JPWO2020189380A1 - ガスセンサ制御装置、ガスセンサ制御システム、及びガスセンサシステム - Google Patents

ガスセンサ制御装置、ガスセンサ制御システム、及びガスセンサシステム Download PDF

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Abstract

DA変換回路の故障を診断できるガスセンサシステムを提供する。本開示は、固体電解質体と、固体電解質体上に離間して配置された第1ポンプ電極及び第2ポンプ電極とを有するポンプセルとを備えるガスセンサに接続されるガスセンサ制御装置である。ガスセンサ制御装置は、入力されたデジタル信号に対応する大きさのポンプ電流をポンプセルに供給するDA変換回路と、第1ポンプ電極の電位を基準電位に保つ基準電位生成回路と、ポンプセルと並列に接続された診断抵抗と、ポンプセルに酸素イオン伝導性が発現していない条件下で、DA変換回路に任意のデジタル信号を入力したときに診断抵抗に印加される電圧に関する信号を外部装置に出力する出力部と、を備える。

Description

関連出願の相互参照
本国際出願は、2019年3月15日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2019−048714号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2019−048714号の全内容を本国際出願に参照により援用する。
本開示は、ガスセンサ制御装置、ガスセンサ制御システム、及びガスセンサシステムに関する。
内燃機関等から排出される排気ガスの空燃比を検出するための酸素センサとして、ポンプセルと酸素濃度測定セルとを用いた2セルタイプのガスセンサシステムが公知である(特許文献1参照)。
2セルタイプのガスセンサシステムでは、酸素濃度測定セルの2つの電極が配置された雰囲気の酸素濃度の差異に基づいて電極間に起電力が発生する。ガスセンサシステムは、この起電力が所定の値となるようにポンプセルに流れるポンプ電流の大きさや向きを制御し、このポンプ電流に基づき、酸素濃度を測定する。
また、上記ガスセンサシステムでは、回路サイズを小さくするために、従来のアナログ式のポンプ電流供給回路に替えて、入力されたデジタル信号に基づいてポンプ電流を供給するDA変換回路が用いられている。
特開2016−70883号公報
DA変換回路を用いない従来のアナログ式のガスセンサシステムでは、固定抵抗においてポンプ電流を直接計測することでポンプ電流の供給エラーを検知できる。しかし、DA変換回路を用いたガスセンサシステムでは、ポンプ電流の供給路に固定抵抗が存在しないため、このような検知方法が使用できない。そのため、DA変換回路が正常に動作し、正しいポンプ電流が供給されているかを判断する方法が求められる。
本開示の一局面は、DA変換回路の故障を診断できるガスセンサ制御装置を提供することが好ましい。
本開示の一態様は、固体電解質体と、固体電解質体上に離間して配置された第1ポンプ電極及び第2ポンプ電極とを有するポンプセルとを備えるガスセンサに接続されるガスセンサ制御装置である。ガスセンサ制御装置は、入力されたデジタル信号に対応する大きさのポンプ電流をポンプセルに供給するDA変換回路と、第1ポンプ電極の電位を基準電位に保つ基準電位生成回路と、ポンプセルと並列に接続された診断抵抗と、ポンプセルに酸素イオン伝導性が発現していない条件下で、DA変換回路に任意のデジタル信号を入力したときに診断抵抗に印加される電圧に関する信号を外部装置に出力する出力部と、を備える。
このような構成によれば、ポンプセルの抵抗が大きく、ポンプセルに酸素イオン伝導性が発現していない非測定可能状態において、DA変換回路の故障を診断するための信号を外部装置に出力することができる。
本開示の別の態様は、上記ガスセンサ制御装置と、ガスセンサ制御装置に接続される外部装置と、を備えるガスセンサ制御システムである。外部装置は、電圧に関する信号に基づいて、DA変換回路の故障を診断する診断部を備える。
