JP2010038600A - ガスセンサ素子 - Google Patents

ガスセンサ素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2010038600A
JP2010038600A JP2008199240A JP2008199240A JP2010038600A JP 2010038600 A JP2010038600 A JP 2010038600A JP 2008199240 A JP2008199240 A JP 2008199240A JP 2008199240 A JP2008199240 A JP 2008199240A JP 2010038600 A JP2010038600 A JP 2010038600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor element
gas
gas sensor
catalyst
metal oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008199240A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Ikeda
正俊 池田
Keigo Mizutani
圭吾 水谷
Yasufumi Suzuki
康文 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008199240A priority Critical patent/JP2010038600A/ja
Publication of JP2010038600A publication Critical patent/JP2010038600A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】触媒性能の耐久劣化を抑制することができるとともに早期に活性させることのできる、低コストのガスセンサ素子を提供すること。
【解決手段】本発明のガスセンサ素子1は、酸素イオン伝導性の固体電解質体と、固体電解質体の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けた被測定ガス側電極及び基準ガス側電極と、被測定ガス側電極を覆うとともに被測定ガスを透過させる拡散抵抗層14と、拡散抵抗層14の外側面140に形成されるとともに被毒物質を捕集する触媒150を有するトラップ層15とを有する。トラップ層15は、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物151を触媒150として含有してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子に関する。
従来から、酸素イオン伝導性の固体電解質体と、該固体電解質体の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けた被測定ガス側電極及び基準ガス側電極とを有するガスセンサ素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記ガスセンサ素子は、上記被測定ガス側電極を覆うとともに被測定ガスを透過させる拡散抵抗層と、該拡散抵抗層の外側面に形成され触媒を担持したトラップ層とを有している。
そして、被測定ガスは、上記トラップ層及び上記拡散抵抗層を通過して上記被測定ガス側電極に到達する。このとき、被測定ガス中に含まれ、ガスセンサ素子の検出精度を低下させるおそれのあるH2(水素)ガスなどの可燃性ガスは上記トラップ層にて燃焼され、Pb(鉛)などの被毒物質は上記トラップ層にて捕集される。
特許第3488818号公報
ところが、上記従来のガスセンサ素子においては、以下のような問題点があった。すなわち、従来、上記トラップ層の触媒としては貴金属が用いられてきたが、ガスセンサ素子の使用環境下である高温酸化雰囲気においては貴金属粒子の表面が酸化し、この貴金属酸化物が溶融・蒸発してしまっていた。そしてその結果、触媒中の貴金属の含有量が減少し、上記トラップ層の触媒性能が劣化するという問題があった。
また、触媒として例えばPt(白金)を用いた場合には、PtがPb(鉛)と反応し合金化するため上記トラップ層の触媒性能が劣化するおそれがあった。
さらに、触媒として貴金属を使用するため、ガスセンサ素子の製造コストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、トラップ層の触媒性能の耐久劣化を抑制することができるとともに早期に活性することのできる、低コストのガスセンサ素子を提供しようとするものである。
本発明は、酸素イオン伝導性の固体電解質体と、該固体電解質体の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けた被測定ガス側電極及び基準ガス側電極と、上記被測定ガス側電極を覆うとともに上記被測定ガスを透過させる拡散抵抗層と、該拡散抵抗層の外側面に形成されるトラップ層とを有するガスセンサ素子であって、
上記トラップ層は、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物を触媒として含有することを特徴とするガスセンサ素子にある(請求項1)。
本発明において、上記トラップ層は、上記触媒として、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物を含有する。これにより、トラップ層の触媒性能の耐久劣化を抑制することができるとともに早期に活性することのできる、低コストのガスセンサ素子を得ることができる。
