JP3367930B2 - 制御システム - Google Patents

制御システム

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JP3367930B2
JP3367930B2 JP2000051636A JP2000051636A JP3367930B2 JP 3367930 B2 JP3367930 B2 JP 3367930B2 JP 2000051636 A JP2000051636 A JP 2000051636A JP 2000051636 A JP2000051636 A JP 2000051636A JP 3367930 B2 JP3367930 B2 JP 3367930B2
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D7/00Control of flow
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/12Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid
    • G01N27/122Circuits particularly adapted therefor, e.g. linearising circuits

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスセンサ素子を
用いて環境中のガスの濃度変化を検出し、自動車室内へ
の外気導入制御など各種の制御を行うガスセンサ素子を
用いた制御システムに関する。特に、各ガスセンサ素子
のセンサ抵抗値のバラツキや、温度や湿度など他の環境
によって生じるガスセンサ素子のセンサ抵抗値変化によ
る影響を軽減可能なガスセンサ素子を用いた制御システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、WO3薄膜を用いたり、鉛−
フタロシアニン、SnO2を用いたガスセンサ素子な
ど、環境中のNOxやCO、HC(ハイドロカーボン)
など特定のガスの濃度変化によってそのセンサ抵抗値が
変化するために、このセンサ抵抗値の変化によって特定
のガス濃度変化を検出可能なガスセンサ素子が知られて
いる。また、このようなガスセンサ素子を用いて、例え
ば、自動車室内への外気導入のためのフラップを、外気
の汚染状況に応じて適宜開閉したり、喫煙による室内空
気の汚染を検知し、空気清浄機の制御を行うなど、制御
システムが知られている。
【0003】このようなガスセンサ素子を用いた制御シ
ステムでは、センサ抵抗値の変化を電気信号として検出
するため、センサ抵抗値Rsを持つガスセンサ素子と所
定の検出抵抗値Rdを持つ検出抵抗とを直列に接続し
て、両端に所定の直流電圧を印加し、ガスセンサ素子と
検出抵抗とで分圧し、両者間の分圧電位を検出して、こ
れを用いて各種の処理を行うことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスセ
ンサ素子のセンサ抵抗値Rsは、検出対象であるNOx
など特定のガス濃度のみならず、ガスセンサ素子の置か
れた環境、例えば、温度や湿度などによっても大きく影
響を受けることがある。このように温度や湿度などの環
境によって、センサ抵抗値Rsが大きく変化すると、上
記したように、ガスセンサ素子と検出抵抗とで所定電圧
を分圧し、その電位変化を検知して、検出対象の特定ガ
スの濃度をセンシングしようとする場合に、ガスセンサ
素子のセンサ抵抗値Rsと検出抵抗値Rdとが大きく異
なることになる。それ故、分圧電位が所定電位近くある
いは接地電位近くに偏って、センサ抵抗値Rsを、従っ
て特定ガスの濃度変化を正確に検出することができなく
なる。また、ガスセンサ素子の特性が完全に均一ではな
いため、同様なガスセンサ素子を用いても、センサ抵抗
値Rsがばらついて出力に違いが生じることもある。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、ガスセンサ素子の特性のバラツキや、温
度、湿度などの環境の影響を軽減して、特定ガスの濃度
変化を正確に検出することができる、ガスセンサ素子を
用いた制御システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】しかして
その解決手段は、特定ガスの濃度変化によって、センサ
抵抗の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システ
ムであって、第1の電位状態と第2の電位状態とを有す
る繰り返し波形のパルス信号が入力されるパルス入力点
と、コンデンサと、上記パルス入力点に上記第1の電位
状態の信号が入力されている期間に、充電用抵抗器を介
して上記コンデンサに充電させる充電回路と、上記パル
ス入力点に上記第2の電位状態の信号が入力されている
期間に、放電用抵抗器を介して上記コンデンサを放電さ
せる放電回路と、を含み、上記充電回路の充電用抵抗器
及び放電回路の放電用抵抗器の少なくともいずれかは、
上記センサ抵抗値を有するガスセンサ素子を含み、上記
充電回路の充電電流及び上記放電回路の放電電流の少な
くともいずれかは、上記ガスセンサ素子のセンサ抵抗値
の変化に応じて変化し、上記制御システムはさらに、マ
イクロコンピュータを含む制御回路であって、上記コン
デンサの一端であって、上記ガスセンサ素子のセンサ抵
抗値の変化により、電位が変化する動作点の電位をA/
D変換するA/D変換回路を備え、上記パルス入力点に
接続され、上記パルス信号を出力する制御回路と、を含
む制御システムである。
【0007】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、パルス信号によってコンデンサに充電と放電
を行い、しかも、充電時の充電電流及び放電時の放電電
流の少なくともいずれかはガスセンサ素子のセンサ抵抗
値の変化に応じて変化する。つまり、パルス信号に応じ
て充放電を繰り返すことで、コンデンサの電圧変化は定
常的になり、しかも、その充電電圧(両端間の電圧)は
センサ抵抗値によって変化する。従って、ガスセンサ素
子が特定ガスを検知してそのセンサ抵抗値が変化する
と、コンデンサの充電電圧が変化する。このため、その
一端である動作点の電位が変化するので、これをA/D
変換したA/D変換値も特定ガスの濃度に応じて変化す
る。従って、このA/D変換値から特定ガスの濃度変化
を知ることができる。
【0008】さらに、この制御システムでは、制御回路
から出力し、パルス入力点に入力されるパルス信号のデ
ューティ比や振幅(第1の電位と第2の電位の差)など
を変化させることでもコンデンサの充電電圧を変化させ
ることができる。従って、温度や湿度などの環境変化に
よって、ガスセンサ素子のセンサ抵抗値が変化した場合
には、パルス信号のデューティ比などを適宜変化させる
ことで、動作点の電位やそのA/D変換値が大きく偏る
ことを防止し、適正な範囲にしておくことができるか
ら、このような場合でも特定ガス濃度の変化による動作
点電位の変化を確実に捉えることができるようになる。
同様に、ガスセンサ素子のセンサ抵抗値(例えば所定の
温度及び湿度における標準ガス濃度環境下でのセンサ抵
抗値)などの特性がばらついていた場合にも、パルス信
号のデューティ比などを適宜変化させて動作点電位(A
/D変換値)の偏りを防止し、適正な動作点電位の範囲
にしておくことで、特定ガス濃度の変化による動作点電
位の変化を捉えることができる。
【0009】ここで、パルス信号としては、第1の電位
状態と第2の電位状態を有した繰り返し波形を有するも
のであれば良く、第1の電位及び第2の電位の関係は、
例えば、一方を+5V、他方を0V(接地)とするよう
な片電圧の電位関係とするほか、一方を+5V、他方を
−5Vとするような両電源の電位関係とすることもでき
る。さらに、動作点の電位を変化させるため、パルス信
号のデューティ比を変更するPWM(パルス幅変調)や
振幅変調をおこなう。
【0010】また、充電回路はパルス入力点に入力され
た第1の電位状態の信号に応じて、コンデンサに充電さ
せうる回路であればいずれでも良く、また、放電回路は
パルス入力点に入力された第2の電位状態の信号に応じ
て、コンデンサを放電させうる回路であればいずれでも
良い。但し、充電回路の充電電流及び放電回路の放電電
流のすくなくともいずれかが、ガスセンサ素子のセンサ
抵抗値によって変化する回路構成である。例えば、抵抗
値Rcの充電用抵抗器と静電容量Cのコンデンサとを直
列に接続して第1の時定数τ1=CRcのCR直列回路
とした充電回路や、抵抗値Rdの放電用抵抗器と静電容
量Cのコンデンサとを直列に接続して第2の時定数τ2
=CRdのCR直列回路とした放電回路が挙げられる。
また、トランジスタ,FET、オペアンプ等の能動素子
を利用して、コンデンサにガスセンサ素子のセンサ抵抗
値や抵抗器の抵抗値に応じた電流を流して、コンデンサ
に充電し、あるいはコンデンサを放電させることもでき
る。
【0011】充電回路において、コンデンサへの充電電
流は、パルス入力点からコンデンサへ流入するように構
成しても良いが、入力したパルス信号によって、スイッ
チング素子を駆動し、このスイッチング素子を介して別
途の電源からコンデンサに充電させることもできる。ま
た、放電回路において、コンデンサからの放電電流は、
コンデンサからパルス入力点に向かって流出させるよう
にしても良いが、入力したパルス信号によって、スイッ
チング素子を駆動し、スイッチング素子を介してコンデ
ンサを放電させることもできる。
【0012】A/D変換回路としては、コンデンサの一
端の電位を直接A/D変換する回路構成としても良い
が、A/D変換の前段にバッファ回路を含ませることも
できる。また、A/D変換の前段に、入力するパルス信
号の周波数fpより低いカットオフ周波数を持つ低域フ
ィルタ(LPF)やパルス信号周波数近傍の周波数をカ
ットするバンド帯域消去フィルタ(BEF)を含ませる
こともできる。特に、パルス信号の繰り返し周期Tpを
十分小さくする、つまり周波数fpを高くすることでリ
ップルが小さくなり、コンデンサの一端(動作点)の電
位はほぼ一定値となる。このため、動作点の電位を直接
A/D変換しても、A/D変換値が充放電による変動に
影響されなくなり、LPFなどが不要となるので好まし