このような構成によれば、外部装置において、DA変換回路から正しい大きさの電流が供給されるか(つまり、DA変換回路の故障)を診断することができる。
本開示の別の態様は、ガスセンサと、上記ガスセンサ制御システムと、を備えるガスセンサシステムである。
このような構成によれば、外部装置において、DA変換回路から正しい大きさの電流が供給されるか(つまり、DA変換回路の故障)を診断するシステムを提供することができる。
実施形態のガスセンサシステムの模式的な構成図である。 図1のガスセンサシステムが実行する処理のフローチャートである。
1…ガスセンサシステム、2…センサ本体、3…回路部、3A…DA変換回路、
3B…基準電位生成回路、3C…AD変換回路、3D…PID演算回路、
3E…内部抵抗演算回路、3F…診断抵抗、3G…微小電流供給回路、
3H…ヒータ駆動回路、3I…出力部、4…判断部、5…診断部、21…ポンプセル、
21A…第1固体電解質体、21B…第1ポンプ電極、21C…第2ポンプ電極、
21D…多孔質層、22…酸素濃度測定セル、22A…第2固体電解質体、
22B…第1測定電極、22C…第2測定電極、23…測定ガス室、
23A…第1多孔質体、23B…第2多孔質体、24…ヒータ、25…補強板、
26A…第1絶縁層、26B…第2絶縁層、30…切り替え経路、31…Ip+端子、
32…COM端子、33…Vs+端子。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示されるガスセンサシステム1は、被測定ガス中の酸素濃度を検知するセンサである。
ガスセンサシステム1は、例えば、内燃機関の空燃比を測定するために内燃機関から排出される排気ガスの酸素濃度を検出する目的、内燃機関の排気ガスのNox濃度を検出する目的等で使用される。
ガスセンサシステム1は、センサ本体2と、回路部3と、判断部4と、診断部5とを備える。
<センサ本体>
センサ本体2は、ポンプセル21と、酸素濃度測定セル22と、測定ガス室23と、ヒータ24とを有するガスセンサである。センサ本体2は、各セルを構成する複数の層状の固体電解質体と、複数の電極と、複数の絶縁層とが積層された積層体である。
各固体電解質体は、酸素イオン導電性を有するものであれば特に限定されず、例えばジルコニアを主成分とする層が使用できる。なお、「主成分」とは60質量%以上含まれる成分を意味する。
(ポンプセル)
ポンプセル21は、第1固体電解質体21Aと、第1固体電解質体21Aを挟むように第1固体電解質体21A上に配置された第1ポンプ電極21B及び第2ポンプ電極21Cとを有する。
第1ポンプ電極21Bは、測定ガス室23内に配置されている。
第2ポンプ電極21Cは、センサ本体2を構成する積層体の外部と連通する空間に配置されている。また、第2ポンプ電極21Cは、多孔質層21Dに被覆されている。多孔質層21Dは、アルミナ等のセラミックを主成分とする。
(酸素濃度測定セル)
酸素濃度測定セル22は、第2固体電解質体22Aと、第2固体電解質体22Aを挟むように第2固体電解質体22A上に配置された第1測定電極22B及び第2測定電極22Cとを有する。
第2固体電解質体22Aのポンプセル21とは反対側の面(つまり、ヒータ24側の面)には、補強板25が配置されている。補強板25は、セラミックを主成分とする絶縁部材である。
第1測定電極22Bは、測定ガス室23内に配置されている。
第2測定電極22Cは、補強板25と第2固体電解質体22Aとに挟まれて配置されている。
(測定ガス室)
測定ガス室23は、被測定ガス中の酸素を取り込む部屋である。測定ガス室23には、第1ポンプ電極21B及び第1測定電極22Bが配置されている。
測定ガス室23は、第1固体電解質体21Aと第2固体電解質体22Aとの間に設けられた空間を第1多孔質体23A及び第2多孔質体23Bで仕切ることで構成されている。上記空間は、第1多孔質体23A又は第2多孔質体23Bを介してセンサ本体2を構成する積層体の外部と連通している。第1多孔質体23A及び第2多孔質体23Bは、アルミナ等のセラミックを主成分とする。
