JP2006058282A - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電極保護層の剥離を抑制しつつ、λポイントのずれを小さくし、精密な燃焼制御が可能なガスセンサ及びその製造方法を提供。
【解決手段】 ガスセンサ1のセンサ素子2は、固体電解質体28に検知電極層26及び内側電極層27が形成されている。このうち検知電極層26は、電極保護層100に被覆されている。この電極保護層100は白金等の触媒金属粒子を担持した多孔質体であり、触媒金属粒子の担持量の割合が0.005重量%以下(0を含まない)の検知電極側部位110と、検知電極側部位110よりも表面側に配置され、触媒金属粒子の担持量の割合が0.01重量%以上である表面側部位117とを含む。
【選択図】 図2

Description

この発明は内燃機関の燃焼制御等に用いられるガスセンサ及びその製造方法に関する。
従来、内燃機関の排気系に設置し、排気ガス中の酸素濃度を検出して内燃機関の燃焼制御に利用されるガスセンサとして、次の構成が知られている。つまり、ガスセンサに備えられるガスセンサ素子が、酸素イオン伝導性を有するジルコニア等のセラミックよりなる固体電解質体と、固体電解質体の一方の表面に設けられ、被測定ガスと接する白金等からなる検知電極と、固体電解質体の他方の表面に設けられ、基準ガスと接する白金等からなる基準電極とから構成されている。そして、検知電極の表面には、検知電極の被毒を防止するためのアルミナマグネシアスピネルなどからなる多孔質の電極保護層が形成されている。
このガスセンサは、被測定ガス中の酸素濃度に応じて固体電解質体で発生する起電力を、基準電極と検知電極とから取り出し、この起電力の値を用いて酸素濃度を検出することができる、いわゆる酸素濃淡起電力式のガスセンサである。
ところで、近年、排気ガス規制の強化に対して有効な、より精密な内燃機関の燃焼制御が可能となるガスセンサが求められている。この目的にあうガスセンサ素子として、λポイントのずれが少なく、酸素濃度を精密に測定可能である必要がある。しかしながら、従来のガスセンサでは、排気ガスの種類等により酸素濃度の測定精度が低下することがある。例えば、排気ガス中の水素は、拡散速度(電極保護層を介して検知電極に排気ガスが到達する速度)が速いため、他の排気ガスよりも検知電極に到達しやすい。すると、この到達した水素は、検知電極と反応することで検知電極が誤判断して、本来検出すべきλポイントがずれてしまうため、精密な燃焼制御が難しくなることがある。
そこで、λポイントのずれが小さく、精密な内燃機関の燃焼制御が可能なガスセンサを得るために、電極保護層を被覆する形態で白金等の触媒性能に優れる触媒金属粒子が含まれた触媒層が設けてなるガスセンサが提案されている(特許文献1参照)。これにより、排気ガス中の水素を触媒層で反応させ、検知電極に水素の到達を抑制することで、λポイントのずれを小さくし、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となるガスセンサを得ることができる。
また、触媒金属粒子が含まれた触媒層を、電極保護層を被覆するように設けるだけでなく、電極保護層にも触媒金属粒子を担持させたガスセンサが知られている(特許文献2参照)。このガスセンサは、触媒金属粒子を電極保護層よりも触媒層に多く担持させて、特許文献1と同様に触媒層で排気ガス中の水素と反応させ、検知電極に水素の到達を抑制することで、λポイントのずれを小さくし、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となるガスセンサを得ることができる。
特開平11−237361号公報 特公平8−7177号公報
しかしながら、特許文献1の触媒層は、一般的に触媒層を形成する材料が含有されたスラリーを作製し、電極保護層を覆うようにしてスラリーを塗布することで形成されるため、触媒層が電極保護層と化学的結合をしておらず、電極保護層から触媒層が剥離する虞がある。すると、電極保護層が水素を含んだ排気ガスに直接曝されることとなる。よって、検知電極に水素が到達し、検知電極が誤判断して、本来検出すべきλポイントがずれてしまい、精密な燃焼制御が難しくなることがある。
一方、特許文献2も特許文献1と同様に、触媒層が電極保護層から剥離したとしても、電極保護層自身に触媒金属粒子が含まれていることで、電極保護層中の触媒金属粒子が水素と反応し、検知電極に水素の到達を抑制することができる。なお、電極保護層は一般的に、プラズマ溶射等を用いて検知電極を覆うように形成されるので、電極保護層と触媒層との密着性よりも良い。
しかしながら、電極保護層に担持された触媒金属粒子に排気ガス中の未焼成分(CO等)が吸着又は反応して触媒金属粒子が体積膨張することがある。よって、電極保護層内に触媒金属粒子が分散して担持されると、検知電極側付近の電極保護層の触媒金属粒子が体積膨張することで、電極保護層が検知電極から剥離する虞がある。すると、検知電極自身が水素を含んだ排気ガスに直接曝されることとなる。よって、水素より検知電極が誤判断して、本来検出すべきλポイントがずれてしまい、精密な燃焼制御が難しくなることがある。
本発明は、かかる従来の問題点を鑑みて成されたもので、電極保護層の剥離を抑制しつつ、λポイントのずれを小さくし、精密な燃焼制御が可能なガスセンサ及びその製造方法を提供するものである。