い。即ち、前記パルス信号の周波数は、前記ガスセンサ
素子のセンサ抵抗値の変化範囲内において、前記動作点
の電位に生じる最大リップル値が、前記A/D変換回路
の分解能よりも小さくなる周波数であり、前記A/D変
換回路は、前記動作点の電位を直接A/D変換する制御
システムとするのが好ましい。
【0013】また、充電用抵抗器及び放電用抵抗器とし
ては、ガスセンサ素子以外に用いられる抵抗器として
は、一定の抵抗値を有する固定抵抗器を用いることがで
きる。また、可変抵抗器を用いることもできる。可変抵
抗器を用いると、抵抗値を適宜変化させることによっ
て、センサ抵抗値Rsが数桁分など広い範囲にわたって
変化した場合にも対応することができるようになる。あ
るいは、各ガスセンサ素子の特定のバラツキを可変抵抗
器の抵抗値の調整で吸収することもできる。さらには、
上記特定ガスとは異なる別のガスに反応して抵抗値が変
化するなど、別の特性を有するガスセンサ素子を抵抗器
として用いることもできる。
【0014】また、特定ガスの濃度変化によって、セン
サ抵抗の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御シス
テムであって、第1の電位状態と第2の電位状態とを有
する繰り返し波形のパルス信号が入力されるパルス入力
点と、コンデンサと、上記パルス入力点に上記第1の電
位状態の信号が入力されている期間に、充電用抵抗器を
介して第1の時定数で上記コンデンサに充電させる充電
回路と、上記パルス入力点に上記第2の電位状態の信号
が入力されている期間に、放電用抵抗器を介して第2の
時定数で上記コンデンサを放電させる放電回路と、を含
み、上記充電回路の充電用抵抗器及び放電回路の放電用
抵抗器の少なくともいずれかは、上記センサ抵抗値を有
するガスセンサ素子を含み、上記第1の時定数及び第2
の時定数の少なくともいずれかは、上記ガスセンサ素子
のセンサ抵抗値の変化に応じて変化し、上記制御システ
ムはさらに、マイクロコンピュータを含む制御回路であ
って、上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ
素子のセンサ抵抗値の変化により、電位が変化する動作
点の電位をA/D変換するA/D変換回路を備え、上記
パルス入力点に接続され、上記パルス信号を出力する制
御回路と、を含む制御システムとするのが好ましい。
【0015】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、上記と同様であるが、特に、パルス信号によ
ってコンデンサに充電と放電を行い、しかも、充電時の
時定数である第1の時定数あるいは放電時の時定数であ
る第2の時定数の少なくともいずれかはガスセンサ素子
のセンサ抵抗値の変化に応じて変化する。このため、パ
ルス信号に応じて充放電を繰り返すとコンデンサの電圧
変化は定常的になり、しかも、その充電電圧はセンサ抵
抗値によって変化する。従って、ガスセンサ素子が特定
ガスを検知してそのセンサ抵抗値が変化すると、コンデ
ンサの充電電圧が変化し、動作点の電位が変化するた
め、これをA/D変換したA/D変換値も特定ガスの濃
度に応じて変化する。従って、このA/D変換値から特
定ガスの濃度変化を知ることができる。
【0016】本発明における充電回路はパルス入力点に
入力された第1の電位状態の信号に応じて、コンデンサ
に充電させうる回路であればいずれでも良く、また、放
電回路はパルス入力点に入力された第2の電位状態の信
号に応じて、コンデンサを放電させうる回路であればい
ずれでも良い。但し、充電回路の第1の時定数及び放電
回路の第2の時定数のすくなくともいずれかが、ガスセ
ンサ素子のセンサ抵抗値によって変化する回路構成であ
る。
【0017】また、A/D変換回路としては、動作点の
電位を直接A/D変換しても良いが、前段にバッファ回
路を含めたり、パルス信号の周波数fpより低いカット
オフ周波数を持つLPFやパルス信号周波数近傍の周波
数をカットするBEFを介在させてもよい。特に、パル
ス信号の繰り返し周期Tpを上記第1の時定数τ1や第
2の時定数τ2よりも十分小さく(Tp<<τ1、Tp
<<τ2)しておくことで、コンデンサの一端(動作
点)の電位は、ほぼ一定値となる。すると、コンデンサ
の一端の電位を直接A/D変換しても、A/D変換値が
充放電による変動に影響されなくなり、LPFなどが不
要となるので好ましい。即ち、上記パルス信号の繰り返
し周期Tpを、上記第1の時定数τ1及び第2の時定数
τ2よりも十分小さい値とし、上記動作点の電位を直接
A/D変換するA/D変換回路を備える制御システムと
するのが好ましい。
【0018】さらに他の解決手段は、特定ガスの濃度変
化によって、センサ抵抗の値が変化するガスセンサ素子
を用いた制御システムであって、第1の電位状態と第2
の電位状態とを有する繰り返し波形のパルス信号が入力
されるパルス入力点と、コンデンサと、上記パルス入力
点に上記第1の電位状態のパルス信号が入力されている
期間に、充電用抵抗器を介して第1の時定数で上記コン
デンサに充電する充電回路と、上記パルス入力点に上記
第2の電位状態のパルス信号が入力されている期間に、
放電用抵抗器を介して第2の時定数で上記コンデンサを
放電させる放電回路であって、上記放電用抵抗器は、上
記センサ抵抗値を有するガスセンサ素子を含み、上記第
2の時定数は、上記センサ抵抗値の変化に応じて変化す
る放電回路と、マイクロコンピュータを含む制御回路で
あって、上記コンデンサの一端であって、上記ガスセン
サ素子のセンサ抵抗値変化により、電位が変化する動作
点の電位を入力するA/D変換回路を備え、上記パルス
入力点に接続され、上記パルス信号を出力する制御回路
と、を含む制御システムである。
【0019】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、パルス信号によってコンデンサに充電と放電
を行い、しかも、放電時の時定数である第2の時定数が
ガスセンサ素子のセンサ抵抗値の変化に応じて変化す
る。つまり、パルス信号に応じて充放電を繰り返すこと
で、コンデンサの電圧変化は定常的になる。しかも、そ
の充電電圧はセンサ抵抗値によって変化する。従って、
ガスセンサ素子が特定ガスを検知してそのセンサ抵抗値
が変化すると、コンデンサの充電電圧が変化し、その一
端である動作点の電位が変化するため、これをA/D変
換したA/D変換値も特定ガスの濃度に応じて変化す
る。従って、このA/D変換値から特定ガスの濃度変化
を知ることができる。
【0020】さらに、この制御システムでは、制御回路
からパルス入力点に入力されるパルス信号のデューティ
比や振幅などを変化させてコンデンサの充電電圧を変化
させることができる。従って、環境変化でガスセンサ素
子のセンサ抵抗値が変化した場合には、パルス信号のデ
ューティ比などを適宜変化させて動作点電位の大きな偏
りを防止し、適正な動作点電位の範囲にしておくこと
で、特定ガス濃度の変化による動作点電位の変化を確実
に捉えることができる。同様に、ガスセンサ素子の特性
がばらついていた場合にも、パルス信号のデューティ比
などを適宜変化させて動作点電位の偏りを防止し、適正
な動作点電位の範囲にしておき、特定ガス濃度の変化に
よる動作点電位の変化を確実に捉えることができる。
【0021】さらに他の解決手段は、特定ガスの濃度変
化によって、センサ抵抗の値が変化するガスセンサ素子
を用いた制御システムであって、第1の電位状態と第2
の電位状態とを有する繰り返し波形のパルス信号が入力
されるパルス入力点と、コンデンサと、上記パルス入力
点に上記第1の電位状態のパルス信号が入力されている
期間に、充電用抵抗器を介して第1の時定数で上記コン
デンサに充電させる充電回路であって、上記充電用抵抗
器は、上記センサ抵抗値を有するガスセンサ素子を含
み、上記第1の時定数は、上記センサ抵抗値の変化に応
じて変化する充電回路と、上記パルス入力点に上記第2
の電位状態のパルス信号が入力されている期間に、放電
用抵抗器を介して第2の時定数で上記コンデンサを放電
させる放電回路と、マイクロコンピュータを含む制御回
路であって、上記コンデンサの一端であって、上記ガス
センサ素子のセンサ抵抗値変化により、電位が変化する
動作点の電位を入力するA/D変換回路を備え、上記パ
ルス入力点に接続され、上記パルス信号を出力する制御
回路と、を含む制御システムである。
【0022】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、パルス信号によってコンデンサに充電と放電
を行い、しかも、充電時の時定数である第1の時定数が
ガスセンサ素子のセンサ抵抗値の変化に応じて変化す
る。つまり、パルス信号に応じて充放電を繰り返すこと
で、コンデンサの電圧変化は定常的になる。しかも、そ
の充電電圧はセンサ抵抗値によって変化する。従って、
ガスセンサ素子が特定ガスを検知してそのセンサ抵抗値
が変化すると、コンデンサの充電電圧が変化し、その一
端である動作点の電位が変化するため、これをA/D変
換したA/D変換値も特定ガスの濃度に応じて変化す
る。従って、このA/D変換値から特定ガスの濃度変化
を知ることができる。
【0023】さらに、この制御システムでは、制御回路
からパルス入力点に入力されるパルス信号のデューティ
比や振幅などを変化させてコンデンサの充電電圧を変化
させることができる。従って、環境変化でガスセンサ素
子のセンサ抵抗値が変化した場合には、パルス信号のデ
ューティ比などを適宜変化させて動作点の電位(A/D
変換値)の大きな偏りを防止し、適正な動作点電位の範
囲にしておくことで、特定ガス濃度の変化による動作点
電位の変化を確実に捉えることができる。同様に、ガス
センサ素子の特性がばらついていた場合にも、パルス信
号のデューティ比などを適宜変化させて動作点電位の偏
りを防止し、適正な動作点電位の範囲にしておき、特定
ガス濃度の変化による動作点電位の変化を確実に捉える
ことができる。
【0024】さらに他の解決手段は、特定ガスの濃度変
化によって、センサ抵抗の値が変化するガスセンサ素子
を用いた制御システムであって、第1の電位状態と第2
の電位状態とを有する繰り返し波形のパルス信号が入力
されるパルス入力点と、コンデンサと、上記パルス入力
点に上記第1の電位状態のパルス信号が入力されている
期間に、抵抗器とダイオードとを介して第1の時定数で
上記コンデンサに充電する充電回路と、上記パルス入力