(ヒータ)
ヒータ24は、ポンプセル21及び酸素濃度測定セル22を加熱し、これらが有する固体電解質体を活性化させる。
ヒータ24は、セラミックを主成分とする第1絶縁層26Aと第2絶縁層26Bとの間に配置されている。ヒータ24は、通電により発熱を行う発熱抵抗体を有する。ヒータ24は、例えば白金(Pt)によって形成される。
なお、第1絶縁層26Aは、補強板25の酸素濃度測定セル22とは反対側の面に配置され、第2絶縁層26Bは、第1絶縁層26Aの補強板25とは反対側の面に配置されている。
<回路部>
回路部3は、センサ本体2を駆動させる回路によって構成される。回路部3は、センサ本体2に接続されるガスセンサ制御装置を構成している。回路部3は、自動車の電子制御装置(ECU)に組み込まれていてもよい。
回路部3は、DA変換回路3Aと、基準電位生成回路3Bと、AD変換回路3Cと、PID演算回路3Dと、内部抵抗演算回路3Eと、診断抵抗3Fと、微小電流供給回路3Gと、ヒータ駆動回路3Hと、出力部3Iとを有する。
DA変換回路3Aは、入力されたデジタル信号に対応する大きさのポンプ電流Ipをポンプセル21に供給するデジタルアナログ変換器である。DA変換回路3Aは、Ip+端子31を介して、ポンプセル21の第2ポンプ電極21Cに接続されている。
DA変換回路3Aの出力方式は特に限定されない。DA変換回路3Aとしては、電流を出力する電流DAC、電圧を出力する電圧DAC、出力するパルス幅を変調させるPWM式DAC等が使用できる。
基準電位生成回路3Bは、第1ポンプ電極21Bと第1測定電極22Bとの電位を基準電位(例えば2.7V)に保つ。基準電位生成回路3Bは、第1ポンプ電極21Bと第1測定電極22Bとに接続されたCOM端子32に基準電圧を印加する。
AD変換回路3Cは、第1測定電極22Bと第2測定電極22Cとの酸素濃度の差異に基づいて酸素濃度測定セル22に生じる起電力(つまり、第1測定電極22B及び第2測定電極22C間の電圧)Vsをデジタル信号へ変換するアナログデジタル変換器である。AD変換回路3Cは、Vs+端子33を介して第2測定電極22Cに接続されている。AD変換回路3Cは、Vs+端子33から入力される電圧値をデジタル信号へ変換し、PID演算回路3Dと内部抵抗演算回路3Eとに出力する。
また、後述するDA変換回路3Aの診断時には、AD変換回路3Cは、切り替え経路30によってIp+端子31に接続される。これにより、AD変換回路3CによってIp+端子31の電圧を測定できる。なお、酸素濃度の測定中は、AD変換回路3CはIp+端子31には接続されない。つまり、酸素濃度の測定時には、切り替え経路30は電流が不通とされる。
PID演算回路3Dは、AD変換回路3Cから入力されるデジタル信号に基づいて、ポンプ電流IpをPID制御する。具体的には、PID演算回路3Dは、Vs+端子33及びCOM端子32間の電圧が予め設定された制御基準電圧となるように、PID演算を行う。なお、制御基準電圧は、例えば450mVである。
PID演算回路3Dは、PID演算で得たポンプ電流Ipの値に対応するデジタル信号をDA変換回路3Aへ出力する。DA変換回路3Aは、PID演算回路3Dから入力されたデジタル信号に基づいた大きさのポンプ電流Ipを供給する。また、DA変換回路3Aへの入力信号は、ポンプ電流Ipの検出結果として、例えばECUに出力される。
内部抵抗演算回路3Eは、微小電流供給回路3Gがパルス電流を酸素濃度測定セル22に供給した際にAD変換回路3Cから出力されるデジタル信号に基づいて、酸素濃度測定セル22の内部抵抗(Rpvs)を演算する。
診断抵抗3Fは、ポンプセル21と並列に接続されている。具体的には、診断抵抗3Fは、Ip+端子31とDA変換回路3Aとの間の点と、COM端子32と基準電位生成回路3Bとの間の点とに接続されている。
酸素濃度測定セル22で酸素濃度の測定ができない状態(つまり、ポンプセル21及び酸素濃度測定セル22の内部抵抗の抵抗値が大きく、実質的に電流が流れない状態)において、DA変換回路3Aから出力される電流は、診断抵抗3Fを通過して基準電位生成回路3Bに流れる。