本発明は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体と、該固体電解質体の一方の表面に設けられ、被測定ガスと接する検知電極と、該固体電解質体の他方の表面に設けられ、基準ガスと接する基準電極と、該検知電極を被覆するように設けられる電極保護層とを有するガスセンサ素子を備えるガスセンサにおいて、
該電極保護層は、触媒金属粒子を担持した多孔質体であり、該電極保護層は、触媒金属粒子の担持量の割合が0.005重量%以下(0を含まない)の検知電極側部位と、該検知電極側部位よりも表面側に配置され、触媒金属粒子の担持量の割合が0.01重量%以上である表面側部位と、を含むことを特徴とする。
このように、電極保護層に触媒金属粒子を担持させることで、触媒層を別途設ける必要がなく、電極保護層自身を排気ガスと直接曝すことができる。つまり、電極保護層に担持された触媒金属粒子で、検知電極に水素の到達を抑制し、λポイントのずれを小さくすることで、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となるガスセンサを得ることができる。
そして、本発明では触媒金属粒子の担持量の割合が0.01重量%以上である表面側部位を電極保護層に有している。これにより、十分に排気ガス中の水素を電極保護層の表面側部位で反応させることができ、検知電極に水素の到達が抑制され、λポイントのずれを小さくし、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となる。
さらに、本発明では触媒金属粒子の担持量の割合が0.005重量%以下(0を含まない)の検知電極側部位を電極保護層に有している。このように、電極保護層の検知電極側部位における触媒金属粒子の担持量が少ないことで、排気ガスの未焼成分が吸着する触媒金属粒子が少なく、触媒金属粒子の体積膨張を抑制でき、さらには電極保護層が検地電極から剥離するのを防止できる。
なお、「電極保護層の表面」とは、電極保護層の検知電極に当接する面とは反対側の面のことを指す。また、「触媒金属粒子の担持量の割合」とは、電極保護層の所定部位中に含浸される触媒金属粒子の重量割合のことを指す。具体的には、検地電極側部位の場合、電極保護層における検地電極から厚さ25μmまでの部位を削り取る。また、表面側部位の場合、電極保護層中で且つ検地電極側部位よりも表面側で厚さ25μmの任意の部位を削り取る。そして、それぞれの削り取られた電極保護層の全体の重量を計量し、さらに検地電極側部位中および表面側部位中の触媒金属粒子を王水により溶出させ、含まれる触媒金属の重量をICP発光法によって計量して、それぞれの部位における触媒金属の全体に対する重量割合を測定する。
さらに、表面側部位は、検地電極側部位よりも表面側にある任意の厚さ25μmの部位であればよく、電極保護層の最表面を含んでもよいし、電極保護層内部における部位であっても良い。
また、本発明のガスセンサは、有底筒状の固体電解質体よりなるガスセンサについても適用できるし、板状の固体電解質体に基準電極、検知電極等を形成した積層型ガスセンサについても適用できる。さらに、電極保護層は少なくとも検知電極を覆っていればよく、さらに検知電極を含む固体電解質体の表面全体を覆っていてもよい。
さらに本発明では、電極保護層の厚み方向における該触媒金属粒子の担持量が、電極保護層の表面側からに向かって電極保護層の検知電極側少なく担持されていることが好ましい。つまり、電極保護層の表面側ではより多く担持された触媒金属粒子で水素と確実に反応させ、λポイントのずれをより小さくして、精密な燃焼制御が可能となる。他方、その電極保護層中の触媒金属粒子の担持量を表面側から検知電極側に向かって徐々に少なくすることで、検知電極側で生じる触媒金属粒子の体積膨張よる応力を抑制し、電極保護層の検知電極からの剥離を抑制することができる。
なお、「電極保護層の厚み方向における該触媒金属粒子の担持量が、電極保護層の電極保護層の表面側から検知電極側に向かって多く担持されている。」とは、電極保護層をその再表面から厚み方向に25μmずつ削り取り、それぞれの部位の電極保護層中における触媒金属粒子の担持量の割合(重量割合)を測定し、より内側の部位における担持量の割合がより外側の部位における担持量の割合よりも少ないことをいう。
また、本発明の電極保護層全体における担持量は、10〜200μgである。担持量が10μgよりも少ない場合には、電極保護層と水素との反応が少なく、排気ガスの拡散速度の差が生じ、λポイントがずれてしまい、精密な燃焼制御が難しくなることがある。一方、担持量が200μgよりも多い場合には、排気ガスの拡散速度が全体的に遅くなり、ガスセンサとしての応答性が低下することがある。よって、電極保護層における担持量が、10〜200μgであることで、λポイントのずれを小さくして、精密な燃焼制御が可能であるガスセンサを効果的に得ることができる。
また、本発明の電極保護層は、気孔率が5〜50%である。気孔率が5%よりも少ない場合には、排気ガスの拡散速度が全体的に遅くなり、ガスセンサとしての応答性が低下することがある。一方、気孔率が50%よりも多い場合には、電極保護層と水素との反応が少なく、排気ガスの拡散速度の差が生じ、λポイントがずれてしまい、精密な燃焼制御が難しくなることがある。さらには、電極の劣化が生じやすく、耐久性が低下することがある。よって、気孔率が5〜50%であることで、λポイントのずれを小さくして、精密な燃焼制御が可能であるガスセンサを効果的に得ることができる。
