防止され、配線の断線のリスクも低下されている。
なお、以上説明した本実施例においては、センサ異常を示す信号を、VRPVS端子から出力したが、その他の端子から出力することもできる。また、以上説明した本発明の一実施例においては、センサ異常時、VRPVS端子から一種類の信号が出力されるが、センサ異常の部位ないしセンサ異常の状態に応じてレベルの異なる信号を、VRPVS端子から、VRPVS端子及びその他の端子から、或いはその他の端子から出力してもよい。
本空燃比センサの異常検出方法を適用する空燃比センサの構造と、その制御回路等の接続構成を説明するための模式図である。 本空燃比センサの異常検出方法を適用した空燃比センサ、及びその制御回路等を示す説明回路図である。 各端子の電位と異常種類の組み合わせとを対応付ける図である。 図3に示す各端子の電位の範囲を説明するための図である。 図2に示した制御回路に適用される、複数種類の出力信号を選択的に出力するための回路を説明するための図である。 図2に示した酸素濃度測定装置に適用される、異常検出手段及び変更手段の回路構成の一例を説明するための図である。 図6に示した回路に入力される信号と出力する信号との関係を示す図である。 酸素濃度検出システムにおける異常検知のフローを示す図である。 本発明の別の実施例にかかる酸素濃度検出システムないし空燃比検出システムを説明するための図である。
符号の説明
1、201 酸素センサ
8 ECU
10、210 センサ素子
12、16、22、28 多孔質電極
14 ポンプセル
18 多孔質拡散層
20 間隙
24 酸素分圧検出セル
26 基準酸素室
41、42、43 配線
50、250 センサ制御回路(制御回路)
58、258 自己診断回路(異常検出手段)
58a、58b ウィンドウコンパレータ
58c コンパレータ
58d、258d 変更手段
59a アンプ
60、260 ヒータ制御回路
61、261 ヒータ
67 Vsセル信号異常検出手段
68 Vsセル信号変更手段
70 第1の比較器
71 第2の比較器
72 NOR回路
73 増幅器
74 第1のアナログスイッチ
75 第2のアナログスイッチ
76 第3のアナログスイッチ
80、280 異常判定手段
81、81a、81b、81c、281 検出信号
83、283 出力手段
83a 第1のスイッチ
83b 第2のスイッチ
90、290 記憶手段
100、200 酸素濃度検出システム
581、582、583 所定部位の電位に基づく信号
900 車両制御システム

Claims (18)

  1. 酸素ポンプセル14と酸素分圧検出セル24の組み合わせを含んで構成されるセンサ素子10と、前記センサ素子10に配線41、42、43を介して接続され少なくとも前記酸素分圧検出セル24の出力電圧が所定値になるよう前記酸素ポンプセル14を制御する制御回路50と、を備え、所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ1を有し、前記酸素ポンプセル14に流れる電流の大きさに応じた信号81b、前記酸素分圧検出セル24の電位に応じた信号81c、及び前記酸素分圧検出セル24の抵抗に応じた信号81aを少なくとも含む複数種類の検出信号81を出力する酸素濃度検出システム100において、
    前記センサ素子10と前記配線41、42、43と前記制御回路50における所定部位の電位に基づく信号581、582、583の少なくとも1つが所定範囲のレベルにあるかどうかに基づいて、センサ異常を検出する異常検出手段58と、
    前記異常検出手段58が異常を検出しない場合には異常を検出しないことを示す司令を発し、前記異常検出手段58が前記センサ異常を検出した場合には異常に対応する司令を発する変更手段58dと、
    前記変更手段58dからの司令が前記異常を検出しないことを示す司令の場合にはそれぞれ所定範囲のレベルにある前記複数種類の検出信号81をスルーで、前記変更手段からの司令が前記異常に対応する司令の場合には前記複数種類の検出信号81のうち少なくとも一つの信号を当該信号が正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで、選択的に出力させる出力手段83と
    を有する、ことを特徴とする酸素濃度検出システム100。
  2. 前記異常検出手段58は、前記酸素ポンプセル14、前記酸素分圧検出セル24、前記制御回路50及び前記配線41、42、43のいずれか一以上の異常を検出することを特徴とする請求項1記載の酸素濃度検出システム100。
  3. 前記正常時に取り得る所定範囲外のレベルで出力される信号83cは、前記所定範囲内のレベルにある前記検出信号81が出力される信号線を用いて、出力されることを特徴とする請求項1記載の酸素濃度検出システム100。