すなわち、被測定ガス中のH2ガス等をトラップ層において浄化する浄化率については、上記卑金属酸化物は、ガスセンサ素子の使用環境下において、貴金属のみかなる触媒と同等の性能を発揮することができる。このため、触媒として卑金属酸化物を含有させることによって触媒中の貴金属の含有量を減らす、あるいは貴金属を含有しないよう構成しても、ガスセンサ素子の活性温度を十分に低くすることができ、ガスセンサ素子を早期に活性化することができる。
また、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物は貴金属よりも融点が高い。すなわち、ガスセンサ素子の実際の使用環境である高温環境下においても、貴金属のみを用いた触媒とは異なり、卑金属酸化物の触媒が蒸散することがなく、また凝集することもない。このように高温安定性に優れ十分な活性を有する卑金属酸化物を触媒として用いることによって、触媒中の貴金属の含有量を減らす、あるいは貴金属を含有しないようにすることにより、ガスセンサ素子の高温安定性を向上させることができる。このため、触媒性能の耐久劣化を抑制することができる。
また、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物は、貴金属とは異なり、Pbなどの被毒物質と反応することがないため、触媒の耐久劣化を抑制することができる。
また、貴金属よりも比較的安価なペロブスカイト構造の卑金属酸化物を用いることによって、触媒中の貴金属の含有量を減らす、あるいは貴金属を用いないようにすることにより、ガスセンサ素子の製造コストを低減することができる。
以上のとおり、本発明によれば、触媒性能の耐久劣化を抑制することができるとともに早期に活性させることのできる、低コストのガスセンサ素子を提供することができる。
本発明において、上記卑金属とは、例えばPt、Auなどの貴金属ではない金属をいう。
そして、上記卑金属としては、例えば、La、Sr、Ba、Fe、Co、Cu、Zn、Mn、Niを用いることができる。
また、上記触媒としては、上記卑金属酸化物のほか、例えばPtなどの貴金属を含有させることもできる。
また、本発明のガスセンサ素子としては、自動車エンジン等の各種車両用内燃機関の排気管に設置して、排気ガスフィードバックシステムに使用する空燃比センサ素子(A/Fセンサ素子)、排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ素子(O2センサ素子)、排気管に設置する三元触媒の劣化検知等に利用するNOx等の大気汚染物質濃度を調べるNOxセンサ素子等がある。
また、上記トラップ層は、少なくともα−アルミナ、γ−アルミナ又はθ−アルミナのいずれか一つを含有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、トラップ層の耐熱性を向上させることができ、ひいてはガスセンサ素子の長寿命化を図ることができる。
また、上記卑金属酸化物は、ペロブスカイト構造におけるAサイトにLa(ランタン)を有することが好ましい(請求項3)。
この場合には、ガスセンサ素子の活性温度をより一層低くすることができ、ガスセンサ素子の早期活性を実現することができる。
なお、上記Aサイトとは、ペロブスカイト構造の構造式をABOxとしたときの該構造式中のAの部分をいう。
また、上記Aサイトには、Sr(ストロンチウム)を有することが好ましい(請求項4)。
この場合には、ガスセンサ素子の一層の早期活性を実現することができる。
また、上記Aサイトは、実質的にLaとSrとからなることが好ましい(請求項5)。
この場合には、ガスセンサ素子のより一層の早期活性を実現することができる。
なお、上記卑金属酸化物として、例えば、(La0.9Sr0.1)(Fe0.250.75)O3、(La0.9Sr0.1)(Ni0.25Fe0.75)O3、(La0.9Sr0.1)(Zn0.25Fe0.75)O3など種々のものがある。
また、上記において実質的にとは、ペロブスカイト構造におけるAサイトが、LaとSrとによって100%構成されるように調合した状態のことをいい、不可避的不純物が含まれていてもよいという意味である。
また、上記卑金属酸化物は、ペロブスカイト構造におけるBサイトにFe、Y、Ni、Zn、Mn、Coのうち少なくとも一種を有することが好ましい(請求項6)。
この場合にも、ガスセンサ素子のより一層の早期活性を実現することができる。
上記Bサイトとは、ペロブスカイト構造の構造式をABOxとしたときの該構造式中のBの部分をいう。
(実施例1)
本発明のガスセンサ素子に係る実施例について、図1〜図3とともに説明する。
本例のガスセンサ素子1は、図3に示すように、酸素イオン伝導性の固体電解質体11と、固体電解質体11の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けた被測定ガス側電極12及び基準ガス側電極13とを有する。
また、ガスセンサ素子1は、図1〜図3に示すように、被測定ガス側電極12を覆うとともに被測定ガスを透過させる拡散抵抗層14と、拡散抵抗層14の外側面140に形成されるとともに被測定ガス側電極12を被毒劣化させる被毒物質を捕集する触媒150を有するトラップ層15とを有する。
そして、トラップ層15は、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物151を触媒150として含有する。
以下、詳細に説明する。