点に上記第2の電位状態のパルス信号が入力されている
期間に、上記ガスセンサ素子を介して第2の時定数で上
記コンデンサを放電させる放電回路と、マイクロコンピ
ュータを含む制御回路であって、上記コンデンサの一端
であって、上記ガスセンサ素子のセンサ抵抗値変化によ
り、電位が変化する動作点の電位を入力するA/D変換
回路を備え、上記充電回路のパルス入力点に接続され、
上記パルス信号を出力する制御回路と、を含む制御シス
テムである。
【0025】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、第1の電位状態のパルス信号の入力期間に、
抵抗器とダイオードを介してコンデンサに充電し、第2
の電位状態のパルス信号の入力期間には、ガスセンサ素
子、つまりガス濃度によって値が変化するセンサ抵抗に
よってコンデンサを放電させる。従って、充電時の第1
の時定数は抵抗器の抵抗値によって決まるが、放電時の
第2の時定数はセンサ抵抗値に応じて変化する。パルス
信号に応じて充放電を繰り返すことで、コンデンサの電
圧変化は定常的になり、しかも、その充電電圧はセンサ
抵抗値によって変化する。このため、ガスセンサ素子が
特定ガスを検知してそのセンサ抵抗値が変化すると、コ
ンデンサの充電電圧が変化し、その一端である動作点の
電位が変化するので、これをA/D変換したA/D変換
値も特定ガスの濃度に応じて変化する。従って、このA
/D変換値から特定ガスの濃度変化を知ることができ
る。
【0026】さらに、この制御システムでも、パルス信
号のデューティ比や振幅などを変化させてコンデンサの
充電電圧を変化させることができる。従って、環境変化
でガスセンサ素子のセンサ抵抗値が変化した場合には、
パルス信号のデューティ比などを適宜変化させること
で、動作点の電位が大きく偏ることを防止して適正な動
作点電位の範囲にしておくことができる。これにより、
特定ガス濃度の変化による動作点電位の変化を確実に捉
えることができるようになる。同様に、ガスセンサ素子
の特性がばらついていた場合にも、パルス信号のデュー
ティ比などを適宜変化させることで、動作点電位の偏り
を防止し、適正な動作点電位の範囲にしておき、特定ガ
ス濃度の変化による動作点電位の変化を捉えることがで
きる。
【0027】さらに他の解決手段は、特定ガスの濃度変
化によって、センサ抵抗の値が変化するガスセンサ素子
を用いた制御システムであって、第1の電位状態と第2
の電位状態とを有する繰り返し波形のパルス信号が入力
されるパルス入力点と、コンデンサと、上記パルス入力
点に上記第1の電位状態のパルス信号が入力されている
期間に、上記ガスセンサ素子とダイオードとを介して第
1の時定数で上記コンデンサに充電する充電回路と、上
記パルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が入
力されている期間に、抵抗器を介して第2の時定数で上
記コンデンサを放電させる放電回路と、マイクロコンピ
ュータを含む制御回路であって、上記コンデンサの一端
であって、上記ガスセンサ素子のセンサ抵抗値変化によ
り、電位が変化する動作点の電位を入力するA/D変換
回路を備え、上記充電回路のパルス入力点に接続され、
上記パルス信号を出力する制御回路と、を含む制御シス
テムである。
【0028】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、第1の電位状態のパルス信号の入力期間に、
ガスセンサ素子とダイオードを介して、つまりガス濃度
によって値が変化するセンサ抵抗によってコンデンサに
充電し、第2の電位状態のパルス信号の入力期間に、抵
抗器を介してコンデンサを放電させる。従って、放電時
の第2の時定数は抵抗器の抵抗値によって決まるが、充
電時の第1の時定数はセンサ抵抗値に応じて変化する。
このため、パルス信号に応じて充放電を繰り返すこと
で、コンデンサの電圧変化は定常的になり、しかも、そ
の充電電圧はセンサ抵抗値によって変化する。ガスセン
サ素子が特定ガスを検知してそのセンサ抵抗値が変化す
ると、コンデンサの充電電圧が変化し、その一端である
動作点の電位が変化するので、これをA/D変換したA
/D変換値も特定ガスの濃度に応じて変化する。従っ
て、このA/D変換値から特定ガスの濃度変化を知るこ
とができる。
【0029】さらに、この制御システムでは、パルス信
号のデューティ比や振幅などを変化させてコンデンサの
充電電圧を変化させることができる。従って、環境変化
でガスセンサ素子のセンサ抵抗値が変化した場合には、
パルス信号のデューティ比などを適宜変化させること
で、動作点の電位が大きく偏ることを防止して適正な動
作点電位の範囲にしておくことができる。これにより、
特定ガス濃度の変化による動作点電位の変化を確実に捉
えることができるようになる。同様に、ガスセンサ素子
の特性がばらついていた場合にも、パルス信号のデュー
ティ比などを適宜変化させてることで、動作点電位の偏
りを防止し、適正な動作点電位の範囲にしておき、特定
ガス濃度の変化による動作点電位の変化を捉えることが
できる。
【0030】さらに他の解決手段は、特定ガスの濃度変
化によって、センサ抵抗の値が変化するガスセンサ素子
を用いた制御システムであって、第1の電位状態と第2
の電位状態とを有する繰り返し波形のパルス信号が入力
されるパルス入力点と、コンデンサと、上記パルス入力
点に上記第1の電位状態のパルス信号が入力されている
期間に、抵抗器とこれに直列に接続した第1のダイオー
ドとからなるRD直列回路を介して第1の時定数で上記
コンデンサに充電する充電回路と、上記パルス入力点に
上記第2の電位状態のパルス信号が入力されている期間
に、上記ガスセンサ素子とこれに直列に接続した第2の
ダイオードとからなり、上記RD直列回路と並列に接続
されたSD直列回路を介して第2の時定数で上記コンデ
ンサを放電させる放電回路と、マイクロコンピュータを
含む制御回路であって、上記コンデンサの一端であっ
て、上記ガスセンサ素子のセンサ抵抗値変化により、電
位が変化する動作点の電位を入力するA/D変換回路を
備え、上記充電回路のパルス入力点に接続され、上記パ
ルス信号を出力する制御回路と、を含む制御システムで
ある。
【0031】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、第1の電位状態のパルス信号の入力期間に、
抵抗器と第1のダイオードとからなるRD直列回路を介
してコンデンサに充電する。一方、第2の電位状態のパ
ルス信号の入力期間に、ガスセンサ素子と第2のダイオ
ードとからなるSD直列回路を介して、つまりガス濃度
によって値が変化するセンサ抵抗によってコンデンサを
放電させる。従って、充電時の第1の時定数は抵抗器の
抵抗値によって決まるが、放電時の第2の時定数はセン
サ抵抗値に応じて変化する。このため、パルス信号に応
じて充放電を繰り返すことで、コンデンサの電圧変化は
定常的になり、しかも、その充電電圧はセンサ抵抗値に
よって変化する。ガスセンサ素子が特定ガスを検知して
そのセンサ抵抗値が変化すると、コンデンサの充電電圧
が変化し、その一端である動作点の電位が変化するの
で、これをA/D変換したA/D変換値も特定ガスの濃
度に応じて変化する。従って、このA/D変換値から特
定ガスの濃度変化を知ることができる。
【0032】さらに、この制御システムでは、パルス信
号のデューティ比や振幅などを変化させてコンデンサの
充電電圧を変化させることができる。従って、環境変化
でガスセンサ素子のセンサ抵抗値が変化した場合には、
パルス信号のデューティ比などを適宜変化させて、動作
点の電位が大きく偏ることを防止して適正な範囲にして
おくことができる。これにより、特定ガス濃度の変化に
よる動作点電位の変化を確実に捉えることができる。同
様に、ガスセンサ素子の特性がばらついていた場合に
も、パルス信号のデューティ比などを適宜変化させて動
作点電位の偏りを防止して適正な動作点電位の範囲にし
ておくことで、特定ガス濃度の変化による動作点電位の
変化を捉えることができる。
【0033】さらに他の解決手段は、特定ガスの濃度変
化によって、センサ抵抗の値が変化するガスセンサ素子
を用いた制御システムであって、第1の電位状態と第2
の電位状態とを有する繰り返し波形のパルス信号が入力
されるパルス入力点と、コンデンサと、上記パルス入力
点に上記第1の電位状態のパルス信号が入力されている
期間に、上記ガスセンサ素子とこれに直列に接続した第
1のダイオードとからなるSD直列回路を介して第1の
時定数で上記コンデンサに充電する充電回路と、上記パ
ルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が入力さ
れている期間に、抵抗器とこれに直列に接続したダイオ
ードとからなり、上記SD直列回路と並列に接続された
RD直列回路を介して第2の時定数で上記コンデンサを
放電させる放電回路と、マイクロコンピュータを含む制
御回路であって、上記コンデンサの一端であって、上記
ガスセンサ素子のセンサ抵抗値変化により、電位が変化
する動作点の電位を入力するA/D変換回路を備え、上
記充電回路のパルス入力点に接続され、上記パルス信号
を出力する制御回路と、を含む制御システムである。
【0034】本発明のガスセンサ素子を用いた制御シス
テムでは、第1の電位状態のパルス信号の入力期間に、
ガスセンサ素子と第1のダイオードとからなるSD直列
回路を介して、つまりガス濃度によって値が変化するセ
ンサ抵抗によってコンデンサに充電する。一方、第2の
電位状態のパルス信号の入力期間に、抵抗器と第2のダ
イオードとからなるRD直列回路を介してコンデンサを
放電させる。従って、放電時の第2の時定数は抵抗器の
抵抗値によって決まるが、充電時の第1の時定数はセン
サ抵抗値に応じて変化する。このため、パルス信号に応
じて充放電を繰り返すことで、コンデンサの電圧変化は
定常的になり、しかも、その充電電圧はセンサ抵抗値に
よって変化する。ガスセンサ素子が特定ガスを検知して
そのセンサ抵抗値が変化すると、コンデンサの充電電圧
が変化し、その一端である動作点の電位が変化するの
で、これをA/D変換したA/D変換値も特定ガスの濃
度に応じて変化する。従って、このA/D変換値から特
定ガスの濃度変化を知ることができる。
【0035】さらに、この制御システムでは、パルス信
号のデューティ比や振幅などを変化させてコンデンサの
