JPH11198335A - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents
平版印刷版の製造方法Info
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- JPH11198335A JPH11198335A JP10007063A JP706398A JPH11198335A JP H11198335 A JPH11198335 A JP H11198335A JP 10007063 A JP10007063 A JP 10007063A JP 706398 A JP706398 A JP 706398A JP H11198335 A JPH11198335 A JP H11198335A
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- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41C—PROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
- B41C1/00—Forme preparation
- B41C1/10—Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
- B41C1/1008—Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by removal or destruction of lithographic material on the lithographic support, e.g. by laser or spark ablation; by the use of materials rendered soluble or insoluble by heat exposure, e.g. by heat produced from a light to heat transforming system; by on-the-press exposure or on-the-press development, e.g. by the fountain of photolithographic materials
- B41C1/1033—Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by removal or destruction of lithographic material on the lithographic support, e.g. by laser or spark ablation; by the use of materials rendered soluble or insoluble by heat exposure, e.g. by heat produced from a light to heat transforming system; by on-the-press exposure or on-the-press development, e.g. by the fountain of photolithographic materials by laser or spark ablation
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Abstract
の除去性能と印刷性能とを両立し、擦り部材による擦り
処理の際に用いる液体の起泡に起因する問題を生じない
平版印刷版の製造方法を提供。 【解決手段】 レーザー光を熱に変換しその熱により支
持体から上層の剥離を可能とする層と、インク反発性の
表面を有するインク反発性層とをこの順に支持体上に積
層してなる平版印刷原版に対し、レーザー露光した後、
ノニオン性界面活性剤を含有する水溶液の存在下、前記
インク反発性層の表面を擦り部材を用いて擦り、該イン
ク反発性層におけるレーザー露光部を物理的に除去する
ことを特徴とする平版印刷版の製造方法である。
Description
るヒートモード記録によって平版印刷版を製造する方法
に関する。
版オフセット印刷版として、印刷前の工程である製版工
程がデジタル化されてきており、デジタルデータからリ
スフィルムを介さずレーザー書き込みにより直接印刷版
を形成する技術が注目されてきている。また、少部数の
印刷用には、シリコーンゴムによるインク反発層を有す
る水なしタイプの平版印刷版が、印刷作業に熟練を要し
ないこと等の理由で適している。このようなレーザー書
き込みにより直接インク反発層を有する平版印刷版を作
成する方法は以下の例が知られている。
ゴム表面層を有する版材にYAGレーザーを照射した
後、無溶媒のドライ条件下で擦りとるか、シリコーンゴ
ムを膨潤させない溶剤を与えながら擦りにより除去して
水なし版を形成する方法が開示されている。しかし、レ
ーザー露光部のシリコーンゴムの擦りによる物理的除去
をドライ条件下で行うと、露光部より除去したシリコー
ンゴムのカスが、非画像部のシリコーンゴム層、あるい
は、シリコーンゴム層が除去された画像部上に付着し易
く、更に非画像部のシリコーンゴム層に傷が付き易く、
この方法により形成した水なし平版を用いて、印刷を行
った場合、非画像部の傷汚れ、画像部のすぬけ等の不都
合を生じるという問題がある。
しては、レーザー露光部のシリコーンゴムの擦りによる