また、本発明の電極保護層は、厚みが150〜500μmである。電極保護層の厚みが150μmよりも少ない場合には、電極保護層中の触媒金属粒子が少なくなり、電極保護層と水素との反応が少なく、排気ガスの拡散速度の差が生じ、λポイントがずれてしまい、精密な燃焼制御が難しくなることがある。一方、厚みが500μmよりも多い場合には、排気ガスの拡散速度が全体的に遅くなり、ガスセンサとしての応答性が低下することがある。よって、厚みが150〜500μmであることで、λポイントのずれを小さくして、精密な燃焼制御が可能であるガスセンサを効果的に得ることができる。
また、本発明の電極保護層は、アルミナ、アルミナマグネシアスピネル、ジルコニアより選択される少なくとも一種以上を含むことがよい。これらの物質は、熱的、化学的に安定であるため、劣化しにくい電極保護層を得ることができる。
また、本発明の触媒金属粒子は、Pt、Pd、Rh、Ruより選択される少なくとも一種以上からなる。これらの材料は触媒性能に優れているため、本発明の効果を確実に得ることができる。
また、本発明のガスセンサ素子には、前記電極保護層を覆い、前記触媒金属粒子が被毒するのを防止する多孔質体の被毒防止層が形成されていることが好ましい。これにより、電極保護層が直接排気ガス中に晒されたとしても、排気ガス中の鉛、リン、ケイ素等の被毒物質により電極保護層に担持された触媒金属粒子が被毒することを抑制でき、触媒金属粒子が劣化しにくくなる。よって、排気ガス中の水素と触媒金属粒子との反応が維持され、検知電極に水素が到達することを抑制する。よって、λポイントのずれを小さくし、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となるガスセンサを得ることができる。
さらに、本発明の被毒防止層は、チタニア粉末とチタニア以外のセラミック粉末よりなる。このチタニアは被毒物質を吸着する効果が優れており、このチタニアを含む被毒防止層は、有効に排気ガス中のリン等の被毒物質と反応し、検知電極及び電極保護層中の触媒金属粒子の被毒を防止できる。一方、チタニア以外のセラミック粉末としては、スピネル、ムライト等の熱収縮しにくいセラミック粉末が好ましい。このようなセラミック粉末を用いることで、熱収縮により電極保護層から剥離することが抑制でき、優れた耐久性の被毒防止層とすることができる。
さらに、チタニア粉末の一次粒子の粒度分布が1μm以下にピークを有し、チタニア粉末以外のセラミック粉末の一次粒子の粒度分布が10μm以上にピークを有する。このようにチタニア粉末の一次粒子の粒度分布と、チタニア以外のセラミック粉末の一次粒子の粒度分布とを調整することで、被毒防止層の通気性が十分に維持され、かつ、被毒物資は確実に吸着される。
本発明の別の形態は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体と、該固体電解質体の一方の表面に設けられ、被測定ガスと接する検知電極と、該固体電解質体の他方の表面に設けられ、基準ガスと接する基準電極と、該検知電極を被覆するように設けられる電極保護層とを有するガスセンサ素子を備えるガスセンサの製造方法において、
該検知電極を覆うように、焼成後に電極保護層となる未焼成電極保護層を溶射により形成する溶射工程と、未焼成電極保護層の表面側から触媒金属粒子を含浸させて、未焼成電極保護層に触媒金属粒子を担持させる担持工程と、該触媒金属粒子が含浸された未焼成保護層を焼成し、電極保護層を形成する焼成工程とを有することを特徴とする。
このように、溶射にて作製された未焼成保護層の表面側から触媒金属粒子を含浸させることで、電極保護層の表面側部位における触媒金属の担持量を電極保護層の検知電極側部位における触媒金属の担持量よりも多くすることができる。かかる表面側部位は少なくとも電極保護層の最表面に形成できる。これにより、表面側部位で十分に排気ガス中の水素を反応させることができ、検知電極に水素の到達が抑制され、λポイントのずれを小さくし、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となる。他方、検知電極側部位は、排気ガスの未焼成分が吸着する触媒金属粒子が少なく、触媒金属粒子の体積膨張を抑制でき、さらには電極保護層が検知電極から剥離するのを防止できる。
以下に、本発明を適用した実施形態であるガスセンサを図面と共に説明する。本実施形態では、自動車の排気管(特に触媒の下流側等)に装着されて排気ガス中の酸素の濃度を検出するガスセンサ(酸素センサ)について説明する。図1は、本実施形態のガスセンサ1の全体構成を示す断面図である。
図1に示すように、ガスセンサ1は、先端部が閉じた有底筒状をなすセンサ素子2、センサ素子2の有底孔25に挿入されるセラミックヒータ3と、センサ素子2を自身の内側にて保持する主体金具5を備える。なお、本実施形態において、図1に示すセンサ素子2の軸に沿う方向のうち、測定対象ガス(排気ガス)に晒される先端部に向かう側(閉じている側、図中の下側)を「先端側」とし、これと反対方向(図中上側)に向かう側を「後端側」として説明する。