本例のガスセンサ素子1としては、自動車エンジン等の各種車両用内燃機関の排気管に設置して、排気ガスフィードバックシステムに使用する空燃比センサ素子(A/Fセンサ素子)、排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ素子(O2センサ素子)、排気管に設置する三元触媒の劣化検知等に利用するNOx等の大気汚染物質濃度を調べるNOxセンサ素子等がある。
本例のガスセンサ素子1は、前述した固体電解質体11、被測定ガス側電極12、基準ガス側電極13、拡散抵抗層14、トラップ層15のほか、以下の部分を有する。
すなわち、ガスセンサ素子1は、図3に示すように、拡散抵抗層14の一方の面を覆う緻密な遮蔽層16と、被測定ガスを導入する被測定ガス室120と、基準ガスを導入する基準ガス室170を形成するための基準ガス室形成層17と、通電により発熱する発熱部181と発熱部181が印刷されたヒータ基板182とを備えたヒータ18とを有する。以下、具体的に説明する。
固体電解質体11の一方の面には被測定ガス側電極12が配設されており、他方の面には基準ガス側電極13が配設されている。
そして、固体電解質体11における被測定ガス側電極12が配設されている側の面には、被測定ガス室120及び拡散抵抗層14を介して遮蔽層16が積層されている。
一方、固体電解質体11における基準ガス側電極13が配設されている側の面には、基準ガス室形成層17を介して、通電により発熱する発熱部181と該発熱部181が印刷されたヒータ基板182とを備えたヒータ18が積層されている。
上記トラップ層15は、図1、図3に示すように、遮蔽層16と固体電解質体11とに面していない部分における拡散抵抗層14の外側面140、すなわち、被測定ガスの導入口を覆うように形成されている。
そして、トラップ層15は、図1に示すように、膜厚dを例えば20〜2000μmとすることができる。この場合には、H2ガス等の浄化率を向上させることができるとともに、ガスセンサ素子1の応答性を向上させることができる。
このトラップ層15は、被測定ガス中に含まれ、ガスセンサ素子1の検出精度を低下させるおそれのある、例えばH2ガス、CO(一酸化炭素)ガスなどの未燃焼ガスを燃焼させるほか、例えばPb(鉛)、Si(ケイ素)、P(リン)などの被測定ガス側電極12を被毒させる被毒物質を捕集するために設置される。
触媒150として含有される卑金属酸化物151は、実質的にペロブスカイト構造におけるAサイトがLaとSrとからなる。具体的には、卑金属酸化物151は、例えば、(La0.9Sr0.1)(Fe0.250.75)O3とすることができる。すなわち、この場合には、AサイトはLa0.9Sr0.1であり、La及びSrのみからなるよう構成されている。また、この場合には、BサイトはFe0.250.75であり、Fe及びYのみからなるよう構成されている。
トラップ層15に含有される触媒150全体に占める卑金属酸化物151の含有量は、例えば、20〜95質量%とすることができる。
本例では、図1、図2に示すように、触媒150としてペロブスカイト構造の卑金属酸化物151のほか貴金属152を含めたが、この貴金属152としては、例えばPt(白金)を用いることができる。
なお、特に触媒150全体に占める卑金属酸化物151の含有量を、例えば50質量%以上とすることにより、本発明の作用効果をより顕著に発揮することができる。
また、触媒150としての卑金属酸化物151は、例えば平均粒径を0.1〜5μmとすることができる。
また、トラップ層15は、α−アルミナ153を含有する。すなわち、本例においては、例えば平均粒径が1〜10μmのα−アルミナ153に(La0.9Sr0.1)(Fe0.250.75)O3及びPtが担持されている。
なお、本例のガスセンサ素子1では設けていないが、トラップ層15のさらに外側に、例えば耐熱性酸化物(例えば、アルミナ、ジルコニア、チタニアなど)からなる保護層を設けることもできる。
以下に、本例の作用効果について説明する。
本例において、トラップ層15は、触媒150として、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物151を含有する。これにより、トラップ層15の触媒性能の耐久劣化を抑制することができるとともに早期に活性することのできる、低コストのガスセンサ素子1を得ることができる。
すなわち、被測定ガス中のH2ガス等をトラップ層15において浄化する浄化率については、卑金属酸化物151は、ガスセンサ素子1の使用環境下において、貴金属152のみからなる触媒150と同等の性能を発揮することができる。このため、触媒150として卑金属酸化物151を含有させることによって触媒150中の貴金属152の含有量を減らしても、ガスセンサ素子1の活性温度を十分に低くすることができ、ガスセンサ素子1を早期に活性化することができる。
また、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物151は貴金属152よりも融点が高い。すなわち、ガスセンサ素子1の実際の使用環境である高温環境下においても、貴金属152のみを用いた触媒150とは異なり、卑金属酸化物151の触媒150が蒸散することがなく、また凝集することもない。このように高温安定性に優れ十分な活性を有する卑金属酸化物151を触媒150として用いることによって、触媒150中の貴金属152の含有量を減らすことにより、ガスセンサ素子1の高温安定性を向上させることができる。このため、触媒性能の耐久劣化を抑制することができる。