物理的除去を液体の存在下で行うことにより良化するこ
とが知られており、例えば特開昭50−158405号
公報には、シリコーンゴム表面層を有する印刷原版に、
赤外光レーザーであるYAGレーザーを照射し、溶剤
(ナフサ)処理によりレーザー照射部を除去して平版を
形成する方法が開示されている。しかし、前記液体とし
て、シリコーンゴムを膨潤させる液体(例えば、ナフサ
のような炭化水素系溶剤を主成分とする液体)を用いた
場合、シリコーンゴムの膜強度が低下するため、非画像
部のシリコーンゴム層に、更に傷が付き易くなるという
問題がある。
としては、シリコーンゴム層を膨潤させない液体を用い
ることが適している。前記シリコーンゴム層を膨潤させ
ない液体としては、水、アルコール類等の極性溶剤が挙
げられるが、該極性溶剤単独の状態では、前記シリコー
ンゴム層に対する濡れ性が低いため、版面へのシリコー
ンゴムのカスの付着を十分に防止できない。前記極性溶
剤の前記シリコーンゴム層に対する濡れ性を向上するた
めには、前記極性溶剤に界面活性剤を添加することが有
効である。
を擦りにより物理的に除去して、均一に画像再現された
平版印刷版を製造するには、擦り部材を備えた自動処理
機を用いるのが一般的である。しかし、前記自動処理機
において、前記界面活性剤を含有する液体を用いた場
合、擦り部材と版面との間における泡の発生、処理液タ
ンク内での泡の発生、更に擦り部材及び版面に上記液体
を供給するための送液ポンプへの泡の混入によるポンプ
への負荷増大等の起泡による問題がある。
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち本発明は、レーザー記録でき、露光部のイ
ンク反発性層の除去性能と印刷性能とを両立する平版印
刷版の製造方法を提供することを目的とする。また、本
発明は、擦り部材による擦り処理の際に用いる液体の起
泡に起因する問題を生じない平版印刷版の製造方法を提
供することを目的とする。
の手段は、以下の通りである。即ち、レーザー光を熱に
変換しその熱により支持体から上層の剥離を可能とする
層と、インク反発性の表面を有するインク反発性層とを
この順に支持体上に積層してなる平版印刷原版に対し、
レーザー露光した後、ノニオン性界面活性剤を含有する
水溶液の存在下、前記インク反発性層の表面を擦り部材
を用いて擦り、該インク反発性層におけるレーザー露光
部を物理的に除去することを特徴とする平版印刷版の製
造方法である。
おいては、レーザー光を熱に変換しその熱により支持体
から上層の剥離を可能とする層(以下「第1層」と称す
ることがある)と、インク反発性の表面を有するインク
反発性層(以下「第2層」と称することがある)とをこ
の順に支持体上に積層してなる平版印刷原版に対し、レ
ーザー露光した後、ノニオン性界面活性剤を含有する水
溶液の存在下、前記インク反発性層の表面を擦り部材を
用いて擦り、該インク反発性層におけるレーザー露光部
を物理的に除去する。本発明の平版印刷版の製造方法
は、前記擦り部材を備えた自動処理機を用いて好適に行
うことができる。
フセット印刷に用いられる公知の金属、プラスチックフ
ィルム、紙及びこれらの複合化された形態のすべての支
持体を使用することができ、用いる印刷条件下で必要と
される機械的強度、耐伸び特性等の物理的性能を満たす
ことが望ましい。前記支持体としては、例えば、アルミ
ニウムのような金属支持体、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート等の
プラスチック支持体、紙若しくは紙にポリエチレン、ポ
リプロピレン等のプラスチクフィルムがラミネートされ
た複合シート等が挙げられる。前記支持体の厚みとして
は、該支持体の種類、印刷条件等により最適な値が異な
り一概に規定することはできないが、通常25μm〜3
mm程度であり、75〜500μmが好ましく、100
〜300μmがより好ましい。
される前記第1層等、隣接する層との密着性向上、印刷
特性向上又は高感度化の観点から、コロナ処理等の表面
処理を施したり、プライマー層を設けることができる。
前記プライマー層としては、例えば、特開昭60−22
903号公報に開示されているような種々の感光性ポリ
マーを、前記第2層を積層する前に露光して硬化させた
もの、特開昭62−50760号公報に開示されている
ようなエポキシ樹脂を熱硬化させたもの、特開昭63−
133151号公報に開示されているようなゼラチンを
硬膜させたもの、更に特開平3−200965号公報に
開示されているようなウレタン樹脂とシランカップリン
グ剤とを用いたもの、特開平3−273248号公報に
開示されているようなウレタン樹脂を用いたもの、など
が挙げられる。これらの外、ゼラチン又はカゼインを硬
膜させたものも有効である。
ン、ポリアミド、スチレン/ブタジエンゴム、カルボキ
シ変性スチレン/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/
ブタジエンゴム、カルボキシ変性アクリロニトリル/ブ
タジエンゴム、ポリイソプレン、アクリレートゴム、ポ
リエチレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ニトロセルロー
ス、ハロゲン化ポリヒドロキシスチレン、塩化ゴム等の
ポリマーを添加してもよい。その添加割合としては、特
に制限はなく任意であり、フィルム層を形成できる範囲
内であれば、添加剤だけでプライマー層を形成してもよ
い。また、これらのプライマー層には、接着助剤(例え