充電電圧を変化させることができる。従って、環境変化
でガスセンサ素子のセンサ抵抗値が変化した場合には、
パルス信号のデューティ比などを適宜変化させて、動作
点の電位が大きく偏ることを防止して適正な範囲にして
おくことができる。これにより、特定ガス濃度の変化に
よる動作点電位の変化を確実に捉えることができるよう
になる。同様に、ガスセンサ素子の特性がばらついてい
た場合にも、パルス信号のデューティ比などを適宜変化
させることで、動作点電位の偏りを防止し、適正な動作
点電位の範囲にしておき、特定ガス濃度の変化による動
作点電位の変化を捉えることができる。
【0036】さらに、上記2つの制御システムのいずれ
かにおいて、前記第2の電位状態は前記第1の電位状態
よりも低電位であり、前記パルス入力点と前記RD直列
回路及びSD直列回路とは直接接続されている制御シス
テムとするのが好ましい。このようにすると、制御シス
テムの構成が簡単になり安価な制御システムとすること
ができる。
【0037】また、上記いずれかに記載の制御システム
であって、前記第1の電位状態及び第2の電位状態のい
ずれか一方は、接地電位状態であり、他方は、上記接地
電位よりも電位が高い正電位状態である制御システムと
すると良い。
【0038】制御回路から出力され、パルス入力点に入
力されるパルス信号の一方が接地電位で、他方が接地電
位より高い電位とされているので、制御システムを片電
源で処理することができる。このため、システムの電源
回路が簡単になる。
【0039】さらに、上記いずれかに記載の制御システ
ムであって、前記制御回路は、前記A/D変換回路のA
/D変換値が所定範囲外になったかどうかを判断する出
力範囲判断手段と、上記A/D変換値が上記所定範囲外
となったときに、上記A/D変換値が上記所定範囲内と
なるように、前記パルス信号のデューティ比を変更する
デューティ比変更手段と、を備える制御システムとする
と良い。
【0040】ガスセンサ素子のセンサ抵抗値が、温度や
湿度などの環境の変化によって大きく変化すると、これ
に伴ってA/D変換回路のA/D変換値が大きく変動す
る。従って、このままの状態では、特定ガスの濃度変化
に起因して生じるセンサ抵抗値の変化を、確実に検知す
ることが困難になる。これに対して、本発明の制御シス
テムでは、A/D変換値が所定範囲外となったときに、
パルス信号のデューティ比を変更して、A/D変換値が
所定範囲内となるようにする。従って、温度や湿度など
の環境の変化があっても、A/D変換値が偏ることなく
所定範囲内に保持されるため、特定ガスの濃度変化に起
因して生じるセンサ抵抗値の変化を、確実に検知するこ
とができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の第1の実
施形態について、図1〜図4に示す図面等を参照しつつ
説明する。図1に示す回路図及びブロック図は、本実施
形態1にかかる制御システム10の概略を示す。即ち、
本制御システム10は、特定ガスの濃度によってそのセ
ンサ抵抗値Rsが変化する、具体的には、NOxガス等
の酸化ガスの濃度が上昇するとそのセンサ抵抗値Rsが
高くなる酸化物半導体のガスセンサ素子11を含むガス
センサ素子駆動回路12と、制御回路13とを有する。
なお、本実施形態に用いるガスセンサ素子11は、特定
ガスの濃度や温度・湿度などの環境変化によって、セン
サ抵抗値Rsが通常50kΩ〜5MΩの範囲で変化する
ものである。
【0042】ガスセンサ素子駆動回路12は、ガスセン
サ素子11を駆動して、この素子11のセンサ抵抗値R
sの変化に応じた下記する動作点の電圧(出力電圧Vo
ut)を得るための回路であり、後述するようなパルス
信号Scを入力するパルス入力端子(パルス入力点)1
7と、出力端子18とを有する。このパルス入力端子1
7には、抵抗値Rc(本実施形態では7.5kΩ)の固
定抵抗器15とダイオード16が直列に接続され、静電
容量C(本実施形態では3.3μF)で一端14Bが接
地されたコンデンサ14の他端14Aと接続している。
さらに、上記したガスセンサ素子11は、このコンデン
サ14と並列に配置され、一端11Bが接地され、他端
11Aがコンデンサ14の他端14Aと接続している。
なお、この接続点は、センサ抵抗値Rsの変化によって
その電位が変化する動作点Pdである。出力端子18に
はこの動作点Pdの電位が導かれている。また、ダイオ
ード16は、コンデンサ14をカソードとした向きで接
続されている。
【0043】制御回路13は、内部にA/D変換回路1
9及びマイクロコンピュータ20を含んでいる。マイク
ロコンピュータ20は、公知の構成である演算を行うマ
イクロプロセッサ、プログラムやデータを一時記憶して
おくRAM、プログラムやデータを保持するROMなど
を含み、A/D変換回路19をも含むことがある。A/
D変換入力端子13ADに入力されたガスセンサ素子駆
動回路12の出力電圧Voutは、A/D変換回路19
で所定間隔毎(本実施形態では0.4sec毎)にA/
D変換されて、デジタルのA/D変換値Dadとなる。
このA/D変換値Dadをマイクロコンピュータ20で
処理することにより、ガスセンサ素子11のセンサ抵抗
値Rsやその変化などからNOxガスの濃度を算出す
る。このA/D変換回路は、0〜5Vを8ビットのデジ
タル値に変換するものであり、分解能は約20mV(≒
5V/28=19.5mV)である。
【0044】なお、制御回路13には、詳細は図示しな
いが、電子制御アセンブリ21が接続されており、上記
のようにして算出した特定ガスの濃度変化に応じて、こ
の電子制御アセンブリ21を制御している。この電子制
御アセンブリ21としては、自動車室内への外気導入の
ためのフラップを開閉するフラップ制御アセンブリや、
自動車室内の空気清浄のための空気清浄機のオンオフを
行う空気清浄機制御アセンブリなどが挙げられる。例え
ば、フラップ制御アセンブリにおいては、制御回路13
からの指示に応じて、モータが動作し、外気導入路をフ
ラップで塞いだり、外気導入路を開放したりする制御が
行われる。
【0045】さらに、制御回路13は、A/D変換値D
adなどに応じて、その制御出力端子13CTからパル
ス信号Scを出力する。このパルス信号Scによってガ
スセンサ素子駆動回路12が駆動される。このパルス信
号Scは、図1下方の円内に示すように、0V(接地電
位)と+5Vとの2つの電位が交互に現れるパルス信号
であり、繰り返し周波数fp(本実施形態ではfp=2
kHz)であり、+5V電位(第1の電位)を時間t1
継続し、0V(第2の電位)を時間t2継続する。従っ
て、このパルス信号Scのデューティ比DT(%)は、
DT=100t1/(t1+t2)で与えられる。t1
とt2の和が繰り返し周期Tp(=t1+t2)であ
る。本実施形態では、制御出力端子13CTとしてマイ
クロコンピュータ20のオープンドレイン端子を用い
た。なお、本制御システム10は、+5Vの片電源で駆
動されるシステムである。
【0046】まず、パルス信号Scのうち第1の電位
(ハイレベル)である+5Vがパルス入力端子17に印
加されると、ダイオード16がONして、固定抵抗器1
5及びダイオード16を通じてコンデンサ14に充電さ
れる。つまり、固定抵抗器15とダイオード16は、パ
ルス入力端子17が第1の電位状態にあるときに、コン
デンサ14に充電する充電回路を構成している。従っ
て、この期間t1にはコンデンサ14の両端間の電圧
(充電電圧)が上昇する。なお、この充電の時定数(第
1の時定数)τ1は、τ1=C・Rc・Rs/(Rc+
Rs)である。一方、パルス信号Scのうち第2の電位
(ローレベル)である0Vがパルス入力端子17に印加
されると、ダイオード16がOFFするので、コンデン
サ14に充電された電荷は、ガスセンサ素子11を通じ
て放電される。つまり、コンデンサ14と並列に接続さ
れたガスセンサ素子11は、パルス入力端子17が第2
の電位状態にあるときに、コンデンサ14を放電させる
放電回路を構成している。したがって、この期間t2に
は、コンデンサ14の両端間の電圧(充電電圧)が下降
する。なお、この放電の時定数(第2の時定数)τ2
は、τ2=CRsである。
【0047】このガスセンサ素子駆動回路12は以上の
ように動作するので、パルス信号Scを繰り返し入力す
ることで、時間t1の間に充電される電荷と時間t2の
間に放電される電荷とが均衡した定常状態となり、図1
上方の円内に示すように、出力電圧Voutは、リップ
ル電圧Vrの若干のリップルを有するものの、ほぼ一定
値となる。ここで、パルス信号Scの周波数fpは、A
/D変換回路19の分解能約20mVを下回るような十
分高い周波数に設定するのが好ましく、本実施形態で
は、上記したようにfp=2kHzとしている。このた
め、ガスセンサ素子駆動回路12とA/D変換回路19
(制御回路13)とを、即ち、出力端子18とA/D変
換入力端子13とを、直接接続してもリップルに起因し
てA/D変換値Dadに変動を生じさせることがなく、
安価にできる。
【0048】なお、リップル分を除去するため、A/D
変換回路19にパルス信号Scの周波数fpよりも高い
カットオフ周波数を持つ低域フィルタ(LPF:図示し
ない)を内蔵させ、出力電圧Voutの波形からリップ
ルを除去してからA/D変換を行うようにしても良い。
この場合には、LPFを構成するための電子部品費用な
どが掛かるが、出力電圧Voutに重畳されるノイズを
も除去できるので、車載用などノイズの多い環境で使用
する場合には特に有効になる。
【0049】次いで、このガスセンサ素子駆動回路12
を含む制御システム10において、ガスセンサ素子11
のセンサ抵抗値Rsを変化させた場合の出力電圧Vou
t(A/D変換値Dad)の変化を図2に示す。パラメ
ータとしてパルス信号Scのデューティ比DT(%)を
用いている。なお、実際には、ガスセンサ素子11に代
えて、可変抵抗器を図1に示す回路に取り付けて、出力
電圧Voutを測定した。容易に理解できるように、パ
ルス信号Scのデューティ比DTが一定でも、センサ抵
抗値Rsが変化すると、出力電圧Voutが変化する。
センサ抵抗値Rsが大きくなると放電の時定数τ2が大
きくなって放電されにくくなり、再び充電される電荷と
放電される電荷とが均衡するまで、コンデンサ14の充
電電圧が高くなるからである。
【0050】なお、上記したように、パルス信号の周波
数fp=2kHz、固定抵抗器15の抵抗値Rc=7.