また、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物151は、貴金属152とは異なり、Pbなどの被毒物質と反応することがないため、触媒150の耐久劣化を抑制することができる。
また、貴金属152よりも比較的安価なペロブスカイト構造の卑金属酸化物151を用いることによって、触媒150中の貴金属152の含有量を減らすことにより、ガスセンサ素子1の製造コストを低減することができる。
また、トラップ層15は、α−アルミナ153を含有するため、トラップ層15の耐熱性を向上させることができ、ひいてはガスセンサ素子1の長寿命化を図ることができる。
また、Aサイトは、実質的にLaとSrとからなり、Bサイトは、FeとYとからなるため、ガスセンサ素子1のより一層の早期活性を実現することができる。
以上のとおり、本例によれば、トラップその触媒性能の耐久劣化を抑制することができるとともに早期に活性させることのできる、低コストのガスセンサ素子を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図4に示すように、トラップ層15が、卑金属酸化物151のみからなるガスセンサ素子1の例である。
すなわち、実施例1とは異なり、トラップ層15は、貴金属152やγ−アルミナ(図1に示す符号153参照)又はθ−アルミナを有しておらず、トラップ層15を構成するものはペロブスカイト構造の卑金属酸化物151からなる触媒150のみである。
かかる場合、卑金属酸化物151の平均粒径は例えば0.1〜5μmとすることができる。
また、トラップ層15の膜厚dを、10〜2000μmとすることができる。
この場合は、一層低コストのガスセンサ素子1を得ることができる。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図5に示すように、触媒150全体に占める卑金属酸化物151の含有量を種々変更した場合における、被測定ガス中に含まれるH2ガスの浄化率と温度との関係を調べた例である。
具体的には、触媒150として含有される卑金属酸化物151は、(La0.9Sr0.1)(Fe0.250.75)O3である。すなわち、卑金属酸化物151におけるペロブスカイト構造のAサイトはLa0.9Sr0.1である。そして、触媒150全体に占める卑金属酸化物151の含有量を100質量%、50質量%、20質量%としたときのH2ガスの浄化率と温度との関係を調べた。
なお、本例においては、トラップ層15は、α−アルミナ153に上記卑金属酸化物151を担持させてなる。
また、本例において使用した符号は、図1において使用した符号に準ずる。
測定結果を図5に示す。
なお、同図に示す曲線L1は、触媒150全体に占める卑金属酸化物151の含有量を100質量%としたときの結果であり、曲線L2は、上記含有量を50質量%としたときの結果であり、曲線L3は、上記含有量を20質量%としたときの結果である。
図5からわかるように、上記含有量を100質量%(曲線L1)とした場合には、温度が550℃においてはH2ガスの浄化率がほぼ100%となっている。
また、上記含有量が50質量%(曲線L2)とした場合には、温度が600℃においてはH2ガスの浄化率がほぼ100%となっている。
さらに、上記含有量が20質量%(曲線L3)とした場合には、温度が600℃においてはH2ガスの浄化率がほぼ90%となっている。
以上の結果から、ガスセンサ素子1が実際に使用される700℃という高温環境下においては、触媒150としてペロブスカイト構造の卑金属酸化物151を含有させることにより、触媒中に貴金属152を含有させない、あるいはその含有量を減らしても、ガスセンサ素子1の十分な早期活性を実現することができる。
(実施例4)
本例は、図6に示すように、卑金属酸化物151の組成を種々変更した場合における、H2ガスの浄化率と温度との関係を調べた例である。
具体的には、卑金属酸化物151としては、(La0.9Sr0.1)(Fe0.250.75)O3、(La0.9Sr0.1)(Ni0.25Fe0.75)O3、(La0.9Sr0.1)(Zn0.25Fe0.75)O3、(La0.9Ca0.1)(Zn0.25Fe0.75)O3、(La0.9Ca0.1)FeO3を用いた。
なお、本例においては、トラップ層15は、α−アルミナ153に上記卑金属酸化物151を担持させてなる。
また、本例において使用した符号は、図1において使用した符号に準ずる。
測定結果を図6に示す。
なお、同図に示す曲線L4〜L8は、卑金属酸化物151をそれぞれ(La0.9Sr0.1)(Fe0.250.75)O3、(La0.9Sr0.1)(Ni0.25Fe0.75)O3、(La0.9Sr0.1)(Zn0.25Fe0.75)O3、(La0.9Ca0.1)(Zn0.25Fe0.75)O3、(La0.9Ca0.1)FeO3としたときの結果である。
図6からわかるように、卑金属酸化物151を触媒150に含有させた場合には、ガスセンサ素子1の使用環境下である700℃では十分にH2ガスを100%浄化しており、ガスセンサ素子1の十分な早期活性を実現することができる。
特にペロブスカイト構造におけるAサイトをLa及びSrのみからなるように構成した場合(曲線L4〜L6)においては、より一層ガスセンサ素子1の早期活性を実現することができることがわかる。
実施例1における、トラップ層の断面図。 実施例1における、触媒の説明図。 実施例1における、ガスセンサ素子の軸方向に直交する方向の断面図。 実施例2における、トラップ層の断面図。 実施例3における、H2ガスの浄化率と温度との関係を示す線図。 実施例4における、H2ガスの浄化率と温度との関係を示す線図。
符号の説明