このセンサ素子2は、イットリアを安定化剤として固溶させた部分安定化ジルコニアを主成分とする酸素イオン伝導性を有する固体電解質体28と、その固体電解質体28の有底孔25の内面に、そのほぼ全面を覆うようにPtあるいはPt合金により多孔質状に形成された内側電極層27と、固体電解質体28の外面に、内側電極層27と同様に多孔質状に形成された外側電極層26を有している。また、このセンサ素子2の軸線方向の略中間位置には、径方向外側に向かって突出する係合フランジ部92が設けられている。また、セラミックヒータ3は、棒状に形成されると共に、内部に発熱抵抗体を有する発熱部42を備えている。このセラミックヒータ3は、後述するヒータ用リード線19 、22を介して通電されることにより発熱部42が発熱することになり、センサ素子2を活性化させるべく当該センサ素子2を加熱する機能を果たす。
主体金具5は、ガスセンサ1を排気管の取付部に取り付けるためのネジ部66と、排気管の取付部への取り付け時に取付工具をあてがう六角部93を有している。また、主体金具5は、センサ素子2を先端側から支持するアルミナ製の支持部材51と、支持部材51の後端側に充填される滑石粉末からなる充填部材52と、充填部材52を後端側から先端側に向けて押圧するアルミナ製のスリーブ53とを内部に収納可能に構成されている。
主体金具5には、先端側内周に径方向内側に向かって突出した金具側段部54が設けられており、この金具側段部54にパッキン55を介して支持部材51を係止させている。なお、センサ素子2は、係合フランジ部92が支持部材51上にパッキン94を介して支持されることにより、主体金具5に支持される。支持部材51の後端側における主体金具5 の内面とセンサ素子2の外面との間には、充填部材52が配設され、さらにこの充填部材52の後端側にスリーブ53および環状リング15が順次同軸状に内挿された状態で配置される。
また、主体金具5の後端側内側にはSUS304Lからなる内筒部材14の先端側が挿入されている。この内筒部材14は、先端側の拡径した開口端部(先端開口端部59)を環状リング15に当接させた状態で、主体金具5の金具側後端部60を内側先端方向に加締めることで、主体金具5に固定されている。なお、ガスセンサ1においては、主体金具5の金具側後端部60を加締めることを通じて、充填部材52がスリーブ53を介して圧縮充填される構造になっており、これによりセンサ素子2が筒状の主体金具5の内側に気密状に保持されている。
内筒部材14は、軸線方向における略中間位置に内筒段付き部83が形成されており、内筒段付き部83よりも先端側が内筒先端側胴部61として形成され、内筒段付き部83よりも後端側が内筒後端側胴部62として形成される。内筒後端側胴部62は、内筒先端側胴部61よりも内径、外径がともに小さく形成され、その内径は後述するセパレータ7のセパレータ本体部85の外径よりも若干大きく形成されている。また、内筒後端側胴部62には、周方向に沿って所定の間隔で複数の大気導入孔67が形成されている。
外筒部材16は、SUS304Lの板材を深絞り加工することにより筒状に成形されており、後端側に外部から内部に通じる開口を含む外筒後端側部63、先端側に内筒部材14に対して後端側から同軸状に連結される外筒先端側部64、外筒後端側部63と外筒先端側部64とを繋ぐ外筒段部35が形成される。なお、外筒後端側部63には、弾性シール部材11を気密状に固定するための加締め部88が形成されている。
また、主体金具5の先端側外周には、センサ素子2の主体金具5の先端から突出する先端部を覆うと共に、複数のガス取入れ孔を有する金属製の二重のプロテクタ81、82が溶接によって取り付けられている。
さらに、内筒部材14の内筒後端側胴部62の外側には、大気導入孔67から水が侵入するの防止するための筒状のフィルタ68が配置されている。なお、フィルタ68は、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体(商品名:ゴアテックス(ジャパンコアテックス(株))のように、水を主体とする液体の透過は阻止する一方、空気などの気体の透過は許容する撥水性フィルタとして構成される。
外筒部材16の外筒先端側部64は、フィルタ68が配置された内筒部材14(詳細には内筒後端側胴部62)を外側から覆う形状に形成されており、外筒先端側部64のうち、フィルタ68に対応する位置には周方向に沿って所定の間隔で複数の大気導入孔84が形成されている。
なお、外筒部材16と内筒部材14とは、外筒部材16の外筒先端側部64のうちで大気導入孔84よりも後端側の少なくとも一部を、フィルタ68を介して径方向内側に加締めることで形成した第1加締め部56と、大気導入孔84よりも先端側の少なくとも一部を、同じくフィルタ68を介して径方向内側に加締めることで形成した第2加締め部57とによって固定されている。このとき、フィルタ68は、外筒部材16と内筒部材14との間で気密状に保持されることになる。また、外筒部材16の外筒先端側部64は内筒先端側胴部61に対し外側から重なりを生じるように配置されており、その重なり部の少なくとも一部が周方向の内側に向けて加締められることで、連結加締め部75が形成されている。
これにより、基準ガスとしての大気は、大気導入孔84、フィルタ68および大気導入孔67、内筒部材14の内部に導入され、センサ素子2の有底孔25に導入される。一方、水滴はフィルタ68を通過することができないため、内筒部材14の内側への侵入が阻止される。