ば、重合性モノマー、ジアゾ樹脂、シランカップリング
剤、チタネートカップリング剤やアルミニウムカップリ
ング剤等)や染料等の添加物を含有させることもでき
る。また、塗布後に、露光によって硬化させることもで
きる。
における除去部のインク受容層としても有用であり、前
記支持体が金属支持体のような非インク受容性の場合、
特に有用である。また、前記プライマー層は、印刷時の
前記インク反発性層への圧力緩和のためのクッション層
としての役割も有している。前記プライマー層の塗布量
としては、一般に、乾燥重量で0.05〜10g/m2
程度であり、0.1〜8g/m2 が好ましく、0.2〜
5g/m2 がより好ましい。
されるレーザー光を熱に変換(光熱変換)しその熱によ
り支持体から上層の剥離を可能とする層である。該第1
層は、光熱変換材料を含有してなり、更に必要に応じ
て、バインダーや添加剤等の他の成分を含有してなる。
ザーとした場合、赤外線吸収色素、赤外線吸収顔料、赤
外線吸収性金属、赤外線吸収金属酸化物等、書き込みの
レーザーに使用する波長の光を吸収する各種の有機及び
無機材料を使用することができる。これらの材料は、単
独膜の形態で、若しくはバインダーや添加剤等の他の成
分との混合膜の形態で使用される。
ルル、クロム、錫、インジウム、ビスマス、亜鉛、鉛等
の金属及び合金や金属酸化物、金属炭化物、金属窒化
物、金属ホウ化物、金属ハロゲン化物、有機色素等を蒸
着法及びスパッタリング法等により前記支持体上に形成
させることができる。前記混合膜は、前記光熱変換材料
を溶解若しくは分散して他の成分と共に塗布法等により
形成することができる。
る酸性カーボンブラック、塩基性カーボンブラック、中
性カーボンブラック等の各種カーボンブラック、分散性
改良等のために表面修飾若しくは表面コートされた各種
カーボンブラック、ニグロシン類、有機色素である「赤
外増感色素」(松岡著 Plenum Press ,New York,NY(199
0))、US4833124、EP−321923、US
−4772583、US−4942141、US−49
487シ6、US−4948777、US−49487
78、US−4950639、US−4912083、
US−4952552、US−5023229等の明細
書に記載の各種化合物、金属若しくは金属酸化物である
アルミニウム、インジウムスズ酸化物、酸化タングステ
ン、酸化マンガン、酸化チタン等、導電性ポリマーであ
るポリピロール、ポリアニリン等を使用することができ
る。
るバインダーとしては、前記光熱変換材料を溶解若しく
は分散する公知のバインダーを使用することができる。
これらの例としては、ニトロセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース、セルロース誘導体類、ポリメチル
メタクリレート、ポリブチルメタクリレート等のアクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステルの単独重合体及び
共重合体、ポリスチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系モノマーの単独重合体若しくは共重合体、イソプ
レン、スチレン−ブタジエン等の各種合成ゴム類、ポリ
酢酸ビニル等のビニルエステル類の単独重合体及び酢酸
ビニル−塩化ビニル等の共重合体、ポリウレア、ポリウ
レタン、ポリエステル、ポリカーボネート等の縮合系各
種ポリマー及び、「J. Imaging Sci.,P59-64 ,30(2),
(1986) (Frechet ら)」や「Polymers in Electronic
s(Symposium Series,P11, 242, T.Davidson,Ed., ACS
Washington,DC(1984)(Ito,Willson )」、「Microelec
tronic Engineering,P3-10,13(1991)(E. Reichmanis,
L.F.Thompson)」に記載のいわゆる「化学増幅系」に使
用されるバインダー等が挙げられる。
光熱変換材料と前記バインダー以外に添加剤を用いるこ
とができる。該添加剤は、前記第1層の機械的強度を向
上させたり、レーザー記録感度を向上させたり、前記光
熱変換層中の分散物の分散性を向上させたり、前記支持
体や前記プライマー層等の隣接する層に対する密着性を
向上させる等の種々の目的に応じて添加される。例え
ば、前記第1層の機械的強度を向上させるために該第1
層を架橋する手段が考えられ、この場合には各種の架橋
剤を添加することができる。レーザー記録感度を向上さ
せるために、加熱により分解してガスを発生する公知の
化合物を添加することができる。この場合、前記第1層
の急激な体積膨張によりレーザー記録感度を向上させる
ことができる。これらの添加剤の例としては、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジメチル−
N,N’−ジニトロソテレフタルアミド、p−トルエン
スルホニルヒドラジド、4、4−オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド)、ジアミドベンゼン等が挙げら
れる。
する公知の化合物を添加剤として使用することができ
る。これらを化学増幅系のバインダーと併用することに
より、前記第1層の構成物質の分解温度を大きく低下さ
せ、結果としてレーザー記録感度を向上させることがで