5kΩ、コンデンサ14の静電容量C=3.3μFであ
る。このグラフから判るように、デューティ比DTを一
定とした場合、センサ抵抗値Rsの増加に応じて出力電
圧Voutが単調かつ緩やかに増加している。このため
出力電圧Vout、従ってこれをA/D変換したA/D
変換値Dadと、印加しているパルス信号のデューティ
比DTから、センサ抵抗値Rsを求めることができる。
また、グラフから容易に理解できるように、センサ抵抗
値Rsが数桁(例えば1kΩ〜1MΩまで3桁)分変化
しても、測定可能であることを示している。
【0051】その上、この特性は、前記したようにガス
センサ素子が温度や湿度などの環境によって大きく変化
した場合にも、パルス信号Scのデューティ比DTを変
化させることで、出力電圧を適当な範囲に変化させて、
精度良く特定ガスの濃度変化を検出できることを示して
いる。例えば、デューティ比DT=90%のパルス信号
Scをガスセンサ素子駆動回路12に入力していたとき
に、センサ抵抗値Rsが環境の変化で100kΩ以上の
値に変化した場合を想定する。この場合には、出力電圧
Voutが4.2V程度の高い値に偏る。この状態でさ
らに特定ガスの濃度が増えたためにセンサ抵抗値Rsが
若干上昇したとしても、グラフの傾きが小さいので出力
電圧Voutの変化が小さく、正確に特定ガスの濃度変
化を検知することは難しい。
【0052】これに対し、パルス信号Scのデューティ
比DTをDT=10%に変更すると、出力電圧Vout
は2.5V程度になり、グラフの傾きも大きくなる。こ
のため、この状態でさらに特定ガスの濃度が増えてセン
サ抵抗値Rsが若干上昇すると、出力電圧Voutが大
きく変化する。従って、正確に特定ガスの濃度変化を検
知することができる。つまり、このようにしてデューテ
ィ比DTを変化させることで、出力電圧Voutを所定
範囲内にしておくことができ、特定ガスの濃度変化を精
度良く検知することができる。さらに、ガスセンサ素子
11の特性にバラツキがある場合にも、パルス信号Sc
のデューティ比DTを変化させることで、バラツキを吸
収して測定可能であることを示している。
【0053】次いで、本実施形態の制御システム10に
おいて、パルス信号Scのデューティ比DTを変化させ
て出力電圧Vout(A/D変換値Dad)を所定の範
囲内に制御する制御フローについて説明する。以下に説
明するデューティ比初期設定処理(図3参照)は、マイ
クロコンピュータ20内でのメインルーチン(詳述しな
い)に対し、制御システム10の駆動初期に割り込み処
理によって実行される。以下のフローでは、出力電圧V
out(A/D変換値Dad)が0.5〜1.5Vの範
囲になるように制御する。
【0054】割り込みによってこのデューティ比初期設
定処理が実行されると、まず、ステップS31におい
て、制御回路13は、初期デューティ比DTsのパルス
信号Scをガスセンサ駆動回路12のパルス入力端子1
7に入力する。この初期デューティ比DTsとしては、
適宜の値を用いればよいが、本処理スタート時のセンサ
抵抗値Rsは温度や湿度などの他の環境等によって予測
が困難であることから、初期デューティ比DTsを増や
す方向にも減らす方向にも変更しやすいDTs=50%
程度としておくのが好ましい。
【0055】次いで、ステップS32で、出力電圧Vo
utをA/D変換した値であるA/D変換値Dadを取
得する。さらに、ステップS33で、取得したA/D変
換値Dadが0.5V未満であるかどうかを判断する。
ここで、No、即ちDad≧0.5Vの場合には、ステ
ップS34に進み、取得したA/D変換値Dadが1.
5Vを超えているかどうかを判断する。ここで、No、
即ちDad≦1.5V、従って、0.5≦Dad≦1.
5Vの場合には、初期設定が完了したとしてメインルー
チンに戻る。
【0056】ところで、ステップS33でYes、即
ち、A/D変換値Dadが0.5Vを下回っていると判
断された場合には、ステップS35に進み、パルス信号
Scのデューティ比DTとして、1ランク高い値のディ
ーティ比DTを選択して出力する。例えば、現在のデュ
ーティ比に対して、1ランク(例えば1%)高いデュー
ティ比DTを選択してパルス信号Scを出力する。これ
により、図2のグラフからも理解できるように、出力電
圧Vout(A/D変換値Dad)が上昇する。
【0057】その後、ステップS37に進み、デューテ
ィ比DTを変更したために生じる過渡応答が収まるまで
の0.1秒間待機した上で、再びS32に戻り同様な処
理を繰り返す。これにより、適当回数の繰り返しでA/
D変換値Dadが、0.5≦Dad≦1.5Vとなるた
め、上記したようにステップS34でNoとなった段階
で初期設定を完了してメインルーチンに戻る。
【0058】また、ステップS34でYes、即ち、A
/D変換値Dadが1.5Vを上回っていると判断され
た場合には、ステップS36に進み、パルス信号Scの
デューティ比DTとして、1ランク低いデューティ比を
選択して出力する。例えば、現在のデューティ比に対し
て、1ランク(例えば1%)低い値のデューティ比DT
を選択してパルス信号Scを出力する。これにより出力
電圧Vout(A/D変換値Dad)が減少する。以降
は、上記と同様に、ステップS37に進み、0.1秒間
待機した上で、再びS32に戻り同様な処理を繰り返
す。これにより、適当回数の繰り返しでA/D変換値D
adが、0.5≦Dad≦1.5Vとなるため、初期設
定を完了してメインルーチンに戻る。
【0059】次いで、本実施形態の制御システム10が
駆動されている状態において、環境の変化などによって
センサ抵抗値Rsが変化しても、出力電圧Vout(A
/D変換値Dad)を所定の範囲(本実施形態では、
0.5V〜1.5V)にする制御フローについて、図4
を参照して説明する。
【0060】割り込みによってこのデューティ変更処理
が実行されると、まず、ステップS41において、制御
回路13はA/D変換値Dadを取得する。さらに、ス
テップS42で、取得したA/D変換値Dadが0.5
V未満であるかどうかを判断する。ここで、No、即ち
Dad≧0.5Vの場合には、ステップS43に進み、
取得したA/D変換値Dadが1.5Vを超えているか
どうかを判断する。ここで、No、即ちDad≦1.5
V、従って、0.5≦Dad≦1.5Vの場合には、出
力電圧Voutが所定範囲(0.5V〜1.5V)であ
るので、デューティ比DTの変更は必要ないからメイン
ルーチンに戻る。
【0061】ところで、ステップS42でYes、即
ち、A/D変換値Dadが0.5Vを下回っていると判
断された場合には、ステップS44に進み、パルス信号
Scのデューティ比DTとして、1ランク高い値のデュ
ーティ比DTを選択して出力し、その後、メインルーチ
ンに戻る。例えば、現在のデューティ比に対して、1ラ
ンク(5%)高いデューティ比DTのパルス信号Scを
出力する。これにより、図2のグラフからも理解できる
ように、出力電圧Vout(A/D変換値Dad)が上
昇する。
【0062】また、ステップS43でYes、即ち、A
/D変換値Dadが1.5Vを上回っていると判断され
た場合には、ステップS45に進み、パルス信号Scの
デューティ比DTとして1ランク低い値のデューティ比
を選択して出力し、その後、メインルーチンに戻る。例
えば、現在のデューティ比に対して、1ランク(5%)
低い値のデューティ比DTのパルス信号Scを出力す
る。これにより出力電圧Vout(A/D変換値Da
d)が減少する。
【0063】なお、ガスセンサ素子のセンサ抵抗値Rs
が大きく変化した場合には、1ランク分のデューティ比
DTの変更では、所定の範囲(0.5V〜1.5V)に
戻らない場合も考えられるが、再び割り込みによってこ
のデューティ変更処理が実行されることにより、順次デ
ューティ比DTが増減されるので、結局はA/D変換値
Dadを所定の範囲(0.5V〜1.5V)に戻すこと
ができる。
【0064】また、上記では、1ランク異なるデューテ
ィ比DT同士の間隔を1%としたが、選択されるデュー
ティ比の値は適宜選択することができ、例えば、これよ
り小さな0.5%毎、あるいはこれより大きな2%毎に
並んだデューティ比から選択可能にすることもできる。
また、選択されるデューティ比の間隔を等間隔(上記で
は1%毎)にする必要はなく、適宜の間隔で並んだデュ
ーティ比の列としておけば良い。従って、選択するデュ
ーティ比を、…、39.2%,41.1%,43.2
%,45.4%,47.6%,50.0%,52.5
%,55.1%,57.9%,60.7%,63.8%
…というようにデューティ比DT同士の差が等比(上記
例では1.05の等比間隔)となる間隔とすることもで
きる。図2に示すグラフにおいて、各パラメータについ
てグラフ同士の間隔は、ディーティ比DTが小さくなる
ほど大きくなっている。このことから理解できるよう
に、各デューティ比同士の間隔を等比の間隔にすると、
デューティ比の列に、小さい値のデューティ比を多く含
ませることができるので、より細かな調整が可能にな
る。選択しうるデューティ比DTの値は、マイクロコン
ピュータ20内のROMに記憶しておけば良い。
【0065】また、図2に示すグラフから容易に理解で
きるように、センサ抵抗値Rsと出力電圧Vout(A
/D変換値Dad)が、デューティ比DTをパラメータ
として、一本のグラフで表される。従って、上記のよう
にデューティ比DTを予め選択しておいた値中から選ぶ
ようにすると、各デューティ比毎に、センサ抵抗値Rs
とA/D変換値Dadとの関係をマイクロコンピュータ