外筒部材16の後端内側(外筒後端側部63)に配置される弾性シール部材11は、センサ素子2に電気的に接続される2本の素子用リード線20、21と、セラミックヒータ3に電気的に接続される2本のヒータ用リード線19、22とを挿通するための4つのリード線挿通孔17が、先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。
また、内筒部材14の内筒後端側胴部62に自身の先端側が挿入配置されるセパレータ7は、素子用リード線20、21と、ヒータ用リード線19、22とを挿通するためのセパレータリード線挿通孔71が先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。また、セパレータ7には、先端面に開口する有底状の保持孔95が軸線方向に形成されている。この保持孔95内には、セラミックヒータ3の後端部が挿入され、セラミックヒータ3の後端面が保持孔95の底面に当接することでセパレータ7に対するセラミックヒータ3の軸線方向の位置決めがなされる。
このセパレータ7は、内筒部材14の後端内側に挿入されるセパレータ本体部85を有するとともに、セパレータ本体部85の後端部から周方向外側に延設されたセパレータフランジ部86を有している。つまり、セパレータ7は、セパレータ本体部85が内筒部材14に挿入されるとともに、セパレータフランジ部86が内筒部材14の後端面にフッ素ゴムからなる環状シール部材40を介して支持される状態で、外筒部材16の内側に配置される。
また、素子用リード線20、21およびヒータ用リード線19、22は、セパレータ7のセパレータリード線挿通孔71、弾性シール部材11のリード線挿通孔11を通じて、内筒部材14および外筒部材16の内部から外部に向かって引き出されている。なお、これら4本のリード線19、20、21、22は外部において、図示しないコネクタに接続される。そして、このコネクタを介してECU等の外部機器と各リード線19、20、21、22とは電気信号の入出力が行われることになる。
また、各リード線19、20、21、22は、詳細は図示しないが、導線を樹脂からなる絶縁皮膜にて被覆した構造を有しており、導線の後端側がコネクタに設けられるコネクタ端子に接続される。そして、素子用リード線20の導線の先端側は、センサ素子2の外面に対して外嵌される端子金具43の後端部と加締められ、素子用リード線21の導線の先端側は、センサ素子2の内面に対して圧入される端子金具44の後端部と加締められる。これにより、素子用リード線20は、センサ素子2の外側電極層26と電気的に接続され、素子用リード線21は、内側電極層27と電気的に接続される。他方、ヒータ用リード線19、22の導線の先端部は、セラミックヒータ3の発熱抵抗体と接合された一対のヒータ用端子金具と各々接続される。
そして、セパレータ7の後端側には、耐熱性に優れるフッ素ゴム等からなる弾性シール材11が、外筒部材16を加締め、加締め部88を形成することにより、外筒部材16に固定されている。この弾性シール部材11は、本体部31、本体部31の先端側の側周面72から径方向外側に向けて延びるシール部材鍔部32有している。そして、この本体部31及び小径部33を軸線方向に貫くように4つのリード線挿通孔17が形成されている。
次に、本発明の主要部であるセンサ素子2について詳細に説明する。
図2、図3に示すように、センサ素子2は、外側電極層26を被覆する多孔質状の電極保護層100がさらに設けられている。
この電極保護層100は、アルミナマグネシアスピネル等の耐熱性セラミックよりなり、触媒金属粒子を担持している。この電極保護層100は、厚みが200μmであり、気孔率が40%である。また、担持される触媒金属粒子は、白金よりなり、平均粒径が0.01〜5μmである。そして、この触媒金属粒子は電極保護層100に60μgの担持量で担持されている。
このように、電極保護層100が触媒金属粒子を担持することで、触媒層を別途設けることなく、電極保護層100自身を排気ガスに直接曝すことができる。つまり、電極保護層100に担持された触媒金属粒子で、外側電極層26に水素の到達を抑制し、λポイントのずれを小さくすることで、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となるガスセンサ1を得ることができる。
そして、電極保護層100の表面f1から厚さ25μmまでに触媒金属粒子の担持量の割合が0.012重量%である最表面側部位110を有している。このように、電極保護層100が触媒金属粒子の担持量の割合が0.01重量%以上である最表面側部位110を備えることで、十分に排気ガス中の水素を反応させることができ、外側電極層26に水素の到達が抑制され、λポイントのずれを小さくし、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となる。
また、電極保護層100の外側電極層26から厚み方向に長さ25μmまでに触媒金属粒子の担持量の割合が0.0015重量%である外側電極層側部位117を有している。このように、電極保護層100が触媒金属粒子の担持量の割合が0.005重量%以下(0を含まない)の外側電極層側部位117を備えることで、排気ガスの未焼成分が吸着する触媒金属粒子が少なく、触媒金属粒子の体積膨張を抑制でき、さらには電極保護層100が外側電極層26から剥離するのを防止できる。