きる。これらの添加剤の例としては、各種のヨードニウ
ム塩、スルフォニウム塩、フォスフォニウムトシレー
ト、オキシムスルフォネート、ジカルボジイミドスルフ
ォネート、トリアジン等を挙げることができる。前記光
熱変換材料にカーボンブラック等の顔料を用いた場合に
は、該顔料の分散度がレーザー記録感度に影響を与える
ことがあり、各種の顔料分散剤を添加剤として使用する
ことができる。接着性を向上させるために公知の密着改
良剤、例えば、シランカップリング剤、チタネートカッ
プリング剤等を添加してもよい。この他にも、塗布性を
改良するための界面活性剤等、必要に応じて各種の添加
剤を使用することができる。
タリング法等により薄膜を形成することができ、この場
合の該第1層の厚みとしては、50〜1000Å程度で
あり、100〜800Åが好ましい。前記第1層が混合
膜の場合には、塗布により形成することができ、この場
合の該第1層の厚みとしては、0.05〜10μm程度
であり、0.1〜5μmが好ましい。前記第1層の厚み
が厚すぎるとレーザー記録感度の低下等の好ましくない
結果を与える。
表面を有するインク反発性層である。前記第2層の素材
としては、インク反発性表面を有する従来公知のものを
使用することができ、例えば、低表面エネルギーを有す
る物質としてのフッ素あるいはシリコーン化合物などが
挙げられ、特にシリコーンゴム(シリコーンエラストマ
ー)が好ましい。
シリコーンゴム、付加型シリコーンゴム、放射線硬
化型シリコーンゴムの3種に分類されるが、本発明にお
ける前記水なし原版の前記第2層のシリコーンゴムとし
ては、これら全ての従来から公知の各種のシリコーンゴ
ムを使用することができる。
層は、下記組成物Aを硬化して形成した皮膜である。 組成物A (a)ジオルガノポリシロキサン・・・・・・・・・・・100重量部 (b)縮合型架橋剤・・・・・・・・・・・・・・・・3〜70重量部 (c)触媒・・・・・・・・・・・・・・・・・0.01〜40重量部 前記成分(a)のジオルガノポリシロキサンは、−(R
1 )(R2 )Si−O−、で示されるような繰り返し単
位を有するポリマーで、R1 及びR2 は、Siに結合す
る置換基であり、炭素数1〜10アルキル基、ビニル基
又はアリール基を表し、その他の適当な置換基を有して
いてもよい。一般的には、R1 及びR2の60%以上
が、メチル基、ハロゲン化ビニル基、ハロゲン化フェニ
ル基等であるのが好ましい。
ては、両末端に水酸基を有するものを用いることが好ま
しい。また、前記成分(a)は、数平均分子量が3,0
00〜100,000であり、10,000〜70,0
00が好ましい。
縮合型のものであればいずれであってもよいが、次の一
般式で示されるようなものが好ましい。 R1m・Si・Xn (但し、m+n=4、nは2以上で
ある。) ここで、R1 は、先に説明したR1 と同じ意味であり、
Xは、Cl、Br、I等のハロゲン、H、又は、OH、
OCOR3 、 OR3 、 −O−N=C(R4 )(R5 )−
N(R4 )(R5 )等の有機置換基を表す。但し、R3
は、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜20の
アリール基を表す。R4 及びR5 は、炭素数1〜10の
アルキル基を表す。
鉛、鉛、カルシウム、マンガン等の金属カルボン酸塩、
例えば、ラウリン酸ジブチル錫、オクチル酸鉛、ナフテ
ン酸鉛等、あるいは塩化白金酸等のような公知の触媒が
挙げられる。
層は、下記組成物Bを硬化して形成した皮膜である。 組成物B (d)付加反応性官能基を有するジオルガノポリシロキサン・・100重量部 (e)オルガノハイドロジェンポリシロキサン・・・・・0.1〜25重量部 (f)付加触媒・・・・・・・・・・・・・・・・0.00001〜1重量部
るジオルガノポリシロキサンとは、1分子中にケイ素原
子に直接結合したアルケニル基(より好ましくはビニル
基)を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサンで
あり、該アルケニル基としては、分子量末端、中間のい
ずれにあってもよく、該アルケニル基以外の有機基とし
ては、置換若しくは非置換の炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基等が挙げられる。また、前記成分(d)
の付加反応性官能基を有するジオルガノポリシロキサン
は、水酸基を微量有していてもよい。
るジオルガノポリシロキサンは、数平均分子量が3,0
00〜100,000であり、10,000〜70,0
00がより好ましい。
ポリシロキサンとしては、両末端水素基のポリジメチル
シロキサン、α、ω−ジメチルポリシロキサン、両末端
メチル基の(メチルシロキサン)(ジメチルシロキサ
ン)共重合体、環状ポリメチルシロキサン、両末端トリ
メチルシリル基のポリメチルシロキサン、(両末端トリ
メチルシリル基のジメチルシロキサン)(メチルシロキ
サン)共重合体等が挙げられる。
のものの中から任意に選ばれるが、特に白金系の化合物
が望ましく、白金単体、塩化白金、塩化白金酸、オレフ
ィン配位白金等が挙げられる。これらの組成物の硬化速
度を制御する目的で、テトラシクロ(メチルビニル)シ
ロキサン等のビニル基含有のオルガノポリシロキサン、
炭素−炭素三重結合含有のアルコ−ル、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メタノ−ル、エタノ−ル、プロピレン
グリコ−ルモノメチルエ−テル等の架橋抑制剤を添加す