20内のROM内に記憶させておくことで、A/D変換
値Dadからセンサ抵抗値Rsを直ちに求めができる。
従って、環境が変化するなどしても、このような処理に
より出力電圧Vout(A/D変換値Dad)を0.5
〜1.5Vの範囲に保つことができるので、適切に特定
ガスの濃度変化を検知し、電子制御アセンブリ21を制
御することができる。
【0066】(実施形態2)次いで、第2の実施形態に
ついて図5を参照して説明する。本実施形態の制御シス
テム50は、実施形態1のガスセンサ素子駆動回路12
において、ガスセンサ素子11と固定抵抗器15とを入
れ替えたものに相当する。従って、同様な部品等には同
一の番号を付し、異なる部分を中心に説明し、同様な部
分の説明は省略あるいは簡略化する。
【0067】上記したように、本実施形態2のガスセン
サ素子駆動回路52では、パルス入力端子17とコンデ
ンサ側14をカソードとしたダイオード16との間にガ
スセンサ素子51が接続され、一方、コンデンサ14と
並列に抵抗値Rd=7.5kΩの固定抵抗器55が接続
されている。従って、制御回路13の制御出力端子13
CTから出力されたパルス信号Scをパルス入力端子1
7に入力すると、パルス信号Scが第1の電位状態(ハ
イレベル=+5V)となっている期間t1に、ガスセン
サ素子51とダイオード16を通じてコンデンサ14に
充電される。また、パルス信号Scが第2の電位状態
(ローレベル=0V)となっている期間t2には、固定
抵抗器55を通じてコンデンサ14に蓄えられた電荷が
放電される。
【0068】従って、充電時の時定数τ1=C・Rd・
Rs/(Rd+Rs)であり、放電時の時定数τ2=C
Rdとなる。ガスセンサ素子51のセンサ抵抗値Rsが
上昇すると、コンデンサ14が充電され難くなるため、
センサ抵抗値Rsと出力電圧Voutの関係は、実施形
態1の場合とちょうど逆の関係となる。なお、実施形態
1と同様、コンデンサの一端14Aがセンサ抵抗値Rs
の変化によって電位が変化する動作点Pdである。出力
端子18にはこの動作点Pdの電位が導かれている。
【0069】この制御システム50においても、出力電
圧Vout(A/D変換値Dad)から、ガスセンサ素
子51のセンサ抵抗値Rsを知ることができるので、A
/D変換値Dadを知ることで特定ガスの濃度変化を検
知することができる。また、この制御システム50にお
いても、パルス入力端子17に入力するパルス信号Sc
のデューティ比DTが大きくなると、出力電圧Vout
(A/D変換値Dad)が大きくなる。このため、ガス
センサ素子51が温度や湿度などの環境によって大きく
変化した場合にも、パルス信号Scのデューティ比DT
を変化させることで、出力電圧Voutを適当な範囲に
変化させて、精度良く特定ガスの濃度変化を検出でき
る。従って、検出した特定ガスの濃度変化に追従して、
適宜、フラップを開閉するなど電子制御アセンブリ51
を制御することができる。なお、本実施形態2の制御シ
ステム50においても、実施形態1と同様の制御フロー
(図3、図4参照)によって、パルス信号Scのデュー
ティ比DTを変化させて出力電圧を所定の範囲内に制御
すればよい。但し、A/D変換値Dadが所定範囲を下
回ったときには、ステップS35,S44(図3,図4
参照)において、実施形態1とは異なり、1ランク下の
デューティ比を選択する。また、A/D変換値Dadが
所定範囲を上回ったときには、ステップS36,S45
において、1ランク上のデューティ比を選択する。
【0070】(実施形態3)次いで、第3の実施形態に
ついて図6、図7を参照して説明する。実施形態1のガ
スセンサ素子駆動回路12では、コンデンサ14とガス
センサ素子11とを並列に接続して、ガスセンサ素子1
1を介して放電した。これに対し、本実施形態の制御シ
ステム60のガスセンサ素子駆動回路62では、コンデ
ンサ64に蓄積した電荷を、ガスセンサ素子61と第2
ダイオード65を介して接地電位(0V)となった制御
出力端子13CTに戻して放電させる点で異なる。従っ
て、同様な部品等には同一の番号を付し、異なる部分を
中心に説明し、同様な部分の説明は省略あるいは簡略化
する。
【0071】上記したように、本実施形態3のガスセン
サ素子駆動回路62では、パルス入力端子(パルス入力
点)68と一端64Bが接地されたコンデンサ64の他
端64Aとの間に、抵抗値Rc=7.5kΩの固定抵抗
器66とコンデンサ64側をカソードとした第1ダイオ
ード67とが直列に接続されたRD直列回路68と、ガ
スセンサ素子61とコンデンサ64側をアノードとした
第2ダイオード65が直列に接続されたSD直列回路6
9とが、並列に接続されている。なお、コンデンサの他
端64Aがセンサ抵抗値Rsの変化によって電位が変化
する動作点Pdである。出力端子69にはこの動作点P
dの電位が導かれている。
【0072】制御回路13の制御出力端子13CTから
出力されたパルス信号Scをガスセンサ素子駆動回路6
2のパルス入力端子68に入力すると、パルス信号Sc
が第1の電位状態(ハイレベル=+5V)となっている
期間t1に、固定抵抗器66と第1ダイオード67から
なるRD直列回路68を通じてコンデンサ64に充電さ
れる。従って、固定抵抗器66と第1ダイオード67と
は充電回路を構成する。また、パルス信号Scが第2の
電位状態(ローレベル=0V)となっている期間t2に
は、第2ダイオード65及びガスセンサ素子61からな
るSD直列回路69を通じてコンデンサ64に蓄えられ
た電荷が放電される。従って、第2ダイオード65及び
ガスセンサ素子61は放電回路を構成する。また、充電
時の時定数(第1の時定数)τ1=CRcであり、放電
時の時定数(第2の時定数)τ2=CRsとなる。ガス
センサ素子61のセンサ抵抗値Rsが上昇すると、コン
デンサ64が放電され難くなるため、出力電圧Vout
が上昇する。つまり、センサ抵抗値Rsと出力電圧Vo
utの関係は、実施形態1の場合と似た関係となる。
【0073】但し、実施形態1では、固定抵抗器15を
流れる電荷の一部は、コンデンサ14に充電されずにガ
スセンサ素子11を流れるため充電の効率がやや低い。
また、コンデンサ14の充電電圧、即ち出力電圧Vou
tは、最大でも、つまりデューティ比DT=100%に
した場合でも、固定抵抗器15とガスセンサ素子11で
分圧した値(5V×Rs・(Rc+Rs))までにしか
ならない。これに対し、本実施形態のガスセンサ素子駆
動回路62では、充電と放電の経路を2つのダイオード
65,67を用いて分離したので、充電効率が高く、V
outを比較的高くすることができる。特に、センサ抵
抗値Rsが低い場合にもVoutを比較的高くすること
ができるので、この制御システム60で対応できるセン
サ抵抗値Rsの範囲を低い方に拡げることができる。
【0074】この効果は、図7のグラフと、実施形態1
の制御システム10における図2のグラフとを対比すれ
ば明らかである。即ち、図7のグラフは、センサ抵抗R
sの高いところでは、図2のグラフとほぼ同様である
が、センサ抵抗値Rsが小さい範囲では、図2のグラフ
とは異なり、Voutが十分大きい。そして、センサ抵
抗Rsが小さい領域(例えばRs=1〜5kΩの領域)
でも、デューティ比を大きく(例えばDT≧80%)す
れば、出力電圧Voutとして十分大きな値(Vout
≧2.0V)が得られる。また、、センサ抵抗Rs≦1
kΩとなる範囲においても、特定ガス濃度の変化を測定
することができることが判る。このように、本実施形態
3の制御システム60(ガスセンサ素子駆動回路62)
を用いると、より広い範囲のセンサ抵抗の変化に対応し
て、ガス濃度変化の検出が可能であることが判る。
【0075】この制御システム60においても、出力電
圧Vout(A/D変換値Dad)から、ガスセンサ素
子61のセンサ抵抗値Rsを知ることができるので、A
/D変換値Dadを知ることで特定ガスの濃度変化を検
知することができる。また、この制御システム60にお
いても、パルス入力端子68に入力するパルス信号Sc
のデューティ比DTが大きくなると、出力電圧Vout
(A/D変換値Dad)が大きくなる。このため、ガス
センサ素子が温度や湿度などの環境によって大きく変化
した場合にも、パルス信号Scのデューティ比DTを変
化させることで、出力電圧Voutを適当な範囲に変化
させて、精度良く特定ガスの濃度変化を検知できる。
【0076】従って、検出した特定ガスの濃度変化に追
従して、適宜、フラップを開閉するなど電子制御アセン
ブリ21を制御することができる。なお、本実施形態3
の制御システム60においても、実施形態1と同様の制
御フロー(図3、図4参照)によって、パルス信号Sc
のデューティ比DTを変化させて出力電圧Voutを所
定範囲内に制御すればよい。なお、デューティ比DTを
変化させるにあたって、選択可能とするデューティ比の
値としては、等間隔(例えば1%間隔)の値から選択し
ても良いが、図7のグラフから明らかなように、デュー
ティ比50%付近で互いの間隔を大きく、デューティ比
が大きい領域及び小さい領域で互いの間隔が小さくなる
ように選択すると良く。例えば、…39.2%,41.
1%,43.2%,45.4%、47.6%、50.0
%、52.4%、54.6%、56.8%、58.9
%、60.8%…というように、50を中心に1.05
の比率で減少、及び1/1.05の比率で増加する数値
の列を選択するものが挙げられる。
【0077】(実施形態4)次いで、第4の実施形態に
ついて図8を参照して説明する。本実施形態4の制御シ
ステム70は、実施形態3のガスセンサ素子駆動回路6