  4. 前記出力手段83は、前記変更手段58dからの司令に基づいて接続を切り替えるスイッチ83a、83bと、前記変更手段58dから異常を示す司令が出された場合に前記検出信号81のうちの一つの検出信号が出力される信号線にスイッチ切り替えにより接続されることで該一つの検出信号を正常時に取り得る所定範囲外の電位に変更する定電圧電源83dと、を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の酸素濃度検出システム100。
  5. 前記センサ異常が発生した場合、
    前記異常検出手段58は、前記センサ素子10と前記配線41、42、43と前記制御回路50における所定部位の電位に基づく信号581、582、583のうちいずれかの信号が所定範囲外のレベルにあることを検出して、該所定範囲外のレベルにある信号の種類及び/又は当該信号のレベルの状態に応じて、予め定められた異常検出信号58a1、58b1、58c1を出力し、
    前記変更手段58dは、前記異常検出手段58から出力された前記異常検出信号58a1、58b1、58c1に応じて、正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで出力させる前記信号の種類を司令する制御信号58eを出力し、
    前記出力手段83は、前記変更手段58dから出力された制御信号58eに基づいて、前記複数種類の信号81のうち、該変更手段58dから司令された1種類以上の信号を、正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルであって且つ予め定められたレベルで出力する、
    ことにより、
    前記センサ素子10の異常部位ないし異常状態が通知されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの一項に記載の酸素濃度検出システム100。
  6. 前記異常検出手段58、前記変更手段58d及び前記出力手段83が、前記センサ素子10の前記制御回路50内に設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の酸素濃度検出システム100。
  7. 前記酸素センサ1には、ヒータ61と、前記センサ素子10が所定の温度となるようヒータ61の電力を制御するヒータ制御回路60と、を備える請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の酸素濃度検出システム100。
  8. 所定部位の電位に基づく信号581、582、583に異常が検出されたとき、前記酸素分圧検出セル24の抵抗に応じた検出信号を正常時に取り得る所定範囲外のレベルに選択的に切り替える出力手段を有することを特徴とする請求項1記載の酸素濃度検出システム100。
  9. 酸素ポンプセル14と酸素分圧検出セル24の組み合わせを含んで構成されるセンサ素子10と、前記センサ素子10に配線41、42、43を介して接続され少なくとも前記酸素分圧検出セル24の出力電圧が所定値になるよう前記酸素ポンプセル14を制御する制御回路50とを備え、所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ1と、
    前記センサ素子10と前記配線41、42、43と前記制御回路50における所定部位の電位に基づく信号581、582、583がそれぞれ所定範囲のレベルにあるかどうかに基づいて、センサ異常を検出する異常検出手段58と、
    前記異常検出手段58が異常を検出しない場合には異常を検出しないことを示す司令を発し、前記異常検出手段58が前記センサ異常を検出した場合には異常に対応する司令を発する変更手段58dと、
    前記変更手段58dからの司令が前記異常を検出しないことを示す司令の場合にはそれぞれ所定範囲のレベルにある複数種類の検出信号81をスルーで、前記変更手段からの司令が前記異常に対応する司令の場合には前記複数種類の検出信号81のうち少なくとも一つの信号を当該信号が正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで、選択的に出力させる出力手段83と、
    前記酸素ポンプセル14に流れる電流の大きさに応じた信号81b、前記酸素分圧検出セル24の電位に応じた信号81c、前記酸素分圧検出セル24の抵抗に応じた信号81aを少なくとも含む複数種類の検出信号81をもとに車両制御システム900の異常を判定する異常判定手段80と、
    を有することを特徴とする車両制御システム900。