ることもできる。
記第2層は、放射線照射により重合可能な官能基を有す
るシリコーンベースポリマーの放射線による架橋反応に
より硬化して形成した皮膜である。該皮膜は、例えば、
シリコーンベースポリマーを開始剤と共に溶解した液を
コーティング液とし、塗布後に、全面に放射線を露光す
ることにより、架橋反応の進行に伴って形成される。通
常、前記シリコーンベースポリマーとしては、アクリル
系の官能基を有するベースポリマーが使用され、前記放
射線としては、紫外線が使用される。
&DレポートNo.22 シリコーンの最新応用技術」
(CMC発行、1982年)、特公昭56−23150
号公報、特開平3−15553号公報、特公平5−19
34号公報、等に詳しく記載されている。
は間接に(他の層を介して)塗設される。なお、前記第
2層には、必要に応じて、シリカ、炭酸カルシウム、酸
化チタン等の無機物の微粉末、シランカップリング剤、
チタネート系カップリング剤やアルミニウム系カップリ
ング剤等の接着助剤や光重合開始剤を、その他の成分と
して添加してもよい。
インク反発性が低下し、傷が入り易くなり、厚みが厚い
と現像性が悪くなることから、通常0. 3〜10μm程
度であり、0. 5〜5μmが好ましく、1〜3μmがよ
り好ましい。
に種々のシリコーンゴム層を塗工してもよい。更に、前
記第2層の表面保護のために、該第2層上に透明なフィ
ルム、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビリニデン、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンテレフタレート、セロファン等をラミ
ネートしたり、ポリマーのコーティングを施してもよ
い。これらのフィルムは延伸して用いてもよい。また、
表面にマット加工を施してもよいが、マット加工の無い
ものの方が本発明では好ましい。
記第1層において前記レーザー光のエネルギーが吸収さ
れる。すると、光を熱に変換する該第1層は、レーザー
照射と同時に急速に昇温し、その一部若しくは全部が、
燃焼、融解、分解、気化、爆発等の化学反応や物理変化
を起こす。その結果、前記化学反応等を起こした該第1
層に接する、前記支持体と、前記インク反発性の前記第
2層との密着性が低下し、前記支持体との密着性が低下
した前記第2層は、剥離、除去される。このように、レ
ーザーを照射した区域のみで、前記支持体と前記第2層
との密着性が低下するため、本発明においては、前記第
2層を選択的に除去することができる。
版を露光するためにレーザー光が使用される。使用され
るレーザー光としては、前記第2層が除去されるのに十
分な密着力の低下が起きるのに必要な露光量を与えるも
のであれば特に制限はなく、Arレーザー、炭酸ガスレ
ーザー等のガスレーザー、YAGレーザー等の固体レー
ザー、若しくは半導体レーザー等を使用することがで
き、通常出力が100mWクラス以上のレーザーが必要
とされる。これらの中でも、保守性、価格等の実用的な
面からは、半導体レーザー及び半導体励起の固体レーザ
ー(YAGレーザー等)が好適に使用される。
赤外線の波長領域であり、800〜1100nmの発振
波長が通常利用される。該レーザー光のビーム径として
は、通常5〜200μm(1/e2 )である。前記レー
ザー光の照射は、前記原版における前記第2層側から照
射するのが好ましいが、前記支持体が、照射したレーザ
ー光に対して透明な場合には、該支持体側から照射する
こともできる。また、前記レーザー光の照射は、特開平
6−186750号公報に記載されているイメージング
装置を用いて露光することも可能である。
ーザー光を露光した部分に対応する前記第2層の除去
を、擦り部材を備えた自動処理機を用いて、該第2層の
表面を前記擦り部材を用いて擦ることにより物理的に行
うことができる。前記自動処理機としては、例えば、特
開平2−220061号公報、特開昭60−59351
号公報等に記載されているような、レーザー露光後の前
記原版を搬送しながらこれに擦り処理を行う自動処理機
や、US5148746号明細書、US5568768
号明細書、GB2297719号明細書等に記載されて
いるような、シリンダー上にセットされたレーザー露光
後の前記原版に対し、該シリンダーを回転させながら擦
り処理を行う自動処理機等が挙げられる。これらの中で
も、特に、前記擦り部材として、回転ブラシロールを用
いる自動処理機が好ましい。
を用いて本発明の平版印刷版の製造方法を実施した第1
の例、第2の例を説明するための概略図である。図1及
び図2における自動処理機は、回転ブラシロール1(図
1及び図2において2個それぞれ設けられている)、受
けロール2(図1及び図2において2個それぞれ設けら
れている)、一対の搬送ロール3(図1においては3
対、図2においては4対、それぞれ設けられている)、
搬送ガイド板4(図1及び図2において4個それぞれ設
けられている)、スプレーパイプ5(図1及び図2にお
いて4個それぞれ設けられている)、管路6、フィルタ
ー7(図1においては2個、図2においては1個、それ
ぞれ設けられている)、給版台8、排版台9、処理液タ
ンク10、及び循環ポンプ11(図1においては2個、
図2においては1個、それぞれ設けられている)が設け
られている。
された平版印刷原版(以下「版12」という)が、まず
給版台8上から該自動処理機内に搬送、供給される。版
12は、互いに逆回転する一対の搬送ロール3のニップ
部に挟持された状態で該自動処理機内を搬送される。該