1 ガスセンサ素子
11 固体電解質体
12 被測定ガス側電極
13 基準ガス側電極
14 拡散抵抗層
140 外側面
15 トラップ層
150 触媒
151 卑金属酸化物

Claims (6)

  1. 酸素イオン伝導性の固体電解質体と、該固体電解質体の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けた被測定ガス側電極及び基準ガス側電極と、上記被測定ガス側電極を覆うとともに上記被測定ガスを透過させる拡散抵抗層と、該拡散抵抗層の外側面に形成されるトラップ層とを有するガスセンサ素子であって、
    上記トラップ層は、ペロブスカイト構造の卑金属酸化物を触媒として含有することを特徴とするガスセンサ素子。
  2. 請求項1において、上記トラップ層は、少なくともα−アルミナ、γ−アルミナ又はθ−アルミナのいずれか一つを含有することを特徴とするガスセンサ素子。
  3. 請求項1又は2において、上記卑金属酸化物は、ペロブスカイト構造におけるAサイトにLaを有することを特徴とするガスセンサ素子。
  4. 請求項3において、上記Aサイトには、Srを有することを特徴とするガスセンサ素子。
  5. 請求項4において、上記Aサイトは、実質的にLaとSrとからなることを特徴とするガスセンサ素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記卑金属酸化物は、ペロブスカイト構造におけるBサイトにFe、Y、Ni、Zn、Mn、Coのうち少なくとも一種を有することを特徴とするガスセンサ素子。
JP2008199240A 2008-08-01 2008-08-01 ガスセンサ素子 Pending JP2010038600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008199240A JP2010038600A (ja) 2008-08-01 2008-08-01 ガスセンサ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008199240A JP2010038600A (ja) 2008-08-01 2008-08-01 ガスセンサ素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010038600A true JP2010038600A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42011323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008199240A Pending JP2010038600A (ja) 2008-08-01 2008-08-01 ガスセンサ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010038600A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102247836A (zh) * 2011-05-25 2011-11-23 天津大学 净化汽车尾气的稀土类钙钛矿型催化剂及制备方法
CN102247859A (zh) * 2011-05-25 2011-11-23 天津大学 一种用于净化汽车尾气的类钙钛矿催化剂及制备方法
JP2012093330A (ja) * 2010-09-27 2012-05-17 Denso Corp ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP2014035221A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toyota Motor Corp 排ガスセンサ
JP2014215230A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 株式会社日本自動車部品総合研究所 ガスセンサ素子
CN106045482A (zh) * 2016-05-27 2016-10-26 内蒙古科技大学 稀土氧化物掺杂氧化铝基高性能金属熔体定氢探头材料的制备方法
WO2020195079A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社デンソー ガスセンサ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6319549A (ja) * 1986-07-14 1988-01-27 Nippon Denso Co Ltd 酸素濃度検出器
JPH07134114A (ja) * 1993-09-14 1995-05-23 Nippondenso Co Ltd 酸素濃度検出器およびその製造方法
JPH11237361A (ja) * 1997-12-15 1999-08-31 Nippon Soken Inc ガスセンサ
JPH11304753A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガスセンサ
JP2007199046A (ja) * 2005-12-28 2007-08-09 Denso Corp ガスセンサ素子
JP2007206055A (ja) * 2006-01-05 2007-08-16 Denso Corp ガスセンサ素子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6319549A (ja) * 1986-07-14 1988-01-27 Nippon Denso Co Ltd 酸素濃度検出器