2において、ガスセンサ素子61と固定抵抗器66とを
入れ替えたものに相当する。従って、同様な部品等には
同一の番号を付し、異なる部分を中心に説明し、同様な
部分の説明は省略あるいは簡略化する。
【0078】上記したように、本実施形態4のガスセン
サ素子駆動回路72では、パルス入力端子68と一端6
4Bが接地されたコンデンサ64の他端64Aとの間
に、ガスセンサ素子61とコンデンサ64側をカソード
とした第1ダイオード67とが直列に接続されたSD直
列回路78と、抵抗値Rd=7.5kΩの固定抵抗器7
6とコンデンサ64側をアノードとした第2ダイオード
65が直列に接続されたRD直列回路79とが、並列に
接続されている。なお、コンデンサの他端64Aがセン
サ抵抗値Rsの変化によって電位が変化する動作点Pd
である。出力端子69にはこの動作点Pdの電位が導か
れている。
【0079】制御回路13の制御出力端子13CTから
出力されたパルス信号Scをパルス入力端子68に入力
すると、パルス信号Scが第1の電位状態(ハイレベル
=+5V)となっている期間t1に、ガスセンサ素子7
1と第1ダイオード67とからなるSD直列回路78を
通じてコンデンサ64に充電される。従って、ガスセン
サ素子71と第1ダイオード67とは充電回路を構成す
る。また、パルス信号Scが第2の電位状態(ローレベ
ル=0V)となっている期間t2には、第2ダイオード
65及び固定抵抗器76からなるRD直列回路79を通
じてコンデンサ64に蓄えられた電荷が放電される。従
って、第2ダイオード65と固定抵抗器76とは放電回
路を構成する。また、充電時の時定数τ1=CRsであ
り、放電時の時定数τ2=CRdとなる。ガスセンサ素
子71のセンサ抵抗値Rsが上昇すると、コンデンサ6
4が充電され難くなるため、出力電圧Voutが減少す
る。つまり、センサ抵抗値Rsと出力電圧Voutの関
係は、実施形態3の場合と逆、従って実施形態2に似た
関係となる。
【0080】但し、実施形態2の制御システム50で
は、ガスセンサ素子51を流れる電荷の一部は、コンデ
ンサ14に充電されずに固定抵抗器55を流れるため充
電の効率がやや低い。また、コンデンサ14の充電電
圧、即ち出力電圧Voutは、最大でも、つまりデュー
ティ比DT=100%にした場合でも、ガスセンサ素子
11と固定抵抗器15で分圧した値(5V×Rd・(R
d+Rs))までにしかならない。これに対し、本実施
形態のガスセンサ素子駆動回路72では、充電と放電の
経路を2つのダイオード65,67を用いて分離したの
で、充電効率が高く、Voutを比較的高くすることが
できる。上記実施形態3とは逆に、特に、センサ抵抗値
Rsが高い場合にもVoutを比較的高くすることがで
きるので、この制御システム70で対応できるセンサ抵
抗値Rsの範囲を高い方に拡げることができる。
【0081】この制御システム70においても、出力電
圧Vout(A/D変換値Dad)から、ガスセンサ素
子71のセンサ抵抗値Rsを知ることができるので、A
/D変換値Dadを知ることで特定ガスの濃度を検知す
ることができる。また、この制御システム70において
も、パルス入力端子68に入力するパルス信号Scのデ
ューティ比DTが大きくなると、出力電圧Vout(A
/D変換値Dad)が大きくなる。このため、ガスセン
サ素子が環境によって大きく変化した場合にも、パルス
信号Scのデューティ比DTを変化させることで、出力
電圧を適当な範囲に変化させて、精度良く特定ガスの濃
度変化を検出できる。従って、検出した特定ガスの濃度
変化に追従して、適宜、フラップを開閉するなど電子制
御アセンブリ21を制御することができる。
【0082】なお、本実施形態4の制御システム70に
おいても、実施形態1と同様の制御フロー(図3、図4
参照)によって、パルス信号Scのデューティ比DTを
変化させて出力電圧Voutを所定範囲内に制御すれば
よい。但し、実施形態2と同じく、A/D変換値Dad
が所定範囲を下回ったときには、ステップS35,S4
4(図3,図4参照)において、1ランク下のデューテ
ィ比を選択する。また、A/D変換値Dadが所定範囲
を上回ったときには、ステップS36,S45におい
て、1ランク上のデューティ比を選択する。デューティ
比DTを変化させるにあたって、選択可能とするデュー
ティ比の値としては、図7のグラフから明らかなよう
に、デューティ比50%付近で互いの間隔を大きく、デ
ューティ比が大きい領域及び小さい領域で互いの間隔が
小さくなるように選択すると良い。
【0083】以上において、本発明を実施形態1〜4に
即して説明したが、本発明は上記実施形態1〜4に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適
宜変更して適用できることはいうまでもない。例えば、
上記では、特定ガス(NOxなどの酸化ガス)の濃度が
上がるとセンサ抵抗値Rsが高くなるタイプの素子を用
いたが、この逆に特定ガスがハイドロカーボンなどの還
元ガスであって、この特定ガスの濃度が上がるとセンサ
抵抗値Rsが下がるといった別の特性を有するガスセン
サ素子を用いる場合にも適用することができる。また、
上記各実施形態では、A/D変換回路19とマイクロコ
ンピュータ20とを別体のものとして説明したが、マイ
クロコンピュータ内にA/D変換回路を組み込んで、ア
ナログ入力ポートに入力したアナログ電圧(出力電圧V
out)をマイクロコンピュータ内でA/D変換してデ
ジタル値(A/D変換値Dad)を取得し、各種の処理
に使用しても良い。
【0084】また、実施形態1,2の制御システム1
0,50では、実施形態3,4の制御システム60,7
0より、測定可能なセンサ抵抗Rsの範囲がやや狭いこ
とは前記したが、第2ダイオード65が不要である分安
価にできるメリットがあり、使用するガスセンサ素子の
センサ抵抗値Rsの変化範囲などを勘案して選択すれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかるガスセンサ駆動回路及びガ
スセンサ素子を用いた制御システムの構成を示す回路図
及びブロック図である。
【図2】図1に示す制御システムにおいて、入力したパ
ルス信号のデューティ比をパラメータとして、ガスセン
サ素子のセンサ抵抗値Rsを変化させたときの、動作点
Pdにおける出力電圧Voutの変化を示すグラフであ
る。
【図3】図1に示す制御システムにおける制御のうち、
入力するパルス信号の初期設定を行う制御の内容を示す
フローチャートである。
【図4】図1に示す制御システムにおける制御のうち、
通常の駆動状態において、出力電圧Voutを所定の範
囲に保持する制御の内容を示すフローチャートである。
【図5】実施形態2にかかるガスセンサ駆動回路及びガ
スセンサ素子を用いた制御システムの構成を示す回路図
及びブロック図である。
【図6】実施形態3にかかるガスセンサ駆動回路及びガ
スセンサ素子を用いた制御システムの構成を示す回路図
及びブロック図である。
【図7】図6に示す制御システムにおいて、入力したパ
ルス信号のデューティ比をパラメータとして、ガスセン
サ素子のセンサ抵抗値Rsを変化させたときの、動作点
Pdにおける出力電圧Voutの変化を示すグラフであ
る。
【図8】実施形態4にかかるガスセンサ駆動回路及びガ
スセンサ素子を用いた制御システムの構成を示す回路図
及びブロック図である。
【符号の説明】
10,50,60,70 制御システム 11,51,61,71 ガスセンサ素子 12,52,62,72 ガスセンサ素子駆動回路 13 制御回路 14,64 コンデンサ 15,55,66,76 固定抵抗器 16 ダイオード 67 第1ダイオード 65 第2ダイオード 17,68 パルス入力端子(パルス入力点) 19 A/D変換回路 20 マイクロコンピュータ 21 電子制御アセンブリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−216442(JP,A) 特開2001−183325(JP,A) 特開2001−228109(JP,A) 特開 昭60−42646(JP,A) 特開 昭60−46454(JP,A) 実開 平2−21552(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 - 27/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定ガスの濃度変化によって、センサ抵抗
    の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システムで
    あって、 第1の電位状態と第2の電位状態とを有する繰り返し波
    形のパルス信号が入力されるパルス入力点と、 コンデンサと、 上記パルス入力点に上記第1の電位状態の信号が入力さ
    れている期間に、充電用抵抗器を介して上記コンデンサ
    に充電させる充電回路と、 上記パルス入力点に上記第2の電位状態の信号が入力さ
    れている期間に、放電用抵抗器を介して上記コンデンサ
    を放電させる放電回路と、 を含み、 上記充電回路の充電用抵抗器及び放電回路の放電用抵抗
    器の少なくともいずれかは、上記センサ抵抗値を有する
    ガスセンサ素子を含み、上記充電回路の充電電流及び上
    記放電回路の放電電流の少なくともいずれかは、上記ガ
    スセンサ素子のセンサ抵抗値の変化に応じて変化し、 上記制御システムはさらに、 マイクロコンピュータを含む制御回路であって、 上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ素子の