ニップ部から排出され、搬送された版12は、搬送ガイ
ド版4上を移動する。このとき、スプレーパイプ5か
ら、前記ノニオン界面活性剤を含有する水溶液が該版1
2上に供給される。なお、スプレーパイプ5から供給さ
れた前記ノニオン界面活性剤を含有する水溶液の内、余
分なものは、下方に落下し、搬送ガイド4の下方に設け
られた処理液タンク10内に収容される。処理液タンク
10内に収容された前記ノニオン界面活性剤を含有する
水溶液は、管路6に設けられたフィルターを通過した
後、ポンプ11を介して再び、スプレーパイプ5から前
記版12上に供給される。
1とこれに連動する受けロール2とによるニップ部を通
過する。このとき、版12における、レーザー露光部に
相当する部分の第2層が、擦り部材として機能する回転
ブラシロール1による擦り処理により、物理的に除去さ
れる。しかも、前記ノニオン界面活性剤を含有する水溶
液が、版12上に存在するため、前記第2層であるイン
ク反発性層の除去が極めて効率良く行われ、擦り処理の
際に起泡に起因する問題を生じることもない。その結
果、剥離除去された第2層が、版12上に存在する第2
層に付着することもなく、版12において、レーザー露
光に対応する像が形成される。
は、上述のプロセスが数回行われるため(即ち、これら
の自動処理機においては、回転ブラシロール1、スプレ
ーパイプ5等が複数個設けられている)、平版印刷版の
製造が効率良く、しかも確実に行われる。こうして、製
造された平版印刷版は、そのまま印刷に供することがで
き、しかも高品質の画像を形成することができる。
露光部に対応する前記第2層の除去性能、レーザー未露
光部に対応する前記第2層の表面の傷付き難さ、前記原
版の支持体の腰の強さ、等を考慮して、目的に応じて適
宜選択することができる。前記回転ブラシロールとして
は、ブラシ素材をプラスチック又は金属のロールに植え
付けて形成された公知のものを使用することができる。
例えば、特開昭58−159533号公報や、特開平3
−100554号公報に記載のものや、実開昭62−1
67253号公報に記載されているような、ブラシ素材
を列状に植え込んだ金属又はプラスチックの溝型材を、
芯となるプラスチック又は金属のロールに隙間なく放射
状に巻き付けたブラシロールなどが好適に使用すること
ができる。
維(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロン6,
6、ナイロン6,10等のポリアミド系、ポリアクリロ
ニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル等のポリア
クリル系、及び、ポリプロピレン、ポリスチレン等のポ
リオレフィン系の合成繊維等)を使用することができ
る。これらの繊維の毛の直径としては、20〜400μ
m程度であり、毛の長さとしては、5〜30mm程度が
好適である。さらに、前記回転ブラシロールの外径とし
ては、30〜200mmが好ましく、前記第2層の表面
を擦るブラシの先端の周速としては、0.1〜5m/s
ecが好ましい。
露光部に対応する前記第2層を除去するため、記原版の
表面を擦る際、液体を使用する。(以下、この擦り処理
の際に用いる液体を「処理液」と称する。) しかし、前記処理液が、前記第2層を膨潤させる場合
は、該第2層の膜強度が低下するため、該第2層の表面
が傷が付き易くなる。このため、該処理液としては、該
第2層を膨潤させない液体を用いることが好ましい。
水、アルコール類等の極性溶剤が挙げられるが、前記極
性溶剤を単独の状態で用いた場合には、該第2層に対す
る濡れ性が低いため、レーザー露光部に対応する、除去
された該第2層のカスが版面に再付着することを十分に
防止することができない。そこで、本発明においては、
前記処理液の前記第2層に対する濡れ性を向上させるた
めに、界面活性剤を添加したものを前記処理液として好
適に使用することができる。前記界面活性剤を含有する
水溶液を前記処理液として使用すると、擦り処理におけ
る非画像部に対応する前記第2層の表面の傷付き難さ、
レーザー露光部に対応する、除去された前記第2層のカ
スの版面への再付着防止及び安全性の点で有利である。
理液として使用する場合、前記擦り部材と前記版面との
間での泡の発生、前記処理液を収容するタンク内での泡
の発生、前記擦り部材及び前記版面に前記処理液を供給
するための送液ポンプ中への泡の混入によるポンプへの
負荷、等の起泡による種々の問題が回避する観点から
は、前記処理液の中でも起泡の少ないものが好ましい。
本発明における好ましい前記処理液としては、少なくと
もノニオン性界面活性剤を含有し、かつ安全の観点から
水を90重量%以上含有するものが好ましい。
剤としては、ポリエチレングリコール型の高級アルコー
ルエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチ
レンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加
物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド
付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、油脂のエ
チレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエ
チレンオキサイド付加物、ジメチルシロキサン−エチレ
ンオキサイドブロックコポリマー、ジメチルシロキサン