さらに、電極保護層100の厚み方向における触媒金属粒子の担持量は、電極保護層100の電極保護層100の最表面側部位110から外側電極層側部位117に向かって少なくなっている。具体的には、200μmの厚さの電極保護層100を表面側から厚さ25μmずつ、8つの部位に分け、それぞれの部位における触媒金属の担持量の割合を比較すると、外側電極により近い部位での触媒金属の担持量は、電極保護層の表面により近い部位のそれよりも、少なくなっている。これにより電極保護層100で起こる触媒金属粒子の体積膨張に起因する応力が電極保護層100の表面f1側から外側電極層26側に向かって徐々に少なくなる。これにより、電極保護層100と外側電極層26との密着性を維持し、電極保護層100外側電極層26から剥離することを抑制することができる。
さらに、図2に示すように、電極保護層100の外面には、電極保護層100を被覆する多孔質状の被毒防止層101が設けられている。この被毒防止層101は、電極保護層100中の触媒金属粒子が、排気ガス中の鉛、リン、ケイ素等の被毒物質により被毒することを抑制する役割をしている。
この被毒防止層101は、チタニア粉末とチタニア以外のセラミック粉末よりなるセラミック体からなる。このチタニアは被毒物質を吸着する効果が優れており、このチタニアを含む被毒防止層101は、有効に排気ガス中のリン等の被毒物質と反応し、外側電極層26及び電極保護層100中の触媒金属粒子の被毒を防止できる。一方、チタニア以外のセラミック粉末としては、スピネル、ムライト等の熱収縮しにくいセラミック粉末が好ましい。このようなセラミック粉末を用いることで、熱収縮により電極保護層100から剥離することが抑制でき、優れた耐久性の被毒防止層とすることができる。
また、チタニア粉末の一次粒子の粒度分布が0.003〜0.5μmにピークを有し、一方、チタニア以外のセラミック粉末の一次粒子の粒度分布が15〜65μmにピークを有するように組み合わせることで、通気性が十分に維持され、かつ、被毒物資が確実に吸着することができる、適度な多孔質状の被毒防止層101となる。
さらに、この被毒防止層101の厚さは、50μm〜300μmであることが好ましい。厚さが50μm未満であると、被毒物質を十分に捉えることが難しい。一方、厚さが300μmを越えると、被毒防止層101自身が電極保護層100から剥離しやすくなる。
なお、本実施形態における固体電解質体28が特許請求の範囲の固体電解質体に相当し、本実施形態における外側電極層26が特許請求の範囲の外側電極に相当し、さらに本実施形態における内側電極層27が特許請求の範囲の基準電極に相当する。
次に、本実施形態のガスセンサ1の製造方法について詳細に説明する。まず、ジルコニアに、イットリアを5mol%添加して造粒した後、図1に示すような先端部が閉じた有底筒状に成形し、電気炉にて1400〜1600℃の温度で焼成し、固体電解質体28を得た。次いで、この固体電解質体28の外周面に蒸着や化学メッキ等を用いて、白金よりなる外側電極層26を設ける。一方、固体電解質体28の内側面にも同様に、蒸着や化学メッキ等を用いて、内側電極層27を設ける。
次いで、外側電極層26の表面にアルミナマグネシアスピネル等の耐熱セラミックをプラズマ溶射して、電極保護層100を形成する。そして、電極保護層100が形成された外側電極層26付き固体電解質体28を、HPtClの水溶液中に浸漬し、真空状態にして電極保護層100内に触媒金属粒子である白金を担持させる。なお、上記固体電解質体28がHPtClの水溶液中に浸漬する時間は5分〜20分である。その後、乾燥させ、乾燥後、電気炉にて200℃〜800℃で5分〜30分焼成する。
このように、電極保護層100は、プラズマ溶射後、真空状態にて触媒金属粒子が含有された溶液に含浸させて真空引きすることで形成される。これにより、電極保護層100に触媒金属粒子を担持させることができるので、電極保護層100自身を排気ガスに直接曝すことができる。よって、電極保護層100に担持された触媒金属粒子で外側電極層26に水素の到達を抑制し、λポイントのずれを小さくすることができ、精密な内燃機関の燃焼制御が可能となるガスセンサ1を得ることができる。
そのうえ、上記方法で形成された電極保護層100は、電極保護層100の厚み方向における触媒金属粒子の担持量が、電極保護層100の最表面側部位110から電極保護層100の外側電極層側部位117に向かってに少なくなっている。つまり、電極保護層100の外側電極層26側に向かって触媒金属粒子の担持量を電極保護層100の表面f1側よりも少なくすることで、電極保護層100で起こる触媒金属粒子の体積膨張による応力を電極保護層100の表面側から外側電極層26側に向かって徐々に少なくできる。この結果、電極保護層100と外側電極層26との密着性を維持し、電極保護層100が外側電極層26から剥離することを抑制することができる。
次いで、所定量のチタニア粉末とチタニア以外のセラミック粉末、アルミナゾル、ナイロン玉石を使用し、ポットミルにより混合し、スラリーを調整する。なお、スラリーを100重量%とした場合、チタニア粉末とチタニア以外のセラミック粉末を70重量%、アルミナゾルを7重量%とする。そして、電極保護層100が形成された固体電解質体28をこのスラリー中に浸漬し、電極保護層100の外面に塗膜を形成し、700〜730℃にて乾燥して被毒防止層101を形成し、本実施形態に係るセンサ素子2を得た。