    センサ抵抗値の変化により、電位が変化する動作点の電
    位をA/D変換するA/D変換回路を備え、 上記パルス入力点に接続され、上記パルス信号を出力す
    る制御回路と、 を含む制御システム。
  2. 【請求項2】特定ガスの濃度変化によって、センサ抵抗
    の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システムで
    あって、 第1の電位状態と第2の電位状態とを有する繰り返し波
    形のパルス信号が入力されるパルス入力点と、 コンデンサと、 上記パルス入力点に上記第1の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、充電用抵抗器を介して第1の時
    定数で上記コンデンサに充電する充電回路と、 上記パルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、放電用抵抗器を介して第2の時
    定数で上記コンデンサを放電させる放電回路であって、 上記放電用抵抗器は、上記センサ抵抗値を有するガスセ
    ンサ素子を含み、 上記第2の時定数は、上記センサ抵抗値の変化に応じて
    変化する放電回路と、 マイクロコンピュータを含む制御回路であって、 上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ素子の
    センサ抵抗値変化により、電位が変化する動作点の電位
    を入力するA/D変換回路を備え、 上記パルス入力点に接続され、上記パルス信号を出力す
    る制御回路と、を含む制御システム。
  3. 【請求項3】特定ガスの濃度変化によって、センサ抵抗
    の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システムで
    あって、 第1の電位状態と第2の電位状態とを有する繰り返し波
    形のパルス信号が入力されるパルス入力点と、 コンデンサと、 上記パルス入力点に上記第1の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、充電用抵抗器を介して第1の時
    定数で上記コンデンサに充電させる充電回路であって、 上記充電用抵抗器は、上記センサ抵抗値を有するガスセ
    ンサ素子を含み、 上記第1の時定数は、上記センサ抵抗値の変化に応じて
    変化する充電回路と、 上記パルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、放電用抵抗器を介して第2の時
    定数で上記コンデンサを放電させる放電回路と、 マイクロコンピュータを含む制御回路であって、 上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ素子の
    センサ抵抗値変化により、電位が変化する動作点の電位
    を入力するA/D変換回路を備え、 上記パルス入力点に接続され、上記パルス信号を出力す
    る制御回路と、を含む制御システム。
  4. 【請求項4】特定ガスの濃度変化によって、センサ抵抗
    の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システムで
    あって、 第1の電位状態と第2の電位状態とを有する繰り返し波
    形のパルス信号が入力されるパルス入力点と、 コンデンサと、 上記パルス入力点に上記第1の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、抵抗器とダイオードとを介して
    第1の時定数で上記コンデンサに充電する充電回路と、 上記パルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、上記ガスセンサ素子を介して第
    2の時定数で上記コンデンサを放電させる放電回路と、 マイクロコンピュータを含む制御回路であって、 上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ素子の
    センサ抵抗値変化により、電位が変化する動作点の電位
    を入力するA/D変換回路を備え、 上記充電回路のパルス入力点に接続され、上記パルス信
    号を出力する制御回路と、を含む制御システム。
  5. 【請求項5】特定ガスの濃度変化によって、センサ抵抗
    の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システムで
    あって、 第1の電位状態と第2の電位状態とを有する繰り返し波
    形のパルス信号が入力されるパルス入力点と、 コンデンサと、 上記パルス入力点に上記第1の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、上記ガスセンサ素子とダイオー
    ドとを介して第1の時定数で上記コンデンサに充電する
    充電回路と、 上記パルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、抵抗器を介して第2の時定数で
    上記コンデンサを放電させる放電回路と、 マイクロコンピュータを含む制御回路であって、 上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ素子の
    センサ抵抗値変化により、電位が変化する動作点の電位
    を入力するA/D変換回路を備え、 上記充電回路のパルス入力点に接続され、上記パルス信
    号を出力する制御回路と、を含む制御システム。
  6. 【請求項6】特定ガスの濃度変化によって、センサ抵抗
    の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システムで
    あって、 第1の電位状態と第2の電位状態とを有する繰り返し波
    形のパルス信号が入力されるパルス入力点と、 コンデンサと、 上記パルス入力点に上記第1の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、抵抗器とこれに直列に接続した
    第1のダイオードとからなるRD直列回路を介して第1
    の時定数で上記コンデンサに充電する充電回路と、 上記パルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、上記ガスセンサ素子とこれに直
    列に接続した第2のダイオードとからなり、上記RD直
    列回路と並列に接続されたSD直列回路を介して第2の
    時定数で上記コンデンサを放電させる放電回路と、 マイクロコンピュータを含む制御回路であって、 上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ素子の
    センサ抵抗値変化により、電位が変化する動作点の電位
    を入力するA/D変換回路を備え、 上記充電回路のパルス入力点に接続され、上記パルス信
    号を出力する制御回路と、を含む制御システム。
  7. 【請求項7】特定ガスの濃度変化によって、センサ抵抗
    の値が変化するガスセンサ素子を用いた制御システムで
    あって、 第1の電位状態と第2の電位状態とを有する繰り返し波
    形のパルス信号が入力されるパルス入力点と、 コンデンサと、 上記パルス入力点に上記第1の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、上記ガスセンサ素子とこれに直
    列に接続した第1のダイオードとからなるSD直列回路
    を介して第1の時定数で上記コンデンサに充電する充電
    回路と、 上記パルス入力点に上記第2の電位状態のパルス信号が
    入力されている期間に、抵抗器とこれに直列に接続した
    ダイオードとからなり、上記SD直列回路と並列に接続
    されたRD直列回路を介して第2の時定数で上記コンデ
    ンサを放電させる放電回路と、 マイクロコンピュータを含む制御回路であって、 上記コンデンサの一端であって、上記ガスセンサ素子の
    センサ抵抗値変化により、電位が変化する動作点の電位
    を入力するA/D変換回路を備え、 上記充電回路のパルス入力点に接続され、上記パルス信
    号を出力する制御回路と、を含む制御システム。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかに記載の制
    御システムであって、 前記第1の電位状態及び第2の電位状態のいずれか一方
    は、接地電位状態であり、 他方は、上記接地電位よりも電位が高い正電位状態であ
    る制御システム。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項8のいずれかに記載の制
    御システムであって、 前記制御回路は、 前記A/D変換回路のA/D変換値が所定範囲外になっ
    たかどうかを判断する出力範囲判断手段と、 上記A/D変換値が上記所定範囲外となったときに、上
    記A/D変換値が上記所定範囲内となるように、前記パ
    ルス信号のデューティ比を変更するデューティ比変更手
    段と、 を備える制御システム。
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