−(プロピレンオキサイド−エチレンオキサイド)ブロ
ックコポリマー等や、多価アルコール型のグリセロール
の脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エス
テル、ソルビトール及びソルビタンの脂肪酸エステル、
ショ糖の脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエ
ーテル、アルカノールアミン類の脂肪酸アミド等が挙げ
られる。これらノニオン性界面活性剤は、1種単独で用
いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
ビトール及び/又はソルビタン脂肪酸エステルのエチレ
ンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレ
ンオキサイド付加物、ジメチルシロキサン−エチレンオ
キサイドブロックコポリマー、ジメチルシロキサン−
(プロピレンオキサイド−エチレンオキサイド)ブロッ
クコポリマー、多価アルコールの脂肪酸エステルがより
好ましい。
dorophile−Lipophile Balan
ce)値としては、水に対する安定な溶解性あるいは混
濁性及び前記第2層に対する濡れ性を良好にする観点か
ら、6〜15であることが好ましく、6〜13であるこ
とがより好ましく、6〜11であることが特に好まし
い。
性剤の比率としては、0.01〜10重量%が好まし
く、0.01〜5重量%がより好ましく、0.05〜1
重量%が特に好ましい。前記ノニオン性界面活性剤の比
率が、0.01重量%未満であると、前記第2層の表面
に対する前記処理液の十分な濡れ性が得られず、除去さ
れたレーザー露光部に対応する前記第2層のカスの版面
への再付着を防止することができないことがある。一
方、10重量%より大きいと、前記水溶液の安定性の悪
化や起泡による問題が生じることがある。
記第2層に対する親和性(濡れ性)を向上させる目的
で、前記処理液中に下記溶剤を含有させることもでき
る。前記溶剤としては、例えば、脂肪族炭化水素類(ヘ
キサン、ヘプタン、”アイソパーE、H、G”(エッソ
化学(株)製)あるいはガソリン、灯油等)、芳香族炭
化水素類(トルエン、キシレン等)、あるいはハロゲン
化炭化水素(トリクレン等)、アルコール類(メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ベ
ンジルアルコール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレング
リコールモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコー
ル、テトラエチレングリコール等)、ケトン類(アセト
ン、メチルエチルケトン等)、エステル類(酢酸エチ
ル、乳酸メチル、乳酸ブチル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールア
セテート、ジエチルフタレート等)、その他(トリエチ
ルフォスフェート、トリクレジルフォスフェート等)が
挙げられる。
中に公知の消泡剤を添加することもできる。前記消泡剤
としては、特に、シリコーン系消泡剤が好ましい。更
に、前記処理液中に、アルカリ剤(例えば、炭酸ナトリ
ウム、ジエタノールアミン、水酸化ナトリウム等)や防
腐剤(例えば、安息香酸及びその誘導体、デヒドロ酢酸
ナトリウム、3−イソチアゾロン化合物、2―ブロモー
2―ニトロー1,3―プロパンジオール、2―ピリジン
チオールー1―オキサイドナトリウム塩等)を添加する
こともできる。前記処理液の温度としては、任意の温度
で使用することができるが、10〜50℃が好ましい。
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
mのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡
(株)製、E5101)を支持体とし、該支持体上に、
下記の塗布液を乾燥後の厚みが1μmとなるように塗布
し、第1層を形成した。 下記組成のカーボンブラック分散液・・・・・・・・・・・・・・55g ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0g (2−プロパノール30%含有、重合度80、ナカライテスク製) プロピレングリコールモノメチルエーテル・・・・・・・・・・・45g
分散させた後、ガラスビーズをろ別してカーボンブラッ
ク分散液を調製した。 カーボンブラック(三菱化学(株)製、#40)・・・・・・・5.0g ポリウレタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0g (大日本インキ化学工業(株)製、クリスボン3006LV) ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.3g (2−プロパノール30%含有、重合度80、ナカライテスク製) 分散剤(ICI社製、ソルスパースS27000)・・・・・・0.4g プロピレングリコールモノメチルエーテル・・・・・・・・・・ 45g ガラスビーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・160g
し、上記第1層上に塗布し、加熱(110℃、1分)、
乾燥することにより、乾燥後の厚みが2μmであるシリ