  10. 前記異常判定手段80には、予め異常の種類及び場所と前記検出信号81のレベルとの対応関係が記憶されており、前記異常判定手段80は、前記検出信号81のレベルと記憶された前記対応関係に基づいて、異常の種類及び場所を判定する、ことを特徴とする請求項9記載の車両制御システム900。
  11. 前記車両制御システム900は、前記酸素ポンプセル14、前記酸素分圧検出セル24、前記制御回路50及び前記配線41、42、43のいずれか一以上の異常を判定することを特徴とする、請求項9記載の車両制御システム900。
  12. 酸素ポンプセル14と酸素分圧検出セル24の組み合わせを含んで構成されるセンサ素子10と、前記センサ素子10に配線41,42,43を介して接続され少なくとも前記酸素分圧検出セル24の出力電圧が所定値になるよう前記酸素ポンプセル14を制御する制御回路50とを備え、所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ1と、
    前記酸素ポンプセル14に流れる電流の大きさに応じた信号81b、前記酸素分圧検出セル24の電位に応じた信号81c、及び前記酸素分圧検出セル24の抵抗に応じた信号81aを少なくとも含む複数種類の検出信号81のレベルと異常の種類及び場所の対応関係が記憶される記憶手段90と、
    エンジンの空燃比がリーンに制御されている際に前記酸素分圧検出セル24の電位に応じた信号81cが所定の電圧以下であるときに、
    前記複数種類の検出信号81の出力を前記対応関係の記憶と照合することにより、センサの異常の種類及び/又は当該信号のレベルの状態が異常であるかどうかを判定する異常判定手段80と、
    を有する車両制御システム900。
  13. 前記酸素分圧検出セル24の抵抗に応じた信号81aの出力レベルに応じて、前記車両制御システム900の異常部位ないし異常状態が判定される請求項12記載の車両制御システム900。
  14. 前記エンジンの空燃比がリーンに制御され、前記酸素センサ1が大気雰囲気に曝されている状態である時に、前記異常判定手段80に、前記複数種類の検出信号81の出力をもとに、異常の有無を判定させることを特徴とする請求項12〜請求項13のいずれか一項に記載の車両制御システム900。
  15. センサ素子210と、
    前記センサ素子210を制御する制御回路250を備え、所定範囲の酸素濃度を有する被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ201と、を有し、前記センサ素子210の電気信号に基づいて少なくとも1以上の種類の検出信号281を出力する酸素濃度検出システム200において、
    前記センサ素子210と前記制御回路250における所定部位の電位に基づく信号の少なくとも1つが所定範囲のレベルにあるかどうかに基づいて、センサ異常を検出する異常検出手段258と、
    前記異常検出手段258が異常を検出しない場合には異常を検出しないことを示す司令を発し、前記異常検出手段258が前記センサ異常を検出した場合には異常に対応する司令を発する変更手段258dと、
    前記変更手段258dからの司令が前記異常を検出しないことを示す司令の場合にはそれぞれ所定範囲のレベルにある複数種類の前記検出信号281のうち少なくとも一つの信号をスルーで、前記変更手段からの司令が前記異常に対応する司令の場合には複数種類の前記検出信号281のうち少なくとも一つの信号を当該信号が正常時に取り得る前記所定範囲外のレベルで、選択的に出力させる出力手段283と、
    を有する、ことを特徴とする酸素濃度検出システム200。
  16. 前記酸素センサ201は、ヒータ261と、前記センサ素子210が所定の温度となるようヒータ261の電力を制御するヒータ制御回路260と、
    を備える請求項15に記載の酸素濃度検出システム200。
  17. 複数種類の前記検出信号281をもとに酸素濃度検出システム200の異常を判定する異常判定手段280を有することを特徴とする請求項15〜16のいずれか一項記載の酸素濃度検出システム200。
  18. 前記異常判定手段280には、予め異常の種類及び場所と検出信号281のレベルと、の対応関係が記憶されており、前記異常判定手段280は、検出信号281のレベルと記憶された記憶手段290を備え、前記対応関係に基づいて、異常の種類及び場所を判定する、ことを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項記載の酸素濃度検出システム200。
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