次に、上記センサ素子2を組み付けガスセンサを作製する製造方法について説明する。予め、端子金具43、44にそれぞれ素子用リード線20、21を接合し、セラミックヒータ3のヒータ用端子金具にヒータ用リード線19、22を接合しておく。そして、端子金具44の内側にセラミックヒータ3を位置させた状態で、各リード線19、20、21 、22をセパレータ7の各セパレータリード線挿通孔71に挿通する。ついで、各リード線19、20、21、22を弾性シール部材11のリード線挿通孔17に挿通させた状態で、この弾性シール部材11の先端面がセパレータ7の後端面に当接するまで移動させる。このようにして、センサ上部中間体を作製する。なお、セパレータ本体部85の外周には、予め環状シール部材40を装着させておく。
ついで、図4に示すように、主体金具5にセンサ素子2を保持し、また主体金具5の先端側にプロテクタ81、82を溶接しつつ、後端側に内筒部材14の先端側が連結されたセンサ下部中間体を準備する。なお、内筒部材14の内筒後端側胴部62の周りには、筒状のフィルタ68をセットしておく。そして、センサ上部中間体のセパレータ7のセパレータ本体部85を、センサ下部中間体の内筒部材14の内筒後端側胴部62内に位置させる。これにより、セラミックヒータ3とともに端子金具44がセンサ素子2の有底孔25に挿入され、内側電極層27と導通する。また、端子金具43がセンサ素子2の外面に外嵌され、外側電極層26と導通する。
そして、外筒部材16を自身の内側に各リード線19、20、21、22通した状態で弾性シール部材11の後端側から移動させ、内筒部材14の内筒先端側胴部62の外側に重なるまで移動させる。ついで、外筒段部35を軸線方向先端側に向かって押圧しながら、外筒部材16と内筒先端側胴部62との重なり部を径方向内側に向かって加締め、連結加締め部75を形成し、外筒部材16と内筒部材14とを固定する。なお、加締めは八方丸加締めにて行った。
ついで、図5に示すように、外筒部材16(外筒後端側部63)のうちで弾性シール部材11の側周面外側に位置する部位(具体的には外筒後端側部63の後端部)を、加締め治具CLを用いて径方向内側に向かって加締めて加締め部88 を形成し、弾性シール部材11を圧縮変形させる。これにより、弾性シール部材11を外筒部材16に対して気密状に固定させる。この加締めも八方丸加締めにて行った。そして、連結加締め部75によって固定した外筒部材16と内筒部材14に対して、第1加締め部56、第2加締め部57を形成するようにして、ガスセンサ1を完成させる。
本発明の効果を確認するために、以下の各種実験を行った。
図2に示す形状のセンサ素子2の各種試験品を以下のように用意した。まず、イットリア5mol%を添加したジルコニアを造粒、有底筒状に成形して1300℃にて2時間焼成し、固体電解質体28を作成した。その後、この固体電解質体28の外周面及び内周面にPtメッキを施し、外側電極層26及び内側電極層27を設ける。そして、外側電極26の表面にアルミナマグネシアスピネルをプラズマ溶射し、厚みが200μmの電極保護層100を形成する。
そして、実施例1は、電極保護層100付き固体電解質体28を、真空中にてHPtCl溶液に10分間浸漬する。なお、このHPtCl溶液はPtが0.3g/L混合されている。それに対して比較例1は、真空中にてHPtCl溶液に10分間浸漬する。なお、このHPtCl溶液はPtが3g/L混合されている。つまり、実施例1と比較例1とは水溶液中のPtの含有量を変化させたものである。その後、実施例1及び比較例1共に乾燥させ、乾燥後、電気炉にて700℃で20分間焼成する。なお、比較例2は、水溶液中に浸漬していないものである。この実施例1、比較例1及び比較例2についてそれぞれ12本づつ作成した。
そして、実施例1、比較例1及び比較例2について、最表面側部位110及び外側電極層側部位117中における触媒金属粒子の担持量の割合について調べた。例えば、最表面側部位110は、電極保護層100の表面f1から厚み方向に25μmまでの部位を10本づつ削り取る。そして、削り取った最表面側部位110の重量測定する。次に、削り取った最表面側部位110を王水に溶かし込んで触媒金属粒子を溶出させ、その重量をICP発光法によって計量する。そして、最表面側部位110に対する触媒金属粒子の重量%を算出した。結果を表1に示す。なお、本実施例にてそれぞれ10本ずつ用いているのは、精度を高めるためである。
次に、このガスセンサ1についての水素浄化能力があるかどうかについて調査した。具体的には、実施例1、比較例1及び比較例2のセンサ素子2に被毒防止層101を設け、さらに上記製造方法にて主体金具5や外筒部材16に組み付け、それぞれガスセンサ1を作成する。そして、このガスセンサ1をセンサ素子2の検出部(先端側)が排気管内に露出するように組付け、センサ素子の検出部の温度が600℃となるようにヒータ3を加熱する。その後、排気管の上流から下流に向かって全体流量が毎分40L、温度450℃に設定された被測定ガスを流す。なお、この被測定ガスは、水素ガスの濃度を0.35%で固定し、酸素ガスの流量を少量から多量に変化させ、残量を窒素ガスにて調整して全体流量が一定となるように調整した。そして、そのときのガスセンサ1が発する起電力を測定した。結果を図6及び表1に示す。なお、表1において、センサ出力値が450mV時のλ値以下でセンサ出力値が急激に変化するものを○とし、センサ出力値が450mV時のλ値を超えてセンサ出力値が急激に変化するものを×とする。