コーンゴム層(第2層)を形成した。 α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン・・・・・・9.00g (重合度約900) メチルトリアセトキシシラン・・・・・・・・・・・・・・1.00g ジメチルジアセトキシシラン・・・・・・・・・・・・・・1.00g オクチル酸ジブチルスズ・・・・・・・・・・・・・・・・0.01g 脂肪族炭化水素(エッソ化学(株)製、アイソパーG)・・ 120g 上記のようにして得られたシリコーンゴム層の表面に、
厚みが12μmのポリプロピレンフィルムをラミネート
した。
後に、前記第2層側から、出力110mW、波長830
nm、ビーム径10μm(1/e2)の半導体レーザーを
用いて、200線の網点の書き込みを行った。その後、
図1と同様の機構の回転ブラシロールを2本有する自動
処理機を用いて、レーザー露光部に対応する第2層の除
去を行った。
ブラシロールに、ポリブチレンテレフタレート製の繊維
(毛の直径が200μmであり、毛の長さが17mmで
ある)を植え込んだ外径90mmのブラシロールを用
い、搬送方向と同一方向に毎分400回転(ブラシの先
端の周速が、1.9m/sec)させ、2本目のブラシ
ロールには、ポリブチレンテレフタレート製の繊維(毛
の直径が200μmであり、毛の長さが17mmであ
る)を植え込んだ外径60mmのブラシロールを用い、
搬送方向と反対方向に毎分300回転(ブラシの先端の
周速0.9m/sec)させた。原版の搬送は、搬送速
度100cm/minで行った。
下記表1に示した組成を有し、循環ポンプによりスプレ
ーパイプからシャワーリングして、版面に供給された。
各々の処理液について、上記原版の処理を連続して20
版行い、処理液タンク内に発生した泡の循環ポンプ中へ
の混入及び前記処理液の溶解安定性を評価した。次い
で、上記処理により得られた水なし平版を印刷機を用い
て印刷し、再現可能なハイライトの網点面積率(%)、
及び、レーザー露光部に対応し、除去された前記第2層
のカスの再付着による画像部のインクの素抜けの評価を
行った。その結果を表2に示した。
ート支持体上に、下記組成の塗布液を塗布し、加熱(1
00℃、1分)し、乾燥することにより、乾燥後の厚み
が0.2μmであるプライマー層を形成した。 −プライマー層塗布液の組成− 塩素化ポリエチレン・・・・・・・・・・・1.0g −(−C2 H4-y Cly −)n −、但しy=1.7,n=200 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・10g シクロヘキサン・・・・・・・・・・・・・100g
したポリエチレンテレフタレート支持体上に、真空度5
×10-5Torrの条件下で、チタンを抵抗加熱により
蒸着し、第1層を形成した。この第1層の厚みは、20
0Åであり、光学濃度は0.6であった。
第1層上に塗布し、加熱(110℃、2分)し、乾燥す
ることにより、乾燥後の厚みが2μmである第2層を形
成し、レーザー記録用原版を得た。 −第2層塗布液の組成− α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン・・・・・・・・・・9.00g (重合度:約700) (CH3)3-Si-O-(SiH(CH3)-O)8-Si(CH3)3・・・・・・・・・・・・0.60g ポリジメチルシロキサン(重合度:約8000)・・・・・・・0.50g オレフィン−塩化白金酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.08g 抑制剤[HC≡C-C(CH3)2-O-Si(CH3)3] ・・・・・・・・・・・・0.07g 脂肪族炭化水素(エッソ化学(株)製、アイソパーG)・・・・ 55g
実施例1と同様にして、前記原版の処理(前記平版の製
造)及び印刷(前記平版を用いた印刷)を行った。その
結果を表4に示した。
題を解決し、レーザー記録でき、露光部のインク反発性
層の除去性能と印刷性能とを両立する平版印刷版の製造
方法を提供することを目的とする。また、本発明は、擦
り部材による擦り処理の際に用いる液体の起泡に起因す
る問題を生じない平版印刷版の製造方法を提供すること
ができる。
の実施例を説明するための概略図である。
の実施例を説明するための概略図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザー光を熱に変換しその熱により支
持体から上層の剥離を可能とする層と、インク反発性の
表面を有するインク反発性層とをこの順に支持体上に積
層してなる平版印刷原版に対し、レーザー露光した後、
ノニオン性界面活性剤を含有する水溶液の存在下、前記
インク反発性層の表面を擦り部材を用いて擦り、該イン
ク反発性層におけるレーザー露光部を物理的に除去する
ことを特徴とする平版印刷版の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10007063A JPH11198335A (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 平版印刷版の製造方法 |
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Applications Claiming Priority (1)
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