診断抵抗3Fの抵抗値の下限としては、100kΩが好ましい。一方、診断抵抗3Fの抵抗値の上限としては、10MΩが好ましく、1MΩがより好ましい。
診断抵抗3Fの抵抗値が小さすぎると、酸素濃度の測定時に診断抵抗3Fにポンプ電流Ipが流れることで、酸素濃度の測定精度が低下するおそれがある。
一方、診断抵抗3Fの抵抗値が大きすぎると、DA変換回路3Aの故障診断時に診断抵抗3Fに十分な電流が流れず、Ip+端子31のリーク電流(例えば、1μAから10μA程度)による電位降下の影響が大きくなる。その結果、DA変換回路3Aの故障診断精度が低下するおそれがある。
微小電流供給回路3Gは、Vs+端子33を介して酸素濃度測定セル22の第2測定電極22Cに接続されている。微小電流供給回路3Gは、測定ガス室23内の酸素が第2測定電極22Cに酸素基準源として送られる向きに、酸素濃度測定セル22に微小電流Icpを供給する。微小電流Icpの供給によって、第2測定電極22C周囲の雰囲気の酸素濃度が基準値に保たれる。
ヒータ駆動回路3Hは、ヒータ24に駆動電圧を印加することで、ヒータ24を駆動する。ヒータ駆動回路3Hは、酸素濃度測定セル22の内部抵抗が目標値になるようにヒータ24の駆動電圧を調整する。
出力部3Iは、酸素濃度測定セル22が測定可能状態でない(つまり、ポンプセル21に酸素イオン伝導性が発現していない非測定可能状態である)条件下で、DA変換回路3Aに任意のデジタル信号を入力したときに診断抵抗3Fに印加される電圧に関する信号を外部装置(例えばECU)が備える診断部5に出力する。出力部3Iが出力する信号は、電圧値そのものであってもよい。
<判断部>
判断部4は、酸素濃度測定セル22に起電力が発生し得る測定可能状態か判断する。判断部4は、ECUに組み込まれていてもよい。
判断部4は、例えば、被測定ガスの温度が低い状態、ガスセンサシステム1が搭載された自動車がコールドスタートした状態等を、測定可能ではない状態(つまり非測定可能状態)と判断し、それ以外を測定可能状態と判断する。
被測定ガスの温度は、例えばECUから信号として受信できる。コールドスタートは、例えば、ECUから自動車のキーをオンにした信号を受信することで判定してもよいし、酸素濃度測定セル22の内部抵抗の大きさ、酸素濃度測定セル22の起電力Vsの挙動等によって判定してもよい。
判断部4は、現在の酸素濃度測定セル22の状態が測定可能状態及び非測定可能状態のどちらであるかを診断部5に通知する。
<診断部>
診断部5は、DA変換回路3Aの故障を診断する。診断部5は、ガスセンサ制御装置に接続される外部装置の一部である。診断部5は、ECUに組み込まれていてもよい。また、判断部4と診断部5とは、1つの回路又は装置として構成されてもよい。診断部5は、ガスセンサ制御装置(つまり、回路部3及び判断部4)と共に、ガスセンサ制御システムを構成している。
診断部5は、出力部3Iが出力する診断抵抗3Fに印加される電圧に関する信号に基づいて、DA変換回路3Aの故障を診断する。
具体的には、判断部4が非測定可能状態であると判断し、かつ、DA変換回路3AがPID演算回路3Dと切り離されると共にAD変換回路3Cが切り替え経路30によりIp+端子31に接続された状態で、診断部5は、DA変換回路3Aに1つのデジタル信号を入力する。
診断部5は、デジタル信号の入力に基づいて診断抵抗3Fに印加された電圧の測定値と想定値との差の絶対値が予め定めた閾値を超えている場合に、DA変換回路3Aが故障していると判定し、その結果をECU等に出力する。
例えば、DA変換回路3Aに入力したデジタル信号が0mA相当の場合に、Ip+端子31の電圧からCOM端子32の電圧を引いた値(つまり、診断抵抗3Fに印加された電圧)の絶対値が閾値を超えた場合は、DA変換回路3Aがオン故障(つまり、オフの状態に切り替わらない故障が発生)していると判定される。
また、DA変換回路3Aに入力したデジタル信号が1mA相当の場合に、診断抵抗3Fに印加された電圧からDA変換回路3Aが正常の場合に診断抵抗3Fに印加されるべき電圧を引いた電圧差が負であり、かつこの電圧差の絶対値が閾値を超えた場合(つまり、診断抵抗3Fに印加された電圧が小さすぎる場合)は、DA変換回路3Aがオフ故障(つまり、オンの状態に切り替わらない故障が発生)していると判定される。