さらに、実施例1、比較例1及び比較例2のセンサ素子2について電極保護層100の耐剥離性について調べた。具体的には、実施例1、比較例1及び比較例2のセンサ素子2に被毒防止層101を設ける。そしてこのガスセンサ素子2を900℃まで1分間で加熱し、その後、1分間放冷し、さらに1分間空冷して1100℃まで冷却する。このサイクルを2000サイクル行い、その後の電極保護層100を観察する。そして、電極保護層100が剥離したセンサ素子2を×とし、電極保護層100がセンサ素子2から剥離しなかったものを○とする。結果を表1に示す。
上記の2つの結果より、実施例1については、水素浄化能力および耐剥離性の両方において優れた結果を得ることが出来る。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は実施形態に限定されることはなく、この発明の目的を達成することのできる範囲で、様々に設計変更することができる。
例えば、本実施形態では、濃淡起電力式の酸素濃度センサを例としたが、これに限らず、限界電流式のセンサにも適用することができる。
本実施形態のガスセンサ1の断面図である。 本実施形態のガスセンサ1に配置されたセンサ素子2の拡大断面図である。 図2のセンサ素子において、最表面側部位110、外側電極側部位117を説明する拡大説明図である。 本実施形態のガスセンサ1の組立図である。 図4に続く本実施形態のガスセンサ1の組立図である。 本発明の実施例である水素浄化能力の評価結果である。
符号の説明
1・・・ガスセンサ
2・・・ガスセンサ素子
3・・・ヒータ
5・・・主体金具
26・・・外側電極層
27・・・内側電極層
100・・・電極保護層
101・・・被毒防止層
110・・・最表面側部位
117・・・外側電極層側部位

Claims (9)

  1. 酸素イオン伝導性を有する固体電解質体と、
    該固体電解質体の一方の表面に設けられ、被測定ガスと接する検知電極と、
    該固体電解質体の他方の表面に設けられ、基準ガスと接する基準電極と、
    該検知電極を被覆するように設けられる電極保護層とを有するガスセンサ素子を備えるガスセンサにおいて、
    該電極保護層は、触媒金属粒子を担持した多孔質体であり、
    該電極保護層は、触媒金属粒子の担持量の割合が0.005重量%以下(0を含まない)の検知電極側部位と、該検知電極側部位よりも表面側に配置され、触媒金属粒子の担持量の割合が0.01重量%以上である表面側部位と、
    を含むことを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、
    前記電極保護層の厚み方向における前記触媒金属粒子の担持量が、前記電極保護層の表面側から前記電極保護層の検知電極側に向かって少なく担持されていることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項1または2に記載のガスセンサにおいて、
    電極保護層は、厚みが150μm〜500μmであることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスセンサにおいて、
    前記電極保護層は、アルミナ、アルミナマグネシアスピネル、ジルコニアより選択される少なくとも一種以上を含むこと特徴とするガスセンサ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスセンサにおいて、
    前記触媒金属粒子は、Pt、Pd、Rh、Ruより選択される少なくとも一種以上からなることを特徴とするガスセンサ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスセンサにおいて、
    前記ガスセンサ素子には、前記電極保護層を覆い、前記触媒金属粒子が被毒するのを防止する多孔質体の被毒防止層が形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  7. 請求項6に記載のガスセンサにおいて、
    前記被毒防止層は、前記チタニア粉末とチタニア粉末以外のセラミック粉末よりなることを特徴とするガスセンサ。
  8. 請求項7に記載のガスセンサにおいて、
    前記被毒防止層は、前記チタニア粉末の一次粒子の粒度分布が1μm以下にピークを有し、前記チタニア粉末以外のセラミック粉末の一次粒子の粒度分布が10μm以上にピークを有することを特徴とするガスセンサ。
  9. 酸素イオン伝導性を有する固体電解質体と、
    該固体電解質体の一方の表面に設けられ、被測定ガスと接する検知電極と、
    該固体電解質体の他方の表面に設けられ、基準ガスと接する基準電極と、
    該検知電極を被覆するように設けられる電極保護層とを有するガスセンサ素子を備えるガスセンサの製造方法において、
    該検知電極を覆うように、焼成後に電極保護層となる未焼成電極保護層を溶射により形成する溶射工程と、
    未焼成電極保護層の表面側から触媒金属粒子を含浸させて、未焼成電極保護層に触媒金属粒子を担持させる担持工程と、
    該触媒金属粒子が含浸された未焼成保護層を焼成し、電極保護層を形成する焼成工程と
    を有することを特徴とするガスセンサの製造方法。
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