JPH07134114A (ja) * 1993-09-14 1995-05-23 Nippondenso Co Ltd 酸素濃度検出器およびその製造方法
JPH11237361A (ja) * 1997-12-15 1999-08-31 Nippon Soken Inc ガスセンサ
JPH11304753A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガスセンサ
JP2007199046A (ja) * 2005-12-28 2007-08-09 Denso Corp ガスセンサ素子
JP2007206055A (ja) * 2006-01-05 2007-08-16 Denso Corp ガスセンサ素子

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093330A (ja) * 2010-09-27 2012-05-17 Denso Corp ガスセンサ素子及びガスセンサ
CN102247836A (zh) * 2011-05-25 2011-11-23 天津大学 净化汽车尾气的稀土类钙钛矿型催化剂及制备方法
CN102247859A (zh) * 2011-05-25 2011-11-23 天津大学 一种用于净化汽车尾气的类钙钛矿催化剂及制备方法
JP2014035221A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toyota Motor Corp 排ガスセンサ
CN104520702A (zh) * 2012-08-07 2015-04-15 丰田自动车株式会社 废气传感器
US9528961B2 (en) 2012-08-07 2016-12-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas sensor
JP2014215230A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 株式会社日本自動車部品総合研究所 ガスセンサ素子
CN106045482A (zh) * 2016-05-27 2016-10-26 内蒙古科技大学 稀土氧化物掺杂氧化铝基高性能金属熔体定氢探头材料的制备方法
CN106045482B (zh) * 2016-05-27 2019-05-10 内蒙古科技大学 稀土氧化物掺杂氧化铝基高性能金属熔体定氢探头材料的制备方法
WO2020195079A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社デンソー ガスセンサ
CN113631915A (zh) * 2019-03-28 2021-11-09 株式会社电装 气体传感器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4800853B2 (ja) ガスセンサ素子
JP4923948B2 (ja) ガスセンサ素子
JP2010038600A (ja) ガスセンサ素子
JP5114453B2 (ja) 空燃比センサ
JP2011513735A (ja) アンぺロメトリック電気化学電池およびセンサ
JPH06510854A (ja) 排ガスセンサおよびその製造法
US20090148357A1 (en) Apparatus and catalyst for purifying exhaust gas
JP2011089796A (ja) ガスセンサ素子及びその製造方法、並びにガスセンサ
JP4982552B2 (ja) 貴金属触媒粉末及びそれを用いたガスセンサ素子、ガスセンサ
JP4797082B2 (ja) ガスセンサ素子、及びそれを内蔵したガスセンサ、並びにガスセンサ素子の製造方法
JP2006133039A (ja) 窒素酸化物センサ
JP5028453B2 (ja) ガスセンサ及びガス検知方法
JP2011104485A (ja) 排ガス浄化用触媒
JP3686282B2 (ja) 硫化物酸化触媒体及びその触媒体を用いた硫化物濃度測定装置
JP2014097459A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP4615788B2 (ja) 抵抗変化式ガスセンサのクリーニング方法
JPWO2005015191A1 (ja) ガスセンサ及びガス検知方法
US20090139877A1 (en) Composition for use in a nox electrode, method of making the same, articles derived therefrom, and method of detecting nox
JP2013015398A (ja) 水素選択酸化触媒及びガスセンサ素子
JP5982293B2 (ja) ガスセンサ素子、ガスセンサ及び排ガス浄化装置
JP5692162B2 (ja) ガスセンサ素子、及び当該ガスセンサ素子を備えるガスセンサ
JP2010181241A (ja) ガスセンサ用触媒粉末、その製造方法、それを用いたガスセンサ素子、及びそれを用いたガスセンサ
CN108872345B (zh) 气体传感器
JP6753433B2 (ja) ガスセンサ
JPH0980019A (ja) 総NOx量測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120228