診断部5は、複数の異なるデジタル信号をDA変換回路3Aに入力し、その都度診断抵抗3Fに印加される電圧を測定することで、DA変換回路3Aのどのビットが故障しているか推定することができる。
[1−2.処理]
以下、図2のフロー図を参照しつつ、ガスセンサシステム1が実行する処理について説明する。
ガスセンサシステム1は、まず、判断部4によって、酸素濃度を測定可能な状態か否かを判定する(ステップS10)。測定可能状態である場合(S10:YES)、ガスセンサシステム1は、酸素濃度の測定を開始する(ステップS60)。
一方、測定可能状態でない場合(S10:NO)、ガスセンサシステム1は、診断部5によって、DA変換回路3Aにデジタル信号を入力する(ステップS20)。その後、ガスセンサシステム1は、診断抵抗3Fに印加された電圧を測定し、DA変換回路3Aに故障があるか否か判定する(ステップS30)。
DA変換回路3Aに故障がある場合(S30:YES)、ガスセンサシステム1は、故障がある旨のエラー出力を行い(ステップS40)、ヒータ24を駆動させる(ステップS50)。DA変換回路3Aに故障がない場合(S30:NO)、ガスセンサシステム1は、エラー出力を行わずにヒータ24を駆動させる。ガスセンサシステム1は、ヒータ24駆動後、酸素濃度の測定を開始する(ステップS60)。
なお、DA変換回路3Aへのデジタル信号の入力(ステップS20)とDA変換回路3Aの故障判定(ステップS30)とは、デジタル信号の中身を変えながら繰り返し行われてもよい。
[1−3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)ポンプセル21の抵抗が大きく、実質的にポンプセル21に電流が流れない非測定可能状態において、DA変換回路3Aから供給された電流を診断抵抗3Fに流すことができる。そのため、DA変換回路3Aへ入力したデジタル信号と、診断抵抗3Fに印加された電圧とを比較することで、DA変換回路3Aから正しい大きさの電流が供給されるかを診断できる。つまり、DA変換回路3Aの故障を診断することができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態のガスセンサシステム1におけるセンサ本体2及び回路部3は、上述の構成に限定されない。例えば、センサ本体2は、1つの酸素濃度測定セル22に対し、複数のポンプセル及び複数の測定ガス室を備えていてもよい。
(2b)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。

Claims (3)

  1. 固体電解質体と、前記固体電解質体上に離間して配置された第1ポンプ電極及び第2ポンプ電極とを有するポンプセルとを備えるガスセンサに接続されるガスセンサ制御装置であって、
    入力されたデジタル信号に対応する大きさのポンプ電流を前記ポンプセルに供給するDA変換回路と、
    前記第1ポンプ電極の電位を基準電位に保つ基準電位生成回路と、
    前記ポンプセルと並列に接続された診断抵抗と、
    前記ポンプセルに酸素イオン伝導性が発現していない条件下で、前記DA変換回路に任意のデジタル信号を入力したときに前記診断抵抗に印加される電圧に関する信号を外部装置に出力する出力部と、
    を備える、ガスセンサ制御装置。
  2. 請求項1に記載のガスセンサ制御装置と、
    前記ガスセンサ制御装置に接続される外部装置と、
    を備え、
    前記外部装置は、前記電圧に関する信号に基づいて、前記DA変換回路の故障を診断する診断部を備える、ガスセンサ制御システム。
  3. ガスセンサと、
    請求項2に記載のガスセンサ制御システムと、
    を備える、ガスセンサシステム。
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